JP5300760B2 - 映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラム - Google Patents

映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5300760B2
JP5300760B2 JP2010037959A JP2010037959A JP5300760B2 JP 5300760 B2 JP5300760 B2 JP 5300760B2 JP 2010037959 A JP2010037959 A JP 2010037959A JP 2010037959 A JP2010037959 A JP 2010037959A JP 5300760 B2 JP5300760 B2 JP 5300760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
encoded data
data
unit
evaluation value
video
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010037959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011176497A (ja
Inventor
雅之 井上
英明 木全
勝彦 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2010037959A priority Critical patent/JP5300760B2/ja
Publication of JP2011176497A publication Critical patent/JP2011176497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5300760B2 publication Critical patent/JP5300760B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

本発明は、同期した複数のストリーム構成をもつ映像データを一定の伝送帯域以内で伝送する映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラムに関する。
複数のカメラ映像をまとめて圧縮する符号化方式として、国際標準符号化方式H.264 Annex Hである多視点映像符号化(MVC(Multiview Video Coding))が標準化されている(例えば、非特許文献1参照)。MVCでは、複数の映像符号化データを多重化した形で圧縮符号化する。映像符号化データとは、映像データを符号化したデータである。このとき、同じタイムスタンプのフレームの映像符号化データを連続して多重化する。すなわち、映像符号化データは、複数の映像データが多重化されたストリームになる。同じタイムスタンプのフレームが連続して多重化されているため、復号器はMVCの映像符号化データを復号することで、同じタイムスタンプの複数のカメラ映像を連続して復号して出力することができる。
図20は、従来技術による映像伝送システムの構成を示すブロック図である。従来技術の映像伝送システムは、多重化装置1と、映像伝送サーバ2と、映像再生クライアント3と含んで構成される。多重化装置1は、複数のストリーム構成を持つ映像データを符号化し多重化する装置である。映像伝送サーバ2は、多重化装置1にて符号化された映像データを映像再生クライアント3へ送信する装置である。映像再生クライアント3は、映像伝送サーバ2から受信した映像データを復号化して再生する装置である。
多重化装置1は、符号化部101とデータ蓄積部102とを含んで構成される。符号化部101は、M本のストリーム構成を持つ映像データを入力とし、このM本のストリームを同一の固定符号化レート(例えば、ビットレート)で符号化し多重化したデータを生成する。Mは1以上の整数である。そして、符号化部101は、生成したデータをデータ蓄積部102に書き込む。データ蓄積部102は、符号化部101が生成したデータを蓄積する。
映像伝送サーバ2は、データ送信部103を含んで構成される。データ送信部103は、データ蓄積部102からN(≦M)本のストリームを読み出し、読み出したストリームを映像再生クライアント3のデータ受信部104へ送信する。Nは、1以上の整数である。ここで、N本のストリームを送出するためには、N×固定符号化レート分の伝送レートが必要となる。
映像再生クライアント3は、データ受信部104と、復号化部105と、映像表示部106とを含んで構成される。データ受信部104は、映像伝送サーバ2のデータ送信部103からN本のストリームを受信する。復号化部105は、データ受信部104が受信したN本のストリームを復号する。映像表示部106は、復号化部105が復号したストリームの映像を表示する。
図21は、複数のストリームを500kbpsで符号化した際の復号映像におけるSNR(Signal−to−Noise Ratio)変動の具体例を示す概略図である。
この図において、横軸は時間(単位はフレーム)であり、縦軸はSNRである。図示するように、各映像ストリーム間の違いより、空間的にSNRが異なる。例えば、Str_35で表すストリームとStr_21で表すストリームとでは、約10dB映像品質に差がある。これは、各ストリームに入力される映像は、それぞれ画像の特徴が異なるためである。ここで、SNRが他の部分と比較し小さい部分は、空間的に被写体が動く部分である。また、各ストリームに入力される映像はそれぞれ重要度が異なる。例えば、ユーザにとって被写体が動く部分が重要である場合には、SNRが小さい部分が空間的に重要度の高い部分となる。また、この図において、Str_7やStr_14で表すストリームのSNRの時系列変動をみると、5dB以上の映像品質の変動がある。これにより、1つのストリームでも時間的な映像品質に変動があることがわかる。
Hideaki Kimata, Shinya Shimizu, Yutaka Kunita, Megumi Isogai, and Yoshimitsu Ohtani, "Panorama video coding for user-driven interactive video application," IEEE International Symposium on Consumer Electronics (ISCE) 2009, 2009.
しかしながら、上述した従来技術では、伝送レート<N×固定符号化レートの場合には、N本のストリームから構成される映像を送出できないという問題がある。また、伝送レート≧N×固定符号化レートとなるように符号化レートを下げ過ぎると、画像品質が悪くなる場合があるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、符号化レートを下げ過ぎることなく、伝送レートに応じた最適な高画質映像を伝送することができる映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラムを提供することにある。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、同期した複数のストリームを有する映像データを入力し、入力した前記複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成する符号化手段と、前記符号化手段により生成された複数の符号化データの各々に対する評価値を算出する評価値算出手段と、前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が所定の伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成する参照情報作成手段と、前記参照情報作成手段により作成された参照情報にて特定された符号化データの組合わせを伝送する伝送手段と、前記伝送手段により伝送された符号化データを復号化した映像を表示する映像表示手段とを備え、前記参照情報生成手段は、前記所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの最低の評価値に対応する符号化データを選択し、選択した符号化データのうち最低の評価値の符号化データを該符号化データに対応し一段階高い符号化レートで符号化された符号化データに変更する処理を、選択した符号化データの符号化レートの総和が前記所定の伝送帯域を超えない範囲で繰り返し行うことにより、符号化データの組合わせを特定して前記参照情報を作成することを特徴とする映像伝送システムである。
(2)また、本発明の一態様は、上述の映像伝送システムが、サーバ装置とクライアント装置とを有するものであって、前記サーバ装置は、前記入力した複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成する符号化部と、前記符号化部により生成された複数の符号化データを蓄積するデータ蓄積部と、前記符号化部により生成された複数の符号化データの各々に対する評価値を算出する評価値計算部と、前記評価値計算部により算出された評価値を前記クライアント装置に送信する評価値送信部と、符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を前記クライアント装置から受信すると、該符号化データをデータ蓄積部から読み出すデータ管理部と、前記データ管理部により読み出された符号化データをクライアント装置に伝送するデータ送信部と、を有し、前記クライアント装置は、前記サーバ装置から前記評価値を受信する評価値受信部と、前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が前記伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する前記参照情報を作成する参照情報作成部と、前記参照情報作成部により作成された参照情報に基づいて、ストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信するコマンド送信部と、前記サーバ装置から前記参照情報にて特定された符号化データを受信するデータ受信部と、前記データ受信部により受信された符号化データを復号化した映像を表示する映像表示部と、を有する、ことを特徴とする。
)また、本発明の一態様は、上記の映像伝送システムにおいて、前記参照情報作成部は、前記データ管理部が符号化データを読み出す時間と前記映像表示部が該符号化データの映像を表示する時間の差を表す平均評価値算出開始オフセットを用いて平均評価値を算出し、算出した平均評価値を前記評価値として用いて前記符号化データの組合わせを特定する前記参照情報を作成することを特徴とする。
)また、本発明の一態様は、上記の映像伝送システムにおいて、前記サーバ装置は、入力された映像データを分割することで複数のストリームを生成する映像分割部を更に備え、前記符号化部は、前記映像分割部により分割された複数のストリームの各々を、複数の符号化レートで符号化して符号化データを生成することを特徴とする。
)また、本発明の一態様は、上記の映像伝送システムにおいて、前記参照情報作成部は、各ストリームの空間的な重要度を表す重み係数を前記評価値に乗じることを特徴とする。
)また、本発明の一態様は、上記の映像伝送システムにおいて、前記クライアント装置は、前記所定数のストリームの組合わせを指定する指定部を更に備え、前記参照情報作成部は、前記指定部によりストリームの組合わせが指示されると、該ストリームに対応する符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成することを特徴とする。
)また、本発明の一態様は、上記の映像伝送システムにおいて、前記コマンド送信部は、前記指定部により前記所定数のストリームの組合わせが指示されると、前記ストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信することを特徴とする。
)また、本発明の一態様は、サーバ装置の符号化部が、同期した複数のストリームを有する映像データを入力し、入力した前記複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成し、該符号化データをデータ蓄積部に書き込むステップと、前記サーバ装置の評価値計算部が、前記符号化部により生成された複数の符号化データの各々に対する評価値を算出するステップと、前記サーバ装置の評価値送信部が、前記評価値計算部により算出された評価値を送信するステップと、クライアント装置の評価値受信部が、前記サーバ装置から前記評価値を受信するステップと、前記クライアント装置の参照情報作成部が、前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が所定の伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成するステップと、前記クライアント装置のコマンド送信部が、前記参照情報作成部により作成された参照情報に基づいて、符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信するステップと、前記サーバ装置のデータ管理部が、ストリーム要求情報を受信すると、該ストリーム要求情報にて指定される符号化データをデータ蓄積部から読み出すステップと、前記サーバ装置のデータ送信部が、前記データ管理部により読み出された符号化データを前記クライアント装置に伝送するステップと、前記クライアント装置のデータ受信部が、前記サーバ装置から前記符号化データを受信するステップと、前記クライアント装置の映像表示部が、前記データ受信部により受信された符号化データを復号化した映像を表示するステップと、を有し、前記参照情報を作成するステップでは、前記所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの最低の評価値に対応する符号化データを選択し、選択した符号化データのうち最低の評価値の符号化データを該符号化データに対応し一段階高い符号化レートで符号化された符号化データに変更する処理を、選択した符号化データの符号化レートの総和が前記所定の伝送帯域を超えない範囲で繰り返し行うことにより、符号化データの組合わせを特定して前記参照情報を作成することを特徴とする映像伝送方法である。
)また、本発明の一態様は、同期した複数のストリームを有する映像データを入力し、入力した前記複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成し、該符号化データをデータ蓄積部に書き込むステップと、前記生成した複数の符号化データの各々に対する評価値を算出するステップと、前記算出した評価値を送信するステップと、符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を受信すると、該符号化データをデータ蓄積部から読み出すステップと、前記読み出した符号化データを所定の伝送帯域で伝送するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
10)また、本発明の一態様は、同期した複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化して生成されたストリームごとの複数の符号化データに対して算出された評価値をサーバ装置から受信するステップと、前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が所定の伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成するステップと、前記作成した参照情報に基づいて、符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信するステップと、前記サーバ装置から前記符号化データを受信するステップと、前記受信した符号化データを復号化した映像を表示するステップと、をコンピュータに実行させ、前記参照情報を作成するステップでは、前記所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの最低の評価値に対応する符号化データを選択し、選択した符号化データのうち最低の評価値の符号化データを該符号化データに対応し一段階高い符号化レートで符号化された符号化データに変更する処理を、選択した符号化データの符号化レートの総和が前記所定の伝送帯域を超えない範囲で繰り返し行うことにより、符号化データの組合わせを特定して前記参照情報を作成するためのプログラムである。
本発明によれば、各ストリームの符号化レートの総和が伝送帯域内となり、かつ、各ストリームの符号化レートがより大きくなるよう、評価値を用いて伝送する符号化データを特定する。これにより、符号化レートを下げすぎることなく、伝送帯域に応じた最適な高画質映像を伝送することができる。
本発明の第1実施形態による映像伝送システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態によるデータ再生時刻とデータ読出し時刻の関係を説明するための概略図である。 本実施形態による多重化装置と映像再生クライアントにおける平均評価値算出区間を説明するための概略図である。 本実施形態による評価値算出処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態によるストリームIDと映像符号化データIDの対応情報のデータ構造及びデータ例を示す概略図である。 本実施形態による参照情報作成処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態による平均評価値算出処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態による平均評価値をキーとした映像符号化データIDの昇順ソートの具体例を示す概念図である。 本実施形態による参照情報の具体例を示す概念図である。 本実施形態による映像再生クライアントにおけるコマンド送信処理を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による映像伝送サーバにおけるコマンド受信およびデータ送信処理を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による映像再生クライアントにおけるデータ受信および映像表示処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態による映像伝送システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態によるタイル分割処理を説明するための概略図である。 本実施形態による評価値算出処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態による映像符号化データIDの具体例を示す概略図である。 本実施形態によるタイルIDと映像符号化データIDの対応情報のデータ構造及びデータ例を示す概略図である。 本実施形態による重み係数マトリクスを示す概略図である。 本実施形態による映像表示部における映像表示例を表す概略図である。 従来技術による映像伝送システムの構成を示すブロック図である。 複数のストリームを500kbpsで符号化した際の復号映像におけるSNR変動の具体例を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
