JP4540540B2 - 遅延計算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遅延計算装置に関し、特に、クロックを分配するクロック回路が集積化された集積回路の遅延計算を行うための技術に関する。
遅延計算は、集積回路の設計において重要な技術の一つである。集積回路に所望の動作をさせるためには、遅延計算によって遅延時間が算出され、算出された遅延時間から集積回路の動作タイミングが検証される必要がある。例えば、集積回路は、それに集積化されているクロック回路の遅延時間が計算され、クロックスキューが検証される必要がある。加えて、集積回路は、ノード間のパスの遅延時間の適正さが検証される必要がある。このような背景から、様々な遅延計算方法が提案されている。
最も典型的な遅延計算方法の一つが、セルの遅延時間を記述したセル遅延ライブラリを使用する方法である(例えば、特開平11−259555号公報参照)。この方法は、セルベースの集積回路の遅延計算をその対象としている。セル遅延ライブラリには、典型的には、セルの遅延時間の入力波形鈍り(即ち、入力信号のスルーレート)及び/又は負荷容量に対する依存性を記述したテーブルが格納される。計算対象の集積回路のネットリストが与えられると、セル遅延ライブラリのテーブルルックアップによって対象の集積回路に集積化されているセルそれぞれの遅延時間が取得され、取得された各セルの遅延時間から対象部分の遅延計算が行われる。
マクロを含む集積回路については、マクロの遅延時間を記述したマクロ遅延ライブラリを使用して遅延計算を行う技術が知られている(例えば、特開平10−162040号公報、特開2001−273338号公報参照)。遅延ライブラリには、例えば、マクロの入力端子に接続された境界セルの遅延時間の入力波形鈍り(即ち、入力信号のスルーレート)に対する依存性を記述したテーブル、出力端子に接続された境界セルの遅延時間の負荷容量に対する依存性を記述したテーブル、及び、境界セルの間の遅延時間が格納される。このマクロ遅延ライブラリから得られた遅延時間を用いて、集積回路の対象部分の遅延計算が行われる。
他の典型的な遅延計算方法は、アナログシミュレーションによって遅延計算を行う方法である。SPICEは、アナログシミュレーションを行う最も典型的なシミュレータである。アナログシミュレーションでは、対象の集積回路が、抵抗、キャパシタ、コイルその他のプリミティブ素子で記述された回路モデルによって表現され、その回路モデルの回路方程式を解くことによって遅延時間が計算される。例えば、非特許文献1は、ASICのクロック回路のクロックスキュー解析のために、SPICE互換の回路シミュレーションを適用することを開示している。
特開平11−259555号公報 特開平10−162040号公報 特開2001−273338号公報 寺井 正幸他、「大規模高速ASIC用クロック分配回路レイアウト設計ツールの開発」、情報処理学会論文誌、2002年5月、Vol.43、No.5、p.1294−1303
しかしながら、発明者は、ストラクチャードASICの遅延計算において従来の遅延計算手法を適用するとクロック回路の遅延計算を冗長して行うことになる、ということを見出した。従来の遅延計算手法では、集積回路の設計が行われる毎に当該集積回路に集積化されているクロック回路の遅延時間の計算が行われる。例えば、2つの集積回路の設計が行われる場合には、当該集積回路のそれぞれについて別々にクロック回路の遅延時間の計算が行われる。発明者の検討によれば、ストラクチャードASIC技術が採用されている場合には、個々の集積回路についてクロック回路の遅延計算を行うことは無駄であり、集積回路の設計のTATを無駄に増大させている。
本発明は、ストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)が適用されている集積回路では、クロック回路の遅延計算の結果を格納した遅延ライブラリを作成することによって様々な集積回路の遅延計算を簡便に実行することができる、という発見に基づくものである。ストラクチャードASIC技術が採用される場合には、設計されたクロック回路をストラクチャードASICのマスタスライスに組み込むことにより、当該クロック回路を様々なストラクチャードASICに共通に集積化することができる。従って、クロック回路の遅延計算の結果を格納した遅延ライブラリを作成しておけば、その遅延ライブラリを当該クロック回路が集積化されたストラクチャードASICの遅延時間の計算において共通に使用し、これによりストラクチャードASICの遅延計算に必要な時間を削減することができる。
発明者が知る限りにおいて、クロック回路について遅延ライブラリを作成するという技術は存在しない。これは、一般的な集積回路では、クロック回路のレイアウトが個々の集積回路で異なり、したがってクロック回路の遅延ライブラリを作成する技術的意義が存在しないためであると考えられる。クロック回路のレイアウトが異なるとクロック回路の配線の抵抗値や容量値も変わる。クロック回路のレイアウトが個々の集積回路で異なる場合には、クロック回路について遅延ライブラリを作成するという技術は有効でない。しかしながら、ストラクチャードASICでは、クロック回路を様々な集積回路に共通に使用可能である。従って、ストラクチャードASICでは、クロック回路の遅延ライブラリを作成することは、遅延計算に必要な時間の削減に有効である。
より具体的には、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段を構成する技術的事項の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
本発明による遅延計算装置は、クロック回路(5)がマスタスライス(2、3)に集積化されているストラクチャードASIC(1)の遅延計算を行うためのものである。当該遅延計算装置は、クロック回路(5)の遅延計算によって得られたクロック回路遅延データを格納するクロック回路遅延ライブラリ(17)を保持する記憶装置(14)と、前記クロック回路(5)を含むストラクチャードASIC(1)の遅延計算を行って前記ストラクチャードASIC(1)の遅延計算結果データを生成する遅延計算手段(11、16)とを具備する。遅延計算手段(11、16)は、前記クロック回路遅延データの少なくとも一部を前記クロック回路遅延ライブラリ(17)から取り出し、前記遅延計算結果データにマージするように構成されている。
このような遅延計算装置は、クロック回路(5)が共通に集積化された様々なストラクチャードASIC(1)の遅延計算結果データ(23)を生成する際に、クロック回路遅延ライブラリ(17)に格納されたクロック回路遅延データを遅延計算結果データ(23)にマージすることにより、クロック回路(5)の遅延計算を重複的に行う必要をなくすことができる。これは、ストラクチャードASIC(1)の遅延計算に必要な時間を有効に削減し、ストラクチャードASIC(1)の設計のTATを減少させる。
本発明によれば、クロック回路が集積化されているストラクチャードASICの遅延計算に必要な時間を有効に削減し、ストラクチャードASICの設計のTATを減少させることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。添付図面において、同一又は類似の要素には、同一又は対応する参照符号が付されていることに留意されたい。
第1 対象のストラクチャードASICと、遅延計算システムの構成
図1を参照して、本実施形態では、MOSトランジスタが集積化された半導体基板2と、共通レイヤ3と、カスタマイズレイヤ4とで構成されたストラクチャードASIC1の遅延計算を行うための技術が提供される。共通レイヤ3とは、様々なストラクチャードASIC1に共通に集積化される回路群(例えば、I/Oバッファ、電源回路)の配線が形成される配線レイヤであり、カスタマイズレイヤ4とは、個々のユーザの仕様に合わせて設計された配線が集積化される配線レイヤである。半導体基板2と共通レイヤ3とは、ベンダーによって予め用意される部分であり、これらはまとめてマスタスライスと呼ばれることがある。本実施形態では、クロックを分配するためのクロック回路は、マスタスライスに集積化される。これは、共通のクロック回路を様々なストラクチャードASIC1に集積化するために重要である。
図2は、本実施形態におけるストラクチャードASIC1の回路トポロジーを示す概念図である。ストラクチャードASIC1は、共通に使用されるクロック回路5と、ユーザの要求に応じて異なって構成されるロジック回路6とを備えている。クロック回路5の配線は共通レイヤ3に集積化され、ロジック回路6の配線はカスタマイズレイヤ4に集積化される。
クロック回路5は、セル7と、セル7の間を相互に接続する配線8を備えている。セル7及び配線8は、クロックツリーを形成するように接続されている。このクロックツリーの根(root)に位置するセル7は、以下、ルートセル7aと呼ばれ、葉(leaf)に位置するセル7は、以下、リーフセル7bと呼ばれる。ルートセル7aは、分配されるべきクロックを受け取るセルである。例えば、PLL(phase lock loop)回路やDLL(digital lock loop)回路のマクロ、そのマクロの出力に直接に又は間接に接続されているセル、クロックを受け取るI/Oセル、そのI/Oセルの出力に直接に又は間接に接続されているセルが、ルートセル7aとして選択され得る。一方、リーフセル7bは、クロック回路5からクロックを出力するセルである。例えば、クロックの分配先であるフリップフロップ及びマクロ、そのフリップフロップ及びマクロの入力に接続されるセル、クロックを出力するI/Oセル、及び、そのI/Oセルの入力に直接に又は間接に接続されているセルが、リーフセル7bとして選択され得る。
一方、ロジック回路6は、リーフセル7bが出力する信号に応答して動作する回路9で構成される。回路9としては、例えば、組み合わせ回路が使用される。
以下では、図1、図2のように構成されたストラクチャードASIC1の遅延計算に使用される遅延計算システムと、その機能が詳細に説明される。
図3は、本発明の一実施形態において遅延計算に使用される遅延計算システム10の構成を示すブロック図である。本実施形態では、一般的に使用されるコンピュータアーキテクチャが遅延計算システム10に採用されている。より具体的には、本実施形態の遅延計算システム10は、CPU(Central Processing Unit)11と、キーボード、マウス等の入力装置12と、表示装置等の出力装置13と、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置14とを備えている。
記憶装置14には、クロック回路遅延ライブラリ生成ツール15と、遅延計算ツール16とが格納されている。クロック回路遅延ライブラリ生成ツール15は、クロック回路遅延ライブラリ17を生成するためのコンピュータプログラムである。CPU11は、クロック回路遅延ライブラリ生成ツール15に含まれているコードモジュールを実行してクロック回路遅延ライブラリ17を生成する。クロック回路遅延ライブラリ生成ツール15は、クロック回路5についてアナログシミュレーションを行い、そのアナログシミュレーションによって得られた遅延計算の結果をクロック回路遅延ライブラリ17に保存する。クロック回路遅延ライブラリ17の内容については、後に詳細に説明される。
遅延計算ツール16は、ストラクチャードASIC1全体の遅延計算を行う機能を有するコンピュータプログラムである。CPU11は、遅延計算ツール16に含まれているコードモジュールを実行してストラクチャードASIC1全体の遅延計算を行う。遅延計算ツール16は、クロック回路遅延ライブラリ17と、セル遅延ライブラリ18とを用いて、ストラクチャードASIC1全体の遅延計算を行う。セル遅延ライブラリ18は、各種セルの遅延時間を記述しているライブラリである。より具体的には、セル遅延ライブラリ18は、セルの遅延時間の入力波形鈍り(即ち、入力信号のスルーレート)及び負荷容量に対する依存性を記述した2次元テーブルと、セルの出力波形鈍り(即ち、出力信号のスルーレート)の入力波形鈍り及び負荷容量に対する依存性を記述した2次元テーブルとを格納している。
本実施形態の遅延計算システム10の主たる特徴は、クロック回路5の遅延計算の結果を格納するクロック回路遅延ライブラリ17を生成し、様々なストラクチャードASIC1の遅延計算にそのクロック回路遅延ライブラリ17を使用することである。これにより、様々なストラクチャードASIC1の遅延計算の際にクロック回路5の遅延計算を重複的に行うことが不要になる。以下では、クロック回路遅延ライブラリ17の生成の手順と、クロック回路遅延ライブラリ17を使用した遅延計算の手順とが詳細に説明される。
第2 クロック回路遅延ライブラリの生成
図4は、一実施形態におけるクロック回路遅延ライブラリ17の生成の手順を示すフローチャートである。既述のように、クロック回路遅延ライブラリ17の生成は、遅延計算システム10のクロック回路遅延ライブラリ生成ツール15によって行われる。
クロック回路遅延ライブラリ17の生成は、クロック回路抽出処理で開始される(ステップS01)。クロック回路抽出処理では、まず、ある構成のストラクチャードASIC1のネットリスト19がクロック回路遅延ライブラリ生成ツール15に与えられる。そのネットリスト19には、該ストラクチャードASIC1に含まれるセル及びその接続関係、並びにセル間を接続する配線の配線容量が記述されている。最も簡便には、カスタマイズレイヤ4に配線が存在しないストラクチャードASIC1のネットリスト(即ち、ストラクチャードASIC1のマスタスライスのネットリスト)が、ネットリスト19としてクロック回路遅延ライブラリ生成ツール15に与えられる。
クロック回路遅延ライブラリ生成ツール15は、そのネットリスト19から、クロック回路5に対応する部分のネットリストであるクロック回路ネットリスト20を抽出する。図5は、クロック回路ネットリスト20の内容を示す概念図である。クロック回路ネットリスト20には、クロック回路5のセル7及びその接続関係、並びに、クロック回路5に含まれる配線8の配線容量が記述される;ロジック回路6の部分は、クロック回路ネットリスト20からは排除される。
クロック回路ネットリスト20の抽出に続いて、クロック回路遅延計算処理が行われる(ステップS02)。クロック回路遅延計算処理では、クロック回路ネットリスト20に基づいてクロック回路5の遅延計算が行われる。この遅延計算は、アナログシミュレーションによって行われる。アナログシミュレーションによってクロック回路5の遅延計算を行うことは、クロック回路5を様々なストラクチャードASIC1で共用する上で好適である。ストラクチャードASIC1のロジック回路6は様々に構成され得るので、共通に使用されるクロック回路5は、クロックスキューがなるべく小さくされることが望ましい。クロックスキューが小さいことを保障するためには、クロック回路5の遅延計算が精密に行われることが望ましく、アナログシミュレーションの使用は遅延計算を精密に行うために有用である。
より具体的には、ステップS02のクロック回路遅延計算処理では、下記のデータ:
(1)クロック回路5に含まれるセル7、及び配線8それぞれの遅延時間
(2)クロック回路5の、ルートセル7a以外のセル7のそれぞれの入力波形鈍り(即ち、セル7の入力信号のスルーレート)
(3)ルートセル7aの出力端子の負荷容量
が算出される。
クロック回路5の遅延計算の後、クロック回路ライブラリ化処理が行われる(ステップS03)。クロック回路ライブラリ化処理では、クロック回路5の遅延計算によって得られたデータが、クロック回路遅延データとしてクロック回路遅延ライブラリ17に格納される。
より具体的には、クロック回路遅延ライブラリ17に格納される遅延データは、下記のデータ:
(1)ルートセル7aの出力端子からリーフセル7bの入力端子までの範囲の遅延時間データ
(2)ルートセル7aの出力端子の負荷容量(即ち、ルートセル7aに接続されている配線8の配線容量と、その配線8に接続されているセル7の入力容量の和)
(3)クロック回路5のリーフセル7bのそれぞれの入力波形鈍り(即ち、入力端子に入力される入力信号のスルーレート)
を含んで構成される。以下、クロック回路遅延ライブラリ17に格納されるデータのそれぞれについて説明する。
図6A、図6Bは、クロック回路遅延ライブラリ17に格納されている遅延時間データの内容を示す概念図である。図6Aを参照して、一実施形態では、ルートセル7aの出力端子とリーフセル7bの入力端子との間にあるセル7及び配線8のそれぞれの遅延時間が算出され、算出された遅延時間が遅延時間データクロック回路遅延ライブラリ17に格納される。図6Bを参照して、他の実施形態では、ルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までのパスそれぞれの遅延時間(パス遅延時間)が算出され、算出されたパス遅延時間がクロック回路遅延ライブラリ17に格納される。セル7及び配線8のそれぞれの遅延時間と、ルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までのパス遅延時間の両方が、クロック回路遅延ライブラリ17に格納されることも可能である。セル7及び配線8のそれぞれの遅延時間をクロック回路遅延ライブラリ17に格納することは、クロック回路5のパスに依存した検証を行うために便利である。例えば、クロック回路5の所望の2点間の遅延時間を算出可能である。一方、パス遅延時間をクロック回路遅延ライブラリ17に格納することは、クロック回路5のパスに依存しない検証を行うために便利である。この場合には、クロック回路5のルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までのパスのそれぞれが、全体として一の遅延要素として扱われる。
クロック回路遅延ライブラリ17にライブラリ化されるクロック回路5の範囲はルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までであり、ルートセル7a及びリーフセル7bそれ自体は、当該範囲に含まれていないことに留意されたい。言い換えれば、ルートセル7a及びリーフセル7bそれ自体の遅延時間は、クロック回路遅延ライブラリ17に記述されていない。
ルートセル7aの遅延時間がクロック回路遅延ライブラリ17から排除されるのは、ルートセル7aの遅延時間が、ルートセル7aの入力波形鈍りに依存して変化するためである。ルートセル7aの遅延時間の入力波形鈍りへの依存性を考慮してストラクチャードASIC1の全体の遅延計算の正確性を向上させるためには、ルートセル7aの入力に接続される回路の構成からルートセル7aの入力波形鈍りが算出され、その入力波形鈍りからルートセル7aの遅延時間が別途に計算されることが好適である。
一方、リーフセル7bの遅延時間がクロック回路遅延ライブラリ17から排除されるのは、クロック回路遅延ライブラリ17のデータ量及び、クロック回路遅延ライブラリ17を作成するために必要な演算量を減少させるためである。一般的には、マクロの遅延ライブラリには、マクロの出力セル(即ち、マクロの出力端子に直接に接続されているセル)の遅延時間の負荷容量に対する依存性が記述されているテーブルが格納されるが、クロック回路遅延ライブラリ17には、このような手法は採用されない。これは、クロックを多くの回路に分配するという性質上、クロック回路5は、その出力端子の数(即ち、リーフセル7bの数)が極めて多いためである。クロック回路5のリーフセル7bの数は、数千に達することも稀ではない。リーフセル7bのそれぞれについてテーブルを用意することは、クロック回路遅延ライブラリ17のデータ量を極めて増大させるため好ましくない。
