JP2018019386A - 電気音響変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音響特性の向上を図ることができる電気音響変換装置を提供する。
【解決手段】電気音響変換装置は、筐体と、圧電式発音体32とを具備する。圧電式発音体32は、筐体に直接又は間接的に支持される周縁部を有する第1の振動板321と、第1の振動板の少なくとも一方の面に配置された圧電素子322とを有し、第1の振動板の中心軸C1に関して剛性が非対称に構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばイヤホンあるいはヘッドホン、携帯情報端末等に適用可能な電気音響変換装置に関する。
圧電発音素子は、簡易な電気音響変換手段として広く利用されており、例えば、イヤホンあるいはヘッドホンのような音響機器、さらには携帯情報端末のスピーカなどとして多用されている。圧電発音素子は、典型的には、振動板の片面あるいは両面に圧電素子を貼り合わせた構成を有する(例えば特許文献1参照)。
一方、特許文献2には、ダイナミック型ドライバと圧電型ドライバとを備え、これら2つのドライバを並列駆動させることで帯域幅の広い再生を可能としたヘッドホンが記載されている。上記圧電型ドライバは、ダイナミック型ドライバの前面を閉塞し振動板として機能するフロントカバーの内面中央部に設けられており、この圧電型ドライバを高音域用ドライバとして機能させるように構成されている。
特開2013−150305号公報 実開昭62−68400号公報
近年、例えばイヤホンやヘッドホン等の音響機器においては、音質の更なる向上が求められている。このため圧電発音素子においては、その電気音響変換機能の特性向上が必要不可欠とされている。また、ダイナミック型スピーカと組み合わせた場合における高音域での高音圧化が望まれている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、音響特性の向上を図ることができる電気音響変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電気音響変換装置は、筐体と、圧電式発音体とを具備する。
上記圧電式発音体は、上記筐体に直接又は間接的に支持される周縁部を有する第1の振動板と、上記第1の振動板の少なくとも一方の面に配置された圧電素子とを有し、上記第1の振動板の中心軸に関して剛性が非対称に構成される。
上記電気音響変換装置において、圧電式発音体は、第1の振動板の中心軸に関して剛性が非対称な構造を有するため、第1の振動板の振動モードが面内において不均一となる。これにより、高域での音圧レベルがブロード化し、音圧特性が向上することで、良好な音質の再生が可能となる。
上記圧電素子は、上記第1の振動板に対して偏心した位置に配置されてもよい。
これにより第1の振動板の振動モードを中心軸に関して非対称とすることができる。
上記圧電式発音体は、上記第1の振動板を厚み方向に貫通する通路部をさらに有してもよい。
上記通路部は、上記第1の振動板の面内に設けられた少なくとも1つの開口部を含んでもよいし、上記周縁部に設けられた少なくとも1つの切欠き部を含んでもよい。
上記電気音響変換装置は、第2の振動板を含む電磁式発音体をさらに具備してもよい。この場合、上記筐体は、第1の空間部と、第2の空間部とを有する。
上記第1の空間部には、前記電磁式発音体が配置される。上記第2の空間部は、上記通路部を介して上記第1の空間部と連通し、上記圧電式発音体と上記電磁式発音体とにより生成される音波を外部へ導く導音路を有する。
上記通路部は、複数の通路部を含んでもよい。この場合、上記導音路は、上記複数の通路部のうち開口面積が最も大きい通路部に対向する位置に設けられる。これにより、電磁式発音体からの発生音波を効率よく導音路へ導くことができるため、電磁式発音体の音響特性の向上が図れるようになる。
上記第1の振動板および上記圧電素子の平面形状は特に限定されず、典型的には、上記第1の振動板の平面形状は円形であり、上記圧電素子の平面形状は矩形である。
上記圧電式発音体は、環状部材をさらに有してもよい。上記環状部材は、上記筐体に固定され、上記第1の振動板の周縁部を支持する。
これにより、筐体に対する圧電式発音体の組立て作業性が向上するとともに、第1の振動板と第2の振動板との間の距離の調整が容易となる。
第1の振動板と第2の振動板との距離は特に限定されず、各振動板の大きさ、目的とする音響特性等に応じて適宜設定することが可能である。例えば、上記第2の振動板の直径に対する上記第1の振動板と上記第2の振動板との距離の比を、0.152以上0.212以下とすることができる。これにより、8kHz付近の音圧特性の落ち込みを改善することができる。
上記第1の振動板は、上記第2の振動板に対して偏心した位置に配置されてもよい。このような構成によっても、音響特性の改善を図ることが可能となる。
以上述べたように、本発明によれば、音響特性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る電気音響変換装置を示す概略側断面図である。 上記電気音響変換装置における電磁式発音体を示す概略側断面図である。 上記電気音響変換装置における圧電式発音体を示す概略底面図である。 上記圧電式発音体における圧電素子の概略側断面図である。 構成の異なる2つの圧電式発音体を説明する概略平面図である。 上記2つの圧電式発音体の周波数特性を比較して示すシミュレーション結果である。 上記電気音響変換装置の周波数特性を示す実験結果である。 本発明の第2の実施形態において説明する圧電式発音体の一構成例を示す平面図である。 上記圧電式発音体の他の構成例を示す平面図である。 上記圧電式発音体の他の構成例を示す平面図である。 上記圧電式発音体の他の構成例を示す平面図である。 図10の構成の変形例を示す平面図である。 図10の構成の変形例を示す平面図である。 図11の構成の変形例を示す平面図である。 図10および図13に示す圧電式発音体を備えた電気音響変換装置における電磁式発音体の周波数特性を比較して示す実験結果である。 本発明の第3の実施形態に係る電気音響変換装置の構成を示す概略側断面図である。 上記電気音響変換装置の音圧特性を示す一実験結果である。 上記電気音響変換装置において第2の振動板の直径(d)に対する第1および第2の振動板間の距離(h)との比と所定周波数帯域における音圧との関係を示す一実験結果である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る電気音響変換装置としてのイヤホン100の構成を示す概略側断面図である。
図において、X軸、Y軸及びZ軸は相互に直交する3軸方向を示している。
[イヤホンの全体構成]
イヤホン100は、イヤホン本体10と、イヤピース20とを有する。イヤピース20は、イヤホン本体10の導音路41に取り付けられるとともに、ユーザの耳に装着可能に構成される。
イヤホン本体10は、発音ユニット30と、発音ユニット30を収容する筐体40とを有する。発音ユニット30は、電磁式発音体31と、圧電式発音体32とを有する。
[筐体]
筐体40は、発音ユニット30を収容する内部空間を有し、Z軸方向に分離可能な2分割構造で構成される。筐体40の底部410には、発音ユニット30により生成される音波を外部へ導く導音路41が設けられている。
筐体40は、圧電式発音体32の周縁部を支持する支持部411を有する。支持部411は円環状に形成されており、底部410の周縁部から上方側へ突出するように設けられている。図において支持部411の上面は、XY平面に平行な平面で形成されており、後述する圧電式発音体32の周縁部を直接又は他の部材を介して間接的に支持する。
筐体40の内部空間は、圧電式発音体32によって第1の空間部S1と第2の空間部S2とに区画される。第1の空間部S1には電磁式発音体31が配置される。第2の空間部S2は、導音路41に連通する空間部であり、圧電式発音体32と筐体40の底部410との間に形成される。第1の空間部S1と第2の空間部S2とは、圧電式発音体32の開口部331〜337(図3参照)を介して相互に連通している。
[電磁式発音体]
電磁式発音体31は、低音域を再生するウーハ(Woofer)として機能するダイナミック型スピーカユニットで構成される。本実施形態では、例えば7kHz以下の音波を主として生成するダイナミックスピーカで構成され、ボイスコイルモータ(電磁コイル)等の振動体を含む機構部311と、機構部311を振動可能に支持する台座部312とを有する。
電磁式発音体31の機構部311の構成は特に限定されない。図2は、機構部311の一構成例を示す要部の断面図である。機構部311は、台座部312に振動可能に支持された振動板E1(第2の振動板)と、永久磁石E2と、ボイスコイルE3と、永久磁石E2を支持するヨークE4とを有する。振動板E1は、その周縁部が台座部312の底部とこれに一体的に組み付けられる環状固定具310との間に挟持されることで、台座部312に支持される。
ボイスコイルE3は、巻き芯となるボビンに導線を巻きつけて形成され、振動板E1の中央部に接合されている。また、ボイスコイルE3は、永久磁石E2の磁束の方向に対して垂直に配置される。ボイスコイルE3に交流電流(音声信号)を流すとボイスコイルE3に電磁力が作用するため、ボイスコイルE3は信号波形に合わせて図中Z軸方向に振動する。この振動がボイスコイルE3に連結された振動板E1に伝達され、第1の空間部S1(図1)内の空気を振動させることにより上記低音域の音波を発生させる。
電磁式発音体31は、筐体40の内部に適宜の方法で固定される。電磁式発音体31の上部には、発音ユニット30の電気回路を構成する回路基板33が固定されている。回路基板33は、筐体40のリード部42を介して導入されたケーブル50と電気的に接続され、図示しない配線部材を介して電磁式発音体31及び圧電式発音体32へそれぞれ電気信号を出力する。
[圧電式発音体]
圧電式発音体32は、高音域を再生するツイータ(Tweeter)として機能するスピーカユニットを構成する。本実施形態では、例えば7kHz以上の音波を主として生成するようにその発振周波数が設定される。圧電式発音体32は、振動板321(第1の振動板)と、圧電素子322とを有する。
振動板321は、金属(例えば42アロイ)等の導電材料または樹脂(例えば液晶ポリマー)等の絶縁材料で構成され、その平面形状は円形に形成される。振動板321の外径や厚みは特に限定されず、筐体40の大きさ、再生音波の周波数帯域などに応じて適宜設定される。本実施形態では、直径約8〜12mm、厚み約0.2mmの振動板が用いられる。
振動板321は、導音路41に臨む第1の主面32aと、電磁式発音体31に臨む第2の主面32bとを有する。本実施形態において圧電式発音体32は、振動板321の第1の主面32aにのみ圧電素子322が接合されたユニモルフ構造を有する。
なおこれに限られず、圧電素子322は、振動板321の第2の主面32bに接合されてもよい。また、圧電式発音体32は、振動板321の両主面32a,32bに圧電素子がそれぞれ接合されたバイモルフ構造で構成されてもよい。
振動板321は、筐体40の支持部411に支持される周縁部321cを有する。周縁部321cは、支持部411に粘着材層を介して弾性的に支持される。上記粘着材層は適度な弾性を有することが好ましい。これにより振動板321は支持部411に対して弾性的に支持されるため、振動板321の共振のぶれが抑制され、振動板321の安定した共振動作が確保される。
なお、振動板321は、その周縁部321cを支持する環状部材を介して支持部411に固定されてもよい。上記環状部材としては、ゴムや樹脂等の弾性を有する材料で構成されるのが好ましく、これにより上述と同様の作用効果を得ることができる。あるいは、上記環状部材は、比較的剛性の高い材料で構成されるとともに、上記粘着材層を介して支持部411へ接合されてもよい。
図3は、圧電式発音体32の平面図(あるいは底面図)である。同図に示すように、圧電式発音体32は、振動板321の中心軸C1(振動板321の中心を通るZ軸方向に平行な軸)に関して剛性が非対称に構成される。
ここで、中心軸C1に関して剛性が非対称とは、構造、形状あるいは物性等が中心軸C1に関して非対称であることをいい、特に、振動板321の発振時において振動モードが中心軸C1に関して非対称となるような形態をいう。
本実施形態では、圧電素子322の平面形状は矩形状であり、圧電素子322の中心軸C2(圧電素子322の中心を通るZ軸に平行な軸)は、振動板321の中心軸C1よりもX軸方向に所定量だけ変位している。つまり、圧電素子322は、振動板321に対して偏心した位置に配置される。これにより、振動板321の振動中心が中心軸C1とは異なる位置にずれるため、圧電式発音体32の振動モードが中心軸C1に関して非対称となる。
さらに、振動板321は、図3に示すように、中心線CL(振動板321の中心を通るY軸方向に平行な線)を境として右半分の領域と左半分の領域とで形状(形態)の異方性を有する。つまり、圧電式発音体32は、振動板321を厚み方向に貫通する複数の開口部331〜337(通路部)を有し、各開口部331〜337が以下のような態様で形成されることで、中心線CLに関して非対称に構成される。
開口部331は、振動板321の周縁部321cと圧電素子322の一側辺部との間の領域に概略半円または半月形状に形成され、開口部331〜337のうち最も大きな開口面積を有する。圧電式発音体32は、開口部331が導音路41の入口に対向するように支持部411に組み立てられる(図1参照)。
開口部332〜335は、周縁部321cと圧電素子322との間の領域に設けられた円形の孔で構成される。そのうち開口部332,333は、中心線CL上の、中心軸C1に関して対称な位置にそれぞれ設けられ、開口部334,335は、開口部331と開口部332,333との間にそれぞれ設けられる。開口部332〜335はそれぞれ同一径(例えば直径約1mm)の丸孔で形成されるが、勿論これに限られない。
一方、開口部336,337は、開口部332,333と圧電素子322との間にそれぞれ設けられ、X軸方向に長辺を有する矩形状に形成される。開口部336,337は、圧電素子322の周縁部に沿って形成され、それらの一部は、圧電素子322の周縁部に部分的に被覆される。開口部336,337は、振動板321の表裏を貫通する通路としての機能のほか、後述するように、圧電素子322の有する2つの外部電極間の短絡防止の機能をも有する。
図4は、圧電素子322の内部構造を示す概略断面図である。
圧電素子322は、素体328と、Y軸方向に相互に対向する第1の外部電極326a及び第2の外部電極326bとを有する。また、圧電素子322は、相互に対向するZ軸に垂直な第1の主面322a及び第2の主面322bを有する。圧電素子322の第2の主面322bは、振動板321の第1の主面32aに対向する実装面として構成される。
素体328は、セラミックシート323と、内部電極層324a,324bとがZ軸方向に積層された構造を有する。つまり、内部電極層324a,324bは、セラミックシート323を挟んで交互に積層されている。セラミックシート323は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、アルカリ金属含有ニオブ酸化物等の圧電材料によって形成されている。内部電極層324a,324bは各種金属材料などの導電性材料によって形成されている。
素体328の第1の内部電極層324aは、第1の外部電極326aに接続されるとともに、セラミックシート323のマージン部によって第2の外部電極326bから絶縁されている。また、素体328の第2の内部電極層324bは、第2の外部電極326bに接続されるとともに、セラミックシート323のマージン部によって第1の外部電極326aから絶縁されている。
図4において、第1の内部電極層324aの最上層は、素体328の表面(図4において上面)を部分的に被覆する第1の引出電極層325aを構成し、第2の内部電極層324bの最下層は、素体328の裏面(図4において下面)を部分的に被覆する第2の引出電極層325bを構成する。第1の引出電極層325aは、回路基板33(図1)と電気的に接続される一方の極の端子部327aを有し、第2の引出し電極層325bは、適宜の接合材を介して振動板321の第1の主面32aに電気的かつ機械的に接続される。振動板321が導電性材料で構成される場合、接合材には、導電性接着剤、はんだ等の導電性接合材が用いられてもよく、この場合には他方の極の端子部を振動板321に設けることができる。
第1及び第2の外部電極326a,326bは、素体328のY軸方向の両端面の略中央部に各種金属材料などの導電性材料によって形成されている。第1の外部電極326aは、第1の内部電極層324a及び第1の引出電極層325aと電気的に接続され、第2の外部電極326bは、第2の内部電極層324b及び第2の引出電極層325bと電気的に接続される。
このような構成により、外部電極326a,326b間に交流電圧が印加されると、各内部電極層324a,324b間にある各セラミックシート323が所定周波数で伸縮する。これにより、圧電素子322は振動板321に付与する振動を発生させることができる。
ここで、第1及び第2の外部電極326a,326bは、図4に示すように、それぞれ素体328の上記両端面の各々から突出する。このとき、第1及び第2の外部電極326a,326bは、振動板321の第1の主面32aに向かって突出する隆起部329a,329bが形成される場合がある。そこで、上述の開口部336,337は、隆起部329a,329bを収容できる大きさに形成される。これにより、隆起部329a,329bと振動板321との接触による外部電極326a,326b間の電気的短絡が阻止される。
[イヤホンの動作]
続いて、以上のように構成される本実施形態のイヤホン100の典型的な動作について説明する。
本実施形態のイヤホン100において、発音ユニット30の回路基板33には、ケーブル50を介して再生信号が入力される。再生信号は、回路基板33を介して、電磁式発音体31及び圧電式発音体32にそれぞれ入力される。これにより、電磁式発音体31が駆動されて、主として7kHz以下の低音域の音波が生成される。一方、圧電式発音体32においては、圧電素子322の伸縮動作により振動板321が振動し、主として7kHz以上の高音域の音波が生成される。生成された各帯域の音波は、導音路41を介してユーザの耳に伝達される。このようにイヤホン100は、低音域用の発音体と高音域用の発音体とを有するハイブリッドスピーカとして機能する。
一方、電磁式発音体31によって発生した音波は、圧電式発音体32の振動板321を振動させて第2の空間部S2へ伝播する音波成分と、開口部331〜337を介して第2の空間部S2へ伝播する音波成分との合成波で形成される。したがって、開口部331〜337の大きさ、個数等を最適化することにより、圧電式発音体32から出力される低音域の音波を、例えば所定の低音帯域に音圧ピークが得られるような周波数特性に調整あるいはチューニングすることが可能となる。
本実施形態において、圧電式発音体32は、中心軸C1に関して剛性が非対称に構成されている。具体的には、圧電素子322が振動板321に対して偏心した位置に配置されており、さらに開口部331〜337の形状や個数が、振動板321のY軸方向に関して非対称に構成されている(図3参照)。このため、振動板321の振動モードが面内において不均一となる。これにより、高域での音圧レベルがブロード化し、音圧特性が向上することで、良好な音質の再生が可能となる。
一例として、図5A,Bに示す2つの圧電式発音体のサンプル11A,11Bを作製し、それらの周波数特性を比較した結果、図6A,Bに示すようなシミュレーション結果が得られた。
ここで、サンプル11A,11Bはいずれも、円形の振動板12とその上に配置された矩形の圧電素子13とを有するが、サンプル11Aでは圧電素子13が振動板12の中心に配置されているのに対して、サンプル11Bでは圧電素子13が振動板12とは偏心した位置に配置されている点で異なる。なお、振動板12の中心には、圧電素子13よりも幅広の矩形の開口部14が設けられており、サンプル11Aでは圧電素子13が開口部14の中心に配置され、サンプル11Bでは圧電素子13が開口部14とは偏心した位置に配置される。
図6Aは、サンプル11A,11Bの共振周波数付近の周波数特性を示し、図6Bは各々の高次モードでの周波数特性を示している。サンプル11A,11Bの共振周波数(固有振動数)に大きな違いはみられず、サンプル11Bの共振周波数がやや低下することが確認された(図6A)。サンプル11Bは、サンプル11Aと比較して振動板12の中心軸に関する対称性が崩れているため、最大振幅位置のずれや中心位置の振幅の低下などの複合的な理由で共振周波数の低下につながったと推認される。一方、共振が高次になると(例えば30kHz以上)、サンプル11A,11B間の周波数特性の違いが明確に現れはじめることが確認された(図6B)。
以上のように、圧電式発音体32の中心軸C1に関する対称性が崩れると、高次モードにおける共振点の低下が大きくなる。このような傾向は、上記非対称性の程度が大きくなるほど顕著になることが推認される。したがって、圧電式発音体32の上記非対称性を任意に調整することによって、所望とする高周波特性を実現することが可能となる。また、圧電式発音体の非対称性が高くなるほど、振動の抵抗要素が増大し、共振の機械的先鋭度(Q値)が低減するため、音質の向上を図ることができる。
一方、圧電式発音体32の上記非対称性は、電磁式発音体31と組み合わせたときに特に高音域での音圧レベルの向上を促すことが確認された。図7は、本実施形態のイヤホン100の再生音の周波数特性を示す一実験結果である。比較例として、本実施形態の圧電式発音体32の代わりに、図5Aに示す圧電式発音体(サンプル11A)を筐体40にセットしたときの周波数特性を実線で示す。
本実施形態によれば、図7に示すように、10kHz以上の高音域において比較例よりも音圧レベルを上昇させることができる。これは、本実施形態における圧電式発音体32の非対称性により、振動板321の最大振幅位置が振動板321の中心からずれた位置に設定されることで、高音帯域での音波の打ち消し合いが緩和される結果、音圧特性の改善につながったものと推認される。また、20kHz以上の可聴域を超える帯域での音圧レベルの上昇が認められることから、より奥行感のある音の再生が可能となる。
さらに本実施形態によれば、圧電式発音体32の開口部331が導音路41に対向するように配置されているため、電磁気発音体31での再生音を効率よく導音路41へ導くことが可能となる。これにより図7に示すように、低音域(7kHz以下)での音圧レベルも改善されることから、低音域から高音域にかけて音圧特性の向上を図ることが可能となる。
<第2の実施形態>
図8〜図15は、本実施形態の第2の実施形態に係る圧電子発音体の構成を示す概略平面図(あるいは底面図)である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の圧電式発音体は、以下に説明する各構成例のように振動板の構成が上述の第1の実施形態と異なる。なお以下の説明では、圧電素子322が振動板の中心に配置された例について説明するが、勿論これに限られず、第1の実施形態と同様に圧電素子322が振動板に対して偏心した位置に配置されてもよい。
(構成例1)
図8に示す圧電式発音体500は、円形の振動板521の周縁部521cに設けられた通路部としての複数(本例では4つ)の切欠き部522〜525と、振動板521の面内に形成された2つの開口部526,527とを有する。開口部526,527は、圧電素子322の外部電極間の短絡を防止するためのものであるが、通音孔(通路部)としても機能する。
切欠き部522〜525は、90°間隔で設けられ、筐体40の第1の空間部S1と第2の空間部S2とを相互に連通させる通路部を構成することが可能な深さで、周縁部521cから中心軸Cに向かってそれぞれ同一の深さで形成されている。中でも、切欠き部522は、他の切欠き部523〜525よりも大きな開口幅で形成されており、当該他の切欠き部523〜525はすべて同一の開口幅で形成されている。このようにして振動板521は、Y軸方向に平行な中心線CLに関して左右非対称な形状に形成されている。
このような構成の圧電式発音体500は、中心軸C1に関して非対称な構造を有するため、上述の第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。さらに図8において、圧電素子322を中心線CLよりも例えば右側に偏心させることによって、圧電式発音体500の非対称性をより一層高めることができる。
なお本例において、圧電式発音体500は、通路部の面積が最も大きい切欠き部522が導音路41(図1)に対向するように筐体40に設置されるのが好ましい。
(構成例2)
図9に示す圧電式発音体600は、円形の振動板621の周縁部621cに設けられた通路部としての複数(本例では5つ)の切欠き部622〜626と、上述の開口部526,527とを有する。
切欠き部622〜626は、不等角度間隔で設けられ、筐体40の第1の空間部S1と第2の空間部S2とを相互に連通させる通路部を構成することが可能な深さで、周縁部621cから中心軸Cに向かってそれぞれ任意の深さで形成されている。
本構成例では、切欠き部622〜625の数や分布等がY軸方向に平行な中心線CLに関して非対称に設定されている。このような構成の圧電式発音体600は、中心軸C1に関して非対称な構造を有するため、上述の第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。さらに図9において、圧電素子322を中心線CLよりも例えば右側に偏心させることによって、圧電式発音体600の非対称性をより一層高めることができる。
なお本例において、圧電式発音体600は、通路部が密集する切欠き部625,626,622の形成部位が導音路41(図1)に対向するように筐体40に設置されるのが好ましい。
(構成例3)
図10に示す圧電式発音体700は、円形の振動板721の面内に設けられた通路部としての開口部722と、短絡防止用の開口部526,527とを有する。
開口部722は、第1の実施形態における開口部331と同様な半円状または半月状に形成される。本例では、開口部722は、短絡防止用の一方の開口部526と連続して形成されるが、これに限られず、開口部526とは独立した開口部であってもよい。
なお、振動板721の周縁部721cには、90°間隔で4つの凹部731,732が設けられている。これら凹部731,732は、筐体40の支持部411に対する位置決めに用いられる。特に図示するように、4つの凹部のうち1つの凹部732を他の3つの凹部731とは異なる形状とすることで、振動板721の方向性を示す指針が得られるため、筐体40に対する誤組付けを防止できるという利点がある。
本構成例では、開口部722の位置がY軸方向に平行な中心線CLに関して非対称に設定されている。このような構成の圧電式発音体700は、中心軸C1に関して非対称な構造を有するため、上述の第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。さらに図10において、圧電素子322を中心線CLよりも例えば右側に偏心させることによって、圧電式発音体700の非対称性をより一層高めることができる。
なお本例において、圧電式発音体700は、通路部として機能する開口部722が導音路41(図1)に対向するように筐体40に設置されるのが好ましい。
(構成例4)
図11に示す圧電式発音体800は、円形の振動板821の周縁部821cに設けられた通路部としての切欠き部822と、短絡防止用の開口部526,527とを有する。
本構成例において切欠き部822は、構成例3における開口部722の円弧部分に隣接する振動板721の周縁部721cを切り欠いたものと同様な形状を有する。このような構成においても、構成例3と同様な作用効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、例えば構成例3(図10)の振動板721において、その周縁部721cに位置決め用の凹部731,732がそれぞれ設けられたが、図12に示すように、これら凹部731,732に加えて、複数(本例では4つ)の切込み部741がさらに設けられてもよい。各切込み部741は、振動板321の周縁部321cであって、例えば、凹部731,732とは周方向に45°オフセットした位置に90°間隔で設けられる。これらの位置は、圧電素子322の四隅と径方向に対向する位置に相当する。したがって、振動板321上への圧電素子322の接合時において、振動板321と圧電素子322との相対位置の確認を、これら切込み部741を基準に行うことができる。
(構成例5)
構成例3(図10)および構成例4(図11)に係る圧電式発音体700,800において、振動板721,821の面内にさらに複数の開口部が設けられてもよい。図13および図14は、振動板721,821の面内に複数の開口部528が設けられた圧電式発音体710,810をそれぞれ示している。開口部528は、円形の貫通孔であり、振動板721,821の中心線CLに関して対称な位置にそれぞれ形成される。
開口部528の数や大きさは特に限定されず、図示の例では、直径約1mmの開口部528が中心線CLおよび圧電素子322に関して対称な4か所にそれぞれ設けられている。振動板721,821の直径を12mmとすると、上記4か所は、例えば、中心線CLに垂直な対向距離が3.2mmであり、中心線CLに平行な対向距離が8.6mmである位置とされる。
このような構成の圧電式発音体700,800においても構成例3,4と同様の効果を得ることができる。また、本構成例によれば、各開口部528が電磁式発音体からの発生音波を通過させる通路部として有効に機能するため、例えば図15に示すように、電磁式発音体の高周波帯域での音圧特性を向上させることができる。
なお図15において、白抜き実線は、図13に示す圧電式発音体710を備えたイヤホンにおいて圧電式発音体のみを駆動させたときの周波数特性を示し、白抜き一点鎖線は、図10に示す圧電式発音体700を備えたイヤホンにおける圧電式発音体のみを駆動させたときの周波数特性を示している。同図に示すように、圧電式発音体710によれば、圧電式発音体700と比較して、10〜20kHzで音圧特性を向上させることができる。
<第3の実施形態>
図16は、本発明の第3の実施形態に係る電気音響変換装置の構成を示す概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態のイヤホン300は、第1の実施形態と同様に、筐体340と、圧電式発音体350と、電磁式発音体360とを備える。
筐体340は、導音路(図示略)と圧電式発音体350を収容する内部空間を有する第1の支持体341と、電磁式発音体360を支持する第2の支持体342と、第1の支持体341と第2の支持体342とを相互に接合する第3の支持体343とを有し、イヤホンの筐体部を構成する。第3の支持体343は、中央部に通孔343aが穿設された板形状を有し、圧電式発音体350の振動板351と電磁式発音体360の振動板361との相互接触を防止するプロテクタとして構成される。第2の支持体342は、電磁式発音体360の一部で構成されてもよい。
圧電式発音体350は、振動板351(第1の振動板)と、圧電素子352とを有し、第1の実施形態と同様に、振動板351の中心軸C1に関して剛性が非対称に構成される。すなわち、圧電素子352は、振動板351に対して偏心した位置に配置されており、図示の例では、圧電素子352の中心軸C2が振動板351の中心軸C1に対してX軸方向に所定の距離だけ離れている。
振動板351には、通路部としての複数の開口部353,354がそれぞれ設けられている。一方の開口部353は、第1の実施形態における開口部332〜335(図3参照)に相当し、他方の開口部354は、第1の実施形態における開口部336,337(図3参照)に相当する。
本実施形態において圧電式発音体350は、マウントリング353(環状部材)をさらに有する。マウントリング353は、接合層356を介して筐体340(第3の支持体343)に固定され、圧電式発音体350の振動板351の周縁部を支持する。本実施形態においてマウントリング353は、振動板351を上面で支持する台座部353aと、振動板351の周縁部を位置決めする周壁部353bとを有する。
マウントリング353による振動板351の支持構造は特に限定されず、接着剤や両面粘着テープ等を用いることができる。接合層356は、適度な弾性を有する粘着材料で構成されることが好ましく、これにより圧電式発音体350は、筐体340に対して弾性的に支持される。
圧電式発音体350がマウントリング353を有するため、筐体430に対する圧電式発音体350の組立て作業性が向上し、さらに、電磁式発音体360に対する圧電式発音体350の相対位置の調整が容易となる。典型的には、振動板351は、電磁式発音体360の振動板361と同心的に配置されるが、振動板351が振動板361に対して偏心した位置に配置されてもよい。
本実施形態では図16に示すように、振動板351の中心軸C1が振動板361の中心軸C3に対してX軸方向に所定の距離だけ離れた位置に配置されている。このように圧電式発音体350を電磁式発音体360に対して非対称に配置することにより、圧電式発音体350の音響特性の改善を図ることも可能である。このような構成は、筐体430の形状や大きさ、導音路の位置などに応じて適宜採用可能である。
さらに本実施形態によれば、マウントリング353の台座部353aの厚み(高さ)を調整することによって、電磁式発音体360に対する圧電式発音体350の相対距離を設定することができ、これにより当該距離の調整を容易に行うことができる。また、当該距離を最適化することによって、所定周波数帯域における音圧特性の最適化を図ることができる。
例えば図17に、台座部353aの厚みが異なる2つのマウントリング353を用いて図16に示すイヤホンを作製し、各々についての再生音の周波数特性の実験結果を比較して示す。図17において白抜き実線は、台座部353aの厚みが単位長さ(t)の1.4倍である第1のマウントリングを適用したときの音圧特性を示し、白抜き二点鎖線は、台座部353aの厚みが単位長さ(t)の2倍である第2のマウントリングを適用したときの音圧特性を示している。単位長さ(t)は、本例では1mmである。
図17に示すように、第1のマウントリングが適用された電気音響変換装置によれば、第2のマウントリングが適用された電気音響変換装置と比較して、概略5kHz〜9kHzの範囲における音圧が向上する。これは、圧電式発音体350の振動板351と電磁式発音体360の振動板361との間の距離が小さくなるほど、これらの間の空間の容積が減少するため、電磁式発音体360において発生した音波が、圧電式発音体350を介して外部へ放出され易くなるためと考えられる。
圧電式発音体350と電磁式発音体360との間の距離で音圧の改善が見られる周波数帯域は、主として、電磁式発音体360の振動板361の直径(d)の大きさで定まる。例えば、6kHz〜9kHzにおける音圧の向上を目的とする場合、振動板361の直径(d)は、例えば、7.5mm〜13.5mmである。そして、振動板361の上面から圧電式発音体350の振動板351の下面までの距離をhとしたとき、直径(d)に対する距離(h)の比(h/d)が小さくなるほど、当該所定の周波数帯域における音圧の向上が図れることになる。
図18A,Bは、7.5kHzの音圧と(h/d)値との関係および5〜9kHzの平均音圧と(h/d)値との関係をそれぞれ示す一実験結果である。ここではいずれも、直径dの値は9.2mm、圧電式発音体350の振動板351の直径は8mmとした。図18A,Bに示すように、第2のマウントリングの適用時(図14における白抜き二点鎖線)よりも音圧の向上が得られる(h/d)値の上限は、0.212以下(h=1.908mm以下)である。
なお、(h/d)値の下限は、特に限定されないが、振動板351,361が相互に干渉しない(あるいは第3の支持体343に接触しない)適宜の値に設定できる。本例では、第1のマウントリングの適用時(図14における白抜き二点鎖線)での値(0.152(h=1.368mm))以上とした。
以上のように本実施形態においては、0.152≦(h/d)≦0.212となるようにマウントリング353の台座部353aの厚みを選定することで、5kHz〜9kHzに見られる音圧の落ち込み(ディッピング)の改善を図り、滑らかな音圧特性を得ることができる。なお図示せずとも、本発明者らの実験において、圧電式発音体350の振動板351の直径を12mmとしたときも、(h/d)値を調整することで、上述と同様に5〜9kHzにおける音圧の落ち込みを改善できることが確認されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の第1及び第2の実施形態では、圧電式発音体の非対称構造を実現するため、振動板の形状を中心軸に関して非対称にするか、あるいはこれに加えて圧電素子を振動板に対して偏心した位置に配置したが、これに限られず、圧電素子を振動板に対して偏心した位置に配置するのみのでも上述と同様の作用効果を得ることができる。
また以上の実施形態において、圧電式発音ユニットの通路部を構成する開口部あるいは切欠き部の形状や位置、大きさ、数は特に限定されず、通路部を構成する開口部あるいは切欠き部は少なくとも1つあればよい。
10…イヤホン本体
20…イヤピース
30…発音ユニット
31,360…電磁式発音体
32,350,500,600,700,710,800,810…圧電式発音体
40,340…筐体
321,351,521,621,721,821…振動板(第1の振動板)
322,352…圧電素子
331〜337,354,353,526,527,528,722…開口部
522〜525,622〜626…切欠き部
100,300…イヤホン(電気音響変換装置)
E1,361…振動板(第2の振動板)

Claims (11)

  1. 筐体と、
    前記筐体に直接又は間接的に支持される周縁部を有する第1の振動板と、前記第1の振動板の少なくとも一方の面に配置された圧電素子とを有し、前記第1の振動板の中心軸に関して剛性が非対称に構成された圧電式発音体と
    を具備する電気音響変換装置。
  2. 請求項1に記載の電気音響変換装置であって、
    前記圧電素子は、前記第1の振動板に対して偏心した位置に配置される
    電気音響変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電気音響変換装置であって、
    前記圧電式発音体は、前記第1の振動板を厚み方向に貫通する通路部をさらに有する
    電気音響変換装置。
  4. 請求項3に記載の電気音響変換装置であって、
    前記通路部は、前記第1の振動板の面内に設けられた少なくとも1つの開口部を含む
    電気音響変換装置。
  5. 請求項3又は4に記載の電気音響変換装置であって、
    前記通路部は、前記周縁部に設けられた少なくとも1つの切欠き部を含む
    電気音響変換装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1つに記載の電気音響変換装置であって、
    第2の振動板を含む電磁式発音体をさらに具備し、
    前記筐体は、
    前記電磁式発音体が配置される第1の空間部と、
    前記通路部を介して前記第1の空間部と連通し、前記圧電式発音体と前記電磁式発音体とにより生成される音波を外部へ導く導音路を有する第2の空間部と、を有する
    電気音響変換装置。
  7. 請求項6に記載の電気音響変換装置であって、
    前記通路部は、複数の通路部を含み、
    前記導音路は、前記複数の通路部のうち開口面積が最も大きい通路部に対向する位置に設けられる
    電気音響変換装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の電気音響変換装置であって、
    前記第1の振動板の平面形状は円形であり、
    前記圧電素子の平面形状は矩形である
    電気音響変換装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1つに記載の電気音響変換装置であって、
    前記圧電式発音体は、前記筐体に固定され前記第1の振動板の周縁部を支持する環状部材をさらに有する
    電気音響変換装置。
  10. 請求項6〜9のいずれか1つに記載の電気音響変換装置であって、
    前記第1の振動板と前記第2の振動板との距離をh、前記第2の振動板の直径をdとしたとき、
    0.152≦(h/d)≦0.212
    の関係を満たす
    電気音響変換装置。
  11. 請求項6〜10のいずれか1つに記載の電気音響変換装置であって、
    前記第1の振動板は、前記第2の振動板に対して偏心した位置に配置される
    電気音響変換装置。
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