JP4540350B2 - クロム酸化物含有スラグの処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、クロム酸化物含有スラグの処理方法に係り、更に詳細には、含クロム鋼製造時の精錬工程で発生するクロム酸化物含有スラグ中の6価クロムの処理方法に関する。
ここで、クロム酸化物含有スラグとは、クロム酸化物の他に、カルシウムをCaO換算で20〜50質量%、SiO2 を10〜40質量%等を含むスラグを指す。
ステンレス鋼製造用の精錬炉、あるいはスクラップ市中屑を主原料とする鋼製造用の溶解炉(例えば、電気炉)から排出されるスラグ(鋼滓)中には、例えば、1〜7質量%のクロム酸化物が含有されている。このため、精錬炉あるいは溶解炉から排出されるスラグは、排滓容器に受けられ土間まで移送されて放流され、自然冷却された後に6価クロムの溶出値を求めていた。
ここで、6価クロムの溶出値が土壌環境基準(環境庁告示46号法による溶出試験において0.05mg/リットル以下)を満足しない場合は、このスラグを、例えば、道路用材(路盤材、アスファルト骨材等)等の資源として利用することができず、管理型埋め立て処分が実施されている。
しかし、管理型埋め立て処分地で管理できるスラグの容量には限界があり、また、循環型社会構築のためにも、多大な設備投資や処理コストをかける必要のない、簡便かつ確実なスラグの処理技術の確立が望まれていた。
そこで、6価クロムを無害化する方法として、特許文献1には、クロム含有物を反応容器に投入し、アルカリ硫化物又はアルカリ土類金属硫化物の水性エマルジョン中で、反応容器中にクロム含有物が1〜60質量%、好ましくは30〜35質量%存在するようにして、約100℃で撹拌しながら硫黄と1〜4時間反応させる湿式処理を行うことにより汚染を除去する方法が開示されている。
また、特許文献2には、6価クロム等の重金属を含有する製鋼ダストに、可溶性硫化物及び2価の鉄イオンを含む酸液と、必要に応じて水を加えて混練し、重金属の不溶物を形成させることにより水溶性有害物質の溶出を抑制する方法が開示されている。
更に、特許文献3には、ステンレス鋼の精錬の際に発生するステンレス鋼スラグ、重クロム酸ナトリウム等のクロム化合物の製造の際に発生するクロム鉱滓、廃棄物溶融スラグ等のクロム酸化物を含有する物質からの6価クロムの溶出を防止することが可能なクロム酸化物含有物質の処理方法が開示されている。
特公昭55−8454号公報 特開昭56−24084号公報 特許第3299174号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、約100℃の硫黄を懸濁した高温水の下で6価クロムの還元反応を進行させるため、還元反応時に硫化水素の発生を伴い、作業環境が悪化するという問題があった。更に、発生した硫化水素により設備の腐食が生じるという難点があった。
特許文献2に記載された方法も、6価クロムを硫化水素で還元する原理に立脚したものであるため、特許文献1と同様の問題が生じる。また、可溶性硫化物等の還元物質を多量に含む排水が発生するため排水中のCOD値(化学的酸素要求量)が高くなり、pH調整に加えて次亜塩素酸等を用いてCOD値を水質汚濁防止法に定める基準値以下になるまで排水処理を行う必要が生じる。このため、新たな排水処理設備用の建設コストが発生すると共に、6価クロムの処理時に発生する排水の処理薬品の費用が別途必要になるという問題が生じる。
特許文献3に記載された方法では、酸化数が+5価以下の硫黄をそれぞれ含有する未エージング高炉徐冷滓や溶銑予備処理スラグから得られる還元力を有する溶出水を6価クロムの還元に用いるため、溶出水は黄色を呈し、かつCOD値も高いため、6価クロムの還元処理後の溶出水を曝気槽に導入して空気に曝して透明化処理すると共に、pH調整に加えてCOD値を水質汚濁防止法に定める基準値以下になるまで処理を行う必要が生じる。こため、処理薬品の費用がかさむという問題が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、硫化水素の発生や硫黄含有排水の発生を防止し簡便な方法でクロム酸化物含有スラグ中の6価クロムを還元処理することが可能なクロム酸化物含有スラグの処理方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法は、精錬炉あるいは溶解炉から排出され、カルシウムをCaO換算で20〜50質量%含むクロム酸化物含有スラグを温水中に浸漬し、該クロム酸化物含有スラグ中に含まれる6価クロムを該温水中に溶出させて、該クロム酸化物含有スラグ中から6価クロムを除去するクロム酸化物含有スラグの処理方法であって、
前記温水の温度は30℃以上で100℃未満であり、前記クロム酸化物含有スラグは処理槽内に該温水の体積V(m3)と該クロム酸化物含有スラグの質量W(トン)との比V/Wが0.25以上1以下で浸漬され、浸漬時間Tは30分以上であり、前記処理槽内の前記クロム酸化物含有スラグの層を、前記浸漬時間Tの内で下式で算出される回数N以上転動させる。
N=INT[0.25T/(30V/W)]
ここで、INT[ ]は、0.25T/(30V/W)の小数点以下を切り捨て整数値化する演算処理を示す。
これによって、環境庁告示46号法による溶出試験を実施した際のクロム酸化物含有スラグから溶出する6価クロムの溶出量を、土壌環境基準値(0.05mg/リットル以下)を満たすようにすることができる。
クロム酸化物含有スラグを温水中に浸漬した際の6価クロムの溶出は、温水の温度が高い程、浸漬時間が長い程、顕著となる。このため、環境庁告示46号法による溶出試験で得られる6価クロムの溶出量が、土壌環境基準を満たすようにするには、クロム酸化物含有スラグの経済的な処理条件として、温水の温度を30℃以上で100℃未満にして、浸漬時間を30分以上にする必要がある。
また、処理槽内のクロム酸化物含有スラグが温水中に浸漬されるには、クロム酸化物含有スラグ層の上面が概ね温水の水面と等しくなる温水量を下限として、それ以上の水量を保持しておく必要がある。そして、この下限温水量は、クロム酸化物含有スラグの粒度分布により多少左右されるが、実績上、温水の体積V(単位m3)とクロム酸化物含有スラグの質量W(単位トン)との比V/W(水滓比という)が0.25となるときの温水の体積となる。このため、水滓比を0.25以上とした。
更に、クロム酸化物含有スラグに含まれるカルシウム化合物中の可溶性カルシウムも温水中に2価のカルシウムとして溶出していく。このため、温水中で6価クロムと2価カルシウムが反応して、例えばCr2(CaO4)等の不溶性塩を形成して沈澱する。これによって、温水中の6価クロムも除去できる。
請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法は、請求項1記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法において、前記温水中に浸漬する前記クロム酸化物含有スラグは、表面温度が200℃以上で、内部に到るまで固化した状態である。
水蒸気爆発は一般に高温溶融物と水の接触により発生するといわれている。そして、そのメカニズムは、高温溶融物が水と接触した際に水を内部に取り込み、取り込まれた水が高温溶融物内で蒸発して水蒸気になり、この水蒸気の圧力が急激に増大するためと考えられる。
従って、温水中に浸漬されるクロム酸化物含有スラグが内部に到るまで固化した状態とすれば、クロム酸化物含有スラグを水と接触させても、水をクロム酸化物含有スラグの内部に取り込むことができず、水蒸気爆発は生じない。なお、クロム酸化物含有スラグが内部に到るまで固化した状態となるには、クロム酸化物含有スラグの表面温度が1000℃以下であればよい。
また、クロム酸化物含有スラグと水が接触した際に水は加熱されて、温水となる。このとき、温水中に浸漬するクロム酸化物含有スラグの温度が200℃未満であると、冬場のように水の温度が低い場合には、水滓比が0.25以上として、温水の温度を安定して30℃以上に保持することが困難になる。このため、温水中に浸漬するクロム酸化物含有スラグの温度を200℃以上にした。
請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法は、請求項1及び2記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法において、前記温水から前記クロム酸化物含有スラグを回収し、水切りする際に発生する排水に還元剤を添加する。
