JP2009202997A - エレベータ制御装置およびエレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】到着報知を行ってから実際にエレベータが到着して戸開動作を開始するまでの時間にバラつきが発生することを防いで、利用者に違和感や「待ち」感を与えたり、乗り遅れさせたりしないようにする。
【解決手段】速度パターン演算部42はエレベータかごの到着停止位置51、現在速度52および現在位置53に基づいて速度パターン54を算出する。速度制御部43は速度パターン54に基づいてエレベータかごの速度を制御する。また、到着残時間演算部44は速度パターン54に基づいてエレベータかごが到着停止位置51に到達するまでに要する到着残時間55を算出する。そして、到着報知制御部47はエレベータかごが到着停止位置51に到着する前の一定の時間として予め定められた適用到着前時間57と到着残時間55とが一致する時点に到着報知を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、エレベータかごの到着を、乗場で待つ利用者に報知するエレベータ制御装置およびエレベータ装置に関するものである。
従来からエレベータには、複数台のエレベータが運転している場合にどのエレベータのかご室が乗場に停止するかを乗場で待つ利用者に予報する到着予報という機能と、予報したかご室が乗場に到着する数秒前にかご室の到着を乗場で待つ利用者に報知する到着報知という機能とが備わっている。
到着予報には、群管理下にある複数台のエレベータの中でどのエレベータのかご室が到着するかをホールランタン装置の点灯やチャイム装置の鳴動にて予報し、かご室の到着するエレベータの付近に利用者を誘導する目的がある。
本機能では、利用者に乗場釦を操作された時点で、どのエレベータのかご室が乗場に到着するかを群管理装置が予測する。群管理装置による予測は外れる場合もある。また、予報されてからエレベータのかご室が乗場に到着するまでの時間は、かご室の現在の速度や乗場までの距離などの状況により全く異なる。
これに対して、到着報知は、ホールランタン装置の点滅やチャイム装置の鳴動にてエレベータが間もなく到着することを乗場の利用者に報知する機能である。
本機能は、エレベータが実際に到着動作を開始した後、到着数秒前に実行される。
このように、到着予報はあくまで予測に基づく機能であり、実際に到着することを知らせる到着報知に比べると参考的な機能ともいえる。
また、従来、エレベータが到着するまでの時間を表示する待ち時間表示器が存在するが、待ち時間表示器に表示される時間は到着予報と同じく参考的な機能である。
乗場の利用者は、到着予報や待ち時間表示器を参考に、かご室が乗場に到着する予定のエレベータの付近に移動する。
しかし、利用者がエレベータの到着を知ることができるのは、到着報知が行われるタイミングである。
つまり、到着報知は、利用者がスムーズにエレベータのかご室に乗降したり、利用者がエレベータのかご室に乗り遅れることを防いだりするために、重要な役割を果たしている。
その為、到着報知という機能に対して従来からさまざまな工夫がなされている。
例えば、特許文献1や特許文献2は、利用者がスムーズに乗降できるように、状況に応じて到着報知のタイミングを切り替えている。
図11は、エレベータの配置と利用者の移動量とを示す図である。
到着報知のタイミングを切り替る状況の一例を図11に基づいて説明する。
図11において、利用者19が1号機(図の左側)の乗場釦10aを押下してエレベータの呼びを発生させたものとする。ここで、制御装置は、かご室が1号機より近くにいるなどを理由に2号機(図の右側)のかご室を乗場29に到着させる場合、呼びが発生した1号機を乗場29に到着させる場合よりも早いタイミングで到着報知機能を実行して2号機の乗場到着報知装置11bを点滅させる。これにより、利用者19が1号機の前から2号機の前に移動する時間を設けることができる。
上記の技術は、状況に応じて到着報知のタイミングを切り替えることを主眼に置いている。このため、これらの技術においても、到着報知を行ってから実際にエレベータが到着し、戸開動作を開始するまでの時間にはバラつきが生じる。これは、これらの従来技術が、かご室が到着停止位置から所定の距離離れた地点を通過したときに到着報知を行うためである。例えば、到着報知が行われてからかご室が到着停止位置に到着するまでの時間は、到着報知が行われた地点を通過したときのかご室の速度によって異なる。
利用者にとっては、到着報知から戸開開始(到着停止位置への停止)までの時間のバラつきは利用者に号機毎にバラつきがあるかのように感じさせ、違和感を与えてしまう。また、到着報知が行われてから戸開が開始されるまでの時間が長ければ利用者に「待ち」感を感じさせてしまうし、到着報知が行われてから戸開が開始されるまでの時間が短ければ利用者の乗降準備を遅らせ、最悪の場合、利用者をかご室に乗り遅れさせてしまう。
特開昭59−177277号公報 特開2004−67273号公報
本発明は、例えば、複数台のエレベータが併設される群管理付きのエレベータにおいて、到着報知から戸開開始までの時間が号機毎にバラバラであるかのような違和感を利用者に与えないようにすることを目的とする。
また例えば、本発明は、到着報知から戸開開始までの時間が長いために利用者に「待ち」感を与えたり、到着報知から戸開開始までの時間が短いために利用者を乗り遅れさせたりしないようにすることを目的とする。
また例えば、本発明は、定格速度の異なる複数台のエレベータが併設された群管理付きエレベータにおいて、号機毎にパラメータ(例えば、到着報知位置)の調整が行われなくても、到着報知から戸開開始までの時間を号機間で極力近づけることを目的とする。
本発明のエレベータ制御装置は、エレベータかごが前記エレベータかごの次の停止階である目的階に到着するまでの時間を示す到着残時間を前記エレベータかごの昇降速度に基づいて算出する到着残時間演算部と、前記到着残時間演算部により算出された前記到着残時間に基づいて前記エレベータかごが前記目的階に到着することを報知する報知機器を動作させる時点であり前記エレベータかごが前記目的階に到着する前の特定の時点を到着報知時点として特定する到着報知時点特定部と、前記到着報知時点特定部により特定された前記到着報知時点に従って前記報知機器を動作させる到着報知部とを備える。
本発明によれば、到着残時間に基づいて到着報知を行うため、以下のような効果を奏する。
例えば、複数台のエレベータが併設される群管理付きのエレベータにおいて、到着報知から戸開開始までの時間が号機毎にバラバラであるかのような違和感を利用者に与えないようにすることができる。
また例えば、到着報知から戸開開始までの時間が長くなり、利用者に「待ち」感を与えたり、到着報知から戸開開始までの時間が短くなり、利用者を乗り遅れさせたりしないようにすることができる。
また例えば、定格速度の異なる複数台のエレベータが併設された群管理付きエレベータにおいて、号機毎にパラメータ(例えば、到着報知位置)の調整が行われなくても、到着報知から戸開開始までの時間を号機間で極力近づけることができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエレベータ装置99の機器構成を示す図である。
実施の形態1におけるエレベータ装置99の機器構成について、図1に基づいて以下に説明する。
エレベータ装置99は、制御盤1(エレベータ制御装置)、巻上機2、エンコーダー3、かご室4(エレベータかご)、扉5、かご上制御装置6、かご操作盤7、かご伝送ケーブル8、乗場伝送ケーブル9、乗場釦10(10−1〜10−4)、乗場到着報知装置11(報知機器)(11−1〜11−4)および懸吊ロープ12が含まれる。
制御盤1(エレベータ制御装置)は、エレベータ装置99全体を制御する。
例えば、制御盤1は、各階に設置された乗場釦10(10−1〜10−4)が押下されてエレベータ呼びが発生したり、かご室4内のかご操作盤7が操作されたりしてエレベータ呼びが発生したりした場合、巻上機2を制御してかご室4を昇降させ、エレベータ呼びで指定された階にかご室4を到着・停止させる。
以下、かご室4が次に到着・停止する階を「目的階」という。
また例えば、制御盤1は、エンコーダー3からの出力に基づいてかご室4の現在位置および現在速度を検出し、かご室4を目的階23に停止させるための速度パターンを算出し、速度パターンに合わせてかご室4を昇降させる。
また例えば、制御盤1は、かご室4が目的階23に到着したときの停止位置である到着停止位置22にかご室4が到達する前に、目的階23の乗場到着報知装置11(11−3)を動作させ、目的階23の乗場29で待つ利用者にかご室4の到着を報知する。到着報知位置21は到着報知が行われたときにかご室4が位置していた地点(場所)を示している。但し、実施の形態1において到着報知がされる時点(時刻、タイミング)は、後述するように、かご室4の到着より一定時間(一定期間)前の時点であるため、実施の形態1において到着報知位置21はかご室4の速度に応じてその都度異なる地点となる。
到着報知演算位置24および停止決定位置25については実施の形態2で説明する。
以下、到着報知がされる時点(以下、到着報知時点という)を特定する時間であり、到着報知時点からかご室4が到着するまで時間として定められた前記一定時間を「到着前時間」という。到着前時間は、到着報知があった後に利用者がかご室4に乗り込む準備を行う時間として設けられた時間である。到着前時間の詳細については後述する。
一方、従来技術では、到着報知が行われる到着報知位置21が到着停止位置22から一定の距離手前の地点として定められている。
図2は、定格速度と到着報知の時点との関係を示す図である。
図2では、出発地点と到着地点とが同じである場合に、定格速度(運転最高速度)が300m/分のエレベータaがとる速度パターンSPと定格速度(運転最高速度)が200m/分のエレベータbがとる速度パターンSPとを示している。出発時点31はかご室4が出発地点を出発した時点を示し、到着時点32はかご室4が到着地点に到着して戸開を開始した時点を示している。
ここで、従来技術のように、到着報知位置21が到着停止位置22から一定の距離(例えば、2m)手前の地点として定められている場合、エレベータaのかご室4が到着報知位置21に到達した時点33aにおけるかご室4の速度Vとエレベータbのかご室4が到着報知位置21に到達した時点33bにおけるかご室4の速度Vとは異なる。このため、エレベータaの到達報知があってからかご室4が戸開を開始するまで(時点33aから到着時点32まで)の時間tと、エレベータbの到着報知があってからかご室4が戸開を開始するまで(時点33bから到着時点32まで)の時間tとは異なる。
図3は、昇降距離と到達報知の時点との関係を示す図である。
図3では、同一のエレベータ(定格速度:300m/分)の速度パターンとして、出発地点cから到着地点までの距離が長い場合の速度パターンSPと出発地点d(≠出発地点c)から到着地点までの距離が短い場合の速度パターンSPとを示している。出発時点31cはかご室4が出発地点cを出発した時点を示し、出発時点31dはかご室4が出発地点dを出発した時点を示し、到着時点32はかご室4が到着地点に到着して戸開を開始した時点を示している。
ここで、従来技術のように、到着報知位置21が到着停止位置22から一定の距離(例えば、2m)手前の地点として定められている場合、出発地点cを出発したかご室4が到着報知位置21に到達した時点33cにおけるかご室4の速度Vと出発地点dを出発したかご室4が到着報知位置21に到達した時点33dにおけるかご室4の速度Vとは異なる。このため、かご室4が出発地点cを出発した場合において到達報知があってからかご室4が戸開を開始するまで(時点33cから到着時点32まで)の時間tと、かご室4が出発地点dを出発した場合において到達報知があってからかご室4が戸開を開始するまで(時点33dから到着時点32まで)の時間tとは異なる。
つまり、従来技術では、到着報知位置21が到着停止位置22から一定の距離手前の地点として定められているため、その時々によって、到着報知があってからかご室4が戸開するまでの時間にバラつきが生じ、利用者が「待ち」感を感じたり、乗り遅れたりしていた。
実施の形態1では、到着報知があってからかご室4が戸開するまでの時間を到着前時間として一定にすることにより、利用者が「待ち」感を感じたり、乗り遅れたりすることを防ぐエレベータ装置99について説明する。
図1に戻り、実施の形態1におけるエレベータ装置99の機器構成について説明を続ける。
巻上機2は、制御盤1の制御により、懸吊ロープ12が巻きかけられたローターを回転して懸吊ロープ12を巻き上げてかご室4を昇降させる。
エンコーダー3は、巻上機2のローターの回転数を計数し、計数結果を制御盤1に出力する。巻上機2のローターの回転数に応じてかご室4の移動距離が定まり、かご室4の移動距離に応じてかご室4の現在位置が定まる。また、所定時間内の巻上機2のローターの回転数(巻上機2のローターの回転速度)に応じてかご室4の現在速度が定まる。
かご室4は、昇降路を昇降し、利用者を他の階に移動するエレベータかごである。
扉5は、かご室4の出入口である。
かご上制御装置6は、かご室4を制御する。例えば、かご上制御装置6は、かご操作盤7の釦が押下され目的階が指定された場合、指定された目的階を示す情報をエレベータ呼びとして制御盤1に通知する。また例えば、かご上制御装置6は扉5を開閉する。
かご操作盤7は、かご室4内に設置され、乗客により操作される。例えば、かご操作盤7には階数を示す釦や戸開・戸閉を示す釦が付いている。階数を示す釦の押下により、押下された釦が示す階を目的階としてかご室4の昇降を要求するエレベータ呼びが発生する。
かご伝送ケーブル8は、制御盤1とかご上制御装置6とを接続する伝送線である。
乗場伝送ケーブル9は、制御盤1と各階の乗場釦10(10−1〜10−4)および乗場到着報知装置11(11−1〜11−4)を接続する伝送線である。
乗場釦10は、各階の乗場29に設置され、乗客により押下される。乗場釦10の押下により、乗場釦10が押下された階を目的階としてかご室4の昇降を要求するエレベータ呼びが発生する。
乗場到着報知装置11(報知機器)は、各階の乗場29に設置され、かご室4が到着する一定時間(到着前時間)前にかご室4の到着を乗場29で待つ利用者に報知する。例えば、乗場到着報知装置11は、ホールランタンやチャイムであり、点灯、点滅、チャイム音の出力などによりかご室4の到着を報知する。
懸吊ロープ12は、かご室4を懸吊し、巻上機2の巻き上げによりかご室4を昇降させる。
群管理付きエレベータシステムでは、図1に示すようなエレベータ装置99が複数台併設される。
図4は、実施の形態1における制御盤1の機能構成を示す図である。
実施の形態1における制御盤1の機能構成について、図4に基づいて以下に説明する。
制御盤1は到着停止位置検出部41a、現在速度検出部41b、現在位置検出部41c、目的階決定部41d、速度パターン演算部42、速度制御部43、到着残時間演算部44、到着報知位置検出部45、到着報知位置選択部46、到着報知制御部47(到着報知時点特定部、到着報知部)および制御盤記憶部49を備える。
目的階決定部41dは、乗場29の乗場釦10やかご室4内のかご操作盤7で発生したエレベータ呼びに応じてかご室4の目的階23を決定する。また、エレベータ装置99が複数台併設された群管理付きエレベータシステムでは、目的階決定部41dは各エレベータ装置99を制御する群管理装置内に設けられ、後述する各エレベータ装置99のかご室4の現在速度52や現在位置53に基づいて各かご室4の目的階23を決定する。
到着停止位置検出部41aは、目的階決定部41dにより決定された目的階23に基づいてかご室4の停止位置を「到着停止位置51」として特定する。
制御盤記憶部49には各階の到着停止位置51が予め記憶されており、到着停止位置検出部41aは制御盤記憶部49を参照して目的階23に対する到着停止位置51を特定する。
現在速度検出部41bは、エンコーダー3から巻上機2のローターの回転数の情報を入力し、巻上機2のローターの所定時間内の回転数に基づいてかご室4の現在速度52を算出する。
現在位置検出部41cは、エンコーダー3から巻上機2のローターの回転数の情報を入力し、巻上機2のローターの回転数に基づいてかご室4の昇降距離を算出し、算出した昇降距離を前回算出したかご室4の現在位置53に加算してかご室4の現在位置53を算出する。
速度パターン演算部42は、到着停止位置検出部41aにより取得された到着停止位置51と現在速度検出部41bにより算出されたかご室4の現在速度52と現在位置検出部41cにより算出されたかご室4の現在位置53とに基づいて、現在位置53を現在速度52で昇降しているかご室4を到着停止位置51に停止させるための速度パターン54を算出する。
速度制御部43は、速度パターン演算部42により算出された速度パターン54に合わせて、巻上機2を制御してかご室4の昇降速度を調整する。
到着残時間演算部44は、速度パターン演算部42により算出された速度パターン54に基づいて、現在位置53を現在速度52で昇降しているかご室4が到着停止位置51に到着するまでに要する時間を「到着残時間55」として算出する。
到着報知位置検出部45は、全ての階に共通して定められた到着前時間である標準到着前時間56(標準時間)を制御盤記憶部49から取得する。
標準到着前時間56は予め一つ設定され、制御盤記憶部49に記憶されている。
到着報知位置選択部46は、制御盤記憶部49から階床毎パラメータ58を取得し、到着停止位置検出部41aにより特定された目的階23用の到着前時間が階床毎パラメータ58に設定されているか否かを判定する。目的階23用の到着前時間が階床毎パラメータ58に設定されている場合、到着報知位置選択部46は階床毎パラメータ58に設定されている当該到着前時間を適用到着前時間57(到着前時間)とする。また、目的階23用の到着前時間が階床毎パラメータ58に設定されていない場合、到着報知位置選択部46は到着報知位置検出部45により取得された標準到着前時間56を適用到着前時間57とする。
階床毎パラメータ58には各階毎に到着前時間が予め設定され、階床毎パラメータ58は制御盤記憶部49に記憶されている。
以下、階床毎パラメータ58に設定されている各階毎の到着前時間を「階床毎到着前時間58a(階床毎時間)」という。
到着報知制御部47(到着報知時点特定部、到着報知部)は、到着残時間演算部44により算出された到着残時間55と到着報知位置選択部46により特定された適用到着前時間57とに基づいて到着報知時点を特定し、特定した到着報知時点に乗場到着報知装置11を動作させて乗場29で待つ利用者にかご室4の到着を到着の一定時間(到着前時間)前に報知する。
制御盤記憶部49には、到着停止位置51、標準到着前時間56および階床毎パラメータ58が予め記憶されている。
制御盤1を構成する上記の各部はCPU(Central Processing Unit)(中央処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータともいう)を用いて動作し、各部が入力する情報、各部の処理過程で発生した情報および各部の処理結果(出力される情報)はメモリ(例えば、RAM[Random Access Memory])に記憶される。
制御盤記憶部49はメモリや外部記憶装置(例えば、磁気ディスク装置)を用いて、到着停止位置51、標準到着前時間56および階床毎パラメータ58など、各部で使用される情報を記憶する。
CPU、メモリ、外部記憶装置およびその他の入出力機器(例えば、通信ボード)について図示を省略する。
図5は、実施の形態1における乗場到着報知方法を示すフローチャートである。
実施の形態1における乗場到着報知方法について、図5に基づいて以下に説明する。
制御盤1の各部は、以下に説明する処理をCPUを用いて実行する。
<S101>
まず、目的階決定部41dは、乗場29の乗場釦10やかご室4内のかご操作盤7で発生したエレベータ呼びに応じてかご室4の目的階23を特定する。
<S102>
次に、到着停止位置検出部41aは、各階の到着停止位置51が記憶されている制御盤記憶部49を参照し、S101において特定された目的階23に対応するかご室4の到着停止位置51を特定する。
<S103>
また、現在速度検出部41bは、エンコーダー3から巻上機2のローターの回転数の情報を入力し、巻上機2のローターの所定時間内の回転数に基づいてかご室4の現在速度52を算出する。
<S104>
また、現在位置検出部41cは、エンコーダー3から巻上機2のローターの回転数の情報を入力し、巻上機2のローターの回転数に基づいてかご室4の昇降距離を算出し、算出した昇降距離を前回算出したかご室4の現在位置53に加算してかご室4の現在位置53を算出する。
<S110>
次に、速度パターン演算部42は、S102において特定された到着停止位置51とS103において算出されたかご室4の現在速度52とS104において算出されたかご室4の現在位置53とに基づいて、現在位置53を現在速度52で昇降しているかご室4を到着停止位置51に停止させるための速度パターン54を算出する。
速度パターン54は、図2や図3に示したようにかご室4の昇降速度の変化を示したものであり、特に、現在からかご室4が到着停止位置51に到達するまでの各時点におけるかご室4の昇降速度を示すものである。
<S120>
次に、速度制御部43は、速度パターン演算部42により算出された速度パターン54を参照し、各時点において速度パターン54により示される昇降速度でかご室4を昇降させるように巻上機2のローターの回転速度を制御する。
上記のS101〜S120は繰り返し行われる。
つまり、制御盤1は、時々刻々変化するかご室4の現在速度52および現在位置53を検出し、また、新たに発生したエレベータ呼びに応じて目的階23を変更すること(S101〜S104)を繰り返し、その都度、速度パターン54を算出し直し(S110)、算出し直した速度パターン54に合わせてかご室4の昇降速度を制御する(S120)。
S101〜S120が繰り返し行われることにより、現在速度52、現在位置53および速度パターン54の算出誤差によりエレベータの運転に影響がでることを防止することができる。また、エレベータ装置99が複数台併設された群管理付きエレベータシステムにおいて、各エレベータ装置99のかご室4の現在速度52や現在位置53に基づいて、新たに発生したエレベータ呼びに対して最適なかご室4を選択し、利用者の待ち時間を短くするように目的階23にかご室4を到着させることができる。
S101〜S120はCPUの処理速度に応じて、例えば、100ms周期で繰り返される。
<S130:到着残時間演算処理>
S110において速度パターン54が算出された後、到着残時間演算部44は、現在位置53を現在速度52で昇降しているかご室4が到着停止位置51に到着するまでに要する到着残時間55を速度パターン54に基づいて算出する。
<S141〜S143>
また、到着報知位置検出部45は標準到着前時間56を制御盤記憶部49から取得し(S141)、到着報知位置選択部46は制御盤記憶部49から階床毎パラメータ58を取得する(S142)。
そして、到着報知位置選択部46は、S101において特定された目的階23に対する階床毎到着前時間58aが階床毎パラメータ58に設定されているか否かを判定する(S143)。
<S144〜S145>
S142において目的階23の階床毎到着前時間58aが設定されていた場合、到着報知位置選択部46は階床毎到着前時間58aを適用到着前時間57に定め(S144)、S142において目的階23の階床毎到着前時間58aが設定されていない場合、到着報知位置選択部46は標準到着前時間56を適用到着前時間57に定める(S145)。
<S150:到着報知時点特定処理>
次に、到着報知制御部47は、S130で算出された到着残時間55とS144またはS145で特定された適用到着前時間57とを大小比較し、現時点が到着報知時点であるか否かを判定する。
S150において到着残時間55が適用到着前時間57より長かった場合、つまり、まだ到着報知時点になっていない場合、S101〜S130の処理およびS143〜S145が繰り返される。
S101〜S130の処理が繰り返し実行されることにより、現在速度52、現在位置53および速度パターン54の算出誤差の影響により到着残時間55に算出誤差が生じることを防ぐことができる。そして、到着残時間55の算出誤差の影響により到着報知(S160)があってからかご室4が目的階23に到着して戸開を開始するまでの時間にバラつきが生じることを防ぐことができる。
また、S101〜S130およびS143〜S145が繰り返し実行されることにより、新たにエレベータ呼びが発生した場合に、目的階23の変更に伴って到着残時間55および階床毎到着前時間58aが変わることに対応することができる。
<S160:到着報知処理>
S150において到着残時間55が適用到着前時間57になった場合(または、到着残時間55が適用到着前時間57より短くなった場合)、つまり、到着報知時点になった場合、到着報知制御部47は乗場到着報知装置11を動作させて乗場29で待つ利用者にかご室4の到着を報知する。
乗場到着報知装置11は、点灯、点滅およびチャイム音の出力などにより、乗場29で待つ利用者にかご室4が到着することを報知する。
かご室4は乗場到着報知装置11による到着報知後、おおよそ適用到着前時間57が経過したときに目的階23に到着して戸開を開始する。
到着残時間55が適用到着前時間57より短くなった場合でも、乗場到着報知装置11による到着報知からかご室4の戸開開始までの時間は、最大でもS101〜S130の演算周期(例えば、100ms)分、短くなるだけである。
上記の乗場到着報知方法(図5)により、実施の形態1におけるエレベータ装置99は、かご室4の戸開開始を基点として一定時間(到着前時間)前に到着報知を行うことができる。そして、従来のように定格速度の違いや昇降距離(走行距離)の違いにより到着報知から戸開開始までの時間にバラつきが生じることを防ぐことができる。
実施の形態1では、以下のようなエレベータ装置99について説明した。
エレベータ装置99は、かご室4が目的階23に到着して戸開動作を行う前に乗場29に対して到着報知を行う。
特に、エレベータ装置99は、戸開タイミングを基点に到着推定時刻の一定時間前に到着報知を行う。これにより、到着報知から戸開開始までの時間のバラつきを無くすことができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、到着残時間を毎周期算出することなく、到着報知時点を特定してかご室4の到着より一定時間(到着前時間)前に到着報知する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明し、説明を省略する事項については実施の形態1と同様であるものとする。
図6は、実施の形態2における制御盤1の機能構成を示す図である。
実施の形態2における制御盤1の機能構成について、図6に基づいて以下に説明する。
実施の形態2における制御盤1は、実施の形態1で説明した到着報知制御部47の代わりに、到着報知時間演算部48(到着報知時点特定部、到着報知部)を備える。
また、到着残時間演算部44は毎周期ではなく特定のタイミングで到着残時間55を算出する。
以下に、到着残時間演算部44と到着報知時間演算部48との機能について説明する。
到着残時間演算部44は、現在位置検出部41cにより算出された現在位置53に基づいて特定のタイミングで到着残時間55を算出する。
特定のタイミングとは、かご室4が「所定の地点」を通過したことを現在位置53が示したときである。
以下、到着残時間演算部44が到着残時間55を算出する特定のタイミングを定める「所定の地点」を「到着報知演算位置24(到着残時間算出地点)」という。
到着報知演算位置24は、かご室4が通過した場合にかご室4の目的階23が変更されなくなる地点、つまり、かご室4の目的階23が最終的に決定される地点(以下、停止決定位置25という)を示す。または、到着報知演算位置24は、かご室4が停止決定位置25を通過してから到着報知位置21および到着停止位置22に到達するまでの間に位置する特定の地点を示す。
例えば、到着報知演算位置24は、到着停止位置22より所定の距離(例えば、1〜2m)手前の地点を指す。つまり、到着報知演算位置24は到着停止位置22に対する相対位置を示す。例えば、到着報知演算位置24は、目的階23に対する相対位置として、到着停止位置22からの距離、かご室4が到着停止位置22に到達するまでに要する時間または各階ごとに定められた絶対位置で表される。ここで、目的階23とは、そのときの目的階23およびエレベータ呼びが新たに発生した乗場29の階を示すものとする。
停止決定位置25には、かご室4内の乗客の安全性を確保し、また、エレベータ装置99の故障を防ぐために、かご室4を急減速や再加速させないような適切な値が予め設定され、制御盤記憶部49に記憶されている。
目的階決定部41dは制御盤記憶部49に記憶されている停止決定位置25に基づいてかご室4の目的階23を決定する。
例えば、1階を目的階23として下降しているかご室4が停止決定位置25を通過後、2階に到達する直前に2階の乗場29でエレベータ呼びが発生したとしても、かご室4の目的階23は2階に変更されず1階のままである。また例えば、群管理付きエレベータシステムにおいて、2階を目的階23として下降しているかご室4が停止決定位置25を通過後、2階に到達する直前に1階の乗場29でエレベータ呼びが発生したとしても、他のかご室4の目的階23が2階に変更されると共に当該かご室4の目的階23が1階に変更されるということはなく、当該かご室4の目的階23は2階のままである。
到着報知演算位置24には、停止決定位置25またはかご室4が停止決定位置25を通過してから到着報知位置21および到着停止位置22に到達するまでの間に位置する特定の地点を示す値が予め設定され、制御盤記憶部49に記憶されている。
ここで、到着報知演算位置24が到着停止位置22から離れすぎていると、到着残時間55に算出誤差が含まれ、到着報知時点に大きな誤差が生じる可能性がある。この場合、利用者に「待ち」感を感じさせたり、乗り遅れさせたりしてしまうことになる。
このため、到着報知演算位置24には、到着報知位置21および到着停止位置22から適切な距離離れた地点(例えば、到着停止位置22の1〜2m手前の地点)を示すような値が設定されている。
到着報知時間演算部48は、到着残時間演算部44により算出された到着残時間55と到着報知位置選択部46により特定された適用到着前時間57とに基づいて現時点から到着報知を行うまでの時間を報知待ち時間61として算出する。
図7は、実施の形態2における到着報知演算位置通過時点63と到着報知時点64との関係を示す図である。
図7において、停止決定時点62は、かご室4が停止決定位置25を通過した時点、つまり、かご室4の目的階23が最終的に決定される時点を示している。停止決定時点62の経過後はかご室4が目的階23に到着する到着・戸開開始時点65まで、かご室4の目的階23は変更されない。
到着報知演算位置通過時点63は、かご室4が到着報知演算位置24を通過した時点、つまり、到着残時間演算部44が到着残時間55を算出する時点を示している。到着報知演算位置通過時点63は停止決定時点62と同じ時点であっても構わない。
到着報知時点64は、実施の形態1で説明したように、到着報知が行われる時点を示している。到着報知時点64は到着報知演算位置通過時点63から到着報知時間演算部48により算出された報知待ち時間61経過した時点である。
到着・戸開開始時点65は、かご室4が目的階23に到着して戸開を開始する時点(実施の形態1における到着時点32)を示している。到着・戸開開始時点65は、実施の形態1で説明したように、到着報知時点64から適用到着前時間57経過した時点である。
図8は、実施の形態2における乗場到着報知方法を示すフローチャートである。
実施の形態2における乗場到着報知方法について、図8に基づいて以下に説明する。
図8において、S201〜S204、S210、S220、S230、S241〜S245およびS260は、実施の形態1で図5に基づいて説明したS101〜S104、S110、S120、S130、S141〜S145およびS160に対応する。
<S201〜S204>
実施の形態1と同様にして、目的階決定部41dは目的階23を決定し(S201)、到着停止位置検出部41aは目的階23に対応する到着停止位置51を特定し(S202)、現在速度検出部41bはかご室4の現在速度52を算出し(S203)、現在位置検出部41cはかご室4の現在位置53を算出する(S204)。
<S210〜S220>
次に、実施の形態1と同様にして、速度パターン演算部42は到着停止位置51、現在速度52および現在位置53に基づいてかご室4の速度パターン54を算出し(S210)、速度制御部43は速度パターン54に基づいてかご室4の昇降速度を制御する(S220)。
<S231>
また、到着残時間演算部44は、S204において算出された現在位置53に基づいて、かご室4が到着報知演算位置24に到達(または、かご室4が到着報知演算位置24を通過)したか否かを判定する。
かご室4が到着報知演算位置24に到達(および、かご室4が到着報知演算位置24を通過)していない場合、S201〜S210の処理が繰り返される。
<S241〜S245>
S231においてかご室4が到着報知演算位置24に到達(または、かご室4が到着報知演算位置24を通過)した場合、実施の形態1と同様にして、到着報知位置検出部45は標準到着前時間56を取得する(S241)。
そして、実施の形態1と同様にして、到着報知位置選択部46は階床毎パラメータ58を取得し(S242)、目的階23に対する階床毎到着前時間58aの設定有無を判定し(S243)、階床毎到着前時間58aの設定が有れば階床毎到着前時間58aを適用到着前時間57とし(S244)、階床毎到着前時間58aの設定が無ければ標準到着前時間56を適用到着前時間57とする(S245)。
<S230:到着残時間演算処理>
また、S231においてかご室4が到着報知演算位置24に到達(または、かご室4が到着報知演算位置24を通過)した場合、到着残時間演算部44は、実施の形態1と同様に、S210において算出された速度パターン54に基づいて到着残時間55を算出する。
<S250〜S251:到着報知時点特定処理>
次に、到着報知時間演算部48は、S230において算出された到着残時間55からS244またはS245において特定された適用到着前時間57を減算した値を報知待ち時間61として算出する(S250)。
次に、到着報知時間演算部48は、S250において算出された報知待ち時間61の経過を待つ。報知待ち時間61の経過時点が到着報知時点64である(S251)。
<S260:到着報知処理>
そして、到着報知時間演算部48は、実施の形態1における到着報知制御部47と同様に、乗場到着報知装置11を動作させて乗場29で待つ利用者にかご室4の到着を報知する。
図9は、実施の形態2における他の乗場到着報知方法を示すフローチャートである。
上記の図8の説明では、目的階23の変更制御が中止される停止決定位置25以降の地点として定められた到着報知演算位置24をかご室4が通過したときに到着残時間55が算出され(S230)、到着残時間55から適用到着前時間57を差し引いた報知待ち時間61の経過時に到着報知(S260)が行われている。
但し、図9に示すように、到着残時間55の算出(S230)は目的階23の変更が生じたとき(S232)に行われてもよい。
到着残時間演算部44は目的階決定部41dによりかご室4の目的階23が変更されたか否かを検出し(S232)、目的階23が変更されたときに到着残時間55を算出する(S230)。
そして、到着報知時間演算部48は、到着残時間55から適用到着前時間57を差し引いた報知待ち時間61の経過時に到着報知を行う(S250〜S260)。
上記の乗場到着報知方法(図8、図9)により、実施の形態2におけるエレベータ装置99は、実施の形態1で説明したエレベータ装置99と同様に、かご室4の戸開開始を基点として一定時間(到着前時間)前に到着報知を行うことができる。そして、従来のように定格速度の違いや昇降距離(走行距離)の違いにより到着報知から戸開開始までの時間にバラつきが生じることを防ぐことができる。
実施の形態2で説明した乗場到着報知方法は、実施の形態1で説明した乗場到着報知方法と組み合わせてもよい。
例えば、到着残時間演算部44は到着残時間55を毎周期算出し(S130)、到着報知制御部47は到着残時間55が適用到着前時間57以下となった時点(S150)とかご室4が到着報知演算位置24を通過してから報知待ち時間61経過した時点(S251)とのうちいずれか先に迎えた方の時点で到着報知を行う(S160、S260)。
また、実施の形態2で説明した2つの乗場到着報知方法(図8、図9)を組み合わせてもよい。
例えば、到着残時間演算部44はかご室4が到着報知演算位置24を通過した時点(S231)とかご室4の目的階23が変更になった時点(S232)とで到着残時間55を算出し(S230)、到着報知制御部47は到着残時間55が算出される度に到着残時間55から適用到着前時間57を減算して報知待ち時間61を更新し(S250)、到着報知制御部47は報知待ち時間61が経過した時点(S251)で到着報知を行う(S260)。
実施の形態3.
実施の形態3では、各実施の形態で述べた階床毎パラメータ58の詳細について説明する。
図10は、実施の形態3における階床毎パラメータ58を示す概念図である。
図10に示すように、階床毎パラメータ58は、制御盤記憶部49に予め記憶され、群管理付きエレベータシステムにおいて、到着前時間(階床毎到着前時間58a)を号機(エレベータ装置99)毎および階床毎にテーブル形式(表形式)で示している。
階床毎パラメータ58は、同じ号機であっても階床によって階床毎到着前時間58aが異なっていても、同じ階床であっても号機によって階床毎到着前時間58aが異なっていても、号機および階床によって階床毎到着前時間58aが設定されていなくても構わない。
例えば、図10に示すように、同じ1号機(また、2〜4号機)に対して、1階に対する階床毎到着前時間58a(3.0秒)と3階に対する階床毎到着前時間58a(5.0秒)とが異なっていても構わない。また例えば、図10に示すように、2階および4階に対する階床毎到着前時間58aが設定されていなくても構わない。また例えば、図10とは異なるが、同じ1階について、1号機に対する階床毎到着前時間58a(3.0秒)と2〜4号機に対する階床毎到着前時間58a(例えば、4.0秒)とが異なっていても構わない。
図10に示す階床毎パラメータ58が用いられた場合、到着報知位置選択部46は、1号機の目的階23が「1階」であれば階床毎パラメータ58に設定されている「3.0秒」を適用到着前時間57とし(S144、S244)、1号機の目的階23が「2階」であれば階床毎到着前時間58aが設定されていないため標準到着前時間56を適用到着前時間57とする(S145、S245)。
実施の形態3では、各実施の形態で説明したように正確なタイミングで到着報知を行えることに加え、乗場29(ホール)の広さや形状等およびエレベータの定格速度に応じて、階床毎および号機毎に、到着前時間を容易にパラメータ指定できるエレベータ装置99について説明した。
これにより、群管理付きエレベータシステムにおいて号機毎に定格速度が異なる場合でもパラメータとして号機毎に階床毎到着前時間58aを設定することにより適切なタイミングで到着報知することが可能となる。また、乗場29によって広さや形状が異なり、乗場29で待つ利用者が到着報知された号機の前に移動するのに要する時間が異なる場合でも、パラメータとして階床毎に階床毎到着前時間58aを設定することにより適切なタイミングで到着報知することが可能となる。
実施の形態1におけるエレベータ装置99の機器構成を示す図。 定格速度と到着報知の時点との関係を示す図。 昇降距離と到達報知の時点との関係を示す図。 実施の形態1における制御盤1の機能構成を示す図。 実施の形態1における乗場到着報知方法を示すフローチャート。 実施の形態2における制御盤1の機能構成を示す図。 実施の形態2における到着報知演算位置通過時点63と到着報知時点64との関係を示す図。 実施の形態2における乗場到着報知方法を示すフローチャート。 実施の形態2における他の乗場到着報知方法を示すフローチャート。 実施の形態3における階床毎パラメータ58を示す概念図。 エレベータの配置と利用者の移動量とを示す図。
符号の説明
1 制御盤、2 巻上機、3 エンコーダー、4 かご室、5,5a,5b 扉、6 かご上制御装置、7 かご操作盤、8 かご伝送ケーブル、9 乗場伝送ケーブル、10,10a,10b 乗場釦、11,11a,11b 乗場到着報知装置、12 懸吊ロープ、19 利用者、21 到着報知位置、22 到着停止位置、23 目的階、24 到着報知演算位置、25 停止決定位置、29 乗場、31,31c,31d 出発時点、32 到着時点、33,33a,33b,33c,33d 時点、41a 到着停止位置検出部、41b 現在速度検出部、41c 現在位置検出部、41d 目的階決定部、42 速度パターン演算部、43 速度制御部、44 到着残時間演算部、45 到着報知位置検出部、46 到着報知位置選択部、47 到着報知制御部、48 到着報知時間演算部、49 制御盤記憶部、51 到着停止位置、52 現在速度、53 現在位置、54 速度パターン、55 到着残時間、56 標準到着前時間、57 適用到着前時間、58 階床毎パラメータ、58a 階床毎到着前時間、61 報知待ち時間、62 停止決定時点、63 到着報知演算位置通過時点、64 到着報知時点、65 到着・戸開開始時点、99 エレベータ装置、SPa,SPb,SPc,SPd 速度パターン、ta,tb,tc,td 時間、Va,Vb,Vc,Vd 速度。

Claims (8)

  1. エレベータかごが前記エレベータかごの次の停止階である目的階に到着するまでの時間を示す到着残時間を前記エレベータかごの昇降速度に基づいて算出する到着残時間演算部と、
    前記到着残時間演算部により算出された前記到着残時間に基づいて前記エレベータかごが前記目的階に到着することを報知する報知機器を動作させる時点であり前記エレベータかごが前記目的階に到着する前の特定の時点を到着報知時点として特定する到着報知時点特定部と、
    前記到着報知時点特定部により特定された前記到着報知時点に従って前記報知機器を動作させる到着報知部と
    を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記到着残時間演算部は、前記到着残時間を複数の時点で算出し、
    前記到着報知時点特定部は、前記到着残時間演算部による前記到着残時間の算出の度に前記到着残時間と所定の設定時間とを比較し、前記到着残時間が前記所定の設定時間以下になった時点を前記到着報知時点として特定する
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記到着残時間演算部は、前記エレベータかごが所定の地点を通過したときに前記到着残時間を算出し、
    前記到着報知時点特定部は、前記到着残時間演算部により算出された前記到着残時間から所定の設定時間を減算した時間を報知待ち時間として算出し、前記報知待ち時間後の時点を前記到着報知時点として特定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記到着残時間演算部は、前記エレベータかごが前記目的階から所定の距離離れた地点を通過したときに前記到着残時間を算出する
    ことを特徴とする請求項3記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記到着残時間演算部は、前記エレベータかごの目的階が変更された時点で前記到着残時間を算出し、
    前記到着報知時点特定部は、前記到着残時間演算部により算出された前記到着残時間から所定の設定時間を減算した時間を報知待ち時間として算出し、前記報知待ち時間後の時点を前記到着報知時点として特定する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載のエレベータ制御装置。
  6. 前記到着報知時点特定部は、目的階となり得る複数の階それぞれに対して特定の時間が階床毎時間として設定された階床毎パラメータを記憶する記憶機器から前記目的階に対する前記階床毎時間を取得し、取得した前記階床毎時間を前記所定の設定時間として前記到着報知時点を特定する
    ことを特徴とする請求項2〜請求項5いずれかに記載のエレベータ制御装置。
  7. 前記到着報知時点特定部は、前記目的階に対する前記階床毎時間が前記階床毎パラメータに設定されていない場合、予め定められた時間である標準時間を前記所定の設定時間として前記到着報知時点を特定する
    ことを特徴とする請求項6記載のエレベータ制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7いずれかに記載のエレベータ制御装置を備えたエレベータ装置。
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