JP4533782B2 - コンデンサヘッドホン - Google Patents

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本発明はコンデンサヘッドホンに関し、さらに詳しく言えば、ヘッドホンを装着している使用者に対する感電防止技術に関するものである。
例えば特許文献1に記載されているように、コンデンサヘッドホンは、振動板の両側に固定極を左右一対として配置してなる電気音響変換器を備えている。この種のコンデンサヘッドホンでは、振動板に約500Vの成極電圧を印加した状態で、各固定極に音声再生用の信号電圧を加えることにより、振動板を振動させて音声を出力する。音声出力のレベルは、成極電圧と信号電圧に比例する。
通常、成極電圧と信号電圧は、アダプターと呼ばれるヘッドホンの付加装置もしくは専用のヘッドホンアンプから供給されるが、各固定極に加えられる信号電圧は、最大音圧出力時に波高値で約600Vにもなる。
一般に、ヘッドホンの出力音圧を高くするには、振動板から鼓膜までの容積を小さくすることが有効であると言われているが、コンデンサヘッドホンの場合、出力音圧を高くするために、振動板から鼓膜までの容積を小さくしようとすると、耳の近傍に固定極が配置されることになる。したがって、信号電圧による感電の危険性が生ずる。
この感電の危険性は、固定極を含むユニットと耳との間に電気絶縁性の多孔板を介在させることにより解決できるが、この場合には、ユニットと多孔板との間,多孔板と耳との間に音響的に適切な空間が必要とされるため、ユニットと耳との間の容積が増加し、出力音圧が低下してしまう。
また、コンデンサヘッドホンでは、人体の発汗などによるユニットの絶縁性劣化を防止するために、固定極と耳との間にプラスチックフィルムで作成された防湿膜を入れるようにしているが、その防湿膜は1〜2μm程度の厚みしかないため、感電防止には効果が期待できない。
特公昭58−27720号公報
したがって、本発明の課題は、振動板に高い成極電圧を印加して使用するコンデンサヘッドホンにおいて、出力音圧の低下を招くことなく、確実に感電事故を防止して、安心して使用することができるようにすることにある。
上記課題を防止するため、本発明は、振動板と、上記振動板の両側に左右一対として配置される多孔板からなる固定極とを含み、所定の直流電源より上記振動板に成極電圧が印加され、上記各固定極には音声信号源から音声再生用の信号電圧が印加されるコンデンサヘッドホンにおいて、上記固定極の各々に、両面に固定電極箔が互いに非導通として形成された両面プリント基板が用いられ、上記各両面プリント基板の上記振動板と対向する一方の固定電極箔に上記信号電圧が印加され、使用者の耳側に配置される上記両面プリント基板の他方の固定電極箔は接地に接続されることを特徴としている。
本発明において、上記両面プリント基板の他方の固定電極箔は、使用者(ヘッドホン装着者)の人体とほぼ同一の電位となるように接地に接続されればよいが、上記直流電源が、1次側巻線が上記音声信号源に接続される入力トランスの2次側巻線の中点と上記振動板との間に接続され、上記各固定極の上記一方の固定電極箔が、上記2次側巻線の各一端にそれぞれ接続されるプッシュプル型の場合には、上記2次側巻線の中点とともに接地に接続されることが好ましい。
本発明のコンデンサヘッドホンによれば、使用者の耳に近接して配置される固定電極箔が接地されているため、ヘッドホンユニットを耳に近づけても感電の危険性がない。また、ヘッドホンユニットを耳に近づけることができるため、出力音圧を大きくすることができる。また、固定極に両面プリント基板を採用したことにより、品質の揃った固定極を低コストにて作成することができる。
次に、図1ないし図3により、本発明の実施形態について説明するが、この実施形態は本発明を限定するものではない。図1は本発明によるコンデンサヘッドホンの要部を示す模式図,図2は本発明に適用される固定極の拡大断面図,図3(a)(b)は固定極の一方の面と他方の面を示す平面図である。
図1に示すように、このコンデンサヘッドホンのヘッドホンユニット1には、振動板10と、振動板10の両側に配置される固定極20F,20Rとが含まれ、この場合、一方の固定極20Fが使用者の耳E側に配置される前面側固定極で、固定極20Rは裏面側固定極である。ヘッドホンユニット1は、図示しないイヤーパッドを有するハウジング内に収納される。
振動板10には、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの合成樹脂薄膜に金属蒸着膜を形成した膜部材を用いることができる。振動板10は、所定の張力が付与された状態で一対のスペーサリング11,11間に保持される。
前面側固定極20Fと裏面側固定極20Rには、ともに同一構成の両面プリント基板からなり、図2に各固定極として用いられる両面プリント基板20を断面として示す。この両面プリント基板20は、音を通すための多数の孔(音孔)21が穿設された多孔板で、その両面に例えば銅箔材よりなる固定電極箔22,23が形成されている。
図3(a)(b)に、固定電極箔22,23のパターン形状を示すが、実際には、固定電極箔22,23を例えば円形のベタパターンとして形成したのち、多数の音孔21が穿設される。したがって、音孔21は内面に銅箔がない単なる貫通孔で、固定電極箔22,23間は非導通である。
前面側固定極20Fの一方の固定電極箔を22Fa,他方の固定極電極箔を23Fbとし、裏面側固定極20Rの一方の固定電極箔を22Ra,他方の固定極電極箔を23Rbとすると、前面側固定極20Fは固定極電極箔23Fbが振動板10と対向し、裏面側固定極20Rは固定電極箔22Raが振動板10と対向するようにして、それぞれスペーサリング11,11を介して振動板10の両側に組み付けられる。
ヘッドホンユニット1を駆動するため、入力トランス30と、成極電圧発生用の直流電源40が用いられる。入力トランス30の1次巻線31は、図示しない音声信号源に接続される。入力トランス30の2次巻線32からは中点タップ30cが引き出される。中点タップ30cは接地に接続される。
すなわち、入力トランス30の2次巻線32は中点タップ30cにより、2つの巻線部分32a,32bに分けられ、その一方の巻線部分32aの一端が前面側固定極20Fの固定極電極箔23Fbに接続され、他方の巻線部分32bの一端は裏面側固定極20Rの固定電極箔22Raに接続される。
直流電源40は、振動板10と中点タップ30cとの間に接続され、振動板10に例えば500Vの成極電圧を印加する。図示しない音声信号源から入力トランス30の1次巻線31に加えられる信号電圧は、2次巻線32の各巻線部分32a,32bで一方が正相で他方が逆相の関係とされて固定極電極箔23Fbと固定電極箔22Raに加えられる。
これにより、振動板10は固定極電極箔23Fbと固定電極箔22Raのプッシュプル作用により駆動されるが、各固定極電極箔23Fb,22Raに加えられる信号電圧は、最大音圧出力時に波高値で約600Vにもなるため、感電する危険性がある。
そこで、このような感電事故を防止するため、本発明では、前面側固定極20Fの人体の耳E側に位置する固定極電極箔22Faが人体とほぼ同一の電位となるように接地に接続する。
図1の例では、固定極電極箔22Faを2次巻線32の中点タップ30cとともに接地に落としているが、これとは別に、入力トランス30および直流電源40が収納される図示しないアダプタや専用のヘッドホンアンプに設けられている接地端子に接続するようにしてもよい。
これによれば、前面側固定極20Fの人体の耳E側に位置する固定極電極箔22Faが人体とほぼ同一の電位となるため、ヘッドホンユニット1を耳Eに近づけても感電する危険性がなくなる。また、ヘッドホンユニット1を耳Eに近づけることができるため、出力音圧を大きくすることができる。なお、本発明は、上記したプッシュプル以外のコンデンサヘッドホンにも適用可能である。
本発明によるコンデンサヘッドホンの要部を示す模式図。 本発明に適用される固定極の拡大断面図。 (a)(b)は固定極の一方の面と他方の面を示す平面図。
符号の説明
1 ヘッドホンユニット
10 振動板
11 スペーサリング
20 両面プリント基板
20F,20R 固定極
21 音孔
22Fa,23Fb,22Ra,23Rb 固定電極箔
30 入力トランス
31 1次巻線
32 2次巻線
32a,32b 巻線部分
32c 中点タップ
40 直流電源

Claims (2)

  1. 振動板と、上記振動板の両側に左右一対として配置される多孔板からなる固定極とを含み、所定の直流電源より上記振動板に成極電圧が印加され、上記各固定極には音声信号源から音声再生用の信号電圧が印加されるコンデンサヘッドホンにおいて、
    上記固定極の各々に、両面に固定電極箔が互いに非導通として形成された両面プリント基板が用いられ、上記各両面プリント基板の上記振動板と対向する一方の固定電極箔に上記信号電圧が印加され、使用者の耳側に配置される上記両面プリント基板の他方の固定電極箔は接地に接続されることを特徴とするコンデンサヘッドホン。
  2. 上記直流電源が、1次側巻線が上記音声信号源に接続される入力トランスの2次側巻線の中点と上記振動板との間に接続され、上記各固定極の上記一方の固定電極箔が、上記2次側巻線の各一端にそれぞれ接続され、上記両面プリント基板の他方の固定電極箔は、上記2次側巻線の中点とともに接地に接続されることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサヘッドホン。
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