JP4534477B2 - ガス燃焼装置 - Google Patents

ガス燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4534477B2
JP4534477B2 JP2003417381A JP2003417381A JP4534477B2 JP 4534477 B2 JP4534477 B2 JP 4534477B2 JP 2003417381 A JP2003417381 A JP 2003417381A JP 2003417381 A JP2003417381 A JP 2003417381A JP 4534477 B2 JP4534477 B2 JP 4534477B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
combustion
impeller
air
degrees
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003417381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005180179A (ja
Inventor
裕 川口
直人 小針
昌明 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2003417381A priority Critical patent/JP4534477B2/ja
Publication of JP2005180179A publication Critical patent/JP2005180179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4534477B2 publication Critical patent/JP4534477B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、燃焼用空気を給気する送風ファンが遠心式多翼形ファンにより構成され、この送風ファンの給気圧力によって少なくとも燃焼排気が室外に排出されるように構成された強制排気型のガス燃焼装置に関し、特に上記送風ファンにより燃焼に必要な送風量を確保しつつも、送風ファンの騒音や消費電力の低減化を図り得る技術に係る。
従来、ラジアル形ファン(プレートファン)において、その羽根車として円板と円環板との間に径向き羽根を周方向に一定間隔を隔てて放射状に多数配設して形成し、上記円環板の内周縁を羽根車の内径位置よりも外周側に位置するように設定したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−284886号公報
ところで、室内設置型の給湯器等のガス燃焼装置においては、燃焼用空気を燃焼部に強制給気するためにシロッコファンにより構成された送風ファンを備えている。ここで、例えば図8に示すように室内設置型のガス燃焼装置では、その燃焼排気を室外に排出すべく室内Riに設置した燃焼装置本体(給湯器1に内蔵された燃焼缶体)2に対し室外Roまで延伸させた排気管3を接続することが行われている。上記給湯器1は図9に例示するような燃焼缶体2を内蔵し、この燃焼缶体2は上記のシロッコファンにより構成された送風ファン400を備え、燃焼部21に対し燃焼用空気を送風ファン400から強制給気するようにされている。そして、給湯器1自体は室外設置であろうと室内設置であろうと同じ仕様のものが用いられるため、設置場所に応じて、上記の如く延伸させた排気管3を接続したものを排気延長タイプと称している。また、このように給湯器1を排気延長タイプに構成したガス燃焼装置は、燃焼排気の室外までの排出を上記送風ファン400からの給気圧力により行うようにしているため、強制給排気型と呼ばれる。
上記のように上記の給湯器1等からなるガス燃焼装置においては、同じ仕様の給湯器1を用いて各種の設置条件の違い(室内か室外かの設置場所の違い、その違いによる給排気条件の違い)や、その設置条件の違いに基づく要求燃焼性能の違い等に対処するために、これらに応じて上記送風ファン400の吸気口のベルマウス径を変更設定することで、P−Q特性(風量−静圧特性)を調整して必要送風量の確保を図るようにしている。すなわち、上記送風ファン400は図10に示すようにケーシング40内に羽根車700(図11も併せて参照)が配設され、羽根車700の回転作動により吸気口41から空気が吸い込まれ、吸い込んだ空気を燃焼部21(図9参照)に対し強制給気されるようになっており、上記吸気口41(図12参照)に対し所定のベルマウス径Brのベルマウス部61が形成されたベルマウス形成板6を取り付けることで、ベルマウス径の変更設定が行われる。
しかしながら、上記の排気延長タイプの場合には、排気管3が長いほど排気抵抗が増大して圧力損失が増大する傾向にあるため、P−Q特性を満足させる上で上記のベルマウス径Brを絞らざるを得ないことになる。つまり、ベルマウス径Brを小径(例えば羽根車700の羽根外径に対するベルマウス径の比を例えば0.6以下)にせざるを得ないことになる。そうすると、羽根車700(図10参照)を大径にしてもベルマウス径Brがその羽根車700の羽根内径よりもかなり小になってファン効率が悪くなり、送風ファン作動に伴う騒音が大きくなったり消費電力が高くなったりする傾向となる。特に、室内設置とされるため、送風ファンの作動に伴う騒音はユーザにとって不快なものとなり、室外設置の場合と比べ大きな問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記の強制給排気型のガス燃焼装置であっても、送風ファンにより必要な送風量を確保しつつ、その騒音や消費電力をより抑制し得るガス燃焼装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、室内に設置される燃焼装置本体が燃焼部と、送風ファンとを備え、この燃焼部は供給される燃料ガスと、上記送風ファンの作動により強制的に給気される燃焼用空気とを混合して燃焼させるように構成される一方、上記燃焼装置本体には室外まで延伸されて上記燃焼部で発生する燃焼排気を上記送風ファンからの給気圧力に基づき室外に排出する排気管が接続されるように構成された強制給排気型のガス燃焼装置を対象として、次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記送風ファンとしてケーシング内に羽根車を備え、この羽根車の回転作動により羽根車の径方向内方位置の側方に開口するベルマウス部から空気を吸い込む一方、その空気を上記羽根車によりその径方向内方から径方向外方に吹き出すことにより上記燃焼部に対し強制給気する遠心式多翼形ファンにより構成する。そして、上記羽根車を多翼の前向き羽根により構成し、羽根外径に対する羽根内径の比を0.55以上0.70以下に設定し、かつ、羽根角度を10度以上25度以下に設定し、加えて、上記ベルマウス部の開口径であるベルマウス径を上記羽根外径の60%以下に設定することとした。
本発明の場合、遠心式多翼形ファン(シロッコファン)の羽根車の羽根内径が羽根外径の70%以下と小さくなり、その分、羽根長さ(羽根幅)が長くなる上に、羽根角度が25度以下とかなり小さくなる。これにより、送風ファンの吸気口のベルマウス径を羽根外径の60%以下と小径にしたとしても、送風効率(ファン効率)が改善・維持され、燃焼部に対し必要な送風量(給気圧力)を給気しつつも、送風ファン作動に伴う騒音(ファン騒音)や、消費電力の低減化を図り得ることになる。
上記発明においては、さらに、上記羽根車の前向き羽根として、羽根出口角度を100度以上で、かつ、羽根入口角度を45以上に設定して、羽根車回転方向に向けて凹に湾曲した形状に形成するという特定事項を追加することができる(請求項2)。この場合には、ベルマウス径を上記の如き小径に設定し排気延長タイプにしたとしても、その送風効率がより改善され、ファン騒音や消費電力もより低減化されることになる。
また、上記燃焼装置本体に対し、室外の空気を内部に取り込み得るよう室外まで延伸された給気管を接続し、この給気管を通して室外の空気が上記送風ファンの吸気口から吸い込まれる構成を追加することもできる(請求項3)。つまり、排気のみならず、室外からの吸気も室外への排気も送風ファンの作動によって行う強制給排気型のガス燃焼装置において、上記の送風ファンに関する特定事項が適用されることになり、かかる強制給排気型のガス燃焼装置においても、上記の如きファン騒音の低減化や、消費電力の低減化を図り得ることになる。
以上、説明したように、請求項1〜請求項3のいずれかのガス燃焼装置によれば、羽根内径が羽根外径の70%以下と小さくなり、その分、羽根幅が長くなる上に、羽根角度を25度以下とかなり小さくし、送風ファンの吸気口のベルマウス径を羽根外径の60%以下とかなり小径にして排気延長タイプのガス燃焼装置を構成しているため、送風効率を改善・維持することができ、燃焼部に対し必要な送風量(給気圧力)を給気しつつも、送風ファン作動に伴うファン騒音や、消費電力の低減化を図ることができる。これにより、上記のベルマウス径の変更設定だけで、同じ仕様の燃焼装置本体を用いて、種々の設置場所に適用することができるようになる。
特に、請求項2によれば、羽根車の羽根出口角度を100度以上で、かつ、羽根入口角度を45以上に設定して前向き羽根を羽根車回転方向に向けて凹に湾曲した形状に形成することにより、ベルマウス径を上記の如き小径に設定し排気延長タイプにしたとしても、送風効率をより改善して、ファン騒音や消費電力のより低減化を図ることができるようになる。
請求項3によれば、室外まで延伸された給気管を接続して室外の空気を強制吸気させることができ、このような強制給排気型のガス燃焼装置においても、上記の如きファン騒音の低減化や、消費電力の低減化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態において用いる羽根車7を示す。この羽根車7は、図8及び図9に示す燃焼装置本体である燃焼缶体2に設けられた送風ファン4に内蔵されたものである。つまり、本実施形態は、前述の羽根車700を内部に配設した送風ファン400の代わりに、上記の羽根車7を内部に配設した送風ファン4を用いるものであり、強制給排気型のガス燃焼装置である給湯器1が上記送風ファン4を備えて構成されている。以下の説明では前提となる上記給湯器1についてまず説明するが、特に記載する場合を除き、重複した説明を省略する。
上記給湯器1は図8に示すように室内Riに設置され、室外Roまで延伸された排気管3の上流端と、室外Roから延伸された給気管8の下流端とが接続されている。上記給湯器1に内蔵された燃焼缶体2は、図9に示すように燃焼バーナ等を備えた燃焼部21を内蔵し、内部に燃焼室を区画形成したものであり、この燃焼缶体2の下側には遠心式多翼形ファンであるシロッコファンにより構成された上記送風ファン4が配設されている。上記燃焼缶体2の上側には内部に熱交換器が配管された熱交換缶体9が接続され、上記熱交換器の一端側には水道水等が供給される入水管(図示省略)が接続され他端側にはカラン等に延びる出湯管(図示省略)が接続されている。
上記送風ファン4は、そのケーシング40の吐出口42(図12参照)が上記燃焼缶体2の下側で連通接続した状態で上記燃焼缶体2に固定されており、上記ケーシング40内に上記羽根車7のボス部71(図1参照)が回転可能に軸支されている。そして、図示省略の電動の駆動モータの駆動により上記羽根車7が回転作動されると、上記給気管8を通して室外Roの空気(外気)をベルマウス部61から吸い込む一方、吸い込んだ空気を羽根車7の径方向外方に吹き出すことにより上記吐出口42から上記燃焼部21に対し燃焼用空気として強制給気することになる。この送風ファン4からの給気と、図示省略の燃料ガス供給管からの燃料ガスとが混合されて燃焼部21で燃焼され、この燃焼熱及び熱交換缶体9内を通過する燃焼排気の熱を受けて上記熱交換器内の水が熱交換加熱されてカラン等に給湯される一方、上記燃焼により生じた燃焼排気が上記給気の圧力(燃焼用空気の燃焼部21に対する押し込み圧力)に基づいて熱交換缶体9内から排気管3を通して室外Roに排出されることになる。
次に、上記送風ファン4に配設される羽根車7について図1及び図2に基づいて詳細に説明すると、この羽根車7はボス部71を有する基板72と、この基板72から周方向に等間隔で立ち上がる多数の羽根(翼もしくはブレード)73,73,…と、各羽根73の先端側の外周端を互いに連結する連結環部74とが合成樹脂成形により一体に円筒状に形成されたものである。上記各羽根73は前向き羽根とされ、その外周側部分が上記基板72の外周縁よりも所定寸法だけ外周側に突出するように配設されている。
上記各羽根73は、図3に示す羽根外径Aに対する羽根内径Bの比(B/A)、羽根角度C、羽根出口角度D、及び、羽根入口角度Fが次の(1)から(4)の範囲になるように設定されている。
(1).羽根外径Aに対する羽根内径Bの比(B/A)…0.55以上で0.70以下
(2).羽根角度C…10度以上で25度以下
(3).羽根出口角度D…100度以上で180度以下
(4).羽根入口角度F…45度以上で135度以下