A.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態による映像伝送システムの構成を示すブロック図である。
映像伝送システムは、多重化装置10と、映像伝送サーバ20と、映像再生クライアント30とを含んで構成される。多重化装置10は、映像データを符号化し多重化して蓄積する装置である。映像伝送サーバ20は、多重化装置10に蓄積された映像データを映像再生クライアント30に送信する装置である。ここで、多重化装置10と映像伝送サーバ20とがサーバ装置である。映像再生クライアント30(クライアント)は、映像伝送サーバ20から受信した映像データを復号し再生する装置である。
多重化装置10は、符号化部201と、データ蓄積部202と、評価値計算部203と、評価値蓄積部204とを含んで構成される。符号化部201(符号化手段)は、同期した複数(M本)のストリーム構成を持つ映像データを入力とし、入力されたストリームの各々を複数の符号化レートを指定するパラメータ(例えば、ビットレート)で符号化し多重化して符号化データを生成する。そして、符号化部201は、生成した符号化データをデータ蓄積部202へ書き込む。なお、本実施形態では、符号化レートを指定するパラメータをビットレートとしたが、これに限られることはなく、例えばQP値(量子化パラメータ)などでもよい。データ蓄積部202は、符号化部201が生成した符号化データを蓄積する。評価値計算部203(評価値算出手段)は、データ蓄積部202に蓄積されている符号化データの各々に対する評価値をフレーム毎に算出する。評価値はSNRである。そして、評価値計算部203は、所定時間(たとえば、5フレームに相当する時間)における評価値の平均値である平均評価値を算出し、評価値蓄積部204へ書き込む。評価値蓄積部204は、評価値計算部203が算出した平均評価値を蓄積する。
なお、評価値蓄積部204は平均評価値を蓄積しているが、評価値を蓄積してもよい。また、データ蓄積部202は、評価値、符号化データの順に多重化したデータを蓄積してもよい。
映像伝送サーバ20は、データ管理部205と、コマンド受信部206と、データ送信部207と、評価値送信部208とを含んで構成される。コマンド受信部206は、映像再生クライアント30のコマンド送信部209からストリーム要求情報などのコマンドを受信する。ストリーム要求情報は、映像再生クライアント30が表示する符号化データの組合わせを指定するデータである。データ管理部205は、コマンド受信部206がストリーム要求情報を受信すると、該ストリーム要求情報に従って、データ蓄積部202へN(≦M)本のストリームを要求することで、データ蓄積部202に蓄積されたM本のストリームからN本のストリームを読み出す。そして、データ管理部205は、読み出したN本のストリームをデータ送信部207へ転送する。データ送信部207(伝送手段)は、データ管理部205から入力されたN本のストリームを映像再生クライアント30のデータ受信部212へ所定の伝送帯域で伝送する。なお、評価値送信部208は、データ送信部207がストリームを送信する前に、事前に評価値蓄積部204から評価値情報を読み出し、読み出した評価情報を映像再生クライアント30の評価値受信部215へ送信する。評価値情報は、評価値蓄積部204に蓄積された平均評価値のデータである。
映像再生クライアント30は、コマンド送信部209と、参照情報蓄積部210と、コマンド変換部211と、データ受信部212と、復号化部213と、映像表示部214と、評価値受信部215と、評価値蓄積部216と、ストリーム組合わせ指定部217と、参照情報作成部218と、パラメータ指定部219とを含んで構成される。データ受信部212は、映像伝送サーバ20のデータ送信部207からN本のストリームを受信する。復号化部213は、データ受信部212が受信したストリームを復号する。映像表示部214は、復号化部213が復号化した映像を表示する。評価値受信部215は、映像伝送サーバ20の評価値送信部208から評価値情報を受信し、受信した評価値情報を評価値蓄積部216に書き込む。評価値蓄積部216は、評価値受信部215が受信した評価値情報を蓄積する。ストリーム組合わせ指定部217は、ストリーム組合わせ指定の変更入力を受付ける。
参照情報作成部218(参照情報作成手段)は、ストリーム組合わせ指定部217にてストリーム組合わせ指定に変更があった場合に、参照情報を作成する。参照情報は、符号化データの組合わせを特定するデータである。具体的には、参照情報作成部218は、評価値蓄積部216から評価値情報を読み出し、該評価情報に基づいて平均評価値を算出する。そして、参照情報作成部218は、M本のストリームのうちN本のストリームについて、符号化レートの総和が所定の伝送帯域以内となり、かつ、各ストリームの符号化レートがより大きくなるように、具体的には、全てのストリームで最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるように、平均評価値を用いて符号化データの組合わせを特定する。パラメータ指定部219は、参照情報を作成する際に用いる平均評価値算出開始オフセットと平均評価値算出区間の指定の入力を受け付ける。平均評価値算出開始オフセットは、データ管理部205が符号化データを読み出す時間と映像表示部214が該符号化データの映像を表示する時間の差を表すパラメータである。平均評価値算出区間とは、平均評価値を算出する区間である。参照情報蓄積部210は、参照情報作成部218が作成した参照情報を蓄積する。コマンド変換部211は、ストリーム組合わせ指定部217にてストリーム組合わせ指定に変更があった場合に、参照情報蓄積部210に蓄積された参照情報を参照してストリーム要求情報を作成する。コマンド送信部209は、コマンド変換部211が作成したストリーム要求情報を映像伝送サーバ20のコマンド受信部206にコマンド送信する。つまり、コマンド送信部209は、ストリーム組合わせ指定部217によりストリームの組合わせが指定されると、ストリーム要求情報を映像伝送サーバ20のコマンド受信部206に送信する。
なお、多重化装置10におけるデータ蓄積部202と評価値蓄積部204とを機能統合してもよい。また、映像伝送サーバ20におけるデータ送信部207と評価値送信部208とを機能統合してもよい。或いは、映像再生クライアント30におけるデータ受信部212と評価値受信部215とを機能統合するような構成も可能である。
図2は、本実施形態によるデータ再生時刻とデータ読出し時刻の関係を説明するための概略図である。同図を参照して以下のように用語を定義する。
データ読出し時刻tsは、データ管理部205がデータ蓄積部202からN本のストリームを読み出す時刻である。データ再生時刻tcは、映像表示部214が映像を表示する時刻である。なお、各時刻は、映像データの先頭を0とした場合のフレーム位置(第Xフレーム目(Xは正の整数))で表す。ここでは、説明のため時間の単位をフレームとする。Δaは、復号化部213におけるバッファ時間(単位はフレーム)である。Δbは、データ受信部212におけるバッファ時間(単位はフレーム)である。Δcは、データ送信部207におけるバッファ時間(単位はフレーム)である。Δdは、コマンド受信部206におけるバッファ時間(単位はフレーム)である。また、総和時間Tbは、復号化部213とデータ受信部212とデータ送信部207とコマンド受信部206とにおけるバッファの総和時間であり、Tb=Δa+Δb+Δc+Δdである。本実施形態では、総和時間Tbが平均評価値算出開始オフセットである。また、ts=tc+Tbである。ここで、総和時間Tbを正確に測定することが困難な場合は、各機能部のバッファ設定値から推定されるバッファの総和時間をTbとして予め映像再生クライアント30に手動設定する。
また、M本のストリーム(以下、全体ストリームとする)から構成される映像を「全体映像」、N(≦M)本のストリーム(以下、部分ストリームとする)から構成される映像を「部分映像」、1本のストリームから構成される映像を「単位映像」と定義する。つまり、全体映像はM個の単位映像、部分映像はN個の単位映像から構成される。
