JP4530706B2 - カートリッジ式塗布具 - Google Patents
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Description
カートリッジ式塗布具1は、軸筒2、塗布部3を備えた先軸4、その軸筒2に対し着脱自在なカートリッジタンク5、尾栓6及びキャップ7を主要な構成としたものである。
シールボール11は、ボール受け部16に脱抜可能に液密的に圧入され、これにより、タンク本体8の内壁と封栓部材9とシールボール11で仕切られる空間は、塗布液を貯留しておく上記塗布液貯留部12として機能するようになっている。
詳しくは、尾栓6及び可動側操作部材15を回転することにより、ねじ部材13は、矢印α方向にのみ移動するように支持されている。なお、図16に示すL2は、塗布液貯留部12を最大容量にしたときの封栓部材9の摺動距離(ストローク)である。
塗布液供給管体17は、カートリッジタンク5のシールボール11を、ボール受け部16から塗布液貯留部12内に向けて押し込むことができ、かつ、塗布液貯留部12内の塗布液を先軸4の塗布部3に供給するためのものである。
上述した構成のカートリッジ式塗布具1によれば、塗布液が塗布部3からカートリッジタンク5内に逆流することを防止し、かつ、高粘度の塗布液の使用にも適用することができるという所期の効果を得ることができる。
このため、ユーザーは、カートリッジタンク5を逆向きにして挿し込んだことに気づかないまま、可動側操作部材15の開口15cが塗布液供給管体17の基端面に当接するまで、カートリッジタンク5を軸筒2に挿し込んでしまうことになる。
請求項1に記載したカートリッジ式塗布具は、先端に塗布部を配した軸筒内に、その塗布部に塗布液を供給するためのカートリッジタンクを順逆方向に挿込み可能なものであり、塗布液貯留部を区画形成するための封栓部材と、この封栓部材を摺動可能に支持した摺動用部材とを上記カートリッジタンク内に配し、かつ、そのカートリッジタンクの先端部に、塗布液貯留部に貯留している塗布液の塗布部への供給を封止するシールボールを配しているとともに、当該カートリッジタンクの後端部に、摺動用部材の後端面に対向する開口を設けているとともに、軸筒には、これにカートリッジタンクを順方向にして挿し込むことにより、上記シールボールを押し外して封止を解除しかつ塗布液貯留部内の塗布液を塗布部に供給するための塗布液供給管体が形成されている。また、その軸筒にカートリッジタンクを逆向きにして挿し込んだとき、塗布液供給管体の長さと、軸筒に当接させて位置決めされたカートリッジタンクの当接位置から摺動用部材の上記後端面までの距離を、それら摺動用部材と塗布供給管体とが当接しないように相対的に設定していることを特徴としている。
請求項2に記載した発明によれば、当接位置から摺動用部材の後端面までの距離を、摺動用部材と塗布液供給管体とが当接しないように設定しているので、摺動部材と塗布液供給管体との当接を防止するために、他の部材を設ける必要がなく、簡易な構造にすることができる。
また、摺動用部材を含むカートリッジタンクの設計を変更しているので、軸筒の設計を変更しなくともよく、従来から使用している軸筒をそのまま使用することができる。
また、当接防止部材を、例えば注意を喚起する例えば赤等の色彩にすれば、軸筒にカートリッジタンクを挿入する前に、逆向きに挿し込もうとしていることに気づかせることができる。
図1,2に示すように、カートリッジタンク20は、タンク本体21、貯留部容量調整機構22、ボール受け23、シールボール71及び攪拌ボール70からなる。なお、図1は、シールボール71がボール受け23から押し外されている様子を示している。
ボール受け嵌合部24の外壁面には、これの後端から先端近傍にかけて複数のタンク側回転防止リブ25…が軸線Oを中心とした等角度間隔にしてかつその軸線Oと平行に形成されている。
鍔部23bは、当該ボール受け23をボール受け嵌合部24に嵌入したとき、その鍔部23bの後側端面23b′がボール受け嵌合部24の先端面24aに当接することにより、ボール受け23の位置決め部材としての機能も併有しているものである。
嵌合片23cは、シールボール71を液密的かつ弾性的に嵌合保持する側面視上下逆向きV字形のボール孔23dが形成されている。
なお、本実施形態においては、ボール受け23を、タンク本体21と別体に形成していることにより、そのタンク本体21の構成を単純化して、その製造を容易に行なえるようにしている。
封栓部材26は、タンク本体21の内径に一致した外径の後端面を閉じた円筒形のものであり、そのタンク本体21の軸線Oに沿いかつ液密性を保持しつつ摺動可能になっている。
「摺動用部材27と相対的に回転できるように連結」とは、その摺動用部材27の回転が封栓部材26に伝達されないように連結されていることをいう。
封栓部材26は、塗布液貯留部Pの容量が最大となるように予め設定された摺動開始位置(イ)から、その容量が最小となる摺動終了位置(ロ)に向けて摺動用部材27により摺動されるようになっている。
なお、「塗布液貯留部Pの容量が最小となる摺動終了位置(ロ)」は、上記したように塗布液貯留部Pの容量がほぼ零となる位置であるが、インキがある程度残留する位置を摺動終了位置(ロ)としてもよい。
すなわち、摺動用部材27を封栓部材26のストロークよりも長く形成していることにより、塗布液貯留部P内に貯留されているインキの全量を使用し切ることができる。
固定側操作部材28は、タンク本体21の内径に一致する外径にしかつ先端面を閉じた細長い円筒形のものであり、上記タンク本体21の後端部に、ほぼ先端側半部を嵌入した状態で固定されている。
周壁28cの外面には、それらのスリット28d,28dから先端部近傍にかけて、図4に示すように、軸線Oと平行な回転防止用溝28e,28e(一方は図示していない)が直線的に形成されている。
可動側操作部材29は後端面に開口29gを形成した細長い略円筒形に形成されており、これの先端部寄りにクラッチ爪29aが、また、後端部に後述する尾栓60を嵌合するための嵌合部29bが形成されている。
換言すると、上記固定側操作部材28の爪係止用リブ28f…と、可動側操作部材29のクラッチ爪29aとにより、摺動用部材27の螺進のみの回転を許容するワンウェイクラッチ機構を構成している。
なお、可動側操作部材29の開口29gと、摺動用部材27の後端面27aとの寸法L8と、塗布液供給管体34の後記する長さL7とを同じ寸法に設定してもよい。
図1〜3に示すように、軸筒30は、これの後端から先端にかけてほぼ一定の外径にした本体部32の先端部分に、塗布部40を取り付けるための取付け部33を一体に形成した円筒形のものである。
基部33aの先端側寄りの外周面には、キャップ50を嵌合するための嵌合用溝33cが全周にわたって形成されている。
先軸41は、取付け部33に嵌入する嵌入部41aを後端側半部に形成するとともに、先端側半部に、後端から先端にかけて次第に径細になるように先部41bを形成された中空体である。なお、41cは嵌入部41aよりも大径にした鍔部であり、取付け部33の先端面33eに当接させることにより位置決めするものである。
尾栓60は、図9に示すように、尾栓本体61と、天冠62とからなる。
尾栓本体61は、外側,内側壁61e,61fを所要の間隙をもって形成した太径の摘み部61aの先端部に、軸筒30に嵌入する小径の嵌入部61bを形成しかつ先端面及び後端面を開口した略円筒形のものである。
キャップ50は、外側筒51、内側筒52、及びコイルスプリング53からなる。
外側筒51は、先端壁51aによって先端面を閉じかつタンク本体21の外径に一致した外径の細長い略円筒形のものである。
内側筒52は、先軸41の先部41a及び穂首44を収容できる内容積にした基端から先端に向けて段階的に細径になる先細形状にしたものであり、やや先端側寄りには、コイルスプリング53の基端部を係止する係止用鍔部52aが形成されている。
<軸筒30にカートリッジタンク20を順方向にして挿し込んだとき>
例えば個包装されているカートリッジタンク20を包装材(図示しない)から取り出し、その後端部に尾栓60を取り付ける。
この場合、尾栓60の係止用リブ61c…が、可動側操作部材29の係止用リブ29f…に係止して、可動側操作部材29と尾栓60との相対的な回転が阻止される。
尾栓60を組み付けたカートリッジタンク20を順方向にして、軸筒30の本体部32の後端開口32bから挿し込む。
これにより、塗布液貯留部P内の塗布液が、塗布液供給管体34を通じて穂首44に供給されるようになる。
次に、カートリッジタンク20を、これを逆向きにして軸筒30に挿し込む場合について、図11を参照して説明する。図11は、カートリッジタンクを軸筒に逆向きにして挿し込んだ様子を示す断面図である。
このような当接防止部材80は、これをカートリッジタンク20に予め装着した状態で包装しておき、市場に流通させることを想定している。
本体部32の内壁面32aには、塗布液供給管体34の先端面34dに、摺動用部材27の後端面27aが当接しない位置に、軸筒30の本体部32内に挿し込まれたタンク本体21の後端開口21aの縁部に係止する段差部90を形成したものであり、本実施形態においては、その段差部90が当接防止部である。
上記した第1の実施形態においては、軸筒30に当接させて位置決めされたカートリッジタンク20の当接位置から摺動用部材27の後端面27aまでの距離を調整した例について説明したが、塗布液供給管体34の長さL7を、摺動用部材27と塗布供給管体34とが当接しないように設定してもよいことは勿論である。
具体的には、軸筒30の本体部32の後端開口32bに係止する鍔部を、塗布液供給管体34の先端面34dに、摺動用部材27の後端面27aが当接しない位置に形成する。この変形例では、当該鍔部が当接防止部である。
26 封栓部材
27 摺動用部材
30 軸筒
34 塗布液供給管体
40 塗布部
71 シールボール
80 当接防止部材
90 当接防止部(段差部)
P 塗布液貯留部
Claims (8)
- 先端に塗布部を配した軸筒内に、その塗布部に塗布液を供給するためのカートリッジタンクを順逆方向に挿込み可能なカートリッジ式塗布具において、
塗布液貯留部を区画形成するための封栓部材と、この封栓部材を摺動可能に支持した摺動用部材とを上記カートリッジタンク内に配し、かつ、そのカートリッジタンクの先端部に、塗布液貯留部に貯留している塗布液の塗布部への供給を封止するシールボールを配しているとともに、当該カートリッジタンクの後端部に、摺動用部材の後端面に対向する開口を設けていること、
軸筒には、これにカートリッジタンクを順方向にして挿し込むことにより、上記シールボールを押し外して封止を解除しかつ塗布液貯留部内の塗布液を塗布部に供給するための塗布液供給管体が形成されていること、
その軸筒にカートリッジタンクを逆向きにして挿し込んだとき、塗布液供給管体の長さと、軸筒に当接させて位置決めされたカートリッジタンクの当接位置から摺動用部材の上記後端面までの距離を、それら摺動用部材と塗布供給管体とが当接しないように相対的に設定していることを特徴とするカートリッジ式塗布具。 - 上記当接位置から摺動用部材の後端面までの距離を、摺動用部材と塗布液供給管体とが当接しないように設定していることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ式塗布具。
- 封栓部材の摺動距離よりも、摺動用部材の全長を長く設定していることを特徴とする請求項1又は2に記載のカートリッジ式塗布具。
- 先端に塗布部を配した軸筒内に、その塗布部に塗布液を供給するためのカートリッジタンクを順逆方向に挿込み可能なカートリッジ式塗布具において、
塗布液貯留部を区画形成するための封栓部材と、この封栓部材を摺動可能に支持した摺動用部材とを上記カートリッジタンク内に配し、かつ、そのカートリッジタンクの先端部に、塗布液貯留部に貯留している塗布液の塗布部への供給を封止するシールボールを配しているとともに、当該カートリッジタンクの後端部に、摺動用部材の後端面に対向する開口を設けていること、
軸筒には、これにカートリッジタンクを順方向にして挿し込むことにより、上記シールボールを押し外して封止を解除しかつ塗布液貯留部内の塗布液を塗布部に供給するための塗布液供給管体が形成されていること、
カートリッジタンクの後端部に、摺動用部材が塗布液供給管体に当接することを防止するための当接防止部材を設けたことを特徴とするカートリッジ式塗布具。 - 摺動用部材を摺動するための可動側操作部材がカートリッジタンク内に設けられており、
当接防止部材は、可動側操作部材の後端部に着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項4に記載のカートリッジ式塗布具。 - 先端に塗布部を配した軸筒内に、その塗布部に塗布液を供給するためのカートリッジタンクを順逆方向に挿込み可能なカートリッジ式塗布具において、
塗布液貯留部を区画形成するための封栓部材と、この封栓部材を摺動可能に支持した摺動用部材とを上記カートリッジタンク内に配し、かつ、そのカートリッジタンクの先端部に、塗布液貯留部に貯留している塗布液の塗布部への供給を封止するシールボールを配しているとともに、当該カートリッジタンクの後端部に、摺動用部材の後端面に対向する開口を設けていること、
軸筒には、これにカートリッジタンクを順方向にして挿し込むことにより、上記シールボールを押し外して封止を解除しかつ塗布液貯留部内の塗布液を塗布部に供給するための塗布液供給管体が形成されていること、
塗布液供給管体と摺動用部材との当接を防止するための当接防止部を、軸筒の内壁又はカートリッジタンクの外壁に設けたことを特徴とするカートリッジ式塗布具。 - 当接防止部は、塗布液供給管体の開放端面に、摺動用部材の後端面が当接しない位置に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ式塗布具。
- 当接防止部は、軸筒内に挿し込まれたカートリッジ本体の後端開口縁部に係止して、塗布液供給管体の後端面に、摺動調整部材の後端面が当接することを阻止する段差部として形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のカートリッジ式塗布具。
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