WO2022176549A1 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

より簡素な構成でありながら、動作信頼性に優れる半導体記憶装置を提供する。半導体記憶装置は、半導体基板と、その半導体基板上に設けられると共に常誘電体キャパシタを含む第1メモリと、半導体基板上に設けられると共に強誘電体キャパシタを含む第2メモリとを備える。

Description

半導体記憶装置
 本開示は、半導体記憶装置に関する。
 CMOS(Complementary MOS)回路は、消費電力が少なく、高速動作が可能であり、かつ微細化及び高集積化が容易な回路として知られている。CMOS回路は、多くのLSI(Large Scale Integration)デバイスにて用いられている。
 LSIデバイスに搭載されるメモリには、例えば、Static RAM(Static Random Access Memory:SRAM)等が用いられる。近年、LSIデバイスのコスト及び消費電力をより低減するために、SRAMに替えて、Dynamic RAM(DRAM)を用いたメモリ装置が提案されている。DRAMは、10ns-100nsの比較的高速動作が可能であるうえ、書換回数も無限大に近く、信頼性も高い。しかしながら、データ保持時中にキャパシタから電荷が抜けてしまうため定期的なリフレッシュ動作が必要である。このため、待機電流が大きくなったり、電源オフ時にデータが消えてしまったりという欠点がある。
 DRAMと不揮発性メモリの一種であるPCM(相変化メモリ)とを混載させた構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006-295130号公報
 ところが、PCMは電流スイッチ駆動型のメモリである。このため書換時に大きな電流を消費するという欠点や、PCMをDRAMと混載させるためのプロセスフローが煩雑であるという欠点がある。
 よって、より簡素な構成でありながら、動作信頼性に優れる半導体記憶装置が望まれる。
 本開示の一実施形態に係る半導体記憶装置は、半導体基板と、その半導体基板上に設けられると共に常誘電体キャパシタを含む第1メモリと、半導体基板上に設けられると共に強誘電体キャパシタを含む第2メモリとを備える。
 本開示の一実施形態に係る半導体記憶装置では、1つの半導体基板に、常誘電体キャパシタを含む第1メモリと強誘電体キャパシタを含む第2メモリとが混載される。よって、より簡素な構成でありながら、一時的に記憶すべきデータの記憶と、長期的に記憶すべきデータの記憶との使い分けが可能となる。
本開示の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成例を模式的に表すブロック図である。 図1に示した半導体記憶装置の記憶部の回路構成例を表す回路図である。 図1に示した半導体記憶装置の記憶部および回路部の一構成例を表す断面図である。 図1に示した半導体記憶装置の記憶部の一構成例を表す平面図である。 図1に示した半導体記憶装置の製造方法の一工程を説明する模式図である。 図5Aに続く一工程を説明する模式図である。 図5Bに続く一工程を説明する模式図である。 図5Cに続く一工程を説明する模式図である。 図5Dに続く一工程を説明する模式図である。 図5Eに続く一工程を説明する模式図である。 図5Fに続く一工程を説明する模式図である。 図5Gに続く一工程を説明する模式図である。 図5Hに続く一工程を説明する模式図である。 図5Iに続く一工程を説明する模式図である。 図5Jに続く一工程を説明する模式図である。 図5Kに続く一工程を説明する模式図である。 図5Lに続く一工程を説明する模式図である。 図5Mに続く一工程を説明する模式図である。 図5Mに続く一工程を説明する模式図である。 図5Oに続く一工程を説明する模式図である。 本開示の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の記憶部および回路部の一構成例を表す断面図である。 本開示の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の記憶部および回路部の一構成例を表す断面図である。 本開示の第3の実施形態の変形例に係る半導体記憶装置の記憶部および回路部の一構成例を表す断面図である。 本開示の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の記憶部の一構成例を表す断面図である。 本開示の第5の実施形態に係る半導体記憶装置の記憶部の一構成例を表す断面図である。
 以下、本開示における実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下で説明する実施形態は本開示の一具体例であって、本開示にかかる技術が以下の態様に限定されるわけではない。また、本開示の各構成要素の配置、寸法、及び寸法比等についても、各図に示す様態に限定されるわけではない。
 なお、説明は以下の順序で行う。
 1.第1の実施形態
  1.1.構成例
  1.2.製造方法
  1.3.作用効果
  1.4.変形例
 2.第2の実施形態
  2.1.構成例
  2.2.作用効果
 3.第3の実施形態
  3.1.構成例
  3.2.作用効果
  3.3.変形例
 4.第4の実施形態
  4.1.構成例
  4.2.作用効果
 5.第5の実施形態
  5.1.構成例
  5.2.作用効果
  5.3.変形例
 <1.第1の実施形態>
 [1.1.構成例]
 (全体構成例)
 まず、図1を参照して、本開示の第1の実施形態に係る半導体記憶装置1の全体構成例について説明する。図1は、本実施形態に係る半導体記憶装置1の全体構成例を模式的に表すブロック図である。
 図1に示したように、半導体記憶装置1は、例えば演算部100と、回路部200と、記憶部300とを備えている。
 演算部100は、例えばCPU(Central  Processing  Unit)やMPU(Micro  Processing  Unit)等のプロセッサを有する。演算部100は、例えば記憶部300への情報の書き込み、および記憶部300に格納された情報の読み出しなどの動作を制御する。
 回路部200は、例えばロジック回路である。
 記憶部300は、情報が格納されるデバイスを含んでいる。記憶部300は、例えば1次キャッシュメモリL1と、2次/3次キャッシュメモリL2/L3と、4次キャッシュメモリL4と、NVM(Non Volatile Memory)とを有している。回路部200は、1次キャッシュメモリL1、2次/3次キャッシュメモリL2/L3、4次キャッシュメモリL4、およびNVM(Non Volatile Memory)に対して個別に設けられている。1次キャッシュメモリL1は、最も高速の動作が求められるキャッシュメモリである。1次キャッシュメモリL1は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)を含んでいる。2次/3次キャッシュメモリL2/L3は、例えば揮発性メモリである第1メモリ10(後出)を含んでいる。第1メモリ10は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。4次キャッシュメモリL4は、例えば不揮発性メモリである第2メモリ20(後出)を含んでいる。NVMは例えばプログラムデータや演算に用いる係数データを格納している。第2メモリ20は、例えばFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)である。
 演算部100は、例えば第1メモリ10を含む2次/3次キャッシュメモリL2/L3、および第2メモリ20を含む4次キャッシュメモリL4の双方とそれぞれ通信を行うようになっている。ここで、演算部100と第1メモリ10を含む2次/3次キャッシュメモリL2/L3との第1距離D1は、演算部100と第2メモリ20を含む4次キャッシュメモリL4との第2距離D2よりも短いことが望ましい。第2メモリ20と比較して、第1メモリ10のほうが演算部100から頻繁にアクセスされるからである。すなわち、演算部100と第1メモリ10との通信頻度が、演算部100と第2メモリ20との通信頻度よりも高く、第1メモリ10は第2メモリ20と比較してより高速の処理が求められるからである。また、例えばSRAMを含む1次キャッシュメモリL1は、演算部100と2次/3次キャッシュメモリL2/L3との間に配置されているとよい。
 図2は、図1に示した半導体記憶装置1の回路部200および記憶部300の回路構成例を表す回路図である。図2に示したように、記憶部300では、第1メモリ10の第1キャパシタ部12と第2メモリ20の第2キャパシタ部22とが、プレートラインPLとセンスアンプAMPとの間で並列接続されている。第1キャパシタ部12および第2キャパシタ部22は、それぞれ、第1薄膜トランジスタ11および第2薄膜トランジスタ21を介してセンスアンプAMPに接続されている。センスアンプAMPでは、第1薄膜トランジスタ11の容量と第2薄膜トランジスタ21の容量との差分による電圧変化を検出する。したがって、第1薄膜トランジスタ11が接続されるビット線BL1の寄生容量C-BL1と第2薄膜トランジスタ21が接続されるビット線BL2の寄生容量C-BL2とが実質的に等しいことが望ましい。第1薄膜トランジスタ11は、例えばワード線WL1と接続されるゲート電極11G(後出)を有する。第2薄膜トランジスタ21は、例えばワード線WL2と接続されるゲート電極21G(後出)を有する。第1薄膜トランジスタ11は、第1キャパシタ部12と接続され、第1メモリ10を駆動する。第2薄膜トランジスタ21は、第2キャパシタ部22と接続され、第2メモリ20を駆動する。なお、第1メモリ10のキャパシタ部12は、例えば第2メモリ20のキャパシタ部22の電位を検出する際に参照する参照用電位を発生させるものである。すなわち、キャパシタ部12の電位は、キャパシタ部22の電位の変化を検出する際の基準となるものである。ここで1次キャッシュメモリL1、2次/3次キャッシュメモリL2/L3、4次キャッシュメモリL4、およびNVMの各々の駆動電圧は、互いに異なっているとよい。例えばNVMは比較的長時間のデータ保持が求められる。このため、NVMは、1次キャッシュメモリL1、2次/3次キャッシュメモリL2/L3、および4次キャッシュメモリL4の各駆動電圧よりも高い駆動電圧で動作するようになっているとよい。したがって、NVMを駆動する回路部200には、より高い駆動電圧で動作するトランジスタを設け、あるいは、チャージポンプ回路を設けるとよい。
(記憶部300の構成)
 次に、図3および図4を参照して、半導体記憶装置1のうちの記憶部300の要部について説明する。図3は、主に、記憶部300のうちの第1メモリ10および第2メモリ20の断面構成例を表している。なお、図3では、回路部200の断面構成例も併せて示している。また、図4は、第1メモリ10の平面構成例を表している。図4では、2つの第1メモリ10Lおよび第1メモリ10Rのレイアウトを例示している。図4に示したように、第1メモリ10Lおよび第1メモリ10Rが互いに点対称の位置関係となるように配置されている。より高い密度で多数の第1メモリ10を半導体基板2に配置するためである。なお、図4では第1メモリ10の平面構成を例示しているが、第2メモリ20についても同様の平面構成とすることができる。なお、第1メモリ10Lと第1メモリ10Rとの間に、ダミーのゲート配線DGを配してもよい。ゲート配線DGの構成材料および寸法は例えばゲート電極11Gの構成材料および寸法と実質的におなじであるとよい。また、第1メモリ10Lのゲート電極11Gとゲート配線DGとの間隔は第1メモリ10Rのゲート電極11Gとゲート配線DGとの間隔とは実質的に等しいことが望ましい。ゲート配線DGを設けることで、微細な寸法のゲート電極11Gを多数形成する場合に各々の寸法のばらつきを低減しやすくなる。なお、第1メモリ10Lと第1メモリ10Rと間の電流リークを抑制する目的で、ダミーのゲート配線DGに負バイアスを印加するようにしてもよい。
 上述したように、第1メモリ10は、例えば記憶部300のうちの2次/3次キャッシュメモリL2/L3に好適に用いられる。第2メモリ20は、例えば記憶部300のうちの4次キャッシュメモリL4に好適に用いられる。第2メモリ20は、メインメモリNVMに用いることもできる。
 図3に示したように、第1メモリ10および第2メモリ20は、共通の半導体基板2に設けられている。第1メモリ10は、第1薄膜トランジスタ11と、第1キャパシタ部12とを有している。第2メモリ20は、第2薄膜トランジスタ21と、第2キャパシタ部22とを有している。
 半導体基板2は、半導体材料により構成される。半導体基板2は、シリコン基板であってもよいし、シリコン基板の中にSiO2等の絶縁膜を挟み込んだSOI(Silicon On Insulator)基板であってもよい。また、半導体基板2は、ゲルマニウムなどの他の半導体元素で形成された基板であってもよく、GaAs(ガリウムヒ素)、GaN(窒化ガリウム)、またはSiC(シリコンカーバイド)等の化合物半導体で形成された基板であってもよい。
 半導体基板2には、素子分離層3が設けられている。素子分離層3は、絶縁性材料にて構成され、半導体基板2のアクティブ領域に設けられる複数の第1薄膜トランジスタ11同士および複数の第2薄膜トランジスタ21の各々を互いに電気的に分離する。素子分離層3は、例えばSiOx(酸化シリコン)、SiNx(窒化シリコン)、またはSiON(酸窒化シリコン)などの絶縁性材料で構成され得る。
 例えば、素子分離層3は、STI(Shallow Trench Isolation)法を用いて、所定領域の半導体基板2の一部をエッチング等で除去したのち、エッチング等によって形成された開口をSiOx(酸化シリコン)で埋め込むことにより形成することができる。または、素子分離層3は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法を用いて、所定領域の半導体基板2を熱酸化することにより形成してもよい。
 素子分離層3によって互いに分離された領域は、第1薄膜トランジスタ11または第2薄膜トランジスタ21が設けられるアクティブ領域AA(図4参照)となる。アクティブ領域AAには、例えば、第1導電型不純物(例えば、ホウ素(B)またはアルミニウム(Al)などのp型不純物)が導入される。
 第1薄膜トランジスタ11および第2薄膜トランジスタ21は、いずれも半導体基板2の表面近傍に設けられている。第1薄膜トランジスタ11は、例えばゲート電極11Gと、ゲート絶縁膜11Zと、ドレイン領域11Dと、ソース領域11Sとを含むMOS(Metal Oxide Semiconductor)-FET(Field-Effect Transistor)である。第2薄膜トランジスタ21は、例えばゲート電極21Gと、ゲート絶縁膜21Zと、ドレイン領域21Dと、ソース領域21Sとを含むMOS-FETである。
 ゲート絶縁膜11Z,21Zは、絶縁性材料で構成され、半導体基板2のアクティブ領域AA上に設けられる。ゲート絶縁膜11Z,21Zは、電界効果トランジスタのゲート絶縁膜として公知の絶縁性材料で形成されてもよい。例えば、ゲート絶縁膜11Z,21Zは、酸化シリコン(SiOx)等の酸化物で形成されてもよい。
 ゲート電極11G,21Gは、導電性材料で構成され、ゲート絶縁膜11Z,21Zの上に設けられる。具体的には、ゲート電極11G,21Gは、例えば図3の紙面と直交する方向、すなわち、図4の紙面の上下方向(以下、第1方向とする)に延在している。なお、ゲート電極11Gは、素子分離層3を越えて第1方向に延在し、複数のアクティブ領域AAにまたがるように設けられることで、複数の第1メモリ10の第1薄膜トランジスタ11のゲートを電気的に接続するワード線WLとなっている。同様に、ゲート電極21Gは、素子分離層3を越えて第1方向に延在し、複数のアクティブ領域AAにまたがるように設けられることで、複数の第2メモリ20の第2薄膜トランジスタ21のゲートを電気的に接続するワード線WLとなっている。
 ゲート電極11G,21Gは、例えばポリシリコン等により形成されてもよいし、金属、合金、金属化合物、または金属(Niなど)とポリシリコンとの合金、すなわち、いわゆるシリサイドにより形成されてもよい。具体的には、ゲート電極11G,21Gは、ゲート絶縁膜11Z,21Zの上に設けられたTiNまたはTaNからなる金属層と、ポリシリコン層との積層構造にて形成されてもよい。このような積層構造によれば、ゲート電極11G,21Gは、ポリシリコン層のみで形成される場合と比較して配線抵抗を低下させることができる。
 ドレイン領域11D,21Dおよびソース領域11S,21Sは、半導体基板100に形成された第2導電型の領域である。具体的には、ドレイン領域11Dおよびソース領域11Sは、図3および図4の紙面左右方向(以下、第2方向とする)にゲート電極11Gを挟んで対向するように設けられる。ドレイン領域21Dおよびソース領域21Sは、第2方向にゲート電極21Gを挟んで対向するように設けられる。
 ソース領域11Sは、例えばコンタクトプラグ13を介して第1キャパシタ部12の第1下部電極121(後出)と電気的に接続されている。ソース領域21Sは、例えばコンタクトプラグ23を介して第2キャパシタ部22の第2下部電極221(後出)と電気的に接続されている。コンタクトプラグ13,23は、いずれも、半導体基板2上の第1階層Lv1に含まれている。コンタクトプラグ13,23は、例えばNi(ニッケル)などの金属により形成されてもよいし、Niなどの金属とポリシリコンとの合金(いわゆるシリサイド)により形成されてもよい。
 ドレイン領域11D,21Dおよびソース領域11S,21Sは、例えば、アクティブ領域AAの半導体基板2に、第2導電型不純物(例えば、リン(P)、ヒ素(As)などのn型不純物)を導入することで形成することができる。
 ドレイン領域11Dは、コンタクトプラグ14と配線層15とコンタクト層16とを介して、ビット線BLとしての配線層17と電気的に接続されている。同様に、ドレイン領域21Dは、コンタクトプラグ24と配線層25とコンタクト層26とを介して、ビット線BLとしての配線層27と電気的に接続されている。コンタクトプラグ14,24、配線層15,25、コンタクト層16,26、および配線層17,27は、いずれも第1階層Lv1に含まれており、平坦化膜4に埋設されている。配線層17,27は、いずれも、例えばワード線WLであるゲート電極11G,21Gの延在方向と直交する第2方向に延在している。
 平坦化膜4は、絶縁性材料で構成され、第1薄膜トランジスタ11および第1キャパシタ部12、ならびに第2薄膜トランジスタ21および第2キャパシタ部22を埋め込むように半導体基板2の全面に広がって設けられる。平坦化膜4は、例えば酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiNx)、または酸窒化シリコン(SiON)などの絶縁性の酸窒化物で構成されてもよい。
 第1キャパシタ部12は常誘電体キャパシタである。第1キャパシタ部12は、半導体基板2上の第1階層Lv1に含まれている。第1キャパシタ部12は、常誘電体的性質を有する材料を含んでいる。具体的には、図3に示したように、第1キャパシタ部12は、例えば第1下部電極121と、HfO2およびZrO2のうちの少なくとも1種を含む常誘電体層122と、第1上部電極123と、第1導電層124とが順に積層された第1積層構造を含む。
 第1キャパシタ部12は、例えば図3に示したように、いわゆるシリンダ型構造を有する。具体的には、例えば第1下部電極121は第1凹部121Uを含む凹形状を有し、第1上部電極123は第1凸部123Tを含む凸形状を有する。第1凸部123Tは、第1凹部121Uに挿入されるようになっている。また、常誘電体層122は、第1凹部121Uと第1凸部123Tとの隙間に充填されるようになっている。なお、常誘電体層122は、常誘電体のみにより構成される場合に限定されず、例えば常誘電体に強誘電体が混在したものであってもかまわない。
 第2キャパシタ部22は強誘電体キャパシタである。第2キャパシタ部22は、半導体基板2上の第1階層Lv1に含まれている。第2キャパシタ部22は、強誘電体的性質を有する材料を含んでいる。具体的には、図3に示したように、第2キャパシタ部22は、例えば第2下部電極221と、HfO2およびZrO2のうちの少なくとも1種を含む強誘電体層222と、第2上部電極223と、第2導電層224とが順に積層された第2積層構造を含む。
 第2キャパシタ部22は、例えば図3に示したように、いわゆるシリンダ型構造を有する。具体的には、例えば第2下部電極221は第2凹部221Uを含む凹形状を有し、第2上部電極223は第2凸部223Tを含む凸形状を有する。第2凸部223Tは、第2凹部221Uに挿入されるようになっている。また、強誘電体層222は、第2凹部221Uと第2凸部223Tとの隙間に充填されるようになっている。
 ここで、第1下部電極121の厚さと、第2下部電極221の厚さとは実質的に同じであってもよい。第1下部電極121の厚さおよび第2下部電極221の厚さは、例えば10nm程度である。また、常誘電体層122の厚さと強誘電体層222の厚さとは実質的に同じであってもよい。常誘電体層122の厚さおよび強誘電体層222の厚さは、例えば10nm程度である。また、常誘電体層122に含まれる主たる構成元素と強誘電体層222に含まれる主たる構成元素とは実質的に同じであってもよい。また、第1上部電極123の厚さおよび構成材料と、第2上部電極223の厚さおよび構成材料とは実質的に同じであってもよい。第1上部電極123の厚さおよび第2上部電極223の厚さは、例えば10nm程度である。さらに、第1導電層124の厚さおよび構成材料と、第2導電層224の厚さおよび構成材料とは実質的に同じであってもよい。
 第1下部電極121の主たる構成材料としては、例えばTiN(窒化チタン)が用いられる。第2下部電極221の主たる構成材料としては、例えばTiNO、TiAlN、W、NbO2,およびRuO2などが挙げられる。また、第1下部電極121および第2下部電極221は、いずれもTiN層で形成されていてもよい。但し、その場合、各々の表面の配向状態が互いに異なっている。第1下部電極121の主たる構成材料の仕事関数と、第2下部電極221の主たる構成材料の仕事関数とは異なっているとよい。第1下部電極121および第2下部電極221は、それぞれ、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。第1下部電極121および第2下部電極221は、例えばALD(Atomic Layer Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)、またはIMP(Ionized Metal Plasma)によるスパッタ等を用いることで形成することができる。
 第1上部電極123および第2上部電極223の各構成材料としては、例えばTiNが望ましい。第1導電層124および第2導電層224は、例えばW(タングステン)やTiAlN(チタンアルミニウム窒化物)を主たる構成材料とする単層構造もしくは多層構造により構成することができる。第1上部電極123および第2上部電極223は、例えばALD(Atomic Layer Deposition)、またはCVD(Chemical Vapor Deposition)を用いることで形成することができる。
 上述したように、常誘電体層122および強誘電体層222は、いずれも、HfO2およびZrO2のうちの少なくとも1種を含んでいるとよい。常誘電体層122には、さらにAl23が含まれていてもよい。常誘電体層122および強誘電体層222は、いずれも、単斜晶系の結晶、斜方晶系の結晶、および正方晶系の結晶を含み得る。但し、常誘電体層122に含まれる斜方晶系の結晶の存在比率よりも、強誘電体層222に含まれる斜方晶系の結晶の存在比率のほうが高くなっている。斜方晶系の結晶が多く存在するほど強誘電体的性質が強く表れるからである。常誘電体層122では、単斜晶系の結晶の存在比率、斜方晶系の結晶の存在比率、および正方晶系の結晶の存在比率のうち、例えば斜方晶系の結晶の存在比率が最も低い。常誘電体層122には、斜方晶系の結晶が存在していなくともよい。
 回路部200では、薄膜トランジスタの上に、第1階層Lv1と第2階層Lv2とが順に設けられている。第1階層Lv1には、配線層M1~M4を埋設する平坦化膜4が設けられている。第2階層Lv2には、配線層M5を埋設する絶縁層5が設けられている。なお、平坦化膜4、絶縁層5および配線層M5は、例えば記憶部300の第1メモリ10および第2メモリ20と回路部200とで共通に設けられていてもよい。
 [1.2.製造方法]
 続いて、図5A~図5Pを参照して、本実施形態に係る半導体記憶装置1の製造方法について説明する。図5A~図5Pは、半導体記憶装置1のうちの第1メモリ10および第2メモリ20の製造方法の一工程を説明する模式図である。図5A~図5Pでは、それぞれ、紙面左側の第1領域R10に第1メモリ10が形成され、紙面右側の第2領域R20に第2メモリ20が形成される様子を表している。
 まず、図5Aに示したように、半導体基板2に素子分離層3を形成する。
 具体的には、Siからなる半導体基板2上に、ドライ酸化等にてSiO2膜を形成し、さらに減圧CVD等にてSi34膜を形成する。続いて、アクティブ領域AAを設ける領域を保護するようにパターニングされたレジスト層をSi34膜の上に形成した後、SiO2膜、Si34膜、及び半導体基板2を350nm~400nmの深さでエッチングする。次に、膜厚650nm~700nmにてSiO2を堆積し、エッチングによる開口を埋め込むことで、素子分離層3を形成することができる。SiO2の堆積には、例えば、段差被覆性が良好であり、かつ緻密なSiO2膜を形成することが可能な高密度プラズマCVDを用いてもよい。
 続いて、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等を用いて、過剰に堆積されたSiO2膜を除去することで、半導体基板2の表面を平坦化する。CMPによるSiO2膜の除去は、例えば、Si34膜が露出するまで行えばよい。
 さらに、熱リン酸等を用いてSi34膜を除去する。次に、半導体基板2のアクティブ領域AAに対応する領域の表面を10nm程度酸化して酸化膜を形成した後、第1導電型不純物(例えば、ホウ素(B)など)をイオン注入することで、アクティブ領域AAの半導体基板2を第1導電型ウェルに変換する。
 さらに、ゲート絶縁膜11Z,21Zを堆積したのち、ゲート絶縁膜11Z,21Zの上に、ゲート電極11G,21Gをそれぞれ形成する。
 具体的には、まず、半導体基板2の表面を覆う酸化膜をフッ化水素酸溶液等で剥離する。そののち、例えばO2を用いたドライ酸化又はRTA(Rapid Thermal Anneal)処理によって、半導体基板2の上にSiO2からなるゲート絶縁膜11Z,21Zを膜厚1.5nm~10nmにて形成する。なお、ドライ酸化に用いるガスとしては、O2の他に、H2/O2、N2O又はNOの混合ガスを用いてもよい。また、ゲート絶縁膜11Z,21Zを形成する際に、プラズマ窒化を用いることで、SiO2膜中に窒素ドーピングを行うことも可能である。
 次に、SiH4ガスを原料ガスとし、堆積温度を580℃~620℃とする減圧CVDを用いて、ポリシリコンを膜厚50nm~150nmにて堆積する。そののち、パターニングされたレジストをマスクとして、堆積されたポリシリコンに対して異方性エッチングを行うことにより、ゲート電極11G,21Gを形成する。異方性エッチングには、例えば、HBr系ガス又はCl系ガスを用いることができる。例えば、40nmノードでは、ゲート幅を40nm~50nm程度としてゲート電極11G,21Gを形成してもよい。
 なお、ゲート電極11G,21Gは、回路部200のロジック領域等に設けられる他のトランジスタのゲート電極と同時に、共有されるように形成されてもよい。
 次に、半導体基板2のアクティブ領域AAに、ドレイン領域11D,21Dおよびソース領域11S,21Sを形成する。その際、ゲート電極11G,21Gの両側面にサイドウォール絶縁膜を形成してもよい。
 具体的には、プラズマCVDによってSiO2を膜厚10nm~30nmで堆積した後、プラズマCVDによってSi34を膜厚30nm~50nmで堆積し、サイドウォール用の絶縁膜を形成する。その後、サイドウォール用の絶縁膜に対して、異方性エッチングを行うことで、ゲート電極11G,21Gの両側面にサイドウォール絶縁膜を形成する。
 そののち、第2導電型不純物であるヒ素(As)を20keV~50keVにて、1~2×1015個/cm2の濃度でイオン注入し、ゲート電極11G,21Gの両側に第2導電型不純物を導入する。これにより、ゲート電極11G,21Gの両側のアクティブ領域AAにドレイン領域11D,21Dおよびソース領域11S,21Sが形成される。さらに、1000℃にて5秒間のRTA(Rapid Thermal Annealing)を行うことにより、イオン注入した不純物を活性化させる。これにより、第1薄膜トランジスタ11および第2薄膜トランジスタ21が形成される。なお、導入した不純物の活性化を促進し、かつ不純物の拡散を抑制するために、スパイクRTAにて不純物の活性化を行うことも可能である。
 続いて、図5Bに示したように、第1薄膜トランジスタ11および第2薄膜トランジスタ21を埋め込むように、半導体基板2の全面に広がる平坦化膜41を形成する。具体的には、半導体基板2の上に、CVD等を用いて例えばSiO2を堆積したのち、例えばCMP法によって平坦化を行うことで、平坦化膜41を形成する。
 続いて、図5Cに示したように、平坦化膜41を貫通する開口41K1~41K4をそれぞれ形成する。開口41K1~41K4は、平坦化膜41の厚さ方向においてドレイン領域11D,21Dおよびソース領域11S,21Sとそれぞれ対応する位置に形成する。これにより、ドレイン領域11D,21Dおよびソース領域11S,21Sを露出させる。開口41K1~41K4を形成したのち、露出したドレイン領域11D,21Dおよびソース領域11S,21Sを覆うように、例えばCVD等によってTi及びTiNと、W(タングステン)とを順に堆積させる。そののち、CMP法による平坦化を行うことで、コンタクトプラグ14,24,13,23をそれぞれ形成する。なお、Ti及びTiNは、IMP(Ion Metal Plasma)を用いたスパッタ法等で堆積してもよい。また、CMP法の替わりに全面エッチバックを用いて平坦化を行ってもよい。
 続いて、図5Dに示したように、平坦化膜41およびコンタクトプラグ14,24,13,23を覆うように平坦化膜42を形成する。具体的には、平坦化膜41およびコンタクトプラグ14,24,13,23の上に、CVD等を用いて例えばSiO2を堆積したのち、例えばCMP法によって平坦化を行うことで、平坦化膜42を形成する。
 続いて、図5Eに示したように、平坦化膜42を貫通する開口42K1,42K2をそれぞれ形成する。開口42K1,42K2は、平坦化膜42の厚さ方向においてコンタクトプラグ14,24とそれぞれ対応する位置に形成する。これにより、コンタクトプラグ14,24を露出させる。開口42K1,42K2を形成したのち、露出したコンタクトプラグ14,24を覆うように、例えばCVD等によってCu(銅)などの導電性材料を堆積させる。そののち、CMP法による平坦化を行うことで、配線層15,25をそれぞれ形成する。
 続いて、図5Fに示したように、平坦化膜42および配線層15,25を覆うように平坦化膜43を形成する。具体的には、平坦化膜42および配線層15,25の上に、CVD等を用いて例えばSiO2を堆積したのち、例えばCMP法によって平坦化を行うことで、平坦化膜43を形成する。
 続いて、図5Gに示したように、平坦化膜43を貫通する開口43K1,43K2をそれぞれ形成する。開口43K1,43K2は、平坦化膜43の厚さ方向においてコンタクトプラグ13,23とそれぞれ対応する位置に形成する。これにより、コンタクトプラグ13,23を露出させる。開口43K1,43K2を形成したのち、導電膜121Z,221Zを形成する。具体的には、例えばALDにより、平坦化膜43の上面、開口43K1,43K2の内面、および露出したコンタクトプラグ13,23の上面を覆うように、TiNなど導電膜121Z,221Zを成膜する。ここでは、特に、導電膜121Z,221Zのうち開口43K1,43K2の内面を覆う部分の厚さと、コンタクトプラグ13,23の上面を覆う部分の厚さとが可能な限り近似していることが望ましい。導電膜121Z,221Zの厚さは、それぞれ10nm程度である。
 続いて、図5Hに示したように、導電膜121Z,221Zのうちの不要な部分、すなわち導電膜121Z,221Zのうちの平坦化膜43の上面を覆う部分を研磨等により除去する。具体的には、CMP法により、導電膜121Z,221Zのうちの不要な部分を除去し、平坦面43Sを形成する。この結果、第1下部電極121が得られる。
 次に、平坦面43Sを覆うと共に開口43K1,43K2を埋め込むように、レジスト膜を形成する。そののち、フォトリソグラフィ法などによりそのレジスト膜をパターニングすることで、図5Iに示したように、第1領域R10の平坦面43Sを選択的に覆うレジストマスクRMを形成する。その際、第2領域R20のレジスト膜を除去するようにする。すなわち、開口43K2に設けられた導電膜221Zを露出させるようにする。
 そののち、図5Jに示したように、露出した導電膜221Zに対し例えば酸素プラズマを照射することにより、導電膜221Zの表層部分を酸化させる。具体的には、導電膜221Zが例えばTiNからなる場合には、導電膜221Zの表層部分をTiNOに変質させる。この結果、第2下部電極221が得られる。
 続いて、図5Kに示したように、レジストマスクRMを除去したのち、開口43K1および開口43K2にそれぞれ設けられた第1下部電極121および第2下部電極221を覆うように、誘電体膜122Zおよび誘電体膜222Zを形成する。具体的には、例えばALDにより、例えばHZO(ハフニウムジルコニウム酸化物)を例えば10nmの厚さで成膜する。その際、誘電体膜122Zおよび誘電体膜222Zが平坦面43Sを覆うように成膜されてもよい。また、誘電体膜122Zおよび誘電体膜222Zは、開口43K1および開口43K2の凹形状を維持するように、第1下部電極121および第2下部電極221の形状に沿ってコンフォーマルに成膜されるとよい。
 続いて、図5Lに示したように、開口43K1および開口43K2にそれぞれ設けられた誘電体膜122Zおよび誘電体膜222Zを覆うように、導電膜123Zおよび導電膜223Zを形成する。具体的には、例えばALDにより、誘電体膜122Zおよび誘電体膜222Zを覆うように、TiNなど導電膜123Z,223Zを成膜する。導電膜123Z,223Zの厚さは、それぞれ10nm程度である。さらに、開口43K1および開口43K2を十分に埋めるように、導電膜124Z,224Zを形成する。導電膜124Z,224Zは、例えばALDによりW(タングステン)やポリシリコンを用いて形成する。
 続いて、図5Mに示したように、平坦面43Sを覆う不要な誘電体膜122Z,222Z、導電膜123Z,223Z、および導電膜124Z,224Zを、例えばドライエッチングによりそれぞれ除去する。
 続いて、例えば400℃の温度環境下で熱アニール処理を行う。これにより、図5Nに示したように、表層部分が酸化物に変質した第2下部電極221と接する誘電体膜222Zは、結晶化することで強誘電体に変質し、強誘電体層222となる。また、第1下部電極121と接する誘電体膜122Zは、結晶化することで常誘電体的性質を示す常誘電体層122となる。その結果、第1キャパシタ部12および第2キャパシタ部22がそれぞれ形成される。
 続いて、図5Oに示したように、平坦化膜43、第1キャパシタ部12および第2キャパシタ部22を一体に覆うように、平坦化膜44を形成する。具体的には、平坦化膜43、第1キャパシタ部12および第2キャパシタ部22を一体に覆うように、CVD等を用いて例えばSiO2を堆積したのち、例えばCMP法によって平坦化を行うことで平坦化膜44を形成する。
 そののち、図5Pに示したように、コンタクト層16,26の形成と、配線層17,27の形成とを順次行う。さらに、平坦化膜45によりコンタクト層16,26および配線層17,27を埋め込むなどして平坦化膜4を得る。
 以上の工程により、半導体記憶装置1を形成することができる。
[1.3.作用効果]
 このような半導体記憶装置1の第2メモリ20では、強誘電体層222の分極状態に応じて「1」の情報または「0」の情報が記憶される。強誘電体層222の分極状態は、強誘電体層222に対し電界を印加することにより制御することができる。強誘電体層222に対する電界は、ワード線WLであるゲート電極11Gの電位と、プレートラインPLに接続された第2上部電極223の電位との電位差により制御され得る。強誘電体層222では、電界の印加により分極が生じ、電界が失われても分極状態が持続する。強誘電体層222のヒステリシスによる正負の残留分極(自発分極)を論理値「1」または「0」に対応付けることで、第2メモリ20を不揮発性メモリとして利用することができる。
 以上説明したように、半導体記憶装置1は、半導体基板2と、その半導体基板2に設けられる第1メモリ10および第2メモリ20を有する記憶部300とを備える。第1メモリ10は常誘電体層122を含む揮発性メモリであり、第2メモリ20は強誘電体層222を含む不揮発性メモリである。このため、半導体記憶装置1では、より簡素な構成でありながら、一時的に記憶すべきデータの記憶と、長期的に記憶すべきデータの記憶との適宜使い分けることが可能となる。また、第1メモリ10だけでなく強誘電体メモリ(FeRAM)である第2メモリ20を用いることにより、例えば相変化メモリを用いた場合と比較して半導体記憶装置1全体としての消費電力低減に寄与する。
 また、常誘電体層122を含む第1メモリ10により参照電位を安定して生成することで、第2メモリ20からの情報読み出し動作を安定して行うことができる。
 また、半導体記憶装置1では、演算部100と第1メモリ10との第1距離D1が演算部100と第2メモリ20との第2距離D2よりも短くなるようにすれば、より高速の処理動作に対応することができる。
 また、半導体記憶装置1では、同じ半導体基板2に第1薄膜トランジスタ11および第2薄膜トランジスタ22を形成し、同じ第1階層Lv1に第1キャパシタ部12および第2キャパシタ部22を形成するようにした。このため、第1メモリ10と第2メモリ20とで製造プロセス上、多くの工程を共通化することができる。よって、効率的な製造が可能である。
 また、半導体記憶装置1では、常誘電体層122および強誘電体層222が、それぞれハフニウム酸化物を含むようにすれば、それを用いない場合と比較して、より微細化が可能となる。ハフニウム酸化物を含むことで、寸法を微小化した場合であっても常誘電体層122および強誘電体層222を高い精度で加工することができるからである。
[1.4.変形例]
 上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1では、誘電体膜122Zおよび誘電体膜222Zを同じ構成材料を用いて同一の工程で形成するようにしている。さらに、熱アニールにより、誘電体膜222Zを強誘電体に変換し、強誘電体層222を得ると共に、誘電体膜122Zを常誘電体に変換し、常誘電体層122を得るようにしている。しかしながら、本開示では、常誘電体層122と強誘電体層222とを別々の工程で形成するようにしてもよい。例えばHfO2とZrO2との組成比が互いに異なるように設定し、CVDやALDの成膜条件を互いに異ならせることで、常誘電体層122と強誘電体層222との作り分けを行うことができる。あるいは、互いに異なる材料を用いて常誘電体層122と強誘電体層222とを成膜してもよい。このように、常誘電体層122と強誘電体層222とを別々の工程で形成することにより、第1下部電極121、第1上部電極122、第2下部電極221、および第2上部電極222の全てを同じ構成材料を用いて形成することができる。また、上記第1の実施の形態で行うような、第2下部電極221を形成する際の酸素プラズマ照射などの酸化処理が不要となる。常誘電体層122と強誘電体層222とを別々の工程で形成することにより、各々に要求される性能を得るための膜質を得やすくなる。
 <2.第2の実施形態>
[2.1.構成例]
 続いて、図6を参照して、本開示の第2の実施形態に係る半導体記憶装置1Aについて説明する。図6は、半導体記憶装置1Aの断面構成例を示す模式図である。なお、図6は、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1の断面構成例を表す図3に対応する。
 図6に示したように、半導体記憶装置1Aは、記憶部300の代わりに記憶部300Aを有している。記憶部300Aは、第1メモリ10の代わりに第1メモリ10Aを含み、第2メモリ20の代わりに第2メモリ20Aを含んでいる。その点を除き、半導体記憶装置1Aの構成は、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1の構成と実質的に同じである。
 図6に示したように、半導体記憶装置1Aでは、半導体記憶装置1のコンタクトプラグ13,23の位置に第1キャパシタ部12Aおよび第2キャパシタ部22Aをそれぞれ設けるようにしている。すなわち、第1キャパシタ部12Aはソース領域11Sと直接接しており、導通可能となっている。同様に、第2キャパシタ部22Aはソース領域21Sと直接接し、導通可能となっている。また、第2階層Lv2のうち、第1メモリ10Aの上方および第2メモリ20Aの上方にもそれぞれ例えば配線層M2~M5が設けられている。なお、配線層の積層数は図6に示したものに限定されず、任意に設定可能である。また、第1キャパシタ部12Aとソース領域11Sとの間、および第2キャパシタ部22Aとソース領域21Sとの間には、それぞれ導電性薄膜を介在させるようにしてもよい。
[2.2.作用効果]
 このように、本実施の形態の半導体記憶装置1Aでは、半導体基板2に、常誘電体層122を含む揮発性メモリである第1メモリ10Aと、強誘電体層222を含む不揮発性メモリである第2メモリ20Aとを混載するようにしている。このため、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1と同様の効果が得られる。加えて、半導体記憶装置1Aでは、複数の配線層M2~M5が積層された多層配線層を含む第2階層Lv2と、半導体基板2との間に第1キャパシタ部12Aおよび第2キャパシタ部22Aをそれぞれ設けるようにしている。このため、例えば常誘電体層122および強誘電体層222の結晶化を行う際の加熱温度を高くすることができる。常誘電体層122および強誘電体層222の結晶化を、複数の配線層M2~M5の形成よりも前の工程で行うことができるからである。加熱温度が高くなることにより常誘電体層122および強誘電体層222の結晶化が促進される。すなわち、常誘電体層122および強誘電体層222の結晶構造欠陥を除去しやすくなる。このため、常誘電体または強誘電体として、より好ましい物性を得ることができる。例えば強誘電体層222では、結晶化が促進されることで、残留分極をより大きくすることができる。
 <3.第3の実施形態>
[3.1.構成例]
 続いて、図7を参照して、本開示の第3の実施形態に係る半導体記憶装置1Bについて説明する。図7は、半導体記憶装置1Bの断面構成例を示す模式図である。なお、図7は、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1の断面構成例を表す図3に対応する。
 図7に示したように、半導体記憶装置1Bは、記憶部300の代わりに記憶部300Bを有している。記憶部300Bは、第1メモリ10の代わりに第1メモリ10Bを含み、第2メモリ20の代わりに第2メモリ20Bを含んでいる。その点を除き、半導体記憶装置1Bの構成は、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1の構成と実質的に同じである。
 第1メモリ10Bは、第1キャパシタ部12Bを有している。第1キャパシタ部12Bは、コンタクトプラグ13の上に、第1下部電極121Bと、常誘電体層122Bと、第1上部電極123Bとが積層された構造を有する。第1下部電極121B、常誘電体層122B、および第1上部電極123Bは、いずれも平坦膜である。すなわち、第1キャパシタ部12Bは、いわゆる平行平板型構造のキャパシタである。
 第2メモリ20Bは、第2キャパシタ部22Bを有している。第2キャパシタ部22Bは、コンタクトプラグ23の上に、第2下部電極221Bと、強誘電体層222Bと、第2上部電極223Bとが積層された構造を有する。第2下部電極221B、強誘電体層222B、および第2上部電極223Bは、いずれも平坦膜である。すなわち、第2キャパシタ部22Bも、いわゆる平行平板型構造のキャパシタである。
[3.2.作用効果]
 このように、本実施の形態の半導体記憶装置1Bでは、半導体基板2に、常誘電体層122Bを含む揮発性メモリである第1メモリ10Bと、強誘電体層222Bを含む不揮発性メモリである第2メモリ20Bとを混載するようにしている。このため、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1と同様の効果が得られる。加えて、半導体記憶装置1Bでは、複数の配線層M2~M5が積層された多層配線層を含む第2階層Lv2と、半導体基板2との間に第1キャパシタ部12Bおよび第2キャパシタ部22Bをそれぞれ設けるようにしている。このため、例えば常誘電体層122Bおよび強誘電体層222Bの結晶化を行う際の加熱温度を高くすることができる。常誘電体層122Bおよび強誘電体層222Bの結晶化を、複数の配線層M2~M5の形成よりも前の工程で行うことができるからである。さらに、半導体記憶装置1Bでは、第1キャパシタ部12Bおよび第2キャパシタ部22Bが平行平板型構造を有する。このため、例えば第1の実施の形態の半導体記憶装置1のようにシリンダ型構造の第1キャパシタ部12および第2キャパシタ部22を有する場合よりも製造プロセスを簡素化できる。
[3.3.変形例]
 上記第3の実施の形態の半導体記憶装置1Bでは、多層の配線層M2~M5を含む第2階層Lv2と半導体基板2との間に第1キャパシタ部12Bおよび第2キャパシタ部22Bを設けるようにしている。しかしながら、本開示は、例えば図8に示した半導体記憶装置1Cのような構造であってもよい。すなわち、配線層を含む第2階層Lv2を前工程で形成し、第2階層Lv2の上に第1キャパシタ部12Bおよび第2キャパシタ部22Bを含む第1階層Lv1を設けるようにしてもよい。図8は、本開示の第3の実施形態の変形例に係る半導体記憶装置1Cの記憶部300Cおよび回路部200の一構成例を表す断面図である。
 図8に示したように、半導体記憶装置1Cは、記憶部300Bの代わりに記憶部300Cを有している。記憶部300Cは、第1メモリ10Bの代わりに第1メモリ10Cを含み、第2メモリ20Bの代わりに第2メモリ20Cを含んでいる。その点を除き、半導体記憶装置1Cの構成は、上記第3の実施の形態の半導体記憶装置1Bの構成と実質的に同じである。
 第1メモリ10Cは、第1キャパシタ部12Cを有している。第1キャパシタ部12Cは、コンタクトプラグ13の上に積層された配線層M1~M4と、コンタクト層とを介して第1薄膜トランジスタ11のソース領域11Sと接続されている。第1キャパシタ部12Cは、第1下部電極121Cと、常誘電体層122Cと、第1上部電極123Cとが順に積層された構造を有する。第1下部電極121C、常誘電体層122C、および第1上部電極123Cは、いずれも平坦膜である。すなわち、第1キャパシタ部12Cは、第1キャパシタ部12Bと同様、いわゆる平行平板型構造のキャパシタである。
 第2メモリ20Cは、第2キャパシタ部22Cを有している。第2キャパシタ部22Cは、コンタクトプラグ23の上に積層された配線層M1~M4と、コンタクト層とを介して第2薄膜トランジスタ21のソース領域21Sと接続されている。第2キャパシタ部22Cは、第2下部電極221Cと、強誘電体層222Cと、第2上部電極223Cとが順に積層された構造を有する。第2下部電極221C、強誘電体層222C、および第2上部電極223Cは、いずれも平坦膜である。すなわち、第2キャパシタ部22Cは、第2キャパシタ部22Bと同様、いわゆる平行平板型構造のキャパシタである。
 このように、半導体記憶装置1Cでは、第1キャパシタ部12Cおよび第2キャパシタ部22Cが平行平板型構造を有する。このため、例えば第1の実施の形態の半導体記憶装置1のようにシリンダ型構造の第1キャパシタ部12および第2キャパシタ部22を有する場合よりも製造プロセスを簡素化できる。また、配線層を含む第2階層Lv2の上層に位置する第1階層Lv1に第1キャパシタ部12Cおよび第2キャパシタ部22Cを設けるようにしている。このため、半導体記憶装置1Bと比較して、例えば第1キャパシタ部12Cおよび第2キャパシタ部22Cの平面形状やレイアウトを設計上の自由度が向上する。配線層M1~M4のレイアウトによる制約を受けにくいからである。
 <4.第4の実施形態>
[4.1.構成例]
 続いて、図9を参照して、本開示の第4の実施形態に係る半導体記憶装置1Dについて説明する。図9は、半導体記憶装置1Dの断面構成例を示す模式図である。なお、図9では、半導体記憶装置1Dのうちの記憶部300Dの断面構成例を表す。
 図9に示したように、半導体記憶装置1Dは、記憶部300の代わりに記憶部300Dを有している。記憶部300Dは、第1メモリ10の代わりに第1メモリ10Dを含んでいる。その点を除き、半導体記憶装置1Dの構成は、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1の構成と実質的に同じである。
 第1メモリ10Dは、第1キャパシタ部12Dを有している。第1キャパシタ部12Dは、いわゆるシリンダ型構造を有する。第1キャパシタ部12Dは、第1下部電極121Dと、常誘電体層122Dと、第1上部電極123Dと、第1導電層124Dとが積層された構造を有する。第1メモリ10Dでは、コンタクトプラグ13の上に、多層配線構造125が設けられている。第1導電層124Dおよび多層配線構造125を介して、ソース領域11Sと第1上部電極123Dとが電気的に接続されている。また、第1下部電極121Dは、例えばコンタクトプラグ18、導電層19、および多層配線構造126などを介して第2階層Lv2の配線層M5に接続されている。
 半導体記憶装置1Dでは、例えば第1キャパシタ部12Dの第1上部電極123Dと、第2キャパシタ部22の第2上部電極223とを互いに異なる構造や構成材料により構成することができる。例えば、第2上部電極223は、主たる構成材料として例えばTiN(窒化チタン)を用いて構成することができる。一方、第1上部電極123Dは、例えばTiNO、TiAlN、W、NbO2,およびRuO2などを主たる構成材料とすることができる。また、第1上部電極123Dおよび第2上部電極223は、いずれもTiN層で形成されていてもよい。但し、その場合、各々の表面の配向状態が互いに異なっている。いずれにせよ、第1上部電極123Dの主たる構成材料の仕事関数が、第2上部電極223の主たる構成材料の仕事関数よりも高くなっているとよい。第1上部電極123Dおよび第2上部電極223は、それぞれ、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。なお、半導体記憶装置1Dでは、第1下部電極121Dの構成材料および構造と第2下部電極221の構成材料および構造とを実質的に等しくすることができる。
[4.2.作用効果]
 このように、半導体記憶装置1Dでは、第1上部電極123Dの主たる構成材料の仕事関数が、第2上部電極223の主たる構成材料の仕事関数よりも高くなるようにすることができる。このため、第1上部電極123Dに印加される駆動電圧の高電圧化を抑制することができる。また、半導体記憶装置1Dでは、第1上部電極123Dと第2上部電極223とを個別に形成する一方、第1下部電極121Dと第2下部電極221とを一括形成することができる。このため、例えば第1の実施の形態の半導体記憶装置1のように、第1下部電極121Dの構成材料または構造と第2下部電極221の構成材料または構造とが異なる場合と比較して、簡便に第1キャパシタ部12Dおよび第2キャパシタ部22を形成することができる。2種類の下部電極を互いに異なる工程で形成するより、2種類の上部電極を互いに異なる工程で形成するほうが、製造プロセスが簡易となるからである。
 <5.第5の実施形態>
[5.1.構成例]
 続いて、図10を参照して、本開示の第5の実施形態に係る半導体記憶装置1Eについて説明する。図10は、半導体記憶装置1Eの断面構成例を示す模式図である。なお、図10では、半導体記憶装置1Eのうちの記憶部300Eの断面構成例を表す。
 図10に示したように、半導体記憶装置1Eは、記憶部300の代わりに記憶部300Eを有している。記憶部300Eは、第1メモリ10の代わりに第1メモリ10Eを含んでいる。その点を除き、半導体記憶装置1Eの構成は、上記第1の実施の形態の半導体記憶装置1の構成と実質的に同じである。
 第1メモリ10Eは、第1キャパシタ部12Eを有している。第1キャパシタ部12Eは、いわゆるデュアルシリンダ型構造を有する。第1キャパシタ部12Eは、第1下部電極121Eと、常誘電体層122Eと、第1上部電極123Eと、第1導電層124Eとが積層された構造を有する。具体的には、例えば第1下部電極121Eは2つの凹部121U1,121U2が並んだ形状を有する。また、第1上部電極123Eは2つの凸部123T1,123T2が並んで形状を有する。凸部123T1は凹部121U1に挿入され、凸部123T2は凹部121U2に挿入されるようになっている。また、常誘電体層122は、凹部121U1と凸部123T1との隙間、および凹部121U2と凸部123T2との隙間に充填されるようになっている。
[5.2.作用効果]
 このように、本実施の形態の半導体記憶装置1Eでは、第1キャパシタ部12Eの第1下部電極121Eと第1上部電極123Eとの対向面積が、第2キャパシタ部22の第2下部電極221と第2上部電極223との対向面積よりも大きい。このため、第2キャパシタ部22に要求される容量よりも第1キャパシタ部12Eに要求される容量が大きい場合に、半導体記憶装置1Eの全体の占有面積を増大させることなく対応することができる。例えば、図2に示した例のように、参照電位生成用のキャパシタとしてのみ第1キャパシタ部12Eが用いられる場合に好適である。
