JP3157874U - 熱変色性筆記具 - Google Patents
熱変色性筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3157874U JP3157874U JP2009009011U JP2009009011U JP3157874U JP 3157874 U JP3157874 U JP 3157874U JP 2009009011 U JP2009009011 U JP 2009009011U JP 2009009011 U JP2009009011 U JP 2009009011U JP 3157874 U JP3157874 U JP 3157874U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermochromic
- cap
- ink
- thermochromic ink
- nib
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
Description
尚、本考案で、前記摩擦部91A,91Bは軟質材料からなることが好ましい。前記摩擦部91A,91Bを構成する軟質材料とは、弾性を有する樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部91A,91Bを構成する軟質材料は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、低摩耗性の弾性材料からなるものが、消しカスが生じない点で有効である。前記摩擦部91A,91Bは、キャップの頂部に2色成形により一体に形成する構成、またはキャップと別部品からなる摩擦部91A,91Bをキャップ頂部に固着(例えば、嵌着、圧入、螺着、接着)する構成が挙げられる。
前記ボールペンチップは、チップ本体の前端に回転可能にボールが抱持された構成である。また、前記ボールペンチップは、ボールをチップ本体内から前方に弾発体により付勢し、ボールをチップ本体のカシメ部(前端縁部)内面に圧接させる構成が有効である。
尚、本考案で、前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態又は消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、又は、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独又は併用して構成することができる。
本考案の熱変色性筆記具の第1の実施の形態を図1に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4と、軸筒4の一端に設けたボールペンチップからなる第1のペン先2Aと、軸筒4の他端に設けた多孔質ペン体からなる第2のペン先2Bと、前記第1のペン先2A側の軸筒4に装着可能な第1のキャップ9Aと、前記第2のペン先2B側の軸筒4に装着可能な第2のキャップ9Bとからなる。前記軸筒4内には、第1のペン先2Aを備えたボールペンレフィルと、第2のペン先2Bが接続されたインキ吸蔵体7とが収容される。前記軸筒4の一端より前記第1のペン先2Aが突出され、前記軸筒4の他端より前記第2のペン先2Bが突出される。
前記ボールペンレフィルは、先端にボールペンチップからなる第1のペン先2Aを備え、内部に第1の熱変色性インキ3が収容される。前記第1の熱変色性インキ3が前記第1のペン先2Aより外部に吐出され、第1の熱変色性インキ3による筆跡を得ることができる。前記第1のペン先2A内には、弾発体(スプリング)が収容される。前記弾発体により、第1のペン先2Aのボールを、前方に付勢し且つ第1のペン先2Aの内向きのカシメ部内面(先端縁部内面)に圧接させ、非筆記時のペン先からのインキ漏出及び空気混入を防止する。
前記インキ収容筒6内に第1の熱変色性インキ3が収容される。前記第1の熱変色性インキ3は、低温側変色点(完全発色温度t1)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t4)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
前記第1のキャップ9Aは、合成樹脂の射出成形より得られる円筒状部材である。前記第1のキャップ9Aは、内部に弾性材料よりなるペン先シール部材93Aを備える。前記第1のキャップ9Aを第1のペン先2A側の軸筒4外周面に装着した際、前記ペン先シール部材93Aが、第1のペン先2Aの先端と密接し、第1のペン先2Aの先端を密封する。前記第1のキャップ9Aの側壁には、クリップが一体または別部品の取り付けにより設けられる。
前記第2のペン先2Bは、第2の先軸42Bを介して軸筒本体41の他端に取り付けられる。具体的には、前記第2の先軸42Bの一端に第2のペン先2Bが固着され、前記第2の先軸42Bの他端が前記軸筒本体41の他端開口部に固着される。前記第2の先軸42Bは、外周面に鍔部を備え、該鍔部が、軸筒本体41の他端に当接される。前記第2のペン先2Bは、先端がチゼル状に形成される。
前記第2のインキ吸蔵体7の内部に第2の熱変色性インキが含浸される。前記第2の熱変色性インキが前記第2のペン先2Bより外部に吐出され、第2の熱変色性インキによる筆跡を得ることができる。第2のインキ吸蔵体7は、多孔質材料(繊維加工体、多孔質気泡体)からなる。
前記第2のキャップ9Bは、合成樹脂の射出成形より得られる円筒状部材である。前記第2のキャップ9Bは、第2のペン先2Bを使用しないとき、第2のペン先2B側の軸筒4の外周面(具体的には第2の先軸42Bの外周面)に気密嵌合され、第2のペン先2Bを密封する。
第1のキャップ9Aの頂部外周面の、露出する摩擦部91Aよりキャップ開口方向には、第2のキャップ9Bの開口部内周面が嵌合可能な嵌合部92Aが形成される。第2のキャップ9Bの頂部外周面の、露出する摩擦部91Bよりキャップ開口方向には、第1のキャップ9Aの開口部内周面が嵌合可能な嵌合部92Bが形成される。
本考案の熱変色性筆記具の第2の実施の形態を図2に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4と、軸筒4の一端に設けたボールペンチップからなる第1のペン先2Aと、軸筒4の他端に設けた多孔質ペン体からなる第2のペン先2Bと、前記第1のペン先2A側の軸筒4に装着可能な第1のキャップ9Aと、前記第2のペン先2B側の軸筒4に装着可能な第2のキャップ9Bとからなる。前記軸筒4内には、第1のペン先2Aを備えたボールペンレフィルと、第2のペン先2Bが接続されたインキタンクとが収容される。前記軸筒4の一端より前記第1のペン先2Aが突出され、前記軸筒4の他端より前記第2のペン先2Bが突出される。
前記ボールペンレフィルは、先端にボールペンチップからなる第1のペン先2Aを備え、内部に第1の熱変色性インキ3が収容される。前記第1の熱変色性インキ3が前記第1のペン先2Aより外部に吐出され、第1の熱変色性インキ3による筆跡を得ることができる。前記第1のペン先2A内には、弾発体(スプリング)が収容される。前記弾発体により、第1のペン先2Aのボールを、前方に付勢し且つ第1のペン先2Aの内向きのカシメ部内面(先端縁部内面)に圧接させ、非筆記時のペン先からのインキ漏出及び空気混入を防止する。
前記インキ収容筒6内に第1の熱変色性インキ3が収容される。前記第1の熱変色性インキ3は、低温側変色点(完全発色温度t1)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t4)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
前記第1のキャップ9Aは、合成樹脂の射出成形より得られる円筒状部材である。前記第1のキャップ9Aは、内部に弾性材料よりなるペン先シール部材93Aを備える。前記第1のキャップ9Aを第1のペン先2A側の軸筒4外周面に装着した際、前記ペン先シール部材93Aが、第1のペン先2Aの先端と密接し、第1のペン先2Aの先端を密封する。前記第1のキャップ9Aの側壁には、クリップが一体または別部品の取り付けにより設けられる。
前記第2のペン先2Bは、インキタンクを構成する第2の軸筒4Bの開口部に、軸方向に摺動可能に取り付けられる。前記第2の軸筒4Bの開口部には、第2のペン先2Bの軸方向内方への押圧(第2のペン先2Bの筆記時の筆圧)により開口する弁装置8が設けられる。前記弁装置8は、第2のペン先2Bを一端に有する弁体81と、前記弁体81が密接可能な弁座82と、前記弁体81を軸方向外方に付勢する弾発体83(コイルスプリング)と、前記弁体81、前記弁座82、及び前記弾発体83を収容する弁収容筒84とからなる。前記第2のペン先2Bは、先端がチゼル状に形成される。
前記第2の軸筒4B(インキタンク)内に第2の熱変色性インキが収容される。前記第2の熱変色性インキが前記第2のペン先2Bより外部に吐出され、第2の熱変色性インキによる筆跡を得ることができる。
前記第2のキャップ9Bは、合成樹脂の射出成形より得られる円筒状部材である。前記第2のキャップ9Bは、第2のペン先2Bを使用しないとき、第2のペン先2B側の軸筒4の外周面(具体的には第2の先軸42Bの外周面)に気密嵌合され、第2のペン先2Bを密封する。
第1のキャップ9Aの頂部外周面の、露出する摩擦部91Aよりキャップ開口方向には、第2のキャップ9Bの開口部内周面が嵌合可能な嵌合部92Aが形成される。
本考案の第3の実施の形態の熱変色性筆記具1は、第1の実施の形態の熱変色性筆記具(図1)において、ボールペンレフィル内に熱変色性インキを収容し、インキ吸蔵体7内に非熱変色性インキを収容した構成である。他の構成及び作用は、第1の実施の形態(図1)と同様であるため、説明を省略する。
本考案の第4の実施の形態の熱変色性筆記具1は、第1の実施の形態の熱変色性筆記具(図1)において、ボールペンレフィル内に非熱変色性インキを収容し、インキ吸蔵体7内に熱変色性インキを収容する構成である。他の構成及び作用は、第1の実施の形態(図1)と同様であるため、説明を省略する。
本考案の第5の実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の実施の形態の熱変色性筆記具(図2)において、ボールペンレフィル内に熱変色性インキを収容し、インキタンク内に非熱変色性インキを収容した構成である。他の構成及び作用は、第2の実施の形態(図2)と同様であるため、説明を省略する。
本考案の第6の実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の実施の形態の熱変色性筆記具(図2)において、ボールペンレフィル内に非熱変色性インキを収容し、インキタンク内に熱変色性インキを収容する構成である。他の構成及び作用は、第2の実施の形態(図2)と同様であるため、説明を省略する。
2A 第1のペン先
2B 第2のペン先
3 第1の熱変色性インキ
31 追従体
4 軸筒
41 軸筒本体
42A 第1の先軸
42B 第2の先軸
4A 第1の軸筒
4B 第2の軸筒(インキタンク)
5 ペン先ホルダー
6 インキ収容筒
7 インキ吸蔵体
8 弁装置
81 弁体
82 弁座
83 弾発体
84 弁収容筒
9A 第1のキャップ
91A 摩擦部
92A 嵌合部
93A ペン先シール部材
9B 第2のキャップ
91B 摩擦部
92B 嵌合部
Claims (5)
- 軸筒の一端にボールペンチップよりなる第1のペン先を設け且つ軸筒の他端に多孔質ペン体からなる第2のペン先を設け、軸筒内に第1の熱変色性インキ及び第2の熱変色性インキを収容し、前記第1のペン先から前記第1の熱変色性インキが吐出可能であり、前記第2のペン先から前記第2の熱変色性インキが吐出可能であり、前記第1のペン先側に第1のキャップを装着可能に設け、前記第2のペン先側に第2のキャップを装着可能に設け、前記第1のキャップの頂部または第2のキャップの頂部に摩擦部を設け、前記第1のペン先による熱変色性インキの筆跡及び前記第2のペン先による熱変色性インキの筆跡の各々を前記摩擦部によって摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記筆跡の各々が熱変色可能であることを特徴とする熱変色性筆記具。
- 前記第1の熱変色性インキの発色状態の色と前記第2の熱変色性インキの発色状態の色とが異なる請求項1記載の熱変色性筆記具。
- 前記第1の熱変色性インキ及び第2の熱変色性インキの各々の、摩擦部の摩擦熱による変色温度を25℃〜95℃に設定した請求項1または2記載の熱変色性筆記具。
- 軸筒の一端にボールペンチップよりなる第1のペン先を設け且つ軸筒の他端に多孔質ペン体からなる第2のペン先を設け、軸筒内に熱変色性インキ及び非熱変色性インキを収容し、前記第1のペン先から前記熱変色性インキまたは非熱変色性インキの中の一方が吐出可能であり、前記第2のペン先から前記熱変色性インキまたは非熱変色性インキの中の他方が吐出可能であり、前記第1のペン先側に第1のキャップを装着可能に設け、前記第2のペン先側に第2のキャップを装着可能に設け、前記第1のキャップの頂部または第2のキャップの頂部に摩擦部を設け、前記熱変色性インキの筆跡を前記摩擦部によって摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記筆跡が熱変色可能であることを特徴とする熱変色性筆記具。
- 前記熱変色性インキの、摩擦部の摩擦熱による変色温度を25℃〜95℃に設定した請求項4記載の熱変色性筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009009011U JP3157874U (ja) | 2009-12-18 | 2009-12-18 | 熱変色性筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009009011U JP3157874U (ja) | 2009-12-18 | 2009-12-18 | 熱変色性筆記具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007120424A Continuation JP2008273076A (ja) | 2007-04-30 | 2007-04-30 | 熱変色性筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3157874U true JP3157874U (ja) | 2010-03-04 |
Family
ID=54861495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009009011U Expired - Lifetime JP3157874U (ja) | 2009-12-18 | 2009-12-18 | 熱変色性筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157874U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07276886A (ja) * | 1994-04-12 | 1995-10-24 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具 |
JP2004148744A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Pilot Ink Co Ltd | 摩擦体及び筆記具 |
-
2009
- 2009-12-18 JP JP2009009011U patent/JP3157874U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07276886A (ja) * | 1994-04-12 | 1995-10-24 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具 |
JP2004148744A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Pilot Ink Co Ltd | 摩擦体及び筆記具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6340385B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP6029644B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP5525696B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2009090559A (ja) | 熱変色性ボールペン | |
JP3162814U (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2008273075A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2008273076A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP3157874U (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP3161409U (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP5919315B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2008296413A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2008296412A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP5588304B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2009023271A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2009066780A (ja) | 摩擦体及び熱変色性筆記具 | |
JP3175844U (ja) | 多芯式熱変色性筆記具 | |
JP2009126064A (ja) | 熱変色性ボールペン | |
JP2012196871A (ja) | 熱変色性ボールペン | |
JP2009066779A (ja) | 熱変色性筆記具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160210 Year of fee payment: 6 |
|
A624 | Registrability report (other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A624 Effective date: 20140626 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323114 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |