JP4538735B2 - リフト装置 - Google Patents
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Description
このように、駆動モータにて駆動回転軸を回転駆動させた際の一方の従動回転軸の回転量と他方の従動回転軸の回転量とにずれが生じてしまうと、例えば、昇降台の一端部を一方の従動回転軸の回転に伴って昇降操作し、昇降台の他端部を他方の従動回転軸の回転に伴って昇降操作するように構成すると、一端部と他端部とで昇降台の昇降量が異なって昇降台が傾いてしまうものであり、昇降台を安定良く昇降操作することができないものであった。
前記無端帯式伝動機構が、前記駆動回転軸に設けた一つの駆動回転体に対して前記一対の従動回転軸の夫々に設けた従動回転体を、前記駆動回転体の回転軸心方向において同じ位置に位置する状態で設けて、前記駆動回転体と前記一対の従動回転体とに亘って一つの伝動用無端帯を巻き掛けて構成され、前記駆動回転軸の回転軸心と前記一対の従動回転軸の回転軸心とが同一平面内に位置するように設けられ、前記一対の従動回転軸が、前記駆動回転軸の正逆回転に伴う正逆回転により前記昇降台を昇降操作するように構成され、前記伝動用無端帯における前記一対の従動回転体の間に位置する一対の無端帯部分の夫々が、前記駆動回転体に巻き掛けられ、且つ、前記一対の無端帯部分の夫々における前記駆動回転体の両側に位置する部分を前記駆動回転体側に屈曲する状態に案内する遊転体が設けられている点にある。
そして、一対の無端帯部分の夫々における駆動回転体の両側に位置する部分を駆動回転体側に屈曲する状態に案内する遊転輪を設けることにより、一対の無端帯部分の夫々を十分な巻き掛け角をもって駆動回転体に巻き掛けることができる。
図1に示すように、自動倉庫には、物品Aを収納する収納棚1が相対向する一対を一組として設けられている。そして、相対向する一対の収納棚1の間には、走行レール2に沿って走行自在なスタッカークレーン3が設けられており、このスタッカークレーン3にて、物品Aを収納棚1から出庫させて収納棚1の横側方に設けられた物品搬入出装置4に受け渡し、物品搬入出装置4から受け取った物品Aを収納棚1に入庫するように構成されている。尚、図6〜図8に示すように、物品Aは、パレットとそのパレットに載置支持される搬送物とで構成されている。
そして、搬送コンベア6は、リフト装置7にて一端側に降ろされた物品Aをチェーンコンベア6aにて他端側まで載置搬送して外部の搬送装置(図示せず)に受け渡し、また、外部の搬送装置にて他端側に受け渡された物品Aをチェーンコンベア6aにて一端側まで載置搬送するように構成されている。この一端側に載置搬送された物品Aはリフト装置7にて掬い取られる。
つまり、載置部9にて物品Aが載置支持されている状態で昇降台8を下降させて上昇状態から下降状態に切り換えると、その下降途中において物品Aが搬送コンベア6の一端側に降ろされ、また、搬送コンベア6の一端側に物品Aが載置支持されている状態で昇降台8を上昇させて下降状態から上昇状態に切り換えると、その上昇途中において物品Aを載置部9にて掬い取るように構成されている。
図2に示すように、リフト装置7には、減速機やブレーキを備えてギヤードモータに構成された駆動モータ11を支持する基台13と、この基台13に対して昇降移動する昇降台8とが備えられており、駆動モータ11の出力により昇降台8が昇降移動して前記上昇状態と前記下降状態とに切り換えられるように構成されている。
この無端帯式伝動機構30は、駆動回転軸14に設けた一つの駆動回転体としての駆動スプロケット17と、一対の従動回転軸15の夫々に設けた従動回転体としての従動スプロケット18と、駆動スプロケット17と従動スプロケット18とに亘って巻き掛ける伝動用無端帯としての伝動チェーン19とを備えて構成されている。
そして、図4に示すように、一つの駆動スプロケット17に対して一対の従動スプロケット18を、前記駆動スプロケット17の回転軸心方向において同じ位置に位置する状態で設けて、前記駆動スプロケット17と前記一対の従動スプロケット18とに亘って一つの伝動チェーン19を巻き掛けて構成されている。
つまり、横幅方向に並ぶ状態に基台13に立設された一対の支持部材31の夫々に、一対の遊転スプロケット21が垂直方向に並ぶように回転自在に支持されており、この4つの遊転スプロケット21がチェーン部分19aを駆動スプロケット17側に屈曲させる状態に案内するように伝動チェーン19の外面側から接触するように設けられている。
そして、4つの遊転スプロケット21にて、チェーン部分19aの夫々における駆動スプロケット17の両側に位置する部分を駆動スプロケット17側に屈曲させることにより、一対のチェーン部分19aの夫々が、120°程度の巻き付け角で駆動スプロケット17に巻き掛けられるように構成されている。
図4に示すように、一対の従動回転軸1は前部と後部との夫々を、基台13上に設けられた軸受け16にて回転自在に支持されている。そして、一方の従動回転軸15の前部を支持する軸受け16と他方の従動回転軸15の前部を支持する軸受け16とが前後方向と直交する左右方向に並ぶように設けられ、また、一方の従動回転軸15の後部を支持する軸受け16と他方の従動回転軸15の後部を支持する軸受け16とも左右方向に並ぶように設けられている。
従って、一方の従動回転軸15に設けられた従動スプロケット18から軸受け16までの間隔と、他方の従動回転軸15に設けられた従動スプロケット18から軸受け16までの間隔とが同じ間隔となるように構成されている。
そして、ガイドレール22の夫々には、昇降台8に位置固定状態に設けられた被案内手段23が係合されており、この係合により、昇降台8が、ガイドレール22にて水平方向への移動が規制された状態で垂直方向に昇降自在に案内されるように構成されている。尚、被案内手段23は、ガイドレール22の内面夫々に接触する3つのローラを備えて構成されている。
また、昇降台8には、揺動アーム20の上下揺動により昇降移動操作される一対の被操作フレーム26が左右方向に沿うように前後方向に間隔を隔てて設けられており、被操作フレーム26の夫々は、昇降フレーム24夫々の下部に連結されて一対の昇降フレーム24に亘って架設されている。そして、被操作フレーム26夫々の外面側には下端部が内方側に屈曲形成されて左右中央部に被案内手段23を位置固定状態に備えたL字板27が連結されている。
そして、操作ローラ20aが昇降台8に対して左右方向に相対移動可能に係合されているので、操作ローラ20aが円弧を描くように左右方向に移動しても、昇降台8はガイドレール22に水平方向への移動が規制されて操作ローラ20aの左右方向への移動に追従せず、左右方向には移動しないように構成されている。
説明を加えると、基台13には、上方に向いて突出するように突起部29が設けられ、昇降台8には、下方に向いて突出するように突起部29が設けられており、コイルスプリング28は、下部を基台13の突起部29に嵌合し上部を昇降台8の突起部29に嵌合するようにして前記昇降台8と基台13との間に圧縮状態で設けられており、昇降台8に対して常に上方側に付勢するように構成されている。
そして、基台13と昇降台8との夫々に突起部29が4つ設けられるように、基台13の前後両側夫々に前後一対の突起部29が設けられ、昇降台8における昇降フレーム24の夫々に前後一対の突起部29が設けられており、リフト装置7には4つのコイルスプリング28が着脱可能に設けられている。
そして、昇降台8を上昇側に付勢する付勢力の変更を、リフト装置7に設けた1つ或いは複数の弾性付勢体28にて、揺動アーム20が水平姿勢となった昇降台8が上昇状態と下降状態との中間の状態において、定格荷重の半分程度の付勢力で昇降台8を上昇側に弾性付勢するように構成されている。
従って、例えば、図8に示すような、揺動アーム20が水平姿勢となった状態において、定格荷重が1000kgの場合では、コイルスプリング28にて昇降台8を上昇側に400kgで弾性付勢し、定格荷重が1350kgの場合では、コイルスプリング28にて昇降台8を上昇側に700kgで弾性付勢するように、コイルスプリング28を着脱することによって定格荷重の変更に対応することができ、変更される定格荷重に応じて複数の駆動モータ11を用意する必要がないように構成されている。
(1) 上記実施の形態では、駆動回転体を駆動スプロケット17とし、従動回転体を従動スプロケット18とし、伝動用無端帯を伝動チェーン19として、無端帯式伝動機構30をチェーン式の伝動機構に構成したが、駆動回転体を駆動プーリとし、従動回転体を従動プーリとし、伝動用無端帯を伝動ベルトとして、無端帯式伝動機構30をベルト式の伝動機構に構成してもよい。
11 駆動モータ
14 駆動回転軸
15 従動回転軸
17 駆動回転体
18 従動回転体
19 伝動用無端帯
20 揺動アーム
21 遊転体
22 案内手段
28 弾性付勢体
30 無端帯式伝動機構
Claims (2)
- 駆動モータにて回転駆動される駆動回転軸と昇降台の昇降操作用の一対の従動回転軸とが、互いに平行又は略平行する姿勢で水平又は略水平方向に沿って並び且つ一対の従動回転軸の間の中央又は略中央位置に前記駆動回転軸を位置させる状態で設けられ、
前記駆動回転軸と前記一対の従動回転軸とが無端帯式伝動機構により連動連結されたリフト装置であって、
前記無端帯式伝動機構が、前記駆動回転軸に設けた一つの駆動回転体に対して前記一対の従動回転軸の夫々に設けた従動回転体を、前記駆動回転体の回転軸心方向において同じ位置に位置する状態で設けて、前記駆動回転体と前記一対の従動回転体とに亘って一つの伝動用無端帯を巻き掛けて構成され、
前記駆動回転軸の回転軸心と前記一対の従動回転軸の回転軸心とが同一平面内に位置するように設けられ、前記一対の従動回転軸が、前記駆動回転軸の正逆回転に伴う正逆回転により前記昇降台を昇降操作するように構成され、
前記伝動用無端帯における前記一対の従動回転体の間に位置する一対の無端帯部分の夫々が、前記駆動回転体に巻き掛けられ、且つ、前記一対の無端帯部分の夫々における前記駆動回転体の両側に位置する部分を前記駆動回転体側に屈曲する状態に案内する遊転体が設けられているリフト装置。 - 前記昇降台が案内手段にて昇降自在に案内され、
前記一対の従動回転軸の夫々に、上向き姿勢になると前記昇降台を上昇状態とし且つ下向き姿勢になると前記昇降台を下降状態とするように前記昇降台に連結された揺動アームが、一体回転するように設けられ、
前記昇降台を上昇側に弾性付勢する弾性付勢体が、少なくとも前記揺動アームが水平方向を含む設定角度範囲に位置するときには弾性付勢作用する状態で設けられている請求項1記載のリフト装置。
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JP2005089842A JP4538735B2 (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | リフト装置 |
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2005
- 2005-03-25 JP JP2005089842A patent/JP4538735B2/ja active Active
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