JP4535330B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン制御装置に係り、特に、所定の条件下でエンジンを停止して、オートデコンプ装置による連続切替音の発生を防止するエンジン制御装置に関する。
従来から、エンジンの始動時にシリンダ内の圧縮空気の圧力を開放することでクランキングトルクを低減させ、キック等による始動操作力を軽減するデコンプ(減圧)装置が知られている。
特許文献1には、排気側のカムシャフトの端部に、所定の遠心力が加わった時にデコンプ機構の作動状態を切り替える遠心機構が取り付けられたオートデコンプ装置が開示されている。該オートデコンプ装置は、例えば、エンジン始動時において、カムシャフトが所定の遠心力を発生する所定のエンジン回転数以下の状態では、圧縮行程で排気側バルブが全閉されないようにするデコンプ機構を作動させてクランキングトルクを低減し、その後、エンジンが始動してエンジンの回転数が所定の回転数を超えた時には、自動的にデコンプ機構が非作動状態に切り替わるように構成されている。
特開昭60−40715号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、乗員等がアイドリング回転数を調整して、前記所定の回転数と同一またはほぼ同一の回転数まで下げてしまった場合に、エンジン回転数が前記所定の回転数の近傍で上下することによって、デコンプ機構の作動状態と非作動状態との切り替え動作が繰り返される可能性があった。この時、前記オートデコンプ装置では、カムシャフトの回転による遠心力によって機械要素としての遠心おもりを移動させる機構を採用しているので、部品同士の干渉等による切替音が連続的に発生することがあった。
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、所定の条件下でエンジンを停止して、オートデコンプ装置による連続切替音の発生を防止するエンジン制御装置を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、点火プラグに点火する点火装置と、遠心機構付きのオートデコンプ装置とを備えるエンジン制御装置において、エンジン始動後に、前記エンジン回転数が所定の基本アイドリング回転数よりも低く、かつ前記オートデコンプ装置の作動切替回転数と同一またはほぼ同一の回転数である所定回転数を下回る期間が所定期間継続されると、前記点火装置を停止する点火停止手段を具備するようにした点に第1の特徴がある。
さらに、前記エンジン制御装置は、エンジンの始動過程において、前記エンジン回転数が前記所定回転数と同じであるか又は前記所定回転数より高い第2の所定回転数を第2の所定期間上回ったときに、前記点火停止手段の作動を許可するようにした点に第2の特徴がある。
請求項1の発明によれば、アイドリング回転数がオートデコンプ装置の作動切替回転数近傍まで下げる調整が行われることによって、オートデコンプ装置の連続切替音が発生する可能性が生じた場合でも、エンジンが速やかに停止されるので、前記連続切替音の発生を防止することができるようになり、ユーザーに不快感を与えることがない。また、オートデコンプ装置の連続切替音が発生するような回転数までアイドリング回転数を下げると強制的にエンジンが停止されるので、アイドリング回転数を高める調整を乗員に促すことができるようになる。
請求項2の発明によれば、エンジンの始動時にはエンジン停止制御が実行されないので、エンジンを停止させる必要がある時のみに前記エンジン停止制御を実行することができるようになる。また、これによって、不要にエンジンが停止することで乗員に違和感等を与えることを防止できるようになる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明を適用した自動二輪車の一実施形態の側面図である。自動二輪車1は、無段変速機を内蔵するユニットスイング式のパワーユニットを備えたスクータ型の自動二輪車である。車体フレームとしてのメインフレーム2に固定的に連結されるヘッドパイプ3には左右一対のフロントフォーク6が軸着され、その下端部の車軸7において前輪WFが回転自在に軸支されている。前記フロントフォーク6は、ハンドルカバー5から車幅方向左右に突出するハンドル4によって操舵可能とされており、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ10は、前記フロントフォーク6と一体的に操舵される。前記フロントフェンダ10の上方に配設される車体カバーとしてのフロントカバー9には、左右2灯式のヘッドライトユニット60と、左右一対のウィンカユニット70とが装着されている。前記フロントカバー9の内側かつヘッドライトユニット60の上方には、点火タイミング等を制御するECU(エンジン・コントロール・ユニット)50が設置されており、前記フロントカバー9の上部には、該フロントカバー9と連続的な外装面を形成するように、分割式のセンターカバー8が接続されている。また、前記フロントカバー9の車両後方側には、前記メインフレーム2を覆うカバーパネル26が配設されており、該カバーパネル26は、その下方で乗員の足を載せるステップフロア15と結合されている。また、前記フロントカバー9の下部に連結されるフロントロアカバー13は、前記ステップフロア15の下方に位置するアンダーカバー14と結合されている。