[5.3.変形例]
 なお、上記第5の実施の形態としての半導体記憶装置1Eでは、第1キャパシタ部12Eをデュアルシリンダ型構造としたが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、第1キャパシタ部12Eの高さ寸法を第2キャパシタ部22の高さ寸法よりも長くしてもよい。あるいは、第1キャパシタ部12Eの面内方向の占有面積を、第2キャパシタ部22の面内方向の占有面積よりも大きくするようにしてもよい。
 以上、いくつかの実施形態および変形例を挙げて、本開示にかかる技術を説明した。ただし、本開示にかかる技術は、上記実施の形態等に限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。
 さらに、各実施形態で説明した構成および動作の全てが本開示の構成および動作として必須であるとは限らない。たとえば、各実施形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素は、任意の構成要素として理解されるべきである。
 本明細書および添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」または「含まれる」という用語は、「含まれるとして記載された様態に限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するとして記載された様態に限定されない」と解釈されるべきである。
 本明細書で使用した用語には、単に説明の便宜のために用いており、構成及び動作を限定する目的で使用したわけではない用語が含まれる。たとえば、「右」、「左」、「上」、「下」などの用語は、参照している図面上での方向を示しているにすぎない。また、「内側」、「外側」という用語は、それぞれ、注目要素の中心に向かう方向、注目要素の中心から離れる方向を示しているにすぎない。これらに類似する用語や同様の趣旨の用語についても同様である。
 なお、本開示にかかる技術は、以下のような構成を取ることも可能である。以下の構成を備える本開示の半導体記憶装置は、より簡素な構成でありながら、一時的に記憶すべきデータの記憶と、長期的に記憶すべきデータの記憶との適宜使い分けることが可能となる。また、常誘電体メモリだけでなく強誘電体メモリ(FeRAM)を用いることにより、例えば相変化メモリを用いた場合と比較して半導体記憶装置全体としての消費電力低減に寄与する。
 なお、本開示にかかる技術が奏する効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されるわけではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
(1)
 半導体基板と、
 前記半導体基板上に設けられると共に常誘電体キャパシタを含む第1メモリと、
 前記半導体基板上に設けられると共に強誘電体キャパシタを含む第2メモリと
 を備える半導体記憶装置。
(2)
 前記第1メモリは揮発性メモリであり、
 前記第2メモリは不揮発性メモリである
 上記(1)記載の半導体記憶装置。
(3)
 前記第1メモリはDRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、
 前記第2メモリはFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)である
 上記(1)または(2)に記載の半導体記憶装置。
(4)
 前記第1メモリの前記常誘電体キャパシタは、HfO2およびZrO2のうちの少なくとも1種を含む常誘電体を有する
 上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(5)
 前記第2メモリの前記強誘電体キャパシタは、HfO2およびZrO2の少なくとも1種を含む強誘電体を有する
 上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(6)
 前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、HfO2およびZrO2のうちの少なくとも1種を含む常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
 前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、HfO2およびZrO2の少なくとも1種を含む強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含む
 上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
 請求項1記載の半導体記憶装置。
(7)
 前記第1下部電極の厚さと、前記第2下部電極の厚さとは実質的に同じであり、
 前記第1上部電極の厚さと、前記第2上部電極の厚さとは実質的に同じであり、
 前記常誘電体の厚さと前記強誘電体の厚さとは実質的に同じである
 上記(6)記載の半導体記憶装置。
(8)
 前記常誘電体に含まれる主たる構成元素と前記強誘電体に含まれる主たる構成元素とは実質的に同じである
 上記(7)記載の半導体記憶装置。
(9)
 前記第1下部電極の主たる構成材料の仕事関数と、前記第2下部電極の主たる構成材料の仕事関数とは異なる
 上記(6)から(8)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(10)
 前記常誘電体に含まれる斜方晶系の結晶の存在比率よりも、前記強誘電体に含まれる斜方晶系の結晶の存在比率のほうが高い
 上記(6)から(9)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(11)
 前記第1メモリの前記常誘電体キャパシタは、常誘電体を有し、
 前記常誘電体では、単斜晶系の結晶の存在比率、斜方晶系の結晶の存在比率、および正方晶系の結晶の存在比率のうち、前記斜方晶系の結晶の存在比率が最も低い
 上記(6)から(10)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(12)
 前記常誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタは、いずれも、前記半導体基板上の第1階層に含まれている
 上記(1)から(11)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(13)
 前記半導体基板に設けられた第1薄膜トランジスタおよび第2薄膜トランジスタと、
 前記常誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタから見て、前記半導体基板と反対側の階層に設けられた1以上の配線層と
 をさらに備え、
 前記常誘電体キャパシタは前記第1薄膜トランジスタと電気的に接続され、
 前記強誘電体キャパシタは前記第2薄膜トランジスタと電気的に接続されている
 上記(1)から(12)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(14)
 前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
 前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含み、
 前記第1下部電極、前記常誘電体、前記第1上部電極、前記第2下部電極、前記強誘電体、および前記第2上部電極は、いずれも平坦膜である
 上記(1)から(13)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(15)
 前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
 前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含み、
 前記第1下部電極は、第1凹部を含み、
 前記第1上部電極は、前記第1凹部に挿入される第1凸部を含み、
 前記常誘電体は、前記第1凹部と前記第1凸部との隙間に充填されており、
 前記第2下部電極は、第2凹部を含み、
 前記第2上部電極は、前記第2凹部に挿入される第2凸部を含み、
 前記強誘電体は、前記第2凹部と前記第2凸部との隙間に充填されている
 上記(1)から(13)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(16)
 前記半導体基板に設けられた第1薄膜トランジスタおよび第2薄膜トランジスタをさらに備え、
 前記第1薄膜トランジスタは、前記常誘電体キャパシタと接続され、第1の駆動電圧で前記第1メモリを駆動し、
 前記第2薄膜トランジスタは、前記強誘電体キャパシタと接続され、前記第1の駆動電圧よりも高い第2の駆動電圧で前記第2メモリを駆動する
 上記(1)から(15)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(17)
 前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
 前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含み、
 前記常誘電体キャパシタの前記第1下部電極と前記第1上部電極との第1対向面積は、前記強誘電体キャパシタの前記第2下部電極と前記第2上部電極との第2対向面積よりも大きい
 上記(1)から(16)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(18)
 前記第1メモリおよび前記第2メモリの双方とそれぞれ通信を行う演算部をさらに備え、
 前記演算部と前記第1メモリとの第1距離は、前記演算部と前記第2メモリとの第2距離よりも短い
 上記(1)から(17)のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
(19)
 前記演算部と前記第1メモリとの間に配置されたSRAM(Static Random Access Memory)をさらに備える
 上記(18)記載の半導体記憶装置。
 本出願は、日本国特許庁において2021年2月22日に出願された日本特許出願番号2021-26749号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
 当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (19)

  1.  半導体基板と、
     前記半導体基板上に設けられると共に常誘電体キャパシタを含む第1メモリと、
     前記半導体基板上に設けられると共に強誘電体キャパシタを含む第2メモリと
     を備える半導体記憶装置。
  2.  前記第1メモリは揮発性メモリであり、
     前記第2メモリは不揮発性メモリである
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  3.  前記第1メモリはDRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、
     前記第2メモリはFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)である
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  4.  前記第1メモリの前記常誘電体キャパシタは、HfO2およびZrO2のうちの少なくとも1種を含む常誘電体を有する
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  5.  前記第2メモリの前記強誘電体キャパシタは、HfO2およびZrO2の少なくとも1種を含む強誘電体を有する
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  6.  前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、HfO2およびZrO2のうちの少なくとも1種を含む常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
     前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、HfO2およびZrO2の少なくとも1種を含む強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含む
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  7.  前記第1下部電極の厚さと、前記第2下部電極の厚さとは実質的に同じであり、
     前記第1上部電極の厚さと、前記第2上部電極の厚さとは実質的に同じであり、
     前記常誘電体の厚さと前記強誘電体の厚さとは実質的に同じである
     請求項6記載の半導体記憶装置。
  8.  前記常誘電体に含まれる主たる構成元素と前記強誘電体に含まれる主たる構成元素とは実質的に同じである
     請求項7記載の半導体記憶装置。
  9.  前記第1下部電極の主たる構成材料の仕事関数と、前記第2下部電極の主たる構成材料の仕事関数とは異なる
     請求項6記載の半導体記憶装置。
  10.  前記常誘電体に含まれる斜方晶系の結晶の存在比率よりも、前記強誘電体に含まれる斜方晶系の結晶の存在比率のほうが高い
     請求項6記載の半導体記憶装置。
  11.  前記第1メモリの前記常誘電体キャパシタは、常誘電体を有し、
     前記常誘電体では、単斜晶系の結晶の存在比率、斜方晶系の結晶の存在比率、および正方晶系の結晶の存在比率のうち、前記斜方晶系の結晶の存在比率が最も低い
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  12.  前記常誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタは、いずれも、前記半導体基板上の第1階層に含まれている
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  13.  前記半導体基板に設けられた第1薄膜トランジスタおよび第2薄膜トランジスタと、
     前記常誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタから見て、前記半導体基板と反対側の階層に設けられた1以上の配線層と
     をさらに備え、
     前記常誘電体キャパシタは前記第1薄膜トランジスタと電気的に接続され、
     前記強誘電体キャパシタは前記第2薄膜トランジスタと電気的に接続されている
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  14.  前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
     前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含み、
     前記第1下部電極、前記常誘電体、前記第1上部電極、前記第2下部電極、前記強誘電体、および前記第2上部電極は、いずれも平坦膜である
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  15.  前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
     前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含み、
     前記第1下部電極は、第1凹部を含み、
     前記第1上部電極は、前記第1凹部に挿入される第1凸部を含み、
     前記常誘電体は、前記第1凹部と前記第1凸部との隙間に充填されており、
     前記第2下部電極は、第2凹部を含み、
     前記第2上部電極は、前記第2凹部に挿入される第2凸部を含み、
     前記強誘電体は、前記第2凹部と前記第2凸部との隙間に充填されている
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  16.  前記半導体基板に設けられた第1薄膜トランジスタおよび第2薄膜トランジスタをさらに備え、
     前記第1薄膜トランジスタは、前記常誘電体キャパシタと接続され、第1の駆動電圧で前記第1メモリを駆動し、
     前記第2薄膜トランジスタは、前記強誘電体キャパシタと接続され、前記第1の駆動電圧よりも高い第2の駆動電圧で前記第2メモリを駆動する
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  17.  前記常誘電体キャパシタは、第1下部電極と、常誘電体と、第1上部電極との第1積層構造を含み、
     前記強誘電体キャパシタは、第2下部電極と、強誘電体と、第2上部電極との第2積層構造を含み、
     前記常誘電体キャパシタの前記第1下部電極と前記第1上部電極との第1対向面積は、前記強誘電体キャパシタの前記第2下部電極と前記第2上部電極との第2対向面積よりも大きい
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  18.  前記第1メモリおよび前記第2メモリの双方とそれぞれ通信を行う演算部をさらに備え、
     前記演算部と前記第1メモリとの第1距離は、前記演算部と前記第2メモリとの第2距離よりも短い
     請求項1記載の半導体記憶装置。
  19.  前記演算部と前記第1メモリとの間に配置されたSRAM(Static Random Access Memory)をさらに備える
     請求項18記載の半導体記憶装置。
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