図3は、本実施形態による多重化装置10と映像再生クライアント30における平均評価値算出区間を説明するための概略図である。同図において、横軸は時間であり、映像フレーム301は映像再生クライアント30にて再生する部分映像の映像フレームである。同図を参照して以下のように用語を定義する。
データ終端時刻Teは、部分映像の終端時刻である。ジャンプ再生開始時刻trsは、部分映像を再生開始する時刻である。映像再生クライアント30は、ユーザからジャンプ再生開始時刻trsが指定されると、部分映像をジャンプ再生開始時刻trsから再生する。平均評価値算出区間Tasは多重化装置10における平均評価値を算出する区間である。平均評価値算出区間Tacは、映像再生クライアント30における平均評価値を算出する区間である。平均評価値Ai(i=1,2,3,…)は、Tasにおける平均評価値である。また、平均評価値Aaj(j=1,2,3,…)は、Tacにおける平均評価値である。
次に、図4を参照して多重化装置10による評価値算出処理について説明する。図4は、本実施形態による評価値算出処理の手順を示すフローチャートである。
まず、符号化部201は、同期した複数のストリーム(以下、入力ストリームとする)が入力されると、各入力ストリームにストリームIDを付与する。ストリームIDは、各ストリームを識別するための識別子である。次に、符号化部201は、各入力ストリームを複数段階のビットレートで符号化する(ステップS001)。そして、符号化部201は、符号化後のストリームに対して映像符号化データIDを付与する(ステップS002)。映像符号化データIDは、符号化後のストリームを識別するための識別子である。続いて、評価値計算部203が、ストリームIDと映像符号化データIDの対応情報の作成を行う(ステップS003)。そして、評価値計算部203は、各映像符号化データIDに対する評価値の算出をフレーム毎に行う(ステップS004)。最後に、評価値計算部203は、平均評価値算出区間Tasにおける平均評価値Aiを映像符号化データID毎に算出する(ステップS005)。
なお、各フレームの評価値SNRは、次の式(1)により算出する。
SNR=10*log10(MAX/MSE) … (1)
単位はデシベル[dB]である。MAXは、映像データにおける原画像が取り得る最大画素値である。例えば、ビット深度が8ビットの場合、MAXの値は255である。また、MSEとは、平均二乗誤差(Mean Square Error)のことであり、原画像とローカルデコード画像との差分の二乗総和を、画像の画素数で割ることで求められる。また、符号化部201にてローカルデコード画像が得られない符号化モード(例えば、フルイントラモード)などの場合には、ローカルデコード画像作成(復号化)を符号化手順とは別に行う必要がある。
図5は、本実施形態によるストリームIDと映像符号化データIDの対応情報のデータ構造及びデータ例を示す概略図である。図示するように、ストリームIDと映像符号化データIDの対応情報テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、ストリームIDと、各符号化レート(500kbps,1Mbps,1.5Mbps)における映像符号化データIDの各項目の列を有している。このテーブルの各行はストリームID毎に存在する。
次に、図6を参照して映像再生クライアント30による参照情報作成処理について説明する。図6は、本実施形態による参照情報作成処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ストリーム組合わせ指定部217が、伝送レートとストリーム組合わせの入力を受け付ける(ステップS701)。伝送レートは、映像伝送サーバ20から映像再生クライアント30へストリームを送信する際の伝送帯域である。ストリーム組合わせは、ストリームIDの組合わせである。映像再生クライアント30のユーザは、伝送レートとストリーム組合わせをストリーム組合わせ指定部217に設定する。次に、パラメータ指定部219が、各パラメータ(ベースビットレートと、改善ビットレートと、平均評価値算出開始オフセットと、平均評価値算出区間Tac)の入力を受け付ける(ステップS702)。ベースビットレートは、ストリームを伝送する際に基本となる符号化レートである。改善ビットレートは、ベースビットレートより大きい符号化レートである。映像再生クライアント30のユーザは、ベースビットレートと改善ビットレートと平均評価値算出開始オフセットTbと平均評価値算出区間Tacをパラメータ指定部219に設定する。なお、伝送レートと、ストリーム組合わせと、各パラメータは、映像再生クライアント30に予め設定しておいてもよい。
次に、参照情報作成部218が、ストリーム組合わせに含まれるストリームIDに対応する平均評価値Aiを評価値蓄積部216から読み出し、平均評価値Aiを用いて平均評価値算出区間Tacにおける平均評価値Aajを算出する(ステップS703)。平均評価値Aajの算出方法については後述する。そして、参照情報作成部218は、ベースビットレートによる符号化データに付与された映像符号化データIDにストリームIDを変更する。次に、参照情報作成部218は、算出した平均評価値Aajをキーとした映像符号化データIDの昇順ソートを行う(ステップS704)。
次に、参照情報作成部218は、平均評価値Aajが最低値を示す映像符号化データIDを、1段階上の改善ビットレートで符号化された符号化データに付与された映像符号化データIDに変更する(ステップS705)。つまり、参照情報作成部218は、評価値の小さいストリームから順に符号化レートを大きくする。したがって、順に評価値が大きくなるように符号化レートを指定するパラメータを変更することができる。そして、参照情報作成部218は、映像符号化データIDに対応するビットレートの総和(以下、総ビットレートとする)が伝送レートより大きいか否かを判定する(ステップS706)。
総ビットレートが伝送レート以下の場合(ステップS706のNO)には、ステップS704に戻る。一方、総ビットレートが伝送レートより大きい場合(ステップS706のYES)には、参照情報作成部218は、直前に行った映像符号化データIDの変更を元に戻す(ステップS707)。最後に、参照情報作成部218は、参照情報の作成を行う(ステップS708)。参照情報の詳細については後述する。
次に、図7を参照して映像再生クライアント30による平均評価値算出処理について説明する。図7は、本実施形態による平均評価値算出処理の手順を示すフローチャートである。
まず、参照情報作成部218は、「tc−trs<Tb」または「tc≧Te−Tb」であるか否かを判定する(ステップS231)。ステップS231でYESの場合には、参照情報作成部218は、区間[tc〜tc+Tac](tcからtc+Tacの間)における平均評価値Aiの平均値を平均評価値Aajとする(ステップS232)。一方、ステップS231でNOの場合には、参照情報作成部218は、区間[tc+Tb〜tc+Tb+Tac](tc+Tbからtc+Tb+Tacの間)における平均評価値Aiの平均値を平均評価値Aajとする(ステップS233)。
次に、平均評価値算出処理について具体的な例を用いて説明する。ここでは、映像データをジャンプ再生(ユーザの指定する任意の時刻から再生)する際に、バッファクリア(バッファにあるデータを消去)するケースについて説明する。
ここで、データ送信部207、データ受信部212、復号化部213、コマンド受信部206などに存在するバッファにより,映像再生クライアント30によるデータ再生時刻tcと映像伝送サーバ20によるデータ読出し時刻tsが異なる。このため、時間的な映像品質の変動を考慮する際に、このデータ再生時刻tcとデータ読出し時刻ts差異を考慮する必要がある。
以下、多重化装置10における平均評価値算出区間Tasが5フレームであり、データ終端時刻Teが第40フレーム目であり、映像再生クライアント30における平均評価値算出区間Tacが15フレームであり、平均評価値算出開始オフセットTbが15フレームである場合を例に平均評価値算出処理について説明する。また、以下、ストリーム組合わせ指定部217にてストリーム組合わせが指定された時刻とデータ再生時刻tcは同時刻である。また、ジャンプ再生開始時刻trsからtrs+Tbまでの区間をコンテンツデータ再生先頭部分と定義し、データ終端時刻Te−TbからTeまでの区間をコンテンツデータ再生終端部分と定義し、その他の区間をコンテンツデータ再生中間部分と定義する。
まず、ジャンプ再生開始時刻trsが第1フレーム目であり、データ再生時刻tcが第3フレーム目である場合について説明する。このとき、tc−trs=3−1=2である。よって、tc−trs<Tb(=15)であるため、上述したS231の判定はYESである。つまり、データ再生時刻tcは、コンテンツデータ再生先頭部分である。そして、平均値の算出区間は、[tc〜tc+Tac]=区間[3〜18]となる。ここで、参照情報作成部218は、区間[3〜18]と重なりのあるA1,A2,A3,A4を用いて平均評価値を算出する。従って、平均評価値は図3に示すAa1となり、次の式(2)により算出する。
Aa1=(A1+A2+A3+A4)/4 …(2)
次に、ジャンプ再生開始時刻trsがマイナス第15フレーム目(時間軸方向逆に15フレーム目)であり、データ再生時刻tcが第3フレーム目である場合について説明する。このとき、tc−trs=3−(−15)=18である。よって、tc−trs≧Tb(=15)であるため、上述したS231の判定はNoである。つまり、データ再生時刻tcは、コンテンツデータ再生中間部分である。そして、平均値の算出区間は、区間[tc+Tb〜Tc+Tb+Tac]=区間[18〜33]となる。ここで、参照情報作成部218は、区間[18〜33]と重なりのあるA4,A5,A6,A7を用いて平均評価値を算出する。従って、平均評価値は図3に示すAa2となり、次の式(3)により算出する。
Aa2=(A4+A5+A6+A7)/4 …(3)
このように「ストリーム組合わせ」の指定の変化があった際に、平均評価値算出開始オフセットTbを用いて映像再生クライアント30における平均評価値を計算することで、新規のストリーム要求時点における、サーバ装置側データ読出し時刻ts付近の映像品質を考慮したデータ要求が可能となる。
なお、Aa2は必ずしも平均値である必要はなく、参照情報作成処理における評価値の算出の際に、平均評価値算出開始オフセットと平均評価値算出区間を指定することが、時間的な画像品質変動を考慮した新規のストリーム要求には重要である。
最後に、データ再生時刻tcが第30フレーム目である場合について説明する。このとき、Te−Tb=40−15=25である。つまり、データ再生時刻tcはコンテンツデータ再生終端部分である。よって、tc(=30)≧Te−Tbであるため、上述したS231はYES判定となり、平均値の算出区間は、区間[tc〜tc+Tac]=区間[30〜45]となる。ここで、参照情報作成部218は、区間[30〜45]と重なりのある区間のA7,A8を用いて平均評価値を算出する。したがって、平均評価値は図3に示すAa3となり、次の式(4)により算出する。
Aa3=(A7+A8)/2 …(4)
次に、図8及び図9を参照して参照情報作成処理について具体例を用いて説明する。図8は、本実施形態による平均評価値をキーとした映像符号化データIDの昇順ソートの具体例を示す概念図である。以下、伝送レートが11Mbpsであり、ベースビットレートが500kbpsであり、改善ビットレートが1Mbps及び1.5Mbps(2段階の改善)であり、各機能部のバッファの総和時間Tbを示す平均評価値算出開始オフセットが15フレームであり、平均評価値算出区間Tacが15フレームである場合について説明する。
図8(a)は、各ストリームの平均評価値Aajを示す概略図である。参照情報作成部218は、上述したステップS703において、各ストリームIDに対し、500kbpsで符号化した場合の平均評価値SNR_Y500と、1Mbpsで符号化した場合の平均評価値SNR_Y1000と、1.5Mbpsで符号化した場合の平均評価値SNR_Y1500とを算出する。
図8(b)は、映像符号化データIDを変更した結果を示す概略図である。参照情報作成部218は、上述したステップS704からS707までの処理を繰り返すことにより、映像符号化データIDを変更する。まず、参照情報作成部218は、ストリーム組合わせ指定部217にて指定されたストリームID=(7,8,9,13,14,15,19,20,21,25,26,27)を、ベースビットレートによる符号化データに付与された映像符号化データID=(107,108,109,113,114,115,119,120,121,125,126,127)に変更する。そして、参照情報作成部218は、ベースビットレートにおける平均評価値SNR_Y500をキーとした映像符号化データIDの昇順ソートを行う(ステップS704)。次に、参照情報作成部218は、映像符号化データID=(107,108,109,113,114,115,119,120,121,125,126,127)のうち、SNR_Y500が最低値を示す映像符号化データID=121を、1段階上の1Mbpsで符号化された符号化データに付与された映像符号化データID=221に変更する(ステップS705)。変更後は、映像符号化データID=(107,108,109,113,114,115,119,120,221,125,126,127)となる。
この結果、総ビットレート11×0.5Mbps+1×1Mbps=6.5Mbps<伝送レート=11Mbpsとなり(ステップS706のNO)、S704へ戻る。なお、ソートと映像符号化データID変更を複数回行った後、映像符号化データID=221をさらに変更する際には、1段階上の1.5Mbpsで符号化されたデータに付与された映像符号化データID=321に変更する。図8(b)において、斜線での網掛け部分(映像符号化データID=(207,215、213、214、227,220,219,209))は映像符号化データIDを1回変更した部分であり、点での網掛け部分(映像符号化ID=321)は映像符号化IDを2回変更した部分である。
そして、ステップS706にてYESとなった場合には、総ビットレートが伝送レートを超えていることを示しているので、参照情報作成部218は、直前の映像符号化データID変更を元に戻す(ステップS707)。今回のケースでは、参照情報作成部218は、10回の映像符号化データID変更を実施し、図8(b)に示すような結果を得ることができる。ここで、SNR_Yは、変更後の映像符号化データIDに対応する平均評価値Aajを示している。
図9は、本実施形態による参照情報の具体例を示す概念図である。図9(a)は、映像符号化データID変更結果を示す概略図である。映像符号化データID変更結果は、参照情報作成部218が上述したステップS704からS707までの処理を繰り返すことにより、映像符号化データIDを変更した結果の映像符号化データIDとSNR_Yである。図9(b)は、参照情報のデータ構造及びデータ例を示す概略図である。図示するように、参照情報は、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、ストリーム組合わせとストリーム要求情報の各項目の列を有している。このテーブルの各行はストリーム組合わせ毎に存在する。ストリーム組合わせは、ストリームIDの組合わせを識別するための識別番号である。ストリーム要求情報は、要求する映像符号化データIDの組合わせである。図示する例では、ストリーム組合わせID=6に対応するストリーム要求情報が「207,215,216,108,213,214,321,227,125,220,219,209」であり、図9(a)に示す映像符号化データIDの変更結果である。
次に、本第1実施形態による映像伝送システムで、映像再生クライアント30からのコマンド送信から映像表示までの一連の手順について図10から図12を参照して説明する。
図10は、本実施形態による映像再生クライアント30におけるコマンド送信処理を説明するためのフローチャートである。まず、ストリーム組合わせ指定部217が、ストリーム組合わせの指定を受け付ける(ステップS111)。次に、コマンド変換部211が、参照情報蓄積部210から参照情報を読み出し、ストリーム組合わせ指定部217にて指定されたストリーム組合わせに対応するストリーム要求情報を参照情報から読み出すことによりコマンド変換を行う(ステップS112)。そして、コマンド送信部209が、読み出したストリーム要求情報をコマンド送信する(ステップS113)。
図11は、本実施形態による映像伝送サーバ20におけるコマンド受信およびデータ送信処理を説明するためのフローチャートである。まず、コマンド受信部206が、映像再生クライアント30のコマンド送信部209からストリーム要求情報を含むコマンドを受信する(ステップS121)。次に、データ管理部205が、要求データIDを解釈する(ステップS122)。具体的には、データ管理部205は、受信したストリーム要求情報に含まれる映像符号化データIDを要求データIDとする。そして、データ管理部205は、要求データIDに対応するストリームをデータ蓄積部202から読み出し、読み出したストリームをデータ送信部207へ転送する(ステップS123)。最後に、データ送信部207が、入力されたストリームを映像再生クライアント30のデータ受信部212へ送信する(ステップS124)。
図12は、本実施形態による映像再生クライアント30におけるデータ受信および映像表示処理を説明するためのフローチャートである。まず、データ受信部212がストリームの受信を行う(ステップS131)。次に、復号化部213が受信したストリームの復号化を行う(ステップS132)。最後に、映像表示部214が復号化した映像の表示を行う(ステップS133)。
このように、本実施形態によれば、参照情報作成部218は、平均評価値に基づいて、各ストリームの符号化レートの総和≦伝送レートにおいて、各ストリームの符号化レートがより大きくなるよう符号化データを特定する。これにより、符号化レートを下げすぎることなく、伝送レートに応じた最適な高画質映像を伝送することができる。
また、参照情報作成部218が平均評価値算出開始オフセットTbを用いて平均評価値Aajを算出することにより、新規のストリーム要求時点における、サーバ装置側データ読出し時刻ts付近の映像品質を考慮したデータ要求が可能となる。つまり、時間的な映像品質の変動に対応したストリームの伝送をすることができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図13は、第2実施形態による映像伝送システムの構成を示すブロック図である。図13から明らかなように、本実施形態における映像伝送システムは、図1に示す構成に対して多重化装置40における映像分割部141を新たに設けている。他の構成は第1実施形態と同様である。なお、図1と同様の構成については説明を省略する。映像分割部141は、入力された映像データ(以下、入力映像データとする)を小領域に分割(タイル分割)することでM本のストリームを生成する。符号化部301は、映像分割部141が分割した各ストリームを複数の符号化レートで符号化し多重化して符号化データを作成する。
図14は、本実施形態によるタイル分割処理を説明するための概略図である。
上述したように、本第2実施形態では、映像分割部141にて、入力映像データ400を同期した複数のストリーム(タイル401)に分割する。ここで、映像データにおいて、四角形の画像の所定の方向を縦方向とし、縦方向に対して直交する方向を横方向として定める。例えば、入力映像データ400の画素数(以下、入力映像サイズとする)が3840×1920画素、タイル401の画素数(以下、タイルサイズとする)が640×320画素である場合には、図14に示すように、映像分割部141は入力映像データ400を縦方向に6、横方向に6分割する。つまり、入力映像データ400のストリームは36本のストリームに分割される。また、このとき、映像分割部141は、分割した各タイル401に対して、各タイルを識別するためのタイルIDを付与する。
次に、図15を参照して多重化装置40による評価値算出処理について説明する。図15は、本実施形態による評価値算出処理の手順を示すフローチャートである。
まず、映像分割部141が、3840×1920画素の入力映像データを、6×6=36個にタイル分割する(ステップS171)。次に、符号化部301が、分割された各タイルを複数段階のビットレート(例えば、500kbps、1Mbps、1.5Mbps)で符号化する(ステップS172)。続いて、符号化部301は、各タイルの符号化結果に対して映像符号化データIDの付与を行う(ステップS173)。
次に、評価値計算部303が、タイルIDと映像符号化データIDの対応情報を作成する(ステップS174)。そして、評価値計算部303は、各映像符号化データIDに対する評価値を算出する(ステップS175)。具体的には、評価値計算部303は、入力画像のタイル分割後に得られるタイルサイズの原画像と、符号化部301での処理の過程で得られるタイルサイズのローカルデコード画像とからSNRを算出し、その値を評価値とする。最後に、評価値計算部303は、平均評価値を算出する(ステップS176)。
図16は、本実施形態による映像符号化データIDの具体例を示す概略図である。図16(a)は500Kbps、図16(b)は1Mbps、図16(c)は1.5Mbpsで各タイルを符号化した場合の映像符号化データIDを示す。図示するように、上述したステップS173において、符号化部301は、タイルID0から35のストリームを500Kbpsで符号化した結果に対して映像符号化データID100から135を付与する。また、符号化部301は、タイルID0から35のストリームを1Mbpsで符号化した結果に対して映像符号化データID200から235を付与する。また、符号化部301は、タイルID0から35のストリームを1.5Mbpsで符号化した結果に対して映像符号化データID300から335を付与する。
図17は、本実施形態によるタイルIDと映像符号化データIDの対応情報のデータ構造及びデータ例を示す概略図である。図示するように、タイルIDと映像符号化データIDの対応情報テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、タイルIDと、各符号化レート(500kbps,1Mbps,1.5Mbps)における映像符号化データIDの各項目の列を有している。このテーブルの各行はタイルID毎に存在する。
次に、本実施形態による映像再生クライアント60における参照情報作成処理について図18を参照して説明する。図18は、本実施形態による重み係数マトリクスを示す概略図である。重み係数マトリクスは、各タイルの重み係数を示すマトリクスである。重み係数とは、各タイルの空間的な重要度を表す係数である。本実施形態では、各ストリームは表示の際に空間的に配置されるため、各ストリームが空間的な意味を持ち、それぞれ重要度が異なる。このため、参照情報作成部318は、重み係数を平均評価値に乗じた後に、平均評価値をキーとした映像符号化データIDの昇順ソートを実施する。他の処理は前述した第1実施形態と同様である。これにより、空間的な重要度を考慮した参照情報を作成することができる。本実施形態では、重み係数が小さいほど重要度が高い。図に示す例では、中心に位置するタイルID=(14,15,20,21)の重み係数が0.5であり、他のタイルの重み係数1より小さい。つまり、タイルID=(14,15,20,21)の重要度は、他のタイルより大きい。ここで、各タイルの重み係数は時間的に変動する。
なお、重み係数マトリクスは、映像伝送サーバ50から映像再生クライアント60へストリームの伝送する前にストリームごとに事前に送信される。或いは、映像再生クライアント60で各タイルの重み係数を設定してもよい。
図19は、本実施形態による映像表示部314における映像表示例を表す概略図である。
図に示す例では、映像表示部314が表示する映像のサイズは1920×1080画素であり、映像表示部314は4×3=12のタイルを表示する。また、映像表示部314が表示する映像の表示パターンは12通り(表示パターンP1からP12)である。図19において、斜線で示すタイルが映像表示部314で表示する映像である。例えば、表示パターンP1では、映像表示部314はタイルID=(0,1,2,6,7,8,12,13,14,18,19,20)を表示する。また、表示パターンP2では、映像表示部314はタイルID=(1,2,3,7,8,9,13,14,15,19,20,21)を表示する。表示パターンP3では、映像表示部314はタイルID=(2,3,4,8,9,10,14,15,16,20,21,22)を表示する。表示パターンP4では、映像表示部314はタイルID=(3,4,5,9,10,11,15,16,17,21,22,23)を表示する。表示パターンP5では、映像表示部314はタイルID=(6,7,8,12,13,14,18,19,20,24,25,26)を表示する。表示パターンP6では、映像表示部314はタイルID=(7,8,9,13,14,15,19,20,21,25,26,27)を表示する。表示パターンP7では、映像表示部314はタイルID=(8,9,10,14,15,16,20,21,22,26,27,28)を表示する。表示パターンP8では、映像表示部314はタイルID=(9,10,11,15,16,17,21,22,23,27,28,29)を表示する。表示パターンP9では、映像表示部314はタイルID=(12,13,14,18,19,20,24,25,26,30,31,32)を表示する。表示パターンP10では、映像表示部314はタイルID=(13,14,15,19,20,21,25,26,27,31,32,33)を表示する。表示パターンP11では、映像表示部314はタイルID=(14,15,16,20,21,22,26,27,28,32,33,34)を表示する。表示パターンP12では、映像表示部314はタイルID=(15,16,17,21,22,23,27,28,29,33,34,35)を表示する。
このように、本実施形態によれば、映像分割部141が映像データを複数のタイルに分割し、参照情報作成部318が分割した各タイルに重み係数を付与する。これにより、各タイルにおける映像の空間的な重要度を考慮して各タイルの符号化レートを選択することができる。つまり、より重要度の高いタイルがより大きい符号化レートで伝送されるため、重要度の高いタイルの映像を高画質にて再生することができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1,10,40…多重化装置 2,20,50…映像伝送サーバ 3,30,60…映像再生クライアント 101,201,301…符号化部 102,202,302…データ蓄積部 103,207,307…データ送信部 104,212,312…データ受信部 105,213,313…復号化部 106,214,314…映像表示部 141…映像分割部 203,303…評価値計算部 204,304…評価値蓄積部 205,305…データ管理部 206,306…コマンド受信部 208,308…評価値送信部 209,309…コマンド送信部 210,310…参照情報蓄積部 211,311…コマンド変換部 215,315…評価値受信部 216,316…評価値蓄積部 217,317…ストリーム組合わせ指定部 218,318…参照情報作成部 219,319…パラメータ指定部

Claims (10)

  1. 同期した複数のストリームを有する映像データを入力し、入力した前記複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成する符号化手段と、
    前記符号化手段により生成された複数の符号化データの各々に対する評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が所定の伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成する参照情報作成手段と、
    前記参照情報作成手段により作成された参照情報にて特定された符号化データの組合わせを伝送する伝送手段と
    前記伝送手段により伝送された符号化データを復号化した映像を表示する映像表示手段と
    を備え
    前記参照情報生成手段は、
    前記所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの最低の評価値に対応する符号化データを選択し、
    選択した符号化データのうち最低の評価値の符号化データを該符号化データに対応し一段階高い符号化レートで符号化された符号化データに変更する処理を、選択した符号化データの符号化レートの総和が前記所定の伝送帯域を超えない範囲で繰り返し行うことにより、符号化データの組合わせを特定して前記参照情報を作成する
    ことを特徴とする映像伝送システム。
  2. 請求項1記載の映像伝送システムは、サーバ装置とクライアント装置とを有するものであって、
    前記サーバ装置は、
    前記入力した複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成する符号化部と、
    前記符号化部により生成された複数の符号化データを蓄積するデータ蓄積部と、
    前記符号化部により生成された複数の符号化データの各々に対する評価値を算出する評価値計算部と、
    前記評価値計算部により算出された評価値を前記クライアント装置に送信する評価値送信部と、
    符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を前記クライアント装置から受信すると、該符号化データをデータ蓄積部から読み出すデータ管理部と、
    前記データ管理部により読み出された符号化データをクライアント装置に伝送するデータ送信部と、
    を有し、
    前記クライアント装置は、
    前記サーバ装置から前記評価値を受信する評価値受信部と、
    前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が前記伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する前記参照情報を作成する参照情報作成部と、
    前記参照情報作成部により作成された参照情報に基づいて、ストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信するコマンド送信部と、
    前記サーバ装置から前記参照情報にて特定された符号化データを受信するデータ受信部と、
    前記データ受信部により受信された符号化データを復号化した映像を表示する映像表示部と、
    を有する、
    ことを特徴とする映像伝送システム。
  3. 前記参照情報作成部は、
    前記データ管理部が符号化データを読み出す時間と前記映像表示部が該符号化データの映像を表示する時間の差を表す平均評価値算出開始オフセットを用いて平均評価値を算出し、
    算出した平均評価値を前記評価値として用いて前記符号化データの組合わせを特定する前記参照情報を作成する
    ことを特徴とする請求項に記載の映像伝送システム。
  4. 前記サーバ装置は、
    入力された映像データを分割することで複数のストリームを生成する映像分割部を更に備え、
    前記符号化部は、
    前記映像分割部により分割された複数のストリームの各々を、複数の符号化レートで符号化して符号化データを生成する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の映像伝送システム。
  5. 前記参照情報作成部は、
    各ストリームの空間的な重要度を表す重み係数を前記評価値に乗じる
    ことを特徴とする請求項に記載の映像伝送システム。
  6. 前記クライアント装置は、
    前記所定数のストリームの組合わせを指定する指定部を更に備え、
    前記参照情報作成部は、
    前記指定部によりストリームの組合わせが指示されると、該ストリームに対応する符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成する
    ことを特徴とする請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の映像伝送システム。
  7. 前記コマンド送信部は、
    前記指定部により前記所定数のストリームの組合わせが指示されると、前記ストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の映像伝送システム。
  8. サーバ装置の符号化部が、同期した複数のストリームを有する映像データを入力し、入力した前記複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成し、該符号化データをデータ蓄積部に書き込むステップと、
    前記サーバ装置の評価値計算部が、前記符号化部により生成された複数の符号化データの各々に対する評価値を算出するステップと、
    前記サーバ装置の評価値送信部が、前記評価値計算部により算出された評価値を送信するステップと、
    クライアント装置の評価値受信部が、前記サーバ装置から前記評価値を受信するステップと、
    前記クライアント装置の参照情報作成部が、前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が所定の伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成するステップと、
    前記クライアント装置のコマンド送信部が、前記参照情報作成部により作成された参照情報に基づいて、符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信するステップと、
    前記サーバ装置のデータ管理部が、ストリーム要求情報を受信すると、該ストリーム要求情報にて指定される符号化データをデータ蓄積部から読み出すステップと、
    前記サーバ装置のデータ送信部が、前記データ管理部により読み出された符号化データを前記クライアント装置に伝送するステップと、
    前記クライアント装置のデータ受信部が、前記サーバ装置から前記符号化データを受信するステップと、
    前記クライアント装置の映像表示部が、前記データ受信部により受信された符号化データを復号化した映像を表示するステップと、
    を有し、
    前記参照情報を作成するステップでは、
    前記所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの最低の評価値に対応する符号化データを選択し、
    選択した符号化データのうち最低の評価値の符号化データを該符号化データに対応し一段階高い符号化レートで符号化された符号化データに変更する処理を、選択した符号化データの符号化レートの総和が前記所定の伝送帯域を超えない範囲で繰り返し行うことにより、符号化データの組合わせを特定して前記参照情報を作成する
    ことを特徴とする映像伝送方法。
  9. 同期した複数のストリームを有する映像データを入力し、入力した前記複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化してストリームごとに複数の符号化データを生成し、該符号化データをデータ蓄積部に書き込むステップと、
    前記生成した複数の符号化データの各々に対する評価値を算出するステップと、
    前記算出した評価値を送信するステップと、
    符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を受信すると、該符号化データをデータ蓄積部から読み出すステップと、
    前記読み出した符号化データを所定の伝送帯域で伝送するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 同期した複数のストリームの各々を複数の符号化レートで符号化して生成されたストリームごとの複数の符号化データに対して算出された評価値をサーバ装置から受信するステップと、
    前記複数のストリームのうち所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの符号化レートの総和が所定の伝送帯域以内となる符号化データの組合わせであり、かつ、前記組合わせに含まれるストリームのうち最低の評価値となるストリームから順に評価値が大きくなるようにストリームに対応する複数の符号化データからいずれかの符号化データを選択した符号化データの組合わせを特定する参照情報を作成するステップと、
    前記作成した参照情報に基づいて、符号化データの組合わせを指定するストリーム要求情報を前記サーバ装置へ送信するステップと、
    前記サーバ装置から前記符号化データを受信するステップと、
    前記受信した符号化データを復号化した映像を表示するステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記参照情報を作成するステップでは、
    前記所定数のストリームの組合わせに含まれるストリームそれぞれの最低の評価値に対応する符号化データを選択し、
    選択した符号化データのうち最低の評価値の符号化データを該符号化データに対応し一段階高い符号化レートで符号化された符号化データに変更する処理を、選択した符号化データの符号化レートの総和が前記所定の伝送帯域を超えない範囲で繰り返し行うことにより、符号化データの組合わせを特定して前記参照情報を作成する
    ためのプログラム。
JP2010037959A 2010-02-23 2010-02-23 映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラム Expired - Fee Related JP5300760B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010037959A JP5300760B2 (ja) 2010-02-23 2010-02-23 映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010037959A JP5300760B2 (ja) 2010-02-23 2010-02-23 映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011176497A JP2011176497A (ja) 2011-09-08
JP5300760B2 true JP5300760B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=44688972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010037959A Expired - Fee Related JP5300760B2 (ja) 2010-02-23 2010-02-23 映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5300760B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2680527A1 (en) * 2012-06-28 2014-01-01 Alcatel-Lucent Adaptive streaming aware node, encoder and client enabling smooth quality transition
US10623736B2 (en) * 2018-06-14 2020-04-14 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Tile selection and bandwidth optimization for providing 360° immersive video

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03163979A (ja) * 1989-11-22 1991-07-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像符号化多重伝送方式
JPH0662393A (ja) * 1992-08-04 1994-03-04 G C Technol Kk 多重化した動画像符号化方法と装置
JPH0698324A (ja) * 1992-09-16 1994-04-08 Hitachi Ltd 画像情報伝送システム
JP3203612B2 (ja) * 1994-05-02 2001-08-27 日本電信電話株式会社 画像符号化復号化方法
JP2000224589A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Toshiba Corp 動画像符号化装置および動画像符号化方法
JP3575348B2 (ja) * 1999-09-22 2004-10-13 松下電器産業株式会社 番組再生装置
JP2004088621A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Ntt Docomo Inc マルチメディア通信制御方法、マルチメディア通信制御サーバ及びマルチメディア通信システム
JP4157740B2 (ja) * 2002-08-30 2008-10-01 富士通株式会社 画像伝送装置、画像伝送方法及びソフトウェアプログラム
JP4538724B2 (ja) * 2004-08-18 2010-09-08 富士ゼロックス株式会社 パラメータ決定装置、符号化装置、パラメータ決定方法及びそのプログラム
JP5006763B2 (ja) * 2007-11-05 2012-08-22 キヤノン株式会社 画像符号化装置及びその制御方法、コンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011176497A (ja) 2011-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101273635B (zh) 使用相机参数对多视图画面编码和解码的设备和方法
CN101002471B (zh) 对图像编码的方法和设备及对图像数据解码的方法和设备
CN102549507B (zh) 选择视点用于在3d视频中生成附加视图
US20060222252A1 (en) Apparatus and method for encoding multi-view video using camera parameters, apparatus and method for generating multi-view video using camera parameters, and recording medium storing program for implementing the methods
CN107211193A (zh) 感知体验质量估计驱动的智能适应视频流传输方法和系统
US20100220792A1 (en) Encoding device and decoding device
JP2011525745A (ja) 映像生成方法、映像処理方法及びその装置
US11252397B2 (en) File generation apparatus and file generation method as well as reproduction apparatus and reproduction method
US20190349627A1 (en) Streaming media transmission method and client applied to virtual reality technology
JP2009194920A (ja) 画像符号化装置、および画像送信装置
JP4789212B2 (ja) 映像品質評価方法および装置
CN111818295A (zh) 一种图像获取方法及装置
JP4510678B2 (ja) 映像伝送装置および映像伝送・受信再生装置
JP5339290B2 (ja) 映像多重化装置、映像多重化方法、及びプログラム
JP2011151721A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP5300760B2 (ja) 映像伝送システム、映像伝送方法及びプログラム
CN113141526B (zh) QoE驱动下的联合资源分配的点云视频自适应传输方法
CN102870416A (zh) 运动图像编码装置以及运动图像解码装置
CN111901601B (zh) 动态点云数据传输中的不等差错保护的码率分配方法
US20180270507A1 (en) Method for encoding streams of video data based on groups of pictures (gop)
US20110317758A1 (en) Image processing apparatus and method of processing image and video
JP7287523B2 (ja) 画像復号化装置、画像復号化方法及び画像復号化プログラム
CN102316345A (zh) 图像处理单元、图像处理方法及计算机程序
JP2020005201A (ja) 送信装置及び受信装置
JP2005151176A (ja) 画像伝送方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130408

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5300760

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees