JP4537785B2 - 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法 - Google Patents

防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4537785B2
JP4537785B2 JP2004203598A JP2004203598A JP4537785B2 JP 4537785 B2 JP4537785 B2 JP 4537785B2 JP 2004203598 A JP2004203598 A JP 2004203598A JP 2004203598 A JP2004203598 A JP 2004203598A JP 4537785 B2 JP4537785 B2 JP 4537785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
blown asphalt
weight
oil
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004203598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006022274A (ja
Inventor
好和 中村
徹 塚越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Oil and Energy Corp filed Critical JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority to JP2004203598A priority Critical patent/JP4537785B2/ja
Publication of JP2006022274A publication Critical patent/JP2006022274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4537785B2 publication Critical patent/JP4537785B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法に関し、詳しくは防水工事用ブローンアスファルトを高温で加熱溶融する際に臭気や煙の発生を抑制し、かつ作業性に優れた防水工事用として適切なブローンアスファルトに関するものである。
防水工事用ブローンアスファルトは、日本工業規格(JIS K 2207)に用途別に1種から4種まで分類されており、最も汎用されているのは3種である。これらの製造方法については特に規定されていないが、一般には石油の減圧蒸留残渣油(減圧残油)に減圧蒸留留出油を適宜組み合わせて原料とし、ブローンアスファルト製造装置により、200℃〜300℃の温度下で空気を吹き込み製造される。この空気の吹き込み工程はブローイングと称され、原料に触媒が添加されてブローイングを行う場合は触媒ブローンと称される。こうして製造されたブローンアスファルトは当然のことながらJIS規格に合格しているが、ユーザーとしては規格項目を満足しているだけでは十分ではなく、規格にはない実用上の性能を重要視している(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、最近ではブローンアスファルトを使用した防水工事現場において、その使用の際に、加熱溶融する過程において発生する煙や臭いの問題についての対応が求められている。
一般に、防水工事作業に供されるブローンアスファルトの粘度は60mPa・s〜100mPa・sの範囲で行われている場合が多いが、この粘度範囲を得るために、ブローンアスファルトはしばしば280℃程度まで加熱することを余儀なくされているのが実状である。
特開2000−053866号公報
上記のように製造された防水工事用ブローンアスファルトはそのまま加熱溶融状態でルーフィング工場等に運ばれてアスファルトルーフィング等に加工されるか、または、紙袋等に充填の上、冷却・固化され、使用する際に改めて加熱溶融される。ブローンアスファルトを二次加工する際には、加工に適した粘度まで加熱してやる必要があるが、温度の上昇とともにブローンアスファルト中に含まれる比較的軽質な成分が蒸発するようになり、煙や臭いとして感知されるようになる。
