JP4533320B2 - ベルト特性検出方法、及び、ベルト特性検出装置 - Google Patents

ベルト特性検出方法、及び、ベルト特性検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤを構成するベルトについてのベルト特性検出方法、及び、ベルト特性検出装置、更に詳細には、特に重荷重用の空気入りタイヤを製造するのに最適なベルト特性検出方法、及び、ベルト特性検出装置に関する。
空気入りタイヤを製造する際、ベルトをドラム上に巻き付けることによりドラム上に貼付し、未加硫タイヤを製造している。
このようにベルトを貼付する際、例えば特許文献1や2では、図14に示すように、貼付するベルト82を搬送する途中で、搬送方向Uに対するベルト82の先端側の端縁82Eが搬送方向Uに対し右上がりか左上がりかを検出することにより、搬送方向Uに対するベルト82の端縁82Eの傾斜方向が正しいか否かを貼付前に判定することが開示されている。
しかし、従来、ベルト82の貼付後に、上記の傾斜方向が正しいか否かを判定することは行われていない。従って、例えば、ベルト82を貼付した後に剥す必要があり、その後、更に人手によってこのベルトを再貼付した場合、ベルトの外周面、内周面の向きが間違って貼付されていても、このまま空気入りタイヤの製造が続行されて不良品の空気入りタイヤが製造されてしまう。このため、製品タイヤの品質管理が不充分であるという問題があった。そして、この問題は、重荷重用の空気入りタイヤで特に深刻なものになっていた。
なお、このように端縁82Eの傾斜方向を間違えて(すなわち、予め決められたベルト82の表裏を逆向きにして)ベルト82を貼付してしまうことは、通常の成形作業において予め準備したベルトを搬送して貼付する場合に生じる確率よりも、人手によって貼付する等の例外的な作業を行った場合に生じる確率のほうが遥かに高い。
また、従来、ベルト82に貼付忘れがないか、を判定することも行われておらず、製品タイヤの品質管理のために、貼付されたベルトの枚数を確実に検出できる実用的な検出手段の出現が望まれていた。
特開平9−201885号公報 特開平7−323490号公報
本発明は、上記事実を考慮して、製品タイヤの品質管理を高めることができるベルト特性検出方法、及び、ベルト特性検出装置を提供することを課題とする。
本発明者は、実験等により検討した結果、ベルトの貼り付け方向の違い、すなわち右上がりか左上がりかの違いによって、タイヤを回転させた際にベルトに生じるラテラル方向成分の極性に違いが生じることを見い出した。そして、更に検討を重ね、本発明を完成するに至った。
請求項1に記載の発明は、タイヤを回転させることにより前記タイヤに生じる力のラテラル方向成分を測定し、前記タイヤの回転方向の正逆と、前記ラテラル方向成分の極性の正負と、に基づいて、前記ベルトの向きを検出することを特徴とする。
これにより、ベルトが誤った向きに貼付されていた場合(例えば、予め決められているベルトの表裏を逆向きにして貼付してしまった場合)、これを短時間で簡易に検出することができる。
請求項2に記載の発明は、ユニフォミティマシンに前記タイヤを取付けて回転させることにより前記ラテラル方向成分を測定することを特徴とする。
これにより、生産ライン等に設けられる既存の装置を用いてラテラル方向成分を測定することができ、既存の試験機を大幅改造する必要がない。
請求項3に記載の発明は、前記ラテラル方向成分の大きさに基づいて、前記ベルトの有無を検出することを特徴とする。
これにより、ベルトが貼付されていない場合、これを短時間で簡易に検出することができる。
請求項4に記載の発明は、ドラム上に貼付されたベルトの特性を検出するベルト特性検出装置であって、ドラム回転軸に沿ったドラム外周面上の直線上の2点の照射位置にレーザ光をそれぞれ照射し、各反射光を計測することにより前記2点の照射位置の半径方向変位を計測するレーザ変位計と、前記レーザ変位計から計測信号を受信し、前記2点の照射位置の半径方向変位の差分を算出する演算部と、前記演算部で算出された差分の正負と、前記ドラムの回転方向の正逆と、に基づいて、前記ベルトの周方向端縁の向きが右上がりか左上がりかを検出する検出部と、を備えたことを特徴とする。
本明細書で差分とは正負も含めた値を意味する。ベルトの周方向端縁が右上がりである場合と左上がりである場合とで、上記差分の正負が逆となる。従って、差分の正負と、前記ドラムの回転方向の正逆とによって、周方向端縁が右上がりか左上がりかを容易に検出することができる。
請求項5に記載の発明は、前記2点の照射位置は互いに0.5cm以上離れていることを特徴とする。
これにより、周方向端縁が右上がりか左上がりかを確実に検出することができる。
請求項6に記載の発明は、前記ベルトの周方向端縁の設定向きが右上がりか左上がりかが予め入力される入力部と、前記入力部からの入力データが送信される判定部と、が設けられ、前記判定部は、前記検出部からの信号と前記入力データとに基づいて、前記ベルトの周方向端縁の向きが正常か異常かを判定することを特徴とする。
これにより、ベルトの周方向端縁の向きが正常か異常かをベルト特性検出装置が判定するので、検出部で検出されたデータに基づいてオペレータが判断する必要がない。
請求項7に記載の発明は、オペレータに異常を知らせる端縁方向警告手段が設けられ、前記判定部は、検出された前記周方向端縁の向きが前記設定向きと異なると、前記端縁方向警告手段に信号を送信して作動させることを特徴とする。
これにより、判定部が異常と判定したことが、オペレータに確実に伝達される。
請求項8に記載の発明は、前記レーザ変位計が前記2点の照射位置のうちの少なくとも1点からの反射光を前記ドラムの所定周長にわたって計測することにより、ドラム外周面の半径方向高さの最大値が計測され、前記判定部は、前記ベルトの貼付動作が行われた旨の信号を受信する毎に、前記最大値がベルト厚だけ増大することによって前記ベルトが貼付されたと判定することを特徴とする。
これにより、貼付の欠落があった場合、これをベルト特性検出装置で検出することができる。
請求項9に記載の発明は、前記ドラム外周面が複数のセグメントの外周面によって構成され、前記所定周長が、一のセグメントの外周面の周長からドラム全周までの範囲内の長さとされたことを特徴とする。
これにより、隣り合うセグメント間に凹凸があること等によりドラム外周面の断面が真円でなくても、請求項9に記載の効果を確実に奏することができる。
請求項10に記載の発明は、オペレータに異常を知らせる貼付警告手段を備え、前記判定部は、前記ベルトの貼付動作が行われた旨の信号を受信しても前記最大値がベルト厚だけ増大しないと、前記貼付警告手段に信号を送信して作動させることを特徴とする。
これにより、貼付の欠落があって判定部で異常と判定したことが、オペレータに確実に伝達される。
本発明は上記構成としたので、製品タイヤの品質管理を高めることができるベルト特性検出方法、及び、ベルト特性検出装置を実現させることができる。
第1実施形態で、ベルトの向きが正しい方向であることを示す平面図である。 第1実施形態で、ベルトの向きが正しい方向である場合に、ユニフォミティマシンによって得られるLF値を示すグラフ図である。 第1実施形態で、ベルトの向きが誤った方向であることを示す平面図である。 第1実施形態で、ベルトの向きが誤った方向である場合に、ユニフォミティマシンによって得られるLF値を示すグラフ図である。 第2実施形態に係るベルト特性検出装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態で、ドラムに貼付されたベルトの向きが正しい方向であることを示す、ドラム外周面側から見た部分側面図である。 第2実施形態で、レーザ変位計によって得られる半径方向高さHの値を示すグラフ図である。 第2実施形態で、レーザ変位計によって得られた半径方向高さHの差分を示すグラフ図である。 第2実施形態で、ドラムに貼付されたベルトの向きが誤った方向であることを示す、ドラム外周面側から見た部分側面図である。 第2実施形態で、レーザ変位計によって得られる半径方向高さHの値を示すグラフ図である。 第2実施形態で、レーザ変位計によって得られた半径方向高さHの差分を示すグラフ図である。 第2実施形態で、レーザ変位計によって得られるドラム表面における半径方向高さHの値を示すグラフ図である。 第2実施形態で、レーザ変位計によって得られるドラム表面、1枚目のベルト表面、及び、2枚目のベルト表面の各半径方向高さHの値を重ねて表示した状態を示すグラフ図である。 従来、搬送されてくるベルトの先端側の端縁が右上がりか左上がりかを判定していることを示す平面図である。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。本実施形態では、製品タイヤ1本毎に取付けられたバーコードにより検査仕様が決められている。
本実施形態では、一般的なユニフォミティマシン(図示せず)に製品タイヤを取付け、ユニフォミティマシンによって、タイヤを構成するベルト12(図1、図3参照)に生じる力のラテラル方向成分(以下、LF値という)を測定する。なお、このベルト12は、同方向に配列された複数のプライ片14によって構成されている。
具体的に説明すると、図1に示すように、ベルト12の向きが正常に設けられている場合(すなわち、ベルト12の表裏が予め決められている表裏と一致する場合であり、進行方向Rの先端部の端縁12Eが、ドラム外周面側からベルト面と直交する方向に見て右上がりとなっている場合)、図2に示すように、LF値の極性は、タイヤの正転時で正、逆転時で負となる。図3に示すように、ベルト12の向きが逆向きである場合(すなわち、ベルト12の表裏予め決められている表裏と一致しない場合であり、進行方向Rの先端部の端縁12Eが左上がりとなっている場合)、図4に示すように、LF値の極性は、ベルト12が正常に設けられている場合に比べて極性が逆となる。
一方、ユニフォミティマシンには、ベルト12の向きが正常である場合に測定されるラテラル方向成分の極性が正負の何れであるかを予め入力しておく操作画面が設けられており、オペレータは、バーコードで読み取ったタイヤサイズ、タイヤ種別等に基づき、この極性を予め入力しておく。なお、ユニフォミティマシンがバーコードにより自動的に読み取って入力するようにしてもよい。
ユニフォミティマシンは、タイヤの回転方向(すなわちベルト12の進行方向R)と、測定したLF値の極性と、予め入力しておいたLF値の極性と、に基づいて、ベルト12の向きに異常がないかを判定する判定部(図示せず)を備えており、異常があると判定すると、その旨を操作画面に表示する。
このように、本実施形態により、量産工場内で稼動しているユニフォミティマシンでLF値を測定し、LF値の極性や大きさに異常があるか否かをチェック(LFチェック)することにより、ベルト12の向きの誤りや貼付忘れ等の異常があるか否かを簡易に短時間で検査することができる。従って、新たに検出器を設けたり、既存の試験機を大幅改造したりする必要がない。
なお、ユニフォミティマシンに警報装置を接続し、このような異常が検出された場合にアラームが鳴ってオペレータに注意を促すようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図5に示すように、本実施形態に係るベルト特性検出装置20は、未加硫タイヤを形成するためにドラム21上に貼付されたベルト22(図6、図9参照)の特性を判定する装置である。
このベルト特性検出装置20は、ドラム外周面の半径方向の変位を計測するレーザ変位計26を備えている。レーザ変位計26は、ドラム回転軸21Aに沿ったドラム外周面上の直線上の2点の照射位置28R、28Lにそれぞれレーザ光30R、30Lを照射し、各反射光を計測することにより、ドラム外周面上の半径方向のそれぞれの高さを計測するようになっている。照射位置28R、28Lは、互いに0.5cm離れている。
また、ベルト特性検出装置20は、レーザ変位計26から増幅器32を経由して伝達された2つの半径方向高さの差分を算出する演算部34と、ドラム21の回転方向を検出する回転方向検出部36と、を備えている。
更に、ベルト特性検出装置20は、演算部34と回転方向検出部36とからデータを受信して、貼付されたベルト22の端縁22Eが、ドラム外周面側からベルト面と直交する方向に見て右上がりか左上がりか(以下、ベルト22の検出向きという)を検出する検出部38を備えている。
また、ベルト特性検出装置20は、ベルト22の回転方向先端側の端縁22Eが右上がりとなるべきか左上がりとなるべきか(以下、ベルト22の設定向きという)、が入力部44の操作画面によって予め入力されるシーケンサ40を備えている。更に、ベルト特性検出装置20は、シーケンサ40からデータを受信する判定部42を備えており、判定部42は、ベルト22の検出向きと、ベルト22の設定向きとを照らし合わせ、貼付されたベルト22の向きに異常があると判定すると、その旨を操作画面に表示すると共に、ベルト特性検出装置20に設けられた警報装置46を鳴らすようになっている。
また、検出部38は、レーザ変位計26からのデータに基づいてベルト22の貼付枚数を検出しており、判定部42は、検出部38からのデータを受信し、ベルト22が貼付されなかったと判定したときには、向きの異常と判定したときとは別の音種で警報装置46を鳴らすようになっている。
以下、ベルト特性検出装置20の作用について説明する。
(ベルトの検出向きについて正誤を判定する作用)
ドラム21を正方向(すなわち図5に矢印で示す回転方向)に回転させた状態でレーザ変位計26から2本のレーザ光30R、30Lを照射すると、照射位置28R、28Lからのそれぞれの反射光がレーザ変位計26で計測され、照射位置28R、28Lの半径方向高さがモニタされる。
ここで、図6に示すように、貼付されたベルト22の向きが設定向きと同じ向きである場合、ドラム21の回転によるベルト22の進行方向Rに対し、ベルト22の回転方向先端側の端縁22Eが右回りに角度θ(θは、0°<θ<90°の範囲内の値)だけ傾いているので、照射位置28Lのほうが照射位置28Rよりも先に半径方向高さが高くなる。従って、照射位置28Rの半径方向高さHと経過時間tとの関係は図7で示すようなライン50Rのようになり、照射位置28Lの半径方向高さHと経過時間tとの関係は図7で示すようなライン50Lのようになる。この結果、演算部34で算出される照射位置28Rと照射位置28Lとの高さ差Gは、図8のようになり、端縁22Eが照射位置28を通過する際の高さ差Gは正の値となる。
一方、図9に示すように、貼付されたベルト22の向きが設定向きと逆向きである場合、ドラム21の回転によるベルト22の進行方向Rに対し、ベルト22の回転方向先端側の端縁22Eが左回りに角度θ(すなわち右回りに角度−θ)だけ傾いているので、照射位置28Rのほうが照射位置28Lよりも先に半径方向高さが高くなる。従って、照射位置28Rの半径方向高さHと経過時間tとの関係は図10で示すようなライン52Rのようになり、照射位置28Lの半径方向高さHと経過時間tとの関係は図10で示すようなライン52Lのようになる。この結果、演算部34で算出される照射位置28Rと照射位置28Lとの高さ差Gは、図11のようになり、端縁22Eが照射位置28を通過する際の高さ差Gは負の値となる。
判定部42には、ベルト22が正しい向きで貼付されている場合には、ベルト22の設定向きが正であることが予め入力されている。従って、ドラム21の回転方向と、算出された高さ差Gの正負とによって、貼付されたベルト22の向きの正誤を瞬時に判断することができる。すなわち、ドラム21の回転方向が正方向である場合、高さ差Gが正である場合にはベルト22は正しい向きに貼付されたと判定し、高さ差Gが負である場合にはベルト22は誤った向きに貼付されたと判定する。
なお、ドラム21を逆方向に回転させた場合、正方向に回転させた場合に比べ、高さ差Gの値が逆向きに算出される。判定部42は、ドラム21の回転方向が逆方向である場合、高さ差Gの正負による上記正誤の判定を、正方向の場合とは逆にして判定する。すなわち、本実施形態では、ドラム21の回転方向を逆方向にした場合、高さ差Gが負である場合にはベルト22は正しい向きに貼付され、高さ差Gが正である場合にはベルト22は誤った向きに貼付されたと判定する。そして、警報装置46を鳴らし、オペレータに注意を促す。
このように、2つの照射位置28R、28Lの反射光をレーザ変位計26のセンサ(図示せず)で測定し、差分を求めて判定することにより、空気入りタイヤの寸法が異なっても、また、ベルトの積層枚数が何枚になっても、単一ロジック及び単一しきい値で判定することができる。
(貼付されたベルトの枚数について正誤を判定する作用)
また、レーザ変位計26は、照射位置28Rからの反射光をドラム全周にわたって計測している。ここで、ドラム21は複数のセグメント21P(図5参照)で構成されており、ドラム外周面の断面は必ずしも真円にはなっておらず、照射位置28Rで計測される半径方向高さHと経過時間tとの関係は図12に示すライン54Rのようになる。このドラム外周面に例えば厚み1mmのベルト22を貼付すると、照射位置28Rで計測される半径方向高さと経過時間tとの関係は図13に示すライン56Rのようになる(図13では、ドラム21自体の外周面の半径方向高さも示している)。更にこの上に厚み1mmのベルト22を貼付すると、照射位置28Rで計測される半径方向高さHと経過時間tとの関係は図13に示すライン58Rのようになる。
従って、ドラム表面の最大高さ(半径方向高さHの最大ピーク値)をHD、1枚目のベルト22の最大高さをH1、2枚目のベルト22の最大高さをH2とすると、HD、H1、及び、H2は必ず下記の関係式を満たす。
HD < H1 < H2
判定部42は、レーザ変位計26で計測されたドラム外周面の最大高さに基づき、ベルト22の貼付枚数を判定している。
そして、判定部42は、ベルト22の貼付動作が行われる毎にその旨の信号を受信するようになっており、この信号を受信しても上記の最大高さがゲージ厚分(ベルト厚分)だけ増大しない場合、警報装置46を鳴らすようになっている。なお、その際の音種(音階、音色等)を、ベルト22の向きが誤っていると判定して鳴らす音種とは違う音種にしてもよい。
このようにドラム外周面の最大高さに基づいてベルト22の貼付枚数を判定することにより、1枚目のベルト22でHDよりも高さが低い部位61や、2枚目のベルト22でH1よりも高さが低い部位62があっても、ベルト22の貼付枚数を確実に測定することができる。
また、本実施形態のベルト特性検出装置20は、定長サーバー方式、巻付けカット方式、後方手貼り方式、といった部材の供給方式に関わらず、全てのタイヤ成形機のベルト貼付ステーションで貼付確認を行う装置として使用することができ、サーバー形態の制約を受けない。
更に、ドラム外周面の半径方向高さの変化(ゲージの変化)を常にモニタしているので、予め想定した貼付動作のみならず、人手による手直し作業が行われても、ベルト22の向きの確認や貼付枚数の確認を確実に行うことができる。
また、このように最大高さで判定することにより、ドラム21を構成する隣り合うセグメントの間に凹凸があったり、ドラム21のセグメント自体に凹凸や偏心があっても、貼付枚数を確実に検出することができる。
なお、本実施形態では照射位置28Rからの反射光をドラム全周にわたって計測することによりベルト22の貼付枚数を判定しているが、照射位置28Lからの反射光をドラム全周にわたって計測することにより判定してもよい。
以上説明したように、本実施形態により、ベルト22を貼付するタイヤ成形工程で、ベルト22の向きや貼付枚数が間違っていると、これを検出して除外することができる。従って、その後の工程で不良品が流出していくことが防止される。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるベルト特性検出方法及びベルト特性検出装置は、製品タイヤの品質管理を高めることができるベルト特性検出方法、及び、ベルト特性検出装置として用いるのに好適である。
符号の説明
12 ベルト
12E 端縁
20 ベルト特性検出装置
21 ドラム
21A ドラム回転軸
21P セグメント
22 ベルト
22E 端縁
26 レーザ変位計
28R、L 照射位置
34 演算部
38 検出部
42 判定部
44 入力部
46 警報装置(端縁方向警告手段、貼付警告手段)
82 ベルト
82E 端縁

Claims (10)

  1. タイヤを回転させることにより前記タイヤに生じる力のラテラル方向成分を測定し、
    前記タイヤの回転方向の正逆と、前記ラテラル方向成分の極性の正負と、に基づいて、前記ベルトの向きを検出することを特徴とするベルト特性検出方法。
  2. ユニフォミティマシンに前記タイヤを取付けて回転させることにより前記ラテラル方向成分を測定することを特徴とする請求項1に記載のベルト特性検出方法。
  3. 前記ラテラル方向成分の大きさに基づいて、前記ベルトの有無を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト特性検出方法。
  4. ドラム上に貼付されたベルトの特性を検出するベルト特性検出装置であって、
    ドラム回転軸に沿ったドラム外周面上の直線上の2点の照射位置にレーザ光をそれぞれ照射し、各反射光を計測することにより前記2点の照射位置の半径方向変位を計測するレーザ変位計と、
    前記レーザ変位計から計測信号を受信し、前記2点の照射位置の半径方向変位の差分を算出する演算部と、
    前記演算部で算出された差分の正負と、前記ドラムの回転方向の正逆と、に基づいて、前記ベルトの周方向端縁の向きが右上がりか左上がりかを検出する検出部と、
    を備えたことを特徴とするベルト特性検出装置。
  5. 前記2点の照射位置は互いに0.5cm以上離れていることを特徴とする請求項4に記載のベルト特性検出装置。
  6. 前記ベルトの周方向端縁の設定向きが右上がりか左上がりかが予め入力される入力部と、
    前記入力部からの入力データが送信される判定部と、が設けられ、
    前記判定部は、前記検出部からの信号と前記入力データとに基づいて、前記ベルトの周方向端縁の向きが正常か異常かを判定することを特徴とする請求項4又は5に記載のベルト特性検出装置。
  7. オペレータに異常を知らせる端縁方向警告手段が設けられ、
    前記判定部は、検出された前記周方向端縁の向きが前記設定向きと異なると、前記端縁方向警告手段に信号を送信して作動させることを特徴とする請求項6に記載のベルト特性検出装置。
  8. 前記レーザ変位計が前記2点の照射位置のうちの少なくとも1点からの反射光を前記ドラムの所定周長にわたって計測することにより、ドラム外周面の半径方向高さの最大値が計測され、
    前記判定部は、前記ベルトの貼付動作が行われた旨の信号を受信する毎に、前記最大値がベルト厚だけ増大することによって前記ベルトが貼付されたと判定することを特徴とする請求項6又は7に記載のベルト特性検出装置。
  9. 前記ドラム外周面が複数のセグメントの外周面によって構成され、
    前記所定周長が、一のセグメントの外周面の周長からドラム全周までの範囲内の長さとされたことを特徴とする請求項8に記載のベルト特性検出装置。
  10. オペレータに異常を知らせる貼付警告手段を備え、
    前記判定部は、前記ベルトの貼付動作が行われた旨の信号を受信しても前記最大値がベルト厚だけ増大しないと、前記貼付警告手段に信号を送信して作動させることを特徴とする請求項8又は9に記載のベルト特性検出装置。
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