JP4530673B2 - 群管理エレベータ制御装置 - Google Patents

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本発明は、乗場呼びに対する適切なエレベータの割当てサービスを実現する群管理エレベータ制御装置に関する。
現在のエレベータシステムでは、各階床からの乗場呼びに対して、各エレベータの予測到着時間を演算し、1つのエレベータを割当て応答させることにより、エレベータの運行効率の向上及びエレベータ利用者へのサービスの向上を図っている。
従って、このようなエレベータシステムは、複数のエレベータの運行状況を制御・管理するためにコンピュータ等で構成される群管理制御装置が設置され、乗場呼びを受けると、各エレベータの予測到着時間を基に所定の評価式に従って評価値を求め、この評価値に基づいて乗場呼びの発生した階床に向かわせる最適なエレベータを割当て、他のエレベータに対しては当該乗場呼びに応答させない処理を行っている。そして、群管理制御装置は、各階のエレベータ乗場ドア付近に到着予報ランタンが設置されているので、乗場呼び発生階の該当号機のエレベータ乗場ドア付近に設置される到着予報ランタンを点灯し、さらにエレベータが到着する直前になると、チャイムを鳴動させ、かつ予報ランタンを点滅させることにより、エレベータ到着を知らせる構成となっている。
図7は以上のような群管理エレベータ制御装置の構成を示す図である。
この群管理エレベータ制御装置は、各階の乗場呼びボタン1a1〜1anに対応する乗場呼び入出力制御部2a1〜2anと群管理制御部3とが低速伝送路4で接続され、この群管理制御部3から導出される低速伝送路4には各エレベータ対応の運転制御部5a1〜5am及び管理室内に設置される監視盤6が接続されている。また、群管理制御部3と運転制御部5a1〜5amとは高速伝送路7で接続されている。
このような群管理エレベータ制御装置においては、例えば1階の乗場にて利用者が乗場呼びボタン1a1を押圧操作すると、乗場呼び入出力制御部2a1は、当該乗場呼びボタン1a1の操作信号に基づいて乗場呼び信号を低速伝送路4経由で群管理制御部3に送信する。この群管理制御部3は、乗場呼び信号を受け取ると、各エレベータの現在位置から予め決められた階間の走行時間やドア開閉時間などの基礎データを用いて、呼び階までの予測到着時間を演算し、この演算結果に基づいて所定の評価式のもとに評価を行い、最適な1台のエレベータを1階の乗場呼び階に割当てる。
この割当ての結果、運転制御部5a1に係るエレベータ(1号機)が最適なエレベータであると判断すると、群管理制御部3は、高速伝送路7を介して運転制御部5a1に割当指令信号を送出する。ここで、運転制御部5a1は、割当指令信号に基づいて1号機のエレベータに対応する呼び階の乗場ドア付近に設置される到着予報ランタン(図示せず)を点灯させる。この到着予報ランタンの点灯により、1階で待っている利用者が複数の乗場ドアのうち、1号機のエレベータのドア前で待機していればよいことが分かる。
さらに、運転制御部5a1は、1号機のエレベータが到着する直前になると、チャイム(図示せず)を鳴動させ、かつ予報ランタンを点滅させることによって到着を知らせる。そして、該当号機が1階の乗場呼び階に到着し、ドアを開けて利用客を乗車させる。
ところで、以上述べたようにエレベータ号機を割当て決定する場合には評価式が使用されているが、この評価式に含まれるパラメータは、通常、建物の仕様やエレベータの仕様により異なるが、一般には固定値を用いて評価する場合が多い。
また、群管理エレベータ制御装置の他の例としては、現場毎にパラメータを設定する煩わしさや建物の仕様の変更にフレキシブルに対応できるように、所定の評価式中のパラメータ(特に走行時間)を演算するパラメータ演算装置と、この演算装置で求められるパラメータを所定の評価式に入れ込んで各エレベータの評価値を演算する評価値演算装置とを設けたものが提案されている(特許文献1)。
特公昭62−056075号公報
ところで、以上のような群管理エレベータ制御装置では、評価式に含まれるパラメータに固定値を用いる場合には建物の仕様やエレベータの仕様の変更に柔軟に対応できない問題がある。また、固定値を用いている場合、永年使用によってエレベータごとに評価値に誤差が生じやすく、乗場呼びに対し、迅速、かつ最適なエレベータを選択できない問題がある。
また、後者のパラメータ演算装置を設けた群管理制御装置では、建物の仕様の変更にフレキシブルに対応できるが、所定の評価式中のパラメータの1つである走行時間を演算し、予測到着時間を用いているが、演算した走行時間が必ずしも正確であるとは限らず、間違った走行時間で予測到着時間を演算してしまう。その理由は、予測到着時間を演算するために必要なドアの開閉時間が特に人為的操作や経年変化によって大きくばらつくためである。従って、これら人為的操作や経年変化によってドアの開閉時間が大きくばらつくと、予測到着時間の精度を著しく落とす恐れがあり、結果として、エレベータの長待ちが発生し、利用者に不快感を与えるだけでなく、エレベータシステム全体のサービスの低下を招く恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、実計測データに基づいて高精度に予測到着時間を算出し、適切な到着通知のもとに乗場の待ち客に長待ちさせずにサービスの向上を図り、またエレベータの調整、仕様の変更に柔軟に対処可能な群管理エレベータ制御装置を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、複数の階床に対して複数のエレベータを運行させ、各階床の乗場呼びに対して各エレベータの予測到着時間に基づいて1台のエレベータを選択し応答させる群管理エレベータ制御装置であって、各エレベータの階床出発・停止、ドア開・閉に伴う時刻から各階床間の走行時間、ドア開閉時間などの基礎データを計測する基礎データ計測処理手段と、この基礎データ計測処理手段で計測される基礎データを保管するデータ保管手段と、乗場呼びの発生時、前記データ保管手段によって保管された前記基礎データである各階床間の走行時間及びドア開閉時間を用いて、前記各エレベータの予測到着時間を演算する予測到着時間演算手段と、前記基礎データ計測処理手段によって計測される基礎データと前記データ保管手段に既に保管されている基礎データとの偏差を演算し、この演算により得られる偏差が所定値を越えたか否かを判断する偏差演算手段と、この偏差演算手段によって偏差が所定値を越えていると判断された場合、異常を発報する異常発報手段とを備えた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、実際に運行中のエレベータの階床出発・停止、ドア開・閉に伴う時刻から各階床間の走行時間、ドア開閉時間などの基礎データを計測し保管し、乗場呼びの発生時、当該保管された基礎データを用いて各エレベータの予測到着時間を演算するので、経年使用による誤差等の問題がなく、常に精度の高い予測到着時間を算出でき、結果として、適切な到着通知を知らせることにより、利用者に長待ちさせる等の不快感を与えることがなくなり、サービスの向上に貢献できる。
また、本発明は、何らかのトラブルや突発的な異常原因によって計測される基礎データに異常値が生じたとき、異常を発報するので、例えば異常発報の継続により必要な処置を講じることができ、また基礎データを保管しないことにより、誤差要因を低減することが可能となる。
(2) さらに、前記(1)項の構成要素に新たに、基礎データ計測処理手段によって計測される基礎データ又は前記偏差演算手段によって得られた偏差が所定値を越えていないと判断された該当基礎データについて有効であるか否かを判別し、有効であると判別された場合にはその有効な基礎データを保管するために前記データ保管手段に送出し、また有効でないと判別された場合には計測結果のうち人為的な操作に基づくドア開閉時間を抽出し、乗場呼び発生時の予測到着時間を補正する際に用いるために前記データ保管手段に送出する計測結果有効判別手段を設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、前記(1)項と同様な作用効果を奏する他、常に最新の基礎データを保管することにより、常に精度の高い予測到着時間を算出することが可能となり、利用者に長待ちさせる等の不快感を与えることがなく、サービスの向上に大きく貢献できる。
(3) さらに、本発明は、前記(1)項または前記(2)項の構成要素に新たに、予め所定の順序で乗場呼びを自動的に発生するとともに、所要の階に到着させるダミー信号をエレベータ対応の運転制御部に送出し、前記基礎データ計測処理手段にて基礎データを取得可能にした階間自動走行手段を設けることにより、エレベータ設置時、エレベータ調整時であっても、実際の各階床間の走行時間、ドア開閉時間のもとに予測到着時間を算出することが可能である。
本発明は、常に最新のエレベータの運行状況から基礎データを計測し予測到着時間を算出するので、高精度に予測到着時間を算出でき、適切な到着通知により乗場の待ち客に長待ちをさせずにサービスの向上を図ることができ、またエレベータの調整、仕様の変更に柔軟に対処できる群管理エレベータ制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係わる群管理エレベータ制御装置の一構成部分である群管理制御部の一実施の形態を示す構成図であって、全体的な構成は図7とほぼ同様な構成であるので、ここではそれらの構成説明を省略し、図7の説明に譲る。
この群管理エレベータ制御装置は、乗場呼び信号を受け取ると、各エレベータの呼び階までの予測到着時間を演算し、最適な1台のエレベータを割当てる群管理制御部10が設けられ、この群管理制御部10から導出される低速伝送路4には図7に示すように、各階の乗場呼びボタン1a1〜1anに対応する乗場呼び入出力制御部2a1〜2anと各エレベータ対応の運転制御部5a1〜5amと管理室内に設置される監視盤6とが接続されている。さらに、群管理制御部10と運転制御部5a1〜5amは高速伝送路7で接続されている。
この群管理制御部10は、高速伝送路7を介して運転制御部5a1、…、5amから各エレベータの位置、速度、ドアの開閉等に伴う時刻データなどから予測到着時間の演算上必要な各階間の走行時間、ドア開閉時間などの基礎データを計測処理する基礎データ計測処理手段11と、この基礎データ計測処理手段11によって計測された基礎データを基礎データ記憶装置12に保管するデータ保管手段13と、基礎データ計測処理手段11で計測された基礎データとデータ保管手段13によって保存された基礎データとの偏差を演算する基礎データ偏差演算手段14と、前記基礎データ計測処理手段11によって計測された基礎データが有効なデータであるか否かを判別し、有効なデータであれば、前記データ保管手段13を通して基礎データ記憶装置12に保管させる計測結果有効判別手段15と、前記基礎データ偏差演算手段14にて偏差が予め定める所定値を越えるとか、或いは計測結果有効判別手段15にて基礎データとして保管できない状況にあるとき、低速伝送路4を介して監視盤6などに異常を発報する異常発報手段16とが設けられている。
また、群管理制御部10としては、高速伝送路7を通して運転制御部5a1、…、5amから発するエレベータ運転状況データと低速伝送路4を通して各階の乗場呼びボタン1a1〜1anに対応する乗場呼び入出力制御部2a1〜2anからの乗場呼びの入力状態と基礎データ記憶装置12に保管される有効基礎データとを用いて、乗場呼びに対する各エレベータの予測到着時間を演算する予測到着時間演算手段17、予め各階の乗場呼びの発生及び到着階の指示等の自動走行ダミー信号を記憶する自動走行ダミー信号設定部18及びエレベータの据付け時、或いはエレベータの調整後の最新の基礎データが存在しない場合、自動走行ダミー信号設定部18から自動走行ダミー信号を取り出し、高速伝送路7を介して運転制御部5a1、…、5amに階間自動走行を指令する階間自動走行手段19が設けられている。
次に、以上のような群管理エレベータ制御装置の動作について図2を参照して説明する。
エレベータの走行時、基礎データ計測処理手段11は、高速伝送路7を通して各エレベータ対応の運転制御部5a1、…、5amから送出される運転状況データから走行時間計測処理かドア開閉計測処理かを判断し(S1、S2)、走行時間計測処理と判断された場合、階床間の実際の走行時間を計測処理する(S3)。この階床間の実走行時間の計測処理は後記する(図3参照)。
この基礎データ計測処理手段11は、階床間の実際の走行時間を計測すると、基礎データ偏差演算手段14に送出し、ここで階床間の実走行時間が正常な動作状態に基づくものか判断する。つまり、基礎データ偏差演算手段14は、基礎データ計測処理手段11で計測された実際の走行時間とデータ保管手段13で保管されている走行時間との差分時間TRM(n−k)を求め、この差分時間TRM(n−k)と予め設定される所定値TRLMTとを比較し(S4)、差分時間TRM(n−k)が所定時間TRLMTを越えているとき、異常発報手段16から異常を発報する(S5)。
また、ステップS4において、差分時間TRM(n−k)が所定値TRLMT未満であれば、引き続き、計測結果有効判別手段15を実行する。この計測結果有効判別手段15は、かご内ドア閉ボタンやドア機械式セフティなどの人為的操作、シル溝などに障害物が留まってドア過負荷保護検出などが有ったか否かを判断し(S6)、人為的操作やドア過負荷保護検出などがあれば、計測された基礎データが有効でないと判断し、次のステップS7に移行する。このステップS7では、人為的操作かドア過負荷保護検出かを判断し、人為的操作でなければ、異常発報手段15から異常を発報し(S5)、人為的操作であると判断した場合には、データ保管手段13を通して計測された基礎データを基礎データ記憶装置12に保管する(S8)。また、前記ステップS6において、人為的操作やドア過負荷保護検出などが無ければ、計測された基礎データを有効なデータと判断し、同様にデータ保管手段13を通して計測された基礎データを基礎データ記憶装置12に保管する(S8)。
基礎データの保管後、処理継続か否かを判断し、継続の場合にはステップS1に戻り、再度運転状況データから走行時間計測処理かドア開閉計測処理かを判断し(S1、S2)、ドア開閉計測処理と判断された場合、ドア開閉時間の計測処理を実行し(S10)、同様に基礎データ偏差演算手段14に送出する。なお、基礎データ計測処理手段11によるドア開閉時間の計測処理は後記する(図4参照)。
この基礎データ偏差演算手段14は、ドア開動作時間とデータ保管手段13で保管されるドア開動作時間との偏差時間TDOM(n)を求めた後、この偏差時間TDOM(n)が予め定める所定値TDOLMTとを比較し(S11)、偏差時間TDOM(n)が所定値TDOLMTを越えているとき、異常発報手段16から異常を発報する(S5)。
ステップS11において、偏差時間TDOM(n)が所定値TDOLMT未満であれば、引き続き、計測結果有効判別手段12を実行し、前述同様にステップS6、S7等の処理を実行し、基礎データの有効・無効を判断し、有効な基礎データを基礎データ記憶装置12に保管する(S8)。
図3は基礎データ計測処理手段11による階床間の実走行時間の計測処理例(図2のS3)を説明するフローチャートである。
基礎データ計測処理手段11における走行時間の計測動作について例えばM号機を例にとって説明する。先ず、基礎データ計測処理手段11は、走行時間の計測動作に当り、不要なデータをクリアする初期化処理を行った後(S21)、高速伝送路7を介して運転制御部5amからM号機がドア閉後、出発開始したことを検出すると(S22)、テーブルメモリ(図示せず)に出発階であるkをセットし(S23)、その時の出発時刻Tkをセットする(S24)。
引き続き、高速伝送路7を通して運転制御部5amからM号機の運転状況を把握するが、当該M号機が階床nで停止し、ドア開となったことを検出すると(S25)、階床nに停止したことによる停止時刻Tnを読み取り(S26)、この停止時刻Tnとテーブルメモリの出発階kの出発時刻Tkとを用いて、出発階kから停止階nまでの実際の走行時間TRM(n−k)=Tn−Tkを算出する(S27)。
次に、基礎データ計測処理手段11によるドア開閉動作時間の計測処理(S10)について図4を参照して説明する。このドア開閉動作時間の計測処理例についても前述同様にM号機を例にとって説明する。
先ず、基礎データ計測処理手段11は、ドア開閉動作時間の計測動作に当り、テーブルメモリ上の不要なデータをクリアする初期化処理を行った後(S31)、高速伝送路7を介して運転制御部5amからM号機のドアが開き始めたことを検出すると(S32)、当該M号機の停止階nの停止状態を読み取り(S33)、その時のドア開開始時刻Tn0をセットする(S34)。
引き続き、高速伝送路7を通して運転制御部5amからM号機のドアが全開したことを検出すると(S35)、当該M号機のドア全開となった時刻Tn1を読み取り、ドア開動作時間TDOM(n)=Tn1−Tn0を算出する(S36)。
次に、高速伝送路7を通して運転制御部5amからM号機のドアが閉まり始めたことを検出すると(S37)、その時のドア閉開始時刻Tn2をセットした後(S38)、当該M号機のドアが最後に全閉したことを検出すると(S39)、ドア全閉となった時刻Tn3を読み取り、ドア開時間TDIM(n)=Tn3−Tn2を算出する(S40)。
次に、図1に示す予測到着時間演算手段17における予測到着時間の演算例について図5及び図6を用いて説明する。なお、図5は基礎データ記憶装置12の実走行時間記憶部12aの実走行時間保管例を示し、図6はドア開閉時間記憶部12bのドア開閉時間保管例を示す図である。
この実走行時間記憶部12aの実走行時間保管例は、FROM側を出発階とし、TO側を到着階とし、その交差するエリアに実走行時間が記憶される。従って、基礎データ計測処理手段11にて例えばM号機がk階を出発しn階に到着した時の実走行時間TRM(k−n)は、実走行時間記憶部12aのFROMのkとTOのnとの交点エリアに保管されている。
一方、ドア開閉時間記憶部12bのドア開閉時間保管例は、ドア開動作時間、ドア開時間及び人為操作ドア開時間の項目が規定され、各項目ごとに全部の階床が規定されている。つまり、図4の説明で算出されるn階でのドア開動作時間TDOM(n)、ドア開時間(n)及び図3の処理の段階で求められる人為的操作によるドア開時間TDIMM(n)は、図6に示すごとく保管されている。なお、図5及び図6はM号機の基礎データの保管例であるが、他の号機においても同様の形態で保管する。
また、同一号機のデータについては、曜日、時間帯及び需要の情報を付加した形で複数回分保管すれば、予測到着時間の精度を上げることが可能である。例えばM号機が2階に全開した状態で停止しており、3階の乗場呼びに応答するまでの予測到着時間は、ドア開時間TDIM(2)と2階から3階への走行時間TRM(3−2)との和となるが、例えば既に同一号機の同一運転状態のデータが複数回存在する場合、各データの平均値を採用したり、ある時間帯のデータに重み付けした加重平均を採用することも可能である。さらに、予測到着時間の演算には、ドア開時間ではなく、人為的操作によるドア開時間を用いることにより、予測到着時間を補正することも可能である。
次に、階間自動走行手段19について説明する。通常、エレベータの走行時、基礎データを計測しているので、保管データ記憶装置12には基礎データが保管されている。しかし、エレベータ据付時、或いはエレベータの調整後には基礎データが存在しない。このことは、乗場呼びに対して、基礎データが存在しないので、予測到着時間を演算できないという問題がある。
そこで、階間自動走行手段19においては、自動走行ダミー信号設定部18に各階ごとに順次乗場呼びの発生及び到着階の指示等の自動走行ダミー信号を記憶しているので、この自動走行ダミー信号を高速伝送路7を通して運転制御部に送信し、その結果、運転制御部から発生される実際のエレベータ運転状況データから基礎データを計測し、保管データ記憶装置12に保管する処理を行う。
従って、以上のような実施の形態によれば、実際のエレベータの走行時に計測した走行時間やドア開閉時間を用いて、予測到着時間を演算するので、経年使用による誤差等の問題がなくなり、それだけ精度の高い予測到着時間を算出できる。
また、エレベータの走行時に計測した走行時間やドア開閉時間のうち、有効なデータだけを抽出し、予測到着時間の演算に用いているので、さらに精度の高い予測到着時間を算出でき、ひいては最適なエレベータを割当てて適切な到着通知を知らせることにより、利用者に対して長待ちによるイライラ感を与えることが低減でき、エレベータシステム全体のサービスの向上に貢献できる。
さらに、階間自動走行手段19を設けることにより、階間自動走行を実行することができ、エレベータの据付け、調整、仕様変更等についても、自動的に基礎データを取り込んで、実際の予測到着時間を演算可能にすることができ、非常に柔軟な対応を図ることができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明に係る群管理エレベータ制御装置の一構成部分である群管理制御部の一実施の形態を示す構成図。 図1に示す群管理制御部の動作を説明するフローチャート。 図2に示す走行時間計測処理の詳細な処理動作を説明するフローチャート。 図2に示すドア開閉時間計測処理の詳細な処理動作を説明するフローチャート。 走行時間に係わる基礎データの保管例を示す図。 ドア開閉時間に係わる基礎データの保管例を示す図。 従来の群管理エレベータ制御装置の構成図。
符号の説明
1a1〜1an…乗場呼びボタン、2a1〜2an…乗場呼び入出力制御部、4…低速伝送路、5a1〜5am…運転制御部、6…監視盤、7…高速伝送路、10…郡管理制御部、11…基礎データ計測処理手段、12…基礎データ記憶装置、13…データ保管手段、14…基礎データ偏差演算手段、15…計測結果有効判別手段、16…異常発報手段、17…予測到着時間演算手段、19…階間自動走行手段。

Claims (5)

  1. 複数の階床に対して複数のエレベータを運行させ、各階床の乗場呼びに対して各エレベータの予測到着時間に基づいて1台のエレベータを選択し応答させる群管理エレベータ制御装置において、
    各エレベータの階床出発・停止、ドア開・閉に伴う時刻から各階床間の走行時間、ドア開閉時間などの基礎データを計測する基礎データ計測処理手段と、
    この基礎データ計測処理手段で計測される基礎データを保管するデータ保管手段と、
    乗場呼びの発生時、前記データ保管手段によって保管された前記基礎データである各階床間の走行時間及びドア開閉時間を用いて、前記各エレベータの予測到着時間を演算する予測到着時間演算手段と、
    前記基礎データ計測処理手段によって計測される基礎データと前記データ保管手段に既に保管されている基礎データとの偏差を演算し、この演算により得られる偏差が所定値を越えたか否かを判断する偏差演算手段と、
    この偏差演算手段によって偏差が所定値を越えていると判断された場合、異常を発報する異常発報手段と
    を備えたことを特徴とする群管理エレベータ制御装置。
  2. 請求項1に記載の群管理エレベータ制御装置において、
    前記基礎データ計測処理手段によって計測される基礎データ又は前記偏差演算手段によって得られた偏差が所定値を越えていないと判断された該当基礎データについて有効であるか否かを判別し、有効であると判別された場合にはその有効な基礎データを保管するために前記データ保管手段に送出し、また有効でないと判別された場合には計測結果のうち人為的な操作に基づくドア開閉時間を抽出し、乗場呼び発生時の予測到着時間を補正する際に用いるために前記データ保管手段に送出する計測結果有効判別手段をさらに設けたことを特徴とする群管理エレベータ制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の群管理エレベータ制御装置において、
    前記データ保管手段による基礎データの保管は、少なくとも実走行時間記憶部及びドア開閉時間記憶部を有し、
    また、前記実走行時間記憶部には、一方向に出発階とする階床が順次規定され、他方向に到着階とする階床が順次規定され、エレベータの出発階と到着階との交点エリアに各階床間の走行時間を保管し、
    前記ドア開閉時間記憶部には、一方向に人為的操作を含むドア開閉に関係する時間項目、他方向に階床が順次規定され、該当時間項目と該当階床との交点エリアにドア開閉に関係するドア開閉時間を保管し、
    前記予測到着時間演算手段は、前記実走行時間記憶部及びドア開閉時間記憶部に保管される基礎データを基に予測到着時間を演算可能にしたことを特徴とする群管理エレベータ制御装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の群管理エレベータ制御装置において、
    前記データ保管手段による基礎データの保管は、同一エレベータに関し、曜日、時間帯、利用状況の何れか1つ以上の情報を含んだ複数回の基礎データを保管し、平均時間又は重み付けを施した加重平均化演算により予測到着時間を演算可能にしたことを特徴とする群管理エレベータ制御装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の群管理エレベータ制御装置において、
    予め所定の順序で乗場呼びを自動的に発生するとともに、所要の階に到着させるダミー信号をエレベータ対応の運転制御部に送出し、前記基礎データ計測処理手段にて基礎データを取得可能にした階間自動走行手段を設けたことを特徴とする群管理エレベータ制御装置。
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