JP4534133B2 - キャパシタおよびその製造方法、並びに半導体メモリ装置 - Google Patents

キャパシタおよびその製造方法、並びに半導体メモリ装置 Download PDF

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Description

本発明は、電極間の誘電体膜として高誘電体金属酸窒化膜を用いたキャパシタおよびその製造方法、並びに半導体メモリ装置に関する。
近年、半導体技術の進歩、特に微細加工技術の進歩により、DRAM(Dynamic Random Access Memory) などの半導体メモリ装置の高集積化が急速に進められている。この高集積化と共に、情報を記憶するメモリセル1つ当たりの容積が小さくなり、メモリセルに含まれるキャパシタの容積も小さくなっている。しかし、メモリ動作を確実にするには、記憶に十分な電荷を蓄積できるだけの容量が必要である。このため、微小容積内でできる限りキャパシタの容量を大きくすべく、掘った溝の側面を利用するトレンチキャパシタ方式または立体構造のスタックキャパシタ方式などを採用してキャパシタの面積を大きくすると共に、キャパシタの誘電体膜の膜厚を薄くしたり、キャパシタの誘電体膜として誘電率の大きなものを用いる試みがなされている。その結果、例えばDRAMのメモリセルに含まれるキャパシタを高誘電体または強誘電体キャパシタに置き換えたキャパシタ型FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などが登場している。このキャパシタ型FeRAMは、電源を切ると書き込み情報が消えてしまう揮発性メモリとは異なり、書き込まれた内容が消えないという利点を有する。
上記のように高誘電体または強誘電体キャパシタをメモリセルに含んだ誘電体メモリに関する技術の従来例としては、例えば特許文献1記載のものがある。
特開平11−214639号公報
上述のように、キャパシタを含んだメモリセルを微細化する際に、単にキャパシタの誘電体膜の膜厚を薄くしていくと、リーク電流が増大して、キャパシタに蓄えた電荷を長く保持することが困難となる。このため、膜厚を薄くする際に、比誘電率の大きな誘電体膜を選択するのが一般的である。しかしながら、一般的に比誘電率と耐熱性は相反する傾向にあり、仮に耐熱性の低い誘電体膜を用いた場合には、後工程における熱処理によって誘電体膜が剥離したり、誘電体膜の結晶化が進むなどの問題が生じるため、リーク性能と耐熱性を両立させた誘電体膜を選択することが必要となる。現在、例えばAl2 3 (比誘電率10),HfO2 (比誘電率15〜40),HfSiOx(比誘電率11〜15)などの金属酸化膜がキャパシタの誘電体膜として用いられているが、膜厚を薄くした際に十分なリーク性能と耐熱性を有しているとはいえない。
ところで、これらの高誘電体金属酸化膜をシリコン層上に成膜した後に窒素を添加することにより、比誘電率をさらに上げ、リーク電流を抑制することができるだけでなく、耐熱性の向上も可能であることが知られている。このように高誘電体金属酸化膜に窒素を添加する方法としては、一般的に熱窒化やプラズマ窒化などが挙げられる。ここで、熱窒化とは、半導体基板等を窒素等の雰囲気中で加熱して窒化する処理を指し、プラズマ窒化とは、半導体基板等をプラズマを用いて窒化する処理を指す。ところが、高誘電体金属酸化膜をシリコン層上に成膜した後に窒素を添加する際に、熱窒化やプラズマ窒化などを用いると、以下のような問題が生じる。
高誘電体金属酸化膜の膜厚を薄くした場合には、成膜直後の高誘電体金属酸化膜は緻密になっていないので、窒素が高誘電体金属酸化膜を通り抜けてシリコン層の界面まで容易に到達し、高誘電体金属酸化膜より比誘電率の低いシリコンナイトライド(SiN)層が形成されてしまう。そこで、高誘電体金属酸化膜の膜厚を薄くする代わりに、窒化を強めて比誘電率を高くすることにより実質的に膜厚を薄くしたのと同等の効果を得られるようにすることが考えられる。ところが、窒化を強めるためには、熱窒化においては窒化温度を上げ、プラズマ窒化においてはプラズマのパワーを上げる必要があるので、たとえ膜厚を厚くしたとしても、結局、窒素が高誘電体金属酸化膜を通り抜けてシリコン層の界面まで到達し、高誘電体金属酸化膜より誘電率の低いSiN層が形成されてしまう。すなわち、高誘電体金属酸化膜をシリコン層上に成膜した後に窒素を添加したにも関わらず、キャパシタの電極間に挟まれた誘電体膜全体としての比誘電率を上げることができず、リーク電流を抑制することができないという問題が生じる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、高誘電体金属酸化膜をシリコン層上に成膜した後に窒素を添加する際に、SiN層がシリコン層の界面に形成されることを抑制することのできる、キャパシタの製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、比誘電率が大きく、耐熱性にもすぐれ、かつリーク電流を抑制することのできるキャパシタを提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、上記キャパシタを有し、メモリ性能の向上した半導体メモリ装置を提供することにある。
本発明のキャパシタの製造方法は、以下の第1工程から第5工程を含むようにしたものである。
(1)半導体(例えば,シリコン)からなる第1電極上に、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第1の高誘電体金属酸化膜を形成する第1工程
(2)第1の高誘電体金属酸化膜を窒化して第1の高誘電体金属酸窒化膜に変換した後、アニーリング処理を施す第2工程
(3)アニーリング処理された第1の高誘電体金属酸窒化膜上に、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第2の高誘電体金属酸化膜を形成する第3工程
(4)第2の高誘電体金属酸化膜を窒化して、第1の高誘電体金属酸窒化膜の窒化量よりも多い窒化量を含む第2の高誘電体金属酸窒化膜に変換する第4工程
(5)第2の高誘電体金属酸窒化膜上に第2電極を形成する第5工程
なお、第2の高誘電体金属酸窒化膜は、1層でも2以上の層の積層構造であってもよい。
本発明のキャパシタの製造方法では、第1電極上に1層目の高誘電体金属酸化膜が形成された後、2層目の高誘電体金属酸化膜を積層する前に、1層目の高誘電体金属酸化膜に窒化処理とアニーリング処理が施され、1層目の高誘電体金属酸窒化膜が緻密な状態になっている。続いて、2層目の高誘電体金属酸窒化膜が形成されるが、このとき窒素が1層目の高誘電体金属酸窒化膜を通り抜けて下層の電極(半導体(シリコン)層)の界面に到達する虞がなく、そのため1層目よりも2層目の高誘電体金属酸化膜の窒化処理を強めることが可能となり、その結果、誘電体膜全体としての比誘電率が大きくなる。
このとき、積層される各高誘電体金属酸化膜は、互いに同一組成であることが望ましく、アルミニウム(Al),ハフニウム(Hf),ジルコニウム(Zr),プラセオジム(Pr),イットリウム(Y),ランタン(La)のいずれか1つを主成分とすることが望ましい。これにより、1層目の高誘電体金属酸窒化膜上に積層された2層目の高誘電体金属酸化膜を窒化する際に、1層目よりも窒化を強めることが可能となる。窒化は、熱窒化またはプラズマ窒化により行われることが望ましい。
本発明のキャパシタは、半導体(例えば,シリコン)からなる第1電極と、第1電極上に形成された誘電体膜と、誘電体膜上に形成された第2電極とを備えた構成を有するものである。このキャパシタは、上記方法により形成することができる。ここで、誘電体膜は、第1電極上に形成された第1の高誘電体金属酸窒化膜と、第1の高誘電体金属酸窒化膜上に形成された第2の高誘電体金属酸窒化膜とを含むものである。第1の高誘電体金属酸窒化膜は、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料によって構成されている。一方、第2の高誘電体金属酸窒化膜は、第1の高誘電体金属酸窒化膜の窒化量よりも多い窒化量を含んでおり、かつAl,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料によって構成されている。
本発明の半導体メモリ装置は、本発明のキャパシタを複数個備えたものである。
本発明のキャパシタの製造方法によれば、電極間の誘電体膜を、第1および第2の高誘電体金属酸窒化膜の積層構造とし、第1の高誘電体金属酸化膜を積層した後、第2の高誘電体金属酸化膜を積層する前に、窒化処理とアニーリング処理を施すようにしたので、第1の高誘電体金属酸窒化膜上の第2の高誘電体金属酸化膜を窒化する際には、第1の高誘電体金属酸窒化膜よりも窒化を強めることが可能となる。更に、このように第2の高誘電体金属酸化膜の窒化を強めたとしても、各高誘電体金属酸化膜を窒化する際に、窒素が通り抜けて下地の電極(シリコン層)に到達し、界面にSiN層が形成されることがなくなる。その結果、誘電体膜としての高誘電体金属酸窒化膜全体の比誘電率を大きくすることができると共に耐熱性が向上し、リーク電流の発生も抑制することができる。
また、本発明のキャパシタによれば、電極間の誘電体膜を、第1の高誘電体金属酸窒化膜、および第1の高誘電体金属酸窒化膜と同等あるいはそれ以上の窒化量を有する第2の高誘電体金属酸窒化膜の積層構造で形成するようにしたので、比誘電率が大きく、かつ耐熱性に優れ、リーク電流の発生もなくなる。よって、これを用いた半導体メモリ装置の特性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るキャパシタCの断面構成を表すものである。このキャパシタCは、半導体、例えばシリコンからなる第1電極12と第2電極23との間の誘電体膜21を積層構造の高誘電体金属酸窒化膜により形成したものである。すなわち、誘電体膜21は、第1電極12上に形成された高誘電体金属酸窒化膜21−1(第1の高誘電体金属酸窒化膜)と、この高誘電体金属酸窒化膜21−1上に形成された高誘電体金属酸窒化膜21−2(第2の高誘電体金属酸窒化膜)との2層構造により構成されている。ここで、高誘電体金属酸窒化膜21−2は、高誘電体金属酸窒化膜21−1と同等あるいはそれ以上の窒化量を有するものである。
次に、図2(A)〜(E)を参照して、上記キャパシタCの製造工程について説明する。
まず、図2(A)に示したように、例えばp型シリコン基板(図示せず)の最表面にn型不純物を拡散させることにより形成された不純物層(シリコン層,第1電極12)の表面を、例えばHFとH2Oとの混合溶液によるRCA洗浄プロセスを用いて洗浄する。これにより、不純物層(第1電極12)の表面に付着した自然酸化膜を除去して、第1電極12とその上に形成される誘電体膜21との間に低誘電率の層が形成されるのを防ぐことができる。なお、全く大気に触れずにキャパシタCが形成されるような場合には、この工程を特に行わなくてもよい。
次に、図2(B)に示したように、例えばALD法(Atomic Layer Deposition;原子層堆積法) またはMOCVD法 (Metal-Organic Chemical Vapor Deposition;有機金属気相成長) により、1層目の高誘電体金属酸化膜121−1(第1の高誘電体金属酸化膜)を形成する。ここで、1層目の高誘電体金属酸化膜121−1は例えばHfSiOxからなり、その膜厚は例えば2nmとする。
次に、図2(C)に示したように、例えば熱窒化により高誘電体金属酸化膜121−1を窒化して高誘電体金属酸窒化膜21−1(第1の高誘電体金属酸窒化膜)に変換する。このときの窒化条件は例えば大気圧のNH3雰囲気で600℃30秒とする。これにより、1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1の比誘電率が大きくなり、リーク電流を大幅に抑制することができる。なお、このときの窒化条件は、1層目の高誘電体金属酸化膜121−1の膜厚が2nmの場合の一具体例であり、窒化量や膜厚などに応じて変更されうるものである。
続いて、窒化した1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1をアニーリング処理する。このときのアニーリング条件は例えば窒素雰囲気で1000℃10秒とする。これにより、1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1が緻密化される。この結果、窒化・アニーリング処理された高誘電体金属酸窒化膜21−1は、後述の2層目の高誘電体金属酸化膜121−2を窒化する際に、窒素が1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1を突き抜けて不純物層(第1電極12)の表面に到達するのを抑制することができる。なお、1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1を緻密化するには、一般的には先の熱窒化での温度(600℃)より高ければ良いが、後述の2層目の高誘電体金属酸化膜121−2を窒化する際の窒化温度と同一またはそれより高温とする必要がある。1層目の窒化温度が2層目の窒化温度よりも低いと、1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1中の窒素が2層目を窒化している最中にさらに拡散する虞があるからであり、また2層目を窒化している最中に窒化温度の影響を受けて1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1の膜質が変化する虞があるからである。
次に、図2(D)に示したように、1層目の高誘電体金属酸化膜121−1と同様に、1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1上にHfSiOxからなる2層目の高誘電体金属酸化膜121−2(第2の高誘電体金属酸化膜)を形成する。ここで、2層目の高誘電体金属酸化膜121−2は1層目の高誘電体金属酸化膜121−1と同一の組成(HfSiOx)からなり、その膜厚は例えば2nmとする。
次に、図2(E)に示したように、例えば熱窒化により2層目の高誘電体金属酸化膜121−2を窒化し高誘電体金属酸窒化膜21−2(第2の高誘電体金属酸窒化膜)に変換する。このときの窒化条件は、例えば1層目の高誘電体金属酸化膜121−1の場合と異なる、大気圧のNH3雰囲気で800℃30秒とする。この際、2層目の高誘電体金属酸化膜121−2は、窒化・アニーリング処理された1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1上に形成されているので、このような強力な窒化を行ったとしても、窒素が1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1を突き抜けてシリコン層(第1電極12)の表面に到達することがなくなる。なお、このときの窒化条件は、2層目の高誘電体金属酸化膜121−2の膜厚が2nmの場合の一具体例を示したものであり、窒化量や膜厚などに応じて変更されるものである。
続いて、必要に応じて窒化した2層目の高誘電体金属酸窒化膜21−2をアニーリング処理する。例えば2層目の高誘電体金属酸窒化膜21−2上に更に3層目の高誘電体金属酸化膜を形成するような場合であって、その3層目の高誘電体金属酸化膜を窒化するような場合には、窒化した2層目の高誘電体金属酸窒化膜21−2をアニーリング処理するのが好ましい。なお、本実施の形態では、3層目の高誘電体金属酸化膜を形成しないので、窒化した2層目の高誘電体金属酸窒化膜21−2に対してアニーリング処理を行わないものとする。このようにして、高誘電体金属酸窒化膜21−1,21−2の積層構造からなる誘電体膜21が形成される。続いて、この誘電体膜21上に例えば蒸着法により他方の電極(第2の電極23)を形成して、図1に示したキャパシタCを得ることができる。
このように、本実施の形態に係るキャパシタCの製造方法によれば、電極間の誘電体膜21を、2つの高誘電体金属酸窒化膜21−1,21−2の積層構造とし、1層目の高誘電体金属酸化膜121−1を積層した後、2層目の高誘電体金属酸化膜121−2を積層する前に、窒化処理とアニーリング処理を行うようにしたので、各高誘電体金属酸化膜を窒化する際に、窒素が1層目の高誘電体金属酸窒化膜21−1を突き抜けてシリコン層(第1電極12)の表面に到達することがなく、その界面にSiN層が形成されることがなくなる。よって、誘電体膜21全体の比誘電率が低下するのを抑制しつつ、高誘電体金属酸窒化膜21の比誘電率を大きくすることができ、また、リーク性能および耐熱性が向上する。
続いて、上記キャパシタCを適用した具体例として半導体メモリ装置1について説明する。なお、ここではキャパシタCをトレンチ型とした場合について説明する。
図3は、その半導体メモリ装置1の回路構成を表したものである。この半導体メモリ装置1は、2つのメモリMA,MB、2本のビット線BLA,BLB、n本のワード線WL1〜WLnおよびm本のプレート線PLmを備えている。メモリMAは、m個のメモリユニットMUA1〜MUAmを有している。そのうちの1つのメモリユニットMUAjは、2つの選択用トランジスタTRAi−1,TRAiおよび2つのキャパシタCAi−1,CAi(1≦j≦m,1<i≦n,j=i/2)を有している。メモリMBは、メモリMAと同様に、m個のメモリユニットMUB1〜MUBmを有している。そのうちの1つのメモリユニットMUBjは、2つの選択用トランジスタTRAi−1,TRAiおよび2つのキャパシタCBi−1,CBi(1≦j≦m,1<i≦n,j=i/2)を有している。このように、メモリMAおよびMBは同一の構成要素を有しており、さらにこれらの構成要素間の接続関係も同一であるので、以下、メモリMAにおけるメモリユニットMUAjについて説明する。
選択用トランジスタTRAi−1(0<i−1≦n−1,i−1は奇数)は、そのゲート電極がワード線WLi−1の一部を構成すると共に、2つのソース・ドレイン領域の一方がビット線BLAに電気的に接続されており、他方がキャパシタCAi−1の一方の電極(第2電極)に電気的に接続されている。キャパシタCAi−1の他方の電極(第1電極)は、プレート線PLj(j=i/2)に電気的に接続されている。一方、選択用トランジスタTRAi(1<i≦n,iは偶数)は、そのゲート電極がワード線WLiの一部を構成すると共に、2つのソース・ドレイン領域の一方がビット線BLBに電気的に接続されており、他方がキャパシタCAiの一方の電極(第4電極)に電気的に接続されている。キャパシタCAiの他方の電極(第3電極)は、プレート線PLjに電気的に接続されており、キャパシタCAi−1の第1電極とプレート線PLjを共有するようになっている。
なお、半導体メモリ装置1を動作させる際には、ビット線BLA,BLBはセンスアンプ(図示せず)に接続され、ワード線WL1〜WLnはワード線デコーダ/ドライバ(図示せず)に接続され、プレート線PL1〜mはプレート線デコーダ/ドライバ(図示せず)に接続されるようになっている。
図4は、ビット線BLA,BLB、ワード線WL1〜WLnおよびキャパシタCA1〜CAnのパターン構成の一部を表したものであり、図5は、メモリユニットMUAjの具体的な構成を表したものである。なお、図5は、図4のパターン構成図におけるA−A矢視方向の断面構成を示したものである。
メモリユニットMUAjは、シリコン基板10、2つのトレンチキャパシタ20a,20b、トランジスタ形成領域、2つの素子分離領域40a,40bおよびビット線形成領域を備えている。
シリコン基板10は、第1不純物拡散層12および第2不純物拡散層13を含んでいる。なお、第1不純物拡散層12が「第1電極」に対応すると共に、「プレート線PLj」を兼ねている。
トレンチキャパシタ20aは、高誘電体金属酸窒化膜21a、絶縁膜22a、第2電極23aおよび埋め込み層24aを含み、また、トレンチキャパシタ20bは、高誘電体金属酸窒化膜21b、絶縁膜22b、第2電極23bおよび埋め込み層24bを含んで構成されている。なお、上記の第1不純物拡散層12(第1電極)、高誘電体金属酸窒化膜21aおよび第2電極23aが「キャパシタCAi−1」に対応し、第1不純物拡散層12(第1電極)、高誘電体金属酸窒化膜21bおよび第2電極23bが「キャパシタCAi」に対応する。
トランジスタ形成領域は、ゲート電極31、ゲート絶縁膜33およびソース・ドレインとなる拡散層34,35,36を含んで構成されている。なお、ゲート電極31、ゲート絶縁膜33および拡散層34,35が「選択用トランジスタTRAi−1」に対応し、ゲート電極32、ゲート絶縁膜33および拡散層35,36が「選択用トランジスタTRAi」に対応する。また、ゲート電極31が「ワード線WLi−1」を兼ねており、ゲート電極32が「ワード線WLi」を兼ねている。
ビット線形成領域は、絶縁膜51,52、コンタクト部53およびビット線54を含んで構成されている。なお、ビット線54がビット線BLAに対応する。
シリコン基板10は、第1不純物拡散層12(第1電極)と、この第1不純物拡散層12(第1電極)の最表面に不純物を拡散させて形成された第2不純物拡散層13とを備えている。第1電極12は、例えばn型シリコン層からなり、第2不純物拡散層13は、第1不純物拡散層12(第1電極)とは異なるp型シリコン層からなる。なお、シリコン基板10は、単結晶、多結晶および非結晶のいずれであってもよい。
トレンチキャパシタ20a,20bは、第1不純物拡散層12(第1電極)および第2不純物拡散層13の積層方向に平行な軸を有するトレンチ構造を有している。トレンチキャパシタ20a,20bは、これらの層中に形成されており、第2不純物拡散層13上に開口部、第1不純物拡散層12(第1電極)内に底部を有している。
トレンチキャパシタ20aの内壁には、高誘電体金属酸窒化膜21aが形成されている。この高誘電体金属酸窒化膜21aは高誘電体材料からなり、複数の高誘電体金属酸窒化膜を含んで構成されている。ここで、高誘電体材料としては、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料、具体的には、Al2 3 ,HfO2 ,Zr2 3 ,PrO2 ,Y2 3 ,La2 3 、またはこれらのシリケート(例えばHfSiOx)、またはこれらの元素の多元系材料(例えばZrAlxOy,HfAlxOy)などが挙げられる。なお、本実施の形態では、高誘電体金属酸窒化膜21aは、HfSiOxからなる2つの高誘電体金属酸窒化膜21a−1,21a−2により構成されている。
高誘電体金属酸窒化膜21aと第2不純物拡散層13との間、および高誘電体金属酸窒化膜21aと第1不純物拡散層13の一部との間には、絶縁膜22aが形成されている。ここで、絶縁膜22aは、高誘電体金属酸窒化膜21aと第2不純物拡散層13とを絶縁する層として機能する。さらにトレンチキャパシタ20aの内部には第2電極23aが、トレンチキャパシタ20a開口部には、第2電極23a、高誘電体金属酸窒化膜21aおよび絶縁層22aを覆うように埋め込み層24aが形成されている。更に、この埋め込み層24aは拡散層34と開口部近傍において接続されている。なお、第2電極23aおよび埋め込み層24aは、例えば導電性の多結晶シリコンにより形成されている。
なお、トレンチキャパシタ20bもトレンチキャパシタ20aと同様の構成を有している。
トランジスタ形成領域は、2つのトレンチキャパシタ20a,20bの間に形成されている。ゲート絶縁膜33は、第2不純物拡散層13、拡散層34,35,36およびトレンチキャパシタ20a,20b上に形成されており、拡散層35に接する領域の一部に開口部33Aを有している。ゲート電極31,32は、ゲート絶縁膜33上に形成されており、2つのトレンチキャパシタ20a,20bを結ぶ方向と垂直な方向に帯状に設けられている。拡散層34,35,36は、第2不純物拡散層13とゲート絶縁膜33との間に形成されている。より具体的には、拡散層34は、ゲート絶縁膜33がゲート電極31に接する領域の一部と埋め込み層24aとを接続するように設けられている。拡散層35は、ゲート絶縁膜33がゲート電極31に接する領域の一部とゲート絶縁膜33がゲート電極32に接する領域の一部とを接続すると共に、拡散層34,36とは接しないように設けられている。拡散層36は、ゲート絶縁膜33がゲート電極32に接する領域の一部と埋め込み層24bとを接続するように設けられている。
素子分離領域40aは、トレンチキャパシタ20aの上部および開口部の一部に被さるように形成されており、隣接するトランジスタ形成領域同士を電気的に分離する層として機能する。なお、素子分離領域40bも素子分離領域40aと同様の構成を有している。
ビット線形成領域は、トランジスタ形成領域および素子分離領域40上に形成されている。絶縁膜51は、ゲート電極31,32、ゲート絶縁膜33および素子分離領域40を覆うように形成されると共に、ゲート絶縁膜33の開口部33A上に貫通孔51Aを有している。コンタクト部53は、開口部33Aおよび貫通孔51Aを満たすように形成されると共に、拡散層35に接続されている。ビット線54は、絶縁膜51上において帯状のゲート電極31,32に対して垂直な方向に設けられ、コンタクト部53と電気的に接続されるている。絶縁層52は、絶縁層51およびビット線54を覆うように形成されている。
次に、上記半導体メモリ装置1の具体的な製造方法について、メモリユニットMUAjの製造プロセスを中心に説明する。
まず、キャパシタCAi−1の製造方法について説明する。図6(A)に示したように、例えばp型シリコンからなる第2不純物拡散層13の表面に、例えば熱酸化により二酸化シリコン(SiO2)からなる第1酸化パッド層111を形成する。その後、第1酸化パッド層111上に、例えばCVD法((Chemical Vepor Deposition;化学的気相成長法) により窒化シリコンパッド層112を形成する。さらに窒化シリコンパッド層112に、TEOS(Si(OC2H5)4)からなる第2酸化パッド層113を堆積させる。以下、これらの層をまとめてパッドスタック層114と称する。その後、例えばRIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング) により第2の不純物拡散層13に到達する深いトレンチを形成した後、例えばCVD法により多結晶シリコン115をトレンチ内部に埋め込むように形成する。
次に、図6(B)に示したように、後の工程で絶縁膜22aが形成される深さまで多結晶シリコン115をエッチバックする。続いて、例えばCVD法によりトレンチの内壁に絶縁膜を形成した後、エッチバックして、トレンチ内の第2の不純物拡散層13と接する内壁のみに絶縁膜22aを形成する。
その後、図7(A)に示したように、エッチングによりトレンチ内部の多結晶シリコン115を選択的に除去する。次に、例えばイオン注入法によりパッドスタック層114および絶縁膜22aをマスクとして、例えばn型シリコンからなる第1不純物拡散層(第1電極12)を形成する。
次に、図7(B)に示したように、トレンチ内に前述の方法(図1参照)により高誘電体金属酸窒化膜21aを形成する。更に、トレンチ内部を埋め込むように、例えばCVD法により例えば導電性の多結晶シリコンからなる第2電極23aを形成する。
次に、図8(A)に示したように、第2電極23aを例えば窒化シリコンパッド層112の深さまでエッチバックする。これにより、パッドスタック層114上に堆積した第2電極23aは除去される。
次に、図8(B)に示したように、露出している高誘電体金属酸窒化膜21a、第2酸化パッド層113をエッチングにより除去すると共に、小さなトレンチができるように高誘電体金属酸窒化膜21a、絶縁膜22aおよび第2電極23aをエッチバックする。
次に、図9に示したように、例えばCVD法によりこの小さなトレンチを埋め込むように導電性の多結晶シリコンからなる埋め込み層24aを形成する。その後、熱処理によって、埋め込み層中の不純物が第2不純物拡散層13に拡散され、第2不純物拡散層13中に拡散層34が形成される。その後、エッチングにより第1酸化パッド層111および窒化シリコンパッド層112を除去する。このようにしてキャパシタCAn−1が形成される。
なお、キャパシタCAiもキャパシタCAi−1と同じ製造方法により形成される。
キャパシタCAn−1,CAnを形成した後は、図10に示したように、例えばRIEにより第1不純物拡散層12(第1電極)に到達しない程度の深さのトレンチをトレンチキャパシタ20a,20bの上部の一部と重複するように形成した後、例えばCVD法により絶縁物をトレンチ内部に埋め込んで、素子分離領域40を形成する。続いて、例えば熱酸化によりトランジスタ形成領域の表面にゲート絶縁膜33を形成する。
次に、図11に示したように、ゲート絶縁膜33および素子分離領域40上に、例えば導電性の多結晶シリコン層を堆積し、さらに例えばタングステンシリサイド(WSi)層を堆積した後、エッチングによりゲート電極31,32,131,132を形成する。なお、素子分離領域40上に形成されたゲート電極131,132は隣接する他のトランジスタ形成領域130にあるゲート電極の一部である。この後、例えばイオン注入法により拡散層35を形成する。
続いて、ゲート電極31,32,131,132、ゲート絶縁膜33および素子分離領域40上に、例えばCVD法により絶縁膜51を形成し、例えばCMP(Chemical and Mechanical Polishing;化学的機械研磨) によりその表面を平坦化する。その後、エッチングにより絶縁膜51およびゲート絶縁膜33を貫通して拡散層35に達する貫通孔51Aを形成する。
次に、図5に示したように、例えばCVD法により貫通孔51A内に例えば導電性の多結晶シリコンからなるコンタクト部53を埋め込んだ後、例えばCMPによりその表面を平坦化する。その後、例えばスパッタリング法によりタングステン(W)を堆積させてコンタクト部53と接続されたビット線54を形成する。
続いて、例えばCVD法により絶縁膜51およびコンタクト部53上に、例えばBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass) からなる絶縁膜52を形成した後、例えばCMPによりその表面を平坦化する。その後、ビット線取り出し電極、ワード線取り出し電極およびプレート線取り出し電極(図示せず)等を形成する。このようにして半導体メモリ装置1が形成される。
次に、図3を参照して、この半導体メモリ装置1の作用について説明する。
この半導体メモリ装置1では、対となったキャパシタCAi,CBiに相補的なデータを書き込むことで1ビットが記憶されるようになっている。このような半導体メモリ装置1からデータを読み出す方法について、以下説明する。なお、一例として、対となったキャパシタCAi,CBiから相補的な1ビットのデータを読み出すものとし、キャパシタCAiにはデータ”1”が,キャパシタCBiにはデータ”0”が記憶されているものとする。ただし、データ”1”は、残留分極が+Prの状態(プラス方向の外部電界が印加された場合に生じる残留分極の状態)であり、データ”0”は、残留分極が−Prの状態(マイナス方向の外部電界が印加された場合に生じる残留分極の状態)である。
まずプレート線PLjにVccを印加する。このとき、キャパシタCAiにはデータ”1”が記憶されているので、高誘電体金属酸窒化膜21Aに分極反転が生じ、蓄積電荷量が増加し、第2電極23Aの電位が上昇する。一方、キャパシタCBiにはデータ”0”が記憶されているので、高誘電体金属酸窒化膜21Bに分極反転が生ぜず、第2電極23Bの電位はほとんど上昇しない。このように、キャパシタCAi,CBiに記憶されたデータに依存して第2電極23A,23Bの電位に変化が生じる。
次に、ビット線BLA,BLBを浮遊状態とし、ワード線WLiをハイレベルとすることによって、選択用トランジスタTRAi,TRBiをオン状態にする。すると、第2電極23Aに生じた電位によりビット線BLAに電位が生じるが、第2電極23Bに生じた電位によりビット線BLBの電位はわずかしか上昇しない。
次いで、ワード線WLiをローレベルとすることによって、選択用トランジスタTRAi,TRBiをオフ状態にする。その後、ビット線BLA,BLBをセンスアンプSAによってラッチし、センスアンプSAを活性化してデータを増幅し、データを読み出す。
ところで、本実施の形態の半導体メモリ装置1のように、キャパシタCAnの上に選択用トランジスタTRAnが積層される構造を有する場合には、キャパシタCAnは、選択用トランジスタTRAnを形成する際に加えられる高熱を繰り返し受けることになる。このため、キャパシタCAnの電極間に挟まれた誘電体膜21a,21bの耐熱性が低い場合には、選択用トランジスタTRAnを形成する際に、誘電体膜21a,21bが剥離したり、誘電体膜21a,21bの結晶化が進むなどの問題が生じやすくなる。しかしながら、本実施の形態では、前述のように、リーク性能および耐熱性に優れた半導体メモリ装置用キャパシタを用いているので、誘電体膜21a,21bが剥離したり、誘電体膜21a,21bの結晶化が進むことはなく、特性の向上した半導体メモリ装置1となる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、上記実施の形態では、熱窒化により窒化を行っているが、このときの窒化条件は、窒素が誘電体膜21−1または21−2を突き抜けて第1不純物拡散層12(第1電極)の表面に到達して、SiN層を形成することが殆どないような条件であれば良く、本発明は上記の窒化条件に限定されるものではない。
また、窒化方法としては、熱窒化に限らず、プラズマ窒化またはイオン注入などを用いてもよい。例えば1層目の誘電体膜21−1をプラズマ窒化するための窒化条件は、He/N2混合気体(混合比95%He)、He流量475sccm、N2流量25sccm、圧力10^4Pa、印加電力100W、印加時間40秒、基板バイアス0V、ウェハ温度20℃、チャンバー温度65℃とする。2層目の誘電体膜21ー2をプラズマ窒化するための窒化条件は、1層目よりHe流量、N2流量および印加電力が大きい条件とする。
また、上記実施の形態では、キャパシタCA1〜CAn,CB1〜CBnの上に選択用トランジスタTRA1〜RTAn,TRB1〜RTBnが積層される構造を有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、選択用トランジスタTRA1〜RTAn,TRB1〜RTBnの上にキャパシタCA1〜CAn,CB1〜CBnが積層される構造を有していても構わない。このような構造を有していたとしても、キャパシタCA1〜CAn,CB1〜CBnが後の工程により高熱を繰り返し受けるような場合には、本発明は特に有効である。
また、上記実施の形態では、トレンチ形状のキャパシタCA1〜CAn,CB1〜CBnを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、スタック形状など、トレンチ形状とは異なる形状であってもよい。スタック形状など、トレンチ形状とは異なる形状であっても誘電体膜21を形成することが可能だからである。
また、上記実施の形態では誘電体膜21−1,21−2の膜厚を同じとしたが、異なっていてもよく、また厚さは2nmより厚くても薄くても構わない。
また、電極間の誘電体膜21は2層構造に限らず、3層以上を有する構造としてもよい。
本発明の一実施の形態に係るキャパシタを表す断面図である。 図1のキャパシタの製造工程を説明するための断面図である。 半導体メモリ装置の回路構成図である。 半導体メモリ装置のパターン構成図である。 図4のパターン構成図におけるA−A矢視方向の断面構成図である。 半導体メモリ装置の製造工程を説明するための断面図である。 図6に続く工程を説明するための断面図である。 図7に続く工程を説明するための断面図である。 図8に続く工程を説明するための断面図である。 図9に続く工程を説明するための断面図である。 図10に続く工程を説明するための断面図である。
符号の説明
10…シリコン基板、12…第1不純物拡散層(第1電極)、13…第2不純物拡散層、20a,20b…トレンチキャパシタ、21…誘電体膜、21a,21b…高誘電体金属酸窒化膜、21ー1,21a−1,21b−1…1層目の高誘電体金属酸窒化膜、21−2,21a−2,21b−2…2層目の高誘電体金属酸窒化膜、22a,22b…絶縁膜、23,23a,23b…第2電極、24a,24b…埋め込み層、31,32…ゲート電極、33…ゲート絶縁膜、34,35,36…拡散層、40a,40b…素子分離領域、51,52…絶縁膜、51A…貫通孔、53…コンタクト部、54,BLA,BLB…ビット線、121−1…1層目の高誘電体金属酸化膜、121−2…2層目の高誘電体金属酸化膜、C,CA1〜CAn,CB1〜CBn…キャパシタ、MA,MB…メモリ、MUA1〜MUAm,MUB1〜MUBm…メモリユニット、PL1〜PLm…プレート線、TRA1〜RTAn,TRB1〜RTBn…選択用トランジスタ、WL1〜WLn…ワード線

Claims (6)

  1. 半導体からなる第1電極上に、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第1の高誘電体金属酸化膜を形成する第1工程と、
    前記第1の高誘電体金属酸化膜を窒化して第1の高誘電体金属酸窒化膜に変換した後、アニーリング処理を施す第2工程と、
    前記アニーリング処理された第1の高誘電体金属酸窒化膜上に、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第2の高誘電体金属酸化膜を形成する第3工程と、
    前記第2の高誘電体金属酸化膜を窒化して、前記第1の高誘電体金属酸窒化膜の窒化量よりも多い窒化量を含む第2の高誘電体金属酸窒化膜に変換する第4工程と、
    前記第2の高誘電体金属酸窒化膜上に第2電極を形成する第5工程と
    を含むことを特徴とするキャパシタの製造方法。
  2. 前記第1および第2の高誘電体金属酸化膜を互いに同一の組成を有するものとする
    ことを特徴とする請求項1記載のキャパシタの製造方法。
  3. 前記第2および第4工程それぞれの窒化処理を、熱窒化またはプラズマ窒化により行う
    ことを特徴とする請求項1記載のキャパシタの製造方法。
  4. 半導体からなる第1電極と、
    誘電体膜と、
    前記誘電体膜上に形成された第2電極と
    を備え、
    前記誘電体膜は、
    前記第1電極上に形成された、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第1の高誘電体金属酸窒化膜と、
    前記第1の高誘電体金属酸窒化膜上に形成されると共に前記第1の高誘電体金属酸窒化膜の窒化量よりも多い窒化量を含む、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第2の高誘電体金属酸窒化膜と
    を含む
    ことを特徴とするキャパシタ。
  5. 前記第1および第2の高誘電体金属酸窒化膜は互いに同一の組成を有する
    ことを特徴とする請求項記載のキャパシタ。
  6. キャパシタを有する半導体メモリ装置であって、
    前記キャパシタは、
    半導体からなる第1電極と、
    誘電体膜と、
    前記誘電体膜上に形成された第2電極と
    を備え、
    前記誘電体膜は、
    前記第1電極上に形成された、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第1の高誘電体金属酸窒化膜と、
    前記第1の高誘電体金属酸窒化膜上に形成されると共に前記第1の高誘電体金属酸窒化膜の窒化量よりも多い窒化量を含む、Al,Hf,Zr,Pr,Y,Laのいずれか1つを主成分とする材料からなる第2の高誘電体金属酸窒化膜と
    を含む
    ことを特徴とする半導体メモリ装置。
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