JP2000343395A - 眼鏡レンズの供給システム - Google Patents

眼鏡レンズの供給システム

Info

Publication number
JP2000343395A
JP2000343395A JP11151802A JP15180299A JP2000343395A JP 2000343395 A JP2000343395 A JP 2000343395A JP 11151802 A JP11151802 A JP 11151802A JP 15180299 A JP15180299 A JP 15180299A JP 2000343395 A JP2000343395 A JP 2000343395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
processing
information
bevel
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11151802A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ogushi
登 大串
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11151802A priority Critical patent/JP2000343395A/ja
Publication of JP2000343395A publication Critical patent/JP2000343395A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヤゲン加工を含むレンズ加工が可能か否かの
加工可否情報を迅速に得ることを可能にすると共に、通
信の手間や費用を節約できる眼鏡レンズの供給システム
を提供する。 【構成】 眼鏡レンズの発注側に設置されたコンピュー
タ101と、前記コンピュータに通信回線で接続された
工場側コンピュータ201とを備え、これらコンピュー
タ間の情報交換によって発注及び受注処理を行うように
した眼鏡レンズの供給システムにおいて、前記発注側の
コンピュータ101は、眼鏡レンズ情報、眼鏡フレーム
情報、処方値、レイアウト情報及び加工指定情報のうち
の少なくとも1つ以上を含む加工条件データを入力でき
る機能と、前記入力された加工条件データに基づいてヤ
ゲン形状を含む所望のレンズ形状を演算する処理及び該
演算処理結果を含むデータに基づいてヤゲン加工を含む
レンズ加工が可能か否かの加工可否判断処理を含む処理
を行う機能と、前記加工可否判断処理を含む処理の結果
を出力する機能とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼鏡レンズの供給シ
ステムに関し、特に、眼鏡レンズの発注側に設置された
コンピュータと、前記コンピュータに通信回線で接続さ
れた工場側コンピュータとを備え、これらコンピュータ
間の情報交換によって発注及び受注処理を行うようにし
た眼鏡レンズの供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡店舗等において、レンズがフ
レームに枠入れされた眼鏡を眼鏡注文者に提供するまで
の作業は、まず、眼鏡店舗(発注側)が、眼鏡注文者の
処方および使用する眼鏡フレームの形状やサイズに基づ
き、眼鏡レンズを決定し、そのレンズをレンズ製造者
(工場側)に注文する。そして、眼鏡店舗は、製造者か
ら届いたレンズを種々の加工機器を操作して、処方とレ
ンズ情報と眼鏡フレーム情報とに基づき縁摺り加工およ
びヤゲン加工を行い、その加工されたレンズを眼鏡フレ
ームに枠入れしている。なお、以下、レンズを眼鏡フレ
ーム枠形状に合わせて研削加工することを「縁摺り加
工」と定義し、また、縁摺り加工されたレンズにヤゲン
を設ける加工を「ヤゲン加工」と定義する。
【0003】この一連の作業には、眼鏡レンズの光学的
知識と、眼生理学的知識と、それらに基づく眼鏡を調整
するための枠入れおよびフィッティングに関する総合的
な加工技術とが要求される。
【0004】上記眼鏡レンズの決定に関しては、例え
ば、特開平2−24621号公報が公知である。これに
よれば、眼鏡フレーム形状データと眼鏡注文者の処方値
とから眼鏡レンズ径を選択する装置が開示されている。
また、特開昭59−93420号公報には、処方と、レ
ンズ情報と、眼鏡フレーム情報と、さらにレンズ設計情
報とから最適レンズ厚を決定する手段が開示されてい
る。
【0005】また、上記縁摺り加工およびヤゲン加工に
関しては、眼鏡店舗で行われる縁摺り加工およびヤゲン
加工を集約化して、加工センタで行うようにし、しかも
眼鏡店舗と加工センタとを公衆通信回線で接続した眼鏡
レンズ加工システムが、例えば特開平4−13539号
公報に開示されている。これによれば、フレーム形状測
定機を各眼鏡店舗に設置して眼鏡フレーム形状データを
作成し、そのデータを公衆通信回線により加工センタに
転送する。加工センタでは、予め指定されたレンズに対
し、眼鏡フレーム形状データに従い縁摺り加工およびヤ
ゲン加工を行うようにしている。
【0006】しかし、上記従来の眼鏡レンズの決定で
は、熟練者によるものはあったとしても装置によって、
ヤゲン加工を考慮した上で眼鏡レンズを決定することは
なされていなかった。すなわち、従来、ヤゲン加工の完
了時におけるレンズ形状までの予測計算はなされておら
ず、したがって、ヤゲン加工をした結果、レンズ形状
(レンズ外形、レンズ表面およびレンズ裏面の形状、レ
ンズ厚さ等)が不適当なためにヤゲンを最適な位置に設
けることができないという問題点があった。
【0007】この問題を解決する1つの方法として、工
場側に、ヤゲン形状を含むレンズ形状演算手段を設け、
この演算手段によって加工前にヤゲン加工を含むレンズ
加工が可能か否かを判断させる方法が提案されている
(特開平6−34923号公報参照)。すなわち、この
提案にかかる方法は、加工前に、店舗側で測定した眼鏡
レンズ情報、眼鏡フレーム情報、処方値、レイアウト情
報及び加工指定情報等の加工条件データを、店舗側の端
末装置から通信回線を通じて工場側(加工側)に設置し
た演算装置に送る。この工場側の演算装置は送られたデ
ータに基づいてヤゲン形状を含む所望のレンズ形状を演
算して求め、加工が可能か否かの情報を店舗側の端末装
置に送る。店舗側では、工場側から送られた加工可否の
結果情報に基づき、必要な処理を行ってから、加工情報
を加工センタに転送して加工を行うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記提案にかかる方法
によれば、あらかじめ加工可否の確認を行ってから加工
に着手することになるので、レンズ形状(レンズ外形、
レンズ表面およびレンズ裏面の形状、レンズ厚さ等)が
不適当なためにヤゲンを最適な位置に設けることができ
ない等という問題が生ずることを未然に防止することは
できる。しかしながら、この加工可否の確認処理を工場
側に設けた演算装置で行うようにしているので、迅速な
処理ができないという問題があった。
【0009】すなわち、この確認を行うには、加工前
に、店舗側で測定した眼鏡レンズ情報、眼鏡フレーム情
報、処方値、レイアウト情報及び加工指定情報等の加工
条件データを、店舗側の端末装置から通信回線を通じて
工場側(加工側)に設置した演算装置に送る必要があ
る。この送信情報法はフレーム形状情報等を含むので送
信に一定以上の時間がかかる。また、工場側の演算装置
に一度に多数の店舗からの送信があった場合には、一回
の送信では通じず送信を繰り返さなければならない場合
も生ずる。加工可否の結果によっては、顧客と相談して
フレームを別のものに変えなければならない場合もある
ので、その間、顧客を待たせておかなければならないと
いう問題があった。しかも、加工の際には再度加工情報
を工場側に送らなければならず、送信の手間や費用がか
さむという問題もあった。
【0010】本発明は上述の背景のもとでなされたもの
であり、ヤゲン加工を含むレンズ加工が可能か否かの加
工可否情報を迅速に得ることを可能にすると共に、通信
の手間や費用を節約できる眼鏡レンズの供給システムを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、第1の手段は、眼鏡レンズの発注側に
設置されたコンピュータと、前記コンピュータに通信回
線で接続された工場側コンピュータとを備え、これらコ
ンピュータ間の情報交換によって発注及び受注処理を行
うようにした眼鏡レンズの供給システムにおいて、前記
発注側のコンピュータは、眼鏡レンズ情報、眼鏡フレー
ム情報、処方値、レイアウト情報及び加工指定情報のう
ちの少なくとも1つ以上を含む加工条件データを入力で
きる機能と、前記入力された加工条件データに基づいて
ヤゲン形状を含む所望のレンズ形状を演算する処理及び
該演算処理結果を含むデータに基づいてヤゲン加工を含
むレンズ加工が可能か否かの加工可否判断処理を含む処
理を行う機能と、前記加工可否判断処理を含む処理の結
果を出力する機能と、を有することを特徴とする眼鏡レ
ンズの供給システムである。
【0012】第2の手段は、第1の手段において、前記
加工可否判断処理を含む処理の結果を表示する表示手段
を有することを特徴とする眼鏡レンズ供給システムであ
る。
【0013】第3の手段は、第2の手段において、前記
表示手段に、前記加工可否判断の結果及び/又はヤゲン
加工後のレンズ予想形状を少なくとも表示させることを
特徴とする眼鏡レンズの供給システムである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は眼鏡レンズの供給システ
ムの全体構成図である。発注側である眼鏡店100とレ
ンズ加工側であるレンズメーカの工場200とは公衆通
信回線300で接続されている。図では眼鏡店を1つし
か示さないが、実際には複数の眼鏡店が工場200に接
続される。
【0015】眼鏡店100には、オンライン用の端末コ
ンピュータ101およびフレーム形状測定器102が設
置される。端末コンピュータ101はキーボード入力装
置やCRT画面表示装置を備えるとともに、公衆通信回
線300に接続されている。端末コンピュータ101
は、眼鏡レンズ情報、フレーム形状測定器102から実
測されて演算された眼鏡フレーム枠情報、処方値、レイ
アウト情報及び加工指定情報を含む加工条件データを入
力できる機能と、前記入力された加工条件データに基づ
いてヤゲン形状を含む所望のレンズ形状を演算する処理
及び該演算処理結果を含むデータに基づいてヤゲン加工
を含むレンズ加工が可能か否かの加工可否判断処理を含
む処理を行う機能と、前記加工可否判断処理を含む処理
の結果を出力する機能とを有する。
【0016】レンズ加工側であるレンズメーカの工場2
00には、公衆通信回線300に接続されている情報処
理装置(演算装置)であるメインフレーム201が設け
られている。メインフレーム201は眼鏡レンズ加工設
計プログラム、ヤゲン加工設計プログラム等を備え、公
衆通信回線300等を通じてに入力された発注データ等
に基づき、ヤゲン形状を含めたレンズ形状を演算し、そ
の演算結果を工場200の各端末コンピュータ210,
220,230,240,250にLAN202を介し
て送るようにする。
【0017】端末コンピュータ210には、荒擦り機
(カーブジェネレータ)211と砂掛け研磨機212と
が接続され、端末コンピュータ210は、メインフレー
ム201から送られた演算結果に従い、荒擦り機211
と砂掛け研磨機212とを制御して、予め表面が加工さ
れたレンズの裏面の曲面仕上げを行う。
【0018】端末コンピュータ220には、レンズメー
タ221と肉厚計222とが接続され、端末コンピュー
タ220は、レンズメータ221と肉厚計222とで得
られた測定値と、メインフレーム201から送られた演
算結果とを比較して、レンズ裏面の曲面仕上げがされた
レンズの受入れ検査を行うとともに、合格レンズには光
学中心を示すマーク(3点マーク)を施す。
【0019】端末コンピュータ230には、マーカ23
1と画像処理機232とが接続され、端末コンピュータ
230は、メインフレーム201から送られた演算結果
に従い、レンズの縁摺りおよびヤゲン加工をする際にレ
ンズをブロック(保持)すべきブロッキング位置を決定
し、ブロッキング位置マークを施すことに使用される。
このブロッキング位置マークに従い、ブロック用の治工
具がレンズに固定される。
【0020】端末コンピュータ240には、マシニング
センタからなるNC制御のレンズ研削装置241とチャ
ックインタロック242とが接続され、端末コンピュー
タ240は、メインフレーム201から送られた演算結
果に従い、レンズの縁摺り加工およびヤゲン加工を行
う。
【0021】端末コンピュータ250には、ヤゲン頂点
の形状測定器251が接続され、端末コンピュータ25
0は、この形状測定器251が測定したヤゲン加工済の
レンズの周長および形状を、メインフレーム201から
送られた演算結果と比較して加工の合否判定を再度行
う。
【0022】以上のような構成のシステムにおいて眼鏡
レンズが供給されるまでの処理の流れを、以下、図2〜
図5を参照して説明する。なお、この処理の流れには、
「問い合わせ」と「注文」との2種類があり、「問い合
わせ」は、ヤゲン加工を含めたレンズ加工の完了時のレ
ンズ予想形状を眼鏡店100の端末コンピュータ101
で演算させて加工可否の判定結果を得ることであり、ま
た、「注文」は、縁摺り加工前のレンズまたはヤゲン加
工済のレンズを送るように、眼鏡店100が工場200
に求めることである。
【0023】図2は、眼鏡店100での最初の入力処理
の流れを示すフローチャートである。図中、Sに続く数
字はステップ番号を表す。ステップ〔S1〕では、眼鏡
店100の端末コンピュータ101のレンズ注文問い合
わせ処理プログラムが起動され、オーダエントリ画面が
画面表示装置に表示される。眼鏡店100のオペレータ
は、オーダエントリ画面を見ながら、キーボード入力装
置により、注文あるいは問い合わせの対象となるレンズ
の種類の指定を行う。
【0024】図4は、このレンズの種類の指定に使用さ
れるオーダエントリ画面の一例を示す図である。すなわ
ち、欄61でレンズの種類を指定する。問い合わせの場
合には2種類のレンズを指定できる。欄65の「形態」
で、注文あるいは問い合わせをするレンズが、ヤゲン加
工済のレンズなのか、または縁摺り加工とヤゲン加工と
が施されないレンズなのかを指定する。また、欄65の
「METS加工」で、レンズの厚さを必要最小値になる
ように指定する加工指定や、マイナスレンズのコバを目
立たなくする面取りおよびその部分の研磨仕上げを指定
する加工指定を行う。
【0025】ステップ〔S2〕では、図4の欄61で、
レンズのカラーの指定を行う。ステップ〔S3〕では、
図4の欄62の左欄でレンズの処方値を入力し、同様
に、欄62の右欄でレンズの加工指定値を、欄63で眼
鏡フレームの情報を、欄64でレイアウト情報、ヤゲン
モード、ヤゲン位置およびヤゲン形状を入力する。レイ
アウト情報は、レンズ上の瞳孔位置であるアイポイント
位置を指定するものである。眼鏡フレームの情報は、
「問い合わせ」の場合には、ステップS1でのレンズの
種類の指定が1種類であれば2種類まで指定することが
できる。
【0026】レンズの加工指定値として、レンズ厚さ、
コバ厚さ、プリズム、偏心、外径、およびレンズ表カー
ブ(ベースカーブ)の各指定値が入力できる。ヤゲンモ
ードは、レンズコバのどこにヤゲンを立てるかによっ
て、「1:1」、「1:2」、「凸ならい」、「フレー
ムならい」、および「オートヤゲン」のモードがあり、
それらの中から選択して入力する。「凸ならい」とは、
レンズ表面(前面)に沿ってヤゲンを立てるモードであ
る。
【0027】ヤゲン位置の入力は、ヤゲンモードが「凸
ならい」、「フレームならい」、および「オートヤゲ
ン」のときに限り有効であり、ヤゲン表側底の位置をレ
ンズ表面からどれだけ裏面方向に位置させるかを指定す
るもので、0.5mm単位で指定する。
【0028】ヤゲン形状は、「標準ヤゲン」「コンビ用
ヤゲン(コンビネーションフレーム用ヤゲン)」、「溝
摺り」、「平摺り」から選択して入力する。「コンビ用
ヤゲン」はフレーム枠に装飾部材が設けられ、レンズが
装飾部材に当たるような場合に指定する。「溝摺り」、
「平摺り」は、所謂ヤゲン加工ではないが、ここで指定
する。
【0029】ステップ〔S4〕では、欄63に指定した
フレームに対し、図1のフレーム形状測定機102によ
るフレーム形状の測定が既に完了しているか否かを判別
する。完了していればステップS7へ進み、完了してい
なければステップS5へ進む。
【0030】ステップ〔S5〕では、まず、眼鏡店10
0の端末コンピュータ101において、レンズ注文問い
合わせ処理プログラムからフレーム形状測定プログラム
へ処理が渡される。そして、これから形状測定される眼
鏡フレームに付された測定番号を入力する。また、フレ
ームの材質(メタル、プラスティック等)を指定し、さ
らに、フレーム曲げの可不可の指定を行う。フレームの
材質は、レンズをフレームに枠入れする際に、フレーム
にレンズがぴったり嵌合するように材質に応じてヤゲン
頂点の周長を補正するためのパラメータとしてステップ
S12の演算に使用される。フレーム曲げが不可の指定
がある場合、フレームを曲げずにレンズを枠入れするこ
とができないときには、注文を受けないようにするた
め、眼鏡店100の画面表示装置にエラー表示を出すよ
うにする。
【0031】ステップ〔S6〕では、測定すべき眼鏡フ
レームをフレーム形状測定器102に固定して測定を開
始する。フレーム形状測定器102は、眼鏡フレームの
左右枠のヤゲン溝に測定子を接触させ、その測定子を所
定点を中心に回転させてヤゲン溝の形状の極座標値を3
次元的に測定し、データを得る。つぎに、それらのデー
タのスムージングを行い、フレームカーブCV、ヤゲン
溝の周長L、フレームPD(瞳孔間距離)FPD、フレ
ーム鼻幅DBL、フレーム枠左右および上下の最大幅で
あるAサイズおよびBサイズ、有効径ED、左右フレー
ム枠のなす角度である傾斜角TILTを算出する。そし
て、フレーム形状測定器102は、これらの算出された
データを端末コンピュタ101に送り、画面表示装置に
表示させる。なお、データに大きな乱れがあったり、左
右フレーム枠の形状に大きな差があったりした場合に
は、その旨のエラーメッセージを画面表示装置に表示す
る。
【0032】図5はその画面表示装置に表示されたフレ
ーム形状測定結果の画面の一例を示す。すなわち、メタ