上記の羽根角度Cとは、羽根73の外周端731を通る径方向の直線と、羽根73の外周端731と内周端732とを結ぶ直線との交差角度であって、羽根73の外周端731が羽根車回転方向Y前側に向けて傾く角度のことである。上記の羽根出口角度Dとは、羽根73の外周端731を通る接線(羽根車7の外周円軌跡に対する接線)と、羽根73の外周端731の延長線との交差角度のことであり、上記の羽根入口角度Fとは、羽根73の内周端732を通る接線(羽根車7の内周円軌跡に対する接線)と、羽根73の内周端732の延長線との交差角度のことである。
つまり、羽根車7としては、その羽根内径Bが上記(1)の如く羽根外径Aの55%以上で70%以下というようにかなり小さく設定されて羽根73の幅がかなり大きくなるように設定され、又、羽根角度Cが上記(2)の如く10度以上で25度以下というようにかなり小さく設定されている。加えて、各羽根73は、上記(3)の羽根出口角度Dと、上記(4)の羽根入口角度Fとの各範囲となる所定の羽根アール(羽根半径)Eを有する円弧状に湾曲されたものであって、しかも、それは羽根車回転方向Y前側に凹となるように湾曲された形状を有するように形成されている。
例えば具体的な一例を挙げると、羽根外径A=100mm、羽根内径B=62mm、B/A=0.62、羽根角度C=18.3度、羽根アールE=13.1mm、肉厚=1.2mmの各設定にすればよい。上記の各値が定まれば、上記の羽根出口角度D及び羽根入口角度Fは自ずと定まることになる。
以上の如く形状設定された羽根車7を用いた送風ファン4を備えた給湯器1では、たとえ室外まで延伸した排気管3を接続して排気延長タイプに構成したり、加えて室外から延伸させた給気管8を接続したりして、必要送風量確保のために、ベルマウス部61のベルマウス径Brを羽根外径Aの60%以下の小径に設定するようにしたとしても、ファン騒音を低減化し、送風ファン4の駆動に要する駆動モータの消費電力を低減化することができる。以下、これらの点について確認した比較試験及びその試験結果について説明する。
試験例
<ケース1>
従来仕様の羽根車700(図11等参照)である従来品の場合と、本発明に属する羽根車7である実施品を用いた場合との2種類の羽根車について実際に送風試験を行い、そのときの風量(送風量)Q(単位:m/min)に対する送風ファン400,4の回転数N(単位:rpm),騒音値S(単位:dB),及び、駆動モータの消費電力P(単位:W)の関係を調べた。この試験結果を図4に示す。
<ケース2>
又、羽根外径Aを上記従来仕様の羽根車700と同等の100mmの寸法に固定し、羽根内径Bを55mm,60mm,70mm,80mmというように変化させた4種類の羽根車のモデル1−1,1−2,1−3及び1−4について、上記のQに対するN,S,Pの関係を調べた。つまり、羽根外径Aに対する羽根内径Bの比を0.55,0.60,0.70,0.80の4種類に変化させたモデルを用いて実際に送風試験を行い上記の関係を調べた。この試験結果を図5に示す。
<ケース3>
さらに、羽根角度Cを0度,10度,15度,20度,25度,30度というように変化させた6種類の羽根車のモデル2−1,2−2,…,2−6について、上記と同様に実際に送風試験を行って、Qに対するN,S,Pの関係を調べた。この試験結果を図6に示す。
<ケース1〜3で用いたモデルの詳細>
上記のケース1〜3で用いた各モデルの詳細構成としてその羽根諸元は図7に示す通りである。羽根諸元としては、羽根外径(外径),羽根内径(内径),羽根角度(羽根角),羽根アール(羽根R),羽根高さ(高さ),はね枚数(枚数)を示している。
ケース1における「実施品」の羽根諸元は図7のモデル2−2と同じである。
ケース2におけるモデル1−1,1−2,1−3及び1−4は羽根内径のみ変化させ、他の羽根諸元を同一としたものである。
ケース3におけるモデル2−1,2−2,2−3,2−4,2−5及び2−6は羽根角度のみ変化させ、他の羽根諸元を同一としたものである。
<試験結果>
ケース1では、図4を見ると、実施品は従来品よりも低回転数で従来品と同じ送風量を確保することができ、又、実施品は同じ送風量を確保する上で従来品よりも低騒音値にすることができ、さらに、実施品は同じ送風量を確保する上で従来品よりも低消費電力にすることができる、ことが分かる。
