JP4533451B2 - インクジェット記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Description
上記記録方法の中で、インクジェット記録方法は、多種の記録材料に記録可能なこと、ハード(装置)が比較的安価であること、コンパクトであること、静粛性に優れること等の点から、オフィスは勿論、いわゆるホームユースにおいても広く用いられてきている。
上記インクジェット記録用の記録シートに要求される特性としては、一般的に、(1)速乾性があること(インクの吸収速度が大きいこと)、(2)インクドットの径が適正で均一であること(ニジミのないこと)、(3)粒状性が良好であること、(4)ドットの真円性が高いこと、(5)色濃度が高いこと、(6)彩度が高いこと(くすみのないこと)、(7)印画部の耐光性、耐ガス性、耐水性が良好なこと、(8)記録シートの白色度が高いこと、(9)記録シートの保存性が良好なこと(長期保存で黄変着色を起こさないこと、長期保存で画像がにじまないこと)、(10)変形しにくく、寸法安定性が良好であること(カールが十分小さいこと)、(11)ハード走行性が良好であること等が挙げられる。更に、いわゆる写真ライクな高画質記録物を得る目的で用いられるフォト光沢紙の用途としては、上記特性に加えて、光沢性、表面平滑性、銀塩写真に類似した印画紙状の風合い等も要求される。
特許文献1に記載のインクジェット記録用シートにおける色材受容層は、気相法シリカ、ポリジアリルアミン誘導体の構成単位を有するカチオン性ポリマー(ジメチルジアリルアンモニウムクロライドポリマー)、PVA及びホウ酸を含有する塗布液を塗布・乾燥することにより得られるが、このインクジェット記録用シートは画像の印画濃度、及び光沢感が低い。
特許文献2のインクジェット記録用シートにおけるインク受容層(色材受容層)は、該インク受容層が、無機微粒子(例えば平均一次粒子径が20nm以下の気相法シリカ)、水溶性樹脂(例えばPVA)及び2価以上の水溶性金属塩を含む塗布液を支持体上に塗布し、該塗布と同時に、あるいは該塗布した層が減率乾燥速度を示すようになる前に、該水溶性樹脂を架橋させることができる架橋剤(例えばホウ砂又はホウ酸)を含む溶液を付与し、硬化させることにより得られた層であり、こうして得られるインク受容層はひび割れが防止できるものの、画像の印画濃度が低く、また、水溶性金属塩を含む塗液の液安定性が充分でない問題があった。
特許文献3におけるインク受容層は、無機微粒子、ポリビニルアルコール、第4級アンモニウム塩基を有するカチオン性ポリマーの少なくとも2種、および分子内にジルコニウムまたはアルミニウム原子を有する化合物(但し酸化ジルコニウムおよび酸化アルミニウムを除く)を含有し、ブロンジングを悪化させることなく水溶性染料に対してプリント後の保存中の滲みや耐水性を改良したものである。
更に、特許文献5における色材受容層は、無機微粒子、親水性バインダー、分子内にジルコニウム原子またはアルミニウム原子を含む化合物A(但し、酸化ジルコニウム及び酸化アルミニウムを除く)、該化合物Aと異なる、多価金属原子を分子内に含む化合物Bを該化合物Aの0.1〜10モル%含有し、ブロンジングを悪化させることなく、水溶性染料を用いたプリント画像を保存したときの滲みの発生を抑え、画像の耐水性を改良するものである。
<1> 支持体上に、インク受容層を有するインクジェット記録媒体の製造方法において、前記インク受容層が、少なくとも、以下の工程(A)及び工程(B)を含む工程により形成されることを特徴とするインクジェット記録媒体の製造方法である。
工程(A):無機微粒子、水溶性樹脂、架橋剤、並びにジルコニウム化合物及びアルミニウム化合物から選択される第1の金属化合物を含有する第1液を支持体上に塗布して塗布層を形成する工程
工程(B):前記塗布層に、前記第1液を塗布して形成された塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前に、ジルコニウム化合物から選択される第2の金属化合物及び弱酸のアンモニウム塩を含有し、無機微粒子を含有しない第2液を付与し、前記塗布層の架橋硬化を行なう工程
<7> 前記第2の金属化合物の第2液中の含有量は、第2液の全質量に対し、0.1〜0.8質量%である前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクジェット記録媒体の製造方法である。
支持体上に、インク受容層を有するインクジェット記録媒体の製造方法において、前記インク受容層が、少なくとも、以下の工程(A)及び工程(B)を含む工程により形成されることを特徴とするインクジェット記録媒体の製造方法である。
工程(A)無機微粒子、水溶性樹脂、架橋剤、並びにジルコニウム化合物及びアルミニウム化合物から選択される第1の金属化合物を含有する第1液を支持体上に塗布して塗布層を形成する工程
工程(B)前記塗布層に、前記第1液を塗布して形成された塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前に、第2の金属化合物を含有し、無機微粒子を含有しない第2液を付与し、前記塗布層の架橋硬化を行なう工程
以下、本発明のインクジェット記録媒体の製造方法について詳述する。
本発明においては、前記第1の金属化合物はジルコニウム化合物及びアルミニウム化合物から選択される金属化合物である。
本発明においては、第2の金属化合物はジルコニウム化合物である。
本発明においては、前記第2液は弱酸のアンモニウム塩を含有する。
すなわち、気相法シリカを水中に添加し、カチオン性樹脂を更に添加して高圧ホモジナイザーやサンドミル等により分散した後、これに硼酸を加え、PVA水溶液(例えばPVA量が気相法シリカの1/3程度の質量となるように)を加え、更にノニオン性若しくは両性界面活性剤および高沸点有機溶剤を加えて攪拌することで調製できる。得られた塗布液は均一ゾルであり、これを以下の塗布方法で支持体上に塗布することで塗布層が得られ、三次元網目構造を有する多孔質性のインク受容層を形成することができる。このとき、上記のように、硼酸を薄めた後にPVAを加えることにより、PVAの部分的なゲル化を防止することができる。
上記の空隙率および細孔メジアン径は、水銀ポロシメーター(商品名:ボアサイザー9320−PC2、(株)島津製作所製)を用いて測定することができる。
(無機微粒子)
前記第1液は、無機微粒子を用いて構成されることが好ましい。無機微粒子としては、例えば、気相法シリカや含水シリカ微粒子などのシリカ微粒子、コロイダルシリカ、二酸化チタン、硫酸バリウム、珪酸カルシウム、ゼオライト、カオリナイト、ハロイサイト、雲母、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ベーマイト、擬ベーマイト等が挙げられる。これらは単独で用いるほか、二種以上を併用することができる。これら無機微粒子は、カチオン性樹脂によって分散して用いることが好ましい。
前記第1液は、水溶性樹脂を用いて構成される。水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルアセタール、セルロース系樹脂〔メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等〕、キチン類、キトサン類、デンプン;エーテル結合を有する樹脂であるポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリプロピレンオキサイド(PPO)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルエーテル(PVE);アミド基またはアミド結合を有する樹脂であるポリアクリルアミド(PAAM)、ポリビニルピロリドン(PVP)、並びに、解離性基としてカルボキシル基を有する、ポリアクリル酸塩、マレイン酸樹脂、アルギン酸塩、ゼラチン類、等が挙げられる。これらは単独のみならず二種以上を併用することができる。
このように多孔質構造に構成されたインク受容層は、インクジェット記録の際に毛細管現象によって急速にインクを吸収し、インク滲みのない真円性の良好なドットを形成することができる。
無機微粒子(i)と水溶性樹脂(p)との含有比〔PB比(i:p);水溶性樹脂1質量部に対する無機微粒子の質量〕は、層形成したときの膜構造に大きな影響を与える。すなわち、PB比が大きくなると、空隙率、細孔容積、表面積(単位質量当り)が大きくなる。具体的には、前記PB比としては、該PB比が大きすぎることに起因する膜強度の低下や乾燥時のひび割れを防止すると共に、PB比が小さすぎることにより空隙が樹脂によって塞がれ易くなり、空隙率が減少することでインク吸収性が低下するのを防止する観点から、1.5:1〜10:1が好ましい。
架橋剤は、前記第1液に含有され、さらに前記第2液に含有させてもよい。
架橋剤は、上記の水溶性樹脂を架橋し得るものであり、該架橋剤を含むことによって該架橋剤と水溶性樹脂との架橋反応で硬化された多孔質層を形成することができる。
第1液には界面活性剤を含有させることが好ましい。界面活性剤としては、カチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性、フッ素系、シリコーン系界面活性剤のいずれも使用可能である。また、これら界面活性剤は、単独も二種以上を併用してもよい。
前記カチオン系界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩などが挙げられる。
本発明に使用可能な支持体としては、プラスチック等の透明材料よりなる透明支持体、紙等の不透明材料で構成される不透明支持体のいずれをも使用することができる。特にインク受容層の透明性を生かす上では、透明支持体又は高光沢性の不透明支持体を用いることが好ましい。また、CD−ROM、DVD−ROM等の読み出し専用光ディスク、CD−R、DVD−R等の追記型光ディスク、更には書き換え型光ディスクを支持体として用い、レーベル両側にインク受容層を設けることもできる。
前記透明支持体の厚みとしては、特に制限はないが、取り扱い易い点で、50〜200μmが好ましい。
原紙としては、木材パルプを主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロピレンなどの合成パルプ、あるいはナイロンやポリエステルなどの合成繊維を用いて抄紙される。前記木材パルプとしては、LBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いることができるが、短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。但し、LBSP及び/又はLDPの比率としては、10質量%以上、70質量%以下が好ましい。前記パルプは、不純物の少ない化学パルプ(硫酸塩パルプや亜硫酸パルプ)が好ましく用いられ、漂白処理を行なって白色度を向上させたパルプも有用である。
−他の媒染剤成分−
本発明においては、既述の金属化合物と共に、画像の経時滲みおよび耐水性をより向上させる目的で、更に他の媒染剤成分を含有することができる。
前記他の媒染剤成分としては、カチオン性ポリマー(カチオン性媒染剤)等の有機媒染剤、及び水溶性金属化合物等の無機媒染剤が挙げられる。カチオン性媒染剤は、カチオン性の官能基として、第1級〜第3級アミノ基、又は第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が好適であるが、カチオン性の非ポリマー媒染剤も使用できる。
更に、インク受容層は、必要に応じて下記成分を含有して構成される。
色材の劣化を抑制する目的で、各種の紫外線吸収剤、界面活性剤、酸化防止剤、一重項酸素クエンチャー等の褪色防止剤を含んでいてもよい。
紫外線吸収剤としては、桂皮酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾリルフェノール誘導体等が挙げられる。例えば、α−シアノ−フェニル桂皮酸ブチル、o−ベンゾトリアゾールフェノール、o−ベンゾトリアゾール−p−クロロフェノール、o−ベンゾトリアゾール−2,4−ジ−t−ブチルフェノール、o−ベンゾトリアゾール−2,4−ジ−t−オクチルフェノール等が挙げられる。ヒンダートフェノール化合物も紫外線吸収剤として使用でき、具体的には少なくとも2位または6位のうち1ヵ所以上が分岐アルキル基で置換されたフェノール誘導体が好ましい。
本発明のインクジェット記録媒体は、前記本発明のインクジェット記録媒体の製造方法により得られるインクジェット記録媒体であって、前記インク受容層中における全種類の金属化合物が支持体から離れるほどより多く分布していることを特徴としている。
本発明のインクジェット記録媒体は、具体的表現によると、インクジェット記録媒体の製造方法により得られるインクジェット記録媒体であって、前記インク受容層中における全種類の金属化合物の濃度比が下記式を満足することを特徴としている。
0.8<C1/C2<1.0
但し、C1、C2は、それぞれ、インク受容層を支持体に平行な断面で2等分した場合の、支持体に接する層、接しない層における金属化合物の相対濃度を表す。
なお、前記C1/C2の測定は、インク受容層の断面のTOF−SIMS測定により行うことができる。
上記の酸は金属塩(例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、セシウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、ジルコニウム、ランタン、イットリウム、マグネシウム、ストロンチウム、セリウムなどの塩)、又はアミン塩(例えばアンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、ポリアリルアミンなど)の形態で使用してもよい。
(支持体の作製)
アカシアからなるLBKP50部及びアスペンからなるLBKP50部をそれぞれディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlに叩解しパルプスラリーを調製した。
下記組成の(1)気相法シリカ微粒子と、(2)イオン交換水と、(3)「シャロールDC−902P」と、(4)「ZA−30」とを混合し、ビーズミル(例えば、KD−P((株)シンマルエンタープライゼス製)を用いて分散させた後、分散液を45℃に加熱し20時間保持した。その後、これに下記(5)ホウ酸と、(6)ポリビニルアルコール溶解液と(7)「スーパーフレックス600B」と、(8)ポリオキシエチレンラウリルエーテルと、(9)エタノールを30℃で加え、インク受容層用塗布液A(第1液)を調製した。
(1)気相法シリカ微粒子(無機微粒子) 10.0部
(AEROSIL300SF75、日本アエロジル(株)製)
(2)イオン交換水 64.8部
(3)「シャロールDC−902P」(51.5%水溶液) 0.87部
(分散剤、第一工業製薬(株)製)
(4)「ZA−30」(酢酸ジルコニウム) 0.54部
(5)ホウ酸(架橋剤) 0.37部
(6)ポリビニルアルコール(水溶性樹脂)溶解液 29.4部
(溶解液の組成
(株)クラレ製、「PVA235」、鹸化度88%、重合度3500) 2.03部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) 0.03部
下記化合物1 0.06部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 0.68部
(ブチセノール20P、協和発酵(株)製)
イオン交換水 26.6部
(7)「スーパーフレックス600B」 1.24部
(第一工業製薬(株)製)
(8)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) 0.49部
(「エマルゲン109P」(10%水溶液)、HLB値13.6部、花王(株)製)
(9)エタノール 2.49部
前記支持体のオモテ面にコロナ放電処理を行った後、173ml/m2の塗布量となるように流した第1液に、5倍希釈のポリ塩化アルミ水溶液(ポリ塩化アルミは、アルファイン83(大明化学工業株式会社製)10.8ml/m2の速度でインライン塗布した。熱風乾燥機にて80℃(風速3〜8m/sec)で塗布層の固形分濃度が20%になるまで乾燥させた。この塗布層は、この間は恒率乾燥速度を示した。そして、減率乾燥を示す前に、下記組成の塩基性溶液B(第2液)に3秒浸漬して前記塗布層上にその13g/m2を付着させ、更に80℃下で10分間乾燥させた(工程(B)、硬化工程)。これより、乾燥膜厚32μmのインク受容層が設けられた実施例1のインクジェット記録媒体を作製した。
(1)ホウ酸 0.65部
(2)炭酸ジルコニウムアンモニウム 2.5部
(ジルコゾールAC−7(28%水溶液)、第一稀元素化学工業(株)製)
(3)炭酸アンモニウム(一級;関東化学(株)製) 3.5部
(4)イオン交換水 63.3部
(5)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) 30.0部
(花王(株)製、エマルゲン109P(2%水溶液)、HLB値13.6)
実施例1において、5倍希釈ポリ塩化アルミ水溶液をインライン塗布しなかったこと以外は実施例1と同様にして実施例2のインクジェット記録媒体を作製した。
実施例1において、第1液から「ZA−30」を除いたこと以外は実施例1と同様にして実施例3のインクジェット記録媒体を作製した。
実施例2において、第1液から「ZA−30」を除き、塩化マグネシウム・6H2O 0.27部、硫酸アルミニウム 0.27部を添加したこと以外は実施例2と同様にして比較例4のインクジェット記録媒体を作製した。
実施例4において、第2液を下記組成に変更したこと以外は実施例2と同様にして比較例1のインクジェット記録媒体を作製した。
〈第2液の組成〉
(1)ホウ酸 0.65部
(2)ポリアリルアミン20%水溶液 3.0部
(PAA−03、日東紡(株)製;媒染剤)
(3)p−トルエンスルホン酸 1.8部
(江南化工(株)製)
(4)塩化アンモニウム(セントラル硝子(株)製) 0.1部
(5)イオン交換水 63.3部
(6)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) 10.0部
(花王(株)製、「エマルゲン109P」(2%水溶液)、HLB値13.6)
(7)フッ素系界面活性剤(10%水溶液) 0.2部
(メガファックF1405、大日本インキ化学工業(株)製)
比較例1の第1液から硫酸アルミニウムを除いたこと以外は比較例1と同様にして比較例2のインクジェット記録媒体を作製した。
実施例1において、第1液から「ZA−30」を除き、第2液からジルコゾールAC−7を除いたこと以外は実施例1と同様にして比較例3のインクジェット記録媒体を作製した。
上記より得られた実施例1〜4のインクジェット記録媒体及び比較例1〜3のインクジェット記録媒体の各々について、以下の評価を行った。評価した結果は下記表1に示す。
(1)色濃度の評価
各インクジェット記録媒体について、インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製、「PM970C」を用いて各インクジェット記録媒体にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのベタ画像を印画し、23℃、60%RHの環境下で24時間保管した。その後、各インクジェット記録媒体について各色濃度を反射濃度測定計(X−rite社製、Xrite938)にて測定し、色濃度変化の大きいブラック濃度を表1に示す。
インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製、「PM−970C」)を用いて、各インクジェット記録媒体上にブラックのベタ画像を印画した。その後、デジタル変角光沢計(スガ試験機(株)UGV−5D 測定孔8mm)を用い、入射角45度、受光角42度、45度、48度でブラックのベタ画像部分の光沢度を測定し、下記の式によって光沢感を算出した。尚、光沢感が0.05より小さいと記録用シート表面からの拡散反射光成分が少なくなるため、銀塩写真に似た好ましい光沢感が得られる。
光沢感=((42度の光沢度+48度の光沢度)/2)/(45度の光沢度)
インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製、「PM−970C」)を用いて、各インクジェット記録媒体上にマゼンタインクとブラックインクとを隣り合わせにした格子状の線状パターン(線幅0.28mm)を印画した。印画直後、印画済みのインクジェット記録媒体を透明PP製ファイルに挿入し、35℃・相対湿度80%の環境下で3日間保存した。その後、線状パターンの黒線の幅を測定し、測定値と別途求めておいた印画直後の黒線の幅とから、下記式によって経時にじみ(%)を算出した。
経時にじみ(%)=(35℃80%の環境下3日間保存した線状パターンの黒線の幅)/(印画直後の黒線の幅)×100
各インクジェット記録用シートについて、インクジェットプリンタ(セイコーエプソン(株)製、「PM−970C」)を用いて濃い青ベタの印画を行い、1日放置した後におけるブロンジングの発生の程度を目視により評価した。発生のなかったものを○とし、発生のあったものを×とした。
Claims (7)
- 支持体上に、インク受容層を有するインクジェット記録媒体の製造方法において、
前記インク受容層が、少なくとも、以下の工程(A)及び工程(B)を含む工程により形成されることを特徴とするインクジェット記録媒体の製造方法。
工程(A):無機微粒子、水溶性樹脂、架橋剤、並びにジルコニウム化合物及びアルミニウム化合物から選択される第1の金属化合物を含有する第1液を支持体上に塗布して塗布層を形成する工程
工程(B):前記塗布層に、前記第1液を塗布して形成された塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前に、ジルコニウム化合物から選択される第2の金属化合物及び弱酸のアンモニウム塩を含有し、無機微粒子を含有しない第2液を付与し、前記塗布層の架橋硬化を行なう工程 - 前記第1液又は第2液中に、さらに、界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録媒体の製造方法。
- 前記第1の金属化合物が2種類以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録媒体の製造方法。
- 前記水溶性樹脂が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体の製造方法。
- 前記架橋剤がホウ素化合物であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体の製造方法。
- 前記第1液のpHが6.0以下であり、前記第2液のpHが7.1以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体の製造方法。
- 前記第2の金属化合物の第2液中の含有量は、第2液の全質量に対し、0.1〜0.8質量%である請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体の製造方法。
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