処理槽内の温水の温度が低くなると(例えば、80℃未満の場合)、温水中での6価クロムと2価カルシウムの反応が遅くなって、温水中の6価クロムが減少し難くなる。このため、温水からクロム酸化物含有スラグを回収し水切りする際に発生する排水中にも6価クロムが含まれている。
従って、この排水に還元剤を添加することにより、排水中の6価クロムを短時間で除去することができる。
請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法は、請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法において、前記還元剤は多硫化カルシウム水溶液であって、前記排水100容量部に対して該多硫化カルシウム水溶液を多硫化カルシウムの飽和水溶液換算で0.05容量部以上で1容量部以下の範囲で添加する。
多硫化カルシウム水溶液を飽和水溶液換算で0.05容量部未満添加した場合では、排水中の6価クロムの除去速度が遅く、排水中の6価クロム濃度が水質汚濁防止法に定められた排水基準値(0.5mg/リットル)以下まで低下するのに多くの時間を要する。
また、多硫化カルシウム水溶液を飽和水溶液換算で1容量部を超えて添加した場合では、排水中の6価クロムの除去速度は速くなるが、排水の着色が顕著になると共に、COD値も増大し、COD値を水質汚濁防止法に定める基準値以下にする処理が必要になる。このため、多硫化カルシウム水溶液の添加量を飽和水溶液換算で0.05容量部以上で1容量部以下にした。
請求項1〜記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法においては、クロム酸化物含有スラグ中に含まれる6価クロムを温水中に溶出させてクロム酸化物含有スラグ中から6価クロムを除去するので、クロム酸化物含有スラグ中に含有される6価クロムを容易に、かつ安価に除去することが可能になる。
請求項1記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法においては、温水の温度は30℃以上で100℃未満であり、クロム酸化物含有スラグは処理槽内に温水の体積Vとクロム酸化物含有スラグの質量Wとの比V/Wが0.25以上で浸漬され、浸漬時間Tは30分以上であるので、環境庁告示46号法による溶出試験で得られる6価クロムの溶出量を土壌環境基準を満たすようにすることができ、処理後のクロム酸化物含有スラグを、例えば路盤材、アスファルト骨材等の道路用材やコンクリート二次製品用資源として活用することが可能になる。なお、クロム酸化物含有スラグの処理中に、クロム酸化物含有スラグの水和膨張を促進することができるので、残存膨張の少ない高品位の道路用材やコンクリート二次製品用資源を提供することが可能になる。
また、クロム酸化物含有スラグから温水中に溶出した6価クロムと2価カルシウムは反応して、例えば、Cr2(CaO4)等の不溶性塩を形成して沈澱するので、温水中の6価クロムを除去することができ、クロム酸化物含有スラグの処理後に排水される温水の処理を別途行う必要がなく、クロム酸化物含有スラグの処理を簡便、かつ安価に行うことが可能になる。
更に、請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法においては、処理槽内のクロム酸化物含有スラグの層を転動するので、全てのクロム酸化物含有スラグを温水中に確実に浸漬させることができ、全てのクロム酸化物含有スラグのクロム酸化物から6価クロムを温水中に確実に溶出させることが可能になる。
また、クロム酸化物含有スラグの層を転動することにより、処理槽内の温水の温度分布、クロム酸化物含有スラグの層内の温度分布の均一化を図ることができ、6価クロムの溶出速度を高位に安定化させることが可能になる。
請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法においては、温水中に浸漬するクロム酸化物含有スラグは、表面温度が200℃以上で、内部に到るまで固化した状態であるので、クロム酸化物含有スラグを処理槽内に入れて水を直接放水しても、あるいは水を貯留している処理槽内にクロム酸化物含有スラグを直接入れても、水蒸気爆発を防止することができる。
更に、クロム酸化物含有スラグの表面温度が200℃以上のため、クロム酸化物含有スラグに接触した水は加熱されて、容易に30℃以上で100℃未満の温水を得ることが可能になる。その結果、温水設備の製造コストや運転コストが不要になって、クロム酸化物含有スラグの処理を更に安価に行うことが可能になる。
請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法においては、温水からクロム酸化物含有スラグを回収し水切りする際に発生する排水に還元剤を添加するので、排水中の6価クロムを素早く除去することができ、排水を短時間で処理して放水することが可能になる。
その結果、排水槽の回転率を上昇させることができ、排水槽の設置基数を減少させることが可能になる。
請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法においては、還元剤は多硫化カルシウム水溶液であって、排水100容量部に対して多硫化カルシウム水溶液を多硫化カルシウムの飽和水溶液換算で0.05容量部以上で1容量部以下の範囲で添加するので、硫化水素の発生、温水の着色、及びCOD値の増加を防止して、6価クロムを迅速に除去することが可能になる。
その結果、クロム酸化物含有スラグの処理後の排水の処理を別途行う必要がなく、クロム酸化物含有スラグの処理を簡便、かつ安価に行うことが可能になる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るクロム酸化物含有スラグの処理方法を適用したクロム酸化物含有スラグの処理設備のブロック図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るクロム酸化物含有スラグの処理方法を適用したクロム酸化物含有スラグの処理設備10は、運搬車両11に載置された排滓容器12内に収容されている溶融状態のクロム酸化物含有スラグが放流されるクロム酸化物含有スラグ放流場13と、放流されたクロム酸化物含有スラグの表面温度を測定する表面温度測定器14を有している。
ここで、クロム酸化物含有スラグ放流場13は、放流されたクロム酸化物含有スラグが広がって固化するのに必要な広さを有する、例えば、土間で構成することができる。また、表面温度測定器14としては、遠隔から表面温度が測定できる、例えば、放射温度計を使用することができる。
また、クロム酸化物含有スラグの処理設備10は、クロム酸化物含有スラグ放流場13に放流されて内部に到るまで固化した状態のクロム酸化物含有スラグが投入される処理槽15と、処理槽15に固化したクロム酸化物含有スラグを投入する投入装置16と、処理槽16内に水を供給する水供給装置17と、処理槽15内に形成されたクロム酸化物含有スラグの投入層を転動する転動装置18を有している。
ここで、処理槽15としては、例えば、鉄製の上部が開口したタンクを使用することができ、投入装置16には、例えば、バックフォー、ホイールローダー等の重機を、転動装置18には、例えば、バックフォー等の重機を使用することができる。また、水供給装置17は、例えば、水を貯留するタンクと、タンク内の水を処理槽15に送るポンプを備えた給水配管を用いて構成することができる。
更に、クロム酸化物含有スラグの処理設備10は、処理槽15から処理済のクロム酸化物含有スラグを回収し水切りを行う回収装置19と、処理済のクロム酸化物含有スラグを収容する処理済スラグ貯留場20と、水切りにより発生した排水を貯留する排水槽21と、排水槽21の排水中の6価クロムを除去する還元剤の一例である多硫化カルシウムの飽和水溶液を供給する多硫化カルシウム飽和水溶液供給装置22を有している。
ここで、回収装置19には、例えば、バックフォー等の重機を使用することができ、排水槽21には、例えば、鉄製の上部が開口したタンクを使用することができる。また、処理済スラグ貯留場20は、回収された処理済のクロム酸化物含有スラグを広げて天日乾燥するのに必要な広さを有する、例えば、土間で構成することができる。更に、多硫化カルシウム飽和水溶液供給装置22は、例えば、多硫化カルシウムの飽和水溶液を貯留する撹拌機構を備えたタンクと、タンク内の多硫化カルシウムの飽和水溶液を排水槽21に送るポンプを備えた供給配管を用いて構成することができる。
次に、本発明の一実施の形態に係るクロム酸化物含有スラグの処理方法について説明する。
例えば、ステンレス鋼製造用の精錬炉から排出された溶融状態のクロム酸化物含有スラグを運搬車両11に載置された排滓容器12で受けて、クロム酸化物含有スラグ放流場13まで運搬する。そして、排滓容器12を転動させて、収容しているクロム酸化物含有スラグをクロム酸化物含有スラグ放流場13に放流する。
放流されたクロム酸化物含有スラグは、クロム酸化物含有スラグ放流場13上で、例えば、100〜300mmの厚みを有して拡がり、徐々に冷却される。このとき、放流されたクロム酸化物含有スラグの表面温度を表面温度測定器14で測定する。
放流されたクロム酸化物含有スラグが、その内部に到るまで固化した時点で(例えば、表面温度測定器14で測定したクロム酸化物含有スラグの表面温度が1000℃以下になった時点で)、クロム酸化物含有スラグ放流場13に拡がっているクロム酸化物含有スラグを、例えば、バックフォー等の投入装置16を用いて処理槽15に投入する。
ここで、処理槽15に投入するクロム酸化物含有スラグの粒度は、例えば、25mm以下にすることが好ましい。粒径を25mm以下にすることで、クロム酸化物含有スラグの内部からの6価クロムの溶出を確実に行わせることができる。
また、処理槽15内には、予め水供給装置17を用いて水を供給しておくことが好ましい。処理槽15内に投入されるクロム酸化物含有スラグの温度は1000℃以下のため、クロム酸化物含有スラグの投入により処理槽15に貯留されている水の温度は上昇する。このため、例えば、水蒸気を水中に吹き込む手段を講じずに、処理槽15内の水を、30℃以上100℃未満の温水に保持することができる。
なお、クロム酸化物含有スラグの表面温度は200℃以上とする。これによって、特に冬場でも、処理槽15内に30℃以上の温水を安定して保持することが可能になる。
また、処理槽15内に供給する水の体積は、投入するクロム酸化物含有スラグの質量から、クロム酸化物含有スラグ1トン当たり0.25m3以上、すなわち、水滓比が0.25以上になるようにする。これによって、クロム酸化物含有スラグの投入が終了したときに、クロム酸化物含有スラグの層(以下、投入層ともいう)の最上面の位置を処理槽15内の水面以下にすることができる。
処理槽15内で30℃以上の温水中にクロム酸化物含有スラグを浸漬していると、クロム酸化物含有スラグ中の6価クロムは徐々に温水中に溶出していき、これによって、クロム酸化物含有スラグ中の6価クロムは徐々に減少していく。そして、30℃以上の温水中に、水滓比が0.25以上で30分以上浸漬することにより、クロム酸化物含有スラグ中の6価クロムの大半を温水中に溶出させることができ、浸漬処理後のクロム酸化物含有スラグからの6価クロムの溶出値を土壌環境基準値以下にすることができる。
更に、温水中には、クロム酸化物含有スラグ中の可溶性カルシウムが2価カルシウムとして溶出していくので、温水中で6価クロムと2価カルシウムが反応して、例えばCr2 (CaO4 )等の不溶性塩を形成して沈澱する。このため、温水中の6価クロムも除去できる。
そして、処理槽15内でクロム酸化物含有スラグを30℃以上の温水中に浸漬しているときに、処理槽15内のクロム酸化物含有スラグの投入層を、例えば、バックフォー等の転動装置18を用いて転動する。
これによって、処理槽15内の投入層に凹凸が生じて温水表面から投入層の上部が一部露出すること、処理槽15内の温水及び投入層の温度分布、クロム酸化物含有スラグの粒度分布等に基づく6価クロムの温水中への溶出量のバラツキを抑えることができる。
ここで、転動回数を多くする程、6価クロムの温水中への溶出量のバラツキを減少させることができるが、30℃以上の温水中に水滓比(温水の体積V/クロム酸化物含有スラグの質量W)で、浸漬時間Tの処理を行う場合、転動回数Nは(1)式で算出される回数以上行えば、浸漬処理後のクロム酸化物含有スラグからの6価クロムの溶出値を土壌環境基準値以下にすることができる。
N=INT[0.25T/(30V/W)] ・・・・・(1)
ここで、INT[ ]は、0.25T/(30V/W)の小数点以下を切り捨て整数値化する演算処理を示す。
30℃以上の温水中に、水滓比が0.25以上で30分以上浸漬すると、クロム酸化物含有スラグ中の6価クロム量は溶出値が土壌環境基準値以下になっているので、クロム酸化物含有スラグを処理槽15から、例えば、バックフォー等の回収装置19を用いて回収する。そして、回収したクロム酸化物含有スラグは水切りを行って、処理済スラグ貯留場20に移送する。また、水切りの際に発生する排水は排水槽21に貯留する。
ここで、処理槽15内の温水の温度が低い場合(例えば、80℃未満の場合)、クロム酸化物含有スラグからは6価クロムの溶出値が土壌環境基準値以下の値となるまで6価クロムが温水中に溶出するが、温水中での6価クロムと2価カルシウムの反応が遅くなって、温水中の6価クロムが減少し難くなる。このため、排水槽21中に貯留される排水中には6価クロムが残存している。
そこで、排水中から6価クロムを除去するために、多硫化カルシウム水溶液を、排水槽21内の排水100容量部に対して多硫化カルシウム飽和水溶液換算で0.05容量部以上で1容量部以下の範囲で添加する。
これによって、排水中の6価クロムを短時間(例えば、5分間程度)で排水中の6価クロム濃度を水質汚濁防止法に定められた排水基準値(0.5mg/リットル)以下まで低下させることができる。
なお、多硫化カルシウム水溶液の添加量を多硫化カルシウム飽和水溶液換算で1容量部以下としているので、排水の着色を防止して、COD値を水質汚濁防止法に定める基準値以下に維持することができる。
次に、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
ここで、図2はクロム酸化物含有スラグを30℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフ、図3はクロム酸化物含有スラグを40℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフ、図4はクロム酸化物含有スラグを60℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフ、図5はクロム酸化物含有スラグを80℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフ、図6は6価クロムが存在する温水中に多硫化カルシウム飽和水溶液を添加した際の、添加量と温水中の6価クロム濃度の関係を示すグラフである。
〔実施例1〕
クロム酸化物含有スラグを30〜80℃の温水中に、水滓比0.25〜1、浸漬時間30〜120分の条件で浸漬処理した。浸漬処理後、クロム酸化物含有スラグを回収して、このクロム酸化物含有スラグからの6価クロム溶出値を環境庁告示46号法により求めた。その結果を表1に示す。
ここで、6価クロム溶出値の測定方法として、ICP発光分光分析法(以下、ICP法という)を採用した。なお、6価クロムの溶出値の測定方法としては、ジフェニールカルバチド法(以下、DC法という)もあるが、JISハンドブック(2002年版)K0120、570ページの備考13に、DC法適用時の注意事項として、「試料が着色していたり、酸性にしたとき、クロム(IV)を還元する物質が共存するときは、定量は困難である」と記載されているため、採用しなかった。
Figure 0004540350
表1に示すように、温水の温度が30℃以上、水滓比が0.25以上、浸漬時間が30分以上の条件を満足すれば、クロム酸化物含有スラグから大半の6価クロムを温水中に溶出させることができ、浸漬処理後のクロム酸化物含有スラグからの6価クロムの溶出値を土壌環境基準値(0.05mg/リットル)以下にできることが確認できた。
一方、クロム酸化物含有スラグを浸漬している各温度の温水の上澄み水を30分間隔でサンプリングして、上澄み水中の6価クロム濃度の時間変化を求めた。その結果を図2〜図5に示す。ここで、図2〜図5において、上澄み水中の6価クロム濃度が0の場合は、上澄み水中の6価クロム濃度の分析結果が検出限界濃度(0.02mg/リットル)以下であることを示す。
図2〜図5に示すように、クロム酸化物含有スラグを浸漬する温水の温度が高い程、浸漬時間が長い程、温水中の6価クロム濃度は増加し、クロム酸化物含有スラグからの6価クロムの溶出が進行することが判る。
また、上澄み水中の6価クロム濃度は、浸漬時間の経過に伴って最大値を示した後に、徐々に減少することが判った。そして、温水中の沈澱物をX線回折により調査したところ、Cr2 (CaO4 )等のクロムの不溶塩が生成していることが確認された。
特に、図5に示すように、温水温度が80℃の場合は、上澄み水中の6価クロム濃度の減少が顕著になって、約2時間経過後には上澄み水中の6価クロム濃度は水質汚濁法に定められた排水基準(0.5mg/リットル)以下になることが確認された。なお、30〜60℃の温水に浸漬した場合でも、10日間放置すると、上澄み水中の6価クロム濃度はいずれも水質汚濁法に定められた排水基準以下になることが確認された。
従って、クロム酸化物含有スラグを浸漬処理した後の温水は、温水温度により異なるが、10日間放置すれば処理槽15から排出することができる。
〔実施例2〕
水滓比(V/W)が0.25〜0.5になるように温度が300〜500℃のクロム酸化物含有スラグ約2トンを処理槽内に投入し、浸漬時間Tが15分(参考例)、30〜120分の条件で浸漬しながら、N=INT[0.25T/(30V/W)]で求められる回数N以上転動を行った。
また、比較例として、水滓比(V/W)が0.2になるように温度が300〜500℃のクロム酸化物含有スラグ約2トンを処理槽内に投入し、浸漬時間Tが15〜120分の条件で浸漬しながら、N=INT[0.25T/(30V/W)]で求められる回数Nだけ転動を行う処理と、水滓比(V/W)が0.2〜0.5になるように温度が300〜500℃のクロム酸化物含有スラグ約2トンを処理槽内に投入し、浸漬時間15〜120分の条件で静置する浸漬処理を行った。
なお、実施例2、比較例共に、処理槽内の温水は、常温の水に300〜500℃のクロム酸化物含有スラグを投入することにより加熱した。
そして、浸漬処理後、クロム酸化物含有スラグの投入層の任意位置50〜60箇所からクロム酸化物含有スラグをサンプリングし、各サンプル毎に6価クロム溶出値を環境庁告示46号法により求め、6価クロム溶出値が0.05mg/リットルを超えたサンプル数の出現率を算出した。その結果を表2に示す。
Figure 0004540350
表2の比較例に示すように、水滓比が0.25以上で、浸漬時間Tが30分以上の条件で浸漬した場合、6価クロム溶出値が0.05mg/リットルを超えたサンプル数の出現率を0%にするには、水滓比が0.3では浸漬時間が120分、水滓比が0.35では浸漬時間が90分、水滓比が0.5では浸漬時間が60分とする必要が判明した。
一方、実施例2に示すように、水滓比が0.25以上で、浸漬時間Tが30分以上の条件で浸漬した場合、N回以上転動を行うことで、6価クロム溶出値が0.05mg/リットルを超えたサンプル数の出現率は、浸漬時間が30分の場合で0.1%又は0.2%であるのを除いて、出現率を0%にすることができた。従って、処理槽内でクロム酸化物含有スラグの投入層を転動して撹拌することで、投入層全体からの6価クロム溶出を均一化できることが確認できた。
なお、水滓比が0.2の場合、静置では浸漬時間Tが120分でも6価クロム溶出値が0.05mg/リットルを超えたサンプル数の出現率が0.4%となったが、浸漬時間を60分、転動回数を2回とすれば、出現率を0%にすることができた。
〔実施例3〕
6価クロム濃度が1、2、及び3mg/リットルの温水(温度が30〜50℃)100容量部に対して多硫化カルシウム水溶液を多硫化カルシウムの飽和水溶液換算で0.05〜1容量部添加し、5分経過後の温水中の6価クロム濃度を測定した。その結果を、図6に示す。ここで、図6において、6価クロム濃度が0の場合は、6価クロム濃度の分析結果が検出限界濃度(0.02mg/リットル)未満であることを示す。
図6に示すように、多硫化カルシウム水溶液を添加することで、温水中の6価クロム濃度を減少できることが確認できた。
従って、処理槽内からクロム酸化物含有スラグを回収し水切りする際に発生する排水を排水槽に貯留し、貯留している排水100容量部に対して多硫化カルシウム水溶液を多硫化カルシウム飽和水溶液換算で0.05〜1容量部添加して、例えば、5分保持すれば、排水中の6価クロム濃度を水質汚濁防止法に定められた排水基準値(0.5mg/リットル)以下できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のクロム酸化物含有スラグの処理方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、処理槽内に固化したクロム酸化物含有スラグを入れる際、例えば、網目間隔が25mmの篩を通過したクロム酸化物含有スラグだけを処理槽内に入れるようにしてもよい。これによって、クロム酸化物含有スラグの粒度分布の変動を抑えることができ、クロム酸化物含有スラグの層内での6価クロムの溶出量を均一化して、より安定した処理を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係るクロム酸化物含有スラグの処理方法を適用したクロム酸化物含有スラグの処理設備のブロック図である。 クロム酸化物含有スラグを30℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフである。 クロム酸化物含有スラグを40℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフである。 クロム酸化物含有スラグを60℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフである。 クロム酸化物含有スラグを80℃の温水中に浸漬した際の浸漬時間と温水中に溶出した6価クロム濃度の関係を示すグラフである。 6価クロム濃度が1、2、及び3mg/リットルの各温水中に多硫化カルシウム飽和水溶液を添加した際の、添加量と温水中の6価クロム濃度の関係を示すグラフである。
符号の説明
10:クロム酸化物含有スラグの処理設備、11:運搬車両、12:排滓容器、13:クロム酸化物含有スラグ放流場、14:表面温度測定器、15:処理槽、16:投入装置、17:水供給装置、18:転動装置、19:回収装置、20:処理済スラグ貯留場、21:排水槽、22:多硫化カルシウム飽和水溶液供給装置

Claims (4)

  1. 精錬炉あるいは溶解炉から排出され、カルシウムをCaO換算で20〜50質量%含むクロム酸化物含有スラグを温水中に浸漬し、該クロム酸化物含有スラグ中に含まれる6価クロムを該温水中に溶出させて、該クロム酸化物含有スラグ中から6価クロムを除去するクロム酸化物含有スラグの処理方法であって、
    前記温水の温度は30℃以上で100℃未満であり、前記クロム酸化物含有スラグは処理槽内に該温水の体積V(m3)と該クロム酸化物含有スラグの質量W(トン)との比V/Wが0.25以上1以下で浸漬され、浸漬時間Tは30分以上であり、前記処理槽内の前記クロム酸化物含有スラグの層を、前記浸漬時間Tの内で下式で算出される回数N以上転動させることを特徴とするクロム酸化物含有スラグの処理方法。
    N=INT[0.25T/(30V/W)]
    ここで、INT[ ]は、0.25T/(30V/W)の小数点以下を切り捨て整数値化する演算処理を示す。
  2. 請求項1記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法において、前記温水中に浸漬する前記クロム酸化物含有スラグは、表面温度が200℃以上で、内部に到るまで固化した状態であることを特徴とするクロム酸化物含有スラグの処理方法。
  3. 請求項1又は2記載のクロム酸化物 含有スラグの処理方法において、前記温水から前記クロム酸化物含有スラグを回収し、水切りする際に発生する排水に還元剤を添加することを特徴とするクロム酸化物含有スラグの処理方法。
  4. 請求項記載のクロム酸化物含有スラグの処理方法において、前記還元剤は多硫化カルシウム水溶液であって、前記排水100容量部に対して該多硫化カルシウム水溶液を多硫化カルシウムの飽和水溶液換算で0.05容量部以上で1容量部以下の範囲で添加することを特徴とするクロム酸化物含有スラグの処理方法。
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