JP4532719B2 - 電線ヒューズの成形方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明はヒューズエレメントを内蔵した電線ヒューズをブロー成形により成形する電線ヒューズの成形方法に関するもので、より詳しくは、ヒューズエレメントを囲む絶縁ケースをブロー成形により成形する電線ヒューズの成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、絶縁ケース内にヒューズエレメントを内蔵した電線ヒューズにおいて、その絶縁ケースをブロー成形により成形する方法として次のような成形方法が知られている。
まず、ヒューズエレメントの下部接続端子を取付台に装着して同エレメントを垂直(直立状態)に支持する。次に取付台の上部側のヒューズエレメントの上部接続端子に支持ガイド棒を装着し取付台を上昇させ、支持ガイド棒をダイの位置決め穴に挿入してヒューズエレメントの上下両端を垂直に支持した状態で位置決めする。
【0003】
かかるエレメントの取付(支持)状態において、ダイで加熱され溶融軟化した成形材料がダイの口金から押し出され、押し出されたパリソンが上記ヒューズエレメントを囲むようにして垂下する。垂下したパリソンを検知し、左右2つの割型からなる成形金型が可動し、パリソンを外側から囲むようにして型締めする。また、型締め動作と共にダイと金型間に位置するパリソンつまり、パリソンの上部がカッターにより切断される。
【0004】
この型締めにより、上、下接続端子部分においてパリソンが絞られパリソンは端子部分において同端子の外周面に押し圧され密着する。パリソンを両接続端子で密着固定した状態において取付台にセットされた注射針状のノズルからパリソン内にエアーが吹き込まれる。吹き込まれたエアーによりパリソンは膨張し金型の成形面に対し内部側から押し付けられ成形面に沿って絶縁ケースが成形される。
【0005】
この成形により絶縁ケースはヒューズエレメントと一体化した状態になる。絶縁ケースが成形されると取付台と共にノズルが下降し若干軟性が残存する状態で絶縁ケース(パリソン)からノズルが引き抜かれる。
【0006】
この型締め状態でしばらくの間保持され冷却された後、成形品の取り出しのため金型が左右に開かれる。電線ヒューズは型が開かれた状態において上部接続端子が支持ガイド棒を介して位置決め穴に挿入した状態で保持されているため、これより外し、成形品収納箱に収納し硬化を待つ。最後に成形の際に発生したバリ取り等の仕上げを行ない略図1に示すような電線ヒューズが完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の電線ヒューズの絶縁ケースのブロー成形に際しては、
パリソンの形成過程において、成形材料の溶融状態(加熱温度)、ダイの口金部分の成形材料の残存物の付着状態、ダイリングとマンドレルト間で形成する口金の隙間の状態或いは成形材料の特性、周囲環境等の諸条件から、ダイの口金から下方に押し出された軟化状態のパリソンが真っ直ぐ垂下せず曲がったり変形したりすることがある。そのため、垂下したパリソンの中心にくるようにあらかじめ取付台に直立状態でセットされたヒューズエレメントとパリソンの内壁面が極端に接近したりさらには接触したりすることがあった。つまり、パリソンの変形や曲がりが成形不良の大きな要因になっていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記パリソンの曲がりに起因する成形不良を解決するためのもので、
請求項1記載の第1の発明は、ヒューズエレメントを取付台に垂直状態に支持する工程と、上記取付台の上方に設けたダイから押し出された溶融軟化状態の円筒形のパリソンを上記ヒューズエレメントの外側に絶縁空間が形成されるように垂下配置する工程と、垂下配置したパリソンの外周面を、内面に成形面を形成した成形用の金型で型締めする工程と、上記型締め状態においてエアー吹き込み用ノズルよりパリソン内にエアーを吹き込み同パリソンを膨張させて前記金型の成形面に沿って絶縁ケースを形成する工程とからなる電線ヒューズの成形方法において、
上記取付台側に、上記ヒューズエレメントと円筒形のパリソンとの間に介入するパイプ状のガイド部材を備え、該ガイド部材を、上記ダイから円筒形のパリソンが押し出される工程に先立ち上動して上記ヒューズエレメントとパリソンとの間に介入させる工程と、該ガイド部材を上記金型の型締め時には該型締めの工程に先立ち金型外へ下動させる工程とからなることを特徴とする電線ヒューズの成形方法である。
【0009】
また、請求項2記載の第2の発明は、上記第1の発明において、上記パイプ状のガイド部材を、前記溶融軟化状態のパリソンが付着しないテフロン樹脂等の付着防止部材で形成するか或いは外周面に上記のような付着防止部材を設けて形成したことを特徴とする電線ヒューズの成形方法である。
【0010】
また、請求項3記載の第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記ガイド部材に、その外部から内部を覗き見て取付台におけるノズルの有無が確認できる確認窓を形成したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の電線ヒューズのブロー成形による成形方法について図1乃至図13に基づき詳述する。
図1乃至図11は第1実施例を示す。
まず、後述の電線ヒューズのブロー成形による成形方法について説明する前に図1及び図2により同方法により成形された電線ヒューズの構造について説明する。
1はブロー成形により成形した絶縁ケース2と、該絶縁ケース2に内蔵したヒューズエレメント3を一体化した電線ヒューズである。絶縁ケース2はポリカボネート樹脂等の熱可塑性樹脂からなる透明でかつ電気絶縁性の絶縁ケースであり、同ケース2は、ヒューズエレメント3を外気から遮断するようにヒューズエレメント3の外部を包囲している。また、該ヒューズエレメント3の一方の接続端子4の一部分及び他方の接続端子5の一部分で絶縁ケース2を絞り込み、ヒューズエレメント3の両接続端子の外端部側を絶縁ケース2から突出させた状態で絶縁ケース2を接続端子4、5の外周面4a、5aに密着固定し、絶縁ケース2によりヒューズエレメント3を外気から遮断するようにしている。
【0012】
前記ヒューズエレメント3は、遮断部6と溶断部7の直列2要素からなるもので、両端にはパイプ状の電線接続用の一方の接続端子(成形時において該接続端子側が上部になるため、以下これを上部接続端子という)4と下部接続端子5(成形時において該接続端子側が下部になるため、以下これを下部接続端子という)を接続している。上記遮断部6は図2に示すように、上部接続導体8、遮断エレメント9、消弧剤10、収納ポット11、中間接続導体12とから構成されている。これらの形成は、絶縁性の合成樹脂、例えば前記の絶縁ケース2と同じ材料のポリカボネート樹脂などから形成した収納ポット11の挿通穴11aを上部接続導体8に挿通した状態でポット11の開口端11b側よりケイ砂、石英砂、水酸化アルミナ等の混合物からなる消弧剤10を充填しながら加振し、水ガラス等の凝結剤入れた後、百数十度で硬化させて消弧剤10を固化形成したもので、この固化形成した消弧剤10により、遮断エレメント9の外周が包囲された状態になる。なお、消弧剤10はポット11内に半分程度の量が充填され、さらにポット11の開口端11b側が中間接続導体12の外周を覆うようにして溶断エレメント13側に延長形成された構成である。
【0013】
また、上記遮断部6と直列の溶断部7は中間接続導体12、低融点合金からなる溶断エレメント13、下部接続導体14からなり、溶断エレメント13の外周面には溶断動作を長期安定化させるためのフラックス15が塗布されている。
前記上部接続端子4はパイプ状に形成されて前記上部接続導体8に接続され、また、前記下部接続端子5はパイプ状に形成されて下部接続導体14に接続されている。16は絶縁ケース2の接続端子保持部2a、2bと接続端子4、5の外周面間で形成する凹部gに充填したシリコーン樹脂等からなるシール材を示す。
【0014】
次に、電線ヒューズの絶縁ケースをブロー成形により成形する方法について図3乃至図11の概略図に基づき説明する。
成形方法の説明の前に図3を使用して成形機の概略について説明する。
図中20はダイ、21は口金、22はダイ20の下方に配設した成形用の金型で、該金型22は左右2つに型開きが可能になっている。該金型22は中央部22a、22aと端子部22b、22bとからなり、中央部22a、22aの内面側に成形面22c、22cを形成し、端子部22b、22bの内面側に成形面22d、22dを形成している。また、中央部22a、22aの背面22e、22eに固設したガイド23が端子部22b、22bに形成した貫通孔22f、22fに挿入され、中央部22a、22aが型締め方向に進退可能に備えられている。さらにガイド23、23には中央部22a、22aを前方(型締め方向)に付勢するバネ24を巻装している。25はカッターで、前記端子部22b、22bの上面において、型締め方向に進退可能に備えられている。
【0015】
また、26は金型22の下方位置に配設されかつ上下動可能に設けた取付台であり、同台26には、その上端に位置してヒューズエレメント3の下部接続端子5を挿着して同ヒューズエレメント3を垂直(立てた)状態に取り付けるようにした凹状の支持部26aと、該支持部26aに隣接して垂直に立設した注射針状のエアー吹き込み用のノズル27と、図示外のエアー供給源からノズル27に吹き込み用のエアーを供給するために取付台26に刻設したエアー通路26bとが設けられている。
取付台26の外側には、取付台26の外側を包囲しかつ同台に対し上下動(摺動)自在に嵌装したパイプ状のガイド部材28が備えられており、該ガイド部材28は成形時、後述するパリソンが口金21より押し出されるのに先立ち上動して取付台26のヒューズエレメント3の外側を包囲し、それにより垂下したパリソンがヒューズエレメント3に不用意に接触しないようにすると共にさらに型締め時には金型22外へ下動して型締めに支障を来たさないように動作設定がなされている。
上記取付台26と上記ガイド部材28は、図示しない昇降駆動手段により昇降するようになっている。
【0016】
なお、上記においてパイプ状のガイド部材28は、その直径が口金21から押し出されるパリソン30の直径に比して小さく形成されているとともに、長さが上動時にヒューズエレメント3の外周全体を完全に覆うと同時にその先端28aを口金21に対し極めて接近させるように設定されており、このことにより口金21より押し出されたパリソンがスムーズに垂下するように形成されている。また上記ガイド部材28は溶融軟化状態のパリソンが接触しても直ぐにパリソン30に付着しないようにそれ自体がテフロン樹脂等の付着防止部材で作られたものを使用したり、さらには金属パイプ、セラミックスパイプ、合成樹脂パイプを使用しその外周面にテフロン樹脂等の付着防止部材をコーティングしたり塗布したものを使用している。また、該ガイド部材28には、ガイド部材28の外側から内部を覗き見ることができる確認窓28b、すなわち、取付台26に付設したノズル27の存在を外部より確認するための確認窓28b、例えば確認用の穴が一部に設けられている。なお、この確認窓28bは、穴ではなく該部のみ透明にした窓でもよい。
【0017】
また、上記において、取付台26に垂直に取付けたヒューズエレメント3の位置は、このヒューズエレメント3が、口金21より押し出され垂下配置された円筒形のパリソン30に対し若干の絶縁空間を形成した状態で同パリソン30の中心に位置するように設定されており、さらに金型22に対しても型締め時、その中心に位置するように設定されている。
【0018】
次に上記構成の成形機を使用した成形方法について説明する。
図3は成形用の金型22が成形に備えて型開きした状態を示すもので、取付台26は金型22外の下方に位置している。そしてガイド部材28は上方に向かって半分程度上動した状態にある。
かかる状態で、ヒューズエレメント3をガイド部材28に挿入してヒューズエレメント3の下部接続端子5を取付台26の支持部26aに装着して該ヒューズエレメント3を垂直(直立状態)に支持する。つまり、ヒューズエレメント3は丁度、その上部接続端子4がガイド部材28から上方へ露出し、ポット11が隠れるまで挿入された状態で支持される。
【0019】
次に図4に示すように、ヒューズエレメント3の上部接続端子4に支持ガイド棒29を装着し、取付台26を上昇させて支持ガイド棒29の上部をダイ20の下面側に形成した位置決め穴(特に図示しない)に挿入する。これによりヒューズエレメント3の上下端が支持される。この時、取付台26の上動と共にガイド部材28が取付台26に対し上動しその先端28aが口金21の近傍まで接近する。この場合、ヒューズエレメント3は、図5に示すように口金21より押し出される円筒形のパリソン30に対しそのパリソン30の中心に位置するように設定されている。
【0020】
かかるヒューズエレメント3の取付状態において、乾燥状態のペレット状の成形材が、スクリューで一定量ダイ20に送り込まれ、ダイ20で、例えば240℃から250℃の間で温度制御されて加熱溶融され、この溶融した成形材料がダイ20の口金21に形成された環状の口から図5に示すように押し出される。そして押し出されたパリソン30は上記ヒューズエレメント3を囲むようにしたガイド部材28の外側を垂下する。つまり、口金21より押し出され垂下したパリソン30は、上記取付台26の支持部26aの外側に嵌装したパイプ状のガイド部材28の外面に案内され同部材28の外側を付着することなく垂下する。そしてパリソン30が垂下を続け、所定の位置に達する。
【0021】
パリソン30の下端が所定位置に達すると、図6に示すように、上記ガイド部材28が金型22外に下動退避する。ただし、取付台26は上動した状態のままを保持する。
【0022】
そして、前記のようにガイド部材28が下動すると、これを図示しない検知手段が検知し、この検知信号によりダイ20の下方に配設された左右の割型からなる成形金型22が図7に示すようにパリソン30側へ移動し、パリソン30を外側から囲むようにして型締めする。
なお、成形用の金型22は、中央部22aが先に型締めし次いで上、下接続端子部用の端子部22bの成形型の型締めが行なわれる2段型締め方式になっている。この型締め時においては、上下の端子部分22b、22bにより、上、下接続端子4、5の部分においてパリソン30が絞り込まれ、特に接続端子4、5の凹凸面4a、5aの外周面に押し付けられ密着固定される。
また、このとき、取付台26に立設されたエアー吹き込み用のノズル27は、図8に示すように、前記密着部におけるパリソン30内に貫通した状態におかれ、そのノズル27の先端はパリソン30の中空部内に位置する。
【0023】
次に図8に示すように、パリソン30を接続端子4、5の部分で密着固定した状態において取付台26に付設された針状のエアー吹き込み用のノズル27から同パリソン30内に下部接続端子5側から上部接続端子4に向かってエアーを吹き込む。この吹き込まれたエアーによりパリソン30は膨張し、金型22の成形面22c、22dに対し内部側から押し付けられ、成形面22c、22dに沿って成形され図9に示すように所定の絶縁ケース形状となる。この後、ダイ20と金型22間に備えた上部カッター25がパリソン30側へ移動し、パリソン30の上部を切断する。
【0024】
次に、前記の成形が終了すると図10に示すように、取付台26と共にノズル27が下動し、まだ軟化状態の残存するパリソン30(絶縁ケース2)からノズル27が引き抜かれる。この状態でしばらくの間(数十秒間)保持されてパリソン30が冷却され、このパリソン30が絶縁ケース2となる。
【0025】
その後、図11に示すように、成形金型22が開かれる。絶縁ケース2とヒューズエレメント3が一体接合化された電線ヒューズ1は上部接続端子4が支持ガイド棒29を介して位置決め穴に挿入されて、保持された状態にあり、その後、その電線ヒューズ1を外し、収納箱等に入れ硬化するのを待つ。室温まで下がれば成形の際のバリ取り等最終仕上げを行ない成形は完了する。
【0026】
そして図1に示すように、最後に絶縁ケース2の接続端子保持部2a、2bと接続端子4、5の外周面4a、5a間で形成する凹部gに対しシリコーン樹脂等のシール材16を充填して電線ヒューズ1の組立は完成する。
【0027】
なお、図12に示すものは、前記のノズル27を金型22の中央部22aに備えて、該ノズル27をパリソン30の横方向から挿入してパリソン30内にエアーを送り込むようにした本願発明の第2実施例である。
さらに図13に示すものは、前記のノズル27を上部接続端子4側からパリソン30内に吹き込むようにした第3実施例を示すものである。この図12及び図13に示す実施例のノズル27以外の構成については上記第1実施例の成形方法と同じでありその部分の説明は省略する。
【0028】
【発明の効果】
以上のようであるから、請求項1記載の発明によれば、ダイから押し出された溶融軟化状態のパリソンが、該パリソンとヒューズエレメントの間に介在されたパイプ状のガイド部材に案内されて真っ直ぐ垂下配置されるため、パリソンの内面とヒューズエレメントの絶縁空間が確実に確保され、パリソンとヒューズエレメントの接近或いは接触が防止され、これを起因とする成形不良をなくすことができる。
【0029】
また、請求項2記載の発明にあっては、ガイド部材として、溶融軟化状態のパリソンが付着しない付着防止材自体で形成したものを使用したり、或いは外周面に付着防止材を付着したものを使用しているため、このガイド部材に溶融軟化状態のパリソンが付着したりすることもなくパリソンがその外周面をスムーズに垂下するため、成形が容易で、かつ成形不良を一層防止できる。
【0030】
また、請求項3記載の発明にあっては、ガイド部材にはエアー吹き込み用のノズルの存在を確認するための確認窓を形成したので、ノズルの曲がりや脱落等が成形前に確認できノズルに起因する成形不良を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例を示すもので、ブロー成形により成形された電線ヒューズの断面図を示す。
【図2】ヒューズエレメントの断面図を示す。
【図3】本発明の第1実施例のブロー成形の工程を説明するための概略図であり、金型が開いた状態、つまり、ヒューズエレメントを取付台に支持した状態を示す。
【図4】図3の状態から取付台が上動した後、さらにガイド部材を上動させてガイド部材の先端を口金附近まで接近させた状態を示す。
【図5】図4の状態からダイよりパリソンが押し出され、そのパリソンがガイド部材の外周側に垂下している状態を示す。
【図6】図5の状態から、取付台が上動したままでガイド部材のみが金型外へ下動した状態を示す。
【図7】図6の状態から、金型が型締めし、中央部の金型が端子部より先に型締めした状態を示す。
【図8】図7の状態から、型締めの完了状態を示す。
【図9】図8の状態において、ノズルよりエアーを吹き込んでパリソンが膨張し、金型内面の成形面に沿って絶縁ケースが形成され、また、カッターによりパリソン上部が切断された状態を示す。
【図10】図9の状態から、取付台が下動しノズルが絶縁ケース(パリソン)から引き抜かれた状態を示す。
【図11】図10の状態から、金型が開いた状態を示す。
【図12】本願発明の第2の実施例の成形方法であり、ノズルを横方向からパリソンに挿入してエアーを吹き込む方式を示す。
【図13】本願発明の第3の実施例の成形方法であり、ノズルを上部接続端子から挿入し、上部端子側から下部端子側に向かって吹き込む方式を示す。
【符号の説明】
1 電線ヒューズ
2 絶縁ケース
3 ヒューズエレメント
4 上部接続端子
5 下部接続端子
20 ダイ
21 口金
22 金型
22c、22d 成形面
26 取付台
27 エアー吹き込み用のノズル
28 ガイド部材
28a 先端
28b 確認窓
30 パリソン
Claims (3)
- ヒューズエレメントを取付台に垂直状態に支持する工程と、上記取付台の上方に設けたダイから押し出された溶融軟化状態の円筒形のパリソンを上記ヒューズエレメントの外側に絶縁空間が形成されるように垂下配置する工程と、垂下配置したパリソンの外周面を、内面に成形面を形成した成形用の金型で型締めする工程と、上記型締め状態においてエアー吹き込み用ノズルよりパリソン内にエアーを吹き込み同パリソンを膨張させて前記金型の成形面に沿って絶縁ケースを形成する工程とからなる電線ヒューズの成形方法において、
上記取付台側に、上記ヒューズエレメントと円筒形のパリソンとの間に介入するパイプ状のガイド部材を備え、該ガイド部材を、上記ダイから円筒形のパリソンが押し出される工程に先立ち上動して上記ヒューズエレメントとパリソンとの間に介入させる工程と、該ガイド部材を上記金型の型締め時には該型締めの工程に先立ち金型外へ下動させる工程とからなることを特徴とする電線ヒューズの成形方法。 - 上記パイプ状のガイド部材を、前記溶融軟化状態のパリソンが付着しないテフロン樹脂等の付着防止部材で形成するか或いは外周面に上記のような付着防止部材を設けて形成したことを特徴とする請求項1に記載に電線ヒューズの成形方法。
- 上記ガイド部材に、その外部から内部を覗き見て取付台におけるノズルの有無が確認できる確認窓を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電線ヒューズの成形方法。
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