JP4539915B2 - 作動油タンク構造体 - Google Patents

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この発明は、作動油タンク構造体に関するものである。
ホイールローダ等の建設機械は、図7に示すように、車体本体51と、この車体本体51から突設される作業機52とを備える。作業機52は、車体本体51から前方へ突設されるブーム53と、このブーム53の先端に付設されるバケット54とを有すると共に、車体本体51とブーム53とがブームシリンダ55を介して連結されている。さらに、ブーム53とバケット54とがリンク56を介してバケットシリンダ57により連結されている。このため、ブームシリンダ55の伸縮にて、ブーム53がその車体本体51側の枢結部58を中心に揺動し、バケットシリンダ57の伸縮にて、バケット54がその枢結部59を中心に揺動する。
ところで、上記ブームシリンダ55やバケットシリンダ57等は油圧機器である。このため、このような建設機械では、車体本体51に作動油タンク等が搭載され、この作動油タンクの作動油が各油圧機器に供給されることによって、各油圧機器が作動する。この場合、作動油タンクは、作動油が油圧機器に供給されれば、タンク内作動油液面が上下動してタンク内に圧力変動を生じる。そのため、この液面変動による内圧変化を緩和できるように、空気室を設けるようにしている。そして、通常、空気室としては作動油タンクの上部の約半分が使用される。
また、作動油タンクの作動油を各油圧機器に供給するためのポンプの吸込性能の関係からタンク油面をポンプに対して上位に配置する必要がある場合がある。しかしながら、整備性を考慮すれば、タンクは車体本体51のなるべく低い位置に配置するのが好ましい。このため、作動油タンクとして、図8のように、油室60と空気室61とを分離して、この油室60と空気室61とを連結管62で繋ぐことによって、作動油タンクを車体本体51の低い位置に配置しながらも油面高さを高くすることも可能である。この場合、車体本体51が傾いた状態で油室60の作動油が戻ってくると、油室上部の空気が閉じ込められた状態となり、空気室61へ水鉄砲のように作動油が噴出してしまうという問題がある。また、油圧機器からの作動油がほとんどすべて作動油タンクに戻り、作動油タンク内に作動油が上限まで入った状態で車体本体51が傾いても、空気室61に作動油が流れ込まないように、油室60と空気室61の相対的な高さを規定したり、連結管62の取りまわしを工夫したりする必要がある。
なお、車体本体51が傾斜しても、空気室61に作動油が流入しにくくしたものとして特許文献1に記載のものがある。この特許文献1に記載のものでは、図9と図10に示すように、連結管62を、油室60の中央部の上部から前方へ出した後、側方へ出して油室60の外周を沿うように曲折させてから車体本体51の中央へ向けて延設し、その後、車体本体51に沿って後方へ移動させて空気室61の上部で上方へ屈曲させて突出部64を形成した後、下方へ屈曲させて空気室61の後方から空気室下部に連結させている。
特許第2922882号明細書
このため、特許文献1に記載のものでは、連結管62として長尺化すると共に複雑化して組立性に劣り、しかも、レイアウト上の自由度も低くなっている。また、連結管62が長尺化することによりある程度は緩和されるものの、車体本体51が傾いた状態で油室60に作動油が戻ってきたときに、油室60上部の空気が閉じ込められた状態となり、空気室61へ水鉄砲のように作動油が噴出してしまうというおそれは依然として残る。
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、油室と空気室の配置を自由に設定することができ、空気室への作動油の流入を防止でき、しかも連結管の取りまわしが複雑化することのない作動油タンク構造体を提供することにある。
そこで請求項1の作動油タンク構造体は、油室と、空気室と、油室よりも上位に配置される分離室とを備え、油室からの連結管の開口部を分離室の下位側に設け、空気室からの連結管の開口部を分離室の上位側に設けて、油室と空気室とを分離室を介して連結したことを特徴としている。
