JP4533127B2 - インク収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、インクなどの液体を収納するためのインク収納容器に関し、さらに詳しくは、種々の情報をLEDなどの発光部の発光によって報知することが可能なインク収納容器に関するものである。
近年、デジタルカメラの普及に伴い、パーソナルコンピュータ(PC)を介さずに、記録装置としてのプリンタにデジタルカメラを直接接続して記録する用途(ノンPC記録)が増えつつある。さらに、デジタルカメラの情報記憶媒体であるカードタイプの情報記憶媒体を直接プリンタに装着してデータ転送を行って、記録を行う形態(ノンPC記録)も増えつつある。一般に、プリンタのインクタンク内のインク残量は、PCを介してモニター上で確認する手法が知られている。ノンPC記録を行う場合には、PCを介することなく、インクタンク内のインク残量を把握したいという要望が高まっている。つまりユーザは、インクタンク内のインク残量が少ないことが分かれば、例えば、記録を始める前に予め新しいインクタンクと交換することによって、記録の途中でインク量不足のために記録が実質的にできなくなる事態を未然に防止することが可能となる。
従来、このようなインクタンクの状態をユーザに報知するための構成としては、LEDなどの表示素子を用いたものが知られている。特許文献1には、記録ヘッドと一体のインクタンクに2つのLEDを設け、それらを2段階のインク残量に応じて点灯させる構成が記載されている。また、特許文献2にも同様に、インク残量に応じて点灯するランプをインクタンクに設ける構成が記載されている。この特許文献2には、記録装置において用いられる4つのインクタンクのそれぞれに、インク残量を報知するためのランプを設けることも記載されている。
一方、記録画像のさらなる高画質化の要求から、4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)インクに、濃度の薄い淡色マゼンタ、淡色シアンのようなインクが用いられるようになってきており、さらにはレッド、ブルーインクのようないわゆる特色インクも用いられるようになってきている。このような場合には、多くのインクタンク(例えば、7,8個のインクタンク)が記録装置に個別に搭載されることになる。その際には、インクタンクの間違った装着位置への搭載を防止するための機構が必要となる。特許文献3には、インクタンクをキャリッジの搭載部に搭載する場合に、キャリッジの搭載部とインクタンクとの係合部分の形状の関係をインクタンク毎に異ならせて、インクタンクが誤った位置に装着されることを防止する構成が記載されている。
特開平4−275156号公報 特開2002−301829号公報 特開2001−253087号公報
しかし、一般のLEDは、その製造上のバラツキのために、同一回路に接続して同一電流を流した場合でも、複数のLEDの相互間の発光光量にバラツキが生じることがある。そのため、各インクタンクに設けられたLEDの相互間の発光光量にバラツキが生じるおそれがある。例えば、インク残量が少ないことを報知するためにLEDが点滅しているインクタンクにおいて、LEDが明るく点滅するインクタンクと、LEDが暗く点滅するインクタンクが混載されていた場合に、明るく点滅する方のインクタンクはインク残量が多く、暗く点滅する方のインクタンクはインク残量が少ないといったように、明るさの違いによりユーザがインクタンクの状態を異なっていると誤認してしまうおそれがある。このように、インクタンク毎のLEDの明るさのバラツキが生じた場合には、その明るさの違いに何らかの意味があるとユーザが誤って認識してしまい、インク残量の報知手段としての機能が損なわれるおそれがある。
また、LEDの代わりに他の発光素子を用いた場合も同様であり、例えば、複数のインクタンクのそれぞれランプが設けられている場合には、そのランプ自体の性能差によって発光量が異なることが予測される。この場合にも、インクタンクの数が多くなるほど、目視によるランプの輝度差が発生しやすくなって同様の不具合を生じるおそれがある。
本発明の目的は、種々の情報を発光部の発光によって報知することが可能なインク収納容器において、その発光部の明るさのバラツキを軽減することにより、種々の情報を適確に報知することができるインク収納容器を提供することにある。
本発明のインク収納容器は、インク収納容器が装着されるホルダと、該インク収納容器に備えられる接点と電気的に接続可能なホルダ側接点と、本体側制御部と、を備えるインクジェット記録装置に装着可能なインク収納容器であって、前記ホルダ側接点と電気的に接続可能な収納容器側接点、発光部、記憶部、及び、前記発光部の発光を制御する収納容器側制御部を有する基板と、前記インク収納容器の側面に対して間隙を有して配され、一方の端部から前記発光部の光が入射し他方の端部から出射することによりユーザに光で報知する導光部と、備え、前記記憶部に、前記インク収納容器の製造時に前記発光部から発光されて前記導光部内を通過して前記他方の端部から出射した光の光量を測定した結果がランク情報として記憶され、前記本体側制御部は、前記記憶部に記憶されたランク情報に応じて前記発光部の発光を制御することを特徴とする。

本発明によれば、種々の情報を発光部の発光によって報知することが可能なインク収納容器において、そのインク収納容器に備えた記憶部に、発光部の発光量を制御するための光量情報を記憶させることにより、インク収納容器毎に発光部の光量を制御して、発光部の明るさのバラツキを軽減することができる。この結果、インク収納容器の個々において、種々の情報を適確に報知することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)、(b)および(c)は、それぞれ、本発明の第1の実施形態に係る液体収納容器であるインクタンクの側面図、正面図および底面図である。なお、以下の説明において、インクタンクの正面とは、ユーザに向き合うことでその操作(着脱操作等)およびユーザへの情報提供(後述する表示部からの光の出射)を可能とする面を言う。
図1において、本実施形態のインクタンク1は正面側の下部に支持された支持部材3を有している。支持部材3は、インクタンク1の外装と一体に樹脂により形成されており、後述するタンクホルダへの装着操作等を行う際に、被支持部を中心に変位可能な構成である。インクタンク1の背面側および正面側には、タンクホルダ側の係止部にそれぞれ係合可能な第1係合部5および第2係合部6(本例では、支持部材3に一体化されている)が設けられ、これらの係合によってインクタンク1のタンクホルダへの装着状態が確保される。
インクタンク1の底面には、タンクホルダへの装着時に、後述する記録ヘッドのインク導入口と結合してインク供給を行うためのインク供給口7が設けられている。インクタンク1の底面と正面とが交わる部分において、支持部材3の支持部分の底面側には、基体が設けられている。基体の形状としてはチップ形状であっても板状であっても良いが、以下では基板100として説明する。また、支持部3とインクタンク1の外装との間には、支持部3と同様に、インクタンク1の外装と一体に樹脂によって導光部121が形成されている。
図2(a)、(b)、および図3(a)、(b)を用い、本実施形態の主要部の構成および機能について説明する。ここで、図2(a)および(b)は本発明の第1の実施形態に係るインクタンクに配置される導光部等の機能の概略を説明するための模式的側面図およびその要部拡大図、図3(a)および(b)は、それぞれ、第1の実施形態に係るインクタンクに取り付けられる制御基板100の一例を示す側面図および正面図である。
まず、図2(a)に示すように、記録ヘッド105’を備えた記録ヘッドユニット105に一体化されているホルダ150の第1係止部155および第2係止部156に対し、インクタンク1の第1係合部5および第2係合部6がそれぞれ係合することで、インクタンク1がホルダ150に装着され、固定される。またこのとき、ホルダ150に設けられた接点(以下、コネクタと称す)152と、インクタンク1に設けられた基板100の外側に向かって位置する面に設けられた接点としての電極パッド102(図3(b))とが接触し、電気的接続が可能となる。
インクタンク1の内部は、正面側に位置するインク収納室11と、背面側に位置してインク供給口7に連通する負圧発生部材収納室(不図示)とに分割されており、両者は接続されている。インク収納室11にはインクIがそのまま貯留される一方、負圧発生部材収納室には、インクを含浸保持するスポンジや繊維集合体等のインク吸収体(以下、便宜的に多孔質部材と示す)が設けられている。この多孔質部材はインクに負圧を付与するものであり、その負圧は、記録ヘッド105′のインク吐出用のノズル部に形成されるメニスカスの保持力と平衡して、インク吐出部からのインク漏れを防止するに十分な負圧であり、かつ記録ヘッド105′のインク吐出動作を可能とする範囲の適切な負圧である。
記録ヘッド105′としては、電気熱変換体(ヒータ)やピエゾ素子などを用いた種々のインク吐出方式のものを採用することができる。例えば、電気熱変換体を用いた場合には、その電気熱変換体の発熱によってインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口からインクを吐出することができる。
なお、インクタンク1の内部構成は、このような多孔質部材の収納室と、インクをそのまま貯留する収納室と、に分かれた形態に限られない。例えば、多孔質部材がインクタンクの内部空間の実質的に全体に充填されるものでもよい。また、負圧発生手段として多孔質部材を用いるのではなく、容積を拡張する方向の張力を発生するゴム等の弾性材料で形成した袋状部材を用い、その袋状部材内にインクをそのまま充填し、その袋状部材が発生する張力によって内部のインクに負圧を作用させるようにしたものでもよい。さらには、インク収容空間の少なくとも一部を可撓性部材で構成し、その空間内にインクだけを収容して、可撓性部材にばね力を作用させることによって負圧を発生させるようにしたものでもよい。
図3(a)および(b)に示すように、インクタンク1の内側に向かって位置する基板100の面には、LEDなどの発光素子から可視光を発生する発光部101、後述する情報を記憶可能な記憶素子、および発光部101を制御する制御素子が設けられている。本例においては、それらの記憶素子と制御素子は、一体のICパッケージ144として基板100に設けられている。
ICパッケージ103は、コネクタ152からパッド102を介して電気信号が供給され、その電気信号により、制御素子が発光部101の発光を制御制御する。また、発光部101から発せられた光が導光部121に入るときの光量の減衰を抑えるために、基板100は、導光部121に光を入射させる入射面123の近傍に発光部101が位置するように配置される。
図2(b)に示すように、発光部101が発した光は、導光部121の端面である光入射面123から導光部121内に入射し、そして導光部121を通り、ユーザに光を表示させる表示部122まで到達する。上述したように、発光部101として可視光を発するものを採用しており、その光は、拡散光であるため矢印A1〜A3で示すような複数の光線を有する。
本例において、インクタンク1の外装材料としてポリプロピレンを採用しており、導光部121はインクタンク1の外装と一体であることから、同一材料である。そのポリプロピレンの屈折率は1.49であり、空気の屈折率は1.00であることから、ポリプロピレンから空気への臨界屈折角は、スネルの法則である
n1・sinθ1=n2・sinθ2
より、約43°となる。
よって、図2(b)中のポイント(i)での入射角θが43°以上の光線は、ポリプロピレン(導光部121)と空気との界面で全反射し、矢印A1やA3に示すように、導光部121内で全反射を繰り返しながら表示部122まで到達する。また、入射角θ1が43°以下の光線は空気へと透過し、表示部122へは到達しない。
このように、発光部101と表示部122とを分離し、両者間の光接続を行う導光部121をインクタンク101に設けることにより、視認性および操作性を阻害する電力供給用および信号授受用の配線等を必要とせずに、発光部101と表示部122とを個々に最適な位置へ配置する構成を廉価に得ることができる。それにより、表示部122の配置に際して、ユーザ視認性が良好な位置への配置の自由度を確保することができる。ユーザは、その発光状態を容易に目視することにより、その発光状態に対応する所定の情報(例えば、インクタンク1に関する情報)を認識することができる。また、導光部121をインクタンク1の外装と一体成型することにより、製造コストの大幅な上昇も伴うことがない。
表示部122の発光状態に対応するインクタンク1の所定の情報とは、例えば、インクタンク1の装着状態の良否、その装着位置の適否、さらにはインク残量の有無などに関する情報であり、発光部122の発光の有無、および発光の状態(点滅など)により、それらの情報の提示が可能となる。インクタンク1の装着状態の良否に関する情報は、それが完全に装着されたか否かの情報である。インクタンク1の装着位置の適否に関する情報は、それが予め定められているホルダ上の正規な装着位置、例えば収容するインクの色毎に定められている装着位置に対して、正しく装着されているか否かの情報である。また、インク残量の有無に関する情報は、インクタンク1内に十分な量のインクが残っているか否かの情報である。
インクタンク1の製造時には、その発光部101の発光確認を行い、同時に、その発光光量をチェックする。発光光量のチェックは、発光部101の発光素子から発せられた光が導光部121内を通って、表示部122へ到達した光の強さをセンサによって検出する。そして、その検出した光の強さに応じた情報をICパッケージ103内の記憶素子に書き込む。例えば、表示部122から導出される光の強さを4段階に分類し、その4段階のランク情報をICパッケージ103内の記憶素子に書き込む。それと同時に、記憶素子には、インクタンク1に注入されたインクの色(液体収納容器の個体情報としての色ID)、インクタンク1毎に異なる個別コード、インクの注入日、インクの注入量などの他の情報も同時に書き込む。
図4は、以上説明したインクタンクを装着して記録を行うインクジェットプリンタ200の外観斜視図であり、図5は、図4に示す本体カバー201を開放した状態を示す斜視図である。本例のインクジェットプリンタ200は、K(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、およびC(シアン)のインクが注入されたインクタンク1K,1Y,1M,1Cを搭載可能なカラープリンタである。
図4に示すように、本実施形態のプリンタ200は、プリンタ本体と、その前側に位置する排紙トレイ203と、その後側に位置する自動給紙装置(ASF)202とを備えたものである。そのプリンタ本体には、記録ヘッドとインクタンクを搭載したキャリッジが走査のための移動をして、記録を行う機構などのプリンタの主要部分が備わり、それらの部分は、本体カバー201およびその他のケース部分によって覆われている。また、プリンタ本体に設けられた操作部213には、本体カバー201を閉じた状態および開いた状態の両方において本プリンタの状態を表示するための表示器、電源スイッチ、およびリセットスイッチが備えられている。
図5のように本体カバー201を開放した状態において、ユーザは、記録ヘッドユニット105およびインクタンク1K、1Y、1M、1C(以下では、これらのインクタンクを同一の符号「1」で示す場合もある)を搭載したキャリッジ205が移動する範囲、およびその周辺を見ることができる。実際は、本体カバー201を開けると、キャリッジ205を自動的に同図に示すようなほぼ中央の位置(以下、「タンク交換位置」ともいう)へ移動させるシーケンスが実行される。ユーザは、このタンク交換位置において、それぞれのインクタンク1の交換操作などを行うことができる。
本実施形態のプリンタにおいては、記録ヘッドユニット105に、各色のインクに対応したチップ形態の記録ヘッド105′が設けられている。これらの記録ヘッド105′は、キャリッジ205の矢印X方向の移動によって用紙などの記録媒体に対して走査を行い、この走査の間に記録媒体にインクを吐出して記録を行う。すなわちキャリッジ205は、その移動方向に延在するガイド軸207と摺動可能に係合し、キャリッジモータおよびその伝動機構によって、矢印Xの主走査方向に移動される。そして、K、Y、M、Cのインクに対応したそれぞれの記録ヘッド105′は、フレキシブルケーブル206を介して本体側の制御回路から送られる吐出データに基づいて、インクを吐出する。自動給紙装置202から給紙された記録媒体(不図示)は、紙送りローラや排紙ローラなどの紙送り機構によって、排紙トレイ203まで搬送される。また、キャリッジ205には、インクタンクホルダ159を一体に備えた記録ヘッドユニット105が着脱自在に装着され、前述したように、この記録ヘッドユニット105に対してそれぞれのインクタンク1が着脱自在に装着される。
記録動作に際しては、記録ヘッド105′が主走査方向に移動しつつ、記録媒体に対してインクを吐出することによって、記録ヘッド105′における吐出口の配列範囲(主走査方向と交差する方向における吐出口の配列範囲)に対応した有効幅の領域に記録を行う。そして、このようの記録走査と次の記録走査との間において、紙送り機構によって、記録媒体を矢印Yの副走査方向に上記の有効幅またはそれ未満の幅に対応した所定量だけ紙送りする。このような動作を繰り返すことにより、記録媒体に対して順次画像を記録する。また、キャリッジ205の移動に伴う記録ヘッド105′の移動範囲の端部の位置には、各記録ヘッド105′における吐出口の形成面を覆うためのキャップなどの回復ユニットが設けられている。記録ヘッド105′は、所定の時間間隔で回復ユニットが設けられた位置へ移動して、予備吐出などの回復処理が行われる。
各インクタンク1毎のタンクホルダ150が設けられた記録ヘッドユニット105には、前述したように、各インクタンク1に対応するコネクタ152が設けられている。それぞれのコネクタ152は、それが設けられているタンクホルダ150に装着されるインクタンク1のパッド102に接触して、そのパッド102に電気的に接続される。これにより、記録装置が実行する所定のシーケンスにしたがって、それぞれのインクタンク1に備わる発光部101を点灯ないし点滅させる制御が可能となる。発光部101の発光状態により、インクタンク1の状態に関する情報を報知することができる。
具体的には、前述したタンク交換位置において、インクの残量が少なくなったインクタンク1の発光部101を点灯もしくは点滅させる。その光が導光部121を通って表示部122に導かれることによって、その表示部122が連続的もしくは断続的に発光し、それがユーザによって目視されることになる。また、発光部101の点灯などの制御の他の例として、タンク交換位置において、インクタンク1が正しい位置に正しく装着されたときに、そのインクタンク1の発光部101を点灯させる。その場合には、発光部101からの光が導光部121を通って表示部122に導かれて、その表示部122が連続的に発光し、それがユーザによって目視されることになる。このような発光部101の制御は、記録ヘッド105′のインク吐出などの制御と同様に、本体側の制御回路から、フレキシブルケーブル206を介してそれぞれのインクタンク1に対して制御データ(制御信号)が送られることによって実行される。
図6は、プリンタ本体側の制御回路300と各インクタンク1の基板100との間に形成される信号配線の説明図である。
本例における信号配線は、それぞれのインクタンク1に対して4本であり、4つのインクタンク1に対して共通の信号配線(いわゆるバス接続)である。それぞれのインクタンク1に対する4本の信号配線は、電源信号線「VDD」、アース信号線「GND」、制御信号線「DATA」、クロック信号線「CLK」である。電源信号線「VDD」およびアース信号線「GND」は、インクタンク1の発光部101の駆動などを行うICパッケージ103内の機能素子に電力を供給するための配線である。制御信号線「DATA」は、後述するように、制御回路300からICパッケージ103に対して、発光部101の点灯、点滅などの処理に関する制御信号(制御データ)などを送るための配線であり、クロック信号線「CLK」は、それらの制御信号のクロック信号を送るための配線である。
本実施形態においては、このような4本の信号線を備えた構成について説明する。しかし、信号線の数は4本に限定されるものでなく任意であり、例えば、アース信号の伝達を別構成により達成して、アース信号線「GND」を省略することも可能である。また「CLK」と「DATA」の信号線を共有化して、それらを一本の信号線とすることも可能である。その場合には、インクタンク1毎に信号線「DATA」を配する必要がなくなり、フレキシブルケーブル206内の信号配線を減らすことができる。
また、本実施形態のようなバス接続は、多数のインクタンク1を搭載するプリンタにおいてコスト的に有利である。例えば、8色のインクを収容する計8つのインクタンク1を搭載するプリンタにおいて、インクタンク1毎に信号線「DATA」を配した場合には、インクタンク1毎の計8本の信号線「DATA」と、8つのインクタンクに共通の電源信号線「VDD」、アース信号線「GND」、およびクロック信号線「CLK」が1本ずつ必要となるため、合計11本もの配線が必要なり、その分、フレキシブルケーブル206の配線が複雑化してコストアップの原因となる。本実施形態のようなバス接続の場合には、インクタンク1の搭載数の如何に拘わらず4本の配線となり、特に、複数色のインクを収容した多数のインクを搭載するプリンタとにおいて有利となる。
各インクタンク1の基板100には、前述したように、これら4本の信号線の信号によって動作するICパッケージ100、およびそれによって制御される発光部101が設けられている。
図7は、プリンタ側の制御回路300から信号線「DATA」に送られるパケットと、各インクタンク1に設けられた発光部101におけるLED(発光素子)の発光タイミングと、の関係を示すタイミングチャートの概念図である。なお本実施形態のプリンタは、上述したように、4色のインクを収容した計4つのインクタンク1を搭載する構成であるが、図7のタイミングチャートにおいては解説を判りやすくするために、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインクを収容する計3つのインクタンク1(1Y,1M,1C)を搭載する構成として説明する。
プリンタの制御回路300から送られるパケットは、3つのインクタンク1を識別するための色IDと、発光部101のLEDのオン/オフ(点灯/消灯)を制御する信号と、の組からなる。具体的には、例えば、図7中の「DATA」は同図中の左側から「C−on」、「M−on」、「Y−on」であり、それらにおける「C」、「M」、「Y」が色ID、それらにおける「on」がLEDのオン信号である。これらの「DATA」は、それぞれシアンインク用のインクタンク1C、マゼンタインク用のインクタンク1M、イエローインク用のインクタンク1Yの発光部101を点灯させるための命令である。また、その後の「DATA」の「C−off」、「M−off」は、インクタンク1C、インクタンク1Mの発光部101を消灯させるための命令であり、それらにおける「C」、「M」、「Y」が色ID、それらにおける「off」がLEDのオフ信号である。なお、「null」は信号が無いことを示している。
各インクタンク101のICパッケージ100内の制御素子は、それらの命令を受け取ってから、まずは、そのICパッケージ100内の記憶素子に記憶されている色IDと、パケットの色IDとを照合する。それらが不合致の場合は、その色IDと組を成すオン/オフの命令に対して反応しない。一方、それらが合致した場合には、その色IDと組を成すオン/オフの命令にしたがう。例えば、「DATA」が「C−on」の場合には、シアンインク用のインクタンク1CにおけるICパッケージ100内の制御素子が命令に反応し、そのICパッケージ100内の発光部101を点灯させ、他のインクタンク1M,1YにおけるICパッケージ100内の制御素子は、その命令には反応しない。このように、バス接続においてもインクタンク1毎に発光部101の点灯/消灯を個別に制御することができる。
図7において、t(Con)およびt(Coff)は、「C−on」および「C−off」に対応するインクタンク1Cの発光部101の点灯および消灯時点、t(Mon)およびt(Moff)は、「M−on」および「M−off」に対応するインクタンク1Mの発光部101の点灯および消灯時点、t(Yon)は、「Y−on」に対応するインクタンク1Yの発光部101の点灯時点である。「Y−on」に対応するインクタンク1Yの発光部101の消灯時点はt(Yon)であり、それは図7の例においては出現しない。
発光部101の発光素子であるLEDは、その製造上のバラツキから、同一回路において同一電流を流した場合でも、複数のLEDにおける発光光量にバラツキが生じるおそれがある。そのため、インクタンク1の発光部101の発光光量にバラツキが生じる場合がある。また、導光部121も製造上のバラツキなどのために、その導光特性にバラツキが生じて、それが導光した光量が低下するおそれがある。これらの結果、表示部122に導光された光量に大きなバラツキが生じるおそれがある。
そこで本実施形態においては、ICパッケージ100内の記憶素子に書き込まれた光量のランク情報、つまり前述したように、表示部122から導出される光の強さを4段階に分類したランク情報に基づいて、プリンタ側の制御回路300が発光部101の単位時間当たりの発光量を制御する。すなわち、表示部122から導出される光が強いインクタンク1においては、そのインクタンク1におけるLEDを発光させるための駆動パルスを短くし、一方、表示部122から導出される光が弱いインクタンク1においては、そのインクタンク1におけるLEDを発光させるための駆動パルスを長くする。これにより、それぞれのインクタンク1における表示部122の明るさのバラツキを小さく抑えることができる。
制御回路300によって表示部122の明るさを制御するために、インクタンク1に設けられたICパッケージ100は、制御回路300に対して、自らの色IDと共に、光量のランク情報を返信する機能をもつ。色IDと光量のランク情報を受け取った制御回路300は、光量ランクが高いもの、すなわち表示部122が明るいインクタンク1に対しては、そのインクタンク1におけるLEDの点灯と消灯との間隔を広げて、それを暗く発光させる。そのため制御回路300は、例えば、光量のランク情報に応じて図7のような「DATA」を生成し、それに基づいて、インクタンク1Cの制御素子は、そのLEDの発光デューティを25%とする駆動パルスを発生し、インクタンク1Mの制御素子は、そのLEDの発光デューティを50%とする駆動パルスを発生する。
この駆動パルスは、連続的に「on」となるときを100%デューティとし、「on」と「off」を繰り返す単位時間当たりにおける「on」時間が1/2のときを50%デューティ、その単位時間当たりにおける「on」時間が1/4のときを25%デューティとしている。例えば、駆動パルスが「on」となる単位時間を一定とした場合には、単位時間当たりにおける「on」の繰り返し周期に応じて、周波数換算としてのデューティを設定することができる。このように変調した駆動パルスに基づいて、LEDの発光デューティを25%、50%のように低くすることにより、人間の視覚上、そのLEDを暗く点灯しているように見せることができる。
また制御回路300は、光量ランクが低いもの、すなわち表示部122が暗いインクタンク1に対しては、そのインクタンク1におけるLEDを明るく発光させる。そのため制御回路300は、例えば、光量のランク情報に応じて図7のような「DATA」を生成し、それに基づいて、インクタンク1Yの制御素子は、そのLEDの発光デューティを最大の100%デューティとする駆動パルスを発生して、そのLEDを常時点灯させる。これにより、人間の視覚上、そのLEDを最大限に明るく点灯しているように見せることができる。
一般に、明るさが標準の2倍のLEDなどの発光素子の場合、その発光デューティを50%とすることにより、その明るさは標準のものと同等に見える。そのため、光量のランク情報と発光デューティとを適宜対応付けることにより、インクタンク1の表示部122の明るさのバラツキを軽減することができる。なお、LEDなどの発光素子の発光デューティの設定に伴う点滅は、一般に50Hz以下では人間の視覚ではちらつきとして認識される。そのため、100Hz以上の点滅を伴う発光デューティとすることが望ましい。
図8(a),(b)は、発光素子としてのLEDの発光パターンを示すタイミングチャートである。
図8(a)は、LEDが点滅しているとユーザが視覚的に認識できる場合の発光パターンの例であり、同図中の「点灯」と「消灯」の繰り返しが点滅として認識される。この図8(a)の場合は、その「点灯」時における一部分が前述した図7に相当する。図8(b)は、LEDが点灯し続けているとユーザが視覚的に認識できる場合の発光パターンの例であり、その「点灯」時における一部分が前述した図7に相当する。図8(a),(b)のそれぞれにおいて、上から発光デューティが25%、50%、100%であり、図8(a)中の「点灯」と「消灯」の繰り返しよりも速い周期(100Hz以上)で図7のような点灯、消灯を繰り返すことによって(100%デューティの場合は常時点灯のため、消灯は無い)、視覚的な明るさを調整することができる。
また、図8(a),(b)の発光パターンを適宜組み合わせることにより、ユーザに対し、表示部122を点滅したり点灯しているように見せることができる。この場合にも、各インクタンク1の相互間における表示部122の明るさのバラツキを低減し、インクタンク1に関する情報などを正しく提示することができる。
なお本実施形態では、インクタンク1に導光部121を設け、表示部122に光を通してユーザに表示する構成を採っている。しかし、発光素子の配置によっては、その発光素子をユーザが直接見ることができるような構成とすることもできる。この場合、導光部121のバラツキは含まれないため、光量のランク情報は発光素子の発光光量バラツキによるものとなる。
(第2の実施形態)
前述した第1の実施形態においては、プリンタ側の制御回路300によって、インクタンク1のインク残量などに関する情報をユーザに提示すべくLED(発光素子)を発光させる制御と、インクタンク1に記憶されている光量のランク情報に基づいてLEDの発光量のバラツキを小さく抑える制御と、を行う構成となっている。しかし、後者の制御は、インクタンク1のICパッケージ103内の制御素子によって行ってもよい。
本発明の第2の実施形態においては、インクタンク1のICパッケージ103内の記憶素子に記憶されている光量のランク情報に基づいて、そのICパッケージ103内の制御素子がLEDの発光量のバラツキを小さく抑える制御をする構成となっている。
図9は、本発明の第2の実施形態の特徴を最もよく表す図であり、インクタンク1のICパッケージ103における回路構成に一例を示す。このICパッケージ103内の回路に対してプリンタ側から電力を供給するように、それら電源線およびアース線は、前述した第1の実施形態と同様にプリンタ側に接続することができる。
図9において、1101はデコーダ、1102はシフトレジスタ、1103は出力制御部である。1104は、ICパッケージ103内の記憶素子(情報保持部)1120に記憶された光量のランクデータ(ランク情報)である。1105は、プリンタ側から供給されるデータ転送クロックであり、情報保持部1120と共有される。1106は発光許可信号、1107は全点灯信号であり、これらもプリンタ側から供給される。1108は、発光部101におけるLED101Aを点灯させる駆動信号、1109は、シフトレジスタ1102にデコードされたデータをセットするロード信号である。1110は、LED駆動信号1108によってオン、オフ動作するトランジスタ、101Aは、発光部101における発光素子としてのLED、1112は、LED101Aの電流制限抵抗である。電流制限抵抗1112は、ICパッケージ103の外部に実装してもよく、その内部に備えてもよい。
図10は、図9の構成の回路を実際に駆動した際のタイミングチャートである。
データ転送クロック1105は、バス接続された複数のインクタンク1に対して連続供給されており、このクロックに同期して、記憶素子1120に対する情報の読み出し、書き込み、およびLED101Aの点灯、消灯等のコマンドの転送も行われる。光量のランクデータ1104はデコーダ101によってデコードされて、デューティ制御信号1121となる。本例のランクデータ1104は、3ビットで8段階のランク情報をもち、「000」が最低の輝度、「111」が最高輝度を示す。
発光許可信号1106がHレベル(ハイレベル)になったときに、ロード信号1109がデータ転送クロック105の1周期分の幅だけHレベルとなってシフトレジスタ1102に入力される。ロード信号1109がHレベルのとき、シフトレジスタ102内のフリップフロップにデューティ制御信号1121がセットされる。デューティ制御信号1121がセットされた後は、それがシフトレジスタ102内のフリップフロップによって順次転送されてから、出力制御部103にシリアルデータとして入力される。そのシリアルデータと発光許可信号106とAND処理されてから、シフトレジスタ102のシリアル入力にフィードバックされる。以後、シフトレジスタ102がランクデータ1104の8段階(0〜7)のランク情報に応じた同じパターンの信号を出力し続け、図10のように、その信号に基づいて8段階(0〜7)のランク情報に応じたLED駆動信号1108が生成される。
LED101Aのカソード端子にトランジスタ1110を接続し、LED101Aのアノード端子に抵抗1112を介して電源を接続することにより、LED駆動信号1108に応じてLED101Aを発光させることができる。トランジスタ1110は、ICパッケージ103内のチップの外部にあってもよく、またLED101Aの電源はロジック系電源と必ずしも共通である必要はない。LED駆動信号1108がHレベルのときにトランジスタ1110がオンとなり、LED101Aが通電して発光する。LED駆動信号1108がLレベルときはトランジスタ1110がオフとなり、LED101Aは発光しない。
このようなLED101Aの点滅を8段階(0〜7)のランク情報に応じて高速で繰り返すことにより、ユーザによって認識される目視輝度を制御することができる。すなわち、前述した実施形態の場合と同様に、表示部122が暗いインクタンク1、つまりランク情報のランクレベルが低いインクタンク1に対してはLED101Aの発光デューティを高め、逆に、表示部122が明るいインクタンク1、つまりランク情報のランクレベルが高いインクタンク1に対してはLED101Aの発光デューティを低くする。このように、ランク情報に応じたLED駆動信号1108に基づいてLED101Aの発光デューティを制御することにより、前述した実施形態と同様に、全てのインクタンク1における表示部122の明るさを均一化することができる。本例の場合、ランク情報のランクレベルが”0”のインクタンク1に対しては、図10のように、そのLED101Aの発光デューティを最大の100%デューティとする駆動パルスに基づいて、そのLED101Aを連続的に発光させる。その連続的に発光するLED101Aは、人間の視覚上、最大限に明るく点灯しているように見せることができる。
出力制御部1103は、シリアルデータと発光許可信号1106とをAND処理した信号によって、LED駆動信号1108をクリアする。すなわち、発光許可信号1106がLレベル(ローレベル)になった時点から、LED駆動信号1108も非アクティブとなり、発光許可信号1106を{(シフトレジスタ1102のビット数)×(データ転送クロック105の周期)}以上の時間に渡ってLレベルとすることにより、シフトレジスタ102の保持データをクリアする。
また、全点灯信号1107がHレベルの場合、ランクデータ1104の値や発光許可信号1106の状態の如何に拘わらず、LED101Aを連続点灯させることができる。このようにLED101Aを連続点灯させるモードは、インクタンク1の搭載位置を特定する場合、LED101Aの発光輝度レベルを測定する場合、あるいは記憶素子1120が初期状態にあって発光輝度ランクデータ1104が不定である場合等において効果を発揮する。このように全点灯信号1107をHレベルとすることにより、LED101Aを連続点灯させることができる。
記憶素子1120に格納される光量のランクデータ1104は、インクタンク1の出荷時の測定結果に基づいて記憶される。すなわち、インクタンク1の出荷時に、実際にLED101Aを発光させて表示部122の明るさを輝度として測定し、その測定結果に対応するデータをランクデータ1104として記憶する。
図11は、表示部122の明るさの測定方法の一例を説明するための図である。
図11において、1121は、受光手段としてフォトトランジスタを使用した光量測定回路である。その受光手段としては、他のものを使用してもよい。前述した全点灯信号1107を利用すれば、ランクデータ1104が記憶されていない初期状態であってもLED101Aを連続点灯させることができ、このような連続点灯時に表示部122の明るさを測定する。LED101Aの連続点灯時の輝度は、そのLED101Aや抵抗1112の精度、およびロット差等の特性の影響により、個体差が生じる。光量測定回路1121によって測定された輝度に応じて、表示部122を一定の輝度とするようにランクデータ1104を設定することにより、個体差による目視輝度を補正することができる。
表示部122の明るさを測定する場合には、その測定結果に導光部121の特性のバラツキも影響するため、その測定結果に基づいてランクデータ1104を設定することにより、導光部121のバラツキをも考慮して表示部122を一定の明るさに調整することができる。また、LED101Aの発光をユーザが直接見るような構成を採ってもよく、その場合には、そのLED101Aの明るさの測定結果に導光部121の特性のバラツキは含まれず、ランクデータ1104はLED101Aの発光光量のバラツキに応じて設定されることになる。またプリンタ本体に、光量測定回路1121に準じた回路を設けることにより、そのプリンタ本体はインクタンク1の装着位置確認を行うこともできる。
このように本例実施形態においては、インクタンク1のICパッケージ103内の制御素子によって、LED101Aの発光量のバラツキを小さく抑える制御を行う。また、本実施形態においても前述した実施形態と同様に、インクタンク1のインク残量などに関する情報をユーザに提示すべくLED101Aを発光させる制御は、プリンタ側の制御回路300によって行うことができる。
(他の実施形態)
インクタンクのインク残量などに関する情報をユーザに提示すべく、発光部におけるLEDなどの発光素子を発光させるときの発光パターンは任意であり、提示する情報の重要度などに応じて、点滅の間隔を変更したり連続点灯させたりすることができる。また、発光部の発光によって提示する情報は、インクタンクのインク残量に関する情報のみに特定されず任意であり、例えば、インクタンクが良好に装着されたか否かの情報等であってもよい。
また、発光部における発光素子の種類、表示部の構成、発光部と表示部との間に備える導光部の構成等は任意であり、また導光部を備えずに発光部をそのまま表示部とすることも可能である。いずれにしても、インクタンクに備わる発光部や表示部の明るさ(光量や輝度)に関する情報に基づいて、発光部を制御することにより、それぞれのインクタンクにおける表示部の明るさを均一化することができる。またインクタンクは、記録ヘッドと一体のインクジェットカートリッジを構成するものであってもよい。
また本発明は、記録装置において用いられるインク以外の種々の液体を収容するための液体収納容器としても広く適用することができ、例えば、被記録媒体に付与されて記録性能や耐水性などを向上させる処理液などを収容することもできる。
(a)、(b)、および(c)は、それぞれ、本発明の第1の実施形態におけるインクタンクの側面図、正面図、および底面図である。 (a)は、図1のインクタンクにおける導光部の機能を説明するための模式的側面図、(b)は、(a)における主要部の拡大図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図1のインクタンクにおける基板の一例を示す側面図および正面図である。 図1のインクタンクを装着可能なインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 図4におけるインクジェットプリンタの本体カバーを開いたときの斜視図である。 図4におけるインクジェットプリンタとインクタンクとの信号配線の構成例の説明図である。 図4のインクジェットプリンタに備わるインクタンクの発光部の発光タイミングの説明図である。 (a)および(b)は、インクタンクにおける発光部の異なる発光パターンの説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるインクタンクのICパッケージの回路構成図である。 図9におけるLEDの発光タイミングの説明図である。 図9におけるLEDの発光量の検出回路の概略構成図である。
符号の説明
1(1K,1Y,1M,1C) インクタンク
100 基板
101 発光部
101A LED(発光素子)
103 ICパッケージ
121 導光部
122 表示部
300 制御回路

Claims (4)

  1. インク収納容器が装着されるホルダと、該インク収納容器に備えられる接点と電気的に接続可能なホルダ側接点と、本体側制御部と、を備えるインクジェット記録装置に装着可能なインク収納容器であって、
    前記ホルダ側接点と電気的に接続可能な収納容器側接点、記憶部、発光部、及び、前記発光部の発光を制御する収納容器側制御部を有する基板と、
    前記インク収納容器の側面に対して間隙を有して配され、一方の端部から前記発光部の光が入射し他方の端部から出射することによりユーザに光で報知する導光部と、
    を備え、
    前記記憶部に、前記インク収納容器の製造時に前記発光部から発光されて前記導光部内を通過して前記他方の端部から出射した光の光量を測定した結果がランク情報として記憶され、
    前記本体側制御部は、前記記憶部に記憶されたランク情報に応じて前記発光部の発光を制御することを特徴とするインク収納容器。
  2. 前記本体側制御部は、前記ランク情報に応じて前記発光部の単位時間あたりの点灯時間を変更することを特徴とする請求項1に記載のインク収納容器。
  3. インク収納容器が装着されるホルダと、該インク収納容器に備えられる接点と電気的に接続可能なホルダ側接点と、を備えるインクジェット記録装置に装着可能なインク収納容器であって、
    前記ホルダ側接点と電気的に接続可能な収納容器側接点、発光部、記憶部、及び、前記発光部の発光を制御する収納容器側制御部を有する基板と、
    前記インク収納容器の側面に対して間隙を有して配され、一方の端部から前記発光部の光が入射し他方の端部から出射することによりユーザに光で報知する導光部と、
    を備え、
    前記記憶部に、前記インク収納容器の製造時に前記発光部から発光されて前記導光部内を通過して前記他方の端部から出射した光の光量を測定した結果がランク情報として記憶され、
    前記収納容器側制御部は、前記記憶部に記憶されたランク情報に応じて前記発光部の発光を制御することを特徴とするインク収納容器。
  4. 前記収納容器側制御部は、前記ランク情報に応じて前記発光部の単位時間あたりの点灯時間を変更することを特徴とする請求項3に記載のインク収納容器。
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