前記メインフレーム2の下部後方には、サイドスタンド27が設置されると共に、乗員が着座するシート11やボディカバー12等を支持するシートフレーム16が連結されている。また、前記メインフレーム2の車体後方には、エンジン17、キャブレター18、エアクリーナボックス19を含むパワーユニット22の一端側が回転可能に軸着されている。該パワーユニット22は、前記シートフレーム16に取り付けられたリヤクッション23によって吊り下げられることで前記一端側を軸として揺動可能とされており、その他端側には、駆動輪としての後輪WRが車軸65において回転自在に軸支されている。また、前記エンジン17のシリンダヘッド(図2参照)には、前記ECU50によって点火タイミングが制御される点火プラグ52が取り付けられており、前記シリンダヘッドに設けられた排気ポート(図2参照)にその一端が接続される排気管20は、車両後方のマフラ21に連結されている。車幅方向と平行にクランクシャフト40が配置された前記パワーユニット22の下部には、乗員の降車時に自動二輪車1を直立状態で保持するメインスタンド28が取り付けられている。また、前記ボディカバー12の車両後方端部には、テール/ストップランプと左右のウィンカユニットが一体的に形成されたテールランプユニット24が配設されており、その下方には後輪WRを覆うリアフェンダ25が取り付けられている。
図2は、前記エンジン17の断面図である。前記と同一の符号は、前記と同一または同等部分を示す。該図では、エンジン17全体のうちシリンダブロック72より上方のみを示している。円筒状のピストン71は、コンロッド70を介して、出力軸である前記クランクシャフト40(図1参照)に連結されており、シリンダブロック72に収められたスリーブ73内を摺動可能とされている。また、前記シリンダブロック72の上端にはシリンダヘッド75が固定されており、前記ピストン71の上方に、混合気を燃焼させる燃焼室74が形成されている。
前記シリンダヘッド75には、前記燃焼室74への混合気の吸排気を制御する吸気側バルブ82および排気側バルブ86と、圧縮された混合気に点火するための前記点火プラグ52とが配設されている。シリンダヘッドカバー78で覆われた前記吸気バルブ82および排気バルブ86の開閉動作は、前記クランクシャフト40の回転力に伴って回転するカムシャフト(不図示)に固定的に取り付けられた、吸気側カム80および排気側カム84によって制御されている。前記吸気側バルブ82および排気側バルブ86は、バルブスプリング83,87の付勢力によって、常に吸気ポート77および排気ポート76と燃焼室74との間を遮蔽する方向に押しつけられている。そして、前記カムシャフトが回転すると、前記吸気側カム80および排気側カム84の外周面形状に沿ってタペット81,85が上方から押されて、吸気側バルブ82および排気側バルブ86の開閉動作が実現されることになる。なお、該図では、前記吸気側カム80は、前記カムシャフトと同軸上にあるベース円80aから外周面までの距離が最も近い位置にあるので、前記吸気側バルブ82が全閉の状態にある。そして、本実施形態に係るエンジン17には、前記排気側カム84が取り付けられたカムシャフトの端部に、遠心機構付きのオートデコンプ装置90が備えられている。
図3(a),(b),(c)は、それぞれ前記オートデコンプ装置90を構成する薄板状の、ホルダ91、第1遠心おもり92、第2遠心おもり93の正面図である。前記と同一の符号は、前記と同一または同等部分を示す。前記第1遠心おもり92および第2遠心おもり93を保持するためのホルダ91には、第1連結孔91aおよび取付孔91bが設けられている。また、第1遠心おもり92には、第2連結孔92aと第3連結孔92bと第1スプリング係合溝92cとが設けられている。さらに、第2遠心おもり93には、第4連結孔93bと第2スプリング係合溝93cとが設けられる上に、厚みを有する円柱状のデコンプカム95が裏面側に設置されている。なお、前記第2遠心おもり93に設けられる係合部E,Fについては後述する。
図4(a),(b)は、それぞれ、デコンプ作動時のオートデコンプ装置90と、デコンプ非作動時のオートデコンプ装置90とを示す正面図である。前記と同一の符号は、前記と同一または同等部分を示す。まず、前記ホルダ91、第1遠心おもり92、第2遠心おもり93とからなるオートデコンプ装置90の構成を説明する。前記ホルダ91の取付孔91b(図3参照)には、係合部101aを有する円形フランジ101が固定的に取り付けられている。また、第1遠心おもり92の第3連結孔92bと第2遠心おもり93の第4連結孔93bとは、ピン103によって回転可能に軸支されている。そして、第1遠心おもり92の第2連結孔92aとホルダ91の第1連結孔91aとは、ピン102によって回転可能に軸支されており、さらに、第1遠心おもり92の第1スプリング係合溝92cと第2遠心おもり93の第2スプリング係合溝93cとの間にスプリング100が係合されている。
上記したような構成によって、オートデコンプ装置90は、前記排気側カムシャフトが所定の遠心力を発生する回転数未満の場合には、図4(a)に示すように、第1遠心おもり92および第2遠心おもり93が、スプリング100の付勢力によって内側方向に閉じられた状態を維持することになる。この時、前記第2遠心おもり93の係合部Fは、前記円形フランジ101の係合部101aと安定的に係合している。
次に、エンジン回転数の上昇に伴って、前記排気側カムシャフトの回転数が高まり、前記第1遠心おもり92および第2遠心おもり93にかかる遠心力が所定値を超えるようになると、前記第1遠心おもり92および第2遠心おもり93は、前記スプリング100の付勢力に抗してホルダ91の外周方向に開かれた状態となる。この時、前記フランジ100の係合部101aの係合先は、第2遠心おもり93の係合部Fから係合部Eへと移行して、前記エンジン回転数が所定回転数を超えている限り、前記係合部Eにおいて安定的に係合されるようになる。上記したように、前記オートデコンプ装置90は、切替動作を伴う機械的な係合部分を含むために作動/非作動状態の切替時に若干の作動音が発生し、該切替音が連続的に発生するような状況下では、この連続切替音が乗員に認識される可能性を有している。
図5(a),(b)は、それぞれ、デコンプ作動時における排気側カム84およびデコンプカム95の位置関係と、デコンプ非作動時における排気側カム84およびデコンプカム95の位置とを示す概略説明図である。前記と同一の符号は、前記と同一または同等部分を示す。上記したように、図5(a)に示すデコンプ作動時、すなわちエンジン回転数が所定回転数未満の場合においては、前記デコンプカム95が排気側カム84のカム面より高さhだけ突出するので、前記タペット85が高さhだけ押し下げられると共に、排気側バルブ86が高さhだけ開かれることになる。一方、図5(b)のデコンプ非作動時、すなわち排気側カムシャフトの回転数が所定回転数を超えている場合においては、前記デコンプカム95は排気側カム84のカム面より内側に収められて前記タペット85と係合しなくなるので、排気側バルブ86は、排気側カム84のカム面に沿った通常の開閉動作を行うことになる。エンジン回転数が前記したデコンプカム動作回転数付近にある場合は、デコンプカム95とタペット85が接触することによる動作音が連続的に発生する場合があり、かかる動作音が乗員に認識される可能性がある。
図6は、本発明の一実施形態に係るエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。前記と同一の符号は、前記と同一または同等部分を示す。前記エンジン17のクランクシャフト40(図1参照)にはクランクパルスを出力する一対のクランクパルサロータ41およびパルス発生器42が設けられており、該パルス発生器42からの出力信号は、Pbセンサ等の各種センサからの情報と共に前記ECU50へ入力される。前記ECU50には、前記クランクパルスに基づいてクランクシャフト40の位相を検出する位相検出部501と、前記クランクシャフト40の位相およびPbセンサ等の信号に基づいてエンジンの行程を判別する行程判別部502と、前記判別されたエンジンの行程に基づいて混合気への点火タイミングを制御する点火装置制御部503と、前記クランクパルスに基づいてエンジン17の回転数を検出するエンジン回転数検出手段としてのNe検出部504と、所定の条件下において前記点火装置制御部503に点火停止指令を発する点火停止手段としての所定の点火停止制御部505と、該点火停止制御部505が点火停止指令を発する条件であるNeパターンを記憶格納する点火停止Neパターン記憶部506とが含まれる。さらに、前記点火プラグ52に点火電力を供給するイグニッションコイル51は、前記点火装置制御部503によって制御されている。
図7は、本発明の一実施形態に係るエンジン停止制御の手順を示すフローチャートである。この「エンジン停止制御」は、前記エンジン17を始動するためにイグニッションスイッチがオンにされると前記ECU50内で起動され、所定の周期で繰り返し実行される。
また、図8は、本発明の一実施形態に係るエンジン制御装置によって前記エンジン停止制御が実行される際のエンジン回転数Neの推移の一例を示すグラフである。以下、該図および図7のフローチャートを参照して、本実施形態に係るエンジン停止制御を説明する。
