JP4537148B2 - 眼鏡レンズへのマーキング方法 - Google Patents

眼鏡レンズへのマーキング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4537148B2
JP4537148B2 JP2004233300A JP2004233300A JP4537148B2 JP 4537148 B2 JP4537148 B2 JP 4537148B2 JP 2004233300 A JP2004233300 A JP 2004233300A JP 2004233300 A JP2004233300 A JP 2004233300A JP 4537148 B2 JP4537148 B2 JP 4537148B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
mark
marking
spectacle lens
spectacle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004233300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006053227A (ja
Inventor
隆志 畑中
正明 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2004233300A priority Critical patent/JP4537148B2/ja
Publication of JP2006053227A publication Critical patent/JP2006053227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4537148B2 publication Critical patent/JP4537148B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00317Production of lenses with markings or patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses

Description

本発明は、眼鏡レンズの製作工程においてそのレンズ面に隠しマークを付与するマーキング方法に関するものである。
累進屈折力眼鏡レンズに施されている永久マークは、一般的には隠しマークと呼ばれており、レンズ面上での光学的レイアウトを示すものであり、フィッティングポイント位置を特定する基準となるものである。フィッティングポイントは、眼鏡装用者の水平正面遠方を見るときの視線が通過する点として設計されているレンズ上の点である。そして、この永久マークはアンカットレンズを眼鏡フレーム等の玉型形状に合わせて周縁加工(縁摺り加工ともいう)する際の位置合わせの基準として用いられる。
また、ISO規格やJIS規格では、累進屈折力眼鏡レンズに対して永久マークとして互いに水平方向に34mm離れた2つのアライメント基準マークと、加入屈折力またはその略号と商品名か商標名などもしくはそれらの略号とからなる識別マークを付加することが規定されている。
眼鏡レンズに永久マークを付与する場合は、その商品の性質上、永久マーク(隠しマーク)ができるだけ目立たないことが要求される。このため、通常は肉眼で認識することができず、必要に応じて(例えば、特定の角度から観察することによって)認識できるように付与することが行われている。
眼鏡レンズ工場では、インターネットなどの公衆通信回線を利用して、眼鏡店から周縁加工済みの眼鏡レンズの注文を受けている。その場合、眼鏡店からは指定された眼鏡フレームに関するデータとして、眼鏡装用者のレイアウトデータと玉型形状測定装置(フレームトレーサ)により測定した眼鏡フレームの玉型形状データが送られてくる。この送られてきたレイアウトデータと玉型形状データに基づいて眼鏡レンズ工場では、アンカットレンズを周縁加工して眼鏡フレームの玉型形状に適合する形状の眼鏡レンズとし眼鏡店に納める。そして、この眼鏡レンズ工場から送られてきた眼鏡レンズを眼鏡店で眼鏡フレームに枠入れし、出来上がった眼鏡を顧客(眼鏡装用者)に提供する。このような眼鏡レンズの受発注システムは、一般的に行われている。
ところで、最近の顧客動向として玉型形状の小さい眼鏡フレームが好まれ普及してきている。このような玉型形状が小さい眼鏡フレームに累進屈折力眼鏡レンズを枠入れした眼鏡を提供する場合、アンカットレンズのレンズ面に表示されているアライメント基準マークや識別マークなどの永久マーク(隠しマーク)が、周縁加工によりカットされてしまう。
図5は、累進屈折力眼鏡レンズ用のアンカットレンズ1のレンズ面上に標準永久マークと玉型形状領域データを合成シミュレーションした状態を示す図である。このアンカットレンズ1は合成樹脂製の左眼用(L)レンズであり、遠用度数、近用度数、外径およびレンズ屈折率は任意の数値である。2はプリズム測定点、3は眼鏡フレームの玉型形状領域
、31aは鼻側のアライメント基準隠しマーク(標準永久マーク)、31bはアイテム(商品)名隠しマーク(標準永久マーク)、32aは耳側のアライメント基準隠しマーク(標準永久マーク)、32bは加入屈折力表示隠しマーク(標準永久マーク)、FPは眼鏡レンズを装着する際に使用者の瞳孔中心を合わせるポイント(フィッティングポイント)である。この他、レンズメーカーを示すマークも表示される。
プリズム測定点2は、累進屈折力眼鏡レンズのレンズ設計上の基準点であり、アライメント基準を示すアライメント基準隠しマーク31aと32aの中点位置である。レンズの加入度数は、その略号を示す加入屈折力表示隠しマーク32bの「275」の表記より2.75D(ディオプター)であることがわかる。また、レンズメーカーの商品名は、アイテム名隠しマーク31bの「SP4」より知ることができる。
このアンカットレンズ1のレンズ面上に、プリズム測定点2を基準として眼鏡フレームの玉型形状領域3を合成しシミュレーションすると、玉型形状領域3が小さい場合、アライメント基準隠しマーク31aとアイテム名隠しマーク31bとが玉型形状領域3の外側になることが判る。この状態でアンカットレンズ1を周縁加工し眼鏡レンズを製作すると、アライメント基準隠しマーク31aとアイテム名隠しマーク31bがカットされてしまいレンズ面上に残らなくなってしまうという事態が起こる。
このように、アンカットレンズ1の周縁加工によってアライメント基準隠しマーク31aやアイテム名隠しマーク31bなどの永久マークが玉型加工済みのレンズ(眼鏡レンズ)のレンズ面上に残らず無くなってしまうと、次のような問題が発生する。累進屈折力眼鏡レンズのレンズ面上で決められているレイアウト基準が不明確であり、遠用および近用のフィッティングポイントやプリズム測定点の各位置が特定できず、正確な眼鏡を組み立てることができない。また、累進屈折力眼鏡レンズが眼鏡フレームに対して正確に水平に枠入れされているか否かをチェックすることができず、レンズ面上で決められている遠用または近用のフィッティングポイントやプリズム測定点の位置も特定できない。また、眼鏡装用者に合った眼鏡であるか否かをチェックすることができない。さらに、識別マークがカットされてしまうと、メーカー名やアイテム名等のレンズ情報が分からなくなってしまう。つまり、レンズの周縁加工によってマークがカットされてしまった場合は、完成品としての組み立てや検査ができない状態になってしまう。このことは、完成品の眼鏡を組み立てて出荷する眼鏡レンズ工場でも、玉型加工済みのレンズを入荷する眼鏡店でも発生し得る共通の問題である。
そこで、アンカットレンズのレンズ面に永久マークをマーキングする方法として、例えば特許文献1が知られている。
特開2000−19463号公報
前記特許文献1に記載された累進多焦点レンズの製造方法は、眼鏡枠の形状情報と眼鏡レンズのレイアウト情報とに基づき玉摺り加工後のレンズ縁の予想位置を演算し、前記レンズ縁の予想位置から10mm内側の仮想境界線を演算し、累進帯の長さを表す刻印と近用内寄せ量を表す刻印が前記レンズ縁の予想位置と前記仮想境界線との間に位置するように刻印の基準位置を設定するようにしたものである。累進帯の長さは、累進多焦点レンズの光学特性を最も左右するパラメータであり、14mm程度のものが多い。近用内寄せ量は、遠用部に対する近用部のオフセット量であり、0〜5mm程度である。
しかしながら、前記特許文献1に記載された累進多焦点レンズの製造方法では、眼鏡フレームの玉型形状領域が小さくて細長い場合、累進屈折力眼鏡レンズの素材であるアンカットレンズの外周縁部を前記玉型形状と一致するように縁摺り加工したとき、通常光学座標系の基準となる役割を持つ左右のアライメント基準マーク3は、フィティングポイントを通る垂直線を中心に34mm水平方向に離間しているため、玉型形状の水平方向の長さが小さいと、基準マーク3の鼻側のマーク、場合によっては耳側のマークあるいは鼻側と耳側の両方のマークが周縁加工によってカットされてしまうという問題があった。このような問題は、最近の流行として比較的小型の玉型形状の眼鏡レンズが普及してきたことにより発生するようになった。しかしがら、このような問題を解決するようにしたマーキング方法は従来全くなく、事前にレンズ面上の標準永久マークの位置と処方にしたがってレイアウトした眼鏡フレームの玉型形状領域とを仮想演算して、標準永久マークの位置が玉型形状領域の内側であるか外側であるかを判定することはなかった。
また、その判定結果をもとに永久マークをレンズ面上に追加してマーキングすることもなかった。なお、本発明においては、ISO規格やJIS規格に準拠するとともに、眼鏡メーカーで決定した所定の位置に所定のデザインでの累進屈折力眼鏡レンズに付与する永久マークを「標準永久マーク」と称する。また、周縁加工によって標準永久マークがカットされてしまう場合に、それと同等の機能を満足するように、マーキング工程で後から追加して付与する永久隠しマークを「追加永久マーク」と称する。
本発明は、上記した従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、累進屈折力眼鏡レンズや単焦点眼鏡レンズの製作工程において、アンカットレンズの表面に付されている標準永久マークが周縁加工によってカットされて無くなってしまう場合に、そのマークに代わる追加永久マークを眼鏡フレームの玉型形状領域の内側になるようにマーキングする眼鏡レンズヘのマーキング方法を提供することにある。
上記目的を達成するために第1の発明は、累進屈折力眼鏡レンズの各種情報を示す永久マークを、アンカットレンズの表面にマーキングする眼鏡レンズヘのマーキング方法において、前記アンカットレンズのレンズ面上の標準永久マーク位置のデータと、処方にしたがってレイアウトした眼鏡フレームの玉型形状領域のデータとを重ね合わせて仮想演算する演算工程と、前記演算工程によって得られた前記標準永久マーク位置が前記玉型形状領域の内側であるか外側であるかを判定する判定工程と、前記判定工程の結果、前記標準永久マーク位置が前記玉型形状領域の外側である場合には新たなる追加永久マークを付与する位置を演算して設定する追加設定演算工程と、前記追加設定演算工程で設定したレンズ面上の位置にこの追加永久マークをマーキングするマーキング工程とを備えたものである。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記標準永久マークまたは前記追加永久マークは、アライメント基準マーク、加入屈折力の略号、レンズの識別マークのいずれかである。
第3の発明は、前記第1または第2の発明において、前記追加設定演算工程は、累進屈折力眼鏡レンズの水平方向を示す位置にアライメント基準マークである追加永久マークの位置を演算して設定するものである。
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、前記追加設定演算工程は、累進屈折力眼鏡レンズのフィッティングポイントを通る垂直線を示す位置にアライメント基準マークである追加永久マークの位置を演算して設定するものである。
第5の発明は、前記第1〜第4の発明のうちのいずれか1つにおいて、前記マーキング工程でマーキングする追加永久マークの形状は、標準永久マークとは異なる形状である。
第6の発明は、前記第1〜第5の発明のうちのいずれか1つにおいて、前記マーキング工程は、レーザーマーキングである。
第7の発明は、前記第1〜第6の発明のうちのいずれか1つにおいて、眼鏡レンズが累進屈折力眼鏡レンズの代わりに単焦点眼鏡レンズで、追加永久マークが品質保証マークである。
本発明に係る眼鏡レンズヘのマーキング方法は、アライメント基準マークや識別マークなどの標準永久マークが、眼鏡フレームの玉型形状が小さいために周縁加工によりカットされてしまう場合、そのマークを代用する追加永久マークを玉型形状の内側となる位置にマーキングするので、累進屈折力眼鏡レンズのレンズ面上で決められているレイアウト基準が明確となる。また、遠用および近用のフィッティングポイントやプリズム測定点の各位置が特定できるので、正確に眼鏡を組み立てることができる。
また、累進屈折力眼鏡レンズが眼鏡フレームに対して正確に水平に枠入れされているか否かをチェックすることができるので、レンズ面上で決められている遠用または近用のフィッティングポイントやプリズム測定点の位置を特定できる。また、眼鏡装用者に合った眼鏡であるかどうかをチェックすることができる。また、メーカー名やアイテム名等のレンズ情報が追加永久マークより分かる。さらに、標準永久マークとは異なる形状に追加永久マークをマーキングするので、双方を区別することができる。
このような効果は製造側、顧客側(眼鏡店)において共有できる利点である。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る眼鏡レンズヘのマーキング方法を含んだ眼鏡製造供給システムの全体構成図である。
ここで、本発明においては、眼鏡レンズの製造工程において、その中間品の呼び名を変えてブランクス(またはレンズブランクス)、セミブランクスまたはアンカットレンズと称し、眼鏡フレームの玉型形状に縁摺り加工(周縁加工ともいう)されたレンズを眼鏡レンズと称する。ブランクスは凸面と凹面が未研磨のレンズであり、セミブランクスは凸面が所望の光学面に研磨され凹面が未研磨のレンズである。また、アンカットレンズは凸面と凹面が共に所望の光学面に研磨された縁摺り加工前のレンズである。
図1において、眼鏡製造供給システムは、プラスチック製の累進屈折力眼鏡レンズヘのマーキングに適用される例を示し、発注端末101と眼鏡レンズ設計装置(以下、メインフレームという)201とが通信回線300を介して接続されている。発注端末101は、発注元としての眼鏡店100に配置されている。メインフレーム201は、眼鏡の製造メーカー側としての工場200に配置されている。工場200側において、メインフレーム201には、LAN202を介して各種のレンズ加工装置が接続されており、これらのメインフレーム201とレンズ加工装置とで眼鏡レンズ製造装置が構成されている。
ここで、図1においては発注元として眼鏡店100を1つのみ示したが、実際には複数の眼鏡店が工場200に接続される。また、発注元としては、眼鏡店100の他に眼科医院や個人等が挙げられる。また、通信回線300は、インターネット、その他の公衆回線であってもよいし、LAN等の専用回線であってもよい。また、発注端末101とメインフレーム201との間に中継局を設けてもよい。
前記発注端末101は、例えばパーソナルコンピュータよりなり、表示部、入力部、通信制御部等を備えている。表示部は、眼鏡レンズを発注する際に必要となる各種のデータの入力を支援する案内画面を表示する。入力部は、案内画面にしたがって被検眼の処方データ等を入力するためのものである。通信制御部は、メインフレーム201との間におけるデータ通信を制御する。
前記メインフレーム201は、発注端末101から眼鏡レンズの処方情報等を取得して、当該処方に適合するように眼鏡レンズの設計を行う。このメインフレーム201は、記憶部、演算制御部、および通信部等を備えている。
前記記憶部には、設計プログラムや加工データ生成プログラム等が格納されている。前記設計プログラムは、コンピュータに、左右一対の眼鏡レンズの処方情報を取得させる機能と、取得した処方情報に基づいて各眼鏡レンズの設計データを作成する機能を有する。
前記加工データ生成プログラムは、コンピュータに、設計プログラムによって作成された設計データに基づいて、レンズ加工装置が実際のレンズ加工を行う際に必要となる加工データを生成する機能を実現する。
前記演算制御部は、前記設計プログラム等を実行することにより、設計処理等を実行する。また、演算制御部は、前記加工データ生成プログラムを実行することにより、レンズ加工装置の制御情報としての加工データを生成するとともに、生成した加工データをレンズ加工装置に送信する制御を行う。
前記通信部は、演算制御部による制御の下に、発注端末101とレンズ加工装置との間でデータの送受信を行う。
前記レンズ加工装置としては、LAN202を介してメインフレーム201から取得した加工データに基づいて、実際に眼鏡レンズを製造する。図1では便宜上、レンズ加工装置を1つのブロックで示したが、このレンズ加工装置としては、カーブジェネレータ211、砂掛け研磨機212、レンズメータ221、肉厚計222、マシニングセンタからなるNC制御のレンズ研削装置241、チャックインタロック242、ヤゲン頂点の形状測定器251等が挙げられる。なお、102はフレーム形状測定装置、210,220,230,240,250は端末コンピュータ、231はマーカ装置、232は画像処理装置である。
このようにレンズメーカーの工場200では、メインフレーム201を中心にLAN202などの通信回線を介して、レンズ設計システム、レンズ面研削システム、周縁加工システム、マーキングシステム、検査システム等が接続されることにより、ネットワークが構築されている。
次に、図2のフローチャートを参照して製品の受注から納品までの流れを説明する。
本発明に係る眼鏡レンズヘのマーキング方法は、この流れの中で実行される。
[受発注]
先ず、眼鏡店100において発注端末101の表示部には入力画面が表示される。販売員等は、その入力画面の案内にしたがって、顧客の被検眼の処方データ、フレーム形状測定器102等で測定した眼鏡フレームの玉型形状データ、その他のレンズの設計に必要な眼鏡レンズの仕様情報を入力する(ステップS1)。
眼鏡フレームの仕様情報には、ヤゲン種、ヤゲン位置、3次元フレーム形状情報、反射防止膜の種類、レンズカラーの種類、眼鏡レンズの種類を特定する商品コード等が含まれる。また、眼鏡レンズの処方データには、顧客の左右眼の球面屈折力、円柱屈折力、乱視軸、加入度、瞳孔間距離、裸眼視力等が含まれる。入力された眼鏡レンズ情報、処方値、眼鏡フレーム枠情報は、通信回線300を介して工場200のメインフレーム201にオンラインで転送される(ステップS2)。
[加工データ演算]
メインフレーム201は、転送されたデータよりレンズ加工装置で使用する加工データを演算し(ステップS3)、各加工装置へLAN202を通じて転送する。そして演算完了と同時に受注内容、および加工指示を含む作業指図書が工場200で発行される。
[作業指図書の発行]
作業指図書としては、凹面加工作業指図書および凸面加工作業指図書の2枚を作成する(ステップS4,S5)。先ず眼鏡店100からの注文により、凹面加工作業指図書を現場に自動的に出力し、連続して凸面加工作業指図書を出力する。加工作業指図書の内容は、眼鏡処方関連情報、フレーム関連情報、測定関連情報、製造関連情報より構成され、必要に応じて各製造工程で参照する。
前記眼鏡処方関連情報は、例えば、処方平均屈折力、処方乱視屈折力、処方乱視屈折力の方向、処方加入屈折力、処方PD、処方プリズム、累進帯長の長さ、加入度定義方式の種類(凸面加入度定義、凹面加入度定義、装用加入度定義)等を含む。
前記フレーム関連情報は、フレーム枠形状、フレームセンターの間隔(FPD)等を含む。前記測定関連情報は、例えば、遠用部測定点の水平方向位置、遠用部測定点の垂直方向位置、近用部測定点の水平方向位置、近用部測定点の垂直方向位置、加工面の屈折力、レンズ肉厚等を含む。
前記製造関連情報は、例えば、製品名、ブランクス名称、ブランクス呼称カーブ、使用ブランクス外径、ヤトイのブランクス保持面のカーブ値、ヤトイ外径、ブロックリング径、ヤトイ種別、加工前のブランクスの凹凸面曲率、加工前中心肉厚、受注日、受注番号、納品日、トレーの番号を示す一次元バーコード等を含む。
前記トレーはブランクスを収納するケースであり、ジョブ単位として扱われ、発行された加工作業指図書をブランクスとともに収納して保管されたり運搬されたりする。
[レンズブランクスの選択]
円形のブランクス上でフレームシェープにおけるフィッティング中心とブランクスの幾何学中心を一致させ、フレーム枠形状が収まり、かつブランクスの外径が最小になるブランクス外径を算出して選定する(ステップS6)。選択したブランクスはプラスチック製で、凹凸両面とも所望の設計光学面を有しておらず、ブロッキング可能な形状であれば円盤状の円柱あるいは任意の曲面を有する形状でもよく、形状精度と表面性状は、ともに光学面程の高い精度は要求されない。
[ブランクスブロック(凹面)]
次に、ブランクスの幾何学中心とレンズ保持体などの保持治具中心が同一軸上で一致するように配置し、凹面をレンズ保持体によってブロッキングする(ステップS7)。
ブランクスをレンズ保持体に取付けるには、予めブランクスの凹面に傷防止用の保護フィルムを密着させておき、その上にレイアウトブロッカーと呼ばれる装置によってレンズ保持体を取付ける。このレンズ保持体は、工具鋼等からなるヤトイと、このヤトイとブランクスの凹面との間に介在される接着剤とで構成されている。接着剤としては、通常低融点の合金(以下、アロイという:alloy、例えば、Bi、Pb、Sn、Cd、Inの合金、融点約47℃)が用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−334748号公報
[凸側光学面創成のための切削加工]
このようにしてレンズ保持体が凹面側に取付けられたブランクスは、3次元NC制御を行うカーブジェネレータにヤトイを介して取付けられ、凸面が所定の面形状に切削加工される(ステップS8)。
[凸面研磨加工]
凸面が切削加工されたブランクスは、さらに研磨装置(例えば、特許文献3参照)によって研磨されることにより、所望の球面または自由曲面に仕上げされる(ステップS9)。
特開2003−266287号公報
[マーキング]
凸面が研磨されるとブランクスはセミブランクスとなり、凸面上の基準となる位置に基準マークをマーキングする(ステップS10)。マーキングは、例えばCO2 レーザにより行われる。なお、マーキング処理はヤトイ基準位面を基準として実施する。マーキング対象物であるセミブランクスには、レーザ照射装置の一部を構成する焦点位置合わせレンズが対向している。
このレーザーマーキング方法は、発散レーザ光または平行レーザ光を、焦点位置合わせ用レンズによってレンズ基材の表面または表面近傍の点に集束させ、集束されたレーザ光のエネルギーによってレンズ基材の表面または表面近傍を溶融、膨張、変質等で破壊させることによってマークとして機能させるものである。すなわち、溶融、膨張、変質等をした部分の屈折率や透過率等が他の部分と異ならせることにより、局部的な表面反射像の変化により視認可能となり、外部から識別可能なマークとして機能させる。
[レンズ保持体除去]
次に、基準マークがマーキングされたセミブランクスを70℃程度の温水に浸し、アロイを溶融させてレンズ保持体をセミブランクスから除去する(ステップS11)。
[セミブランクスブロック]
前工程でのマーキングによるセミブランクス上の基準マークをブロッカーのブロックリングの基準線に合わせてレイアウトし、凹面の切削、研磨のため凸面をブロッキングする(ステップS12)。
[凹側光学面創成のための切削加工、凹面研磨]
凹面切削加工は設計形状データの違いを除いて凸面切削加工と同様であり、切削加工の面形状データを凹面設計形状データに変更して凹面切削加工をする(ステップS13)。凹面研磨についても凸面研磨と同様に研磨する(ステップS14)。これによってアンカットレンズが製作される。
[洗浄、光学および表面検査]
凹面研磨によってアンカットレンズが製作されると、このアンカットレンズを研磨装置から取り外し、レンズ表面に付着している異物を取り除くために洗浄する(ステップS15)。そして、目視による外観検査とレンズメータによる度数検査と透過光によるレンズ内面の投影検査と非点収差の光学性能検査を行う(ステップS16)。
[染色工程]
作業指図書にレンズ染色の指示がある場合には、ここで染色を行い、例えば紫外線カット機能を有する染色レンズとする(ステップS17)。
[ハードコート工程]
また、染色されたアンカットレンズを含めた全てのアンカットレンズの表面に、例えば有機ケイ素系被覆層からなるハードコートを形成する(ステップS18)。
[反射防止膜工程]
さらに、アンカットレンズのハードコート上に酸化物被覆層からなる反射防止膜を真空蒸着法によって形成する(ステップS19)。
さらにまた、反射防止膜の表面に撥水コートを形成し、干渉色の色ムラ、干渉色変化の見られない耐久性も良好なアンカットレンズとする。
