JP4538724B2 - パラメータ決定装置、符号化装置、パラメータ決定方法及びそのプログラム - Google Patents

パラメータ決定装置、符号化装置、パラメータ決定方法及びそのプログラム Download PDF

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本発明は、複数の系に対する入力パラメータの組を、各系の出力値及び全体の出力値を加味しながら決定するパラメータ決定装置に関する。
N個の入力パラメータを要素として持つパラメータセットに関してM個の制約条件が与えられている場合に、この制約条件の下で関数Fが極値をとるようなパラメータセットを算出する方法としては、Lagrangeの乗数法がある。
また、特許文献1は、入力画像を複数の部分画像に分割し、分割された各部分画像の画質を一定に保つようにすることにより、入力画像全体の画質を向上させる方法を開示する。
また、特許文献2は、フレーム間の画質を一定にして動画像の画質を向上させる方法を開示する。
また、特許文献3は、複数の量子化パラメータに対応する符号量をそれぞれ計測することにより所定の符号量を実現する量子化パラメータを推定する方法を開示する。
また、特許文献4は、画像のアクティビティを用いて最適な量子化パラメータを推定する方法を開示する。
特開平11−127354号公報 特開平8−018960号公報 特開平3−003479号公報 特開平3−053666号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、適切なパラメータセットを決定するパラメータ決定装置を提供することを目的とする。
[パラメータ決定装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかるパラメータ決定装置は、符号化処理を規定する符号化パラメータ群を決定するパラメータ決定装置であって、入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段により分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得手段と、前記画像分割手段により分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理により生成される符号量との関係を示す評価関数を取得する評価関数取得手段と、前記媒介関数取得手段により取得された媒介関数を用いて、複数の部分画像に対する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出手段と、前記評価関数取得手段により取得された評価関数を用いて、前記媒介関数値算出手段により算出されたパラメータに対応する推定符号量を、このパラメータの評価値として算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出される推定符号量が目標範囲内に収束するように、前記媒介関数値算出手段により適用される媒介変数を変化させる演算制御手段とを有する。
好適には、前記媒介関数取得手段は、前記媒介関数として、少なくとも1組の符号化パラメータ及び画質評価値に基づいて単調関数を生成し、前記媒介関数値算出手段は、生成された単調関数を用いて、画質評価値に対応する符号化パラメータ群を算出する。
好適には、前記パラメータの値は既定の定義域内に制限されており、前記媒介関数値算出手段は、媒介変数に対応するパラメータ群のうち、前記定義域外となるパラメータを、前記定義域内で最も近いパラメータに修正する。
好適には、前記評価値算出手段は、各部分画像に対応する評価関数を用いて、前記媒介関数値算出手段により算出された符号化パラメータ群に対応する各部分画像の推定符号量を算出し、算出された各部分画像の推定符号量を合算した全推定符号量を前記評価値とする。
好適には、既定の符号化パラメータ群を用いて各部分画像を符号化する部分符号化手段をさらに有し、前記評価関数取得手段は、前記部分符号化手段により符号化された部分画像の符号量と、この部分画像の符号化処理に用いられた符号化パラメータとを用いて、部分画像の符号量と符号化パラメータとの関係を示す評価関数を部分画像毎に算出する。
好適には、既定の符号化パラメータ群を用いて各部分画像を符号化する部分符号化手段と、前記部分符号化手段により符号化された部分画像の符号データを復号画像に復号化する部分復号化手段とをさらに有し、前記媒介関数取得手段は、前記画像分割手段により分割された各部分画像と、前記部分復号化手段により復号化された各復号画像とを比較して部分画像毎に画質評価値を算出し、算出された画質評価値と、各部分画像の符号化処理に用いられた符号化パラメータとに基づいて、各部分画像に対応する媒介関数を算出する。
好適には、前記媒介関数取得手段は、前記画像分割手段により分割された各部分画像と、前記部分復号化手段により復号化された各復号画像とを比較して部分画像毎にPSNR又は平均自乗誤差を前記画質評価値として算出し、算出されたPSNR又は平均自乗誤差と、各部分画像の符号化処理に用いられた符号化パラメータとに基づいて、各部分画像に対応する媒介関数を算出する。
[符号化装置]
また、本発明にかかる符号化装置は、入力画像に含まれる部分画像毎に符号化パラメータを決定し符号化する符号化装置であって、入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段により分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得手段と、前記媒介関数取得手段により取得された媒介関数を用いて、1つの媒介変数に対応する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出手段と、前記媒介関数値算出手段により算出された符号化パラメータ群に基づいて、このパラメータ群の評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出される評価値を既定の目標範囲内に収束させるように、前記媒介関数値算出手段により適用される媒介変数を変化させる演算制御手段と、前記評価値算出手段により算出される評価値が既定の目標範囲内となった場合の符号化パラメータ群を用いて、入力画像を符号化する符号化手段とを有する。
好適には、前記符号化手段は、各部分画像に対応する符号化パラメータに対応する量子化幅で、部分画像を非可逆に符号化する。
好適には、前記符号化手段は、各部分画像に対応する符号化パラメータに応じて、部分画像の周波数成分を変化させる周波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数成分が変化させた各部分画像に基づいて、可逆符号化方式により符号データを生成する符号生成手段とを含む。
好適には、前記符号化手段は、入力画像に含まれる各部分画像の画像データを、符号化パラメータに対応する量子化幅の画像データに変換する量子化手段と、前記量子化手段により変換された部分画像の画像データに基づいて、予測符号化処理により符号データを生成する符号生成手段とを含む。
[パラメータ決定方法]
また、本発明にかかるパラメータ決定方法は、符号化処理を規定する符号化パラメータ群を決定するパラメータ決定方法であって、入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割ステップと、前記画像分割ステップで分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得ステップと、前記媒介関数取得ステップで取得された媒介関数を用いて、複数の部分画像に対する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出ステップと、前記媒介関数値算出ステップで適用される媒介変数を変化させて、所望のパラメータ群を選択するパラメータ選択ステップとを有する。
好適には、算出されたパラメータ群に基づいて、このパラメータ群の評価値を算出する評価値算出ステップをさらに有し、前記パラメータ決定ステップでは、前記評価値算出ステップで算出される評価値が目標範囲内に収束するように、媒介変数を変化させ、算出される評価値が目標範囲内となった場合のパラメータ群を選択する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、符号化処理を規定する符号化パラメータ群を決定するコンピュータにおいて、入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割ステップと、前記画像分割ステップで分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得ステップと、前記媒介関数取得手段により取得された媒介関数を用いて、複数の部分画像に対する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出手段と、前記媒介関数値算出ステップで適用される媒介関数を変化させて、所望のパラメータ群を選択するパラメータ選択ステップとを前記コンピュータに実行させる。
本発明のパラメータ決定装置によれば、適切なパラメータセットを決定することができる。
[プリンタ装置]
まず、本発明が適用されるプリンタ装置10について説明する。
図1は、タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19及び画像処理装置20を有する。このプリンタ装置10は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取装置12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
まず、プリンタ装置10の概略を説明すると、プリンタ装置10の上部には、画像読取装置12及び画像処理装置20が配設され、画像データの入力手段として機能する。画像読取装置12は、原稿30に表示された画像を読み取って、画像処理装置20に対して出力する。画像処理装置20は、画像読取装置12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワーク回線を介してパーソナルコンピュータ(不図示)等から入力された画像データに対して、階調補正及び解像度補正などの画像処理を施し、画像形成ユニット14に対して出力する。
画像読取装置12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、画像処理装置20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器37によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、プリンタ装置10の各構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿30を載せるプラテンガラス124と、この原稿30をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿30の画像を読み取る画像読取装置130とを有する。この画像読取装置130は、プラテンガラス124上に載置された原稿30を光源132によって照明し、原稿30からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像処理装置20は、画像読取ユニット12により読み取られた画像データに対して、シェーディング補正、原稿の位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。なお、画像読取ユニット12により読み取られた原稿30の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データであり、画像処理装置20による画像処理によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データ(ラスタデータ)に変換される。
第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14C(像形成手段)は、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、画像処理装置20から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
光走査装置140Kは、半導体レーザ142Kを黒色(K)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ142Kからレーザ光LB(K)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ142Kから出射されたレーザ光LB(K)は、第1の反射ミラー143K及び第2の反射ミラー144Kを介して回転多面鏡146Kに照射され、この回転多面鏡146Kよって偏向走査され、第2の反射ミラー144K、第3の反射ミラー148K及び第4の反射ミラー149Kを介して、像形成装置150Kの感光体ドラム152K上に照射される。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム154K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16は、ドライブロール164と、第1のアイドルロール165と、ステアリングロール166と、第2のアイドルロール167と、バックアップロール168と、第3のアイドルロール169との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール164が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト16は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路18には、用紙トレイ17から記録用紙32を取り出す給紙ローラ181と、用紙搬送用の第1のローラ対182、第2のローラ対183及び第3のローラ対184と、記録用紙32を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール185とが配設される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
[背景と概略]
まず、本発明の理解を助けるために、その背景及び概略を説明する。
例えば、上記プリンタ装置10において、光走査装置140は既定の速度で走査しながら感光体ドラム152上に潜像を形成していく。
そのため、画像処理装置20は、略一定の転送速度で画像データを光走査装置140に転送する必要がある。したがって、画像処理装置20は、入力画像に含まれる部分画像毎にデータ量を制限することが望ましい。そこで、本実施形態における画像処理装置20は、部分画像毎に画像データの符号量を制御する。
また、画像処理装置20は、有限の記憶領域を用いて解像度変換又はスクリーン処理などを行うため、入力画像全体の符号量を制限する必要がある。
図2は、各部分画像に関する符号化パラメータと符号量との関係を説明する図である。
図2に例示するように、各部分画像の符号量は、たとえ同一の符号化パラメータで同一の符号化方式を適用したとしても、各部分画像に含まれる画像の性質に応じて互いに異なるものとなる。なお、ここで符号化パラメータとは、符号化処理を規定して符号量を変化させる入力パラメータである。換言すると、複数の部分画像に対する符号化処理は、入力パラメータ(符号化パラメータ)に対してそれぞれ異なる振る舞いをする複数の系ということができる。
このような場合に、部分画像毎の符号量を制御するためには、部分画像毎に符号量の上限及び符号量の下限を設定することになるが、この符号量の上限及び下限に対応する符号化パラメータの値は、図2に例示するように、部分画像毎に異なる。したがって、各部分画像に対して設定可能な符号化パラメータの範囲(パラメータレンジ)も部分画像毎に異なることになる。
そして、入力画像の総符号量(部分画像の符号量の合計)が制限範囲内となるように、パラメータレンジ内から各部分画像の符号化パラメータを決定する場合に、符号化パラメータの組合せは無限にあり、適切な組合せの選択は困難である。
以上、具体例を挙げて説明したように、複数の系に対して適切な入力パラメータのセットを決定することは困難である。
例えば、拘束条件付非線形関数最適化問題として、入力パラメータのセットを決定することもできる。しかしながら、この方法では、系の数が大きくなると、演算結果が収束しにくい、演算時間が長くなる、局所解に陥る、などの問題がある。
そこで、本実施形態における画像処理装置20(パラメータ決定装置)は、媒介関数を用いることにより、複数の系に対する入力パラメータセットの最適化を1次元に縮退させ、入力パラメータセットの最適化処理を高速かつ正確に行う。
この場合に、媒介関数は、全ての系に関して、各入力パラメータに対応する媒介関数値が同じとなるように入力パラメータを決定した場合にその媒介関数値が最適化される関数であることを要する。例えば、入力画像の符号化処理において、各部分画像の符号化後の画質が均一に保たれると、入力画像全体の画質が最適化されるという性質がある。したがって、符号化パラメータの最適化には、画質と符号化パラメータとの関係を示す関数(以下、画質関数)が媒介関数として適用可能である。
以下、画質関数を媒介関数として用いた符号化パラメータの最適化処理を具体例として説明する。
[符号化プログラム]
図3は、画像処理装置20(図1)により実行され、本発明にかかる符号化方法を実現する符号化プログラム5の機能構成を例示する図である。
図3に例示するように、符号化プログラム5は、画像分割部500、関数取得部510、関数保持部520、最適化部530及び最終符号化部540を有する。
なお、符号化プログラム5の全部又は一部をASICなどのハードウェアで実現してもよい。
符号化プログラム5において、画像分割部500は、通信装置22又は記録装置24などを介して入力された入力画像を取得し、取得した入力画像を複数の部分画像に分割する。より具体的には、画像分割部500は、それぞれの部分画像の面積(画素数)が略均等となるように入力画像を分割する。
図4(A)は、入力画像を例示し、図4(B)は、画像分割部500により分割された部分画像を例示する図である。
図4(A)に例示するように、本例の画像分割部500は、入力画像を副走査方向に4等分して、4つの部分画像を生成するが、これに限定されるものではなく、例えば、ラスタライン毎に分割してもよいし、主走査方向及び副走査方向に分割してもよい。
画像分割部500により分割された部分画像は、図4(B)に例示するように、「部分画像1」、「部分画像2」、「部分画像3」及び「部分画像4」となる。これらの部分画像は、略同量の画素数に相当し、出力画像(印刷物)上でも略同じ面積で出力される。
関数取得部510は、画像分割部500により分割された部分画像それぞれについて、符号量関数と、画質関数とを取得する。符号量関数は、符号化パラメータと符号量との関係を示す関数である。また、画質関数は、符号化パラメータと画質評価値との関係を示す関数である。
関数保持部520は、関数取得部510により取得された符号量関数及び画質関数を保持し、要求に応じて符号量関数及び画質関数を最適化部530に提供する。
最適化部530は、関数保持部520により保持されている符号量関数及び画質関数を用いて、各分割画像を符号化するのに最適な符号化パラメータを算出する。
最終符号化部540では、最適化部530により算出された符号化パラメータを用いて、各分割画像を符号化し、最終的な符号を出力する。
最終符号化部540により適用される符号化方式は、符号化パラメータを与えることによって符号量及び画質が変化する符号化方式であれば何でもよく、本例の最終符号化部540は、可逆符号化方式の前段に非可逆化部を持つ符号化方式を適用する。より具体的には、最終符号化部540は、入力画像を量子化した後にJPEG−LS又はLZなどの可逆符号化を行う符号化方式を適用する。この場合、符号化パラメータは、量子化特性となる。ここで、量子化特性とは、画素値の量子化の度合いを示す情報であり、例えば、量子化後の階調数などである。
また、最終符号化部540は、符号化方式としてJPEG方式を適用してもよい。この場合、符号化パラメータは、量子化マトリクスのスケーリングファクタとなる。
[関数取得部及び関数保持部の説明]
図5は、関数取得部510の機能構成を説明する図である。
図5に例示するように、関数取得部510は、パラメータ発生部512、部分符号化部514、部分復号化部516及び画質評価部518を有する。
関数取得部510において、パラメータ発生部512は、符号化パラメータを発生させる。ここで、発生させる符号化パラメータは、既定の方法により決定される値であり、例えば、大部分の画像で画質と符号量とを所望の値に制御できるような汎用的な符号化パラメータ(予め算出された値)、及び、この汎用的な符号化パラメータの周辺の値などである。また、パラメータ発生部512は、どのような画像でも所望の符号量を満足できるような第1のパラメータ基準値と、どのような画像でも画質を満足できるような第2のパラメータ基準値とを予め記憶しておき、この第1のパラメータ基準値と第2のパラメータ基準値との間で、符号化パラメータを発生させてもよい。
パラメータ発生部518は、発生させた符号化パラメータを部分符号化部514及び関数保持部520(図3)に対して出力する。
部分符号化部514は、パラメータ発生部512により発生させた符号化パラメータを用いて、画像分割部500により分割された部分画像をそれぞれ符号化する。部分符号化部514は、最終符号化部540で適用される符号化方式に対応した符号化方式を適用して、部分画像を符号化する。なお、本例の部分符号化部514は、最終符号化部540と同一の符号化方式を適用する。
部分符号化部514は、部分画像の符号データを部分復号化部516に対して出力し、この符号データの符号量を関数保持部520(図3)に対して出力する。
部分復号化部516は、部分符号化部514により生成された部分画像の符号データを復号化し、復号画像として画質評価部518に対して出力する。
画質評価部518は、部分復号化部516から入力された復号画像(部分画像の復号データ)と、画像分割部500(図3)から直接入力された部分画像(符号化されていない分割画像)とを比較して、画質評価値を生成する。画質評価値は、符号化処理による画質劣化を評価できる指標であればよく、例えば、PSNR(Peak Signal to Noise Ratio)、平均自乗誤差、又は、主観評価値などである。
本例の画質評価部518は、以下の数式(1)を用いて、PSNRを画質評価値として算出する。
PSNR = 10log10(255/MSE)・・・数式(1)
ここで、上記MSEは、入力された部分画像をX(8ビット)、復号画像をY(8ビット)とした場合の平均自乗誤差である。すなわち、部分画像及び復号画像は、0から255の階調で表現されている。
画質評価部51は、算出された画質評価値(PSNR)を関数保持部520(図3)に対して出力する。
このように、関数取得部510は、それぞれの部分画像について、ある符号化パラメータを与えた場合の符号量及び画質評価値を算出する。そして、これらの符号量及び画質評価値は、それぞれの符号化パラメータに対応付けられ、部分画像毎に関数保持部520により記憶される。
図6は、関数保持部520(図3)に記憶される関数規定データを例示する図である。
図7は、図6に例示した関数規定データに対応する画質関数及び符号量関数を例示する図である。
図6に例示するように、関数保持部520は、関数取得部510から入力された符号化パラメータ、符号量及び画質評価値を部分画像毎に記憶する。記憶される符号量及び画質評価値は、符号化パラメータに対応付けられている。
関数保持部520に保持される符号化パラメータ、符号量及び画質評価値は、画質関数及び符号量関数を規定するデータ(関数規定データ)である。ここで、画質関数とは、符号化パラメータと画質評価値との関係を近似する関数であり、符号量関数とは、符号化パラメータと符号量との関係を近似する関数である。
例えば、図7(A)及び図7(B)に例示するように、符号化パラメータと画質評価値とのセットは、各部分画像の画質関数Gを規定する。すなわち、本例では、画質関数Gは単調な関数(より具体的には一次関数)であると定義し、2組の符号化パラメータ及び画質評価値により画質関数Gが規定される。これらの画質関数Gは部分画像によって異なる場合があり、以下、部分画像iの画質関数をGiと表現する。
同様に、図7(C)及び図7(D)に例示するように、符号化パラメータと符号量とのセットは、各部分画像の符号量関数Fを規定する。すなわち、本例では、符号量関数Fは単調な関数(より具体的には一次関数)であると定義し、2組の符号化パラメータ及び符号量により符号量関数Fが規定される。これらの符号量関数Fも部分画像によって異なる場合があり、以下、部分画像iの符号量関数をFiと表現する。
なお、本例の関数取得部510は、1つの部分画像に対して、2つの符号化パラメータを発生させて、画質関数及び符号量関数を規定する関数規定データを算出したが、これに限定されるものではなく、1つの符号化パラメータ、又は、3つ以上の符号化パラメータに基づいて各部分画像に関する関数規定データを算出し、画質関数及び符号量関数を規定してもよい。例えば、符号化パラメータが1つである場合に、関数取得部510は、関数の形状を予め定めておき、1組の画質評価値及び符号量を算出し、算出された画質評価値及び符号量に基づいて、その関数を並行移動させて画質関数及び符号量関数を規定する。
[最適化部の説明]
図8は、最適化部530(図3)の機能構成を例示する図である。
図8に例示するように、最適化部530は、媒介変数値発生部532、媒介関数値演算部534、評価関数値演算部536及び演算制御部538を有する。
最適化部530において、媒介変数値発生部532は、媒介変数値を発生させて、媒介関数値演算部534に対して出力する。本例の媒介変数値は画質評価値(PSNR)である。したがって、本例の媒介変数値発生部532は、画質評価値Gを発生させる。
なお、媒介変数値発生部532は、利用者から入力された画質評価値を、媒介変数値演算部534に対して出力してもよい。
媒介関数値演算部534は、関数保持部520(図3)により保持されている媒介関数(画質関数)を用いて、媒介変数値発生部532から入力された画質評価値Gに対応する符号化パラメータを部分画像毎に算出し、算出された符号化パラメータを評価関数値演算部536に対して出力する。
評価関数値演算部536は、媒介関数値演算部534から入力された部分画像毎の符号化パラメータに対応する符号量を、関数保持部520(図3)により保持されている評価関数(符号量関数)を用いて部分画像毎に算出し、算出された各部分画像の符号量を合算して総符号量Ftotalを算出する。
演算制御部538は、最適化部530の各構成を制御してニュートンラプソン法などの数値演算を行わせ、総符号量Ftotalが目標値以下となるように符号化パラメータを最適化する。
次に、上記各構成による動作を説明する。
図9は、最適化部530によるパラメータ最適化処理(S10)を説明するフローチャートである。
図10は、画質評価値の算出方法を説明する図であり、図10(A)は、画質評価値G2の算出方法を例示し、図10(B)は、画質評価値Gj(jは3以上の整数)の算出方法を説明する。
図11は、Gjに基づいてPijを算出する方法を説明する図である。
図12は、Pijに基づいてFijを算出する方法(Pijが無制限の場合)を説明する図である。
図13は、Pijに基づいてFijを算出する方法(Pijに上限がある場合)を説明する図である。
なお、以下の説明では、iを部分画像の識別情報(1〜4)とし、jを試行回数とし、入力画像全体の目標符号量をFoptとし、j回目の試行で用いた画質値をGjとし、j回目の試行で得られた入力画像全体の総符号量をFjとする。
図9に示すように、ステップ100(S100)において、演算制御部538(図8)は、予め記憶された初期値を読み出す。読み出される初期値は、G1及びF1である。
ステップ105(S105)において、演算制御部538は、試行回数jが1より大きいか否かを判断し、試行回数jが1より大きい場合には、S110の処理に移行し、試行回数jが1以下である場合には、S115の処理に移行する。
ステップ110(S110)において、演算制御部538は、既に算出された画質評価値G及び符号量Fを用いて、次の試行(j+1)の画質評価値Gj+1を算出する。
具体的には、演算制御部538は、図10に例示するような画質評価値Gと符号量Fとの関係を近似する相関関数に基づいて、画質評価値Gj+1を算出する。
例えば、j=3である場合を具体例として説明すると、図10(B)に例示するように、既に算出されている(G1、F1)及び(G2、F2)に基づいて、画質評価値Gと符号量Fの相関関数(一次関数)を算出し、算出された相関関数を用いて、目標符号量Foptに対応する画質評価値GをG3として算出する。
なお、本例では、演算制御部538は、画質評価値Gと符号量Fとの相関関係を一次関数(直線)で近似したが、これに限定されるものではなく、例えば、多項式で近似してもよい。画質評価値Gと符号量Fとの相関関係を二次曲線で近似する場合に、過去3回の推定値(3組の画質評価値G及び符号量F)を用いればよいし、n次曲線で近似する場合には過去(n+1)回の推定値(n組の画質評価値G及び符号量F)を用いればよい。
ステップ115(S115)において、演算制御部538は、初期値G1及びF1に基づいて、画質評価値G2を算出する。
具体的には、演算制御部538は、既定の傾き、及び、初期値(G1、F1)に基づいて、図10(A)に例示するような相関関数を算出し、この相関関数を用いて、目標符号量Foptに対応する画質評価値GをG2として算出する。なお、相関関数の傾きは、予め様々な画像で算出された画質評価値G及び符号量Fに基づいて決定しておく。
ステップ120(S120)において、演算制御部538は、試行回数jを1増加させる。
ステップ125(S125)において、演算制御部538は、媒介関数演算部534(図8)に対して、画質評価値Gjに対応する符号化パラメータPijを算出させる。なお、Pijは、j回目の試行における部分画像iの符号化パラメータを表す。
具体的には、媒介関数演算部534は、関数保持部520(図3)に保持されている画質関数を用いて、画質評価値Gjに対応する符号化パラメータPijを算出する。すなわち、媒介関数演算部534は、図11(C)又は図11(D)に例示するように、画質評価値Gjと画質関数との交点を求めることができる場合には、その交点に対応する符号化パラメータPijとする。
また、図11(A)に例示するように、符号化パラメータの定義域(パラメータレンジ)の範囲内では、画質評価値Gjに達しない場合、又は、図11(B)に例示するように、符号化パラメータの定義域の範囲内では、いずれも画質評価値Gjを超えてしまう場合もある。このような場合、媒介関数演算部534は、符号化パラメータの定義域の中で、Gjに最も近い画質評価値となる符号化パラメータPをPijとする。本例では、媒介関数演算部534は、部分画像1について(図11(A)に例示する場合)、符号化パラメータの最大値(図中の右端)をP1jとし、部分画像2について(図11(B)に例示する場合)、符号化パラメータの最小値(図中の左端)をP2jとする。
なお、媒介関数演算部534は、実際にはグラフを用いずに算術演算により交点を求める。
ステップ130(S130)において、演算制御部538は、評価関数演算部536(図8)に対して、符号化パラメータPijに対応する部分画像毎の符号量Fijを算出させる。
具体的には、評価関数演算部536は、関数保持部520(図3)に保持されている符号量関数を用いて、符号化パラメータPijに対応する符号量Fijを算出する。すなわち、評価関数演算部536は、図12に例示するように、各部分画像について、符号化パラメータPijと符号量関数との交点を特定し、特定された交点に対応する符号量Fを仮の符号量Fijとする。
ステップ135(S135)において、評価関数演算部536は、部分画像の符号量の上限値Fmaxに基づいて、符号化パラメータPijを修正する。すなわち、評価関数演算部536は、図13に例示するように、仮の符号量Fijが上限値Fmaxを超える場合に、その符号量Fijに対応する符号化パラメータPijを、符号量Fが上限値Fmaxとなる符号化パラメータPij’に修正する。本例では、部分画像1の符号化パラメータP1jは、図13(A)に例示するように、Fmaxに対応するP1j’に修正され、部分画像3の符号化パラメータP3jは、図13(C)に例示するように、Fmaxに対応するP3j’に修正される。
ステップ140(S140)において、演算制御部538は、評価関数演算部536に対して、部分画像毎の符号量Fijを合算させて、入力画像の総符号量Fjを算出させる。
評価関数演算部536は、各部分画像の符号量Fij(上記修正処理(S135)によりFmaxが適用される場合もある)を合算して総符号量Fjとする。
ステップ145(S145)において、演算制御部538は、総符号量Fjが許容範囲内であるか否かを判定し、総符号量Fjが許容範囲内である場合に、S145の処理に移行し、総符号量Fjが許容範囲外である場合に、S105の処理に戻る。この許容範囲は、目標符号量Foptを基準として定められる範囲であり、例えば、目標符号量Foptを中心として上下に既定値εまでの範囲(すなわち、|Fj−Fopt|がεよりも小さくなる範囲)、(Fopt−ε)からFoptまでの範囲、又は、Fopt以下となる範囲等である。
すなわち、最適化部530は、総符号量Fjが既定の許容範囲内に収束するまでS105からS140までの処理を繰り返す。
ステップ150(S150)において、演算制御部538は、Pij(現時点における符号化パラメータP1j、P2j、P3j、P4j)を確定パラメータとして最終符号化部540(図3)に対して出力する。この確定パラメータ(符号化パラメータ)に基づいて、最終符号化部540は、入力画像の各部分画像を符号化する。
[最終符号化部の説明]
図14は、最終符号化部540の機能構成を例示する図である。
図14に例示するように、最終符号化部540は、量子化部542、複数の予測部544、予測誤差算出部546、ラン計数部548、選択部550及び符号生成部552を有する。なお、本例の部分符号化部514(図5)は、この最終符号化部540とほぼ同一の機能構成を有する。
最終符号化部540において、量子化部542は、後段の第1予測部544a〜第4予測部544dと同様の予測方法により、注目画素の画素値を予測し、その予測値と注目画素の画素値とを比較し、その差分値が最適化部530(図3)から入力された符号化パラメータ(この注目画素が含まれる部分画像に対応する符号化パラメータ)に対応する許容範囲内であるか否かを判断する。量子化部542は、予測値と注目画素の画素値との差分値が符号化パラメータに対応する許容範囲内である場合には、注目画素の画素値を予測値で置換して後段に出力し、これ以外の場合に、注目画素の画素値をそのまま後段に出力する。すなわち、量子化部542は、画素値の差分が許容範囲内である場合に、既出画素の画素値で注目画素Xを塗潰す。
複数の予測部544(第1予測部544a〜第4予測部544d)は、互いに異なる参照位置の画素値を参照して、この画素値を予測値とし、この予測値と注目画素の画素値とを比較する。
そして、各予測部544は、それぞれ参照位置の画素値と、注目画素の画素値とが一致した場合(すなわち、予測が的中した場合)に、自己を識別する予測部IDをラン計数部548に対して出力し、これ以外の場合に、一致しなかった旨をラン計数部548に対して出力する。なお、予測部544は1種類以上であればよい。
予測誤差算出部546は、予め定められた予測方法で注目画素の画素値を予測し、その予測値を注目画素の実際の画素値から減算し、予測誤差値としてラン計数部548及び選択部550に対して出力する。予測誤差算出部546の予測方法は、符号データを復号化する復号化装置の予測方法と対応していればよい。例えば、予測誤差算出部546は、第1予測部544aと同じ参照位置の画素値を予測値とし、予測値と実際の画素値との差分を算出する。
ラン計数部548は、同一の予測部IDが連続する数をカウントし、予測部ID及びその連続数を選択部550に対して出力する。例えば、ラン計数部548は、予測誤差値が入力され場合に、内部カウンタでカウントされている予測部ID及びその連続数を出力し、その後に、入力された予測誤差値をそのまま選択部550に対して出力する。
選択部550は、ラン計数部548から入力された予測部ID、連続数及び予測誤差値に基づいて、最も長く連続した予測部IDを選択し、この予測部ID及びその連続数並びに予測誤差値を予測データとして符号生成部552に対して出力する。
符号生成部552は、選択部550から入力された予測部ID、連続数及び予測誤差値を符号化し、符号データとして出力する。
以上説明したように、本実施形態における画像処理装置20は、部分画像の符号量が制限されている場合に、当該制限の下で最適な符号化パラメータを高速かつ正確に算出することができる。
また、画像処理装置20は、このように算出された符号化パラメータを用いて、画質を保ちながら、部分画像の符号量と入力画像全体の符号量とを制御することができる。
[変形例]
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
上記実施形態の関数取得部510は、部分画像を実際に符号化して、符号化パラメータと符号量との関係を示す符号量関数を算出している。同様に、関数取得部510は、部分画像を実際に符号化し復号化して、符号化パラメータと画質評価値との関係を示す画質関数を算出している。しかしながら、符号量関数又は画質関数は、それぞれ符号化パラメータと符号量との関係、又は、符号化パラメータと画質評価値との関係を示すものであれば足りるため、関数取得部510は、実際に符号化処理及び復号化処理を行わずに、予測により符号量関数又は画質関数を算出してもよい。
また、上記実施形態では、図9に示すように、初期値G1及びF1に基づいて画質評価値G2が算出され、算出されたG2に対応する符号化パラメータ群Pi2が算出される(S125)。そして、このPi2に対応する総符号量F2が算出されて評価される(S145)。すなわち、上記実施形態では初期値G1に対応する符号化パラメータPi1は評価の対象となっていない。しかしながら、初期値G1に対応する符号化パラメータが条件に合致する可能性もあるため、画像処理装置20は、初期値G1に対応する符号化パラメータを算出し、算出された符号化パラメータに対応する各部分画像の符号量及び入力画像全体の符号量を算出して評価するようにしてもよい。
タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。 各部分画像に関する符号化パラメータと符号量との関係を説明する図である。 画像処理装置20(図1)により実行され、本発明にかかる符号化方法を実現する符号化プログラム5の機能構成を例示する図である。 (A)は、入力画像を例示し、(B)は、画像分割部500により分割された部分画像を例示する図である。 関数取得部510の機能構成を説明する図である。 関数保持部520(図3)に記憶される関数規定データを例示する図である。 図6に例示した関数規定データに対応する画質関数及び符号量関数を例示する図である。 最適化部530(図3)の機能構成を例示する図である。 最適化部530によるパラメータ最適化処理(S10)を説明するフローチャートである。 画質評価値の算出方法を説明する図であり、(A)は、画質評価値G2の算出方法を例示し、(B)は、画質評価値Gj(jは3以上の整数)の算出方法を説明する。 Gjに基づいてPijを算出する方法を説明する図である。 Pijに基づいてFijを算出する方法(Pijが無制限の場合)を説明する図である。 Pijに基づいてFijを算出する方法(Pijに上限がある場合)を説明する図である。 最終符号化部540の機能構成を例示する図である。
符号の説明
5・・・符号化プログラム
500・・・画像分割部
510・・・関数取得部
512・・・パラメータ発生部
514・・・部分符号化部
516・・・部分復号化部
518・・・画質評価部
520・・・関数保持部
530・・・最適化部
532・・・媒介変数値発生部
534・・・媒介関数値演算部
536・・・評価関数値演算部
538・・・演算制御部
540・・・最終符号化部
542・・・量子化部
544・・・予測部
546・・・予測誤差算出部
548・・・ラン計数部
550・・・選択部
552・・・符号生成部

Claims (14)

  1. 符号化処理を規定する符号化パラメータ群を決定するパラメータ決定装置であって、
    入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、
    前記画像分割手段により分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得手段と、
    前記画像分割手段により分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理により生成される符号量との関係を示す評価関数を取得する評価関数取得手段と、
    前記媒介関数取得手段により取得された媒介関数を用いて、複数の部分画像に対する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出手段と、
    前記評価関数取得手段により取得された評価関数を用いて、前記媒介関数値算出手段により算出されたパラメータに対応する推定符号量を、このパラメータの評価値として算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出される推定符号量が目標範囲内に収束するように、前記媒介関数値算出手段により適用される媒介変数を変化させる演算制御手段と
    を有するパラメータ決定装置。
  2. 前記媒介関数取得手段は、前記媒介関数として、少なくとも1組の符号化パラメータ及び画質評価値に基づいて単調関数を生成し、
    前記媒介関数値算出手段は、生成された単調関数を用いて、画質評価値に対応する符号化パラメータ群を算出する
    請求項に記載のパラメータ決定装置。
  3. 前記パラメータの値は既定の定義域内に制限されており、
    前記媒介関数値算出手段は、媒介変数に対応するパラメータ群のうち、前記定義域外となるパラメータを、前記定義域内で最も近いパラメータに修正する
    請求項1に記載のパラメータ決定装置。
  4. 前記評価値算出手段は、各部分画像に対応する評価関数を用いて、前記媒介関数値算出手段により算出された符号化パラメータ群に対応する各部分画像の推定符号量を算出し、
    算出された各部分画像の推定符号量を合算した全推定符号量を前記評価値とする
    請求項に記載のパラメータ決定装置。
  5. 既定の符号化パラメータ群を用いて各部分画像を符号化する部分符号化手段
    をさらに有し、
    前記評価関数取得手段は、前記部分符号化手段により符号化された部分画像の符号量と、この部分画像の符号化処理に用いられた符号化パラメータとを用いて、部分画像の符号量と符号化パラメータとの関係を示す評価関数を部分画像毎に算出する
    請求項に記載のパラメータ決定装置。
  6. 既定の符号化パラメータ群を用いて各部分画像を符号化する部分符号化手段と、
    前記部分符号化手段により符号化された部分画像の符号データを復号画像に復号化する部分復号化手段と
    をさらに有し、
    前記媒介関数取得手段は、前記画像分割手段により分割された各部分画像と、前記部分復号化手段により復号化された各復号画像とを比較して部分画像毎に画質評価値を算出し、算出された画質評価値と、各部分画像の符号化処理に用いられた符号化パラメータとに基づいて、各部分画像に対応する媒介関数を算出する
    請求項に記載のパラメータ決定装置。
  7. 前記媒介関数取得手段は、前記画像分割手段により分割された各部分画像と、前記部分復号化手段により復号化された各復号画像とを比較して部分画像毎にPSNR又は平均自乗誤差を前記画質評価値として算出し、算出されたPSNR又は平均自乗誤差と、各部分画像の符号化処理に用いられた符号化パラメータとに基づいて、各部分画像に対応する媒介関数を算出する
    請求項に記載のパラメータ決定装置。
  8. 入力画像に含まれる部分画像毎に符号化パラメータを決定し符号化する符号化装置であって、
    入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、
    前記画像分割手段により分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得手段と、
    前記媒介関数取得手段により取得された媒介関数を用いて、1つの媒介変数に対応する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出手段と、
    前記媒介関数値算出手段により算出された符号化パラメータ群に基づいて、このパラメータ群の評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出される評価値を既定の目標範囲内に収束させるように、前記媒介関数値算出手段により適用される媒介変数を変化させる演算制御手段と、
    前記評価値算出手段により算出される評価値が既定の目標範囲内となった場合の符号化パラメータ群を用いて、入力画像を符号化する符号化手段と
    を有する符号化装置。
  9. 前記符号化手段は、各部分画像に対応する符号化パラメータに対応する量子化幅で、部分画像を非可逆に符号化する
    請求項に記載の符号化装置。
  10. 前記符号化手段は、
    各部分画像に対応する符号化パラメータに応じて、部分画像の周波数成分を変化させる周波数変換手段と、
    前記周波数変換手段により周波数成分が変化させた各部分画像に基づいて、可逆符号化方式により符号データを生成する符号生成手段と
    を含む
    請求項に記載の符号化装置。
  11. 前記符号化手段は、
    入力画像に含まれる各部分画像の画像データを、符号化パラメータに対応する量子化幅の画像データに変換する量子化手段と、
    前記量子化手段により変換された部分画像の画像データに基づいて、予測符号化処理により符号データを生成する符号生成手段と
    を含む
    請求項に記載の符号化装置。
  12. 符号化処理を規定する符号化パラメータ群を決定するパラメータ決定方法であって、
    入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割ステップと、
    前記画像分割ステップで分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得ステップと、
    前記媒介関数取得ステップで取得された媒介関数を用いて、複数の部分画像に対する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出ステップと、
    前記媒介関数値算出ステップで適用される媒介変数を変化させて、所望のパラメータ群を選択するパラメータ選択ステップと
    を有するパラメータ決定方法。
  13. 算出されたパラメータ群に基づいて、このパラメータ群の評価値を算出する評価値算出ステップ
    をさらに有し、
    前記パラメータ決定ステップでは、前記評価値算出ステップで算出される評価値が目標範囲内に収束するように、媒介変数を変化させ、算出される評価値が目標範囲内となった場合のパラメータ群を選択する
    請求項12に記載のパラメータ決定方法。
  14. 符号化処理を規定する符号化パラメータ群を決定するコンピュータにおいて、
    入力画像を複数の部分画像に分割する画像分割ステップと、
    前記画像分割ステップで分割された部分画像毎に、符号化パラメータと符号化処理がなされた場合の画質評価値との関係を示す媒介関数を取得する媒介関数取得ステップと、
    前記媒介関数取得手段により取得された媒介関数を用いて、複数の部分画像に対する符号化パラメータ群を算出する媒介関数値算出手段と、
    前記媒介関数値算出ステップで適用される媒介関数を変化させて、所望のパラメータ群を選択するパラメータ選択ステップと
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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