請求項2の作動油タンク構造体は、油室の上部が空気室の上方に被さる形態で油室と空気室とが併設されることを特徴としている。
請求項1の作動油タンク構造体によれば、連結管の取りまわしをシンプルにできる。また、仮に車体本体の傾きにより分離室に一時的に作動油が流入したとしても、その作動油は重力により連結管を通じて油室に戻り、空気室に流れ込むことはないので、油室と空気室の配置を自由に設定することができる。
請求項2の作動油タンク構造体によれば、油圧機器からの作動油がほとんどすべて作動油タンクに戻り、作動油タンク内に作動油が上限まで入った状態でも、油室内上部の断面積が大きいためより大きな容量の空気層を確保することができるので、たとえ車体本体が傾いても分離室に作動油が流入しにくくなり、空気室に作動油が流れ込むことをより確実に防ぐことができる。
この発明の作動油タンク構造体の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこの作動油タンク構造体の簡略構成図を示す。作動油タンク構造体は、油室1と空気室2とを備え、この油室1と空気室2とは分離室3を介して連結されている。分離室3は油室1よりも上位に配置され、油室1と分離室3とが連結管4を介して連結され、空気室2と分離室3とが連結管5を介して連結される。連結管4の一端は油室1の最上位側に開口し、他端は分離室3の最下位側に開口している。また、連結管5の一端は分離室3の上位側に開口し、他端は空気室2の上位側に開口している。なお、本実施例においては連結管5の空気室2への開口を上位側としているが、必ずしも上位側である必要はない。本実施例では、油室1の容量は約140リットル、空気室2の容量は約40リットル、分離室3の容量は約5リットルである。また、油室1に蓄える作動油Oの上限は約130リットルであり、したがって作動油Oを上限まで入れたときに油室1には約10リットルの空気層6ができるように設定される。
油室1は箱体からなり、図7に示すようなホイールローダ等の建設機械の車体本体51に搭載される。図6に示すように、油室1内の上側には筒体17と底壁16とからなる第1仕切室13が設けられ、第1仕切室13の内部に筒状フィルタ18が収められている。第1仕切室13の筒体17には、戻り配管43が接続され、油圧機器から戻ってきた作動油Oは、第1仕切室13内に流入するようになっている。油室1の上壁20には第1貫通孔22が設けられ、この第1貫通孔22を通して油室1から筒状フィルタ18を脱着できるようになっている。油室1の第1貫通孔22の上方には蓋部材24がボルトで固定され、筒状フィルタ18はバネ部材23を介して蓋部材24により第1仕切室13の底壁16に押付けられる。蓋部材24にはエア抜き用のプラグ25がねじ込まれる。
仕切室13の底壁16には筒体27が設けられ、筒体27の下部は、油室1の底壁26に設けられる筒状で上部が開放された受け部14に差し込まれる。なお、図中10は、油室1を補強するためのリブである。浮け部14の側方には、開口を有する上壁29aと筒体29とからなる第2仕切室15が設けられ、上壁29aの開口位置にストレーナ28が装着される。ストレーナ28からストレーナロッド30が伸びている。油室1の上壁20には第2貫通孔31が設けられ、第2貫通孔31の上方には蓋部材32がボルトで固定される。蓋部材32にストレーナロッド30の先端部が弾性部材33を介して連結されている。ストレーナ28は弾性部材33を介して蓋部材32により第2仕切室15の上壁29aに押付けられる。また、ストレーナ28は、蓋部材32を外すことにより、第2貫通孔31を通して油室1から着脱可能となる。第2仕切室15には往き配管44が接続される。
以上の構成により、油圧機器から戻ってきた作動油Oは、まず第1仕切室13に流入して筒状フィルタによりろ過されて下方の受け部14に流入し、筒体27と受け部14を通過する。筒体27と受け部14を通過することにより上方への流れを作ることで、戻ってきた作動油Oに含まれる気泡が直接第2仕切室15に流入することを防止している。図示せぬ油圧ポンプを駆動することによって、油室1内の作動油Oはストレーナ28でさらにろ過されて第2仕切室15に流入し、往き配管44へ流出する。
ところで、図2〜図5に示すように、油室1の上部が空気室2の上方に被さる形態で油室1と空気室2とは併設されており、油室1はその周壁35の一部(後壁)に凹部36が設けられ、凹部36に扁平箱体からなる空気室2が形成される。油室1の上部の後端壁部37と、空気室2の後端壁38とが略一致するように、空気室2の厚さ寸法を設定している。
分離室3は油室1よりも上位に配置される必要がある。本例では、油室1よりも上位に分離室3が配置され、図4と図5に示すように、油室1よりも上位の車体本体51の突出部位40にこの分離室3を構成する箱体が固定されている。そして、連結管4にて油室1と分離室3とを連結し、連結管5にて空気室2と分離室3とを連結している。連結管4は、油室1の上壁20に取り付けられて油室1の上位側に開口し、連結管5は、空気室2の一方の側壁42の上部に取り付けられて空気室2の上位側に開口している。また、連結管4及び連結管5は、ともに分離室3の底壁41に取り付けられるが、油室1に接続する側である連結管4は分離室3の下位側にて開口し、空気室2に接続する側である連結管5は分離室3の上位側にて開口している。
上記作動油タンク構造体によれば、油室よりも上位に配置される分離室を介して油室と空気室とが連結されるので、連結管の取りまわりをシンプルにでき、たとえ車体本体の傾きや油面の上昇により分離室に一時的に作動油が流入したとしても、その作動油は重量により連結管を通じて油室に戻り、空気室に流れ込むことはないので、油室と空気室との相対的な高さを自由に設定することができる。
また、上記実施の形態では、油室の上部が空気室の上方に被さる形態で油室と空気室とを併設しているので、油圧機器からの作動油がほとんど作動油タンクに戻り、作動油タンク内に作動油が上限まで入った状態でも、油室内には大きな容量の空気層を確保することができる。このため、たとえ車体本体が傾いても分離室に作動油が流入しにくくなり、空気室に作動油が流れ込むことを確実に防ぐことができる。なお、空気室を油室に併設することなく、油室と空気室とを離して配置するようにしてもよく、レイアウトの自由度が大きい。
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、油室1と空気室2と分離室3との各容量としては任意に設定でき、使用する作動油Oの量等に応じて変更することができる。また、油室1に対する空気室2の配設位置としても、油室1の油面よりも空気室2が高くなってもよい。さらに、図2等に示すように、油室1と空気室2とを併設(隣設)する際、上記実施形態では、油室1の壁の一部に凹部36を設け、この凹部36に空気室2を嵌合させているが、このような凹部36を設けることなく、油室1に空気室2を接触又は近接させて配置するものであってもよい。なお、作動油タンク構造体を使用するものとしては、ホイールローダに限るものではなく、種々の建設機械が対象となる。
この発明の作動油タンク構造体の実施形態を示す簡略図である。 上記作動油タンク構造体の要部斜視図である。 上記作動油タンク構造体の側面図である。 上記作動油タンク構造体の油室と空気室と分離室との関係を示す側面図である。 上記作動油タンク構造体の油室と空気室と分離室との関係を示す正面図である。 上記作動油タンク構造体の油室の拡大断面図である。 ホイールローダの簡略図である。 従来の作動油タンク構造体の油室と空気室との配置関係を示す簡略図である。 従来の作動油タンク構造体の配置を示す平面図である。 従来の作動油タンク構造体の配置を示す背面図である。
符号の説明
1・・油室、2・・空気室、3・・分離室、4、5・・連結管

Claims (2)

  1. 油室と、空気室と、油室よりも上位に配置される分離室とを備え、油室からの連結管の開口部を分離室の下位側に設け、空気室からの連結管の開口部を分離室の上位側に設けて、油室と空気室とを分離室を介して連結したことを特徴とする作動油タンク構造体。
  2. 油室の上部が空気室の上方に被さる形態で油室と空気室とが併設されることを特徴とする請求項1の作動油タンク構造体。
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