ケース2では、図5を見ると、同じ送風量を確保する上で回転数N(同図の点線参照)においては、羽根外形Aに対する羽根内径Bの比(B/A)が0.60(羽根内径が60mm)のモデル1−2が最も低回転数にすることができ、以下、0.70(羽根内径が70mm)のモデル1−3、0.55(羽根内径が55mm)のモデル1−1、0.80(羽根内径が80mm)のモデル1−4の順で回転数が増大している。モデル1−4の風量に対する回転数の関係は、図4の従来品のそれよりも僅かに低回転数側ではあるが、他のモデル1−1,1−2及び1−3は図4の従来品よりも十分に低回転数側となっている。又、同じ送風量を確保する上で騒音値(同図の実線参照)においては、B/Aが0.55(羽根内径が55mm)のモデル1−1が最も低騒音値にすることができ、以下、0.60(羽根内径が60mm)のモデル1−2、0.70(羽根内径が70mm)のモデル1−3、0.80(羽根内径が80mm)のモデル1−4の順で騒音値が増大している。モデル1−4の風量に対する騒音値の関係は、図4の従来品のそれよりも僅かに低騒音値側ではあるが、他のモデル1−1,1−2及び1−3は図4の従来品よりも十分に低騒音値側となっている。さらに、同じ送風量を確保する上で消費電力(同図の一点鎖線参照)においては、B/Aが0.55(羽根内径が55mm)のモデル1−1が最も低消費電力にすることができ、以下、0.60(羽根内径が60mm)のモデル1−2、0.70(羽根内径が70mm)のモデル1−3、0.80(羽根内径が80mm)のモデル1−4の順で消費電力が増大している。モデル1−4の風量に対する騒音値の関係は、図4の従来品のそれよりも高消費電力側にあるが、他のモデル1−1,1−2及び1−3は図4の従来品よりも同等以下の低消費電力側となっている。以上より、B/Aが0.55〜0.70のモデル1−1,1−2,1−3であれば、従来品よりも低騒音でかつ低消費電力で従来品と同等の送風量を確保し得ることが分かる。
ケース3では、図6を見ると、同じ送風量を確保する上で回転数N(同図の点線参照)においては、羽根角度が20度のモデル2−4が最も低回転数にすることができ、以下、15度のモデル2−3、10度のモデル2−2、0度のモデル2−1、25度のモデル2−5、30度のモデル2−6の順で回転数が増大している。モデル2−6の風量に対する回転数の関係は、図4の従来品のそれよりも高回転数側であり、モデル2−5は従来品とほぼ同等に近いものの僅かに低い回転数域であるが、他のモデル2−1,2−2,2−3及び2−4は図4の従来品よりも十分に低回転数側となっている。また、同じ送風量を確保する上で騒音値(同図の実線参照)においては、羽根角度が15度のモデル2−3が最も低騒音値にすることができ、以下、0度,10度及び20度のモデル2−1,2−2,2−4、そして、25度及び30度のモデル2−5及び2−6の順で騒音値が増大している。モデル2−5及び2−6の風量に対する騒音値の関係は、図4の従来品のそれと同等か高騒音値側であり、その他のモデル2−1,2−2,2−3及び2−4は図4の従来品よりも十分に低騒音値側となっている。さらに、同じ送風量を確保する上で消費電力(同図の一点鎖線参照)においては、羽根角度が10度のモデル2−2が最も低消費電力にすることができ、以下、0度,15度及び20度のモデル2−1,2−3,2−4、そして、25度及び30度のモデル2−5及び2−6の順で消費電力が増大している。モデル2−6の風量に対する消費電力の関係は、図4の従来品のそれよりも高消費電力側であり、モデル2−5は従来品とほぼ同等に近いもの僅かに低消費電力側であり、その他のモデル2−1,2−2,2−3及び2−4は図4の従来品よりも十分に低消費電力側となっている。以上より、羽根角度が30度のモデル2−6を除外すれば、従来品よりも低騒音化及び/又は低消費電力化を図り得ることが分かる。
本発明の実施形態で用いる羽根車の斜視図である。 図1の羽根車を示し、図2(a)は図1の羽根車の横断面図であり、図2(b)は図2(a)のI−I線における端面図である。 図2の(a)の1枚の羽根を抜き出して示す拡大説明図である。 ケース1の試験結果として風量と、回転数・騒音値・消費電力との関係図である。 ケース2の試験結果として風量と、回転数・騒音値・消費電力との関係図である。 ケース3の試験結果として風量と、回転数・騒音値・消費電力との関係図である。 ケース1〜3で用いた羽根車のモデルの羽根諸元を一覧表にして示した図である。 給湯器の設置状況を示す模式図である。 燃焼缶体の模式図である。 送風ファンの断面説明図である。 従来品の羽根車を示す図1対応図である。 送風ファンの分解斜視図である。
符号の説明
1 給湯器(ガス燃焼装置)
2 燃焼缶体(燃焼装置本体)
3 排気管
4 送風ファン
7 羽根車
8 給気管
21 燃焼部
73 羽根(前向き羽根)
A 羽根外径
B 羽根内径
C 羽根角度
D 羽根出口角度
F 羽根入口角度

Claims (3)

  1. 室内に設置される燃焼装置本体が燃焼部と、送風ファンとを備え、この燃焼部は供給される燃料ガスと、上記送風ファンの作動により強制的に給気される燃焼用空気とを混合して燃焼させるように構成される一方、上記燃焼装置本体には室外まで延伸されて上記燃焼部で発生する燃焼排気を上記送風ファンからの給気圧力に基づき室外に排出する排気管が接続されるように構成された強制給排気型のガス燃焼装置であって、
    上記送風ファンは、ケーシング内に羽根車を備え、この羽根車の回転作動により羽根車の径方向内方位置の側方に開口するベルマウス部から空気を吸い込む一方、その空気を上記羽根車によりその径方向内方から径方向外方に吹き出すことにより上記燃焼部に対し強制給気する遠心式多翼形ファンにより構成され、
    上記羽根車は多翼の前向き羽根により構成され、羽根外径に対する羽根内径の比が0.55以上0.70以下に設定され、かつ、羽根角度が10度以上25度以下に設定され、加えて、上記ベルマウス部の開口径であるベルマウス径が上記羽根外径の60%以下に設定されている
    ことを特徴とするガス燃焼装置。
  2. 請求項1記載のガス燃焼装置であって、
    上記羽根車の前向き羽根は、羽根出口角度が100度以上180度以下で、かつ、羽根入口角度が45度以上135度以下に設定されて、羽根車回転方向に向けて凹に湾曲した形状に形成されている、ガス燃焼装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のガス燃焼装置であって、
    上記燃焼装置本体には室外の空気を内部に取り込み得るよう室外まで延伸された給気管が接続され、この給気管を通して室外の空気が上記送風ファンの吸気口から吸い込まれるように構成されている、ガス燃焼装置。
JP2003417381A 2003-12-15 2003-12-15 ガス燃焼装置 Expired - Fee Related JP4534477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417381A JP4534477B2 (ja) 2003-12-15 2003-12-15 ガス燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417381A JP4534477B2 (ja) 2003-12-15 2003-12-15 ガス燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005180179A JP2005180179A (ja) 2005-07-07
JP4534477B2 true JP4534477B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=34779893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003417381A Expired - Fee Related JP4534477B2 (ja) 2003-12-15 2003-12-15 ガス燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4534477B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5981902B2 (ja) 2013-10-21 2016-08-31 リンナイ株式会社 遠心式ファン
JP5952800B2 (ja) 2013-11-11 2016-07-13 リンナイ株式会社 遠心式ファン
JP5952801B2 (ja) * 2013-11-15 2016-07-13 リンナイ株式会社 遠心式ファン
JP5907205B2 (ja) * 2014-04-16 2016-04-26 東芝ホームテクノ株式会社 送風装置
CN107701509B (zh) * 2017-10-23 2024-02-23 广东美的制冷设备有限公司 离心风轮、空调器室内机和空调器
CN113187749B (zh) * 2021-05-31 2023-07-25 佛山市南海九洲普惠风机有限公司 一种高效空调风机

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534435U (ja) * 1991-09-13 1993-05-07 パロマ工業株式会社 強制給排気式燃焼器
JPH08284886A (ja) * 1995-04-12 1996-10-29 Toto Ltd 翼付き遠心ファンの羽根車
JPH1038264A (ja) * 1996-07-19 1998-02-13 Gastar Corp 給湯燃焼機器
JP2000087896A (ja) * 1998-09-10 2000-03-28 Daikin Ind Ltd 多翼送風機
JP2001329994A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Zexel Valeo Climate Control Corp 多翼遠心送風機の羽根車
JP2003193998A (ja) * 2001-07-16 2003-07-09 Denso Corp 遠心式送風機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534435U (ja) * 1991-09-13 1993-05-07 パロマ工業株式会社 強制給排気式燃焼器
JPH08284886A (ja) * 1995-04-12 1996-10-29 Toto Ltd 翼付き遠心ファンの羽根車
JPH1038264A (ja) * 1996-07-19 1998-02-13 Gastar Corp 給湯燃焼機器
JP2000087896A (ja) * 1998-09-10 2000-03-28 Daikin Ind Ltd 多翼送風機
JP2001329994A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Zexel Valeo Climate Control Corp 多翼遠心送風機の羽根車
JP2003193998A (ja) * 2001-07-16 2003-07-09 Denso Corp 遠心式送風機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005180179A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6129431B1 (ja) 送風機およびこの送風機を搭載した空気調和装置
JP2009203897A (ja) 多翼送風機
WO2016071948A1 (ja) プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機
JP3812537B2 (ja) 遠心式送風機
JP4534477B2 (ja) ガス燃焼装置
JP5127854B2 (ja) 送風機及びヒートポンプ装置
JP2011149328A (ja) 多翼遠心ファンおよびそれを用いた空気調和機
JP2002257096A (ja) 送風装置および空気調和機用室外機
JP4183005B2 (ja) 遠心多翼送風機
JP5008386B2 (ja) 遠心式多翼送風機
JP2001280288A (ja) 多翼送風機の羽根車構造
JP6179819B2 (ja) 空気調和機
JP2005337076A (ja) 遠心型送風機
JPH0593523A (ja) 空気調和装置
WO1998053211A1 (fr) Soufflante centrifuge multi-pales
JP2007092671A (ja) 送風機
JPH10311294A (ja) 遠心送風機
CN113309714A (zh) 多翼离心风机和家用电器
WO2010125735A1 (ja) 天井埋込形換気扇
JPH09209994A (ja) 遠心型多翼送風機およびこれを用いた換気装置
JP7150480B2 (ja) プロペラファン及びこれを備えた空気調和機用室外ユニット
JP6696525B2 (ja) プロペラファン
JP3387987B2 (ja) 多翼送風ファン
JP2019211146A (ja) 風向変更装置及び送風装置
CN212431079U (zh) 风管机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees