JP4532207B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
図11(a),(b)は従来の基本構成を説明する図であり、(b)は(a)のb矢視図である。
走行変速装置200は、変速ケース201内に走行用変速機構のシフター202,203を上下に設け、上下のシフター202,203にシフトレバー205を係合可能に設け、このシフトレバー205を変速ケース201内から外側に延ばし、外側に延ばしたシフトレバー205に、パターン部材206のシフトパターン207を嵌合したものである。
この状態で、一方の水平ガイド溝に沿ってシフトレバー205を水平方向に移動することにより、走行の変速操作をおこなう。
しかし、上方の水平ガイド溝208の位置は、シフトパターン207の上方に位置している。よって、シフトレバー205にシフトパターン207を嵌合する前行程において、上方の水平ガイド溝208位置に配置したシフトレバー205が自重で下方に移動してしまう。
したがって、シフトレバー205にシフトパターン207を嵌合する作業が困難になり、作業者に過大な負担がかかってしまう。
これにより、シフトレバーを作業用変速位置に保持することが可能になり、シフトレバーにシフトパターンを簡単に嵌合させることができる。
加えて、シフトレバーにシフトパターンを嵌合する作業を簡単にすることで、作業者にかかる負担を軽減することができる。
よって、シフトレバーをシフトパターンに沿って移動させて、シフトレバーで変速操作をおこなうことができる。
また、本実施の形態では作業機としてフロントロータリ作業機を例に説明するが、作業機はこれに限定するものではない。
作業機としてのフロントロータリ作業機10は、エンジン11の下部に、機体を兼ねたトランスミッションケース12を設け、このトランスミッションケース12の前部に作業駆動軸13を設け、作業駆動軸13にロータリ作業部15を設け、トランスミッションケース12の後部に走行駆動軸14を設け、走行駆動軸14の左右端部に左右の走行輪16を設け、エンジン11でロータリ作業部15や左右の走行輪16を駆動する歩行型自走式耕耘機(管理機)である。
変速装置40については図3〜図10で詳しく説明する。
フロントロータリ作業機10の変速装置40は、トランスミッションケース12内に走行用変速機構41および作業用変速機構42を収納し、これらの変速機構41,42を操作する走行用変速位置P1(図1、図4参照)および作業用変速位置P2(図1、図4も参照)に移動自在にシフトレバー33を設け、このシフトレバー33をトランスミッションケース12内から外側に延ばし、トランスミッションケース12の後部からステー20を立設し、このステー20にパターン部材44を設け、パターン部材44にシフトパターン45を形成し、シフトパターン45をトランスミッションケース12内から外側に延ばしたシフトレバー33に嵌合したものである。
この作業用変速軸48には第1駆動スプロケット(ドライブスプロケット)51(図6も参照)を回転自在に設け、第1駆動スプロケット51および第1従動スプロケット(ドリブンスプロケット)52を第1チェーン53で連結し、第1従動スプロケット52を中間軸54に連結する。
これにより、作業軸58に設けた耕耘爪61と、前記筒状軸に設けた耕耘爪62とを互いに逆転させる。
なお、耕耘爪61および耕耘爪62でロータリ作業部15を構成し、作業軸58および前記筒状軸で作業駆動軸13を構成する。
走行用変速軸66に第4駆動スプロケット67を設け、第4駆動スプロケット67および第4従動スプロケット68を第4チェーン69で連結する。
第4従動スプロケット68を走行駆動軸14に設け、走行駆動軸14に走行輪16を設ける。
シフトレバー33を操作して、第1ヨーク72で第1スライダ71を、作業用変速軸48に沿って移動する。
これにより、第1駆動スプロケット51を、作業用変速軸48に連結した作業状態と、作業用変速軸48から切り離した非作業状態とに切り替える。
シフトレバー33を操作して、第2ヨーク74で第2スライダ73を、走行用変速軸66に沿って移動する。これにより、フロントロータリ作業機10の走行状態を前進1速、前進2速、前進3速および後進に切り替える。
シフトパターン45は、パターン部材44に形成され、シフトレバー33を案内するガイド溝である。
フロントロータリ作業機10の変速装置40は、トランスミッションケース12を左右の半割ケース12a,12b(図6参照)を組み付けて構成し、このトランスミッションケース12内に変速機構として走行用変速機構41および作業用変速機構42を収納し、この変速機構(走行用変速機構41および作業用変速機構42)を操作するシフトレバー33の下部(端部)33aをトランスミッションケース12内に配置し、下部33aをホルダー手段75を介してトランスミッションケース12に任意の方向にスイング自在に取り付ける。
第1ホルダー部76から第1支持ピン78が抜け出すことを防止して、第1ホルダー部76に第1支持ピン78を回転自在に支持する。
この取付孔77cに第2支持ピン79を嵌合する。
走行用変速位置P1にシフトレバー33を配置した際に、想像線で示すように、シフトレバー33の分岐ロッド37が上昇して、分岐ロッド37の先端部37aが第1ヨーク72の端部72aから外れるとともに、シフトレバー規制片95(図5参照)の上方に位置する。
よって、シフトレバー33を第1支持ピン78を軸に、紙面に略直交する方向に操作することで、第2ヨーク74で第2スライダ73を、走行用変速軸66に沿って移動する。
よって、シフトレバー33を第1支持ピン78を軸に、紙面に略直交する方向に操作することで、第1ヨーク72で第1スライダ71を作業用変速軸48に沿って移動するとともに、第2ヨーク74で第2スライダ73を走行用変速軸66に沿って移動する。
変速装置40は、シフトパターン45を、作業用ガイド溝91、走行用ガイド溝92、連結ガイド溝93および後進用ガイド溝94で形成する。
作業用ガイド溝91は、作業用変速位置P2にシフトレバー33を保持するガイド溝であり、走行用ガイド溝92は、走行用変速位置P1(図1、図4も参照)にシフトレバー33を保持するガイド溝である。
なお、作業側1速位置91bとは、耕耘爪61,62(図3参照)を作動させながら前進1速で走行するときの位置であり、作業側2速位置91cとは、耕耘爪61,62を作動させながら前進2速で走行するときの位置である。
後進用ガイド溝94によれば、農作業機を後進させるための後進位置94aへシフトレバー33を移動することができる。
すなわち、上述したように、走行用変速位置P1にシフトレバー33を配置した際に、シフトレバー33の分岐ロッド37が上昇して、分岐ロッド37の先端部37aが第1ヨーク72の端部72aから外れた状態になる。
この状態で、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させた場合、シフトパターン45に沿ってシフトレバー33を作業用変速位置P2に移動しても、分岐ロッド37の先端部37aが第1ヨーク72の端部72aに連結された状態になるか否かを確認することはできない。
これにより、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させた状態で、シフトレバー33と、第1、第2のヨーク72,74との位置関係を確保する。
このため、フロントロータリ作業機10を組み立てる行程において、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させる前に、シフトレバー33がシフトレバー33の自重で作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降(移動)することが考えられる。
シフトレバー規制片95は、連結ガイド溝93から離れた位置、例えば作業側1速位置91bおよび作業側2速位置91cにおいて、分岐ロッド37の上昇を規制して、シフトレバー33が作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降することを防止する部材である。
このシフトレバー規制片95は、連結ガイド溝93に沿って、シフトレバー33が作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降することを妨げないように形成されている。
よって、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させた後、シフトレバー33をシフトパターン45に沿って移動させて、シフトレバー33で変速操作をおこなうことができる。
フロントロータリ作業機10の作業機10の変速装置40は、第2ホルダー部77の左右端部77a,77bのうち、左端部(一方の端部)77aを右端部(他方の端部)77bより長く延出し、左端部77aに臨む左半割ケース12aの左ボス84に、左端部77aが当接する当接面84aを設けるとともに、第1ホルダー部76の外周面76aに先端85aが当接する誤組み防止用リブ85を備える。
さらに、誤組み防止用リブ85は、先端85aが第1ホルダー部76の外周面76aに当接し、かつ先端85a近傍の下辺が第2ホルダー部77の左端部77aと干渉しないように、先端85a近傍の下辺を、第2ホルダー部77の左端部77aに対して間隔が開くように形成された部材である。
右半割ケース12bに右ボス86を設け、右ボス86に取付孔82を形成する。
これにより、作業者は、第2ホルダー部77の左端部77aに当接面84aが当接し、かつ第1ホルダー部76の外周面76aに誤組み防止用リブ85が当接することを確認するだけで、第1、第2のホルダー部76,77(すなわち、ホルダー手段75)が誤って組み込まれていないことを簡単に確認することができる。
また、作業用変速軸48の左端部に、第1、第2、第3の駆動ギヤ97,98,99を備える。
第1従動ギヤ103、第2従動ギヤ104および第3従動ギヤ105を、走行用変速軸66に回転自在に設ける。
第1スライダ71を、ギヤ51aおよび入力側ギヤ87に沿って移動自在に設け、第1スライダ71の外周溝71aに第1ヨーク72を嵌め込む。
第1ヨーク72の端部72aに、シフトレバー33の一部を構成する分岐ロッド37の先端部37aを着脱自在に連結する。
これにより、第1駆動スプロケット51を作業用変速軸48に連結した作業状態に保つ。
これにより、第1駆動スプロケット51を作業用変速軸48から切り離した非作業状態に切り替える。
これにより、第1駆動スプロケット51を作業用変速軸48に連結した作業状態に保つ。
スライドキー101の係合爪101aを第1従動ギヤ103の係合凹部103aに係合することで、第1駆動ギヤ97の回転を第1従動ギヤ103を介して走行用変速軸66に伝える。
これにより、フロントロータリ作業機10を前進1速の状態に保つ。
これにより、フロントロータリ作業機10を前進2速の状態に保つ。
これにより、フロントロータリ作業機10を前進3速の状態に保つ。
これにより、フロントロータリ作業機10をニュートラル状態に保つ。
これにより、フロントロータリ作業機10を後進の状態に保つ。
図5に戻って、シフトレバー33を作業側1速位置91bに配置した際に、図6に示すように分岐ロッド37の先端部37aの位置までシフトレバー規制片95が延出されている。
すなわち、シフトレバー33の自重で、シフトレバー33が作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降しようとすると、分岐ロッド37の先端部37aがシフトレバー規制片95に当接して、シフトレバー33が作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降することを防ぐ。
(a)において、シフトレバー33を、作業側1速位置91bや作業側2速位置91cから作業側ニュートラル位置91aに矢印aの如く移動すると、シフトレバー33の先端部38で第2ヨーク74を矢印bの如く移動するとともに、分岐ロッド37の先端部37aで第1ヨーク72を矢印cの如く移動する。
これにより、シフトレバー33を連結ガイド溝93に沿って矢印eの如く移動することが可能になる。この際、分岐ロッド37の先端部37aが矢印fの如く移動して、分岐ロッド37の先端部37aが第1ヨーク72の端部72aから外れる。
この際、分岐ロッド37の先端部37aがシフトレバー規制片95の先端部95aから更に離れる方向(右側の方向)に矢印hの如く移動する。
よって、シフトレバー規制片95は、シフトレバー33が後進用ガイド溝94に沿って後進位置94aまで矢印gの如く移動することを妨げない。
シフトレバー33を連結ガイド溝93に沿って走行用ガイド溝92の走行側ニュートラル位置92aまで移動した後、走行用ガイド溝92に沿って前進1速位置92bおよび前進2速位置92cを経て前進3速位置92dまで矢印iの如く移動する。
この際、分岐ロッド37の先端部37aがシフトレバー規制片95の上方を矢印jの如く移動する。
よって、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させた後、シフトレバー33をシフトパターン45に沿って移動させて、シフトレバー33で変速操作をおこなうことができる。
図9(a),(b)は本発明に係るフロントロータリ作業機のシフトレバーにシフトパターンを嵌合する実施例を説明する図である。
(a)において、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合する際に、シフトレバー33を、作業用変速位置P2のうち、作業側1速位置91bに相当する位置に配置する。
シフトレバー33を作業用変速位置P2に保持することが可能になり、シフトレバー33にシフトパターン45の作業用ガイド溝91の作業側1速位置91bを矢印kの如く嵌合させる。
加えて、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合する作業を簡単にすることで、作業者にかかる負担を軽減することができる。
(a)において、シフトレバー250に、パターン部材251のシフトパターン251aを嵌合する際に、シフトレバー250を、作業用変速位置P4のうち、作業側1速位置252に相当する位置(想像線で示す位置)に配置する。
この状態で、シフトレバー250に、パターン部材251のシフトパターン251aを矢印mの如く嵌合させる。
しかし、(a)で説明したように、第1、第2のヨーク254,255は、それぞれ作業側1速位置252に位置しているので、シフトレバー250にシフトパターン251aを誤って嵌合させた状態になる。
Claims (1)
- トランスミッションケース内に走行用変速機構および作業用変速機構を収納し、これらの変速機構を操作する走行用変速位置および作業用変速位置に移動自在にシフトレバーを設け、このシフトレバーをトランスミッションケース内から外側に延ばし、外側に延ばしたシフトレバーにシフトパターンを嵌合し、このシフトパターンに、前記作業用変速位置にシフトレバーを保持する作業用ガイド溝を備えるとともに、前記走行用変速位置にシフトレバーを保持する走行用ガイド溝を備え、この走行用ガイド溝の上方に作業用ガイド溝を配置し、かつ上方の作業用ガイド溝と下方の走行用ガイド溝とを連結ガイド溝で連結した作業機において、
前記連結ガイド溝に沿って、前記シフトレバーを上下方向に操作して前記走行用変速位置と前記作業用変速位置とに配置可能とし、
前記シフトレバーは前記作業用変速機構のヨークに連結可能な分岐ロッドを備え、
前記分岐ロッドは、前記シフトレバーを上方に操作して前記作業用変速位置に配置することにより前記ヨークに連結され、前記シフトレバーを下方に操作して前記走行用変速位置に配置することにより前記ヨークから外れるように形成され、
前記連結ガイド溝に沿って、前記作業用変速位置から前記走行用変速位置に前記シフトレバーを下降可能とし、かつ、前記連結ガイド溝から離れた位置において、前記分岐ロッドが当接して前記シフトレバーを下降不能とするシフトレバー規制片を前記トランスミッション内に備え、
前記シフトレバー規制片で前記シフトレバーを下降不能とすることで組付位置に保持し、この状態で前記シフトパターンの前記作業用ガイド溝を前記シフトレバーに嵌合させるように前記シフトパターンを組み付けることを特徴とする作業機。
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