JP6221023B1 - 音響発生装置 - Google Patents

音響発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6221023B1
JP6221023B1 JP2016231406A JP2016231406A JP6221023B1 JP 6221023 B1 JP6221023 B1 JP 6221023B1 JP 2016231406 A JP2016231406 A JP 2016231406A JP 2016231406 A JP2016231406 A JP 2016231406A JP 6221023 B1 JP6221023 B1 JP 6221023B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
acoustic signal
amplifier
voltage
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016231406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018088634A (ja
Inventor
双太 栗林
双太 栗林
Original Assignee
双太 栗林
双太 栗林
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 双太 栗林, 双太 栗林 filed Critical 双太 栗林
Priority to JP2016231406A priority Critical patent/JP6221023B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6221023B1 publication Critical patent/JP6221023B1/ja
Priority to PCT/JP2017/042385 priority patent/WO2018101200A1/ja
Publication of JP2018088634A publication Critical patent/JP2018088634A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/04Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for correcting frequency response
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/12Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for distributing signals to two or more loudspeakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/12Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for distributing signals to two or more loudspeakers
    • H04R3/14Cross-over networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • H04R9/04Construction, mounting, or centering of coil

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

【課題】ボイスコイルを備えるスピーカー21、22による音質の向上を図る。【解決手段】音響信号源20からの音響信号の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅する電圧駆動型増幅器1によって、最低共振周波数f0と高域周波数でのインピーダンスが上昇する特性を有する第1スピーカー21を駆動し、前記音響信号の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅する電流駆動型増幅器2によって、第1スピーカー21と特性が近似した第2スピーカー22を駆動する。最低共振周波数f0と高域周波数において、第1スピーカー21の電圧駆動による音圧レベルの減少と、第2スピーカー22の電流駆動による音圧レベルの増加とを相殺、補完し、音場における広い周波数帯域にわたって均一な音圧レベルを得て、音質を向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカーによる再生などのための音響出力における周波数特性を改善し音質を向上する音響発生装置に関するものである。
本件明細書中、増幅器をアンプということがある。
従来の音響発生装置は、単一のパワーアンプなどを使用する、又は、複数個のパワーアンプを使用する場合でもコイル、コンデンサ、チャンネルデバイダー、アクティブフィルタ、インピーダンス補正回路等を用いて再生周波数の特性改善を行っている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平8−186891号公報 特開平11−146479号公報
特許文献1、2の従来の技術は、再生周波数特性を改善するために、ダブルボイスコイルスピーカーを使用し、一方または両方のボイスコイルに、最低共振周波数f0などの特定の周波数帯域のみに対する改善回路を設けて、2台の各アンプで個別的に駆動し、または1台のアンプで共通に駆動する。したがって、各種のスピーカーのたとえば可聴周波数20Hz〜20kHzの全周波数帯域に対しての改善は難しい。
本発明の目的は、各種のスピーカーを使用することができ、音響化しようとする予め定める周波数帯域、たとえば全周波数帯域にわたる特性を改善する音響発生装置を提供することである。
本発明は、図1、20、23、26に示されるように、
電圧または電流の振幅が変化する音響信号を発生する音響信号源20と、
音響信号源20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅して出力する電圧駆動型増幅器1と、
電圧駆動型増幅器1からの出力によって駆動され、駆動される信号の周波数に対応してインピーダンスが変化する第1の特性を有する第1スピーカー21:60a、61a:63:66a、67aと、
音響信号源20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅して出力する電流駆動型増幅器2と、
電流駆動型増幅器2からの出力によって駆動され、その駆動信号の周波数に対応してインピーダンスが変化する第2の特性を有し、この第2の特性は第1の特性に近似する第2スピーカー22:60b、61b:64:66b、67bとを含むことを特徴とする音響発生装置である。
本発明によれば、第1および第2スピーカー21、22から出力される周波数特性が改善され、音場における、聴取者の聴覚で感じ取る合成された音圧が希望する周波数帯域にわたって平坦となるようにでき、音質が向上する。音響信号源20からの音響信号の電圧の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅する電圧駆動型増幅器1によって、最低共振周波数f0と高域周波数でのインピーダンスが上昇する特性を有する第1スピーカー21を駆動し、前記音響信号の電圧の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅する電流駆動型増幅器2によって、第1スピーカー21と特性が近似した第2スピーカー22を駆動する。最低共振周波数f0と高域周波数において、第1スピーカー21の電圧駆動による音圧レベルの減少と、第2スピーカー22の電流駆動による音圧レベルの増加とが相殺、補完され、音場における広いまたは予め定める周波数帯域にわたって均一な音圧レベルを得ることができ、音質が向上される。スピーカーは、それを駆動する駆動信号の周波数に依存する音響パワーまたは音圧が変化する特性を有する。電圧駆動および電流駆動されるスピーカー21、22は、近似した構成であってもよく、たとえば同一の構成であってもよく、図8のスピーカー6のように、たとえばコーン状などの振動部材81に、振動部材81の軸線を含む直線上に軸線を有する直円筒状のボビン83が固定され、このボビン83上に、インダクタンス成分となるボイスコイルである1または複数(図8では2)のコイル71、72が巻回されて固定される。磁気回路84は、コイル71、72の電磁力によって音響信号の振幅に対応する音圧を発生するように振動部材81を変位駆動する。
第1および第2スピーカー21、22は、音場における、聴取者の聴覚で感じ取る合成された音圧が希望する周波数帯域にわたって平坦となるように合成し、この希望する周波数帯域は、全周波数帯域であってもよいが、全周波数帯域が予め定める複数に分割された各周波数帯域毎の、たとえばウーハーまたはツイーターなどの各スピーカーであってもよい。