図7のフローチャートにおいて、ステップS10では、前記位相検出部501およびNe検出部504によってクランクパルスが検出されたか否かが判定され、検出されたと判定されるとステップS11に進む。該ステップS11では、前記点火停止制御部505において、Ne>Ne1の状態、すなわちエンジン回転数Neが第2の所定回転数Ne1を超えた状態でクランクシャフト40が約1〜5回転したか否かが判定される。このフローチャートの一実施形態においては、5回転が適用されている。該判定では、前記第2の所定回転数Ne1と、クランクシャフト40の回転回数によって、前記第2の所定期間が規定されることになる。ここで、前記第2の所定回転数Ne1は、前記オートデコンプ装置90の作動切替回転数を示しており、本実施形態では1000rpmに設定されている。この第2の所定回転数Ne1の値は、図8に示すように、セルモータまたはキックスタータによって前記クランクシャフト40をクランキングさせた場合の上限値として想定される700rpmよりずっと高い回転数に設定されている。
これによって、本実施形態に係るエンジン停止制御では、前記第2の所定回転数Ne1を超えた状態でクランクシャフト40が約1〜5回転した時点をもって、前記エンジン17が始動したと判定されることになる。また、該ステップS11の判定は、図8に示す時間t1において、クランキング開始からエンジンが始動するまでを示すA領域から、エンジン17が通常運転中であることを示すB領域へ移行したことに相当する。前記ステップS11で否定判定された場合には、エンジン17がまだ始動していない状態であるとして、再度ステップS10の判定が行われることになる。
前記ステップS11で、エンジン17が始動したと判定されると、ステップS12に進んで点火停止制御モードへの移行が行われる。続くステップS13では、Ne<Ne2の状態、すなわちエンジン回転数Neが所定回転数Ne2未満の状態でクランクシャフト40が約10〜20回転したか否かが判定される。このフローチャートの一実施形態においては、20回転が適用されている。該判定では、前記所定回転数Ne2と、クランクシャフト40の回転回数によって、前記所定期間が規定されることになる。ここで、前記所定回転数Ne2は、前記オートデコンプ装置90の作動切替回転数よりわずかに低い999rpmに設定されている。
通常、エンジン始動後にエンジンの回転数が最も低い運転状態はアイドリング時であり、本実施形態においては、所定の基本アイドリング時の回転数を約1500rpmとしている。また、アイドリング回転数は、工場出荷時に一律に前記所定の基本アイドリング回転数に設定されているため、エンジン始動後に前記所定の基本アイドリング回転数より低い前記所定回転数Ne2で運転が継続される状況は、乗員がアイドリング回転数を下げる調整を行ったためと考えられる。そして、乗員が任意に行う調整においては、エンジンの運転が継続可能なギリギリの回転数まで下げてしまうことが多く、このような場合に、前記オートデコンプ装置90の切替回転数に非常に近い回転数でアイドリング運転される可能性がある。また、エンジン回転数が低い状態では回転数の変動が大きくなりやすいので、前記オートデコンプ装置90は、作動/非作動状態の切替点の近傍でさらに不安定な状態となり、前記デコンプカム95のタペット85への当接や、フランジ部101の係合部101aがその係合先を切り替える動作が繰り返されることで、連続的な切替音が発生する可能性がある。
前記ステップS13は、Ne<Ne2の状態でクランクシャフト40が約10〜20回転したか否かを判定することによって、前記オートデコンプ装置90から連続切替音が発生する可能性のある運転状況にあるか否かを判定するものである。なお、前記ステップS11やステップS13の判定に適用される所定回転数等の緒条件は、前記ECU50の点火停止Neパターン記憶部506に格納されている。
前記ステップS13で、Ne<Ne2の状態でクランクシャフト40が約10〜20回転し、オートデコンプ装置90の連続切替音が発生する運転状況下にあると判定されると、ステップS16に進んで点火停止制御が行われる。該点火停止制御は、前記点火停止制御部505から点火装置制御部503に点火を停止させる指令が発信されることで実行される。上記した制御の流れは、図8において、999rpm未満での運転継続が時間t2から開始され、時間t3において点火プラグ52への点火が強制的に停止されることに相当する。そして、続くステップS17では前記エンジン17が完全に停止し、点火停止制御が終了する。
なお、前記ステップS11が肯定判定されることによって点火停止制御モードに移行するように構成されるのは、まだエンジン回転数の低いエンジン始動時において、前記ステップS13の判定が行われてエンジンの始動ができないという状況を防止するためである。
再度、図8を参照すると、本実施形態に係るエンジン停止制御において、前記オートデコンプ装置90に連続切替音が発生する可能性があるのは、時間t2からt3までのC領域となる。例えば、エンジン回転数が900rpmの時、このC領域の時間は1秒であり、前記オートデコンプ装置90に連続切替音が発生したとしても、乗員に認識される可能性のある時間は1秒となり、短時間で連続切替音を停止することができるようになる。また、前記連続切替音が発生するような回転数までアイドリング回転数を下げると強制的にエンジンが停止されるので、必然的に、アイドリング回転数を高めることを乗員に促すことが可能となる。なお、前記点火停止Neパターン記憶部に記憶されるNeパターンは、前記エンジンが所定回転数未満で運転される時間の長さによって規定されてもよいことは勿論である。
また、前記ステップS13で、Ne<Ne2の状態でクランクシャフト40が約10〜20回転していないと判定されると、ステップS14に進んで、Ne<Ne3の状態、すなわちエンジン回転数Neが所定回転数Ne3より小さい状態であるか否かが判定される。ここで、前記所定回転数Ne3は、前記所定回転数Ne2(999rpm)より低く、かつエンジン17が運転を継続できない回転数(例えば、700rpm)に設定されている。該ステップS14で否定判定されると、ステップS13に戻って、再度Ne<Ne2の状態でクランクシャフト40が約10〜20回転したか否かが判定される。一方、Ne<Ne3であると判定されると、ステップS15に進んで点火停止制御モードを解除し、点火停止制御を終了する。これは、前記点火停止制御部505によって点火停止指令を発信しなくてもエンジン17が自然に停止(エンスト)する寸前の状態であるためである。
上記したように、本発明に係るエンジン制御装置によれば、オートデコンプ装置に連続切替音が発生する可能性のあるエンジンの運転状態を検知するとエンジンを停止するようにしたので、前記連続切替音を乗員に認識させにくくすることができるようになる。また、オートデコンプ装置の連続切替音が発生するような回転数までアイドリング回転数を下げると強制的にエンジンが停止されるので、アイドリング回転数を適正値まで高めることを乗員に促すことができるようになる。
なお、オートデコンプ装置の遠心機構の構成や、各所定回転数Ne1,Ne2,Ne3の設定値、点火停止Neパターン記憶部に記憶されるNeパターン等は、上記した実施形態に限定されず、種々の変形が可能であることは勿論である。例えば、点火装置の停止を判定するための所定期間の代わりに、エンジン回転数が所定の回転数を下回る状態でクランクシャフトが所定回数回転したことをもって点火装置の停止を判定するものであってもよい。
本発明の一実施形態に係るエンジン制御装置が適用された自動二輪車の側面図である。 エンジンの一部拡大図である。 オートデコンプ装置を構成するホルダ(a)と第1遠心おもり(b)と第2遠心おもり(c)の正面図である。 オートデコンプ装置の作動時(a)と非作動時(b)の作動説明図である。 オートデコンプ装置の作動時(a)と非作動時(b)の作動説明図である。 本発明の一実施形態に係るエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエンジン停止制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエンジン停止制御におけるエンジン回転数の変化を示すグラフである。
符号の説明
41…クランクパルサロータ、42…パルス発生器、50…ECU、51…イグニッションコイル(点火装置)、52…点火プラグ、501…位相検出部、502…行程判別部、503…点火装置制御部、504…Ne検出部(エンジン回転数検出手段)、505…点火停止制御部(点火停止手段)、506…点火停止Neパターン記憶部

Claims (2)

  1. エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    点火プラグに点火する点火装置と、
    遠心機構付きのオートデコンプ装置とを備えるエンジン制御装置において、
    エンジン始動後に、前記エンジン回転数が予め工場出荷時に一律に定めた基本アイドリング回転数よりも低く、かつ前記オートデコンプ装置の作動切替回転数以下に設定された所定回転数を下回る期間が所定期間継続されると、前記点火装置を停止する点火停止手段を具備することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記エンジン制御装置は、エンジンの始動過程において、前記エンジン回転数が前記所定回転数と同じであるか又は前記所定回転数より高い第2の所定回転数を第2の所定期間上回ったときに、前記点火停止手段の作動を許可することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
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