ル材質(表示71)のフレームのヤゲン溝形状を上面と
正面とからみた図(表示72、表示73)を示すととも
に、左(L)および右(R)の上記算出値(表示74)
を表示している。
【0033】眼鏡店100では、画面表示装置に、デー
タに大きな乱れがある旨のエラーメッセージが表示され
場合には、フレーム溝に固着物がないか、フレーム枠の
継ぎ目がずれたまま、あるいは隙間が空いたまま測定が
されていないか等を点検して再び測定を行う。また、左
右フレーム枠の形状に大きな差がある旨のエラーメッセ
ージが画面表示装置に表示された場合には、その差が許
されるものならば、このままでよい旨の確認の入力を行
い、その差が許されないものならば、フレーム形状を手
で修正してから再度測定してもよいし、左右の形状を平
均化したものを演算で求めて、これをフレーム形状値と
するマージング指定の入力をしてもよい。
【0034】ステップ〔S7〕では、既にフレーム形状
の測定が行われている場合には、予め記憶された測定値
を読み出すために、眼鏡フレームに付けた測定番号を入
力する。ステップ〔S8〕では、測定番号に従い、該当
する眼鏡フレームについての記憶されたフレーム形状情
報を内部記憶媒体から読み出す。
【0035】ステップ〔S9〕では、図4のオーダエン
トリ画面の欄60に、「問い合わせ」か、「注文」かの
指定をする。 そうすると、以上のステップで得られた
レンズ情報、処方値、フレーム情報等のデータに基づい
て、ステップ〔S11〕では、レンズ加工設計演算がな
され、次いで、ステップ〔S12〕では、ヤゲン加工設
計演算がなされる。このステップ〔S11〕レンズ加工
設計演算及びステップ〔S12〕ヤゲン加工設計演算に
おいては、ヤゲン加工を含むレンズ加工が可能か否かの
加工可否判断処理もなされる。加工が不可の場合にはエ
ラーメッセージが作成され、付加される。
【0036】次いで、ステップ〔S13〕では、「問い
合わせ」か「注文」かの判断がなされ、「問い合わせ」
の場合には、ステップ〔S14〕でレンズ加工可否表示
がなされる。一方、「注文」の場合には、ステップ〔S
15〕でエラーの有無の判断がなされ、エラーがない場
合には、工場側に発注情報が送信される。エラーが有り
の場合にはステップ〔S17〕でレンズ発注エラー表示
がなされる。この場合、エラーとは、レンズ加工可否の
条件を含む発注に必要な条件が1つでも欠けている場合
をいう。以下、ステップ〔S11〕レンズ加工設計演
算、ステップ〔S12〕ヤゲン加工設計演算、ステップ
〔S14〕レンズ加工可否表示についてその詳細を説明
する。
【0037】(ステップ〔S11〕レンズ加工設計演算
の詳細)まず、フレームの形状情報、処方値、およびレ
イアウト情報に基づき、指定レンズの外径が不足してい
ないかを確認する。レンズの外径が不足している場合に
は、ボクシングシステムでの不足方向、不足量を算出す
る。
【0038】レンズの外径に不足が出なければ、レンズ
の表カーブの決定を行う。この決定は、レンズの左右の
処方値により、まず、左右別々に表カーブを決めて、つ
ぎに、左右の表カーブを揃える手順を踏む。なお、非球
面単焦点レンズのうち、左右の表カーブを揃えることが
禁じられているものの場合には、この工程をスキップす
る。ここでいう表カーブは必要に応じて、非球面単焦点
レンズでは2次、4次の非球面で近似表現され、累進多
焦点レンズでは各方向毎に2次、4次の非球面で近似表
現されている。
【0039】つぎにレンズの厚さの決定を行う。通常、
レンズの外径は処方値により決まっているため、その外
径と標準のコバの厚さと処方値とによってレンズの厚さ
は決定される。また、レンズの厚さを必要最小限の値に
する加工指定が設定されている場合には、フレーム形状
情報とレイアウト情報と処方値とにより、フレーム各方
向の動径毎に全周のコバの厚さを調べて指定に沿ったレ
ンズの厚さを決定する。
【0040】レンズの厚さが決まったら、レンズの裏カ
ーブ、プリズム、プリズムベース方向を算出し、これに
より、縁摺り加工前のレンズの全体形状が決定する。こ
こで、フレーム各方向の動径毎に全周のコバの厚さを調
べて、必要なコバ厚さを下回る箇所がないかを確認す
る。もし、下回る箇所があれば、ボクシングシステムで
の不足方向、不足量を算出する。
【0041】全周のコバの厚さに不足がなければ、レン
ズ重量、最大および最小のコバ厚さとそれらの方向等を
算出する。そして、レンズの裏面加工のために必要とな
る、工場200の端末コンピュータ210に対する指示
値を算出する。以上の演算は、端末コンピュータ21
0、荒擦り機211、および砂掛け研磨機212によっ
て、縁摺り加工前のレンズ研磨加工が行われる場合に必
要なものである。
【0042】また、在庫レンズが指定され、縁摺り加工
前のレンズ研磨加工は行われない場合には、レンズの種
類と処方値とでレンズ外径、レンズ厚さ、表カーブ、裏
カーブが予め決まっており、かつ、それらのデータが記
憶されているから、それらの値を読み出して次のステッ
プに渡す。在庫レンズの場合も、非球面単焦点レンズや
累進多焦点レンズの表カーブは必要に応じて、研磨加工
レンズの場合と同様に、非球面に近似表現されている。
【0043】(ステップ〔S12〕ヤゲン加工設計演算
の詳細)まず、眼鏡フレームの材質に応じてフレーム形
状の3次元データの補正を行い、眼鏡フレームの材質に
起因するフレーム形状データの誤差を補正する。つぎ
に、眼鏡フレーム枠形状と眼鏡レンズとの位置関係をア
イポイント位置を基に3次元的に決める。
【0044】ヤゲン加工を行うためにレンズを保持する
際に基準となる加工原点および回転軸である加工軸を決
め、この加工座標に今までのデータを座標変換する。そ
して、3次元のヤゲン先端形状を、指定されたヤゲンモ
ードに応じて決定する。その際、3次元ヤゲン先端形状
をヤゲン周長を変えることなく変形させることを前提と
し、その予想される変形量を算出する。ヤゲンモードが
フレームならいのときには変形できないから、変形しな
いとヤゲンが立たない場合には、その旨のエラーコード
を出力する。
【0045】その算出された変形量を、眼鏡フレームの
材質毎に設けられた変形の限界量と比較し、限界量を越
えていれば、その旨のエラーコードを出力する。
【0046】なお、3次元のヤゲン先端形状を変形させ
ることにより、アイポイント位置がずれるので、その誤
差を補正するようにする。以上のように、3次元のヤゲ
ン加工の設計演算を行う。
【0047】(ステップ〔S14〕レンズ加工可否表示
の詳細)ステップS11およびステップS12での加工
設計演算においてエラーが発生したか否かの結果を表示
する。発生していないならば、図1の端末コンピュータ
101の画像表示装置の画面に加工設計結果を各種の画
面で示すことができる。この画面の例としては、例え
ば、図6にその一部を示したように、図4に示すオーダ
エントリ画面にレンズ厚さおよびレンズ重量の棒グラフ
が加わった画面がある。レンズ厚さおよびレンズ重量の
棒グラフによって、2種類のレンズの加工設計結果を比
較して確認することができる。
【0048】また、例えば、図7で示すレイアウト確認
図の画面がある。この画面では、眼鏡フレームに指定さ
れたレイアウト情報に従ってレンズがどのように配置さ
れるかが、2種類のレンズに関して表示され、それらを
視覚的に確認することができる。さらに、最大、最小の
コバ厚とそれぞれの方向(図中、三角マーク)およびレ
ンズ重量を確認することができる。これによりレイアウ
ト情報の入力に誤りが無かったかを容易に確認すること
ができる。
【0049】さらに、例えば、図8に示されるような立
体図の画面がある。この画面では、左右のレンズを、フ
レームに枠入れされたときの位置に空間的に配置し、こ
れを任意の方向からみた立体図として表示することがで
き、図では、例えば、第1の組み合わせが示され、眼鏡
装用者の右側横方向に30°、下側に30°の方向から
レンズを見た画像が表示されている。この画面ではレン
ズ表面、裏面のカーブ(表示11,12)、レンズ表
面、裏面のカーブに沿った各基準線(表示13,14)
等が表示され、これにより実際のレンズを見るような視
覚的な確認をすることができる。眼鏡店100では、こ
の画面でのレンズの表面、裏面のカーブの様子から、レ
ンズの表面の出っ張りが気になるような場合には、眼鏡
レンズの表カーブを浅いものに指定変更したり、また
は、眼鏡レンズの種類をレンズの表カーブが浅いカーブ
の設計になっているものに変更したりする。
【0050】また、図9に示されるようなヤゲン確認図
の画面がある。この画面では、第1組み合わせの右のレ
ンズの側面図(表示111)と断面図(表示112)と
を表示し、これにより、レンズの形状や、コバとヤゲン
との位置関係を詳しく見ることができる。表示113は
フレーム枠の形状を正面から見た図であり、表示111
で示される側面図の見る方向(表示113a)と、表示
112で示される断面図の切断位置(表示113b)と
を表示している。眼鏡店100では、この表示画面によ
り、レンズ表面の出っ張り具合やコバ厚さを確認して必
要に応じて指定変更する。
【0051】さらにまた、図10に示されるような左右
ヤゲンバランス図の画面がある。この画面では、第1組
み合わせが表示され、左右両方のレンズのコバ厚さとヤ
ゲン位置とが0°から360°まで表示される。さら
に、この画面では、10°刻みで希望する方向のコバ厚
さと、レンズ表面からヤゲン表側底位置までの距離(前
出し量)とが表示される。この画面は、左右のレンズの
コバとヤゲンとの位置関係を一度に見ることができるた
め、レンズ加工の専門的知識がある者には有効な表示で
ある。眼鏡店100では、以上の図9及び図10の画面
を見て、コバとヤゲンとの位置関係のバランスが悪い場
合には、図2のステップS3で指定したヤゲンモードを
変更したり、眼鏡レンズの種類を変更したり、また、レ
ンズの表カーブを指定したりすることができる。
【0052】ステップS12でのヤゲン加工設計演算に
おいて、エラーが発生しているならば、端末コンピュー
タ101の画面表示装置に「エラーが起こりました」と
いうメッセージが表示される。ここで、ソフトキー操作
等で「エラー表示」を選択すると、ヤゲン加工上のエラ
ーの内容が表示される。
【0053】ヤゲン加工上のエラーの内容には、次のよ
うなものがある。第1は、加工干渉の発生であり、蟹目
型フレームのように小さいフレームの場合にレンズを固
定する治工具が、ヤゲン加工の際に加工装置に当たって
しまうエラーである。このエラーの場合には、大きなフ
レームに変更しなければ注文を受け付けられない。
【0054】第2は、ステップS3で「フレーム曲げ不
可」を指定したにも拘らず、フレームを曲げなければヤ
ゲンが全周に立てられないというエラーである。このエ
ラーに対しては、フレームの形状に近い表カーブを有す
るレンズに変更する必要がある。
【0055】第3は、レンズにヤゲン加工は可能である
が、フレームを大きく曲げねばならないエラーである。
このエラーの場合には、指定したヤゲンモードに誤りが
あったり、あるいは無理があったのではないか等を確認
し、ヤゲンモードの指定を変更したり、レンズの表カー
ブを変更してフレームの形状に近づけたりする必要があ
る。
【0056】ステップS11でのレンズ加工設計演算に
おいて、レンズ外径やコバ厚さが不足するエラーが発生
しているならば、画面表示装置に「取り切れませんでし
た」というメッセージが表示される。ここで、ソフトキ
ー操作等で「レイアウト表示」を選択すると、エラー表
示図が表示される。
【0057】図10は、画面表示装置に表示される上記
エラー表示図の画面の一例を示す図である。この画面で
は、第1組み合わせが示され、レンズ外径が不足した位
置(表示131,132)とその程度(表示133,1
34)とが視覚的に表示され、これによって、エラー内
容を確認することができる。このエラーの場合、レンズ
の種類を外径の大きなものに変更するか、またはフレー
ムを小さなものに変更する必要がある。
【0058】さて、ステップ〔S13〕で「注文」と判
定され、ステップ〔S15〕で「エラーなし」と判定さ
れた場合には、工場側のコンピュータに発注の送信がな
され、メインフレーム201で受注確認(ステップ〔S
16〕)がなされ、さらに必要な処理がなされた後、図
3に示されるステップS18以降に進み、実際の加工が
実行される。荒擦り機211と砂掛け研磨機212とに
より、送られた演算結果に従い、レンズ裏面の曲面仕上
げを行う。さらに、図示しない装置により、染色や表面
処理が行われ、縁摺り加工前までの加工が行われる。な
お、在庫レンズが指定されたときは、このステップはス
キップされる。
【0059】ステップ〔S19〕では、ステップS18
の実行で縁摺り加工前まで加工された眼鏡レンズの光学
性能、外観性能の品質検査を行う。この検査には、端末
コンピュータ220、レンズメータ221、肉厚計22
2が利用され、光学中心を示す3点マークが施される。
なお、縁摺り加工前までのレンズを眼鏡店100から注
文された場合には、上記品質検査を行った後、そのレン
ズを眼鏡店100へ出荷する。
【0060】ステップ〔S20〕では、ステップS12
で演算された結果に基づき、端末コンピュータ230、
マーカ231、画像処理機232等により、レンズ保持
用のブロック治工具をレンズの所定の位置に固定する。
すなわち、画像処理機232により、眼鏡レンズ表面を
TVカメラで撮影し、それをCRT画面に映し、さら
に、その画像に、縁摺り加工前のレンズのレイアウトマ
ーク画像を重ねて映し出す。ここで、CRT画面に映し
出されたレイアウトマーク画像に、レンズに施された3
点マークが一致するようにレンズの位置を決めてブロッ
ク治工具の固定すべき位置を決める。そして、マーカ2
31により、ブロック治工具の固定すべき位置を示すブ
ロッキング位置マークをレンズ上にペイントする。この
ブロッキング位置マークに合わせて、ブロック治工具を
レンズに固定する。
【0061】ステップ〔S21〕では、ブロック治工具
に固定されたレンズを、レンズ研削装置241に装着す
る。そして、レンズ研削装置241に装着された状態で
のレンズの位置(傾斜)を把握するために、予め指定さ
れた、レンズ表面または裏面の少なくとも3点の位置を
測定する。ここで得られた測定値は、ステップS22で
演算データとして使用されるために記憶される。
【0062】ステップ〔S22〕では、メインフレーム
201がステップS12のヤゲン加工設計演算と同様の
演算を行う。ただし、実際の加工では、計算上で把握し
たレンズの位置と実際のレンズの位置とに誤差が生じる
場合があるので、加工座標への座標変換が終了した時点
で、この誤差の補正を行う。すなわち、ステップS21
で測定された3点の位置測定値に基づき、計算上で把握
されたレンズの位置と実際のレンズの位置との誤差を補
正する。他はステップS12のヤゲン加工設計演算と同
様の演算を行い、最終的な3次元ヤゲン先端形状を算出
する。
【0063】そして、この算出された3次元ヤゲン先端
形状を基に、所定の半径の砥石で研削加工する際の加工
座標上の3次元加工軌跡データを算出する。ステップ
〔S23〕では、ステップS22で算出された加工軌跡
データが端末コンピュータ240を介してNC制御のレ
ンズ研削装置241に送られる。レンズ研削装置241
は、Y軸方向(スピンドル軸方向に垂直方向)に移動制
御されてレンズの縁摺りやヤゲン加工を行う研削用の回
転砥石を有し、また、レンズを固定するブロック治工具
の回転角制御(スピンドル軸回転方向)と、Z軸方向
(スピンドル軸方向)に砥石またはレンズを移動制御し
てヤゲン加工を行うZ軸制御との、少なくとも3軸制御
が可能なNC制御の研削装置であり、送られたデータに
従い、レンズの縁摺りおよびヤゲン加工を行う。なお、
レンズ研削装置241は、砥石で研削加工を行うが、こ
の代わりに、カッタを備え、切削加工を行う切削装置を
用いることも可能である。
【0064】ステップ〔S24〕では、端末コンピュー
タ250およびヤゲン頂点の形状測定器251により、
ヤゲン加工完了レンズのヤゲン頂点の周長および形状を
測定する。すなわち、形状測定器251に、ステップS
23での加工が完了したレンズを、ブロック治工具を付
けたまま取り出して装着し、ヤゲン頂点測定用測定子を
レンズのヤゲン頂点に当接させ、測定を開始させる。そ
の測定値は端末コンピュータ250に入力され、その表
示装置に表示される。
【0065】そして、端末コンピュータ250は、ステ
ップS12の演算で求められた設計ヤゲン頂点周長と、
形状測定器251により測定された測定値とを比較し、
それらの差が、例えば0.1mm以内ならば合格品と判
断する。
【0066】また、ステップS12の演算により作成さ
れたフレームの設計Aサイズ、設計Bサイズと、形状測
定器251により測定されたAサイズ、Bサイズとを比
較し、それらの差が、例えば、0.1mm以内ならば合
格品と判断する。
【0067】ステップ〔S25〕では、ヤゲン加工完了
のレンズのヤゲン位置や形状を、ステップS12で演算
された結果に基づいて作成された加工指示書に打ち出さ
れているヤゲン位置の図面と比較してヤゲンの品質を検
査する。また、縁摺り加工によってレンズに傷、バリ、
欠け等が発生していないかの外観検査を行う。
【0068】ステップ〔S26〕では、以上のようにし
て出来上がったヤゲン加工上がりレンズを眼鏡店100
へ出荷する。以上の実施例では、ヤゲン加工完了時のレ
ンズ予想形状を画面表示して仕上がりを確認するように
しているが、必ずしも、ヤゲン加工完了時のレンズ予想
形状を画面表示することが必須ではなく、ヤゲン加工を
含めたレンズ加工が可能か否かの可否情報だけを表示す
るだけでも確認は可能である。すなわち、可否情報は、
エラー内容までも表すことのできる文字情報が望ましい
が、単に可か否かの1ビット情報でも、可否情報を表示
することは可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、眼鏡レン
ズの発注側に設置されたコンピュータと、前記コンピュ
ータに通信回線で接続された工場側コンピュータとを備
え、これらコンピュータ間の情報交換によって発注及び
受注処理を行うようにした眼鏡レンズの供給システムに
おいて、前記発注側のコンピュータは、眼鏡レンズ情
報、眼鏡フレーム情報、処方値、レイアウト情報及び加
工指定情報のうちの少なくとも1つ以上を含む加工条件
データを入力できる機能と、前記入力された加工条件デ
ータに基づいてヤゲン形状を含む所望のレンズ形状を演
算する処理及び該演算処理結果を含むデータに基づいて
ヤゲン加工を含むレンズ加工が可能か否かの加工可否判
断処理を含む処理を行う機能と、前記加工可否判断処理
を含む処理の結果を出力する機能と、を有することを特
徴とするものであり、これにより、ヤゲン加工を含むレ
ンズ加工が可能か否かの加工可否情報を迅速に得ること
を可能にすると共に、通信の手間や費用を節約できる眼
鏡レンズの供給システムを得ているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼鏡レンズの供給システムの全体構成
図である。
【図2】眼鏡店での最初の入力処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図3】工場で行われるレンズ裏面の研磨加工、レンズ
の縁摺り加工、およびヤゲン加工等の実際の工程を示す
フローチャートである。
【図4】レンズの種類を指定するときに使用されるオー
ダエントリ画面の一例を示す図である。
【図5】画面表示装置に表示されたフレーム形状測定結
果の画面の一例を示す図である。
【図6】画像表示画面に表示されるレンズ加工可否を示
す図の一例である。
【図7】画像表示画面に表示されるレイアウト確認図の
一例を示す図である。
【図8】画面表示装置に表示される立体図の画面の一例
を示す図である。
【図9】画面表示装置に表示されるヤゲン確認図の画面
の一例を示す図である。
【図10】画面表示装置に表示される左右ヤゲンバラン
ス図の画面の一例を示す図である。
【図11】画面表示装置に表示されるエラー表示図の画
面の一例を示す図である。
【符号の説明】
100 眼鏡店 101 端末コンピュータ 102 フレーム形状測定器 200 工場 201 メインフレーム 202 LAN 210 端末コンピュータ 211 荒擦り機(カーブジェネレータ) 212 砂掛け研磨機 220 端末コンピュータ 221 レンズメータ 222 肉厚計 230 端末コンピュータ 231 マーカ 232 画像処理機 240 端末コンピュータ 241 レンズ研削装置 242 チャックインタロック 250 端末コンピュータ 251 形状測定器 300 公衆通信回線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月11日(1999.6.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図9】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡レンズの発注側に設置されたコンピ
    ュータと、前記コンピュータに通信回線で接続された工
    場側コンピュータとを備え、これらコンピュータ間の情
    報交換によって発注及び受注処理を行うようにした眼鏡
    レンズの供給システムにおいて、 前記発注側のコンピュータは、 眼鏡レンズ情報、眼鏡フレーム情報、処方値、レイアウ
    ト情報及び加工指定情報のうちの少なくとも1つ以上を
    含む加工条件データを入力できる機能と、 前記入力された加工条件データに基づいてヤゲン形状を
    含む所望のレンズ形状を演算する処理及び該演算処理結
    果を含むデータに基づいてヤゲン加工を含むレンズ加工
    が可能か否かの加工可否判断処理を含む処理を行う機能
    と、 前記加工可否判断処理を含む処理の結果を出力する機能
    と、を有することを特徴とする眼鏡レンズの供給システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記加工可否判断処理を含む処理の結果
    を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の眼鏡レンズ供給システム。
  3. 【請求項3】 前記表示手段に、前記加工可否判断の結
    果及び/又はヤゲン加工後のレンズ予想形状を少なくと
    も表示させることを特徴とする請求項2記載の眼鏡レン
    ズの供給システム。
JP11151802A 1999-05-31 1999-05-31 眼鏡レンズの供給システム Pending JP2000343395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151802A JP2000343395A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 眼鏡レンズの供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151802A JP2000343395A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 眼鏡レンズの供給システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000343395A true JP2000343395A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15526630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11151802A Pending JP2000343395A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 眼鏡レンズの供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000343395A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236513A (ja) * 2001-02-13 2002-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加工システム
JP2002287642A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Sanyo Electric Co Ltd 画像の表現された板及びその受注システム
WO2006046558A1 (ja) * 2004-10-25 2006-05-04 Hoya Corporation 眼鏡レンズ測定加工装置、その測定加工方法、眼鏡レンズ製造方法及び眼鏡製造方法
JPWO2005044513A1 (ja) * 2003-11-05 2007-11-29 Hoya株式会社 眼鏡レンズの供給方法
JP2011232722A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Terajima Shigeru 特殊プリズム計算方法
JP2016517048A (ja) * 2013-04-29 2016-06-09 エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック) 眼科用レンズを製造するための計算システム
WO2019189562A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ設計システム
JP2023033027A (ja) * 2021-08-25 2023-03-09 繁 手島 眼鏡レンズにおける光学中心・中心厚・フチ厚・内面カーブの算出方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236513A (ja) * 2001-02-13 2002-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加工システム
JP2002287642A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Sanyo Electric Co Ltd 画像の表現された板及びその受注システム
JPWO2005044513A1 (ja) * 2003-11-05 2007-11-29 Hoya株式会社 眼鏡レンズの供給方法
JP4888947B2 (ja) * 2003-11-05 2012-02-29 Hoya株式会社 眼鏡レンズの周縁加工方法
WO2006046558A1 (ja) * 2004-10-25 2006-05-04 Hoya Corporation 眼鏡レンズ測定加工装置、その測定加工方法、眼鏡レンズ製造方法及び眼鏡製造方法
US8387224B2 (en) 2004-10-25 2013-03-05 Hoya Corporation Device and method for measuring and machining spectacle lens, spectacle lens manufacturing method, and spectacles manufacturing method
JP2011232722A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Terajima Shigeru 特殊プリズム計算方法
JP2016517048A (ja) * 2013-04-29 2016-06-09 エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック) 眼科用レンズを製造するための計算システム
WO2019189562A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ設計システム
JP2019179219A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ホヤ レンズ タイランド リミテッドHOYA Lens Thailand Ltd 眼鏡レンズ設計システム
JP2023033027A (ja) * 2021-08-25 2023-03-09 繁 手島 眼鏡レンズにおける光学中心・中心厚・フチ厚・内面カーブの算出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4726791B2 (ja) 眼鏡レンズの製造方法
EP1147854B1 (en) Spectacle lens production
JP2982991B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP2000343395A (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP4070445B2 (ja) 眼鏡レンズ製造方法及び眼鏡レンズ並びに眼鏡レンズ供給方法
JP3075870B2 (ja) ヤゲン付き眼鏡レンズの供給方法
JP2994870B2 (ja) 眼鏡レンズヤゲン設定方法
JP4537148B2 (ja) 眼鏡レンズへのマーキング方法
JP4707705B2 (ja) 眼鏡レンズ供給方法
JP4707706B2 (ja) 眼鏡レンズ供給方法
JP3294821B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294825B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294824B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294823B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3134965B2 (ja) 眼鏡レンズの加工仕上がり予想画像表示方法
JP3294822B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP3294826B2 (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP2994871B2 (ja) 眼鏡レンズヤゲン設定方法
JP2994868B2 (ja) 眼鏡レンズヤゲン設定方法
JP3222208B2 (ja) 眼鏡枠形状復元方法
JP2994872B2 (ja) 眼鏡枠形状データ伝送方法および眼鏡レンズ加工方法
JP3072202B2 (ja) 眼鏡レンズ加工装置及び加工方法
JP2994869B2 (ja) 眼鏡レンズヤゲン設定方法
JP3126813B2 (ja) 眼鏡レンズの加工仕上がり予想画像表示方法
JP3208566B2 (ja) 眼鏡レンズのヤゲン周長測定装置