以下の説明では、理解に不都合を生じないようにしつつ簡略化のために、参照符は、たとえば参照符60a、60bなどの添え字a、bなどを省略して数字60だけで総括的に示すことがある。対応する各部分には、同一の添え字を付し、たとえばウーハー60aに対応して、同一の添え字aを付してツイーター61aなどと示すことがある。
電圧駆動型増幅器1によって、図1の第1スピーカー21の他に、図20のウーハー60a、ツイーター61a、図23のツイーター63、図26のウーハー66a、ツイーター67aも同様に駆動される。電流駆動型増幅器2によって、図1の第2スピーカー22の他に、図20のウーハー60b、ツイーター61b、図23のツイーター64、図26のウーハー66b、ツイーター67bも同様に駆動される。
電圧駆動型増幅器1は、入力信号に対して出力はスピーカーの電気インピーダンスに関わらず電圧を増幅するものである。電圧駆動型増幅器1は、音響信号の入力電圧に比例した電圧を、全周波数帯域にわたって出力して負荷であるスピーカのボイスコイルなどに印加する。電流駆動型増幅器2は、入力信号に対して出力はスピーカーの電気インピーダンスに関わらず電流を増幅するものである。電流駆動型増幅器2は、音響信号の入力電圧に比例した電流を、全周波数帯域にわたって出力して負荷であるスピーカのボイスコイルなどに流す。
音響信号源からの音響信号は、その電流の振幅が変化する信号であってもよい。
本発明は、図8に示されるように、
(a)電圧または電流の振幅が変化する音響信号を発生する音響信号源20と、
(b)音響信号源20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅して出力する電圧駆動型増幅器1と、
(c)音響信号源20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅して出力する電流駆動型増幅器2と、
(d)スピーカー6であって、
振動部材81と、
振動部材81に固定され、電圧駆動型増幅器1からの出力が与えられる第1コイル71と、
振動部材81に固定され、電流駆動型増幅器2からの出力が与えられる第2コイル72と、
第1および第2コイル71、72の電磁力によって音響信号の振幅に対応する音圧を発生するように振動部材81を変位駆動する磁気回路84とを備えるスピーカー6とを含むことを特徴とする音響発生装置である。
本発明によれば、電圧駆動と電流駆動とを1台のスピーカー6で達成することができ、構成の小形化を図ることができる。
参照符について、電圧駆動型増幅器1は、図12〜14の具体的な回路23〜25によってそれぞれ実現されるとき、その実現される回路と同一の参照符で示すことがある。電流駆動型増幅器2は、図15〜17の具体的な回路26〜28によってそれぞれ実現されるとき、その実現される回路と同一の参照符で示すことがある。音響発生装置では、たとえば図12〜14の電圧駆動型増幅器23〜25の1つと、図15〜17の電流駆動型増幅器26〜28の1つとが組み合されて使用される。電圧駆動型増幅器23〜25と電流駆動型増幅器26〜28の組合せが多少変わっても、例えば図12の電圧駆動型増幅器23と図16の電流駆動型増幅器26組合せや、本件明細書、図面に例示されていない多数のアンプでも、本発明の優れた効果が達成される。
本発明は、図12に示されるように、
電圧駆動型増幅器23は、非反転増幅回路によって実現され、この非反転増幅回路は、
(a)オペアンプ50であって、
音響信号源20から音響信号が与えられる非反転入力端子と、
反転入力端子と、
スピーカー21の一方の端子21aに接続される出力端子とを有するオペアンプ50と、
(b)出力端子と反転入力端子との間に接続される負帰還抵抗40と、
(c)反転入力端子と、スピーカー21の他方の端子21bおよび音響信号源20の共通電位との間に接続される分圧抵抗41とを有することを特徴とする。
本発明は、図13に示されるように、
電圧駆動型増幅器24は、反転増幅回路によって実現され、この反転増幅回路は、
(a)オペアンプ51であって、
非反転入力端子と、
反転入力端子と、
出力端子とを有するオペアンプ51と、
(b)音響信号源20から音響信号を反転入力端子に与える入力抵抗43と、
(c)出力端子と反転入力端子との間に接続される負帰還抵抗42とを有し、
(d)非反転入力端子とスピーカー21の一方の端子21aと音響信号源20の共通電位とが接続され、
(e)出力端子は、スピーカー21の他方の端子21bに接続されることを特徴とする。
本発明によれば、電圧駆動型増幅器23、24を、オペアンプ50、51を用いて簡単な構成で実現できる。電圧駆動型増幅器23、24の出力を、たとえば縦続接続される追加的な増幅器で増幅してスピーカ21を、そのボイスコイルの両端子21a、21bに与えて駆動してもよい。
本発明は、図15に示されるように、
電流駆動型増幅器26は、
(a)オペアンプ53であって、
音響信号源20から音響信号が与えられる非反転入力端子と、
スピーカー22の一方の端子22aに接続される出力端子と
スピーカーの他方の端子22bに接続される反転入力端子とを有するオペアンプ53と、
(b)反転入力端子およびスピーカー22の他方の端子22bの接続点96と、音響信号源20の共通電位との間に接続される電流検知抵抗44とを有することを特徴とする。
本発明は、図16に示されるように、
電流駆動型増幅器27は、
(a)オペアンプ54であって、
音響信号源20の共通電位に接続される非反転入力端子と、
反転入力端子と、
出力端子とを有するオペアンプ54と、
(b)音響信号源20からの音響信号を反転入力端子に与える入力抵抗46と、
(c)反転入力端子とスピーカー22の一方の端子22aとの間に接続される負帰還抵抗47と、
(d)音響信号源20の共通電位とスピーカー22の他方の端子22bとの間に接続される電流検知抵抗45とを有し、
(e)出力端子は、スピーカー22の他方の端子22bに接続されることを特徴とする。
本発明によれば、電流駆動型増幅器26、27を、オペアンプ53、54を用いて簡単な構成で実現できる。電流駆動型増幅器26、27の出力を、たとえば縦続接続される追加的な増幅器で増幅してスピーカ22を、そのボイスコイルの両端子22a、22bに与えて駆動してもよい。
本発明は、図20、23、26に示されるように、
音響信号の予め定める周波数帯域を濾波するフイルター68、69が設けられ、
電圧駆動型増幅器1および電流駆動型増幅器2は、フイルター68、69によって濾波された前記周波数帯域で第1および第2スピーカー(図20のウーハー60a、ツイーター61a、図23のツイーター63、図26のウーハー66a、ツイーター67a、および図20のウーハー60b、ツイーター61b、図23のツイーター64、図26のウーハー66b、ツイーター67b)をそれぞれ駆動することを特徴とする。
本発明によれば、フイルターは、コイル、コンデンサなどを含むパッシブフイルターであってもよく、コイル、コンデンサなどの他にトランジスタなどの能動素子を含むアクティブフイルターであってもよく、これらのフイルターで周波数分割された複数の各周波数帯域毎に信号の増幅もできるチャンネルデバイダーなどであってもよい。図1、8〜11における電圧駆動型増幅器1および電流駆動型増幅器2の出力または入力に、フイルターを介在してもよい。
本発明の実施の形態1を示す電気回路図である。 電圧駆動型アンプ1における電気インピーダンスに対する出力電力を概略的に示したグラフである。 電流駆動型アンプ2における電気インピーダンスに対する出力電力を概略的に示したグラフである。 スピーカー21、22における電気インピーダンス特性を概略的に示したグラフである。 電圧駆動型アンプ1における電気インピーダンスに対する出力電力を概略的に示したグラフである。 電流駆動型アンプ2における電気インピーダンスに対する出力電力を概略的に示したグラフである。 電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2における電気インピーダンスに対する出力電力を合成した場合に得られる効果を概略的に示した図である。 本発明の実施の形態2を示す電気回路図である。 本発明の参考例1を示す電気回路図である。 本発明の参考例2を示す電気回路図である。 本発明の参考例3を示す電気回路図である。 本発明で使用される電圧駆動型アンプ1の一つである非反転増幅回路23を示す電気回路図である。 本発明で使用される電圧駆動型アンプ1の一つである反転増幅回路24を示す電気回路図である。 本発明で使用される電圧駆動型アンプ1の一つである無帰還回路25を示す電気回路図である。 本発明で使用される電流駆動型アンプ2の一つである非反転増幅回路26を示す電気回路図である。 本発明で使用される電流駆動型アンプ2の一つである反転増幅回路27を示す電気回路図である。 本発明で使用される電流駆動型アンプ2の一つである無帰還回路28を示す図である。 本発明で使用されるコアキシャルスピーカー装置11の前面を示す概略図である。 本発明で使用されるコアキシャルスピーカー装置11の断面を示す概略図である。 本発明で使用されるコアキシャルスピーカー装置11での接続例を示す電気回路図である。 本発明で使用されるダブルツイーター一体型スピーカー装置13の前面を示す概略図である。 本発明で使用されるダブルツイーター一体型スピーカー装置13の断面を示す概略図である。 本発明で使用されるダブルツイーター一体型スピーカー装置13での接続例を示す電気回路図である。 本発明で使用されるツーウェイスピーカー装置14の前面を示す概略図である。 本発明で使用されるツーウェイスピーカー装置14の断面を示す概略図である。 本発明で使用されるツーウェイスピーカー装置14での接続例を示す電気回路図である。
図1は、実施の形態1で2台のアンプ1、2を用いて2台のスピーカー21、22を接続する電気回路図である。電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2には、音響信号源20の同一の音響信号がライン30、31を介して与えられる。電圧駆動型アンプ1の出力はスピーカー21にライン32、33で、電流駆動型アンプ2の出力はスピーカー22にライン34、35で与えられる。これにより、音響信号源20から送られた信号は2台の特性の異なるアンプ1、2を経由しスピーカー21、22に出力され、各スピーカー21、22から発生された音圧が音場で空気の振動として合成され、特性が互いに補完する事で周波数特性が改善される。音響信号源20は、電圧の振幅が変化する音響信号を発生する。電圧駆動型増幅器1は、音響信号源20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅して出力する。第1スピーカー21は、電圧駆動型増幅器1からの出力によって駆動され、駆動される信号の周波数に対応してインピーダンスが変化する第1の特性を有する。電流駆動型増幅器2は、音響信号源20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅して出力する。第2スピーカー22は、電流駆動型増幅器2からの出力によって駆動され、その駆動信号の周波数に対応してインピーダンスが変化する第2の特性を有し、この第2の特性は第1の特性に近似し、同一であってもよい。各アンプ1、2の入出力の信号の極性は、同一である。各スピーカー21、22に与えられる信号と、それによって電磁駆動されるコーン状などの振動部材の変位方向との極性は、同一である。
音響信号源20は、電流の振幅が変化する音響信号を発生してもよい。
図2は、電圧駆動型アンプ1におけるスピーカー21のボイスコイルの電気インピーダンスZ1と出力電力P1の関係を示している。横軸は電気インピーダンスZ1で、左が低く右が高い。縦軸は出力電力P1で、下が低く上が高くなっている。同一電圧で周波数、したがってインピーダンスZ1が変化すると、消費電力P1は、電圧をV1とし、インピーダンスをZ1とすると、(電圧V1の2乗÷インピーダンスZ1)であるので、電圧V1が一定状態であっても電気インピーダンスZ1の変化に応じて電力P1が変化する。この為、スピーカー21の周波数特性で電気インピーダンスZ1が増加した場合、同一電圧であるにも関わらず出力電力P1が減少するという特徴がある。逆に、電気インピーダンスZ1が減少した場合は出力電力P1が増加するという特徴がある。
図3は、電流駆動型アンプ2におけるスピーカー22のボイスコイルの電気インピーダンスZ2と出力電力P2の関係を示している。横軸が電気インピーダンスZ2で、左が低く右が高い。縦軸は出力電力で、下が低く上が高くなっている。同一電流でインピーダンスZ2が変化すると、消費電力P2は、(電流I2の2乗掛けるインピーダンスZ2)であるので、電流I2が一定状態であってもインピーダンスZ2の変化に応じて電力P2が変化する。この為、スピーカー22の周波数特性で電気インピーダンスZ2が増加した場合、同一電流であるにも関わらず出力電力P2が増加するという特徴がある。逆に、電気インピーダンスZ2が減少した場合は出力電力P2が減少するという特徴がある。
上記2種類のアンプ1、2は、図2、3の通りスピーカー21、22の電気インピーダンスに対した出力電力が逆に傾斜した特性を持つ。
スピーカー21、22は、入力周波数により電気インピーダンスZ1、Z2が変化する特性を有する。本発明では、シングルスピーカーのフルレンジスピーカー、複数台のスピーカーを使用したマルチウエイスピーカー、その他の全ての出力インピーダンスが変化するタイプのスピーカーで効果があるが、説明の為以下ではシングルスピーカーについて説明を行う。
図4は、スピーカー21、22が示す電気インピーダンスZ1、Z2の曲線であり、典型的なスピーカー21、22では、音響を発生するコーン状などの振動部材が、コイルの電磁力によって駆動され、図4の様な曲線が示される。横軸は周波数で、左が低く右が高い。縦軸は電気インピーダンスZ1、Z2で、下が低く上が高くなっている。典型的スピーカー21、22が示す曲線は、スピーカー21、22に固有の共振周波数f0において高いピークの電気インピーダンスZ1、Z2になり、高域周波数になるにつれて電気インピーダンスZ1、Z2が漸増する。
電圧駆動型アンプ1に図4の特性を持つスピーカー21を接続すると、図4の特性を上下逆にしたような図5のような入力周波数に応じた出力電力P1、したがって音場における空気の振動である音響パワーになる。
電流駆動型アンプ2を図4の性能を持つスピーカー22に接続すると、図4の特性に類似した図6の特性の入力周波数に応じた出力電力P2、したがって音場における空気の振動である音響パワーになる。
上記2種類のアンプ1、2は、同一の音響信号が入力されて、(1)たとえば複数台の各スピーカー(図1、20、23、26)を、もしくは、1台のスピーカーに備えられる複数の各ボイスコイル(図8)を、個別的に駆動し、または、(2)たとえばトランス9、10などの合成回路16、17を介して合成した電気信号によって1台のスピーカー(図9〜11)を駆動する。
図7は、電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2における電気インピーダンスZ1、Z2に対する出力電力P1、P2を合成した場合に得られる効果を概略的に示した図である。電圧駆動型アンプ1は、図5および図7(1)のように、全周波数帯域で電圧が予め定める一定の値である入力信号がそれぞれ与えられるとき、周波数の変化から起こるスピーカー21、22の電気インピーダンス変化(図4)によって、出力電力P1の変化(図5)が発生する。これに対して、電流駆動型アンプ2は、図6および図7(2)のように、全周波数帯域で電圧が予め定める一定の値である入力信号がそれぞれ与えられるとき、周波数の変化から起こるスピーカー21、22の電気インピーダンス変化(図4)によって、出力電力P2の変化(図6)が発生する。このように電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2の双方は、周波数に依存する出力電力P1、P2の変化が逆の動作特性を持つので、図7(1)と図7(2)との動作特性の凹凸を互いに相殺、補完しあう事ができ、その結果、図7(3)のように全周波数帯域で出力電力P1、P2が合成されて得られる出力電力、したがって音場における音圧は、平坦化されて改善され、音質が向上する。説明は特定のスピーカー21、22で行ったが、この補完効果は、周波数によるインピーダンス変化がある全てのスピーカーで効果がある。
図8は、実施の形態2で2台のアンプ1、2を用いて1台のダブルボイスコイルスピーカー6を接続する電気回路図である。ダブルボイスコイルスピーカー6には、たとえばコーン状などの振動部材81と、振動部材81を電磁駆動する駆動部分82とを有する。駆動部分82では、振動部材81に、振動部材81の軸線を含む直線上に軸線を有する直円筒状のボビン83が固定され、このボビン83上に、軸線方向にずれてボイスコイルである第1および第2コイル71、72が同一巻回方向に、したがって同一極性で、同一巻回数で巻回されて固定される。磁気回路84は、コイル71、72の電磁駆動力によって音響信号の振幅に対応する音圧を発生するように振動部材81を変位駆動する。電圧駆動型アンプ1はコイル71にライン32、33を介して接続し、電流駆動型アンプ2はコイル72にライン34、35を介して接続する。
これにより、音響信号源20から送られた信号は2台の特性の異なるアンプ1、2を経由してコイル71、72に出力され、コイル71、72を含む駆動部分82でアンプ1、2の出力電力による電磁駆動力が合成される。したがって、電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2の図7(1)、図7(2)の動作特性が互いに相殺、補完される事で、図7(3)のように、周波数に依存する音場における音圧の特性が改善される。
図9は、参考例1で2台のアンプ1、2を用い、合成回路16を構成する2台のトランス9、10を介してスピーカー21を接続する電気回路図である。合成回路16は、電圧駆動型増幅器1と電流駆動型増幅器2とからの各出力を合成する。電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2には音響信号源20の同一の音響信号を、ライン30、31を介して与える。合成回路16におけるトランス9は、電圧駆動型増幅器1からの出力がライン32、33を介して与えられる第1の1次巻線86と、第1の1次巻線86に電磁結合される第1の2次巻線87とを有する。合成回路16におけるもう1つのトランス10は、電流駆動型増幅器2からの出力がライン34、35を介して与えられる第2の1次巻線88と、第2の1次巻線88に電磁結合される第2の2次巻線89とを有する。第1および第2の2次巻線87、89は、同一極性で直列接続されてスピーカー21にライン36、37を介して接続される。これにより、音響信号源20から送られた信号は2台の特性の異なるアンプ1、2を経由し、出力された信号がトランス9、10を出力後に電気的に合成されてスピーカー21に出力され、特性が互いに相殺、補完する事で周波数特性が改善される。トランス9、10は、入出力される電圧および電流について、広い周波数帯域にわたって平坦な出力特性を有する。合成回路16は、電圧駆動型増幅器1と電流駆動型増幅器2とからの各出力の信号を合成して、1台のスピーカー6を駆動するので、構成の小形化を図ることができる。
図10は、参考例2で2台のトランス内蔵電圧駆動型アンプ3とトランス内蔵電流駆動型アンプ4を用いてスピーカー21を接続する電気回路図である。図10の実施の形態4は、図9の参考例1に類似し、対応する部分に同一の参照符を付す。トランス内蔵電圧駆動型アンプ3、トランス内蔵電流駆動型アンプ4には音響信号源20の同一の音響信号を、ライン30、31を介して与える。図10で示されるトランス内蔵電圧駆動型アンプ3、トランス内蔵電流駆動アンプ4は、たとえばスピーカー21の近傍に設けられ、したがって、ライン32〜35、36、37を短くでき、図9の実施の形態3におけるライン32〜35、36、37が比較的長いことによる音質の低下を防ぐ。トランス内蔵電圧駆動型アンプ3、トランス内蔵電流駆動アンプ4は、その構造上、内部に合成回路16を構成するトランス9、10を有し、かつ、それらの2次巻線87、89は直列接続可能である。トランス内蔵電圧駆動型アンプ3とトランス内蔵電流駆動型アンプ4の出力は、直列でスピーカー21にライン36、37で接続する。これにより、音響信号源20から送られた信号は2台の特性の異なるアンプ3、4を経由し、出力された信号がトランス9、10を出力後に電気的に合成されてスピーカー21に出力され、特性が互いに補完する事で周波数特性が改善される。
図11は、参考例3で2台のアンプ1、2を用い、合成回路17を構成する1台のトランスを介してスピーカー21を接続する電気回路図である。このトランスには、合成回路17と同一の参照符を付すことがある。電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2には音響信号源20の同一の音響信号を、ライン30、31を介して与える。合成回路17であるトランスは、電圧駆動型増幅器1からの出力がライン32、33を介して与えられる第1の1次巻線92と、電流駆動型増幅器2からの出力がライン34、35を介して与えられる第2の1次巻線93と、第1および第2の1次巻線92、93に電磁結合され、スピーカー21にライン36、37を介して接続される2次巻線94とを有する。これにより、音響信号源20から送られた信号は2台の特性の異なるアンプ1、2を経由し、出力された信号がトランス17を出力後に電気的に合成されてスピーカー21に出力され、特性が互いに相殺、補完する事で周波数特性が改善される。
図1〜11の実施の各形態1〜5は類似し、図2〜7の動作、機能を同様に達成する。
図1〜11の実施の各形態1、2および参考例1〜3における電圧駆動型アンプ1の具体的構成の各例は、図12〜14に参照符23〜25で示される。
図12は、電圧駆動型アンプ1の一つである非反転増幅回路23の一例である。電圧駆動型アンプ23には、入力信号として音響信号源20からライン30、31を介して与える。電圧駆動型アンプ23は、出力信号としてスピーカー21へライン32、33を介して与える。ライン30は、オペアンプ50のプラス入力へ接続し、オペアンプ50の出力はライン32接続する。ライン31、33は、共通電位であるグランドに接続する。オペアンプ50の出力は、抵抗40を介して抵抗41に接続され、グランドに接続される。抵抗40と抵抗41との接続点106から、オペアンプ50のマイナス入力に帰還信号として接続する。帰還された電圧により、オペアンプ50はプラス入力とマイナス入力が同じ値になる様に動作する。電圧駆動型増幅器23は、非反転増幅回路によって実現され、この非反転増幅回路は、オペアンプ50を有し、このオペアンプ50は、音響信号源20から音響信号が与えられる非反転入力端子と、反転入力端子と、スピーカー21の一方の端子21aに接続される出力端子とを有するオペアンプ50と、出力端子と反転入力端子との間に接続される負帰還抵抗40と、反転入力端子と、スピーカー21の他方の端子21bおよび音響信号源20の共通電位との間に接続される分圧抵抗41とを有する。
これにより、オペアンプ50は下記の式1で動作する。ライン30の電圧V30とし、抵抗40、41の抵抗値R40、R41とし、ライン32の電圧V32とすると、式1が成り立つ。
V30=R41÷(R40+R41)×V32 …(1)
音響信号源20の電圧変化が無い状態で周波数が変化した場合、スピーカー21はオペアンプ50から出力される信号により電気インピーダンスZ3が変化する。しかしながら、この状態であっても、式1中にスピーカー21の電気インピーダンスZ3が無い為にオペアンプ50へ影響は無い。この為、図12の非反転増幅回路における電圧駆動型アンプ23は入力周波数に関わらず出力電圧V32の変化は無い。又、電気インピーダンスZ3が変化する為、消費電力P3は、(電圧V32の2乗÷電気インピーダンスZ3)となり、出力電力P3は図2の通りになる。
図13は、反転増幅回路における電圧駆動型アンプ24の一例である。電圧駆動型アンプ24には、入力信号として音響信号源20からライン30、31を介して与える。電圧駆動型アンプ24は、出力信号としてスピーカー21へライン32、33を介して与える。但し、反転増幅であるので、スピーカー21は図12とは逆接続にする。ライン30は抵抗43を介してオペアンプ51のマイナス入力へ接続し、オペアンプ51の出力はライン32に接続する。ライン31、33、オペアンプ51のプラス入力は、共通電位のグランドに接続する。オペアンプ51の出力は、抵抗42を介しオペアンプ51のマイナス入力に帰還信号として接続する。オペアンプ51のプラス入力がグランドに接続されている為、オペアンプ51はマイナス入力がグランドと同電位になる様に動作する。電圧駆動型増幅器24は、反転増幅回路によって実現され、この反転増幅回路は、オペアンプ51を有し、このオペアンプ51は、非反転入力端子と、反転入力端子と、出力端子とを有する。入力抵抗43は、音響信号源20から音響信号を反転入力端子に与える。負帰還抵抗42は、出力端子と反転入力端子との間に接続される。非反転入力端子とスピーカー21の一方の端子21aと音響信号源20の共通電位とが接続される。出力端子は、スピーカー21の他方の端子21bに接続される。
これにより、オペアンプ51は、ライン30の電圧V30とし、抵抗42、43の抵抗値R42、R43とし、ライン32の電圧V32とすると、式2で動作する。
V30÷R43=−(V32÷R42) …(2)
音響信号源20の電圧変化が無い状態で周波数が変化した場合、スピーカー21はオペアンプ51から出力される信号により電気インピーダンスZ4が変化する。しかしながら、この状態であっても、式2中にスピーカー21の電気インピーダンスZ4が無い為にオペアンプ51へ影響は無い。この為、図13の反転増幅回路における電圧駆動型アンプ24は入力周波数に関わらず出力電圧の変化は無い。又、電気インピーダンスZ4が変化する為、消費電力は、(電圧V32の2乗÷電気インピーダンスZ4)となり、反転増幅の為に電圧の符号は逆転するが2乗するので、符号は打ち消され、出力電力は図2の通りになる。
図14は、無帰還回路における電圧駆動型アンプ25の一例である。電圧駆動型アンプ25の無帰還回路型電圧駆動型アンプユニット52には、入力信号として音響信号源20からライン30、31を介して与える。電圧駆動型アンプ25の無帰還回路型電圧駆動型アンプユニット52は、出力信号をスピーカー21へライン32、33を介して与える。ライン30は、アンプユニット52の入力に接続し、アンプユニット52の出力はライン32に接続する。ライン31、33は、共通電位であるグランドに接続する。アンプユニット52は内部回路で一部帰還部分が存在する場合もあるが、出力回路はトランジスタやFET(電界効果トランジスタ)固有の増幅率やアンプユニット52の電子回路により、入力された電圧に応じて増幅した出力電圧が得られる。
音響信号源20の電圧変化が無い状態で周波数が変化した場合、スピーカー21はアンプユニット52から出力される信号により電気インピーダンスが変化する。しかしながらアンプユニット52は帰還が無い為、スピーカー21の電気インピーダンスZ5による影響は無い。この為、図14の無帰還回路における電圧駆動型アンプ25は入力周波数に関わらず出力電圧の変化は無い。又、電気インピーダンスZ5が変化する為、消費電力P5は、(電圧V32の2乗÷電気インピーダンスZ5)となり、出力電力P5は図2の通りになる。
図12、図13、図14において、本発明で使用される電圧駆動型アンプ23、24、25の一例を示したが、この例にあげた回路以外であっても音響信号源20の電圧変化が無い状態で周波数が変化した場合に出力される信号がスピーカー21の電気インピーダンスが変化に影響を受けず図2の様な出力電力になる全ての電圧駆動型アンプが使用可能である。
図1〜11の実施の各形態1〜5における電流駆動型アンプ2の具体的構成の各例は、図15〜17に参照符26〜28で示される。
図15は、非反転増幅回路における電流駆動型アンプ26の一例である。電流駆動型アンプ26には、入力信号として音響信号源20にライン30、31を介して与える。電流駆動型アンプ26は、出力信号をスピーカー21へライン34、35を介して与える。ライン30はオペアンプ53のプラス入力へ接続し、オペアンプ53の出力はライン34に接続する。ライン31は、共通電位であるグランドに接続する。オペアンプ53の出力は、スピーカー22を介し電流検知抵抗44に接続され、グランドに接続する。スピーカー22のライン35と電流検知抵抗44の接続点96は、オペアンプ53のマイナス入力に帰還信号として接続する。帰還された電圧により、オペアンプ53はプラス入力とマイナス入力が同じになる様に動作する。電流駆動型増幅器26は、オペアンプ53を有し、このオペアンプ53は、音響信号源20から音響信号が与えられる非反転入力端子と、スピーカー22の一方の端子22aに接続される出力端子とスピーカーの他方の端子22bに接続される反転入力端子とを有する。電流検知抵抗44は、反転入力端子およびスピーカー22の他方の端子22bの接続点96と、音響信号源20の共通電位との間に接続される。
これにより、オペアンプ53は、ライン30の電圧V30、電流検知抵抗44の抵抗値R44、スピーカー22の電気インピーダンスZ5、ライン34の電圧V34とすると、式3で動作する。
V30=R44÷(Z5+R44)×V34 …(3)
音響信号源20の電圧変化が無い状態で周波数が変化した場合、スピーカー22はオペアンプ53から出力される信号により電気インピーダンスZ6が変化する。電気インピーダンスZ6が増加すれば、スピーカー22に流れる電流I22が減少し、同じく電流検知抵抗44の電流I44(=I22)が減少し、オペアンプ53への帰還電圧V96が、(電流I44×抵抗値R44)で減少する。これによりアンプ53の出力電圧V34が増加する。最終的には、スピーカー22と電流検知抵抗44間の電流が電気インピーダンス変化前と同じ値になるまでオペアンプ53の出力電圧V34が増加する。電気インピーダンスZ6が減少した場合は逆になり、スピーカー22と電流検知抵抗44間の電流が電気インピーダンス変化前と同じ値になるまでオペアンプ53の出力電圧V34が減少する。この為、図15の非反転増幅回路における電流駆動型アンプ26では、入力周波数変化に応じ出力電圧V34が変化する。しかしながら、電流検知抵抗44の両端電圧V44は変化しない為、入力周波数に関わらず出力電流I44の変化は無い。又、電気インピーダンスZ6が変化する為、消費電力P6は、(電流I44の2乗×電気インピーダンスZ6)となり、出力電力P6は図3の通りになる。
図16は、反転増幅回路における電流駆動型アンプ27の一例である。電流駆動型アンプ27には、入力信号として音響信号源20にライン30、31を介して与える。電流駆動型アンプ27は、出力信号をスピーカー22へライン34、35を介して与える。但し、反転増幅であるので、スピーカー22は図15とは逆接続にする。ライン30は抵抗46を介してオペアンプ54のマイナス入力へ接続し、オペアンプ54の出力はライン34に接続する。ライン31、オペアンプ54のプラス入力は、共通電位であるグランドに接続する。オペアンプ54の出力は、スピーカー22、電流検知抵抗45を介しグランドに接続する。スピーカー22と電流検知抵抗45との接続点97を、負帰還抵抗47を介してオペアンプ54のマイナス入力に帰還信号を与えるために接続する。オペアンプ54のプラス入力がグランドに接続されている為、オペアンプ54はマイナス入力がグランドと同電位になる様に動作する。電流駆動型増幅器27は、オペアンプ54を有し、このオペアンプ54は、音響信号源20の共通電位に接続される非反転入力端子と、反転入力端子と、出力端子とを有する。入力抵抗46は、音響信号源20からの音響信号を反転入力端子に与える。負帰還抵抗47は、反転入力端子とスピーカー22の一方の端子22aとの間に接続される。電流検知抵抗45は、音響信号源20の共通電位とスピーカー22の一方の端子22aとの間に接続される。出力端子は、スピーカーの他方の端子22bに接続される。
これにより、ライン30の電圧V30、抵抗46の抵抗値R46、抵抗47の抵抗値R47、ライン34の電圧V34、電流検知抵抗45の抵抗値R45、スピーカー22の電気インピーダンスZ7とすると、オペアンプ54は式4で動作する。
V30÷R46=−(V34×(R45÷(Z7+R45)))÷R47
…(4)
音響信号源20の電圧変化が無い状態で周波数が変化した場合、スピーカー22はオペアンプ54から出力される信号により電気インピーダンスZ7が変化する。電気インピーダンスZ7が増加すればスピーカー22に流れる電流I22が減少し、同じく電流検知抵抗45の電流I45(=I22)が減少し、オペアンプ54への帰還電圧が(電流I45×抵抗値R45)で減少する。これによりオペアンプ54の出力電圧V34が増加する。最終的には、スピーカー22と電流検知抵抗45間の電流が電気インピーダンス変化前と同じ値になるまでオペアンプ54の出力電圧が増加する。電気インピーダンスZ7が減少した場合は逆になり、スピーカー22と電流検知抵抗45間の電流が電気インピーダンス変化前と同じ値になるまでオペアンプ54の出力電圧V34が減少する。この為、図16の非反転増幅回路における電流駆動型アンプ27では、入力周波数変化に応じ出力電圧V34が変化する。しかしながら、電流検知抵抗45の両端電圧V45は変化しない為、入力周波数に関わらず出力電流の変化は無い。又、電気インピーダンスZ7が変化する為、消費電力P7は、(電流I45の2乗×電気インピーダンスZ7)となり、反転増幅の為に電流は符号が逆転するが2乗するので符号は打ち消され、出力電力P7は図3の通りになる。
図17は、無帰還回路における電流駆動型アンプ28の一例である。電流駆動型アンプ28の無帰還回路型電流駆動型アンプユニット55には、入力信号として音響信号源20からライン30、31を介して与える。電流駆動型アンプ28の無帰還回路型電流駆動型アンプユニット55は、出力信号をスピーカー22へライン34、35を介して与える。ライン30はアンプユニット55の入力に接続し、アンプユニット55の出力はライン34に接続する。ライン31、35は、共通電位であるグランドに接続する。アンプユニット55は内部回路で一部帰還部分が存在する場合もあるが、出力回路はトランジスタやFET(電界効果トランジスタ)固有の増幅率やアンプユニット55の電子回路により、入力された電圧に応じて増幅した出力電流が得られる。
音響信号源20の電圧変化が無い状態で周波数が変化した場合、スピーカー22はアンプユニット55から出力される信号により電気インピーダンスZ8が変化する。しかしながらアンプユニット55は帰還が無い為、スピーカー22の電気インピーダンスZ8による影響は無い。この為、図17の無帰還回路における電流駆動型アンプ28は入力周波数に関わらず出力電流I34の変化は無い。又、電気インピーダンスZ8が変化する為、消費電力P8は、(電流I34の2乗×電気インピーダンスZ8)となり、出力電力は図3の通りになる。
本発明では、図15〜17で本発明で使用される電流駆動型アンプ26〜28の一例を示したが、この例にあげた回路以外であっても音響信号源20の電流変化が無い状態で周波数が変化した場合に出力される信号がスピーカー22の電気インピーダンスが変化に影響を受けず図3の様な出力電力になる全ての電流駆動型アンプが使用可能である。
図1〜11の実施の各形態1、2および参考例1〜3では、説明の為に主としてシングルコーンスピーカー21、22を使用したが、本発明は周波数に依存するインピーダンス変化がある全てのスピーカーで音質向上の効果がある。
以下の図18〜26は、本発明が実施されるスピーカー装置11、13、14の例をそれぞれ示す。
図18、19はコアキシャルスピーカー装置11の例である。図18はコアキシャルスピーカー装置11の正面図、図19はコアキシャルスピーカー装置11の簡略化した断面図である。コアキシャルスピーカー装置11は、ウーハー60と、ツイーター61とを有し、コアキシャルスピーカーボックス107に装着される。図18、19のコアキシャルスピーカー装置11は、ウーハー60の中にツイーター61が同軸で配置される構造を有する。
図20は、コアキシャルスピーカー装置11a、11bを2台用意して接続する場合の電気回路図である。各スピーカー装置11a、11bのウーハー60とツイーター61とには、数字の参照符に添え字a、bを付して個別的に示し、総括的には数字だけで示す。ウーハー60とツイーター61とは、音響信号の経路の中に電気的な回路であるウーハー60のためのローパスフィルター68、ツイーター61のためのハイパスフィルター69とによって、音響信号の低域と高域の各周波数帯域が分離されて、それぞれ駆動される。本発明に従えば、電気回路で分離してもウーハー60、又は、ツイーター61の片方、又は、両方が入力周波数に対して電気インピーダンスが変化するのであれば、図18、19で示されるコアキシャルスピーカー装置11a、11bを2台用意し、図20の接続をすれば本発明は良い効果を達成する。図20において、電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2には、入力信号として音響信号源20からライン30、31を介して与える。電圧駆動型アンプ1はその出力を、コアキシャルスピーカー装置11aのウーハー60a、ツイーター61aにライン32、33からローパスフィルター68a、ハイパスフィルター69aをそれぞれ介して与える。電流駆動型アンプ2はその出力を、コアキシャルスピーカー装置11bのウーハー60b、ツイーター61bにライン34、35からローパスフィルター68b、ハイパスフィルター69bをそれぞれ介して与える。コアキシャルスピーカー装置11のスピーカーボックス107には、対応するローパスフィルター68、ハイパスフィルター69を内蔵してもよい。これにより、音響信号源20から送られた信号は2台の特性の異なるアンプ1、2を経由し、コアキシャルスピーカー装置11a、11bが駆動され、音場でコアキシャルスピーカー装置11a、11bによって発生された音が合成され、特性が互いに補完する事で周波数特性が改善される。
図21、22は、ダブルツイーター一体型スピーカー装置13の例である。図21はスピーカー装置13の正面図、図22はスピーカー装置13の簡略化した断面図である。図20、21のダブルツイーター一体型スピーカー装置13は、ウーハー62の中にツイーター63、64が配置され、スピーカーボックス108に装着される構造を有する。
図23は、ダブルツイーター一体型スピーカー装置13を接続する場合の電気回路図である。音響信号源20からの同一の音響信号は、ライン30、31を介して、ハイパスフィルター69を経由し、電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2に与えられる。電圧駆動型アンプ1の出力は、ライン32、33からダブルツイーター一体型スピーカー装置13の一方のツイーター63に、又、電流駆動型パワーアンプ2の出力は、ライン34、35から他方のツイーター64にそれぞれ与えられる。ダブルツイーター一体型スピーカー装置13のウーハー62には、音響信号源20にライン30、31からローパスフィルター68を経由し、別途接続された全周波数帯域を電力増幅するウーハー用アンプ70の出力が与えられて駆動される。ウーハー用アンプ70は、たとえば電圧駆動型アンプ1または電流駆動型アンプ2であってもよい。
ウーハー62、ツイーター63、64は、電気的な回路でフィルター68、69によって、発生する周波数帯域を分離して駆動される。電気回路で分離してもツイーター63、64が入力周波数に対して電気インピーダンスが変化するのであれば、図21、22で示されるダブルツイーター一体型スピーカー装置13の一方のツイーター63に電圧駆動型アンプ1を、他方のツイーター64に電流駆動型アンプ2を接続すれば、ウーハー62はウーハー用アンプ70による考慮が必要だが、ツイーター63、64に対して本発明は音質向上の効果がある。これにより、音響信号源20から送られた音響信号は2台の特性の異なるアンプ1、2を経由し、ダブルツイーター一体型スピーカー装置13のツイーター63、64で発生された音圧が音場で合成され、特性が互いに補完する事で周波数特性が改善される。
図24、25はツーウェイスピーカー装置14の例である。図24はスピーカー装置14の正面図、図25はスピーカー装置14の簡略化した断面図である。スピーカーボックス65に、ウーハー66とツイーター67とが取り付けられてツーウェイスピーカー装置14が構成される。
図26は、ツーウェイスピーカー装置14a、14bを2台用意して接続する場合の電気回路図である。各ツーウェイスピーカー装置14のウーハー66とツイーター67とには、数字の参照符に添え字a、bを付して個別的に示し、総括的には数字だけで示す。ウーハー66とツイーター67とは、音響信号の経路の中に電気的な回路であるローパスフィルター68、ハイパスフィルター69を設け。音響信号の周波数帯域を分離してそれぞれ駆動される。本発明に従えば、電気回路で分離してもウーハー66、又は、ツイーター67の片方、又は、両方が入力周波数に対して電気インピーダンスが変化するのであれば、図24、25で示される2台のスピーカー装置14a、14bを用意し、図26の接続をすれば本発明は良い効果を達成する。図26において、電圧駆動型アンプ1、電流駆動型アンプ2には、入力信号として音響信号源20からライン30、31を介して与える。電圧駆動型アンプ1はその出力を、ライン32、33から、ツーウェイスピーカー装置14aのウーハー66a、ツイーター67aにローパスフィルター68a、ハイパスフィルター69aをそれぞれ介して与える。電流駆動型アンプ2はその出力を、ライン34、35から、ツーウェイスピーカー装置14bのウーハー66b、ツイーター67bにローパスフィルター68b、ハイパスフィルター69bをそれぞれ介して与える。各ツーウェイスピーカー装置14の各スピーカーボックス108には、対応するローパスフィルター68、ハイパスフィルター69が内蔵されてもよい。これにより、音響信号源20から送られた信号は2台の特性の異なるアンプ1、2を経由し、ツーウェイスピーカー装置14が駆動され、音場でツーウェイスピーカー装置14によって発生された音が合成され、特性が互いに補完する事で周波数特性が改善される。ツーウェイスピーカー装置14に代えて、全周波数帯域を3以上の複数の周波数帯域に分割して、たとえば、ウーハー、スコーカ―、ツイーターを、本発明に従ってそれぞれ駆動することもできる。
実施の形態で説明した通り、本発明は使用するスピーカーが入力する周波数に対してインピーダンス変化があれば、スピーカーの種類に関わらず音質向上の効果がある。
本発明は、いわゆるオーディオ装置と呼ばれる据置き型のステレオ音響再生装置、いわゆるラジカセと呼ばれる録音再生機能を有するラジオ受信機、車載用カーステレオ装置、テレビジョン受信機、さらに記録媒体に記録された内容を再生する用途だけでなく声などの音響をマイクロホンなどから電気信号で拡大して音響化する拡声器などの広い用途にわたる音響を発生する装置に関連して実施できる。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)図1、8、9〜11、20、23、26に示されるように、
音響信号を発生する音響信号源20と、
スピーカー6、21、22、60〜64、66、67であって、このスピーカーを駆動する駆動信号の周波数に依存する音響パワーまたは音圧が変化する特性を有する1または複数のスピーカーと、
音響信号が与えられる複数の動作特性の異なる増幅器1、2を備え、1または複数のスピーカーによる音場における音圧が予め定める周波数帯域にわたって、予め定める特性となるように、音響信号に対応する駆動信号を、少なくとも増幅器1、2を動作させてスピーカーに与える駆動手段1、2、3、4、16、17、68、69とを含むことを特徴とする音響発生装置。
動作特性の異なる増幅器であるアンプ1、2を少なくとも2台用いる事を特徴とするシステムである。動作特性の異なるアンプ1、2は、たとえば、電圧駆動型アンプ1と電流駆動型アンプ2である。電圧駆動型アンプ1と電流駆動型アンプ2の2種類のたとえば2台のアンプに対して同一音響信号を入力し、各アンプ1、2によって、各種のスピーカーを駆動できる。本発明の実施の一形態では、各種のスピーカーは、(1)音場における空気の音圧によって音響を合成するために、たとえば単一のボイスコイルをそれぞれ有する複数台のスピーカー(図1、20、23、26)、もしくは、複数のボイスコイルのある1台のスピーカー、たとえばダブルボイスコイルのあるスピーカー、または3以上のボイスコイルの巻き数のあるスピーカー(図8)であり、または、(2)たとえばインピーダンスマッチング用などの働きを兼ねてもよいトランス9、10などの合成回路16、17を介して合成した電気信号によって駆動される単一のボイスコイルを有する1台のスピーカー(図9〜11)である。前記合成は、音圧、電気信号だけでなく、それら以外の各種の構成によっても達成でき、これらの合成によって、本発明の優れた効果が奏される。
こうして、各種のスピーカーを駆動する事で再生などの音響化される音響パワーまたは音圧の予め定める周波数帯域、たとえば全周波数帯域にわたって、たとえば周波数に依存して変化する音圧の特性、インピーダンスなどの特性を、希望する予め定めるとおりになるように変化または改善する。複数の各スピーカー(図1、20、23、26)は、音響信号源20からの共通な音響信号に対応して同一の極性となるように接続、構成され、たとえば、音響信号が正または負のとき、複数の各スピーカーの振動部材は変位駆動の前または後の同一方向に、それぞれ変位する。
スピーカーは、与えられる信号の周波数に依存してインピーダンスが変化する特性を有し、ボイスコイルを備えるスピーカーでもよいが、リボンスピーカー、コンデンサスピーカーなどでもよく、圧電素子、セラミック、クリスタルなどの素子を用いるスピーカーなどでもよい。
各種のスピーカーを使用することができ、複数のたとえば電圧駆動型、電流駆動型などのような動作特性が異なるアンプ1、2で駆動するので、1台のスピーカーを1台のアンプ1または2で個別的に駆動したときに生じる、音場で得られる周波数に依存して変化する希望する音圧の大小のレベルの特性、たとえば平坦な音圧の特性からのずれまたは悪化を、相殺、補完することができる。したがって、音響化しようとする予め定める周波数帯域、たとえば全周波数帯域にわたる音圧の特性を、希望する予め定めるとおりになるように変化または改善することが容易である。変化または改善する音圧の特性に代えて、インピーダンスなどの特性であってもよく、スピーカーの特性は、スピーカー単体であるスピーカーユニットの特性でもよいが、スピーカーユニットをボックッス107、108、65(図18、19;21、22;24、25)に装着したスピーカ装置11、13、14の特性でもよい。複数のスピーカーについて、本発明によれば、特性が同じである2個のスピーカーだけでなく、特性が似た少し違う2個のスピーカーなど、特性が多少違うスピーカーの組合せでも、本発明の優れた効果が達成される。音響パワーまたは音圧に代えて、人間の聴覚の音圧レベルなどであってもよい。
(2)図9〜11に示されるように、
電圧または電流の振幅が変化する音響信号を発生する音響信号源20と、
音響信号源20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅して出力する電圧駆動型増幅器1と、
音響信号源か20から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅して出力する電流駆動型増幅器2と、
電圧駆動型増幅器1と電流駆動型増幅器2とからの各出力を合成する合成回路16、17と、
合成回路16、17からの出力によって駆動され、その駆動信号の周波数に対応してインピーダンスが変化するスピーカー21とを含むことを特徴とする音響発生装置。
合成回路16、17は、電圧駆動型増幅器1と電流駆動型増幅器2とからの各出力の信号を合成して、1台のスピーカー21を駆動するので、構成の小形化を図ることができる。
(3)図9、10に示されるように、
合成回路16は、
(a)第1トランス9であって、
電圧駆動型増幅器1からの出力が与えられる第1の1次巻線86と、
第1の1次巻線86に電磁結合される第1の2次巻線87とを有する第1トランス9と、
(b)第2トランス10であって、
電流駆動型増幅器2からの出力が与えられる第2の1次巻線88と、
第2の1次巻線88に電磁結合される第2の2次巻線89とを有する第2トランス10とを備え、
(c)第1および第2の2次巻線87、89が同一極性で直列接続されてスピーカー21に接続されることを特徴とする。
(4)図11に示されるように、
合成回路17は、トランスによって実現され、このトランスは、
電圧駆動型増幅器1からの出力が与えられる第1の1次巻線92と、
電流駆動型増幅器2からの出力が与えられる第2の1次巻線93と、
第1および第2の1次巻線92、93に同一極性で電磁結合され、スピーカー21に接続される2次巻線94とを有することを特徴とする。
合成回路16、17は、トランスによって実現され、インピーダンスのマッチング機能を併せて達成することもでき、1台のスピーカー21を駆動するので、構成の小形化を図ることができる。


1 電圧駆動型アンプ
2 電流駆動型アンプ
3 トランス内蔵電圧駆動型アンプ
4 トランス内蔵電圧駆動型アンプ
6 ダブルボイスコイルスピーカー
9、10 トランス
11 コアキシャルスピーカー装置
13 ダブルツイーター一体型スピーカー装置
14 ツーウェイスピーカー装置
16、17 合成回路
20 音響信号源
21、22 スピーカー
23 非反転増幅回路型電圧駆動型アンプ
24 反転増幅回路型電圧駆動型アンプ
25 無帰還回路型電圧駆動型アンプ
26 非反転増幅回路型電流駆動型アンプ
27 反転増幅回路型電流駆動型アンプ
28 無帰還回路型電流駆動型アンプ
40、41、42、43、46、47 抵抗
44、45 電流検知抵抗
50、51、53、54 オペアンプ
52 無帰還回路型電圧駆動型アンプユニット
55 無帰還回路型電流駆動型アンプユニット
60、62、66 ウーハー
61、63、64、67 ツイーター
65、107、108 スピーカーボックス
68 ローパスフィルタ
69 ハイパスフィルタ
70 ウーハー用アンプ
71、72 ボイスコイル
81 振動部材
82 駆動部分
83 ボビン
84 磁気回路

Claims (7)

  1. 電圧または電流の振幅が変化する音響信号を発生する音響信号源と、
    音響信号源から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅して出力する電圧駆動型増幅器と、
    電圧駆動型増幅器からの出力によって駆動され、駆動される信号の周波数に対応してインピーダンスが変化する第1の特性を有する第1スピーカーと、
    音響信号源から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅して出力する電流駆動型増幅器と、
    電流駆動型増幅器からの出力によって駆動され、その駆動信号の周波数に対応してインピーダンスが変化する第2の特性を有し、この第2の特性は第1の特性に近似する第2スピーカーとを含むことを特徴とする音響発生装置。
  2. (a)電圧または電流の振幅が変化する音響信号を発生する音響信号源と、
    (b)音響信号源から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電圧の振幅を増幅して出力する電圧駆動型増幅器と、
    (c)音響信号源から与えられる音響信号の振幅の変化に対応して電流の振幅を増幅して出力する電流駆動型増幅器と、
    (d)スピーカーであって、
    振動部材と、
    振動部材に固定され、電圧駆動型増幅器からの出力が与えられる第1コイルと、
    振動部材に固定され、電流駆動型増幅器からの出力が与えられる第2コイルと、
    第1および第2コイルの電磁力によって音響信号の振幅に対応する音圧を発生するように振動部材を変位駆動する磁気回路とを備えるスピーカーとを含むことを特徴とする音響発生装置。
  3. 電圧駆動型増幅器は、非反転増幅回路によって実現され、この非反転増幅回路は、
    (a)オペアンプであって、
    音響信号源から音響信号が与えられる非反転入力端子と、
    反転入力端子と、
    スピーカーの一方の端子に接続される出力端子とを有するオペアンプと、
    (b)出力端子と反転入力端子との間に接続される負帰還抵抗と、
    (c)反転入力端子と、スピーカーの他方の端子および音響信号源の共通電位との間に接続される分圧抵抗とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の音響発生装置。
  4. 電圧駆動型増幅器は、反転増幅回路によって実現され、この反転増幅回路は、
    (a)オペアンプであって、
    非反転入力端子と、
    反転入力端子と、
    出力端子とを有するオペアンプと、
    (b)音響信号源から音響信号を反転入力端子に与える入力抵抗と、
    (c)出力端子と反転入力端子との間に接続される負帰還抵抗とを有し、
    (d)非反転入力端子とスピーカーの一方の端子と音響信号源の共通電位とが接続され、
    (e)出力端子は、スピーカーの他方の端子に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の音響発生装置。
  5. 電流駆動型増幅器は、
    (a)オペアンプであって、
    音響信号源から音響信号が与えられる非反転入力端子と、
    スピーカーの一方の端子に接続される出力端子と
    スピーカーの他方の端子に接続される反転入力端子とを有するオペアンプと、
    (b)反転入力端子およびスピーカーの他方の端子の接続点と、音響信号源の共通電位との間に接続される電流検知抵抗とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の音響発生装置。
  6. 電流駆動型増幅器は、
    (a)オペアンプであって、
    音響信号源の共通電位に接続される非反転入力端子と、
    反転入力端子と、
    出力端子とを有するオペアンプと、
    (b)音響信号源からの音響信号を反転入力端子に与える入力抵抗と、
    (c)反転入力端子とスピーカーの一方の端子との間に接続される負帰還抵抗と、
    (d)音響信号源の共通電位とスピーカーの他方の端子との間に接続される電流検知抵抗とを有し、
    (e)出力端子は、スピーカーの他方の端子に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の音響発生装置。
  7. 音響信号の予め定める周波数帯域を波するフイルターが設けられ、
    電圧駆動型増幅器および電流駆動型増幅器は、フイルターによって波された前記周波数帯域で第1および第2スピーカーをそれぞれ駆動することを特徴とする請求項1に記載の音響発生装置。
JP2016231406A 2016-11-29 2016-11-29 音響発生装置 Active JP6221023B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231406A JP6221023B1 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 音響発生装置
PCT/JP2017/042385 WO2018101200A1 (ja) 2016-11-29 2017-11-27 音響発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231406A JP6221023B1 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 音響発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6221023B1 true JP6221023B1 (ja) 2017-10-25
JP2018088634A JP2018088634A (ja) 2018-06-07

Family

ID=60156843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016231406A Active JP6221023B1 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 音響発生装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6221023B1 (ja)
WO (1) WO2018101200A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102184933B1 (ko) * 2019-10-08 2020-12-01 한국과학기술원 음향 통신용 스피커 드라이버

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112383851B (zh) * 2020-11-13 2022-02-22 苏州森斯微电子技术有限公司 一种具有扬声器功能的多变量传感器及应用
US11539331B2 (en) * 2021-04-12 2022-12-27 Cirrus Logic, Inc. Signal amplitude-selected signal predistortion in an amplifier
CN115278473A (zh) * 2022-07-27 2022-11-01 重庆电子工程职业学院 一种蓝牙立体声系统

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5684008A (en) * 1979-12-12 1981-07-09 Sony Corp Constant-current amplifier
JPS58100514A (ja) * 1981-12-11 1983-06-15 Kokusai Densetsu Kogyo Kk 広帯域電力増幅装置
JPH05110349A (ja) * 1991-10-16 1993-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd オーデイオ電力増幅器
JPH05504218A (ja) * 1990-02-10 1993-07-01 ドイチエ トムソン―ブラント ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 周波数特性の補償された回路
JPH08204476A (ja) * 1995-01-25 1996-08-09 Sony Corp 電流制御回路及びそれを用いた装置
JP2003229728A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Mitsubishi Electric Corp 高周波増幅器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5684008A (en) * 1979-12-12 1981-07-09 Sony Corp Constant-current amplifier
JPS58100514A (ja) * 1981-12-11 1983-06-15 Kokusai Densetsu Kogyo Kk 広帯域電力増幅装置
JPH05504218A (ja) * 1990-02-10 1993-07-01 ドイチエ トムソン―ブラント ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 周波数特性の補償された回路
JPH05110349A (ja) * 1991-10-16 1993-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd オーデイオ電力増幅器
JPH08204476A (ja) * 1995-01-25 1996-08-09 Sony Corp 電流制御回路及びそれを用いた装置
JP2003229728A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Mitsubishi Electric Corp 高周波増幅器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102184933B1 (ko) * 2019-10-08 2020-12-01 한국과학기술원 음향 통신용 스피커 드라이버

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018088634A (ja) 2018-06-07
WO2018101200A1 (ja) 2018-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6221023B1 (ja) 音響発生装置
US20160057529A1 (en) Parametric transducer headphones
US8774424B2 (en) Apparatus for reproduction of sound
JP4917650B2 (ja) 合成された正のインピーダンスを有するオーディオシステム
US20060008110A1 (en) Receiver with multiple drive coils
JP2007267368A (ja) スピーカ装置、音響再生方法、及びスピーカ制御装置
JP2007116471A (ja) スピーカ駆動装置
US9204217B2 (en) Microphone filter system
WO2016194858A1 (ja) スピーカ
US20160057525A1 (en) Parametric transducer headphones
JP2008187598A (ja) スピーカ装置及び表示装置
JP3499234B1 (ja) 音響駆動回路
US20170164091A1 (en) Electroacoustic Sound Transducer Unit and Earphone
JP2009111836A (ja) 正多面体広指向特性拡声装置
JP2015056705A (ja) ヘッドホン用増幅器およびヘッドホン再生装置
US8150094B2 (en) Electroacoustic transducer
JP2018046396A (ja) 音声再生システム、および、これを構成する終端処理回路
JP6997478B1 (ja) アンプ装置、オーディオ装置、及びアンプ装置の制御方法
US20120224717A1 (en) Audio cable capable of increasing gain and filtering noise
CN214544761U (zh) 音箱
RU2804725C1 (ru) Устройство вывода звука, способ регулировки мнимого источника и способ регулировки громкости
US20240163607A1 (en) Dynamic impedance balancing system
JP2023129859A (ja) 電力増幅装置
JP2016534590A (ja) パラメトリック音声システムのための調整可能な誘導性装置および関連方法
KR100440318B1 (ko) 트위터 스피커 구조

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6221023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250