本実施形態では、リーフセル7bの遅延時間を記述したテーブルではなく、各リーフセル7bの入力波形鈍りがクロック回路遅延ライブラリ17に記述される。各リーフセル7bの入力波形鈍りは、確定した一の値であることに留意されたい。後述されるように、リーフセル7bの遅延時間の算出は、クロック回路遅延ライブラリ17に記述されたリーフセル7bの入力波形鈍りを用いて別途に行われる。これにより、クロック回路遅延ライブラリ17のデータ量を抑制し、更に、クロック回路遅延ライブラリ17を作成するために必要な演算量を減少させることができる。
リーフセル7bの入力波形鈍りがクロック回路遅延ライブラリ17に記述されることは、更に、リーフセル7bの出力波形鈍り(即ち、出力セルの出力信号のスルーレート)の負荷容量に対する依存性を記述したテーブルをクロック回路遅延ライブラリ17に格納することを不要にする点でも有用である。一般的には、マクロの遅延ライブラリには、マクロの出力端子に接続されているセルの遅延時間の算出のために、リーフセル7bの出力波形鈍りの負荷容量に対する依存性を記述したテーブルが格納される。しかし、このテーブルをリーフセル7bのそれぞれについて用意することは、クロック回路遅延ライブラリ17のデータ量を極めて増大させるため好ましくない。本実施形態では、リーフセル7bの入力波形鈍りがクロック回路遅延ライブラリ17に記述され、これにより、クロック回路遅延ライブラリ17のデータ量が減少されている。
既述のように、ルートセル7aの入力波形鈍りはルートセル7aの遅延時間に影響を与えるが、厳密には、ルートセル7aのみならずルートセル7aの出力端子に接続されているセル7(以下、「次段セル7c」という。)の遅延時間にも僅かながら影響を与える。なぜなら、ルートセル7aの入力波形鈍りは、次段セル7cの入力波形鈍りに影響を与え、次段セル7cの入力波形鈍りは、次段セル7cの遅延時間に影響を与えるためである。ストラクチャードASIC1のタイミング検証では、この影響が考慮されることが望ましい。
ルートセル7aの入力波形鈍りが次段セル7cの遅延時間に及ぼす影響を、ストラクチャードASIC1のタイミング検証において考慮することを可能にするためには、この影響の程度に応じてタイミングマージンが決定され、そのタイミングマージンを示すデータがクロック回路遅延ライブラリ17に格納されることが望ましい。タイミングマージンは、下記のようにして算出されることが望ましい。
図7を参照して、まず、ルートセル7aの入力波形鈍りが標準値である場合の次段セル7cの遅延時間delay1が算出される。より具体的には、ルートセル7aの入力波形鈍りが標準値である場合に、次段セル7cの入力信号が閾値Vthまで立ち上がってから(又は立ち下がってから)、次段セル7cの出力信号が閾値Vthまで立ち上がるまで(又は立ち下がるまで)に要する時間が遅延時間delay1として算出される。図7において、ルートセル7aの入力波形鈍りが標準値である場合の次段セル7cの入力信号、及び出力信号の波形は、それぞれ、実線31、32によって示されていることに留意されたい。
更に、ルートセル7aの入力波形鈍りが許容最大値である場合の次段セル7cの遅延時間delay2が算出される。より具体的には、ルートセル7aの入力波形鈍りが許容最大値である場合に、次段セル7cの入力信号が閾値Vthまで立ち上がってから(又は立ち下がってから)、次段セル7cの出力信号が閾値Vthまで立ち上がるまで(又は立ち下がるまで)に要する時間が遅延時間delay2として算出される。図7において、ルートセル7aの入力波形鈍りが許容最大値である場合の次段セル7cの入力信号、及び出力信号の波形は、それぞれ、破線33、34によって示されていることに留意されたい。
遅延時間delay2と遅延時間delay1との差がタイミングマージンΔdelayとして決定され、クロック回路遅延ライブラリ17に格納される。ストラクチャードASIC1のクロック回路5に関係するタイミング検証においては、クロック回路5の内部のパスのパス遅延時間とタイミングマージンΔdelayとの和が適正範囲にある場合に動作タイミングが適正であると判断される。
図8は、他の好適な実施形態におけるクロック回路遅延ライブラリ17の生成の手順を示すフローチャートである。この実施形態は、ユーザの要求に応じて設計されるロジック回路6の存在がクロック回路5に含まれる配線8の遅延時間に影響を与える影響をストラクチャードASIC1のタイミング検証において考慮可能にすることを目的としている。クロック回路5に含まれる配線8とロジック回路6の配線の間にはカップリング容量が存在するため、ロジック回路6が存在する場合と存在しない場合とでは、厳密には、クロック回路5に含まれる配線8の容量が相違する。この容量の相違は、クロックスキューの発生に影響を与え得る。本実施形態では、配線8の容量が相違の影響の程度に応じてクロックスキューマージンが決定され、そのクロックスキューマージンを示すデータがクロック回路遅延ライブラリ17に格納される。ストラクチャードASIC1のタイミング検証では、遅延計算によって算出されたクロック回路5のクロックスキューとクロックスキューマージンとの和が所定の基準値よりも小さいときに、クロック回路5のクロックスキューが適正であると判断される。
より具体的には、本実施形態におけるクロック回路遅延ライブラリ17の生成は、ユーザ回路なしネットリスト19Aと、ユーザ回路付きネットリスト19Bとのそれぞれについてクロック回路抽出処理(ステップS01A、S01B)を行うことによって開始される。ユーザ回路なしネットリスト19Aとは、ロジック回路6が設けられていないストラクチャードASIC1のネットリスト(即ち、カスタマイズレイヤ4に配線が設けられていないストラクチャードASIC1のネットリスト)であり、ユーザ回路付きネットリスト19Bは、ロジック回路6が設けられているストラクチャードASIC1のネットリスト(即ち、カスタマイズレイヤ4に配線が設けられているストラクチャードASIC1のネットリスト)である。ユーザ回路なしネットリスト19A及びユーザ回路付きネットリスト19Bには、セルと、その接続関係、並びに、セル間を接続する配線の配線容量が記述されている。後の記載から理解されるように、セル間を接続する配線の配線容量がユーザ回路なしネットリスト19A及びユーザ回路付きネットリスト19Bに記述されていることは重要である。
ユーザ回路付きネットリスト19Bは、最悪ケースに対応するロジック回路6、即ち、ロジック回路6の配線とクロック回路5に含まれる配線8との間のカップリング容量をなるべく大きくするような構成のロジック回路6を含むストラクチャードASIC1のネットリストであることが好ましい。
ユーザ回路なしネットリスト19Aとユーザ回路付きネットリスト19Bとが与えられると、クロック回路遅延ライブラリ生成ツール15は、ユーザ回路なしネットリスト19A及びユーザ回路付きネットリスト19Bのそれぞれから、クロック回路5に対応する部分のネットリストを抽出する;ユーザ回路なしネットリスト19Aから取り出されたネットリストは、以下、クロック回路ネットリスト20Aと記載され、ユーザ回路付きネットリスト19Bから取り出されたネットリストは、以下、クロック回路ネットリスト20Bと記載される。クロック回路ネットリスト20Aとクロック回路ネットリスト20Bとでは、それに記述されているクロック回路5の構成(即ち、セル及びその接続関係)は同一であるが、それに記述されているクロック回路5のセル間を接続する配線の配線容量が相違していることに留意されたい。この配線容量の相違が、クロック回路5の遅延時間に影響を及ぼす。
クロック回路ネットリスト20A、20Bが抽出された後、それぞれについて、クロック回路遅延計算処理が行われる(ステップS02A、S02B)。より具体的には、ステップS02A、S02Bのクロック回路遅延計算処理では、下記のデータ:
(1)クロック回路5に含まれるセル7、及び配線8それぞれの遅延時間
(2)クロック回路5の、ルートセル7a以外のセル7のそれぞれの入力波形鈍り(即ち、セル7の入力信号のスルーレート)
(3)ルートセル7aの出力端子の負荷容量
が、ロジック回路6が存在しない場合に対応するクロック回路ネットリスト20Aと、ロジック回路6が存在する場合に対応するクロック回路ネットリスト20Bのそれぞれについて算出される。この遅延計算は、アナログシミュレーションによって行われる。
クロック回路遅延計算処理の後、遅延差分抽出処理が行われる(ステップS04)。遅延差分抽出処理では、ロジック回路6が存在しない場合に対応するクロック回路ネットリスト20Aと、存在する場合に対応するクロック回路ネットリスト20Bのそれぞれについて、ルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までのパスの遅延時間(パス遅延時間)が計算され、ロジック回路6が存在する場合と存在しない場合とのパス遅延時間の差分が、全てのパスについて算出される。
更に、クロック回路ライブラリ化処理が行われる(ステップS03A)。本実施形態のクロック回路ライブラリ化処理では、クロック回路遅延計算処理と遅延差分抽出処理によって得られたデータのうちの必要なデータが、クロック回路遅延ライブラリ17Aに格納される。より具体的には、
(1)ルートセル7aの出力端子からリーフセル7bの入力端子までの範囲の遅延時間データ
(2)ルートセル7aの出力端子の負荷容量(即ち、ルートセル7aに接続されている配線8aの配線容量と、その配線8aに接続されている次段セル7cの入力容量の和)
(3)クロック回路5のリーフセル7bのそれぞれの入力波形鈍り(即ち、入力端子に入力される入力信号のスルーレート)
に加え、ステップS04で算出されたパス遅延時間の差分が、クロックスキューマージンとしてクロック回路遅延ライブラリ17Aに格納される。ストラクチャードASIC1のタイミング検証では、遅延計算によって算出されたクロック回路5のクロックスキューとクロックスキューマージンとの和が所定の基準値よりも小さいときに、クロック回路5のクロックスキューが適正であると判断される。
上述のとおり、クロック回路遅延ライブラリ17Aに格納される遅延時間データは、セル7及び配線8のそれぞれの遅延時間(図6A参照)、ルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までのパスそれぞれについて算出されたパス遅延時間(図6B参照)のいずれであってもよいことに留意されたい。また、セル7及び配線8のそれぞれの遅延時間と、ルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までのパス遅延時間の両方がクロック回路遅延ライブラリ17Aに格納されることも可能である。
クロック回路遅延ライブラリ17(又は17A)の作成の際、同時に、クロック回路5のシグナルインテグリティ検証が行われることが好適である。クロック回路遅延ライブラリ17の作成と共にクロック回路5のシグナルインテグリティ検証を行うことにより、クロック回路5が共通に集積されているストラクチャードASICに対して重複的にシグナルインテグリティ検証を行う必要がなくなる。
図9を参照して、クロック回路5のシグナルインテグリティ検証は、ストラクチャードASIC1の許容最大周波数のクロックがルートセル7aに入力されている条件でのアナログシミュレーションにより行われる。シグナルインテグリティ検証では、好適には、フルスイング検証、エレクトロマイグレーション検証、及びホットキャリア信頼性検証が行われる。シグナルインテグリティ検証がアナログシミュレーションにより行われることは、シグナルインテグリティ検証を高精度に行うことを可能にする点で好適である。
フルスイング検証では、リーフセル7bの入力端子に入力されるクロック信号の波形がアナログシミュレーションによって算出され、クロック信号が接地電位VSSと電源電位VDDとの間でフルスイングするかが検証される。クロック信号がフルスイングしない場合、遅延計算システム10は、フルスイング検証エラーを出力装置13から出力し、設計者にその旨を知らせる。これにより、許容最大周波数を低く再設定する、クロック回路5を再設計する等の対処を行うように設計者に推奨することができる。
エレクトロマイグレーション検証では、クロック回路5の各セル7の出力端子の電流波形がアナログシミュレーションによって算出され、算出された電流波形がエレクトロマイグレーション検証の基準を満足しているかが検証される。同様に、ホットキャリア信頼性検証では、各セル7の出力端子の電流波形がホットキャリア信頼性検証の基準を満足しているかが検証される。各セル7の出力端子の電流波形が基準を満足していない場合、遅延計算システム10は、検証エラーを出力装置13から出力し、設計者にその旨を知らせる。これにより、許容最大周波数を低く再設定する、クロック回路5を再設計する等の対処を行うように設計者に推奨することができる。
第3 クロック回路ライブラリを用いた遅延計算
上述されているように、ストラクチャードASIC1全体の遅延計算は、クロック回路遅延ライブラリ17(又は17A)を用いて行われる。図10は、ストラクチャードASIC1全体の遅延計算の手順を示すフローチャートである。
ストラクチャードASIC1全体の遅延計算は、クロック回路削除処理で開始される(ステップS11)。クロック回路削除処理では、まず、計算対象のストラクチャードASIC1のネットリストである計算対象ネットリスト21が遅延計算ツール16に与えられる。遅延計算ツール16は、計算対象ネットリスト21から、クロック回路5のクロック回路遅延ライブラリ17へのライブラリ化の対象になっている範囲に対応する部分を除くことにより、ロジック回路ネットリスト22を生成する。
図5の右下部分には、ロジック回路ネットリスト22の内容が図示されている。ロジック回路ネットリスト22には、計算対象のストラクチャードASIC1のうち、ルートセル7aの出力端子からリーフセル7bの入力端子の部分を除いた部分についてのセル及びその接続関係、並びにセル間の配線の配線容量が記述される。ロジック回路ネットリスト22には、ルートセル7a及びリーフセル7bの記述が含まれていることに留意されたい。
図10に戻り、クロック回路削除処理に続いて、クロック回路5以外の遅延計算処理が行われる(ステップS12)。この遅延計算処理では、ロジック回路ネットリスト22に基づいて、計算対象のストラクチャードASIC1のうち、ルートセル7aの出力端子からリーフセル7bの入力端子までの部分以外の部分についての遅延計算が行われる。より具体的には、ルートセル7aの出力端子からリーフセル7bの入力端子までの部分以外の部分に位置する各セル及び各配線の遅延時間、及び各セルの入力波形鈍りが、セル遅延ライブラリ18に格納されているテーブルのテーブルルックアップにより算出される。
ルートセル7a、リーフセル7bの遅延時間の計算は、ステップS12の遅延計算処理において行われることに留意されたい;クロック回路遅延ライブラリ17には、ルートセル7a、リーフセル7bの遅延時間が記述されていない。
ルートセル7aの遅延時間の計算では、まず、ロジック回路ネットリスト22とセル遅延ライブラリ18に記述されているデータから、ルートセル7aの入力波形鈍りが算出される。更に、クロック回路遅延ライブラリ17からルートセル7aの出力端子の負荷容量が取り出される;図10の破線は、ルートセル7aの出力端子の負荷容量がクロック回路遅延ライブラリ17から取り出されることを示している。ルートセル7aの遅延時間は、このようにして得られたルートセル7aの入力波形鈍りと負荷容量とから、セル遅延ライブラリ18に格納されているテーブルのテーブルルックアップによって算出される。
一方、リーフセル7bの遅延時間の計算では、まず、クロック回路遅延ライブラリ17に記述されているリーフセル7bの入力波形鈍りが取り出される;図10の破線は、リーフセル7bの入力波形鈍りがクロック回路遅延ライブラリ17から取り出されることを示している。更に、ロジック回路ネットリスト22とセル遅延ライブラリ18に記述されているデータから、リーフセル7bの出力端子の負荷容量が算出される。リーフセル7bの遅延時間は、このようにして得られたリーフセル7bの入力波形鈍りと負荷容量とから、セル遅延ライブラリ18に格納されているテーブルのテーブルルックアップによって算出される。
続いて、遅延計算結果マージ処理が行われる(ステップS13)。遅延計算結果マージ処理では、ステップS12で行われた遅延計算処理の結果と、クロック回路遅延ライブラリ17に格納されているデータとをマージすることにより、計算対象のストラクチャードASIC1全体の遅延情報を記述する遅延計算結果データ23が生成される。遅延計算結果データ23には、例えば、
(1)ストラクチャードASIC1に含まれる各セル及び各配線の遅延時間(クロック回路5に含まれるセル7及び各配線8の遅延時間を含む。)
(2)ストラクチャードASIC1に含まれる各セルの入力波形鈍り
が記述される。クロック回路5に含まれるセル7及び各配線8の遅延時間に加えて、又はその代わりに、ルートセル7aの出力端子から各リーフセル7bの入力端子までのパスのパス遅延時間が遅延計算結果データ23に含められることも可能である。ストラクチャードASIC1のタイミング検証は、このようにして生成された遅延計算結果データ23に記述された遅延時間や入力波形鈍りに基づいて行われる。
以上に説明されているように、本実施形態の遅延計算システム及び遅延計算方法では、クロック回路5の遅延計算の結果を格納するクロック回路遅延ライブラリ17が生成され、ストラクチャードASIC1の遅延計算にそのクロック回路遅延ライブラリ17が使用される。これにより、様々なストラクチャードASIC1の遅延計算の際にクロック回路5の遅延計算を重複的に行うことが不要になる。クロック回路5の遅延計算が重複的に行われることを回避することは、ストラクチャードASIC1の設計のTATの短縮に有効である。
図1は、本発明の一実施形態におけるストラクチャードASICの構成を示す断面図である。 図2は、本発明の一実施形態におけるストラクチャードASICの回路トポロジーを示す概念図である。 図3は、本発明の一実施形態における遅延計算システムの構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態におけるクロック回路遅延ライブラリの生成手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の一実施形態において使用されるネットリストの内容を示す概念図である。 図6Aは、一実施形態におけるクロック回路遅延ライブラリの内容を示す概念図である。 図6Bは、他実施形態におけるクロック回路遅延ライブラリの内容を示す概念図である。 図7は、本発明の一実施形態におけるタイミングマージンの算出方法を示す概念図である。 図8は、本発明の他の実施形態におけるクロック回路遅延ライブラリの生成手順を示すフローチャートである。 図9は、本発明の一実施形態におけるシグナルインテグリティ検証を説明する概念図である。 図10は、本発明の一実施形態における、ストラクチャードASIC全体の遅延計算の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1:ストラクチャードASIC
2:半導体基板
3:共通レイヤ
4:カスタマイズレイヤ
5:クロック回路
6:ロジック回路
7:セル
7a:ルートセル
7b:リーフセル
7c:次段セル
8、8a:配線
9:回路
10:遅延計算システム
11:CPU
12:入力装置
13:出力装置
14:記憶装置
15:クロック回路遅延ライブラリ生成ツール
16:遅延計算ツール
17、17A:クロック回路遅延ライブラリ
18:セル遅延ライブラリ
19:ネットリスト
19A:ユーザ回路なしネットリスト
19B:ユーザ回路付きネットリスト
20、20A、20B:クロック回路ネットリスト
21:計算対象ネットリスト
22:ロジック回路ネットリスト
23:遅延計算結果データ

Claims (17)

  1. クロック回路がマスタスライスに集積化されているストラクチャードASICの遅延計算を行うための遅延計算装置であって、
    前記クロック回路の遅延計算によって得られたクロック回路遅延データを格納するクロック回路遅延ライブラリを保持する記憶装置と、
    前記クロック回路を含むストラクチャードASICの遅延計算を行って前記ストラクチャードASICの遅延計算結果データを生成する遅延計算手段
    とを具備し、
    前記遅延計算手段は、前記クロック回路遅延データの少なくとも一部を前記クロック回路遅延ライブラリから取り出し、前記遅延計算結果データにマージするように構成され
    前記クロック回路は、クロックツリーを形成するように接続されたセル及び配線を備え、
    前記セルは、前記クロックツリーの葉に対応する複数のリーフセルを含み、
    前記クロック回路遅延データは、前記クロック回路の所定位置から前記リーフセルの入力端子までの範囲に対応するクロック回路遅延時間データを含み、
    前記クロック回路遅延ライブラリは、前記リーフセルの遅延時間を示すデータを含まない
    遅延計算装置。
  2. 請求項に記載の遅延計算装置であって、
    前記クロック回路遅延時間データは、前記所定位置から前記リーフセルまでのセル及び配線のそれぞれの遅延時間を含む
    遅延計算装置。
  3. 請求項2記載の遅延計算装置であって、
    前記クロック回路遅延時間データは、前記所定位置から前記リーフセルの前記入力端子までのパスの遅延時間を含む
    遅延計算装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の遅延計算装置であって、
    前記クロック回路遅延ライブラリに格納されている前記クロック回路遅延データは、前記リーフセルの入力信号のスルーレートであるリーフセル入力波形鈍りを含み、
    前記遅延計算手段は、前記リーフセル入力波形鈍りを前記クロック回路遅延ライブラリから取得し、取得した前記リーフセル入力波形鈍りから前記リーフセルの遅延時間を算出し、算出した前記リーフセルの遅延時間を前記遅延計算結果データに記述する
    遅延計算装置。
  5. 請求項2乃至請求項のいずれか一項に記載の遅延計算装置であって、
    前記セルは、前記クロックツリーの根に対応するルートセルを含み、
    前記所定位置は、前記ルートセルの出力端子であり、
    前記クロック回路遅延ライブラリは、前記ルートセルの遅延時間を示すデータを含まない
    遅延計算装置。
  6. 請求項に記載の遅延計算装置であって、
    前記クロック回路遅延ライブラリに格納されている前記クロック回路遅延データは、前記ルートセルの出力端子の負荷容量を含み、
    前記遅延計算手段は、前記前記ルートセルの出力端子の負荷容量を前記クロック回路遅延ライブラリから取得し、取得した前記負荷容量から前記ルートセルの遅延時間を算出し、算出した前記ルートセルの遅延時間を前記遅延計算結果データに記述する
    遅延計算装置。
  7. クロック回路がマスタスライスに集積化されているストラクチャードASICの遅延計算を行うための遅延計算装置であって、
    前記クロック回路の遅延計算によって得られたクロック回路遅延データを格納するクロック回路遅延ライブラリを保持する記憶装置と、
    前記クロック回路を含むストラクチャードASICの遅延計算を行って前記ストラクチャードASICの遅延計算結果データを生成する遅延計算手段
    とを具備し、
    前記遅延計算手段は、前記クロック回路遅延データの少なくとも一部を前記クロック回路遅延ライブラリから取り出し、前記遅延計算結果データにマージするように構成され、
    前記クロック回路は、クロックツリーを形成するように接続されたセル及び配線を備え、
    前記セルは、前記クロックツリーの根に対応するルートセルと、前記クロックツリーの葉に対応する複数のリーフセルとを含み、
    前記遅延計算手段には、前記ストラクチャードASICのネットリストが与えられ、
    前記遅延計算手段は、
    前記ストラクチャードASICのネットリストから前記ルートセルの出力端子から前記リーフセルの入力端子までの部分を削除することによりロジック回路ネットリストを作成する手段と、
    前記ロジック回路ネットリストから、前記ストラクチャードASICの前記ルートセルの出力端子から前記リーフセルの入力端子までの部分以外の遅延計算を行ってロジック回路遅延計算データを生成する手段と、
    前記ロジック回路遅延計算データと前記クロック回路遅延データの少なくとも一部をマージすることにより、前記ストラクチャードASICの前記遅延計算結果データを生成する手段
    とを備える
    遅延計算装置。
  8. クロック回路がマスタスライスに集積化されているストラクチャードASICの遅延計算に使用されるクロック回路遅延ライブラリを作成するためのクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    ストラクチャードASICのネットリストから、前記ストラクチャードASICのクロック回路に対応する部分のネットリストであるクロック回路ネットリストを抽出する抽出手段と、
    前記クロック回路ネットリストに基づいて前記クロック回路の遅延計算を行う遅延計算手段と、
    前記クロック回路の遅延計算によって得られたクロック回路遅延データをクロック回路遅延ライブラリに格納するライブラリ化手段
    と具備し、
    前記クロック回路は、クロックツリーを形成するように接続されたセル及び配線を備え、
    前記セルは、前記クロックツリーの葉に対応する複数のリーフセルを含み、
    前記クロック回路遅延データは、前記クロック回路の所定位置から前記リーフセルの入力端子までの範囲に対応するクロック回路遅延時間データを含み、
    前記クロック回路遅延ライブラリは、前記リーフセルの遅延時間を示すデータを含まない
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  9. 請求項に記載のクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    前記クロック回路遅延ライブラリに格納されている前記クロック回路遅延データは、前記リーフセルの入力信号のスルーレートであるリーフセル入力波形鈍りを含む
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  10. 請求項に記載のクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    前記セルは、前記クロックツリーの根に対応するルートセルを含み、
    前記所定位置は、前記ルートセルの出力端子であり、
    前記クロック回路遅延ライブラリは、前記ルートセルの遅延時間を示すデータを含まない
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  11. 請求項10に記載のクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    前記クロック回路遅延ライブラリに格納されている前記クロック回路遅延データは、前記ルートセルの出力端子の負荷容量を含む
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  12. 請求項10に記載のクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    更に、
    前記ルートセルの出力端子に接続されているセルの遅延時間の、前記ルートセルの入力波形鈍りによる影響の程度に対応するタイミングマージンを算出する手段を備え、
    前記ライブラリ化手段は、前記タイミングマージンを示すデータを前記クロック回路遅延ライブラリに格納する
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  13. クロック回路がマスタスライスに集積化されているストラクチャードASICの遅延計算に使用されるクロック回路遅延ライブラリを作成するためのクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    ストラクチャードASICのネットリストから、前記ストラクチャードASICのクロック回路に対応する部分のネットリストであるクロック回路ネットリストを抽出する抽出手段と、
    前記クロック回路ネットリストに基づいて前記クロック回路の遅延計算を行う遅延計算手段と、
    前記クロック回路の遅延計算によって得られたクロック回路遅延データをクロック回路遅延ライブラリに格納するライブラリ化手段
    と具備し、
    前記遅延計算手段は、前記クロック回路のアナログシミュレーションによって前記遅延計算を行うと共に、前記クロック回路ネットリストに基づいたアナログシミュレーションにより前記クロック回路のシグナルインテグリティ検証を行う
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  14. 請求項13に記載のクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    前記クロック回路は、クロックツリーを形成するように接続されたセル及び配線を備え、
    前記セルは、前記クロックツリーの根に対応するルートセルと前記クロックツリーの葉に対応するリーフセルとを含み、
    前記シグナルインテグリティ検証では、前記クロックツリーの根に対応するルートセルの入力端子に許容最大周波数のクロックが入力されているという条件の下、前記リーフセルの入力端子に入力されるクロックが接地電位と電源電位との間をフルスイングするかが検証される
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  15. 請求項13に記載のクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    前記クロック回路は、クロックツリーを形成するように接続されたセル及び配線を備え、
    前記シグナルインテグリティ検証では、前記セルのそれぞれの出力端子の電流波形に基づくエレクトロマイグレーション検証が行われる
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  16. 請求項13に記載のクロック回路遅延ライブラリ作成装置であって、
    前記クロック回路は、クロックツリーを形成するように接続されたセル及び配線を備え、
    前記シグナルインテグリティ検証では、前記セルのそれぞれの出力端子の電流波形に基づくホットキャリア信頼性検証が行われる
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
  17. クロック回路がマスタスライスに集積化され、且つ、カスタマイズレイヤに配線が形成されていない第1ストラクチャードASICのネットリストから、前記クロック回路に対応する部分のネットリストである第1クロック回路ネットリストを抽出する第1抽出手段と、
    前記クロック回路がマスタスライスに集積化され、且つ、カスタマイズレイヤに配線が形成されている第2ストラクチャードASICのネットリストから、前記クロック回路に対応する部分のネットリストである第2クロック回路ネットリストを抽出する第2抽出手段と、
    前記第1クロック回路ネットリストと前記第2クロック回路ネットリストのそれぞれについて遅延計算を行い、前記クロック回路の内部のパスの遅延時間であるパス遅延時間を算出する遅延計算手段と、
    前記第1ストラクチャードASICと前記第2ストラクチャードASICの間のパス遅延時間の差分を算出する手段と、
    前記第1クロック回路ネットリストの前記遅延計算によって得られたクロック回路遅延データと前記パス遅延時間の差分とをクロック回路遅延ライブラリに格納するライブラリ化手段
    とを備える
    クロック回路遅延ライブラリ作成装置。
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