JP5348333B2 - 圧電スピーカ装置 - Google Patents

圧電スピーカ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5348333B2
JP5348333B2 JP2012538623A JP2012538623A JP5348333B2 JP 5348333 B2 JP5348333 B2 JP 5348333B2 JP 2012538623 A JP2012538623 A JP 2012538623A JP 2012538623 A JP2012538623 A JP 2012538623A JP 5348333 B2 JP5348333 B2 JP 5348333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
detection electrode
flaw detection
speaker device
piezoelectric speaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012538623A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012049970A1 (ja
Inventor
正道 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2012538623A priority Critical patent/JP5348333B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5348333B2 publication Critical patent/JP5348333B2/ja
Publication of JPWO2012049970A1 publication Critical patent/JPWO2012049970A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
    • H04R17/005Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers using a piezoelectric polymer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R29/00Monitoring arrangements; Testing arrangements
    • H04R29/001Monitoring arrangements; Testing arrangements for loudspeakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/02Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2307/00Details of diaphragms or cones for electromechanical transducers, their suspension or their manufacture covered by H04R7/00 or H04R31/003, not provided for in any of its subgroups
    • H04R2307/023Diaphragms comprising ceramic-like materials, e.g. pure ceramic, glass, boride, nitride, carbide, mica and carbon materials
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2307/00Details of diaphragms or cones for electromechanical transducers, their suspension or their manufacture covered by H04R7/00 or H04R31/003, not provided for in any of its subgroups
    • H04R2307/025Diaphragms comprising polymeric materials

Description

この発明は、圧電スピーカ装置に関するもので、特に、有機高分子からなる圧電フィルムを駆動源として備える、圧電スピーカ装置に関するものである。
たとえば特開2003−244792号公報(特許文献1)には、携帯電話機のディスプレイ上に湾曲状に配置される透明の圧電スピーカが記載されている。圧電スピーカは、可撓性圧電フィルムを備え、この圧電フィルムの両面には、駆動用信号電圧を印加するための透明の駆動用電極が形成され、さらに圧電フィルムを保護フィルムで覆う構造を有している。この特許文献1には、また、圧電スピーカに備える圧電フィルムとして、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)フィルムを用いる例が記載されている。
上記のPVDFのような有機高分子の圧電定数は比較的小さく、d33で高々40pC/N程度である。そのため、実用的な音圧を出すためには、数十ボルトないし数百ボルトの電圧を印加する必要がある。
他方、透明の圧電スピーカとなれば、透明であるがために使用者の興味を引き、その結果として、手で触れられる機会が増えるとともに、好奇心により表面が傷付けられる可能性も高いと考えられる。そのため、上述した保護フィルムが傷付けられ、その下にある駆動用電極が露わになり、その結果、駆動用電極を直接触れることが可能となる状況がもたらされる可能性がある。この場合、駆動用電極には、前述したように、比較的高電圧が印加されているため、感電事故を引き起こすことが考えられる。
特開2003−244792号公報
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得る圧電スピーカ装置を提供しようとすることである。
この発明は、有機高分子からなる圧電フィルムと、圧電フィルムを駆動するための駆動電圧を圧電フィルムに印加するため、圧電フィルムに接するように設けられた、少なくとも1対の駆動用電極とを有する、スピーカ本体を備える、圧電スピーカ装置に向けられる。上述の駆動用電極は、圧電フィルムにおける、使用者の手に触れ得る側に設けられた使用者側駆動用電極を含む。
この発明に係る圧電スピーカ装置は、上述した技術的課題を解決するため、スピーカ本体が、さらに、使用者側駆動用電極上に形成された絶縁層と、この絶縁層上に形成された傷検知用電極線とを有していて、さらに、傷検知用電極線が正常な電気的導通状態にあるか否かを検知するための検知回路と、検知回路の検知結果に応じて、駆動用電極に印加されている駆動電圧を制御するための駆動電圧制御手段とを備えることを特徴としている。
この発明に係る圧電スピーカ装置において、スピーカ本体は、傷検知用電極線を覆うように絶縁層上に形成された保護層をさらに有していることが好ましい。
また、この発明に係る圧電スピーカ装置は、検知回路によって傷検知用電極線の損傷が確認されたとき、スピーカ本体に異常が発生したことを使用者に知らせるための報知手段をさらに備えることが好ましい。報知手段による報知の態様としては、ディスプレイ上への表示、警告音の出力等がある。
上述した傷検知用電極線は、絶縁層上で、少なくとも互いに異なる2つの方向に延びる部分を有することが好ましい。なお、傷検知用電極線が少なくとも互いに異なる2つの方向に延びる部分を有する例としては、傷検知用電極線がミアンダ状に延びる部分を有していたり、渦巻状の延びる部分を有していたりする場合である。
また、上述した傷検知用電極線としては、互いに電気的に独立した複数の傷検知用電極線を備えることが好ましい。
前述した駆動電圧制御手段は、検知回路によって傷検知用電極線の損傷が確認されたとき、駆動用電極に印加されている駆動電圧を低くすることにより感電の危険性を小さくする。好ましくは、駆動電圧を42.4Vよりも低くし、より好ましくは、0Vとする。
この発明によれば、スピーカ本体が手で触れられ、表面が傷付けられても、駆動用電極が露わになる前に、駆動電圧を下げられるので、使用者が露出した駆動用電極に接触することによって生じ得る感電事故を防止することができる。この発明では、スピーカ本体に備える圧電フィルムは有機高分子からなるので、駆動用電極を介して圧電フィルムに印加される駆動電圧は数十ボルトないし数百ボルトと高くされなければならない。よって、上述のような感電事故防止の意義は大きい。
この発明に係る圧電スピーカ装置において、スピーカ本体が、絶縁層上に形成された保護層をさらに有していると、保護層が傷検知用電極線および絶縁層に対する保護機能を担うばかりでなく、駆動用電極に対する保護機能をも担うので、駆動用電極がより露出しにくくなり、感電事故がより生じにくくなる。
この発明に係る圧電スピーカ装置が、異常の発生を使用者に知らせるための報知手段をさらに備えていると、異常の発生を確実に使用者に知らせることができる。
この発明に係る圧電スピーカ装置において、傷検知用電極線が少なくとも互いに異なる2つの方向に延びる部分を有していると、互いに異なる2つの方向のうち、いずれの方向の傷に対しても、傷検知用電極線が損傷状態となり得るので、傷検知用電極線の本数を増やすことなく、傷検知の精度を高めることができる。
また、上述した傷検知用電極線として、互いに電気的に独立した複数の傷検知用電極線を備えていると、所定数の傷検知用電極線が同時に損傷状態にあるときのみ、傷が生じたと判断する制御方法が可能になる。よって、機能に問題のないような軽微な傷や、経時変化による傷検知用電極線の部分断線程度では、直ちに故障モードに入ったという判定をしないようにすることができる。
この発明において、傷検知用電極線の損傷が確認されたとき、駆動用電極に印加されている駆動電圧を42.4Vよりも低くすれば、感電事故を十分に防止することができる。なぜなら、交流電圧の場合、42.4V以上が人体に対して危険だとされているからである。また、駆動用電極に印加されている駆動電圧を0Vとすれば、感電事故を完全に防止することができる。
この発明の第1の実施形態による圧電スピーカ装置を示すブロック図である。 図1に示した圧電スピーカ装置に備えるスピーカ本体の外観を示す斜視図である。 図2に示したスピーカ本体の断面構造を拡大して示す図である。 図3に示した絶縁層上の傷検知用電極線の分布状態を示す平面図である。 スピーカ本体に傷が生じたことによって、傷検知用電極線が損傷された状態を示す、図4に対応する図である。 この発明の第2の実施形態を示す、図4に相当する図である。 この発明の第3の実施形態を示す、図4に相当する図である。
この発明の第1の実施形態による圧電スピーカ装置を説明するにあたり、まず、図2および図3を参照して、圧電スピーカ装置に備えるスピーカ本体2について説明する。
スピーカ本体2は、図2に示すように、薄い平板状であり、全体の厚みは0.2〜1mm程度である。使用時には、スピーカ本体2は、図1に示したような平面のままであっても、特許文献1に記載のような湾曲状とされてもよい。
スピーカ本体2は、図3に示すような断面構造を有している。なお、図3において、スピーカ本体2を構成する各要素の厚みは誇張されて示されている。
スピーカ本体2は、有機高分子からなる圧電フィルム3を備える。ここで、有機高分子としては、たとえば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)またはPLLA(L型ポリ乳酸)が有利に用いられる。前者のPVDFは、圧電性を示す有機高分子の中でも比較的高い圧電性を示すものとして知られている。後者のPLLAは、透明度が高く、カーボンニュートラルであり、生分解性である、といった利点を有している。
圧電フィルム3の各主面上には、圧電フィルム3を駆動するための駆動電圧を印加するための駆動用電極4および5が形成されている。スピーカ本体2に透明性が要求される場合には、駆動用電極4および5は、酸化インジウム錫、酸化インジウム・酸化亜鉛、もしくは酸化亜鉛などの無機系材料、またはポリチオフェンもしくはポリアニリンなどを主成分とする有機系の材料から構成される。スピーカ本体2に透明性が特に要求されない場合には、駆動用電極4および5は、銀、金、アルミニウム、銅またはニッケルなどの金属から構成されてもよい。
圧電フィルム3ならびに駆動用電極4および5によって圧電スピーカの振動部分が構成されるが、この振動部分は、図3に示したような3層構造に限らず、複数の圧電フィルムを積層した構造としても、また、積層された2枚の圧電フィルムの伸縮動作を互いに逆にしたバイモルフ構造としてもよい。
上述した駆動用電極4および5のうち、図3による上方に位置する駆動用電極5が、圧電フィルム3における、使用者の手に触れ得る側に設けられた使用者側駆動用電極となるものである。この使用者側駆動用電極5上には電気絶縁性の絶縁層6が形成されている。絶縁層6は、スピーカ本体2に透明性が要求される場合には、透明性かつ可撓性を有する樹脂から構成される。絶縁層6を構成する樹脂としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリプロピレンのような透明性を有する樹脂から構成される。
絶縁層6上には、傷検知用電極線7が形成される。傷検知用電極線7についても、前述した駆動用電極4および5と同様の材料を用いて形成することができる。すなわち、傷検知用電極線7は、スピーカ本体2に透明性が要求される場合には、酸化インジウム錫、酸化インジウム・酸化亜鉛、もしくは酸化亜鉛などの無機系材料、またはポリチオフェンもしくはポリアニリンなどを主成分とする有機系の材料から構成され、スピーカ本体2に透明性が特に要求されない場合には、銀、金、アルミニウム、銅またはニッケルなどの金属から構成されてもよい。
傷検知用電極線7の形態の詳細については、図4を参照して後述する。
絶縁層6上には、上記傷検知用電極線7を覆うように、保護層8が形成されていることが好ましい。保護層8は、スピーカ本体2に透明性が要求される場合には、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリプロピレンのような透明性を有する樹脂から構成される。
なお、上述した各要素間の接合のため、必要な界面に接着剤等が付与されるが、図3では、そのような接着剤の図示は省略されている。もっとも、各要素間の接合のため、熱圧着などが適用される場合には、接着剤は不要である。
スピーカ本体2が、フラットパネルディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパーなどのディスプレイ装置と組み合わされる場合、ディスプレイ装置は、スピーカ本体2における駆動用電極4の図3による下面側に配置される。
図1には、上述したスピーカ本体2ならびにこれを駆動・制御するための回路を備える、スピーカ装置1がブロック図で示されている。
図1を参照して、制御IC10は、信号線11を介して検知回路12と接続され、また、信号線13を介してアンプ14と接続されている。検知回路12は、前述した傷検知用電極線7(図3参照)が正常な電気的導通状態にあるか否かを検知するためのものであり、検知信号線15を通して傷検知用電極線7に接続されている。
スピーカ本体2を駆動する際には、音源から得られるデジタル音響信号が、信号線13を介してアンプ14に送られ、ここで増幅され、次いで、増幅された音響信号が、駆動電圧として、信号線16を介して駆動用電極4および5(図3参照)に送られ、これら駆動用電極4および5を介して圧電フィルム3(図3参照)に印加される。このようにして、スピーカ本体2が駆動される。制御線17は、制御IC10から与えられる制御信号によって、アンプ14の出力を制御するためのものである。
図4には、保護層8を通して透視される、絶縁層6上の傷検知用電極線7の分布状態が示されている。傷検知用電極線7は、互いに平行に延びかつ互いに電気的に独立した状態で等間隔に配置されたn本の直線状の線7−1〜7−nから構成される。
線7−1〜7−nの各々は、トランジスタなどからなるスイッチング素子(図示せず。)を通じて、前述した検知信号線15と接続され、検知信号線15を介して、検知回路12に接続されている。スピーカ本体2の駆動に先立って、もしくは、駆動している最中に定期的に、制御IC10は、検知回路12を駆動して、スピーカ本体2表面の傷の有無を検知する。
何らかの外力により、図5に示すような傷9がスピーカ本体2に生じることによって、たとえば線7−5および7−6が損傷し、断線または抵抗の増大が生じたとする。このとき、制御IC10において予め設定された判断基準に従って、検知回路12が線7−5および7−6での断線または抵抗の増大を検知する。これに応じて、駆動電圧制御手段としての制御IC10が、制御線17を通じて、アンプ14の出力を制御し、駆動用電極4および5(図3参照)に印加されている駆動電圧を低くするように制御する。この場合、交流電圧の場合、IEC規格によれば42.4V以上が人体に対して危険だとされていることから、駆動電圧を42.4Vよりも低くすれば、感電事故を十分に防止することができる。また、駆動電圧を0Vとすれば、感電事故を完全に防止することができる。
なお、駆動電圧を制御するため、上述したように、制御線17を通じてアンプ14の出力を制御するほか、信号線13に出す信号そのものをカットするか、ソースレベルを絞るようにしてもよい。
上記の処理と並行して、スピーカ本体2に異常が発生したことを使用者に知らせるための異常報知手段が設けられていると、異常をより確実に使用者に知らせることができる。この異常報知手段による報知の態様としては、ディスプレイ上への表示、警告音の出力等がある。より具体的には、「スピーカ破損。危険回避のため、スピーカ駆動電圧を落としました。」のようなメッセージがディスプレイ上に表示される。このスピーカ装置1がディスプレイ装置と複合されている場合には、制御IC10から画像を制御するICへ信号を送り、ディスプレイ上に上述したような表示を実現するようにしてもよい。この場合、制御IC10そのものが、画像を制御するICと一体であってもよい。
傷検知用電極線7を構成する線7−1〜7−nが、図4に示すように、互いに電気的に独立した状態で多数形成されている場合、たとえば2本以上といった所定本数の線が同時に損傷状態にあるときのみ、傷が生じたと判断する制御方法が採用されてもよい。この制御方法によれば、機能に問題のないような軽微な傷や、経時変化による傷検知用電極線7の部分断線程度では、直ちに故障モードに入ったという判定をしないようにすることができる。
傷検知用電極線の形成態様は必要に応じて種々に変更することができる。たとえば、図6に示す傷検知用電極線7aは、互いに電気的に独立した複数本、たとえば4本のミアンダ状の線7a−1〜7a−4から構成される。
図6に示した傷検知用電極線7aによれば、図4に示した傷検知用電極線7に比べて、同じ面積をカバーするために必要な線の数を減らすことができる。したがって、回路構成をより簡単にすることができる。また、図4に示した傷検知用電極線7の場合には、線7−1〜7−nの延びる方向と平行に延びるように生じた傷が検知されにくいことがあり得るが、図6に示した傷検知用電極線7aによれば、線7a−1〜7a−4の各々が互いに異なる2つの方向に延びる部分を有しているので、線の本数を増やしたり、線の配置密度を高めたりすることなく、傷検知の精度および確実性を高めることができる。
なお、図4に示した線7−1〜7−nならびに図6に示した線7a−1〜7a−4は、ともに図解上の問題から、簡略化されて図示されている。実際には、線7−1〜7−nならびに図6に示した線7a−1〜7a−4は、より緻密な配置とされ、各々の線幅および各々間の間隔は、数百μm〜数mmのオーダである。
傷検知用電極線を構成する線の形状および本数は、特に限定されるものではない。線の形状について言えば、たとえば渦巻状などの変形例があり得る。
このような場合の変形例を図7に示す。図7に示した傷検知用電極線7bは、単に1本の線からなり、一部においてミアンダ状であり、全体として渦巻状となっている。図7においても、図6と同様に図解上の問題から、簡略化されて図示されている。また、図7に示した線7bは、実際には、より緻密な配置とされ、各々の線幅および各々間の間隔は、数百μm〜数mmのオーダである。
たとえば、図7に示す傷検知用電極線7bのように、傷検知用電極線の形状によっては、それを構成する線の本数は単に1本であってもよい場合があり得る。線の本数を1本にした場合には、トランジスタなどのスイッチング素子で複数の線を切り替えて検知回路12に接続する必要がなくなるため、回路構成を非常に簡単にできる。
1 圧電スピーカ装置
2 スピーカ本体
3 圧電フィルム
4 駆動用電極
5 使用者側駆動用電極
6 絶縁層
7,7a,7b 傷検知用電極線
8 保護層
9 傷
10 制御IC
12 検知回路
14 アンプ

Claims (11)

  1. 有機高分子からなる圧電フィルムと、前記圧電フィルムを駆動するための駆動電圧を前記圧電フィルムに印加するため、前記圧電フィルムに接するように設けられた、少なくとも1対の駆動用電極とを有する、スピーカ本体を備え、
    前記駆動用電極は、前記圧電フィルムにおける、使用者の手に触れ得る側に設けられた使用者側駆動用電極を含み、
    前記スピーカ本体は、前記使用者側駆動用電極上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された傷検知用電極線とをさらに有し、
    前記傷検知用電極線が正常な電気的導通状態にあるか否かを検知するための検知回路と、
    前記検知回路の検知結果に応じて、前記駆動用電極に印加されている前記駆動電圧を制御するための駆動電圧制御手段と
    をさらに備える、圧電スピーカ装置。
  2. 前記スピーカ本体は、前記傷検知用電極線を覆うように前記絶縁層上に形成された保護層をさらに有する、請求項1に記載の圧電スピーカ装置。
  3. 前記検知回路によって前記傷検知用電極線の損傷が確認されたとき、前記スピーカ本体に異常が発生したことを使用者に知らせるための報知手段をさらに備える、請求項1または2に記載の圧電スピーカ装置。
  4. 前記傷検知用電極線は、前記絶縁層上で、少なくとも互いに異なる2つの方向に延びる部分を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電スピーカ装置。
  5. 前記傷検知用電極線は、ミアンダ状に延びる部分を含む、請求項4に記載の圧電スピーカ装置。
  6. 前記傷検知用電極線は、渦巻状に延びる部分を含む、請求項4または5に記載の圧電スピーカ装置。
  7. 互いに電気的に独立した複数の前記傷検知用電極線を備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の圧電スピーカ装置。
  8. 前記駆動電圧制御手段は、前記検知回路によって前記傷検知用電極線の損傷が確認されたとき、前記駆動用電極に印加されている前記駆動電圧を42.4Vよりも低くする、請求項1ないし7のいずれかに記載の圧電スピーカ装置。
  9. 前記駆動電圧制御手段は、前記検知回路によって前記傷検知用電極線の損傷が確認されたとき、前記駆動用電極に印加されている前記駆動電圧を0Vとする、請求項8に記載の圧電スピーカ装置。
  10. 前記圧電フィルムはポリフッ化ビニリデンからなる、請求項1ないし9のいずれかに記載の圧電スピーカ装置。
  11. 前記圧電フィルムはポリ乳酸からなる、請求項1ないし9のいずれかに記載の圧電スピーカ装置。
JP2012538623A 2010-10-15 2011-09-28 圧電スピーカ装置 Active JP5348333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012538623A JP5348333B2 (ja) 2010-10-15 2011-09-28 圧電スピーカ装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010232158 2010-10-15
JP2010232158 2010-10-15
JP2012538623A JP5348333B2 (ja) 2010-10-15 2011-09-28 圧電スピーカ装置
PCT/JP2011/072198 WO2012049970A1 (ja) 2010-10-15 2011-09-28 圧電スピーカ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5348333B2 true JP5348333B2 (ja) 2013-11-20
JPWO2012049970A1 JPWO2012049970A1 (ja) 2014-02-24

Family

ID=45938201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012538623A Active JP5348333B2 (ja) 2010-10-15 2011-09-28 圧電スピーカ装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US9197973B2 (ja)
JP (1) JP5348333B2 (ja)
CN (1) CN103155596B (ja)
WO (1) WO2012049970A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10126473B2 (en) * 2013-02-01 2018-11-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Display device and laminated optical film
KR101743379B1 (ko) * 2013-04-10 2017-06-02 미쯔이가가꾸가부시끼가이샤 적층체
JP5933845B2 (ja) * 2013-09-02 2016-06-15 三井化学株式会社 積層体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027592A (ja) * 2000-07-13 2002-01-25 Toshitaka Takei 圧電スピーカー
JP2006270663A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Audio Technica Corp コンデンサヘッドホン
JP2006287480A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Taiyo Yuden Co Ltd 圧電積層体,製造方法,圧電スピーカ,電子機器
JP2006339834A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology スピーカ装置又はマイクロフォン装置
JP2009278377A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 発音体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4887298A (en) * 1988-06-15 1989-12-12 Renkus-Heinz Electronic circuit for sensing disconnect or failure of a power output sense line in an audio power system
JP2003244792A (ja) 2002-02-15 2003-08-29 Pioneer Electronic Corp 圧電フィルムスピーカ及び携帯情報端末機
RU2440693C2 (ru) 2006-01-03 2012-01-20 Транспарент Саунд Текнолоджи БИ.ВИ.,NL Электростатические акустические системы и способы
US7443289B2 (en) * 2006-05-10 2008-10-28 Honeywell International Inc. Automatic detection of microphone sabotage in a security system device

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027592A (ja) * 2000-07-13 2002-01-25 Toshitaka Takei 圧電スピーカー
JP2006270663A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Audio Technica Corp コンデンサヘッドホン
JP2006287480A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Taiyo Yuden Co Ltd 圧電積層体,製造方法,圧電スピーカ,電子機器
JP2006339834A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology スピーカ装置又はマイクロフォン装置
JP2009278377A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 発音体

Also Published As

Publication number Publication date
US9807515B2 (en) 2017-10-31
US20130223637A1 (en) 2013-08-29
WO2012049970A1 (ja) 2012-04-19
JPWO2012049970A1 (ja) 2014-02-24
CN103155596B (zh) 2015-09-09
CN103155596A (zh) 2013-06-12
US20160044421A1 (en) 2016-02-11
US9197973B2 (en) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5442519B2 (ja) 透明圧電シート、それをそれぞれ含有するフレーム付透明圧電シート、タッチ位置検出用タッチパネル、ディスプレイ装置、タッチパネルおよび電子機器
JP6275566B2 (ja) 電子機器
KR102425824B1 (ko) 가요성 디스플레이의 햅틱 구동 방법 및 장치
EP2822371B1 (en) Display device
JP6090478B2 (ja) 圧電センサ、タッチパネル
WO2012117738A1 (ja) 電子機器及び電子機器の製造方法
JP2017134810A (ja) センサー、タッチセンサー及び表示装置
JP6226079B2 (ja) 圧電フィルムセンサ
KR102635463B1 (ko) 음향 발생 장치, 그를 포함하는 표시 장치, 및 표시 장치의 구동 방법
CN111182383B (zh) 显示设备
TW201229623A (en) A display apparatus
US20170228020A1 (en) Vibrating device
JP5348333B2 (ja) 圧電スピーカ装置
KR20210011306A (ko) 디스플레이 장치 및 이를 포함하는 차량
WO2016027613A1 (ja) 圧電フィルムの積層体、及び曲げ検出センサ
JP6104721B2 (ja) 圧電センサおよび圧力検出装置
KR20240013269A (ko) 표시장치
KR101594432B1 (ko) 폴리이미드 유기 유전층을 포함한 정전기력 기반 작동기
JP2015079477A (ja) タッチスクリーンパネル及びその製造方法
US10381545B2 (en) Vibration device and tactile presentation device
WO2024019100A1 (ja) ガラス振動板及び振動子付きガラス振動板
JP6915023B2 (ja) タッチセンサ
JP6339780B2 (ja) タッチパネル及びディスプレイ
JP2015204039A (ja) 保護シートを備えた入力装置
JP2014238269A (ja) 圧電センサ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5348333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150