このような軽質分を吸着除去できる設備を備えている場合は問題ないが、例えば、マンション等の屋上においてアスファルト防水工事を行う場合、アスファルトルーフィングを接着するために、アスファルトケットル等簡易な設備で接着用ブローンアスファルトを280℃程度まで加熱するが、こういう状態では煙や臭いの発生量が多くなり、マンションに住んでいる住民等に迷惑をかけるケースが多々あり、都市の住宅の過密化と共にその対策が強く求められている。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、軟化点、針入度、油じみ性、低温折り曲げ性、粘度が100mPa・sおよび60mPa・sとなる温度が所定の性状を有するブローンアスファルトが、高温で加熱溶融する際の臭気や煙の発生を抑制し、かつ作業性に優れる防水工事用ブローンアスファルトとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、軟化点が100〜120℃、針入度が25〜35、油じみ性が3以下、低温折り曲げ性が1℃以下、粘度が100mPa・sとなる温度が220℃以下、粘度が60mPa.sとなる温度が240℃以下であることを特徴とする防水工事用ブローンアスファルトに関する。
また本発明は、さらに、引火点が280℃以上、フラースぜい化点が−15℃以下、だれ長さが8mm以下、250℃における加熱安定性試験後のだれ長さが15mm以下であることを特徴とする前記記載の防水工事用ブローンアスファルトに関する。
また本発明は、減圧残油と鉱油の混合物をブローイングして得られるブローンアスファルトにワックスを加熱混合することにより得られることを特徴とする前記記載の防水工事用ブローンアスファルトに関する。
また本発明は、減圧残油、鉱油およびワックスの混合物をブローイングすることにより得られることを特徴とする前記記載の防水工事用ブローンアスファルトに関する。
また本発明は、減圧残油70〜83質量%および鉱油17〜30質量%の混合物をブローイングして得られるブローンアスファルト100質量部に対し、ワックス3〜10質量部を配合して加熱混合することを特徴とする前記記載の防水工事用ブローンアスファルトの製造方法に関する。
さらに本発明は、減圧残油70〜83質量%と鉱油17〜30質量%の混合物100質量部に対し、ワックスを3〜10質量部配合してブローイングすることを特徴とする前記記載の防水工事用ブローンアスファルトの製造方法に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の防水工事用ブローンアスファルト(以下、本発明のブローンアスファルトともいう。)の軟化点は100℃以上であることが必要であり、好ましくは110℃以上、より好ましくは115℃以上である。軟化点が低すぎると、だれが生じやすくなって漏水の原因になったり、取扱性や作業性が低下したりするので好ましくない。したがって軟化点は高い方が望ましいが、高すぎると溶融温度が高くなるため工事がし難くなるという難点が生じるので、上限は120℃以下であることが必要である。
なお、ここでいう軟化点は、JIS K 2207「石油アスファルト−軟化点試験方法」により測定される値である。
本発明のブローンアスファルトの針入度は25〜35であることが必要である。針入度は低すぎると、弾力性が悪化し、ひび割れしやすくなるので、27以上が好ましく、28以上がより好ましい。一方、針入度は高すぎると、軟らかくなり過ぎて、だれやすくなるので、34以下が好ましく、33以下がより好ましい。
なお、ここでいう針入度は、JIS K 2207「石油アスファルト−針入度試験方法」により測定される25℃における針入度(1/10mm)のことをいう。
本発明のブローンアスファルトの油じみ性は3以下であることが必要であり、2以下であることが好ましく、1以下がさらに好ましい。油じみとは、気温の高い夏場にルーフィング製品を製造後倉庫内等に保管しておくと、アスファルト中の油分がルーフィングの表面にしみ出す現象のことをいう。油分がしみ出すと、時間の経過とともにルーフィングの色が黒ずむなど汚染の原因となる。
なお、ここでいう油じみ性とは、試料5gを表面積12.6cmの容器に採取し、その下に適当な大きさに加工したタイプ用紙10枚を重ね、荷重100gを加えて、60℃の空気恒温槽で120時間静置後、油分がしみ出した紙の枚数のことをいう。
本発明のブローンアスファルトの低温折曲げ性は、1℃以下であることが必要であり、0℃以下が好ましく、−1℃以下がより好ましい。冬季において、巻物状になったルーフィング製品を施工時に開巻して使用する際、芯の近くの部分にひび割れが起こったり、施工後の収縮によりひびが入ったりする現象が見られ、これはアスファルトの低温における撓み易さの問題に起因する。また、ひび割れしたルーフィング製品は、漏水の直接の原因になるので、低温における撓みやすさの指標である低温折曲げ性(耐折温度)は低いほど好ましい。
なお、ここでいう低温折り曲げ性は、JIS A 6013「改質アスファルトルーフィングシート」に規定される「折曲げ性能」に準拠して測定した。すなわち、エタノールと水の混合液(70:30)中で直径22cmの支持ローラとマンドレルにより3点曲げ試験を行う(供試体寸法は長さ100mm、幅40mm、厚さ1mm)。3点曲げ試験結果より、折り曲げ可能な最低温度を低温折曲げ性(耐折温度)として定義した。
本発明のブローンアスファルトは、粘度100mPa・sとなる温度が220℃以下であること、かつ粘度60mPa・sとなる温度が240℃以下であること必要である。通常、ブローンアスファルトの粘度は60〜100mPa・sが施工上使用しやすいといわれており、この粘度を達成するための温度が重要となる。また、一般的に高温での粘度が低いものほど低温で施工でき、結果的に発生する煙、臭気を低減することができる。上述の事柄を鑑み、粘度100mPa・sとなる温度および粘度60mPa・sとなる温度が高すぎると、施工時の加熱溶融温度上昇により取り扱い性や作業上の危険性が増加し、煙や臭気の発生により施工作業員、周辺住民の健康への影響が懸念されるため望ましくない。従って、粘度100mPa・sとなる温度は、好ましくは215℃以下である。また、粘度60mPa・sとなる温度は、好ましくは230℃以下である。
なお、ここでいう粘度100mPa・sにおける温度および粘度60mPa・sにおける温度とは、石油学会法 JPI−5S−54−99「アスファルト−回転粘度計による粘度試験方法」に基づいて測定される異なる2つ以上の温度における粘度から、粘度−温度チャートを作成し、粘度100mPa・s、粘度60mPa・sに相当する温度を各々読み取った値のことをいう。
本発明のブローンアスファルトの引火点は、低すぎると加熱溶融する際に引火の危険性が生じるので、280℃以上が好ましく、300℃以上がより好ましく、320℃以上がさらに好ましい。
なお、ここでいう引火点は、JIS K 2265「原油及び石油製品−引火点試験方法−クリーブランド開放式引火点試験方法」により測定される値である。
本発明のブローンアスファルトのフラースぜい化点は、高すぎると低温環境下で脆くなり耐久性が悪化することから、−15℃以下が好ましく、−17℃以下がより好ましく、−19℃以下がさらに好ましい。
なお、ここでいうフラースぜい化点は、JIS K 2207「石油アスファルト−フラースぜい化点試験方法」により測定される値である。
本発明のブローンアスファルトのだれ長さは、ルーフィング材の貼り付け施工後の立ち上がり部分がだれ易くなることに起因する漏水を防止する観点から8mm以下が好ましく、6mm以下がより好ましく、5mm以下がさらに好ましい。
なお、ここでいうだれ長さは、JIS K 2207「石油アスファルト−だれ長さ試験方法」により測定される70℃におけるだれ長さのことをいう。
本発明のブローンアスファルトの250℃における加熱安定性試験後のだれ長さは、大きすぎると、取り扱い性や作業性の悪化を引き起こすだけでなく漏水の原因ともなるので望ましくないため、15mm以下が好ましく、12mm以下がより好ましい。
なお、ここでいう250℃における加熱安定性試験とは、JIS K 2207「石油アスファルト−加熱安定性試験方法」に準拠するが、JIS規格の加熱温度を300℃から実際の加熱溶融温度に近い250℃に変更して行う試験のことをいう。また、加熱安定性試験後のだれ長さは、上述の250℃における加熱安定性試験終了後のブローンアスファルトをJIS K2207「石油アスファルト−だれ長さ試験方法」で測定することによって得られる値(mm)のことをいう。
本発明のブローンアスファルトは、減圧残油、鉱油およびワックスを原料として用いることにより得ることができる。特に、減圧残油と鉱油の混合物をブローイングして得られるブローンアスファルトにワックスを加熱混合することにより得られるものが好ましい。あるいはまた、減圧残油、鉱油およびワックスの混合物をブローイングすることにより得られるものが好ましい。
本発明のブローンアスファルトの製造方法については特に制限はないが、本発明のブローンアスファルトにおける所定の性状を満足させる好適な方法として、減圧残油70〜83質量%および鉱油17〜30質量%の混合物をブローイングして得られるブローンアスファルト100質量部に対し、ワックス3〜10質量部を配合して加熱混合する方法、あるいは減圧残油70〜83質量%と鉱油17〜30質量%の混合物100質量部に対し、ワックスを3〜10質量部配合してブローイングする方法を挙げることができる。
本発明において減圧残油とは、原油を常圧蒸留装置で常圧蒸留した後に得られる常圧蒸留装置塔底油(常圧蒸留残油)をさらに減圧蒸留装置で減圧蒸留した後に残る減圧蒸留装置塔底油のことをいう。原油の種類は、特にこれに制限されるものではないが、アラビアンヘビー、アラビアンミディアム、カフジ、クウェート、イラニアンヘビーなど中東系の重質、中質あるいはそれらを混合した原油、マヤ原油などナフテン系の原油を用いることが望ましい。なかでもアラビアンヘビー原油、カフジ原油を好適に用いる。また、本発明のブローンアスファルトの諸性状を容易に達成できる点から、減圧残油の針入度は200以下が好ましく、180以下がより好ましく、150以下であることがさらに好ましい。
なお、ここでいう針入度は、JIS K 2207「石油アスファルト−針入度試験方法」により測定される25℃における針入度(1/10mm)の値である。
本発明に用いる鉱油は、特に限定されるものではないが、パラフィン系鉱油、アロマ系鉱油、ナフテン系鉱油であることが好ましい。本発明のブローンアスファルトの製造に用いる鉱油はパラフィン系鉱油であることが好ましい。なかでも、ブローイング反応中に起きる酸素等との結合による重縮合反応を適度に抑制でき、本発明のブローンアスファルトの低粘度化をより促進できる点でパラフィン系鉱油の使用が特に好ましい。
パラフィン系、アロマ系、ナフテン系鉱油は、各々選択する原油の種類に影響を受けるがその製法は特に制限されるものではない。例えば、原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られる潤滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等を適宜組み合わせて精製した留分を使用できる。特に原油を減圧蒸留して得られる潤滑油留分を、フルフラールを用いて潤滑油留分中の芳香族化合物やレジン分をとり除くフルフラール抽出などの溶剤抽出、減圧蒸留残渣油から液体プロパンを用いて潤滑油留分を抽出し、アスファルト分や樹脂分を分離するプロパン脱れきなどの溶剤脱れき、MEK等の溶剤を用いてろう分を除去するMEK脱ろうなどの溶剤脱ろう、及び水素化精製を組み合わせて得られる高粘度高級潤滑油成分(ブライトストック)などが好適に用いられる。
本発明の鉱油を製造する際に用いる原油は求められる鉱油の種類にあわせて選択される。例えば、ペンシルベニヤ原油、ミナス原油、大慶原油等のパラフィン基原油、カリフォルニア原油、テキサス原油、ベネズエラ原油等のナフテン基原油、ミッドコンチネント原油、アラビア原油、ガッチサラン原油、カフジ原油、マヤ原油、ニュートラルゾーンスペシャル原油、フート原油、クェート原油、ラタウェー原油、アルライアン原油、エオシン原油、ソリューシュ原油等の混合基原油等が好ましく使用できる。
本発明に用いられるワックスは、特に限定されるものではないが、その製造法により一般重合型、変性型、分解型等の製造法により得られるポリオレフィンワックス、フィッシャー・トロプシュ(Fischer-Tropsch)合成により得られるフィッシャー・トロプシュワックス(FTワックス)等が挙げられる。
ポリオレフィンワックスは、例えば、オレフィンモノマーを原料とし、ラジカル触媒、チーグラーナッタ系触媒、メタロセン触媒等で重合させる製造方法、ポリマーを分解して製造する方法等で得ることができる。代表的なものとしては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等が挙げられる。ポリオレフィンワックスは、その構造から高密度タイプと低密度タイプに分類され、アスファルトの各種の性能面から低密度タイプが適しており、GPC分析による数平均分子量が1000程度のものがさらに好ましい。
FTワックスは、例えば、天然ガス、石油系重質残油のガス化等により生成した一酸化炭素と水素とをFT触媒を用いて合成(FT合成)することで製造できる。
上述の減圧残油と鉱油の混合物をブローイングする方法、または、減圧残油と鉱油とワックスの混合物をブローイングする方法は、特に限定されるものではなく公知の方法を適用することができる。例えば、ブローイング温度は170〜300℃、空気吹込量は20〜40L/hr/Kgが好ましく適用される。ブローイング時間は、ブローイング温度、空気吹込量により左右されるため一概には決められないが、通常10〜15時間とすることが好ましい。
本発明の防水工事用ブローンアスファルトは、従来の防水工事用アスファルトと比較して、同等あるいはそれ以上の性能を有し、特に粘度が100mPa・sとなる温度および60mPa・sとなる温度が共に低いので、施工時における加熱溶融温度を通常の使用温度よりさらに下げることができ、施工時に発生する臭気や煙を抑制することができる。また、夏季保管時における油分のしみ出しの抑制、冬季保管時におけるひび割れ防止性能に優れている。
次に、本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって制限されるものではない。
実施例1〜9および比較例1〜6に用いた減圧残油、鉱油の性状を表1に、ワックスの性状を表2に示す。また、実施例および比較例の原料油配合割合、ブローンアスファルトの性状および評価結果を表3に示す。
なお、実施例および比較例で用いた減圧残油、鉱油およびワックスとしては、以下に示すものを使用した。
(1)減圧残油
減圧残油A:新日本石油(株)根岸製油所製のストレートアスファルト60-80
減圧残油B:新日本石油(株)根岸製油所製のストレートアスファルト80-100 減圧残油C:新日本石油(株)水島製油所製のストレートアスファルト150-200
(2)鉱油
パラフィン系鉱油:新日本石油(株)根岸製油所製 N460
アロマ系鉱油:新日本石油(株)根岸製油所製 コーモレックス700
ナフテン系鉱油:三共油化工業(株)社製 SHN440
(3)ワックス
ポリオレフィンワックスA:三井化学(株)製 ハイワックス110P
ポリオレフィンワックスB:三井化学(株)製 ハイワックス420P
ポリオレフィンワックスC:三井化学(株)製 ハイワックス100P
ポリオレフィンワックスD:三井化学(株)製 ハイワックス400P
FTワックス:サゾールワックス社製 パラフリントワックスC80
表1の性状のうち、減圧残油の密度、針入度、軟化点はJIS K2207、引火点はJIS K2265、鉱油の密度はJIS K2249、引火点はJIS K2265、動粘度および粘度指数はJIS K2283、n−d−M分析はASTM D−3238−90により測定した。
表2の性状のうち、ワックスの密度はJIS K7112「プラスチック−非発泡プラスチックの密度および比重の測定方法B法(ピクノメーター法)」で測定した23℃における密度をいい、分子量はGPC分析(ゲル浸透クロマトグラフ分析)によって測定される重量平均分子量(Mw)、軟化点、針入度はJIS K2207で測定した軟化点、25℃における針入度のことをいう。
表3のブローンアスファルトの性状のうち、軟化点、針入度、針入度指数、フラースぜい化点、だれ長さ、加熱安定性試験は、いずれもJIS K 2207またはJIS K 2207に準拠した方法により測定した。引火点はJIS K2265、粘度はJPI−5S−54−99、特定の粘度相当の温度はJPI−5S−54−99に準拠する方法で測定した.
なお、表3に記載のブローンアスファルトの評価方法は次のとおりである。
(1)溶融時の煙発生評価
ブローンアスファルト2Kgを250℃にて加熱溶融させ、その際に発生する煙の量を目視し、下記の判断基準で煙発生を評価した。
・ほとんど気にならないレベルの煙発生:○
・やや煙る程度のレベルの煙発生:△
・背景が見えなくなるほど煙るレベルの煙発生:×
(2)臭気評価
ブローンアスファルト試料1gを250℃に加熱したステンレス製の板上に置き、その試料から出る臭いをニオイセンサ(新コスモス電機(株)製ポータブルニオイセンサXP−329型)にて1分間測定し、その間に得られたデータの最大値の比較を行った。比較例1を基準として臭気の改善効果を求めた。100%より小さい値は比較例1より臭気の改善効果があることを意味し、100%を超える値は改善効果が無いことを意味する。なお、ニオイセンサのベースは実験室雰囲気を200として調整した。
(3)耐候性試験
ASTM D1169に準拠して、アルミ板(150×70×1mm)上に加熱したブローンアスファルトを厚さが1mm程度になるように加熱プレスし供試体を作製する。次に、供試体をサンシャイン・キセノンロングライフウェザーメータ(スガ試験機(株)製WEL−6XS−HC、光源:水冷式キセノンロングライフアークランプ6.0kW1灯)にて、光照射(51分間)、光照射および射水(9分間)、射水温度:7±3℃で供試体の表面に亀裂(ひび)が入る時間(hr)を測定した。
亀裂の有無は、導通液(水:93%、エタノール:5%、塩化ナトリウム:2%)を供試体表面に塗布し、導通液とアルミ板との電気的導通をテスターで測定することにより確認を行なった。なお、耐候時間は、長いほどひび割れが発生し難いことを意味する。
(実施例1)
減圧残油C:80質量%とパラフィン系鉱油:20質量%の混合物を反応温度175〜245℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、9時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを3質量部、195℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例2)
減圧残油C:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度180〜250℃、空気気吹込量35L/hr/Kgで、10時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを5質量部、200℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例3)
減圧残油C:70質量%とパラフィン系鉱油:30質量%の混合物を反応温度175〜260℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、8時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを10質量部、200℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例4)
減圧残油C:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度175〜240℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、12時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスBを5質量部、210℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例5)
減圧残油C:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度180〜250℃、空気吹込量35L/hr/Kgで、8時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスCを5質量部、195℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例6)
減圧残油C:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度175〜240℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、12時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスDを5質量部、200℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例7)
減圧残油B:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度175〜245℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、9時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを5質量部、195℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例8)
減圧残油C:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物100質量部に対して、ポリオレフィンワックスA:5質量部を配合したものを反応温度170〜240℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、14時間ブローイングしてブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(実施例9)
減圧残油C:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度180〜240℃、空気吹込量25L/hr/Kgで、12時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、FTワックスを5質量部、200℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(比較例1)
減圧残油C:65質量%とパラフィン系鉱油:35質量%の混合物を反応温度170〜240℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、14時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを5質量部、195℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(比較例2)
減圧残油C:85質量%とパラフィン系鉱油:15質量%の混合物を反応温度180〜240℃、空気吹込量25L/hr/Kgで、12時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを5質量部、200℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(比較例3)
減圧残油C:75質量%とアロマ系鉱油:25質量%の混合物を反応温度190〜235℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、10時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを5質量部、195℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(比較例4)
減圧残油C:75質量%とナフテン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度195〜255℃、空気吹込量24L/hr/Kgで、15時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを5質量部、185℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(比較例5)
減圧残油A:75質量%とパラフィン系鉱油:25質量%の混合物を反応温度185〜240℃、空気吹込量30L/hr/Kgで、10時間ブローイングして得られたブローンアスファルト100質量部に対して、ポリオレフィンワックスAを5質量部、200℃で加熱混合してブローンアスファルトを得た。その性状を表3に示す。
(比較例6)
減圧残油C:80質量%とパラフィン系鉱油:20質量%の混合物を反応温度180〜240℃、空気吹込量24L/hr/Kgで、11時間ブローイングして得られた。その性状を表3に示す。
表3から明らかなように、実施例1〜9で得られた本発明のブローンアスファルトは比較例1〜6で得られるブローンアスファルトと比較すると、所定の性状をすべて満足させることにより、加熱溶融時の煙発生量および臭気の発生が少なくなっていることが分かる。
また、実施例1と比較例6の耐候性試験結果より、本発明のブローンアスファルトは耐候性にも優れていることが分かる。
Figure 0004537785
Figure 0004537785
Figure 0004537785

Claims (6)

  1. 針入度が90〜180の減圧残油70〜83質量%とパラフィン系鉱油17〜30質量%の混合物をブローイングして得られるブローンアスファルト100質量部に対し、ワックス3〜10質量部を配合して加熱混合することにより得られる、軟化点が100〜120℃、針入度が25〜35、油じみ性が3以下、低温折り曲げ性が1℃以下、粘度が100mPa・sとなる温度が220℃以下、粘度が60mPa.sとなる温度が230℃以下であることを特徴する防水工事用ブローンアスファルト。
  2. 針入度が90〜180の減圧残油70〜83質量%とパラフィン系鉱油17〜30質量%の混合物100質量部に対し、ワックス3〜10質量部を配合してブローイングすることにより得られる、軟化点が100〜120℃、針入度が25〜35、油じみ性が3以下、低温折り曲げ性が1℃以下、粘度が100mPa・sとなる温度が220℃以下、粘度が60mPa.sとなる温度が230℃以下であることを特徴する防水工事用ブローンアスファルト。
  3. さらに、引火点が280℃以上、フラースぜい化点が−15℃以下、だれ長さが8mm以下、250℃における加熱安定性試験後のだれ長さが15mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の防水工事用ブローンアスファルト。
  4. 針入度が90〜180の減圧残油70〜83質量%とパラフィン系鉱油17〜30質量%の混合物をブローイングして得られるブローンアスファルト100質量部に対し、ワックス3〜10質量部を配合して加熱混合することにより、軟化点が100〜120℃、針入度が25〜35、油じみ性が3以下、低温折り曲げ性が1℃以下、粘度が100mPa・sとなる温度が220℃以下、粘度が60mPa.sとなる温度が230℃以下である防水工事用ブローンアスファルトの製造方法。
  5. 針入度が90〜180の減圧残油70〜83質量%とパラフィン系鉱油17〜30質量%の混合物100質量部に対し、ワックス3〜10質量部を配合してブローイングすることにより、軟化点が100〜120℃、針入度が25〜35、油じみ性が3以下、低温折り曲げ性が1℃以下、粘度が100mPa・sとなる温度が220℃以下、粘度が60mPa.sとなる温度が230℃以下である防水工事用ブローンアスファルトの製造方法。
  6. さらに、引火点が280℃以上、フラースぜい化点が−15℃以下、だれ長さが8mm以下、250℃における加熱安定性試験後のだれ長さが15mm以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の防水工事用ブローンアスファルトの製造方法。
JP2004203598A 2004-07-09 2004-07-09 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4537785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203598A JP4537785B2 (ja) 2004-07-09 2004-07-09 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203598A JP4537785B2 (ja) 2004-07-09 2004-07-09 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006022274A JP2006022274A (ja) 2006-01-26
JP4537785B2 true JP4537785B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=35795783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004203598A Expired - Fee Related JP4537785B2 (ja) 2004-07-09 2004-07-09 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4537785B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4925012A (ja) * 1972-07-04 1974-03-06
JPS5785855A (en) * 1980-11-15 1982-05-28 Nippon Oil Co Ltd Asphalt-base water proofing composition
JPH0539490A (ja) * 1991-08-08 1993-02-19 Mitsubishi Oil Co Ltd ブローンアスフアルトの製造方法
JPH07196922A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Cosmo Oil Co Ltd 防水工事用ブローンアスファルトおよびその製造方法
JPH10279808A (ja) * 1997-04-01 1998-10-20 Tajima Roofing Co Ltd 改質アスファルト組成物
JP2000053866A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Nippon Mitsubishi Oil Corp 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法
JP2001348485A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Nisshin Kogyo Co Ltd 改質アスファルト及びその製造方法
JP2002538231A (ja) * 1997-08-29 2002-11-12 シューマン・サソル・ゲーエムベーハー 道路表層製作用瀝青またはアスファルト、道路表層、瀝青またはアスファルトを製作する方法
JP2002363540A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Cosmo Oil Co Ltd 防水工事用アスファルト組成物
JP2004238498A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Tajima Roofing Co Ltd 改質ブローンアスファルトの製造方法と改質ブローンアスファルト。

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4925012A (ja) * 1972-07-04 1974-03-06
JPS5785855A (en) * 1980-11-15 1982-05-28 Nippon Oil Co Ltd Asphalt-base water proofing composition
JPH0539490A (ja) * 1991-08-08 1993-02-19 Mitsubishi Oil Co Ltd ブローンアスフアルトの製造方法
JPH07196922A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Cosmo Oil Co Ltd 防水工事用ブローンアスファルトおよびその製造方法
JPH10279808A (ja) * 1997-04-01 1998-10-20 Tajima Roofing Co Ltd 改質アスファルト組成物
JP2002538231A (ja) * 1997-08-29 2002-11-12 シューマン・サソル・ゲーエムベーハー 道路表層製作用瀝青またはアスファルト、道路表層、瀝青またはアスファルトを製作する方法
JP2000053866A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Nippon Mitsubishi Oil Corp 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法
JP2001348485A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Nisshin Kogyo Co Ltd 改質アスファルト及びその製造方法
JP2002363540A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Cosmo Oil Co Ltd 防水工事用アスファルト組成物
JP2004238498A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Tajima Roofing Co Ltd 改質ブローンアスファルトの製造方法と改質ブローンアスファルト。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006022274A (ja) 2006-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2791248B1 (en) Rejuvenation of reclaimed asphalt
CA2883204C (en) Non-blown roofing grade bitumen comprising a polyolefin
Navarro et al. Novel recycled polyethylene/ground tire rubber/bitumen blends for use in roofing applications: Thermo-mechanical properties
Jamshidi et al. Effects of Sasobit® content on the rheological characteristics of unaged and aged asphalt binders at high and intermediate temperatures
US9598610B2 (en) Asphalt upgrading without oxidation
JP4933026B2 (ja) マイクロクリスタリンワックスの製造方法
TW426715B (en) Process for preparing bitumen compositions
JP2005537344A (ja) 微結晶蝋及び中間蒸留物燃料の製造方法
JP4537785B2 (ja) 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法
JP3895515B2 (ja) ストレートアスファルトおよびその製造方法
Niaounakis et al. Effect of LDPE on the thermomechanical properties of LLDPE‐based films
JP3834698B2 (ja) 防水工事用ブローンアスファルト及びその製造方法
CN113717537B (zh) 一种防裂沥青再生剂的制备方法和再生沥青
JP2794039B2 (ja) ブローンアスファルトの製造方法
JP5818765B2 (ja) 舗装用アスファルト組成物及びその製造方法
US20120316288A1 (en) Process oil composition
JP4698476B2 (ja) 舗装用アスファルトおよびその製造方法
JP4886980B2 (ja) アスファルト防水工法
JPH10158677A (ja) 熱処理油
JP2006022287A (ja) アスフアルト組成物
JP6870887B2 (ja) 再生アスファルト用添加剤、再生アスファルト舗装材、及び再生アスファルト用添加剤の製造方法
JP4366262B2 (ja) アスフアルト組成物
JP5103078B2 (ja) 無色透明性のバインダー組成物
JPH04359089A (ja) ブローンアスファルトの製造方法
JP2009024063A (ja) 無色透明性のバインダー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100618

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4537785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees