JP2005247620A - フォトニッククリスタルファイバの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】細径石英管内壁へのOH基の侵入を防止し、伝送損失の少ないフォトニッククリスタルファイバの製造方法を提供する。
【解決手段】細径石英棒12を中心とし、その周囲に同一径で片側封止した細径石英管13の封止端14及び開放端15がそれぞれ同じ側になるよう複数の細径石英管を束ねて、フォトニッククリスタルファイバ用プリフォームを作製し、開放端15側から線引加工するフォトニッククリスタルファイバ10の製造方法において、線引加工する前に細径石英管13と石英ジャケット管16内の空気をAr,N2等の不活性ガスに置換することを特徴とするフォトニッククリスタルファイバ10の製造方法である。
【選択図】図1
【解決手段】細径石英棒12を中心とし、その周囲に同一径で片側封止した細径石英管13の封止端14及び開放端15がそれぞれ同じ側になるよう複数の細径石英管を束ねて、フォトニッククリスタルファイバ用プリフォームを作製し、開放端15側から線引加工するフォトニッククリスタルファイバ10の製造方法において、線引加工する前に細径石英管13と石英ジャケット管16内の空気をAr,N2等の不活性ガスに置換することを特徴とするフォトニッククリスタルファイバ10の製造方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は、空孔を有するフォトニッククリスタルファイバに係り、その製造方法に関するものである。
フォトニッククリスタルファイバ(PCF:Photonic Crystal Fiber)とは、光ファイバの長手方向に一様な2次元周期構造をもつフォトニック結晶がクラッドに設けられる光ファイバである。PCFはその導波原理の違いから2種類に大別される。一方は、クラッドに相当する領域にフォトニックバンドギャップを形成し、ブラック反射によって光波をコア内に閉じ込める構造をしており、もう一方は、従来の光ファイバと同様に、コアとクラッドの屈折率差を利用し、全反射によって光波をコア内に閉じ込める構造をしている。このPCFは従来の光ファイバがコアに添加物をドープすることにより、クラッドと屈折率差をつけているのに対し、PCFはクラッド部空孔を利用して実効屈折率を下げる方法で光閉じ込めを実現している。
PCF内の空孔のデザインにより、超広帯域単一モード伝送領域、大きな実効コア断面積、高い比屈折率差、及び大きな構造分散等の通常の光ファイバでは実現できない特性を備えている。
PCF用プリフォームの作製方法は、主に特許文献1に示すような研削法と、特許文献2に示すような細径石英管配列法とがある。
研削法は、VAD法やMCVD法といった公知の方法で通常のプリフォームを作製し、そのプリフォームをドリル等で穿孔した後、空孔内を洗浄し、通常の光ファイバと同様な線引加工をすることでPCFが得られる。
一方、細径石英管配列法は、まず細径石英管の一端を封止し、細径石英棒を中心とし、その周囲に細径石英管を高密充填配置に束ねて石英ジャケット管に挿入する。次に、通常の光ファイバ線引工程により細径石英管の一端を非封止端から加熱して石英ジャケット管内の細径石英管を融着一体化させながら線引きしてフォトニッククリスタルファイバを得る。
しかしながら、従来の製造方法では、線引加工時に細径石英管の一端が開口しているため、細径石英管内の空気中の水分が細径石英管内壁近傍に存在しており、線引加工時の高温加熱より、OH基がフォトニッククリスタルファイバ内に侵入する。このOH基が信号光を吸収し、伝送損失の主要因となっている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、細径石英管内壁にへのOH基の侵入を防止し、伝送損失の少ないフォトニッククリスタルファイバの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、細径石英棒を中心とし、その周囲に同一径で片側封止した細径石英管の封止端及び開放端がそれぞれ同じ側になるよう複数の細径石英管を束ねて、フォトニッククリスタルファイバ用プリフォームを作製し、開放端側から線引加工するフォトニッククリスタルファイバの製造方法において、線引加工する前に細径石英管とジャケット石英管内の空気をAr,N2等の不活性ガスに置換するフォトニッククリスタルファイバの製造方法である。
請求項2の発明は、細径石英管内圧P1 、線引炉内圧P0 及びフォトニッククリスタルファイバ用プリフォーム内圧P2 をそれぞれ制御し、P1>P0>P2 の関係を満たしながら線引加工する請求項1記載のフォトニッククリスタルファイバの製造方法である。
本発明によれば、以下に示すごとく優れた効果を発揮する。
(1)フォトニッククリスタルファイバの空孔内への水分(OH基)やゴミ等の浸入を防ぎ、伝送損失等の光特性の劣化を防ぐ。
(2)細径石英管及び石英ジャケット管の圧力を制御することで、所望の構造のフォトニッククリスタルファイバを製作できる。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に、本実施形態のPCF用プリフォーム11を作製するプリフォーム本体10の断面図を示し、(a)はその縦断面図であり、(b)はその横断面図である。
プリフォーム本体10は、石英ジャケット管16の中央にPCFのコア部を形成するための細径石英棒12を設け、その周囲にクラッド部の空孔を形成する複数(図では60本)の細径石英管13を、蜂の巣のような六方格子状に設けてなる。細径石英管13はすべて同一径であり、細径石英管13は一端が封止され、他端は開口されており、その封止端14及び開放端15はそれぞれ同じ側にある(図1(a)では上側が封止端14、下側が開放端15)。また、各細径石英管13の間及び細径石英管13の群と石英ジャケット管16の内壁との間には石英細径管間空隙26がある。
次に、本実施形態のフォトニッククリスタルファイバの作製方法について説明する。
はじめに、コア部形成用の細径石英棒12と、空孔形成用の細径石英管13を適度な長さに切断した後、細径石英棒12及び細径石英管13の表面に付着している汚れやゴミを除去する。その除去方法は、まず流水でファイバ破片などの大きいゴミを洗い流した後、エチルアルコールやトリクロルエチレン等の有機洗浄液を用いて超音波洗浄を行い、細径石英棒12と細径石英管13の表面から遊離したゴミや汚れを純水で洗い流し、その後、濃度の薄いフッ酸を用いて洗浄する。
洗浄した細径石英管13を酸、水素を混合させたトーチで加熱しながら、切断する長さまで引き延ばし、その片端を封止し、封止端14を形成する。その後、鋭くなっていた先端を再度加熱して丸める。
細径石英管13の片端を封止した後、細径石英棒12及び細径石英管13を石英ジャケット管16に配列する。この時、各細径石英管13は、細径石英棒12に平行で、石英管13の両端面が同一位置となるように稠密に配列する。細径石英棒12及び細径石英管13の配列は純水中で超音波による微振動を与えながら、純水をいれた超音波洗浄器の中に所定寸法の石英ジャケット管16を斜めにたて、その中に細径石英棒12と細径石英管13をいれることにより行う。
外径20mm、内径10mmの石英ジャケット管16は、細径石英棒12と細径石英管13よりも20〜30mm長く形成している。また、石英ジャケット管16の長手方向の寸法精度は配列の良否に大きく影響するため、内径変動は±0.1mm以下のものを使用する必要がある。配列した石英ジャケット管16を乾燥用の容器にいれ、蒸発乾燥させる。
細径石英棒12及び細径石英管13を配列し、乾燥をした後、図2(a)に示すように、石英ジャケット管16の一端(細径石英管13の封止端14側)に石英枝管17を酸水素バーナ18を用いて融着接続する。このとき、酸水素バーナ18の炎によって細径石英管13内及び空隙26にゴミや水分が混入しないように、一端から常にフィルタ19を通してN2 を流しながら行う。その後、図2(b)に示すように、石英ジャケット管16の他端(細径石英管13の開放端15側)を石英キャップ19で封止する。これらの作業はガラス旋盤(図示せず)で行った。さらに、石英枝管17に二つのガラスパイプ21,21を有する石英キャップ22と融着接続して、PCF用プリフォーム11が得られる。
次に、PCF用プリフォーム11を線引する工程を図3に示す概略図を用いて説明する。
得られたプリフォーム11のガラスパイプ21,21の各々に真空ポンプ等の減圧装置25とN2 ガスを流入させる加圧装置24が接続され、PCF用プリフォーム11は、炉内圧を調整できる線引炉27内に設置され、線引炉27には加熱装置23が設けられている。
まず、線引する前段階で細径石英管13と石英ジャケット管16内の空気を真空ポンプ等の減圧装置25により排除してから、加圧装置24により不活性ガスであるN2 を流入させ、空気をN2 に置換する。この時に使用する不活性ガスとしてはN2 に限らず、Ar,He等が挙げられ、その他にCl2 などを用いてもよい。
そして、減圧装置25により細径石英管内圧P1 、PCF用プリフォーム内圧P2 を線引炉内圧P0 より低く制御する(図2(b)参照)。
線引する時には、加熱によって細径石英管内圧P1 及びプリフォーム内圧P2 が上昇する。よって、プリフォーム内圧P2 を減圧装置25により線引炉内圧P0 よりも低下させる。このとき、プリフォーム11の下端が加熱され、細径石英管13の開放端15が封止されるため、細径石英管内圧P1 は高いままの状態で保持される。
これにより、細径石英管内圧P1 、PCF用プリフォーム内圧P2 、線引炉内圧P0 がP1>P0>P2 の関係となるよう制御される。線引炉内圧P0 より細径石英管内圧P1 を高くすることでPCFの空孔が形成され、プリフォーム内圧P2 をP0 ,P1 より低くすることで、プリフォーム内の細径石英管間空隙26を無くすことができる。この最適化された圧力下で線引すると、径の細いPCF30となり、そのPCF30は安定したフォトニッククリスタル構造を有する。
その後、図示はしないが、PCF30は、その外径を一定に保つために速度制御されて線引きされながら、PCF30の周囲に適宜UV被覆樹脂のコーティングが施される。
得られたPCF30は、波長1.55μmの光波を入射させたとき、分散が60ps/nm/kmと分散補償の特性を備えると共に、OHによる吸収損失は5dB/kmと小さく、また伝搬損失1.2dB/kmと非常に低損失なフォトニッククリスタルファイバが得られた。
本実施の形態により作製されたPCF30は、PCF用プリフォーム11を線引加工する前に、細径石英管13内の空気を一括して窒素等の不活性ガスに置換することにより、空気中に含まれる水分、つまりOH基が除去されるため、OH基による光吸収が低減され、低損失なフォトニックファイバとなる。
また、細径石英管内圧P1 、PCF用プリフォーム内圧P2 、線引炉内圧P0 がP1>P0>P2 の関係を保ちながら線引することで安定なフォトニッククリスタル構造を有するPCFが得られる。
以下、本発明の実施例を比較例と共に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
(実施例1)
細径石英棒、細径石英管の長さを300mmで切断し、その表面を、エチルアルコールとトリクロルエチレンを用いて超音波洗浄し、純水で洗い流した後、濃度1〜2%のフッ酸を用いて洗浄した。
細径石英棒、細径石英管の長さを300mmで切断し、その表面を、エチルアルコールとトリクロルエチレンを用いて超音波洗浄し、純水で洗い流した後、濃度1〜2%のフッ酸を用いて洗浄した。
石英ジャケット管は、外径20mm、内径10mmであり、純水中において細径石英棒及び細径石英管を高密充填配列し、それらを蒸発、乾燥させ、プリフォーム本体を作製する。
その後、プリフォーム本体に石英枝管を酸水素バーナで溶融接続し、その際細径石英管の開放端側からフィルタを通してN2 ガスを流入した。
細径石英管の開放端側に石英キャップ,石英枝ガラス管側に石英キャップを融着接続してPCF用プリフォームを得た。
得られたPCF用プリフォームを線引する前に、細径石英管と石英ジャケット管の空気を真空ポンプ等の減圧装置により排除してから、加圧装置によりN2 ガスと置換し、減圧装置を用いて細径石英管内圧P1 、PCF用プリフォーム内圧P2 を線引炉内圧P0 より低くする。
線引時には、加熱装置によって加熱、溶融されるPCF用プリフォーム内の細径石英管の内圧P1 を上昇させる。
線引中は、PCF用プリフォームを加熱、溶融するので、細径石英管の開放端は封止されて、減圧装置でプリフォーム内圧P2 のみ減少できる。そして、細径石英管間空隙を無くすために、PCF用プリフォームの内圧P2 を減圧装置を用いてさらに低くし、PCF用プリフォームと細径石英管との内圧差を最適化する。
この時の細径石英管内圧P1 、線引炉内圧P0 及びPCF用プリフォーム内圧P2 の関係がP1>P0>P2 となった状態で、PCF用プリフォームを線引きし、安定したフォトニッククリスタル構造をもつPCFが得られる。
(比較例1)
比較例1は、実施例1と同様の製造方法により得られたPCF用プリフォームを線引きする工程において、細径石英管内圧P1 とプリフォーム内圧P2 の圧力制御を一切行わなかった例である。よって、PCF用プリフォームを加熱溶融する際に、その加熱温度で細径石英管内圧P1 、プリフォーム内圧P2 が共に上昇し、それが線引炉内圧P0 より高くなり、線引中のPCF用プリフォームの先端が破裂し、安定なPCFが得られなかった。
比較例1は、実施例1と同様の製造方法により得られたPCF用プリフォームを線引きする工程において、細径石英管内圧P1 とプリフォーム内圧P2 の圧力制御を一切行わなかった例である。よって、PCF用プリフォームを加熱溶融する際に、その加熱温度で細径石英管内圧P1 、プリフォーム内圧P2 が共に上昇し、それが線引炉内圧P0 より高くなり、線引中のPCF用プリフォームの先端が破裂し、安定なPCFが得られなかった。
(比較例2)
実施例1と同様の製造方法により得られたPCF用プリフォームを用いて、線引きする前段階で、予め減圧装置により細径石英管内圧P1 及びプリフォーム内圧P2 を線引炉内圧P0 より低くした。そして、PCF用プリフォームを加熱溶融する際に、その加熱温度で細径石英管内圧P1 が上昇し、その内圧P1 を最適化する。
実施例1と同様の製造方法により得られたPCF用プリフォームを用いて、線引きする前段階で、予め減圧装置により細径石英管内圧P1 及びプリフォーム内圧P2 を線引炉内圧P0 より低くした。そして、PCF用プリフォームを加熱溶融する際に、その加熱温度で細径石英管内圧P1 が上昇し、その内圧P1 を最適化する。
しかし、線引中にPCF用プリフォーム内圧P2 を減圧装置を用いてさらに低下させることをしない場合、PCF用プリフォーム内圧P2 は加熱されて細径石英管内圧P1 と同じあるいは大きくなり、石英ジャケット管内に形成された細径石英管間空隙を無くすことができず、安定なフォトニッククリスタル構造を有するPCFは得られなかった。
(比較例3)
比較例3は、線引工程前に細径石英管内の空気を不活性ガスで置換しなかったこと以外は実施例1と同様にしてPCFを作製した。
比較例3は、線引工程前に細径石英管内の空気を不活性ガスで置換しなかったこと以外は実施例1と同様にしてPCFを作製した。
そのPCFの特性を調べたところ、波長1.38μmでのOH基吸収損失は55dB/kmと非常に大きかった。これはOH基による吸収のピークがこの波長近傍にあるためであり、このことから、OH基、つまり水分が除去されずに残留していることがわかる。
また、波長1.55μmでの伝送損失は3.2dB/kmであり、OH基吸収による影響があまり大きくない波長帯では低損失なPCFが得られた。
以上より、細径石英内管、PCF用プリフォーム内、及び線引炉の圧力を制御すれば、安定したフォトニッククリスタル構造を有するPCFが得られることがわかる。
11 フォトニッククリスタルファイバ用プリフォーム
12 細径石英棒
13 細径石英管
14 封止端
15 開放端
16 石英ジャケット管
30 フォトニッククリスタルファイバ(PCF)
12 細径石英棒
13 細径石英管
14 封止端
15 開放端
16 石英ジャケット管
30 フォトニッククリスタルファイバ(PCF)
Claims (2)
- 細径石英棒を中心とし、その周囲に同一径で片側封止した細径石英管の封止端及び開放端がそれぞれ同じ側になるよう複数の細径石英管を束ねて、フォトニッククリスタルファイバ用プリフォームを作製し、開放端側から線引加工するフォトニッククリスタルファイバの製造方法において、線引加工する前に細径石英管と石英ジャケット管内の空気をAr,N2 等の不活性ガスに置換することを特徴とするフォトニッククリスタルファイバの製造方法。
- 細径石英管内圧P1 、線引炉内圧P0 及びフォトニッククリスタルファイバ用プリフォーム内の圧力P2 をそれぞれ制御し、P1>P0>P2 の関係を満たしながら線引加工する請求項1記載のフォトニッククリスタルファイバの製造方法。
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