JP4532055B2 - フラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法 - Google Patents

フラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットケーブル接続端子及びこのフラットケーブル接続端子を用いたフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気機器や自動車等の電気配線に、図6に示すように、平行に並設されたフラット導体1がフラット絶縁被覆2で一括して被覆されたフラットケーブル3が用いられるようになってきている。この場合、フラット導体1としては、例えば厚さが0.15mm〜0.2 mm、幅が1.5 mm〜3.0 mm程度のものが用いられている。また、フラット絶縁被覆2としては、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックが用いられている。
【0003】
このようなフラットケーブル3に対して、図6に示すような、例えば雌形の端子本体4に連接された端子板部5の幅方向の両側に複数のクリンプ片6を立設した構造のフラットケーブル接続端子7を接続する場合には、次のようにして行っていた。即ち、フラット導体1の存在箇所でフラットケーブル3に、フラットケーブル接続端子7の各クリンプ片6を図7に示すように突き刺し、フラット導体1と各クリンプ片6とを導通させ、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片6を円弧状に折り曲げて加締め、端子接続部8を形成することが行われている。この例では、各クリンプ片6は、対形に突設されている。
【0004】
図7における端子接続部8の形成は、図8に示すように、フラットケーブル3を受ける受け金具9の表面に、両側のクリンプ片6を受ける1対のクリンプ片受け溝10と円弧状の凹部が連接されたクリンプ片曲成加締め凹部11とを位置を異にして設ける。この場合、1対のクリンプ片受け溝10の間には、仕切り突起12が設けられている。この受け金具9の上にフラットケーブル3を、そのフラット導体1が1対のクリンプ片受け溝10の上を横切って存在するように配置する。また、このフラット導体1の幅内に両側のクリンプ片6が下向きに存在するようにして、フラットケーブル接続端子7をフラットケーブル3の上方に配置する。かかる状態で、フラットケーブル接続端子7の両側をガイド部材13でガイドしつつ、端子板部5をアンビル14で加圧して各クリンプ片6をフラットケーブルに突き刺して、各クリンプ片でフラット導体を切り裂く。各クリンプ片6をフラットケーブル3に突き刺した時に、1対のクリンプ片受け溝10の間の仕切り突起12の先端部の両側壁と各クリンプ片6との間のギャップgに切り裂き縁部1aを入り込ませて、各クリンプ片6の内側面にフラット導体1の切り裂き縁部1aを接触させ、フラット導体1と各クリンプ片6を導通させる。次に、矢印A方向に受け金具9を下降させて各クリンプ片6を各クリンプ片受け溝10から抜く。次に、矢印B方向に受け金具9を移動させ、各クリンプ片6がクリンプ片曲成加締め凹部11に対向したところで受け金具9の矢印B方向移動を停止させる。かかる状態で、受け金具9を矢印C方向に移動させ、各クリンプ片6の先端をクリンプ片曲成加締め凹部11に嵌める。しかる後、フラットケーブル接続端子7の両側をガイド部材13でガイドしつつ、端子板部5をアンビル14で加圧して各クリンプ片6を圧縮することにより、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片6をクリンプ片曲成加締め凹部11で図9に示すように円弧状に曲成して加締める。この状態で、端子接続部8では、各クリンプ片6のフラット導体1に対する突き刺し時に、両側のクリンプ片6のそれぞれ内側面に沿って延びたフラット導体1の切り裂き縁部1aが、各クリンプ片6の曲成加締め部で加圧されて電気的に安定した接続状態になっている。
【0005】
このようなフラットケーブル接続端子7としては、通常、図10に示すように、端子板部5の幅方向の両側のクリンプ片6の基部(端子板部5側の部分)の外側面間の間隔Wcと先端側の外側面間の間隔Woとが等しく、端子板部5の幅方向の両側のクリンプ片6が相互に平行な向きになっているものが用いられている。また端子板部5の幅方向の両側に突設されたクリンプ片6がフラット導体1を切り裂いて1対のクリンプ片受け溝10,10内に受け入れられる際に、1対のクリンプ片受け溝の間の仕切り突起12と各クリンプ片6との間に各クリンプ片の内側面に沿って延びるフラット導体の切り裂き縁部1aが入り込むギャップgが形成されるように、端子板部の幅方向の両側のクリンプ片6間の内側の間隔(内側面間の間隔)が設定される。このようなフラットケーブル接続端子7を用いることにより、前述した受け金具9の1対のクリンプ片受け溝10の使用により正しくフラットケーブル3に突き刺して電気的に接続することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、製造時のばらつき等によって、端子板部5の幅方向の両側のクリンプ片6の基部の外側面間の間隔Wcより先端側の外側面間の間隔Woが狭くなっていると、フラットケーブル3に対する突き刺し時に、破線で示すように各クリンプ片6の先端が仕切り突起12に当たって外向きに曲がり、各クリンプ片6が座屈してしまう問題点があった。また、フラットケーブル3に対する各クリンプ片6の突き刺し時に、1対のクリンプ片受け溝10の間の仕切り突起12の先端部での両側壁と各クリンプ片6との間のギャップgが狭くなって、切り裂き縁部1aが該ギャップgに入り込み難くなり、各クリンプ片6とフラット導体1との電気的接触状態が悪化する問題点があった。
【0007】
さらに、各クリンプ片6が座屈しなくても、端子板部の両側のクリンプ片6の基部の外側面間の間隔Wcより先端側の外側面間の間隔Woが狭くなるように各クリンプ片6がフラットケーブル3に突き刺さると、図11に示すようにクリンプ片曲成加締め凹部11で円弧状に曲成して加締める際に、クリンプ片曲成加締め凹部11の内壁との間にギャップGが生じ、常に各クリンプ片6がこのクリンプ片曲成加締め凹部11の内壁と接触しつつ加締められる正常な場合と異なり、フラット導体1の切り裂き縁部1aを各クリンプ片6の内側面で巻き込みながら接触させることができなくなってしまう問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、各クリンプ片のフラットケーブルへの突き刺しを正しく行うことができるフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、各クリンプ片のフラットケーブルへの突き刺しと曲成加締めを正しく行うことができるフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、仕切り突起(12)により仕切られた1対のクリンプ片受け溝(10,10)を、仕切り突起(12)を境にして表面に開口させて設けてなる受け金具(9)に対して、フラット導体(1)がフラット絶縁被覆で被覆されたフラットケーブル(3)を、フラット導体(1)が1対のクリンプ片受け溝(10,10)に跨がって存在するように配置し、端子板部(5)の幅方向の両側にクリンプ片(6)が突設された構造のフラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)をフラット導体の存在箇所でフラットケーブルを介して1対のクリンプ片受け溝(10,10)に対向させて配置し、フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)をフラット導体の存在箇所でフラットケーブルに突き刺して1対のクリンプ片受け溝内に受け入れることにより、各クリンプ片でフラット導体を切り裂き、各クリンプ片の内側面に沿って延びたフラット導体の切り裂き縁部(1a)を各クリンプ片の内側面に接触させることによりフラット導体とフラットケーブル接続端子の各クリンプ片とを導通させるフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法を対象とする。
【0011】
本発明に係るフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法では、フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)を、該両側のクリンプ片の端子板部側の部分である基部の間隔よりも先端側の間隔が広くなるように設けておき、フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)をフラットケーブルに突き刺して前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)内に受け入れる際に、各クリンプ片により切り裂かれて各クリンプ片の内側面に沿って延びるフラット導体の切り裂き縁部(1a)が入り込むギャップ(g)が仕切り突起(12)と各クリンプ片(6)との間に形成されるように、端子板部の幅方向の両側のクリンプ片(6)間の内側の間隔を設定しておくことを特徴とする。
【0012】
さらに本発明は、仕切り突起(12)により仕切られた1対のクリンプ片受け溝(10,10)を、仕切り突起(12)を境にして表面に開口させて設けるとともに、これらクリンプ片受け溝に対して位置を異にしてクリンプ片曲成加締め凹部(11,11)を設けてなる受け金具(9)に対して、フラット導体(1)がフラット絶縁被覆で被覆されたフラットケーブル(3)を、フラット導体(1)が1対のクリンプ片受け溝(10,10)に跨がって存在するように配置し、端子板部(5)の幅方向の両側にクリンプ片(6)が突設された構造のフラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)をフラット導体の存在箇所でフラットケーブルを介して1対のクリンプ片受け溝(10,10)に対向させて配置し、フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)をフラット導体の存在箇所でフラットケーブルに突き刺して1対のクリンプ片受け溝内に受け入れることにより各クリンプ片でフラット導体を切り裂き、各クリンプ片の内側面に沿って延びたフラット導体の切り裂き縁部(1a)を各クリンプ片の内側面に接触させてフラット導体とフラットケーブル接続端子の各クリンプ片とを導通させた後、各クリンプ片を各クリンプ片受け溝から抜いてクリンプ片曲成加締め凹部に対向させた状態で端子板部を相対的にクリンプ片曲成加締め凹部に加圧することによりフラットケーブルを突き抜けた前記各クリンプ片を曲成して加締めるフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法を対象とする。
【0013】
本発明に係るフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法では、フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)を、該両側のクリンプ片の端子板部側の部分である基部の間隔よりも先端側の間隔が広くなるように設けておき、フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)をフラットケーブルに突き刺して前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)内に受け入れる際に、各クリンプ片により切り裂かれて各クリンプ片の内側面に沿って延びるフラット導体の切り裂き縁部(1a)が入り込むギャップ(g)が仕切り突起(12)と各クリンプ片(6)との間に形成されるように、端子板部の幅方向の両側のクリンプ片(6)間の内側の間隔を設定しておくことを特徴とする。
【0014】
このようにフラットケーブル接続端子の端子板部の幅方向の両側のクリンプ片の外側面間の間隔が、基部側よりも先端側で広くなっていると、フラットケーブルに対する各クリンプ片の突き刺し時に、各クリンプ片が受け金具の1対のクリンプ片受け溝の間の仕切り突起に当たって座屈するのを回避することができる。
【0015】
また、端子板部の幅方向の両側のクリンプ片の外側面間の間隔が、基部側より先端側で広くなっていると、フラットケーブルを突き抜けた各クリンプ片をクリンプ片曲成加締め凹部で曲成して加締める際に、フラット導体の切り裂き縁部を各クリンプ片の内側面で巻き込みながら接触させることを確実に行わせることができ、各クリンプ片とフラット導体との電気的接続を良好に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明に係るフラットケーブル接続端子の実施の形態の一例を示したもので、図1は本例のフラットケーブル接続端子の斜視図、図2は図1に示すフラットケーブル接続端子でクリンプ片の整列方向の端部からこれらクリンプ片を見た端面図である。なお、前述した図6と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0017】
本例のフラットケーブル接続端子7は、前述した図6と同様の構成要素で構成されていて、次の点で図6に示したものと相違している。即ち、本例のフラットケーブル接続端子7は、図2に示すように、各クリンプ片6がそれぞれ外向きにαの角度で広げられていて、端子板部5の幅方向の両側のクリンプ片6の外側面間の間隔は、端子板部5側の基部の外側面間の間隔Wcより先端側の外側面間の間隔Woが広くなっている。即ち、Wc<Woとなっている。また従来のフラットケーブル接続端子と同様に、端子板部の幅方向の両側に突設されたクリンプ片6が前記フラット導体1を切り裂いて1対のクリンプ片受け溝10,10内に受け入れられる際に、1対のクリンプ片受け溝の間の仕切り突起12と各クリンプ片6との間に各クリンプ片の内側面に沿って延びるフラット導体の切り裂き縁部1aが入り込むギャップgが形成されるように、端子板部の幅方向の両側のクリンプ片6間の内側の間隔が設定される。
【0018】
このような構造のフラットケーブル接続端子7を用いると、図3に示すように、受け金具9の1対のクリンプ片受け溝10の箇所で、その上にフラット導体1が存在するようにフラットケーブル3を配置し、このフラット導体1の幅内に左右のクリンプ片6が突き刺さるようにして、各クリンプ片6をフラットケーブル3に突き刺し、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片6を1対のクリンプ片受け溝10で受ける際に、1対のクリンプ片受け溝10の間の仕切り突起12の先端部での両側壁と各クリンプ片6との間のギャップgが必要間隔に維持され、切り裂き縁部1aが該ギャップgに入り込み、各クリンプ片6とフラット導体1との電気的接触状態を良好に得ることができる。
【0019】
この後、必要に応じて、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片6を図8に示すクリンプ片曲成加締め凹部11で曲成して加締める。
【0020】
実際には、端子板部5の幅方向の両側のクリンプ片6の外側面間の間隔は、端子板部5側の基部の外側面間の間隔Wcが2.1 mm、先端側の外側面間の間隔Woが2.3 mmに設計され、且つクリンプ片6の高さhが2.3 mmに設計されたフラットケーブル接続端子7を使用して、フラットケーブル3と前述したと同様に接続した場合、従来発生していたクリンプ片6の座屈や接続の不具合が全く発生することがなくなった。
【0021】
上記の例では、端子本体4を有するフラットケーブル接続端子7について説明したが、フラットケーブル接続端子7としては、その他に、図4に示すように端子板部5の長さ方向の両側に、それぞれの側の端子板部5の幅方向の両側に複数のクリンプ片6を図2に示すように先端側の外側面間の間隔を基部側の外側面間の間隔より広げて突設したものも用いることができる。このようなフラットケーブル接続端子7は、図4に示すように先端を突き合わせて配置したフラットケーブル3A,3Bの相互のフラット導体1を、これらフラットケーブル3A,3Bに各側の各クリンプ片6を突き刺してその側のフラット導体1との導通をとり、フラットケーブル3A,3Bを突き抜けた各クリンプ片6を円弧状に曲成して加締めて固定し、相互のフラット導体1を端子板部5で導通させることにより接続する用途に使用することができる。
【0022】
また、フラットケーブル接続端子7としては、図5(A)に示すように、端子本体4を有するフラットケーブル接続端子7で、その端子板部5の幅方向の両側に各クリンプ片6を千鳥状に突設し、これらクリンプ片6の先端側の外側面間の間隔を基部側の外側面間の間隔より広げて突設したものも用いることができる。この場合、端子板部5の幅方向の両側のクリンプ片6の外側面間の間隔の測定は、端子板部5の長手方向の端部からクリンプ片6を見て、端子板部5の幅方向の両側のクリンプ片6が対形に配置されていると同様にして、端子板部5の長手方向に対して直交する向きで測定する。このようなフラットケーブル接続端子7は、図5(B)に示すようにフラットケーブル3に各クリンプ片6を突き刺してフラット導体1との導通をとり、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片6を円弧状に曲成して加締めることにより接続する。このように各クリンプ片6が千鳥状に配置されていると、フラット導体1の幅が狭くなっても、各クリンプ片6の曲成加締めを相互に干渉させることなく行うことができる。
【0023】
なお、上記例では、フラットケーブル接続端子7の各クリンプ片6をフラットケーブル3に突き刺した後、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片6を曲成して加締める接続の仕方について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各クリンプ片6をフラットケーブル3に突き刺した後、曲成加締めを行わない接続の仕方もあり、この接続の方法も本発明の接続方法に入るものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係るフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法では、フラットケーブル接続端子の端子板部の幅方向の両側のクリンプ片の外側面間の間隔が、端子板部側の基部の外側面間の間隔より先端側の外側面間の間隔が広くなっているので、フラットケーブルに対する各クリンプ片の突き刺し時に、各クリンプ片が受け金具の1対のクリンプ片受け溝の間の仕切り突起に当たって座屈するのを回避することができる。
【0025】
また、フラットケーブルを突き抜けた各クリンプ片をクリンプ片曲成加締め凹部で曲成して加締める際に、フラット導体の切り裂き縁部を各クリンプ片の内側面で巻き込みながら接触させることを確実に行わせることができ、各クリンプ片とフラット導体との電気的接続を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフラットケーブル接続端子の実施の形態の一例を示した斜視図である。
【図2】 図1に示すフラットケーブル接続端子でクリンプ片の整列方向の端部からこれらクリンプ片を見た端面図である。
【図3】 本例のフラットケーブル接続端子のクリンプ片をフラットケーブルに受け金具上で突き刺し、突き抜けたクリンプ片をクリンプ片受け溝で受けた状態を示す縦断面図である。
【図4】 本発明に係るフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法の接続前の状態を示す斜視図である。
【図5】 (A)は本発明に係るフラットケーブル接続端子の実施の形態の更に他の例の斜視図、(B)はこのフラットケーブル接続端子をフラットケーブルに接続した状態の斜視図である。
【図6】 従来のフラットケーブル接続端子とフラットケーブルの接続前の斜視図である。
【図7】 従来のフラットケーブル接続端子とフラットケーブルの接続後の斜視図である。
【図8】 従来のフラットケーブル接続端子とフラットケーブルの接続工程での縦断面図である。
【図9】 従来のフラットケーブル接続端子とフラットケーブルの曲成加締め接続工程での縦断面図である。
【図10】 従来のフラットケーブル接続端子でそのクリンプ片の間隔が狭くなっているものを、フラットケーブルに受け金具上で突き刺し、突き抜けたクリンプ片をクリンプ片受け溝で受けた状態を示す縦断面図である。
【図11】 従来のフラットケーブル接続端子でそのクリンプ片の間隔が狭くなっているものを、受け金具のクリンプ片曲成加締め凹部で曲成して加締める前の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 フラット導体
2 フラット絶縁被覆
3 フラットケーブル
4 端子本体
5 端子板部
6 クリンプ片
7 フラットケーブル接続端子
8 端子接続部
9 受け金具
10 クリンプ片受け溝
11 クリンプ片曲成加締め凹部
12 仕切り突起
13 ガイド部材
14 アンビル

Claims (2)

  1. 仕切り突起(12)により仕切られた1対のクリンプ片受け溝(10,10)を、前記仕切り突起(12)を境にして表面に開口させて設けてなる受け金具(9)に対して、フラット導体(1)がフラット絶縁被覆で被覆されたフラットケーブル(3)を、前記フラット導体(1)が前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)に跨がって存在するように配置し、
    端子板部(5)の幅方向の両側にクリンプ片(6)が突設された構造を有するフラットケーブル接続端子(7)の前記幅方向の両側のクリンプ片(6)を前記フラット導体の存在箇所で前記フラットケーブルを介して前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)に対向させて配置し、
    前記フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)を前記フラット導体の存在箇所で前記フラットケーブルに突き刺して前記1対のクリンプ片受け溝内に受け入れることにより、各クリンプ片でフラット導体を切り裂き、
    各クリンプ片の内側面に沿って延びたフラット導体の切り裂き縁部(1a)を各クリンプ片の内側面に接触させることにより前記フラット導体と前記フラットケーブル接続端子の各クリンプ片とを導通させるフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法において、
    前記フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)は、該両側のクリンプ片の前記端子板部側の部分である基部の間隔よりも先端側の間隔が広くなるように設けておき、
    前記フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)を前記フラットケーブルに突き刺して前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)内に受け入れる際に、各クリンプ片により切り裂かれて各クリンプ片の内側面に沿って延びるフラット導体の切り裂き縁部(1a)が入り込むギャップ(g)が前記仕切り突起(12)と各クリンプ片(6)との間に形成されるように、前記端子板部の幅方向の両側のクリンプ片(6)間の内側の間隔を設定しておくことを特徴とするフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法。
  2. 仕切り突起(12)により仕切られた1対のクリンプ片受け溝(10,10)を、前記仕切り突起(12)を境にして表面に開口させて設けるとともに、これらクリンプ片受け溝に対して位置を異にしてクリンプ片曲成加締め凹部(11,11)を設けてなる受け金具(9)に対して、フラット導体(1)がフラット絶縁被覆で被覆されたフラットケーブル(3)を、前記フラット導体(1)が前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)に跨がって存在するように配置し、
    端子板部(5)の幅方向の両側にクリンプ片(6)が突設された構造を有するフラットケーブル接続端子(7)の前記幅方向の両側のクリンプ片(6)を前記フラット導体の存在箇所で前記フラットケーブルを介して前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)に対向させて配置し、
    前記フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)を前記フラット導体の存在箇所で前記フラットケーブルに突き刺して前記1対のクリンプ片受け溝内に受け入れることにより各クリンプ片でフラット導体を切り裂き、各クリンプ片の内側面に沿って延びたフラット導体の切り裂き縁部(1a)を各クリンプ片の内側面に接触させて前記フラット導体と前記フラットケーブル接続端子の各クリンプ片とを導通させた後、
    前記各クリンプ片を前記各クリンプ片受け溝から抜いて前記クリンプ片曲成加締め凹部に対向させた状態で前記端子板部を相対的に前記クリンプ片曲成加締め凹部に加圧することにより前記フラットケーブルを突き抜けた前記各クリンプ片を曲成して加締めるフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法において、
    前記フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)は、該両側のクリンプ片の前記端子板部側の部分である基部の間隔よりも先端側の間隔が広くなるように設けておき、
    前記フラットケーブル接続端子(7)の幅方向の両側のクリンプ片(6)を前記フラットケーブルに突き刺して前記1対のクリンプ片受け溝(10,10)内に受け入れる際に、各クリンプ片により切り裂かれて各クリンプ片の内側面に沿って延びるフラット導体の切り裂き縁部(1a)が入り込むギャップ(g)が前記仕切り突起(12)と各クリンプ片(6)との間に形成されるように、前記端子板部の幅方向の両側のクリンプ片(6)間の内側の間隔を設定しておくことを特徴とするフラットケーブル接続端子のフラットケーブルへの接続方法。
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