JP3072202B2 - 眼鏡レンズ加工装置及び加工方法 - Google Patents

眼鏡レンズ加工装置及び加工方法

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JP3072202B2 JP4331590A JP33159092A JP3072202B2 JP 3072202 B2 JP3072202 B2 JP 3072202B2 JP 4331590 A JP4331590 A JP 4331590A JP 33159092 A JP33159092 A JP 33159092A JP 3072202 B2 JP3072202 B2 JP 3072202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工レンズを眼鏡レ
ンズ枠に嵌合させるべく周縁加工を行う眼鏡レンズ加工
装置及び加工方法に関し、特に被加工レンズを本装置の
所定加工位置に保持した際に生じる被加工レンズの傾き
に起因する加工データのずれを補正するようにした眼鏡
レンズ加工装置及びその加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡レンズの発注側から送られた眼鏡レ
ンズや眼鏡フレームに関する情報に基づき、眼鏡レンズ
の加工側が、ヤゲン形状を含めた所望のレンズ形状を演
算し、その結果に基づき、ヤゲン加工を含めたレンズ加
工が可能であるか否かの可否情報を、さらにはヤゲン加
工形状を含めた眼鏡レンズの仕上がり予想形状を、発注
側に返信し、発注側は、送信された可否情報または仕上
がり予想形状を画面表示し、ヤゲン加工を含めたレンズ
加工が可能であるか否かを確認し、あるいは仕上がり予
想形状を確認し、この確認に基づき、最適なヤゲンが設
けられた眼鏡レンズを決定して発注するようにした眼鏡
レンズの供給システムが、本願出願人により提案されて
いる(特願平4−165912号)。
【0003】このシステムにおいては、送られた情報に
基づき、加工側で、眼鏡レンズの周縁の高精度な目標形
状が算出され、したがって、この目標形状に従って加工
された加工済レンズは眼鏡フレーム枠にぴったりと嵌合
し、かつ所望通りの眼鏡に仕上がるはずのものである。
ただし、そのためには、ヤゲン加工を含めた実際のレン
ズ周縁加工が高精度に行われることが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被加工レンズ
をレンズ加工装置に装着する際に、レンズに傷を付けな
いようにするためにレンズ保持手段に柔軟性のある素材
を使用することや、被加工レンズによっては小玉等を有
しているために被加工レンズのレンズ面が複雑な曲面と
なっているものがあることから、被加工レンズをレンズ
加工装置の所定加工位置に正確に合わせたとしても、被
加工レンズを両面から強い圧力で保持すると、被加工レ
ンズが所定平面から傾斜してしまうということが発生す
る。そのため、高精度な目標形状に基づき被加工レンズ
の周縁の加工を行っても、ヤゲン位置がレンズ面に垂直
な方向、即ち眼鏡の前後方向にずれてしまい、所望通り
の眼鏡に仕上がらないという問題点があった。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、被加工レンズの保持で発生する被加工レンズ
の傾斜分の補正を行なって加工精度を向上させた眼鏡レ
ンズ加工装置及び加工方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、被加工レンズの周縁を加工する加工手段
と、被加工レンズを加工手段の所定加工位置に保持する
保持手段と、保持手段に保持された被加工レンズの曲面
上の少なくとも3点に接触して、前記少なくとも3点の
位置座標を検出する位置検出手段と、被加工レンズの形
状情報および被加工レンズの周縁の加工情報を与えられ
るとともに、位置検出手段から前記少なくとも3点の位
置座標の検出データを与えられ、与えられた情報および
データに基づき、被加工レンズの周縁の加工情報を補正
し、加工手段による被加工レンズに対する加工を、前記
補正された加工情報に従って行わせる制御手段とを有す
ることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置が、提供され
る。
【0007】また、被加工レンズを所定加工位置に保持
し、保持された被加工レンズの曲面上の少なくとも3点
の位置座標を位置検出手段により検出し、被加工レンズ
の形状情報および被加工レンズの周縁の加工情報、並び
に検出された少なくとも3点の位置座標の値に基づき、
被加工レンズの周縁の加工情報を補正し、補正された加
工情報に基づき被加工レンズに対する加工を行うことを
特徴とする眼鏡レンズ加工装置の加工方法が、提供され
る。
【0008】
【作用】上記構成において、まず、保持手段により、被
加工レンズを加工手段の所定加工位置に保持する。つぎ
に、保持手段位置検出手段が、保持手段に保持された被
加工レンズの曲面上の少なくとも3点に接触して、前記
少なくとも3点の位置座標を検出する。一方、制御手段
は、被加工レンズの形状情報および被加工レンズの周縁
の加工情報を予め与えられているとともに、位置検出手
段から前記少なくとも3点の位置座標の検出データを与
えられる。そして、制御手段は、これらの与えられた情
報およびデータに基づき、被加工レンズの傾斜を算出
し、算出された傾斜分だけ被加工レンズの周縁の加工情
報を補正し、加工手段による被加工レンズに対する加工
を、前記補正された加工情報に従って行わせる。
【0009】これにより、被加工レンズの保持で発生す
る被加工レンズの傾斜分の補正が行なわれて、被加工レ
ンズに対する高精度な加工が実現する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本発明の眼鏡レンズ加工装置を含む眼鏡
レンズの供給システムの全体構成図である。発注側であ
る眼鏡店100とレンズ加工側であるレンズメーカの工
場200とは公衆通信回線300で接続されている。図
では眼鏡店を1つしか示さないが、実際には複数の眼鏡
店が工場200に接続される。
【0011】眼鏡店100には、オンライン用の端末コ
ンピュータ101およびフレーム形状測定器102が設
置される。端末コンピュータ101はキーボード入力装
置やCRT画面表示装置を備えるとともに、公衆通信回
線300に接続されている。端末コンピュータ101へ
は、フレーム形状測定器102から眼鏡フレーム実測値
が入力されて演算処理が行われるとともに、キーボード
入力装置から眼鏡レンズ情報、処方値等が入力される。
そして、端末コンピュータ101の出力データは、公衆
通信回線300を介して工場200のメインフレーム2
01にオンラインで転送される。
【0012】メインフレーム201は眼鏡レンズ加工設
計プログラム、ヤゲン加工設計プログラム等を備え、入
力されたデータに基づき、ヤゲン形状を含めたレンズ形
状を演算し、その演算結果を、公衆通信回線300を介
して端末コンピュータ101に戻して画面表示装置に表
示させるとともに、その演算結果を工場200の各端末
コンピュータ210,220,230,240,250
にLAN202を介して送るようにする。
【0013】端末コンピュータ210には、荒擦り機
(カーブジェネレータ)211と砂掛け研磨機212と
が接続され、端末コンピュータ210は、メインフレー
ム201から送られた演算結果に従い、荒擦り機211
と砂掛け研磨機212とを制御して、予め前面が加工さ
れたレンズの裏面(後面)の曲面仕上げを行う。
【0014】端末コンピュータ220には、レンズメー
タ221と肉厚計222とが接続され、端末コンピュー
タ220は、レンズメータ221と肉厚計222とで得
られた測定値と、メインフレーム201から送られた演
算結果とを比較して、レンズ裏面(後面)の曲面仕上げ
が完了したレンズの受入れ検査を行うとともに、合格レ
ンズには光学中心を示すマーク(3点マーク)を施す。
【0015】端末コンピュータ230には、マーカ23
1と画像処理機232とが接続され、端末コンピュータ
230は、メインフレーム201から送られた演算結果
に従い、レンズの縁摺りおよびヤゲン加工をする際にレ
ンズをブロック(保持)すべきブロッキング位置を決定
し、また、ブロッキング位置マークを施すことに使用さ
れる。このブロッキング位置マークに従い、ブロック用
の治工具がレンズに固定される。
【0016】端末コンピュータ240には、NC制御の
レンズ研削装置241とチャックインタロック242と
が接続され、レンズ研削装置241で、加工位置に保持
された被加工レンズの傾斜測定をした後、端末コンピュ
ータ240は、メインフレーム201から送られた演算
結果に従い、レンズの縁摺り加工およびヤゲン加工を行
う。
【0017】端末コンピュータ250には、ヤゲン頂点
の形状測定器251が接続され、端末コンピュータ25
0は、この形状測定器251が測定し、算出したヤゲン
加工済のレンズの周長および形状を、メインフレーム2
01から送られた演算結果と比較して加工の合否判定を
行う。
【0018】以上のような構成のシステムにおいて眼鏡
レンズが供給されるまでの処理の流れを、以下、図3〜
図5を参照して説明する。なお、この処理の流れには、
「問い合わせ」と「注文」との2種類があり、「問い合
わせ」は、ヤゲン加工を含めたレンズ加工の完了時のレ
ンズ予想形状を報知するように、眼鏡店100が工場2
00に求めることであり、また、「注文」は、縁摺り加
工前のレンズまたはヤゲン加工済のレンズを送るよう
に、眼鏡店100が工場200に求めることである。
【0019】図3は、眼鏡店100での最初の入力処理
の流れを示すフローチャートである。図中、Sに続く数
字はステップ番号を表す。 〔S1〕眼鏡店100の端末コンピュータ101のレン
ズ注文問い合わせ処理プログラムが起動され、オーダエ
ントリ画面が画面表示装置に表示される。眼鏡店100
のオペレータは、オーダエントリ画面を見ながら、キー
ボード入力装置により、注文あるいは問い合わせの対象
となるレンズの種類の指定を行う。
【0020】すなわち、レンズの種類指定、注文あるい
は問い合わせをするレンズが、ヤゲン加工済のレンズで
あるか、または縁摺り加工とヤゲン加工とが施されない
レンズであるかについての指定、レンズの厚さを必要最
小値になるように指定する加工指定、マイナスレンズの
コバを目立たなくする面取りをし、その部分の研磨仕上
げをする加工指定等を行う。
【0021】〔S2〕レンズのカラーの指定を行う。 〔S3〕レンズの処方値、レンズの加工指定値、眼鏡フ
レームの情報、レイアウト情報、ヤゲンモード、ヤゲン
位置およびヤゲン形状を入力する。レイアウト情報は、
レンズ上の瞳孔位置であるアイポイント位置を指定する
ものである。
【0022】レンズの加工指定値として、レンズ厚さ、
コバ厚さ、プリズム、偏心、外径、およびレンズ表カー
ブ(ベースカーブ)の各指定値を入力する。ヤゲンモー
ドは、レンズコバのどこにヤゲンを立てるかによって、
「1:1」、「1:2」、「凸ならい」、「フレームな
らい」、および「オートヤゲン」のモードがあり、それ
らの中から選択して入力する。ここでは例えば「凸なら
い」とは、レンズ前面に沿ってヤゲンを立てるモードで
ある。
【0023】ヤゲン位置の入力は、ヤゲンモードが「凸
ならい」、「フレームならい」、および「オートヤゲ
ン」のときに限り有効であり、ヤゲン表面側底の位置を
レンズ前面からどれだけ後面方向に位置させるかを指定
するものである。
【0024】〔S4〕ここで対象となる眼鏡フレームに
対し、図2のフレーム形状測定器102による眼鏡枠形
状の測定が既に完了しているか否かを判別する。完了し
ていればステップS7へ進み、完了していなければステ
ップS5へ進む。
【0025】〔S5〕まず、眼鏡店100の端末コンピ
ュータ101において、レンズ注文問い合わせ処理プロ
グラムからフレーム形状測定プログラムへ処理が渡され
る。そして、これから形状測定される眼鏡フレームに付
された測定番号を入力する。また、フレームの材質(メ
タル、プラスティック等)を指定し、さらに、フレーム
曲げの可不可の指定を行う。
【0026】〔S6〕測定すべき眼鏡フレームをフレー
ム形状測定器102に固定して測定を開始する。フレー
ム形状測定器102は、眼鏡フレームの左右枠のヤゲン
溝に測定子を接触させ、その測定子を所定点を中心に回
転させてヤゲン溝の形状の円筒座標値を3次元的に検出
し、データを端末コンピュータ101に送る。端末コン
ピュータ101では、場合によっては、それらのデータ
のスムージングを行い、そしてトーリック面の中心座
標、ベース半径、クロス半径、トーリック面の回転対称
軸方向単位ベクトル、またはフレームカーブ(フレーム
枠が球面上にあると見做せるときのその球面の曲率)、
ヤゲン溝の周長、フレームPD(瞳孔間距離)、フレー
ム鼻幅、フレーム枠左右および上下の最大幅であるAサ
イズおよびBサイズ、有効径(最大動径の2倍の値)、
左右フレーム枠のなす角度である傾斜角を算出する。そ
して、これらの算出したデータを画面表示装置に表示す
る。なお、データに大きな乱れがあったり、左右フレー
ム枠の形状に大きな差があったりした場合には、その旨
のエラーメッセージを画面表示装置に表示する。
【0027】眼鏡店100では、画面表示装置に、デー
タに大きな乱れがある旨のエラーメッセージが表示され
た場合には、フレーム溝に固着物がないか、フレーム枠
の継ぎ目がずれたまま、あるいは隙間が空いたまま測定
がされていないか等を点検して再び測定を行う。また、
左右フレーム枠の形状に大きな差がある旨のエラーメッ
セージが画面表示装置に表示された場合には、その差が
許されるものならば、このままでよい旨の確認の入力を
行い、一方、その差が許されないものならば、眼鏡枠形
状を手で修正してから再度測定してもよいし、左右の形
状を平均化したものを演算で求めて、これを眼鏡枠形状
値とするマージング指定の入力をしてもよい。
【0028】〔S7〕既に眼鏡枠形状の測定が行われ、
その結果が記憶されている場合には、その記憶された測
定値を読み出すために、眼鏡フレームに付けた測定番号
を入力する。
【0029】〔S8〕測定番号に従い、該当する眼鏡フ
レームについての記憶された眼鏡枠形状情報を内部記憶
媒体から読み出す。 〔S9〕「問い合わせ」か、「注文」かの指定をする。
【0030】以上のステップの実行によって得られたレ
ンズ情報、処方値、フレーム情報等のデータが、公衆通
信回線を介して工場200のメインフレーム201に送
られる。送信が行われている間、眼鏡店100の端末コ
ンピュータ101には送信中である旨の表示がされる。
【0031】図4は、工場200での処理の流れ、なら
びに工場200からの転送により眼鏡店100で行われ
る確認およびエラー表示のステップを示すフローチャー
トである。図中、Sに続く数字はステップ番号を表す。
【0032】〔S11〕工場200のメインフレーム2
01には眼鏡レンズ受注システムプログラム、眼鏡レン
ズ加工設計プログラム、およびヤゲン加工設計プログラ
ムが備えられている。レンズ情報、処方値、フレーム情
報等のデータが、公衆通信回線を介して送られると、眼
鏡レンズ受注システムプログラムを経て眼鏡レンズ加工
設計プログラムが起動し、レンズ加工設計演算が行われ
る。
【0033】まず、フレームの形状情報、処方値、およ
びレイアウト情報に基づき、指定レンズの外径が不足し
ていないかを確認する。レンズの外径が不足している場
合には、ボクシングシステムでの不足方向、不足量を算
出し、眼鏡店100の端末コンピュータ101に表示す
るために、眼鏡レンズ受注システムプログラムに処理を
戻す。
【0034】レンズの外径に不足が出なければ、レンズ
の表カーブの決定を行う。この決定は、レンズの左右の
処方値により、まず、左右別々に表カーブを決めて、つ
ぎに、左右の表カーブを揃える手順を踏む。なお、非球
面単焦点レンズのうち、左右の表カーブを揃えることが
禁じられているものの場合には、この工程をスキップす
る。ここでいう表カーブは必要に応じて、非球面単焦点
レンズでは2次、4次の非球面で近似表現され、累進多
焦点レンズでは各方向毎に2次、4次の非球面で近似表
現されている。
【0035】つぎにレンズの厚さの決定を行う。通常、
レンズの外径は処方値により決まっているため、その外
径と標準のコバの厚さと処方値とによってレンズの厚さ
は決定される。また、レンズの厚さを必要最小限の値に
する加工指定が設定されている場合には、眼鏡枠形状情
報とレイアウト情報と処方値とにより、フレーム各方向
の動径毎に全周のコバの厚さを調べて、指定に沿ったレ
ンズの厚さを決定する。
【0036】レンズの厚さが決まったら、レンズの裏カ
ーブ、プリズム、プリズムベース方向を算出し、これに
より、縁摺り加工前のレンズの全体形状が決定する。こ
こで、フレーム各方向の動径毎に全周のコバの厚さを調
べて、必要なコバ厚さを下回る箇所がないかを確認す
る。もし、下回る箇所があれば、ボクシングシステムで
の不足方向、不足量を算出し、眼鏡店100の端末コン
ピュータ101に表示するために、眼鏡レンズ受注シス
テムプログラムに処理を戻す。
【0037】全周のコバの厚さに不足がなければ、レン
ズ重量、最大および最小のコバ厚さとそれらの方向等を
算出する。そして、レンズの裏面(後面)加工のために
必要となる、工場200の端末コンピュータ210に対
する指示値を算出する。
【0038】以上の演算は、端末コンピュータ210、
荒擦り機211、および砂掛け研磨機212によって、
縁摺り加工前のレンズ研磨加工が行われる場合に必要な
ものであり、算出された種々の値が次のステップに渡さ
れる。
【0039】また、既に加工済の在庫レンズが指定さ
れ、縁摺り加工前のレンズ研磨加工は行われない場合に
は、レンズの種類と処方値とでレンズ外径、レンズ厚
さ、表カーブ、裏カーブが予め決まっており、かつ、そ
れらのデータが記憶されているから、それらの値を読み
出して上記裏面加工品と同様に、レンズの外径、コバ厚
さが不足しないかを確認し、次のステップに渡す。在庫
レンズの場合も、非球面単焦点レンズや累進多焦点レン
ズの表カーブは必要に応じて、研磨加工レンズの場合と
同様に、非球面に近似表現されている。
【0040】〔S12〕つぎに、メインフレーム201
では、眼鏡レンズ受注システムプログラムを経てヤゲン
加工設計プログラムが起動し、ヤゲン加工設計演算が行
なわれる。
【0041】まず、眼鏡フレームの材質に応じて眼鏡枠
形状の3次元データの補正を行い、眼鏡フレームの材質
に起因する眼鏡枠形状データの誤差を補正する。つぎ
に、眼鏡フレーム枠形状と眼鏡レンズとの位置関係をア
イポイント位置を基に3次元的に決める。
【0042】ヤゲン加工を行うためにレンズを保持する
際に基準となる加工原点および回転軸である加工軸を決
め、この加工座標に今までのデータを座標変換する。そ
して、3次元のヤゲン先端形状を、指定されたヤゲンモ
ードに応じて決定する。その際、3次元ヤゲン先端形状
をヤゲン周長を変えることなく変形させることを前提と
し、その予想される変形量を算出する。ヤゲンモードが
フレームならいのときやフレーム曲げが不可のときには
変形できないから、変形しないとヤゲンが立たない場合
には、その旨のエラーコードを出力する。
【0043】その算出された変形量を、眼鏡フレームの
材質毎に設けられた変形の限界量と比較し、限界量を越
えていれば、その旨のエラーコードを出力する。なお、
3次元のヤゲン先端形状を変形させることにより、アイ
ポイント位置がずれるので、その誤差を補正するように
する。
【0044】以上のように、3次元のヤゲン加工の設計
演算を行う。 〔S13〕図3のステップS9での指定が「注文」なら
ばステップS15へ進み、一方、「問い合わせ」なら
ば、問い合わせの結果を公衆通信回線を介して眼鏡店1
00の端末コンピュータ101へ送り、ステップS14
へ進む。
【0045】〔S14〕工場200のメインフレーム2
01から送られてきた、問い合わせに対する結果に基づ
き、端末コンピュータ101がヤゲン加工完了時のレン
ズの予想形状あるいはエラー状況を画面表示装置に表示
する。眼鏡店100のオペレータは、表示された内容に
よって、指定入力情報の変更や確認を行う。
【0046】すなわち、図4のステップS11およびス
テップS12での加工設計演算においてエラーが発生し
ていないならば、図2の端末コンピュータ101の画像
表示装置の画面に順次、レンズ厚さおよびレンズ重量を
表示するオーダエントリ着信画面、眼鏡フレームに指定
されたレイアウト情報に従ってレンズがどのように配置
されるかを視覚的に表示するレイアウト確認図、フレー
ムに枠入れされて空間的に配置された左右のレンズを任
意の方向からみた立体図、レンズの形状や、コバとヤゲ
ンとの位置関係を詳しく表示したヤゲン確認図、左右両
方のレンズのコバ厚さとヤゲン位置とをヤゲンに沿って
展開した左右ヤゲンバランス図を表示する。
【0047】また、図4のステップS11およびステッ
プS12での加工設計演算において、エラーが発生して
いるならば、図2の端末コンピュータ101の画面表示
装置に、エラーの内容に応じたメッセージが表示され
る。
【0048】〔S15〕図3のステップS9での指定が
「注文」ならば、このステップを実行し、ステップS1
1およびステップS12での加工設計演算においてエラ
ーが発生したか否かを判別する。エラーが発生していれ
ば、その結果を公衆通信回線を介して眼鏡店100の端
末コンピュータ101へ送り、ステップS17へ進む。
一方、エラーが発生していなければ、その結果を公衆通
信回線を介して眼鏡店100の端末コンピュータ101
へ送り、ステップS16へ進むとともに、ステップS1
8以降(図5)に進み、実際の加工を実行する。
【0049】〔S16〕眼鏡店100の端末端末コンピ
ュータ101の画面表示装置に「注文を受け付けた」旨
の表示を行う。これにより、フレームに確実に枠入れ可
能な縁摺り加工前またはヤゲン加工後のレンズを発注で
きたことが確認できる。
【0050】〔S17〕注文のレンズは、レンズ加工設
計演算またはヤゲン加工設計演算においてエラーが発生
していて加工のできないレンズであるから、「注文を受
け付けられない」旨の表示を行う。
【0051】図5は、工場200で行われるレンズ裏面
の研磨加工、レンズの縁摺り加工、ヤゲン加工等の実際
の工程を示すフローチャートである。Sに続く数字はス
テップ番号を表す。
【0052】〔S18〕ステップS9で「注文」が指定
されていて、しかもレンズまたはヤゲンの加工設計演算
においてエラーが発生していなかった場合は、このステ
ップが実行される。すなわち、予め、ステップS11で
のレンズ加工設計演算結果が図2の端末コンピュータ2
10に送られており、荒擦り機211と砂掛け研磨機2
12とにより、送られた演算結果に従い、レンズ裏面の
曲面仕上げを行う。さらに、図示がない装置により、染
色や表面処理が行われ、縁摺り加工前までの加工が行わ
れる。なお、在庫レンズが指定されたときは、このステ
ップはスキップされる。
【0053】〔S19〕ステップS18の実行で縁摺り
加工前まで加工された眼鏡レンズに対して光学性能、外
観性能の品質検査を行う。この検査には、図2の端末コ
ンピュータ220、レンズメータ221、肉厚計222
が利用され、光学中心を示す3点マークが施される。な
お、縁摺り加工前までのレンズを眼鏡店100から注文
された場合には、上記品質検査を行った後、そのレンズ
を眼鏡店100へ出荷する。
【0054】〔S20〕ステップS12で演算された結
果に基づき、図2の端末コンピュータ230、マーカ2
31、画像処理機232等により、レンズ保持用のブロ
ック治工具をレンズの所定の位置に固定する。すなわ
ち、画像処理機232により、眼鏡レンズ前面をTVカ
メラで撮影し、それをCRT画面に映し、さらに、その
画像に、縁摺り加工前のレンズのレイアウトマーク画像
を重ねて映し出す。ここで、CRT画面に映し出された
レイアウトマーク画像に、レンズに施された3点マーク
が一致するようにレンズの位置を決めてブロック治工具
の固定すべき位置を決める。そして、マーカ231によ
り、ブロック治工具の固定すべき位置を示すブロッキン
グ位置マークをレンズ上にペイントする。このブロッキ
ング位置マークに合わせて、ブロック治工具をレンズに
固定する。
【0055】〔S21〕ブロック治工具に固定されたレ
ンズを、図2のレンズ研削装置241に装着する。そし
て、レンズ研削装置241に装着された状態でのレンズ
の位置(傾斜)を把握するために、予め指定された、レ
ンズ前面または後面の少なくとも3点の位置を測定す
る。ここで得られた測定値は、ステップS22で演算デ
ータとして使用されるために記憶される。このレンズ位
置測定については、図1および図6を参照して後述す
る。
【0056】〔S22〕図2のメインフレーム201が
ステップS12のヤゲン加工設計演算と同様の演算を行
う。ただし、実際の加工では、計算上で把握したレンズ
の位置と実際のレンズの位置とに誤差が生じる場合があ
るので、加工座標への座標変換が終了した時点で、この
誤差の補正を行う。すなわち、ステップS21で測定さ
れた少なくとも3点の位置測定値に基づき、計算上で把
握されたレンズの位置と実際のレンズの位置との誤差を
補正する。他はステップS12のヤゲン加工設計演算と
同様の演算を行い、最終的な3次元ヤゲン先端形状を算
出する。
【0057】さらに詳述すれば、まず、図4のステップ
S12のヤゲン加工設計演算と同様な演算を行う。ただ
し、実際の加工ではレンズのブロック(保持)の際にレ
ンズの種類によっては、計算上で把握されたレンズの位
置と実際のレンズの位置とに誤差が生じることがあるの
で、ステップS12で行われる加工座標への座標変換の
後(ヤゲン形状の決定の前)に、これを補正する。
【0058】すなわち、実際のレンズ研削装置241に
装着された状態でのレンズの位置(傾斜)を把握するた
めに、まず、ステップS21で予め測定された、レンズ
の前面あるいは後面の少なくとも3点の測定位置データ
を(Xsm,Ysm,Zsm)(m=1,2,・・・,
M、Mは3以上)とし、測定位置データに対応する計算
上のレンズの前面あるいは後面の位置を(Xsm,Ys
m,Ztm)(m=1,2,・・・,M)とおく。ここ
で、Z軸方向の誤差の総和量DZを次式(1)に基づき
算出する。
【0059】
【数1】 DZ=Σ(|Zsi−Zti|) (i=1〜M) ・・・(1) そして、計算上で加工座標上に定義した3次元の眼鏡枠
形状データ、レンズ位置データ、および鼻幅方向ベクト
ルBVを、加工原点を通る直線を軸とした回転移動とZ
軸方向の平行移動とによって、DZが最小になるように
移動する。
【0060】このように、計算上で把握されたレンズの
位置と実際のレンズの位置との誤差が最小となるように
補正した後で、図4のステップS12におけるヤゲン形
状決定を行い、最終的な3次元ヤゲン先端形状を求め
る。
【0061】そして、この算出された3次元ヤゲン先端
形状を基に、所定の半径の砥石で研削加工する際の加工
座標上の3次元加工軌跡データを算出する。 〔S23〕ステップS22で算出された加工軌跡データ
が端末コンピュータ240を介してNC制御のレンズ研
削装置241に送られる。レンズ研削装置241は、Y
軸方向(スピンドル軸方向に垂直方向)に移動制御され
てレンズの縁摺りやヤゲン加工を行う研削用の回転砥石
を有し、また、レンズを固定するブロック治工具の回転
角制御(スピンドル軸回転方向)と、Z軸方向(スピン
ドル軸方向)に砥石またはレンズを移動制御してヤゲン
加工を行うZ軸制御との、少なくとも3軸制御が可能な
NC制御の研削装置であり、送られたデータに従い、レ
ンズの縁摺りおよびヤゲン加工を行う。なお、レンズ研
削装置241は、砥石で研削加工を行うが、この代わり
に、カッタを備え、切削加工を行う切削装置を用いるこ
とも可能である。
【0062】〔S24〕ヤゲン頂点の形状測定器251
により、ヤゲン加工完了レンズのヤゲン頂点の周長およ
び形状を測定する。すなわち、形状測定器251に、ス
テップS23での加工が完了したレンズを、ブロック治
工具を付けたまま取り出して装着し、ヤゲン頂点測定用
測定子をレンズのヤゲン頂点に当接させ、測定を開始さ
せる。こうして測定されたヤゲン頂点の3次元の円筒座
標値から、ヤゲン加工完了レンズのヤゲン頂点の周長お
よび形状を算出し、端末コンピュータ250に送る。
【0063】そして、端末コンピュータ250は、ステ
ップS12の演算で求められた設計ヤゲン頂点周長と、
形状測定器251により測定された測定値とを比較し、
それらの差が、例えば0.1mm以内ならば合格品と判
断する。
【0064】また、ステップS12の演算により作成さ
れたフレームの設計Aサイズ、設計Bサイズと、形状測
定器251により測定されたAサイズ、Bサイズとを比
較し、それらの差が、例えば、0.1mm以内ならば合
格品と判断する。
【0065】〔S25〕ヤゲン加工完了のレンズのヤゲ
ン位置や形状を、ステップS12で演算された結果に基
づいて作成された加工指示書に打ち出されているヤゲン
位置の図面と比較してヤゲンの品質を検査する。また、
縁摺り加工によってレンズに傷、バリ、欠け等が発生し
ていないかの外観検査を行う。
【0066】〔S26〕以上のようにして出来上がった
ヤゲン加工上がりレンズを眼鏡店100へ出荷する。図
1および図6は、ステップS21で行われるレンズ位置
測定について説明する図であり、図1はレンズ研削装置
241の部分立面図、図6は部分平面図である。図中、
被加工レンズ1の凸面側は、レンズ保持用のブロック治
工具2に予め固定されている。ブロック治工具2は、脚
2aaを有したレンズホルダ2aと、このレンズホルダ
2aと被加工レンズ1との間に介在するゴム製の中空円
板2bとから成る。中空円板2bには両面に接着剤が塗
布されており、被加工レンズ1は、中空円板2bにより
レンズホルダ2aに固定されている。
【0067】レンズホルダ2aの脚2aaは、ロータリ
テーブル3に嵌め込まれて所定位置で固定される。ロー
タリテーブル3はレンズ研削装置241の基台4に回転
可能に設けられたもので、駆動装置(図示せず)により
水平面上の矢印A方向に回転される。
【0068】被加工レンズ1の凹面側には、矢印B方向
からレンズクランプ装置5が圧接される。すなわち、レ
ンズクランプ装置5は、被加工レンズ1の凹面側に直接
触れるゴム製のOリング5aと、硬質ゴムから成る半球
状の上側クランプ5bと、駆動装置(図示せず)によっ
て矢印B方向に移動するアーム5cとから成る。アーム
5cは、上側クランプ5bの半球面に対向する凹状球面
部を有し、上側クランプ5bの球面部分は、アーム5c
の凹状球面部に対し、摺動自在になっている。これによ
り、上側クランプ5bは、被加工レンズ1面のどんな向
きに対しても応じられるとともに、ロータリテーブル3
の回転に伴って被加工レンズ1が回転する際に、静止状
態のアーム5cに対し上側クランプ5bが回転摺動でき
る。
【0069】タッチセンサ6は、タッチトリガプローブ
(レニショープローブ)を搭載した接触検出器である。
すなわち、先端にスタイラス6aを有し、垂直C方向お
よび水平D方向へ駆動装置(図示せず)により移動でき
るように構成されており、スタイラス6aが被接触体に
接触すると、その移動が停止されると同時に、スタイラ
ス6aの先端の位置の座標が検出されるように成ってい
る。その検出値は、図2の端末コンピュータ240を経
て、メインフレーム201へ送られる。
【0070】レンズ研削装置241は、他に制御部、研
削加工用の回転砥石、各種加工部等を有するが、図示を
省略する。つぎに、以上のように構成されるレンズ研削
装置241で行われるレンズ位置測定について説明す
る。
【0071】まず、被加工レンズ1が固定されたブロッ
ク治工具2の脚2aaを、ロータリテーブル3に嵌め込
んで所定位置に固定する。つぎに、レンズクランプ装置
5を矢印B方向に移動して被加工レンズ1を圧接する。
これで、被加工レンズ1の周縁に研削加工用の回転砥石
を当接させれば、被加工レンズ1が加工されることにな
るが、このレンズクランプ装置5の圧接の際、被加工レ
ンズ1が少し傾斜することがあり得る。したがって、加
工に先立って、この傾斜分を検出し、加工データを補正
する。
【0072】つまり、図6に示すような、被加工レンズ
1の凹面上の4点1b〜1eの座標値を検出する。4点
1b〜1eは、このあと眼鏡レンズ枠に合わせて研削加
工されたときにレンズ周縁部となる周縁線1a上にある
点であり、予めX,Y座標値(レンズ平面がX−Y平面
である)が設定されている。
【0073】この座標値検出では、まず、4点1b〜1
eのうちの1点のX,Y座標値に対応させて、ロータリ
テーブル3を水平A方向に回転させると同時に、タッチ
センサ6を水平D方向へ移動させて、その1点の真上に
スタイラス6aの先端がくるようにする。つぎに、タッ
チセンサ6を垂直下方向へ移動し、スタイラス6aの先
端を被加工レンズ1の凹面上の1点に当接させる。これ
により、この1点のZ座標値が求まる。以上の動作を他
の3点に対しても行う。
【0074】このようにして得られた座標値がメインフ
レーム201へ送られ、加工データの補正に使用され
る。上記実施例では、被加工レンズ1の凹面上の4点1
b〜1eの座標値を検出するようにしているが、被加工
レンズ1の曲率を求め、それを本来の曲率と比較して傾
斜を知るようにするには少なくとも3点の座標値を検出
すればよい。また、被加工レンズ1の凸面上の座標値を
検出するようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、加工手
段の所定加工位置に保持された被加工レンズの曲面上の
少なくとも3点に接触して、前記少なくとも3点の位置
座標を検出して被加工レンズの傾斜を算出し、算出され
た傾斜分だけ被加工レンズの周縁の加工情報を補正する
ように構成した。このため、加工のために被加工レンズ
を保持することで発生する被加工レンズの傾斜が原因の
加工精度の低下を、傾斜分の補正を行なって、防止する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ位置測定について示す、レンズ研削装置
の部分立面図である。
【図2】本発明の眼鏡レンズ加工装置を含む眼鏡レンズ
の供給システムの全体構成図である。
【図3】眼鏡店での最初の入力処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図4】工場での処理の流れ、ならびに工場からの転送
により眼鏡店で行われる確認およびエラー表示のステッ
プを示すフローチャートである。
【図5】工場で行われるレンズ裏面の研磨加工、レンズ
の縁摺り加工、ヤゲン加工等の実際の工程を示すフロー
チャートである。
【図6】レンズ位置測定について示す、レンズ研削装置
の部分平面図である。
【符号の説明】
1 被加工レンズ 2 ブロック治工具 3 ロータリテーブル 4 基台 5 レンズクランプ装置 5a Oリング 5b 上側クランプ 6 タッチセンサ 6a スタイラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−60960(JP,A) 特表 平4−507069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 13/00 B24B 9/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工レンズを眼鏡レンズ枠に嵌合させ
    るべく周縁加工を行う眼鏡レンズ加工装置において、 被加工レンズの周縁を加工する加工手段と、 前記被加工レンズを前記加工手段の所定加工位置に保持
    する保持手段と、 前記保持手段に保持された被加工レンズの曲面上の少な
    くとも3点に接触して、前記少なくとも3点の位置座標
    を検出する位置検出手段と、 前記被加工レンズの形状情報および前記被加工レンズの
    周縁の加工情報を与えられるとともに、前記位置検出手
    段から前記少なくとも3点の位置座標の検出データを与
    えられ、前記与えられた情報およびデータに基づき、前
    記被加工レンズの周縁の加工情報を補正し、前記加工手
    段による前記被加工レンズに対する加工を、前記補正さ
    れた加工情報に従って行わせる制御手段と、 を有することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段は、前記保持手段に保
    持された被加工レンズの曲面上の、眼鏡レンズ枠が位置
    すべき少なくとも3点に接触して、前記3点の位置座標
    を検出することを特徴とする請求項1記載の眼鏡レンズ
    加工装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記被加工レンズの形
    状情報と前記被加工レンズの周縁の加工情報とから、前
    記少なくとも3点の位置座標値を予め算出し、前記位置
    検出手段から与えられた前記少なくとも3点の位置座標
    の検出データと、前記予め算出された前記3点の位置座
    標値との各差に基づき、前記被加工レンズの周縁の加工
    情報を補正することを特徴とする請求項2記載の眼鏡レ
    ンズ加工装置。
  4. 【請求項4】 位置検出手段を備え、被加工レンズを眼
    鏡レンズ枠に嵌合させるべく周縁加工を行う眼鏡レンズ
    加工装置の加工方法において、 被加工レンズを所定加工位置に保持し、 前記保持された被加工レンズの曲面上の少なくとも3点
    の位置座標を前記位置検出手段により検出し、 前記被加工レンズの形状情報および前記被加工レンズの
    周縁の加工情報、並びに前記検出された少なくとも3点
    の位置座標の値に基づき、前記被加工レンズの周縁の加
    工情報を補正し、 前記補正された加工情報に基づき前記被加工レンズに対
    する加工を行うことを特徴とする眼鏡レンズ加工装置の
    加工方法。
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