JPH0613042U - 電線ヒュ−ズ - Google Patents
電線ヒュ−ズInfo
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- JPH0613042U JPH0613042U JP11035391U JP11035391U JPH0613042U JP H0613042 U JPH0613042 U JP H0613042U JP 11035391 U JP11035391 U JP 11035391U JP 11035391 U JP11035391 U JP 11035391U JP H0613042 U JPH0613042 U JP H0613042U
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- arc
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低圧配電線路の低圧引込線に接続して使用さ
れる限流タイプの電線ヒュ−ズにあって、特に遮断部に
おける動作状況を直接目視確認できるようにした電線ヒ
ュ−ズを提案するものである。 【構成】 透明の絶縁ケースの内側に形成される遮断室
内には消弧剤が充填してある。その消弧剤中に線部材を
貫通させてある。線部材中に介在させる一つの遮断部分
が消弧剤中に位置させてあると共に、他の遮断部分はケ
ース外からの目視を可能に絶縁ケース内における空室に
位置させてある。
れる限流タイプの電線ヒュ−ズにあって、特に遮断部に
おける動作状況を直接目視確認できるようにした電線ヒ
ュ−ズを提案するものである。 【構成】 透明の絶縁ケースの内側に形成される遮断室
内には消弧剤が充填してある。その消弧剤中に線部材を
貫通させてある。線部材中に介在させる一つの遮断部分
が消弧剤中に位置させてあると共に、他の遮断部分はケ
ース外からの目視を可能に絶縁ケース内における空室に
位置させてある。
Description
【0001】
本願考案は低圧配電線の引込線に接続して使用する電線ヒュ−ズに関する。
【0002】
低圧配電線の引込線の保護を目的として使用される電線ヒュ−ズは、公衆安全 あるいは環境調和等の点から遮断時に無音、無ア−クの限流形ヒュ−ズが使用さ れている。かかる限流タイプのヒュ−ズにおいて特にその遮断部は、絶縁ケ−ス 内にヒュ−ズエレメント(線部材)を配設し、そのエレメントの周囲にさらに石 英砂等の消弧剤を充填する構造のため、上記エレメントが消弧剤中に埋設された 状態となって、遮断状況を直接目視確認することができなかった。
【0003】 そのために特別に絶縁ケ−スの外から目視できる溶断表示装置を備えていた。 つまり、ヒュ−ズエレメントに対し並列に表示線を接続すると共にさらに同線に 表示部材を付設して、エレメントの遮断(溶断)後にこの表示線に電流を集中的 に通電せしめて同線を赤熱し、それにより表示線に密着する表示用のフイルムに 焦げ跡を形成したりあるいは赤熱する表示線により発火剤を反応させて表示部材 を色変化させ、かかる状態を透明の絶縁ケ−スを介して目視確認することにより ヒュ−ズの動作状態を確認するようにしていた。
【0004】
しかしながら上記したように、従来タイプの電線ヒュ−ズではヒュ−ズエレメ ントのほかに溶断表示用の表示線さらには表示部材(シ−ルあるいは反応剤)を 必要とする構造のため、組立が面倒になったりコストアップなったりする問題点 がある上に、さらにエレメント溶断後における表示線の不溶断により絶縁ケ−ス の焼損事故を招いたりする問題点があった。
【0005】 本願考案は上記従来技術の問題点(技術的課題)を解決する為になされたもの で、電流の遮断が無音、無アークの状態で行なえるようにしたものであっても、 遮断状況をケース外から直接に目視確認することができ、その結果、前記の如き 表示線や表示部材が元々不要で、構造を簡易化できると共にコストの低減化が図 れ、その上、上記表示線に起因する前記焼損事故の発生も防止できるようにした 電線ヒューズを提供することを目的としている。
【0006】
上記目的を達成する為に、本願考案における電線ヒューズは、透明の絶縁ケー スの内側に形成される遮断室内には消弧剤を充填すると共にその消弧剤中には一 端を一方の端子に、他端を他方の端子に接続される線部材を貫通させてある電線 ヒューズにおいて、上記線部材中に介在させる一つの遮断部分は、上記消弧剤中 に位置させると共に他の遮断部分は上記ケース外からの目視を可能に絶縁ケース 内における空室に位置させたものである。
【0007】
線部材に大電流が流れるとそれにおける遮断部分が熔融気化し、上記大電流が 遮断される。その場合、絶縁ケースによって大きな音の漏れが防止され、また消 弧剤によってアークの消去がなされる。透明の絶縁ケースを通して空室内の遮断 部分の状況を見ることにより、上記遮断状態を確認できる。
【0008】
以下、本願の実施例を示す図面について説明する。1は電線ヒュ−ズを示す。 2は遮断部3と溶断部4の2要素のヒュ−ズエレメントを示すもので、低融点合 金5からなる溶断部4と、遮断部分6a,6a’と蓄熱部6bとを備えさらにそ の表面にメッキを施した銅線あるいは銀線等の線部材6と、この線部材6を埋設 するようにしてその周囲に充填した石英砂等の消弧剤7とからなる遮断部3とか ら構成されており、これら溶断部4の低融点合金5と遮断部3の線部材6の一方 の端部6cとが接続されて遮断部3と溶断部4が直列回路を形成している。
【0009】 8は遮断室8a、8bと溶断室8cに区画形成した透明の合成樹脂、例えばポ リカボネ−ト樹脂からなる内筒であり、上記遮断部3は遮断室8a,8bに収納 され、また溶断部4は遮断室8bに隣接する溶断室8cに別個に収納されている 。なお、図示するように上記の遮断室8a、8bは2つの小室に分離区画されて おり、小室に形成した両遮断室8a、8bの間には特に消弧剤を充填しない小空 間の空室8dが形成され、この空室8d内に上記遮断部の線部材6の一部つまり 中央の遮断部分6a’が位置している。
【0010】 9は線部材通過用の孔9aを中央に設けた隔壁板であり、遮断室8a、8b内 の消弧剤7が空室8d内に入り込まないようにしたものである。10は上記内筒 8をその外側から被覆するようにして密着形成した同じく透明の合成樹脂からな る外筒であり、同筒10はその軸線方向の延長形成した両端を後述の電線接続端 子11、12並びに端部接続導体13さらには線部材6の他端6eに対し密着さ せている。なお、上記内筒8と外筒10の2つの筒により透明の絶縁ケ−ス14 を形成している。
【0011】 12は端部接続導体13に圧着接続された電線接続端子であり、同導体13を 介してヒュ−ズエレメント2の溶断部4の低融点合金5に接続されている。11 は線部材6の他端6eに同じく圧着接続した電線接続端子、15は一方の電線接 続端子12に対し組立時にあらかじめ接続しておくようにした取付接続用のリ− ド線、16は外筒10の端部の環状突起10aに取脱自在に装着した端子カバ− 、17は電線接続端子11、12と外筒10とで形成される間隙aに対し介入す るようにして電線接続端子に嵌挿した合成樹脂等からなるガタ止め用のカラ−、 18は間隙aに充填したシリコ−ン樹脂製のシ−ル材を示す。
【0012】 以上の構成からなる上記電線ヒュ−ズ1において、過負荷電流が流れた場合に は、ヒュ−ズエレメント2の溶断部4の低融点合金5が熔融離脱し、電流が遮断 される。この場合、溶断室8cに位置する低融点合金の離脱(電路開放)状態が 透明の絶縁ケ−ス14を介して目視確認できる。
【0013】 一方短絡事故等のように大電流が流れた場合には、遮断室8a、8b内並びに 空室8d内に位置する遮断部分6a,6a’がその全長に渡って発弧熔融して気 化し、上記大電流が遮断される。この場合、熔融、気化はケース14内で行なわ れる為、それに伴ない音が生じても、それがケース外に漏れることが防止される 。また上記のように遮断室8a,8bの遮断部分6aが発弧するとその熱により 消弧剤7が消弧ガスを発し、そのガスによって瞬時にアークが消される。このよ うに大電流の遮断が行なわれた場合、空室8d内に位置する線部材6のほぼ中央 の遮断部分6a’の熔融(電路開放)状態が、絶縁ケ−ス14を介してその外か ら目視確認できる。
【0014】 なお、上記大電流遮断の場合、空室8dは中空であり、一方、遮断室8a,8 bは消弧剤7が充填されている為、空室8d内に位置する線部材6の遮断部分6 a’は、発熱時に遮断室8a、8b内に位置する遮断部分6aに比較して熱が奪 われ難い。従って、空室8dでの遮断部分6a’の溶融が遮断室8a,8b内で の遮断部分6aの溶融に比べて先に行われる。その結果、空室8dの遮断部分6 a’の状況を目視することによる遮断確認の信頼性は高い。
【0015】 以上説明したようにこの電線ヒューズ1では溶断部4も遮断部3もその動作状 況が絶縁ケ−ス14の外から直接目視確認できるため、保守点検時に溶断箇所( 部分)が何れであるかにより流れた事故電流の大きさが推定でき、機器あるいは 電線等の機材の取替時期の判断がより的確に行える。
【0016】 次に、上記電線ヒューズは、前記遮断室8a,8bに関して、それらの内の何 れか一方のみが備えられているものであってもよい。
【0017】
以上のように本願考案にあっては、端子11,12間において線部材6に大電 流が流れた場合、二つの遮断部分6a,6a’が熔融、気化して、上記大電流を 遮断できるは勿論のこと、
【0018】 上記遮断の場合、遮断部分6a,6a’の熔融、気化時の音が外部に漏出する ことをケース14によって防止できると共に、ケース14内の消弧剤7により、 一つの遮断部分6aにおいてそこで生ずるアークを速やかに消すことができ、公 衆安全及び環境調和上好ましい効果がある。
【0019】 しかも上記の如く無音化及びアークの迅速消去を為すようにしたものでも、上 記遮断が行なわれた場合、他の遮断部分6a’の状況をケース14の外部から直 接に目視することができ、上記遮断がなされたことをケース14外から容易に確 認できる効果がある。繰り返し述べれば、一つの遮断部分6aをケース内の消弧 剤7中を貫通させたことによって実質上無アークにしたものでありながら、他の 遮断部分6a’を空室8dに位置させたことによって、その部分6a’の状況を ケース14外から直接に目視できる効果がある。このことは、従来の表示線と表 示部材を備えたタイプの電線ヒュ−ズに比較して、これらが不要である分その構 造を簡略化できると同時にコストの低減化がはかれる利点がある。
【0020】 また従来にあっては、表示線がヒュ−ズエレメントに対し電気的に並列接続し ているためヒュ−ズエレメントの溶断後における表示線の発熱により絶縁ケ−ス の焼損事故を招くことがあったが、本考案ではそのような表示線は元々不要であ って、該表示線に起因する焼損事故の発生は全く無く安全であるという効果もあ る。
【図1】電線ヒュ−ズの縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
1 電線ヒュ−ズ 2 ヒュ−ズエレメント 3 遮断部 4 溶断部 5 低融点合金 6 線部材 6a 遮断部分 6a’遮断部分 6b 蓄熱部 7 消弧剤 8 内筒 8a 遮断室 8b 遮断室 8c 溶断室 8d 空室 10 外筒 14 絶縁ケ−ス
Claims (1)
- 【請求項1】 透明の絶縁ケースの内側に形成される遮
断室内には消弧剤を充填すると共にその消弧剤中には一
端を一方の端子に、他端を他方の端子に接続される線部
材を貫通させてある電線ヒューズにおいて、上記線部材
中に介在させる一つの遮断部分は、上記消弧剤中に位置
させると共に他の遮断部分は上記ケース外からの目視を
可能に絶縁ケース内における空室に位置させてあること
を特徴とする電線ヒューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991110353U JP2569817Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 電線ヒューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991110353U JP2569817Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 電線ヒューズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613042U true JPH0613042U (ja) | 1994-02-18 |
JP2569817Y2 JP2569817Y2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=14533619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991110353U Expired - Lifetime JP2569817Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 電線ヒューズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569817Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002137281A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-14 | Nippon Kouatsu Electric Co | 電線ヒューズの成形方法 |
CN102117976A (zh) * | 2010-12-20 | 2011-07-06 | 东莞宏威数码机械有限公司 | 太阳能电池连接线及其制造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4946234U (ja) * | 1972-07-31 | 1974-04-23 | ||
JPS5053852A (ja) * | 1973-09-12 | 1975-05-13 | ||
JPS57140058A (en) * | 1981-02-24 | 1982-08-30 | Nec Corp | Demodulation system for phase displacement modulation signal |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP1991110353U patent/JP2569817Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4946234U (ja) * | 1972-07-31 | 1974-04-23 | ||
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JP4532719B2 (ja) * | 2000-11-01 | 2010-08-25 | 日本高圧電気株式会社 | 電線ヒューズの成形方法 |
CN102117976A (zh) * | 2010-12-20 | 2011-07-06 | 东莞宏威数码机械有限公司 | 太阳能电池连接线及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2569817Y2 (ja) | 1998-04-28 |
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