[レンズ光学性能、外観検査]
最終のレンズ光学性能検査および外観検査が行われる(ステップS20)。
[マーキング]
上記検査を合格したアンカットレンズについて、ステップS10でマーキングした凸面上の基準マークに基づき永久マーク(隠しマーク)をマーキングする(ステップS21)。マーキングは、例えばCO2 レーザによって行われる。マーキングされたアンカットレンズは、次の縁摺加工工程へ移送される。なお、このマーキング方法が本発明であり、このレーザーマーキングを実施するためのレーザーマーキングシステムの構成についての詳細は後述する。このマーキング工程(ステップS21)は、ステップS20の後に行われるもので限らず、ステップS10のマーキング工程後からステップS22のレンズの縁摺り加工前ブロック工程までであれば何時行ってもよい。例えば、ステップ10のマーキング工程の直後であってもよいし、ステップS18のハードコート工程後であってもよい。
[アンカットレンズの縁摺加工前ブロック]
受注データより演算された結果に基づき、図1の端末コンピュータ230、マーカ231、画像処理装置232等により、レンズ保持用のブロック治工具をアンカットレンズの所定の位置に固定する(ステップS22)。
[ブロック状態でのレンズ傾斜測定]
ブロック治工具に固定されたアンカットレンズを、図1のレンズ研削装置241に装着する。そして、レンズ研削装置241に装着された状態でのアンカットレンズの位置(傾斜)を把握するために、予め指定された、レンズ表面(または裏面)の少なくとも3点の位置を測定する(ステップS23)。ここで得られた測定値は、ステップS24で演算データとして使用されるために記憶される。
[縁摺りヤゲン加工用データ演算]
図1のメインフレーム201がヤゲン加工設計演算を行う。ただし、実際の加工では、計算上で把握したアンカットレンズの位置と実際のアンカットレンズの位置とに誤差が生じる場合があるので、加工座標への座標変換が終了した時点で、この誤差の補正を行う。すなわち、ステップS23で測定された3点の位置測定値に基づき、計算上で把握されたアンカットレンズの位置と実際のアンカットレンズの位置との誤差を補正し、最終的な3次元ヤゲン先端形状を算出する(ステップS24)。
[NC制御縁摺ヤゲン加工]
そして、この算出された3次元ヤゲン先端形状を基に、所定の半径の砥石で研削加工する際の加工座標上の3次元加工軌跡データを算出する。ステップS24で算出された加工軌跡データが端末コンピュータ240を介してNC制御のレンズ研削装置241に送られる。そして、レンズ研削装置241は、送られてきたデータにしたがってアンカットレンズの縁摺り加工およびヤゲン加工を行う(ステップS25)。なお、レンズ研削装置241は、この代わりにカッタにより切削加工を行う切削装置であってもよい。
[ヤゲン頂点周長測定検査]
端末コンピュータ250およびヤゲン頂点の形状測定器251により、縁摺り加工およびヤゲン加工が完了したレンズ(眼鏡レンズ)のヤゲン頂点の周長および形状を測定する(ステップS26)。
[ヤゲン加工仕上がり検査]
そして、端末コンピュータ250は、ステップS24の演算で求められた設計ヤゲン頂点周長と、形状測定器251により測定された測定値とを比較し、それらの差が、例えば0.1mm以内ならば合格品と判断する。また、ステップS24の演算により作成されたフレーム枠の水平方向である設計Aサイズ、垂直方向である設計Bサイズと、形状測定器251により測定されたAサイズ、Bサイズとを比較し、それらの差が、例えば、0.1mm以内ならば合格品と判断する。
ヤゲン加工完了の眼鏡レンズのヤゲン位置や形状を、ステップS24で演算された結果に基づいて作成された作業指図書に打ち出されているヤゲン位置の図面と比較してヤゲンの品質を検査する。また、縁摺り加工によって眼鏡レンズに傷、バリ、欠け等が発生しているか否かの外観検査を行う(ステップS27)。
[包装、出荷]
以上のようにして製作され検査で合格品と判定された眼鏡レンズを包装し(ステップS28〉、眼鏡店100へ出荷する(ステップS29)。
図3は、図2に示したマーキング工程(ステップS21)の詳細を説明するための図である。このマーキング工程は、大別すると、演算工程、判定工程、マーキング工程の3つの工程より構成され、この順番で実施される。演算工程と判定工程を含むステップSt1からステップSt5までは、主にメインフレーム201で実行される。また、マーキング工程であるステップSt6からステップSt7までは、後述のレーザーマーキングシステム401で実行される。
以下に、アンカットレンズに永久マークおよび追加永久マークをマーキングする工程について詳述する。メインフレーム201では、先ず眼鏡店より眼鏡レンズのアイテム情報と眼鏡フレームの玉型形状情報と眼鏡装用者のレイアウトデータ等を得て入力される(ステップSt1)。次の演算工程で眼鏡レンズのアイテム情報であるアンカットレンズデータの標準隠しマーク位置と眼鏡フレームの玉型形状領域データを合成し、シミュレーション演算して仮想的に重ね合わせる(ステップSt2)。次の判定工程で標準隠しマーク位置が玉型形状領域の外側であるか内側であるかを判別する(ステップSt3)。
マークの位置が外側にある場合は、周縁加工で標準隠しマークがカットされて残らないと判断してマーキング工程に進む(ステップSt4)。マークの位置が内側にある場合は、周縁加工を行っても標準隠しマークは残ると判断してマーキング工程をスキップして次工程に進む(ステップSt5)。このマーキング工程は、図2における(ステップS21)のマーキング工程であり、画像処理装置232によってステップS10のマーキング工程でセミブランクスの凸面上に施した基準の位置である基準マークを検知し、それを基にして追加永久マークの適正位置を演算、設定し(ステップSt6)、この設定した追加永久マークをレーザーマーキングする(ステップSt7)。
図4は、本発明に係る眼鏡レンズヘのマーキング方法の一実施形態を実施するレーザーマーキングシステム401と、その周辺ネットワークを示すシステム構成図であり、図1における端末コンピュータ230とマーカ装置231と画像処理装置232の部分を詳細に示した図である。このレーザーマーキングシステム401は、眼鏡レンズの光学的レイアウトを示す永久マーク(隠しマーク)を当該眼鏡レンズの表面にレーザ照射してマーキングを実施するものである。そして、レーザーマーキングシステム401は、マーキング情報管理、マーキング工程管理、マーキング履歴管理、制御命令の発令などの処理を行う端末コンピュータ230と、画像処理によって眼鏡レンズ面上の基準の位置である基準マークを見つける画像処理装置232と、レーザーマーキングを実施するマーカ装置231等で構成されている。
前記マーカ装置231は、端末コンピュータ230からの指令を受けてレーザーヘッド412にマーキング形状データを送信するレーザーコントローラ411と、端末コンピュータ230からの指令を受けてアンカットレンズを載置したXYテーブル414をマーキングスタート位置に移動させたり改行させたりする移動指令およびレーザーヘッド412のフォーカス高さ位置への移動指令を発信するコントロールPLC(プログラマブルロジックコントローラ)413と、Zテーブル(図示しない)等で構成されている。
このレーザーマーキングシステム401で扱われる累進屈折力眼鏡レンズヘのマーキング情報のすべては、端末コンピュータ230で一元管理される。この端末コンピュータ230は、上位に相当するメインフレーム201で合成しシミュレーション演算した結果得られた永久マークの位置情報データと眼鏡装用者のレイアウト情報とレンズ情報とジョブ番号等をLAN202を介して受信する。この位置情報データを下位に相当するレーザーコントローラ411およびコントロールPLC413へ、例えばRS232C通信プロトコルを用いて送信する。端末コンピュータ230は、その送受信の際に、ジョブ番号にリンクして眼鏡装用者のレイアウト情報、レンズ情報およびマーキングに関する覆瀝等を管理する。
端末コンピュータ230は、永久マークの位置情報データよりマーキングパターンを生成して、この生成したマーキングパターンを、レーザーコントローラ411およびコントロールPLC413を制御することで、レーザーヘッド412、XYテーブル414およびZテーブルを用いて、アンカットレンズの表面にレーザーマーキングする。
以上の説明したシステムにより、アンカットレンズのレンズ面に表示される標準隠し(標準永久)マークが眼鏡フレームの玉型形状領域の内側か外側であるかを判定することができ、また、外側となる場合には、標準隠しマークの機能と同等の追加隠し(追加永久)マークを演算、設定して、適切な位置を特定することが可能である。
図6は、図5で示したアンカットレンズのレンズ面上に追加隠しマークを、図3に示したマーキング工程によりマーキングした状態を示す図である。追加隠し(追加永久)マークの位置は、ステップS21のマーキング工程にて最適な位置を演算し決定する。例えば周縁加工によってカットされてしまうアライメント基準隠しマーク31aの代わりとしてマーキングするアライメント基準隠しマーク31cの位置は、アライメント基準隠しマーク31aと32aを結ぶ直線上であって、玉型形状領域3より内側の近傍に設定する。またその形状は、水平位置を特定するために、「−」のような2mm程度の水平な線状のものが好ましい。
同様に周縁加工によってカットされてしまうアイテム名隠しマーク31bの代わりとしてマーキングするアイテム名隠しマーク32cの位置は、玉型形状領域3より内側であれば特に限定されるものでないが、例えば加入屈折力表示隠しマーク32bの下方が好ましい。アライメント基準隠しマーク(追加永久マーク)33の位置は、アライメント基準隠しマーク31aと32aを結ぶ直線の中点位置より垂直上方であって、玉型形状領域3より内側の近傍に設定する。またその形状は、中点位置であるプリズム測定点2を特定するために、「|」のような2mm程度の鉛直な線状のものが好ましい。このようにして得られた追加隠しマークの最適位置にレーザーマーキングシステム205を用いてマーキングを施す。
次に、上記実施の形態にかかる追加永久マークを利用して累進屈折力眼鏡レンズのレイアウトをチェックする方法について説明する。
先ず、レンズ製造工場から、眼鏡店からの受注条件に基づき眼鏡フレームの玉型形状に周縁加工された累進屈折力眼鏡レンズが送付される。その出荷の際、玉型形状によって標準永久マークはカットされており、レンズ凸面側には図6に示される追加永久マーク33がレーザーマーキングされている。
眼鏡店では、先ずオーダー内容と同一の眼鏡レンズかどうか、レンズ袋の表記(遠用度数、近用度数、加入度等)を確認する。次に、レンズ袋から周縁加工済みの眼鏡レンズを取り出し、レンズの左右とレンズ商品名を確認する。次に、この眼鏡レンズを眼鏡フレームに枠入れする。その際、図6における左眼用眼鏡レンズのアライメント基準隠しマーク31cとアライメント基準隠しマーク32aを結んだ直線が水平になるように組み立てる。その直線とそれに対してアライメント基準隠しマーク33の垂直線の交点であるプリズム測定点2にマジックペン等で印点を付ける。同様に右眼用眼鏡レンズも組み立てる。眼鏡フレームに枠入れされた左右の眼鏡レンズのアライメント基準隠しマーク31cとアライメント基準隠しマーク32aを結んだ直線が水平であることを確認する。また、左右の眼鏡レンズの印点間が、この眼鏡装用者の遠用瞳孔間距離であることを確認する。
さらに、眼鏡フレームに眼鏡レンズが枠入れされた眼鏡を眼鏡装用者に装着させてフィッティング調整する。そして、光学的に正しくレイアウトして眼鏡として完成しているかどうか、遠用フィッティングポイントと近用フィッティングポイントをチェックする。遠用フィッティングポイントと近用フィッティングポイントの位置は、プリズム測定点2の印点位置より求める。遠用フィッティングポイントは装用者を無限遠方視させ、その瞳孔位置が遠用フィッティングポイント位置と一致するかどうかを確認する。
本発明は、眼鏡レンズとして累進屈折力眼鏡レンズへのマーキング方法について説明したが、これに限らず単焦点眼鏡レンズへのマーキングにも適用することができる。その場合、単焦点眼鏡レンズには品質保証マークが永久マークとして表示されているため、この品質保証マークが周縁加工でカットされてしまうとき、このマーキングシステムを用いて、眼鏡フレームの玉型形状領域内の適正位置を演算、設定して追加品質保証マークをマーキングすればよい。品質保証マークは、各メーカーが例えばオリジナルブランドであることを示すために、レンズ面上に施す隠しマークである。
本発明に係る累進屈折力眼鏡レンズヘのマーキング方法を含んだ眼鏡製造供給システムの全体構成図である。 レンズ受注から納品までの流れを示すフローチャートである。 図2に示したマーキング工程の詳細を説明するための図である。 本発明に係る眼鏡レンズヘのマーキング方法の一実施形態を実施するレーザーマーキングシステムと、その周辺ネットワークを示すシステム構成図である。 累進屈折力眼鏡レンズ用アンカットレンズのレンズ面上に標準隠しマークと玉型形状領域データを合成しシミュレーションした状態を示す図である。 本発明により累進屈折力眼鏡レンズ用アンカットレンズのレンズ面上に追加隠しマークをマーキングした状態を示す図である。
符号の説明
1…累進屈折力眼鏡レンズ用アンカットレンズ、2…プリズム測定点、3…眼鏡フレームの玉型形状領域、31a…アライメント基準隠しマーク(標準永久マーク)、31b…アイテム名隠しマーク(標準永久マーク)、31c…アライメント基準隠しマーク(追加永久マーク)、32a…アライメント基準隠しマーク(標準永久マーク)、32b…加入屈折力表示隠しマーク(標準永久マーク)、32c…アイテム名隠しマーク(追加永久マーク)、33…アライメント基準隠しマーク(追加永久マーク)。

Claims (7)

  1. 累進屈折力眼鏡レンズの各種情報を示す永久マークを、アンカットレンズの表面にマーキングする眼鏡レンズヘのマーキング方法において、
    前記アンカットレンズのレンズ面上の標準永久マーク位置のデータと、処方にしたがってレイアウトした眼鏡フレームの玉型形状領域のデータとを重ね合わせて仮想演算する演算工程と、
    前記演算工程によって得られた前記標準永久マーク位置が前記玉型形状領域の内側であるか外側であるかを判定する判定工程と、
    前記判定工程の結果、前記標準永久マーク位置が前記玉型形状領域の外側となる場合には新たなる追加永久マークを付与する位置を演算して設定する追加設定演算工程と、
    前記追加設定演算工程で設定したアンカットレンズ面上の位置に前記追加永久マークをマーキングするマーキング工程と、
    を備えたことを特徴とする眼鏡レンズヘのマーキング方法。
  2. 請求項1記載の眼鏡レンズヘのマーキング方法において、
    前記標準永久マークまたは前記追加永久マークは、アライメント基準マーク、加入屈折力の略号、レンズの識別マークのうちの少なくともいずれか1つであることを特徴とする眼鏡レンズヘのマーキング方法。
  3. 請求項1または2記載の眼鏡レンズヘのマーキング方法において、
    前記追加設定演算工程は、累進屈折力眼鏡レンズの水平方向を示す位置にアライメント基準マークである追加永久マークの位置を演算して設定することを特徴とする眼鏡レンズヘのマーキング方法。
  4. 請求項1または2記載の眼鏡レンズヘのマーキング方法において、
    前記追加設定演算工程は、累進屈折力眼鏡レンズのフィッティングポイントを通る垂直線を示す位置にアライメント基準マークである追加永久マークの位置を演算して設定することを特徴とする眼鏡レンズヘのマーキング方法。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の眼鏡レンズヘのマーキング方法において、
    前記マーキング工程でマーキングする追加永久マークの形状は、標準永久マークとは異なる形状であることを特徴とする眼鏡レンズヘのマーキング方法。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の眼鏡レンズヘのマーキング方法において、 前記マーキング工程は、レーザーマーキングであることを特徴とする眼鏡レンズヘのマーキング方法。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の眼鏡レンズヘのマーキング方法において、
    眼鏡レンズが累進屈折力眼鏡レンズの代わりに単焦点眼鏡レンズで、追加永久マークが品質保証マークであることを特徴とする眼鏡レンズヘのマーキング方法。
JP2004233300A 2004-08-10 2004-08-10 眼鏡レンズへのマーキング方法 Expired - Fee Related JP4537148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004233300A JP4537148B2 (ja) 2004-08-10 2004-08-10 眼鏡レンズへのマーキング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004233300A JP4537148B2 (ja) 2004-08-10 2004-08-10 眼鏡レンズへのマーキング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006053227A JP2006053227A (ja) 2006-02-23
JP4537148B2 true JP4537148B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=36030766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004233300A Expired - Fee Related JP4537148B2 (ja) 2004-08-10 2004-08-10 眼鏡レンズへのマーキング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4537148B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190050158A (ko) 2017-11-02 2019-05-10 오준석 레이저 식각을 이용한 패턴을 갖는 썬글라스 렌즈 제조 방법

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4963977B2 (ja) * 2006-04-27 2012-06-27 Hoya株式会社 眼鏡レンズの製造システム及びマーク検出装置
EP2115526B1 (de) 2007-01-25 2014-04-23 Rodenstock GmbH Bezugspunkte für orthostellung
MX346954B (es) * 2011-12-15 2017-04-05 Essilor International(Compagnie Generale D'optique) Un método de fabricación de una lente óptica.
EP2604415B1 (en) * 2011-12-15 2017-05-24 Essilor International (Compagnie Générale D'Optique) System and method for generating machine marking instructions
JP5944702B2 (ja) * 2012-03-12 2016-07-05 Hoya株式会社 眼鏡レンズ、並びに眼鏡レンズの設計方法、製造方法及び設計システム
JP6730880B2 (ja) 2016-08-22 2020-07-29 株式会社ニコン・エシロール 眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズ製造システム、及び眼鏡レンズ
US11712774B2 (en) 2017-06-28 2023-08-01 Hoya Lens Thailand Ltd. Spectacle lens producing method, spectacle lens producing system, and spectacle lens

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113419A (ja) * 1986-03-13 1988-05-18 Tokyo Optical Co Ltd レンズメーター
JP2003156667A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Seiko Epson Corp レーザマーキング方法
JP2004029467A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Seiko Epson Corp 単焦点レンズのマーキング方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113419A (ja) * 1986-03-13 1988-05-18 Tokyo Optical Co Ltd レンズメーター
JP2003156667A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Seiko Epson Corp レーザマーキング方法
JP2004029467A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Seiko Epson Corp 単焦点レンズのマーキング方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190050158A (ko) 2017-11-02 2019-05-10 오준석 레이저 식각을 이용한 패턴을 갖는 썬글라스 렌즈 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006053227A (ja) 2006-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4954324B2 (ja) 眼鏡レンズの製造方法
US8241534B2 (en) Spectacle lens manufacturing method and spectacle lens manufacturing system
US4781452A (en) Modular optical manufacturing system
JP4067277B2 (ja) 累進屈折力眼鏡レンズ及びその設計方法
JP7421522B2 (ja) 眼鏡レンズの製造システム、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズの再製造方法
JP2011039550A (ja) 単焦点非球面レンズの製造方法
JP4537148B2 (ja) 眼鏡レンズへのマーキング方法
JP2982991B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
WO2004034131A1 (ja) 眼鏡レンズの光学値の決定方法、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズ及びその受発注システム
JP4070445B2 (ja) 眼鏡レンズ製造方法及び眼鏡レンズ並びに眼鏡レンズ供給方法
JP2012215639A (ja) 眼鏡レンズの製造方法
JP2000343395A (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP4707705B2 (ja) 眼鏡レンズ供給方法
JP4707706B2 (ja) 眼鏡レンズ供給方法
JP3294824B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294823B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294821B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294822B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294826B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP2000089175A (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JPH06208092A (ja) 眼鏡レンズヤゲン設定方法
JP2003287723A (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP2012215638A (ja) 眼鏡レンズの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100617

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees