JP4529379B2 - 印刷装置、印刷方法、および、印刷用プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、印刷方法、印刷用プログラム、および印刷補正用パターンに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの出力装置の一種として、印刷ヘッドに設けられた複数のノズルから数色のインクを吐出して印刷媒体上にドットを形成し、コンピュータが処理した画像を印刷するプリンタが広く用いられている。
【0003】
ところで、このようなプリンタでは、ノズルの加工精度等に起因して、ノズルから吐出されるインク滴の着弾位置にズレを生じる場合がある。そのような場合において、例えば、インク滴が副走査方向(印刷ヘッドの走査方向(主走査方向)に垂直な方向)にズレを生じたときには、正常であればマトリクス状に整然と配置されるべきドットの一部が、副走査方向にズレを生ずるため、印刷された画像に白スジ等の濃度ムラが発生する場合がある。
【0004】
そこで、従来は、プリンタによって印刷された印刷補正用パターンをCCD(Charge Coupled Device)等によって電気信号に変換して入力し、誤差拡散法の重み付けによって検出された濃度ムラを補正することが行われている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平02−54676号公報(要約書)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年では、複数の異なるドットサイズを有し、これら複数のサイズのドットを適宜選択することで、表現可能な階調数を増加させたプリンタが普及しつつある。
【0007】
このようなプリンタでは、ドットのサイズによって出力特性、すなわち、吐出されるインク滴の飛翔軌道が異なるため、濃度ムラの補正が非常に困難であるという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、複数のドットサイズを有する場合であっても印刷ムラを簡易に調整することが可能な印刷装置、印刷方法、印刷用プログラム、および印刷補正用パターンを提供しよう、とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、印刷媒体上にインク量の異なるN(N≧2)種類のインク滴を選択的に吐出して1画素の領域にサイズが異なるN種類のドットを形成可能な印刷装置において、N種類のインク滴の少なくとも1種類について、単位面積あたりのドット記録率がそれぞれ異なる複数のパターンからなる印刷補正用パターンを同一種類のインクを用いて印刷する印刷補正用パターン印刷手段と、印刷補正用パターンに基づいて、N種類のインク滴のそれぞれについて、階調値とドット記録率との関係を決定するドット記録率決定手段と、を有する。
【0010】
このため、複数のドットサイズを有する場合であっても印刷ムラを簡易に調整することが可能となる。
【0011】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、印刷補正用パターン印刷手段は、N種類のインク滴のうち、インク量が最も少ないインク滴と、そのつぎにインク量が少ない1または2以上のインク滴のそれぞれについて、単位面積あたりのドット記録率が異なる複数のパターンからなる印刷補正用パターンを同一種類のインクを用いて印刷するようにしている。このため、バンディングが最も発生しやすいインク量が少ないインク滴について最適な設定を行うことができる。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ドット記録率決定手段は、複数のパターンにおいてバンディングが発生した場合には、バンディングが発生したパターンのドット記録率の近傍において当該インク滴のドット記録率の上限を制限するとともに、当該ドット記録率を発生させる階調値側に当該インク滴よりもインク量が多いインク滴の印刷開始位置を所定量だけ移行させるようにしている。このため、バンディングの発生を確実に抑制することが可能になる。
【0013】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ドット記録率決定手段は、バンディングが発生したノズルについてのみインク量が多いインク滴がより小さい階調値から発生するようにドット記録率を変更するようにしている。このため、バンディングが発生していない他の部分の画像の画質を変更することなく、バンディングを有効に抑制することが可能になる。
【0014】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ドット記録率決定手段は、バンディングが発生したノズルと、その近傍の複数のノズルについてのみインク量が多いインク滴がより小さい階調値から発生するようにドット記録率を変更するようにしている。このため、単一のノズルのみを調整する場合に比較して、バンディングを確実に抑制することが可能になる。
【0015】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ドット記録率決定手段は、全てのノズルについてドット記録率を変更するようにしている。このため、調整がなされた部分と他の部分のドットの記録率の相違に基づいて画質ムラが発生することを抑制することができる。
【0016】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ドット記録率決定手段は、印刷補正用パターンを光学的に読み取る読み取り手段を有し、読み取り手段の読み取り結果に応じてバンディングが発生したことを検出するようにしている。このため、バンディングの発生を簡易に検出することが可能になる。
【0017】
また、本発明の印刷方法は、印刷媒体上にインク量の異なるN(N≧2)種類のインク滴を選択的に吐出して1画素の領域にサイズが異なるN種類のドットを形成可能な印刷装置の印刷方法において、N種類のインク滴の少なくとも1種類について、単位面積あたりのドット記録率がそれぞれ異なる複数のパターンからなる印刷補正用パターンを同一種類のインクを用いて印刷する印刷補正用パターン印刷ステップと、印刷補正用パターンに基づいて、N種類のインク滴のそれぞれについて、階調値とドット記録率との関係を決定するドット記録率決定ステップと、を有する。
【0018】
このため、複数のドットサイズを有する場合であっても印刷ムラを簡易に調整することが可能となる。
【0019】
また、本発明の印刷用コンピュータプログラムは、印刷媒体上にインク量の異なるN(N≧2)種類のインク滴を選択的に吐出して1画素の領域にサイズが異なるN種類のドットを形成可能な印刷装置に印刷処理を実行させるコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラムにおいて、コンピュータを、N種類のインク滴の少なくとも1種類について、単位面積あたりのドット記録率がそれぞれ異なる複数のパターンからなる印刷補正用パターンを同一種類のインクを用いて印刷する印刷補正用パターン印刷手段、印刷補正用パターンに基づいて、N種類のインク滴のそれぞれについて、階調値とドット記録率との関係を決定するドット記録率決定手段、として機能させる。
【0020】
このため、制御対象となる印刷装置が複数のドットサイズを有する場合であっても印刷ムラを簡易に調整することが可能となる。
【0021】
また、本発明の印刷用補正パターンは、印刷媒体上にインク量の異なるN(N≧2)種類のインク滴を選択的に吐出して1画素の領域にサイズが異なるN種類のドットを形成可能な印刷装置において使用される印刷補正用パターンにおいて、N種類のインク滴の少なくとも1種類について、単位面積あたりのドット記録率がそれぞれ異なる複数のパターンが同一種類のインクを用いて印刷されている。
【0022】
このため、印刷装置が複数のドットサイズを有する場合であっても当該印刷用補正パターンを利用して印刷ムラを簡易に調整することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0024】
まず、印刷装置の概要について、図1および図2を参照しつつ説明する。なお、以下では、プリンタ22とコンピュータ90の組み合わせを「印刷装置」と称する。
【0025】
図1は、印刷装置を構成するプリンタ22の概略構成図であり、図2は、制御回路40を中心としたプリンタ22の主要部の構成例を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すように、プリンタ22は、紙送りモータ23によって印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を紙送りローラ26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。
【0027】
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載され、印刷ヘッド12を備えた印刷ヘッドユニット60と、この印刷ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。
【0028】
つぎに、印刷ヘッド12の構成について説明する。
【0029】
キャリッジ31には、図1に示すように、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ71、シアン(C)のインクを収納したカートリッジ72、マゼンタ(M)のインクを収納したカートリッジ73、イエロー(Y)のインクを収納したカートリッジ74の4つのインクカートリッジ71〜74が着脱可能に搭載される。
【0030】
キャリッジ31の下部には印刷ヘッド12が設けられている。印刷ヘッド12には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列を形成している。
【0031】
また、キャリッジ31の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
【0032】
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ26に沿わされた印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
【0033】
制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。このコンピュータ90は、後述するようにプリンタ22用のドライバプログラムを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報を表示装置の画面表示によりに提示するユーザインターフェイスを構成している。
【0034】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転を紙送りローラ26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
【0035】
また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、紙送りローラ26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出するとともに、後述する印刷補正用パターンを検出するための読み取り手段となる光学センサ39とを備えている。なお、光学センサ39は、後述するドット記録率設定手段の一部となるもので、光を印刷用紙Pに対して投射する光源と、印刷用紙Pからの反射光を対応する画像信号に変換するラインセンサ(または、CCD素子)とによって構成されている。
【0036】
図2に示すように、制御回路40は、CPU(Central Processing Unit)41、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))43、RAM(Random Access Memory)44、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))45、およびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)46を備えた算術論理演算回路として構成されている。
【0037】
この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備えている。
【0038】
I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
【0039】
つぎに、コンピュータ90の構成について、図3を参照しつつ説明する。
【0040】
図3に示すように、コンピュータ90は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD(Hard Disk Drive)94、ビデオ回路95、I/F96、バス97、表示装置98、入力装置99および外部記憶装置100によって構成されている。
【0041】
ここで、CPU91は、ROM92やHDD94に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。このCPU91は、後述するように、印刷補正用パターン印刷手段の一部となり、ドット記録率決定手段の一部となるものである。
【0042】
ROM92は、CPU91が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモリである。RAM93は、CPU91が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
【0043】
HDD94は、CPU91からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU91の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
【0044】
ビデオ回路95は、CPU91から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置98に出力する回路である。
【0045】
I/F96は、入力装置99および外部記憶装置100から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ22に対して印刷信号PSを出力する回路である。
【0046】
バス97は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD94、ビデオ回路95およびI/F96を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
【0047】
表示装置98は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路95から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。
【0048】
入力装置99は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F96に供給する装置である。
【0049】
外部記憶装置100は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU91に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU91から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
【0050】
図4は、コンピュータ90に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、コンピュータ90のハードウエアと、HDD94に記録されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、コンピュータ90には、アプリケーションプログラム121、ビデオドライバプログラム122、およびプリンタドライバプログラム130が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
【0051】
ここで、アプリケーションプログラム121は、例えば、画像処理プログラムであり、ディジタルカメラ等から取り込まれた画像を加工処理したり、ユーザによって描画された画像を加工処理したりした後、プリンタドライバプログラム130およびビデオドライバプログラム122に出力する。
【0052】
ビデオドライバプログラム122は、ビデオ回路95を駆動するためのプログラムであり、例えば、アプリケーションプログラムから供給された画像データに対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置98に供給して表示させる。
【0053】
印刷補正用パターン印刷手段の一部となるプリンタドライバプログラム130は、解像度変換モジュール131、色変換モジュール132、色変換テーブル133、ハーフトーンモジュール134、ドット記録率決定手段の一部となる記録率テーブル135、印刷データ生成モジュール136、および誤差情報受信部137によって構成されており、アプリケーションプログラム121によって生成された画像データに対して後述する種々の処理を施して印刷データを生成し、プリンタ22に供給する。また、プリンタドライバプログラム130は、プリンタ22によって印刷された印刷補正用パターン(後述する)に基づいて記録率テーブル135を更新する処理を実行する。
【0054】
ここで、解像度変換モジュール131は、アプリケーションプログラム121から供給された画像データの解像度を、印刷ヘッド12の解像度に応じて変換する処理を行う。
【0055】
色変換モジュール132は、RGB(Red, Green, Blue)表色系によって表現されている画像データを、色変換テーブル133を参照して、CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Black)表色系の画像データに変換する処理を行う。
【0056】
ハーフトーンモジュール134は、後述するようにディザ処理により、CMYK表色系によって表された画像データを、記録率テーブル135を参照して、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換する。
【0057】
印刷データ生成モジュール136は、ハーフトーンモジュール134から出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含む印刷データを生成して、プリンタ22に供給する。
【0058】
誤差情報受信部137は、プリンタ22が検出した補正用パターンのデータ(誤差情報)を受信し、記録率テーブル135に供給する。
【0059】
つぎに、図5を参照して、ドットを形成する際の処理の流れについて説明する。この処理は、コンピュータ90において実行される処理である。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0060】
ステップS10:プリンタドライバプログラム130はRGB表色系によって表されている画像データをアプリケーションプログラム121から受け取る。なお、この画像データは、各画素ごとにR,G,Bそれぞれの色について、値0〜255の256段階の階調値を有するデータである。この画像データとしては、64段階(0〜63)の階調値中32段階(0〜31)の階調値を有するデータ等の場合もあるが、説明例として上述のように256段階の階調値のものを示して説明することとする。
【0061】
ステップS11:解像度変換モジュール131は、入力された画像データの解像度をプリンタ22の解像度(以下、「印刷解像度」と称する)に変換する。画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合には、線形補間等の補完処理により隣接する原画像データの間に新たなデータを生成することで解像度変換を行う。逆に画像データの解像度が印刷解像度よりも高い場合には、一定の割合で画像データを間引く等の処理を行うことにより解像度変換を行う。
【0062】
ステップS12:色変換モジュール132は、色変換処理を行う。色変換処理とはR,G,Bの階調値からなる画像データをプリンタ22で使用するC,M,Y,Kの各色の階調値を表す多階調データに変換する処理である。この処理は、R,G,Bのそれぞれの組み合わせからなる色をプリンタ22で表現するためのC,M,Y,Kの組み合わせを記憶した色変換テーブル133を用いて行われる。
【0063】
ステップS13:ハーフトーンモジュール134は、ステップS12において色変換された画像データに対してハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理とは、原画像データの階調値(本実施の形態では256階調)をプリンタ22が画素毎に表現可能な階調値に減色する処理をいう。ここで「減色」とは、色を表現する階調の数を減らすことをいう。なお、本実施例では、「ドットの形成なし」、「小ドットの形成」、「中ドットの形成」、「大ドットの形成」の4階調への減色を行っている。ハーフトーン処理の詳細については図6を参照して後述する。
【0064】
ステップS14:印刷データ生成モジュール136は、ハーフトーン処理によって生成されたビットマップデータから印刷データを生成する処理を実行する。ここで、印刷データとは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含むデータである。
【0065】
ステップS15:印刷データ生成モジュール136は、印刷データ生成処理により生成された印刷データを、プリンタ22に対して出力する。そして、処理を終了する。
【0066】
つぎに、図5のフローチャートの中で、ステップS13として示されるハーフトーン処理の詳細について説明する。図6は、図5にフローチャート中でステップS13として示されるハーフトーン処理の詳細を説明するためのフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0067】
ステップS30:ハーフトーンモジュール134は、色変換モジュール132から多階調データを受け取る。ここで入力きれる多階調データは、色変換処理(図5のステップS12)を施され、C,M,Y,Kの各色につき256階調で表現されたデータである。
【0068】
ステップS31:ハーフトーンモジュール134は、画像データの階調に応じて、つぎのようにして大ドットのレベルデータLVLを設定する。すなわち、図7は、大、中、小の各ドットのレベルデータの決定に利用される複数の記録率テーブルを示す図である。図7の横軸は階調値(0〜255)、左側の縦軸はドット記録率(%)、右側の縦軸はレベルデータ(0〜255)である。ここで、「ドット記録率」とは、一定の階調値に応じて一様な領域が再現されるときに、その領域内の画素のうちでドットが形成される画素の割合を意味する。図7中の実線細線で示されるプロファイルSDが小ドットの記録率を示しており、また、実線太線で示されるプロファイルMDが中ドットの記録率を、点線で示されるプロファイルLDが大ドットの記録率をそれぞれ示している。また、レベルデータとは、ドットの記録率を値0〜255の256段階に変換したデータをいう。なお、ドット記録率テーブルの設定方法については後述する。
【0069】
すなわち、ステップS31では、大ドット用のプロファイルLDから階調値に応じたレベルデータLVLを読み取る。例えば、図7に示した通り、多階調データの階調値がgrであれば、レベルデータLVLはプロファイルLDを用いて1dと求められる。実際には、プロファイルLDを1次元のテーブルとしてRAM93に記憶しておき、このテーブルを参照してレベルデータを求めている。このテーブルが記録率テーブル135(図4参照)である。
【0070】
ステップS32:ハーフトーンモジュール134は、以上のようにして設定されたレベルデータLVLが閾値THLより大きいか否かを判定する。ここでは、例えば、ディザ法によるドットのオン・オフ判定を行う。閾値THLはいわゆるデイザマトリックスにより各画素毎に異なる値が設定される。本実施の形態では16×16の正方形の画素ブロックに値0〜254までが現れるマトリックスを用いている。
【0071】
図8は、ディザ法によるドットのオン・オフ判定の様子を示す図である。図示の都合上、一部の画素についてのみ示す。図8に示す通り、レベルデータLVLの各画素とディザテーブルの対応箇所の大小を比較する。レベルデータLVLの方がディザテーブルに示された閾値THLよりも大きい場合にはドットをオンにし、レベルデータLVLの方が小さい場合にはドットをオフとする。図8中でハッチングを施した画素がドットをオンにする画素を示している。ハーフトーンモジュール134は、レベルデータLVLが閾値THLよりも大きい場合には、ステップS40に進み、それ以外の場合にはステップS33に進む。
【0072】
ステップS33:ハーフトーンモジュール134は、中ドットのレベルデータLVMを設定する。中ドットのレベルデータLVMは、階調値に基づいて、前述の記録率テーブル135により設定される。設定方法は、大ドットのレベルデータLVLの設定と同じである。すなわち、図7に示す例では、レベルデータLVMは、2dとして求められる。
【0073】
ステップS34:中ドットのレベルデータLVMと閾値THMの大小関係が比較されて、中ドットのオン・オフの判定が行われる。オン・オフの判定方法は、大ドットの場合と同じであるが、判定に用いる閾値THMをつぎに示す通り大ドットの場合の閾値THLとは異なる値としている。すなわち、大ドットと中ドットで同じディザマトリクスを用いてオン・オフの判定を行った場合、ドットがオンになりやすい画素が両者で一致する。つまり、大ドットがオフとなるときには中ドットもオフになる可能性が高い。この結果、中ドットの記録率は所望の記録率よりも低くなる可能性が生じる。本実施の形態ではこのような現象を回避するため、両者でディザマトリクスを変えている。つまり、オンになりやすくなる画素の位置を、大ドットと中ドットとで変えることで、それそれが適切に形成されることを確保している。
【0074】
図9は、大ドットの判定に用いられるディザマトリクスと、中ドットの判定に用いられるディザマトリクスの関係について示す図である。この実施の形態では、図9に示すように、大ドットについては第1のディザマトリクスTMを用い、中ドットについてはこの各閾値を副走査方向の中央を中心として対称に移動した第2のディザマトリクスUMを用いている。本実施の形態では先に述べたように64×64のマトリクスを用いているが、図9には図示の都合上4×4のマトリクスで示している。なお、大ドットと中ドットで全く異なるディザマトリクスを用いるようにしても良い。
【0075】
そして、中ドットのレベルデータLVMが閾値THMよりも大きい場合には、中ドットをオンにすべき、と判定して、ステップS39に進み、それ以外の場合にはステップS35に進む。
【0076】
ステップS35:大ドットや中ドットのレベルデータの設定と同様にして、小ドットのレベルデータLVSを設定する。なお、小ドット用のディザマトリクスは、前述のように小ドットの記録率の低下を抑制するために中ドットや大ドット用のものと異なるものとするのが好ましい。
【0077】
ステップS36:ハーフトーンモジュール134は、レベルデータLVSが小ドットの場合の閾値THSよりも大きい場合には、ステップS38に進み、それ以外の場合にはステップS37に進む。
【0078】
ステップS37:ハーフトーンモジュール134は、ドットを形成すべきではないと判断して、結果値を格納する変数REに2進数の値“00”を格納する。
【0079】
ステップS38:ハーフトーンモジュール134は、小ドットをオンにすべきと判断して、結果値を格納する変数REに2進数の値“01”を格納する。
【0080】
ステップS39:ハーフトーンモジュール134は、中ドットをオンにすべきと判断して、結果値を格納する変数REに2進数の値“10”を格納する。
【0081】
ステップS40:ハーフトーンモジュール134は、大ドットをオンにすべきと判断して、結果値を格納する変数REに2進数の値“11”を格納する。
【0082】
ステップS41:以上の処理により、1つの画素について、いずれのドットを形成すべきかの判定がなされるので、ハーフトーンモジュール134は、全画素について処理が終了するまで、ステップS31〜S40の処理を繰り返す。そして、全画素に対する処理が終了すると、ハーフトーン処理(ステップS13)を終了して、印刷データ生成処理(ステップS14)に戻る。
【0083】
つぎに、記録率テーブル135の設定方法について説明する。
【0084】
図10は、記録率テーブル135とインク吐出量との間の関係を示す図である。図10の(A)は、多階調データの階調値と各サイズのドットのドット記録率との間の関係を示す図であり、図7と同一である。図10の(B)は、階調値と所定の領域に吐出されるインク重量との間の関係を示す図である。所定の領域は、255個の画素から構成される領域とされている。インク重量は、小ドットが10ng、中ドットが20ng、そして大ドットが30ngとされている。
【0085】
具体的には、図10の(B)は、各階調値毎に下記(1)(2)(3)の各値の積をプロットしたものである。
(1)各サイズのドットの記録率(例えば、階調値G2において小ドットは25%、中ドットは50%)
(2)インク重量(小ドットは10ng、中ドットは20ng、大ドットは30ng)
(3)所定の領域の画素数(255画素)
【0086】
例えば、階調値が255(最大階調値)の場合には、上記の積は7650ng(=100%×30ng×255画素)となる。
【0087】
図10の(B)において、階調値が“0”から“255”に向かって大きくなると、インク吐出量は直線Wiに沿って0ngから7650ngに向かって増加する。このように、本実施の形態では、説明を簡潔化するために所定の領域に吐出されるインク重量と階調値とは線形の関係を有するものとしてある。
【0088】
所定の領域に吐出されるインク重量は、図10の(A),(B)に示すように、階調値の増大に応じて以下のように増加する。
(1)階調値“0”から階調値G1までの領域においては、小ドットの記録率の増大に応じて線形にインク重量が増加する。この領域は小ドットのみで占められている。
(2)階調値G1から階調値G2までの領域においては、小ドットのドット記録率は一定となり、中ドットのドット記録率の増大に応じて線形にインク重量が増加する。この領域は、小ドットと中ドットで構成される。
(3)階調値G2から階調値G3までの領域においては、小ドットと中ドットの記録率は一定となり、大ドットのドット記録率の増大に応じて線形にインク重量が増加する。この領域は、小ドットと中ドットと大ドットの3種類で構成される。
(4)階調値G3から最大階調値までの領域においては、小ドットと中ドットのドット記録率は減少に転じ、小ドットと中ドットを大ドットに置き換えていくことにより、線形にインク重量が増加する。この領域も小ドットと中ドットと大ドットの3種類で構成される。
【0089】
このようなドット記録率のプロファイルは、以下のようなトレードオフを考慮して決定する必要がある。
(1)粒状性(画像のざらつき)を抑制するためには、視認されやすい比較的大きなドットのドット記録率を低くして、比較的小さなドットのドット記録率を高くすることが望ましい。このような特性は、低い階調領域において特に顕著である。
(2)バンディング(筋状の画質劣化)を少なくするためには、比較的小さなドットを比較的大きなドットに置き換えることにより、比較的小さなドットのドット記録率を低くするのが望ましい。このような特性は、高い階調領域において特に顕著である。
【0090】
図11および図12は、ドット記録率とバンディングとの関係を示す図である。図11の(A)は、8×6のマトリクスにおいて、33%のドット記録率で小ドットを印刷した場合における状態を示している。図11の(B)は、同様に8×6のマトリクスにおいて、44%のドット記録率で小ドットを印刷した場合における状態を示している。また、図12の(A)は、100%のドット記録率で小ドットを記録した場合における状態を示している。なお、これらの図において、円内の番号は、そのドットを形成したノズルの番号を示している。この例では、5番ノズルによって形成されるドットが製造誤差等によって上方にズレを有している。
【0091】
これらの図から明らかなように、ドット記録率が33%の場合では白スジは、あまり目立たないが、44%程度ではわずかに目立ち始め、100%程度では顕著となっている。また、図12の(B)は、図11の(B)の一部のドットを中ドットに置換した場合の様子を示している。この場合、4番ノズルと5番ノズルによって図11の(B)の白スジが発生している部分に中ドットが形成されているので、これらによって白スジが分断されて、目立たないものとなっている。
【0092】
このように、白スジその他のバンディングの発生を抑制するためには、バンディングが目立つドット記録率近傍において、比較的大きいサイズのドットに置換して印刷することが望ましい。しかし、どの程度の記録率において切り替えるのが望ましいかは、それぞれのプリンタの誤差特性や印刷目的等に応じて個別具体的に設定することが望ましい。
【0093】
そこで、本実施の形態では、以下のような方法によって、ドットサイズの切り替えタイミングを設定することとしている。
【0094】
図13は、ドットサイズの切り替えのタイミングを決定する記録率テーブル135(図4参照)を設定するための処理の流れについて説明するフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0095】
ステップS60:CPU91は、プリンタ22の制御回路40に対して制御コマンドを送り、印刷用紙Pを1枚だけ給紙するように要求する。その結果、制御回路40は、紙送りモータ23および図示せぬ給紙モータを駆動し、印刷用紙Pを1枚だけ給紙する。
【0096】
ステップS61:CPU91は、処理回数をカウントするために変数i,jにそれぞれ初期値として“1”を設定する。
【0097】
ステップS62:CPU91は、変数iに格納されている値が“1”である場合にはステップS63に、“2”である場合にはステップS64に、“3”である場合にはステップS65にそれぞれ分岐する。
【0098】
ステップS63:CPU91は、印刷対象のドットとして小ドットを選択する。すなわち、変数iの値が“1”となることは、先の例では変数REの値が“01”に相当することととなる。
【0099】
ステップS64:CPU91は、印刷対象のドットとして中ドットを選択する。このとき、変数iが“2”の値となることは、先の例では、変数REの値が“10”となることを意味する。
【0100】
ステップS65:CPU91は、印刷対象のドットとして大ドットを選択する。このように変数iとして“3”が選択されることは、先の例では、変数REの値が“11”であることを意味する。
【0101】
ステップS66:CPU91は、後述する印刷補正用パターンを印刷する記録率として第j番目の記録率に設定する。例えば、小ドットを例に挙げて説明すると、図14に示すように、小ドットは階調値に応じて“0%”から“ds%”の間でドット記録率が設定されるので、この区間においてa1〜a4の4ポイントでサンプル点を選択し、これらをそれぞれ第1〜第4の記録率とする。そして、後述するように第1〜第4の記録率のそれぞれによって補正用パターンを印刷し、白スジの発生を観察する。例えば、j=1の場合であれば、第1番目の記録率(すなわち、図14のa1におけるドット記録率)に設定される。
【0102】
ステップS67:CPU91は、プリンタドライバプログラム130に対して印刷補正用パターンを印刷するためのデータを供給する。その結果、ステップS66において設定された記録率に応じた印刷補正用パターンがプリンタ22によって印刷される。図15は、このときに印刷される印刷補正用パターンの一例を示す図である。この図の例では、最上段には、記録率が左から右へ順に高くなるように設定されるとともに、小ドットのみによって印刷された印刷補正用パターン150〜153が印刷され、2段目には、同様にして中ドットによる印刷補正用パターン160〜163が印刷され、3段目には、大ドットによる印刷補正用パターン170〜173が印刷され、4段目には、大、中、小ドットを混合して印刷した印刷補正用パターン180〜183が印刷されている。なお、いまの例では、j=1かつi=1であるので、印刷補正用パターン150が印刷されることになる。
【0103】
ステップS68:CPU91は、プリンタ22に対して、直前に印刷した印刷補正用パターンの濃度を検出するように指示するコマンドを送信する。その結果、プリンタ22の制御回路40は、キャリッジモータ24を駆動してキャリッジ31を主走査方向に移動させ、直前に印刷された印刷補正用パターンを主走査方向に走査して光学センサ39によってその濃度を検出する。
【0104】
図16は、このとき光学センサ39から出力される信号の一例を示す図である。この図において横軸は印刷ヘッド12に設けられているノズルの位置を示し、横軸は光学センサ39の出力を示している。より詳細には、光学センサ39は、例えば、副走査方向に一列に配置されたラインセンサを有しており、このラインセンサは印刷補正用パターンからの反射光を電気信号に変換する。得られた電気信号は、この実施の形態では、印刷用紙Pからの反射光の強度が高い場合には小さい値となり、強度が低い場合には大きい値となる。したがって、補正用パターンに白スジ等が生じている場合には図16に示すように光学センサ39のラインセンサからの出力の一部のレベルが他の部分に比べて低下するので、このような部分(以下、「陥没部分」と称する)を検出することで、白スジの発生を検出することができる。
【0105】
ステップS69:CPU91は、光学センサ39の出力信号を参照し、信号の平均レベルLaと、陥没部分のレベルLdとの比(Ld/La)を計算し、これが所定の値(例えば、10%)以上になっている場合には白スジが発生していると判断する。そして、白スジが発生していると判断した場合にはステップS70に進み、それ以外の場合にはステップS71に進む。
【0106】
ステップS70:CPU91は、白スジを検出した時点におけるドットの記録率をRAM93に記録する。
【0107】
ステップS71:CPU91は、処理回数をカウントする変数jの値を1だけインクリメントする。
【0108】
ステップS72:CPU91は、全記録率に対する処理が完了したか否かを判定し、完了していない場合にはステップS66に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合にはステップS73に進む。例えば、小ドットの場合であれば、前述したように第1〜第4のドット記録率(a1〜a4に対応する記録率)に対する全ての印刷補正用パターン150〜153の印刷が完了した場合にはステップS73に進み、それ以外の場合にはステップS66に戻って印刷補正用パターンの印刷が繰り返される。
【0109】
ステップS73:CPU91は、ドットの種類を示す変数iの値を1だけインクリメントする。これによって、中ドットによる印刷補正用パターン160〜163へ移行する。中ドットにおける印刷ドット記録率が例えば4つあれば、上述した印刷補正用パターン160〜163が印刷され、白スジ発生時の記録率を記録する。その後、さらに変数iを1だけプラスする。そして、大ドットによる印刷補正用パターン170〜173を印刷する。
【0110】
ステップS74:CPU91は、全ドットに対する処理が完了したか否かを判定し、完了していない場合にはステップS62に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合にはステップS75に進む。詳細には、小、中、大全てのドットについての印刷補正用パターンの印刷が完了した場合にはステップS75に進み、それ以外の場合にはステップS62に戻って印刷補正用パターンの印刷が繰り返される。
【0111】
ステップS75:CPU91は、記録率テーブル135を再設定する処理を実行する。例えば、図14のa3のポイントにおいて白スジが検出されたとすると、a3よりも階調が低いポイントで中ドットの発生率を高める必要がある。そこで、図17に示すように、a2とa3の中間点であるa5において、小ドットの記録率の上限を設定し、また、a5から中ドットが発生するように中ドットのプロファイルを設定する。この結果、小ドットは、白スジが発生するa3における記録率よりも低い記録率で常に印刷されるときに、小ドットのみでは白スジが発生していたa3の階調値では、必ず中ドットが混じることとなるので、白スジの発生を抑制できる。なお、同様の処理は、中ドットと大ドットの間でも行う。以上の処理により、新たな記録率テーブル135の設定が完了する。
【0112】
ステップS76:CPU91は、新たに設定された記録率テーブル135を利用して、小、中、大の全てのドットを利用した補正用パターンを印刷する。この結果、図15に示す印刷補正用パターン180〜183が印刷用紙Pに印刷されることになる。このような印刷補正用パターン180〜183を参照することで、上述の処理によって、白スジの発生が抑制できたか否かをユーザまたは製造プロセスにおける設定者が確認することができる。なお、このとき、各ドット毎の印刷補正用パターン150〜153,160〜163,170〜173を併せて再度印刷するようにしてもよい。
【0113】
以上の実施の形態によれば、小、中、大の3種類のドットパターンを有するプリンタ22において、各ドット毎にドット記録率を変えて印刷補正用パターン150〜153,160〜163,170〜173,180〜183を印刷し、これらを参照して、記録率テーブル135を再設定するようにしたので、それぞれのプリンタ22に応じて記録率テーブル135を最適に設定することが可能になる。その結果、白スジ等のバンディングの発生を確実に抑制することが可能になる。また、白スジが発生しないぎりぎりのポイントでドットサイズの切り替えのタイミングを設定できるので、より小さいドットを優先的に選択することにより、粒状感が少ない良質な画質を得ることが可能になる。
【0114】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、以上の実施の形態では、印刷補正用パターン150〜153,160〜163,170〜173,180〜183としては、各ドット毎に4種類のパターンを印刷するようにしたが、これ以上または以下のパターンを印刷するようにしてもよい。例えば、3種類以下のパターンを印刷するようにした場合には4種類の場合に比較してパターンの印刷時間を短縮させることが可能になる。また、5種類以上のパターンを印刷するようにした場合には、ドットの切り替え点(例えば、図17に示すa5)をより正確に求めることが可能になる。
【0115】
また、以上の実施の形態では、画像の全体について使用する記録率テーブル135を白スジの発生状況に応じて変更するようにしたが、例えば、白スジが発生しているノズル、または当該ノズルとその近傍の1または2以上のノズルについてのみ使用する記録率テーブルを準備し、この記録率テーブルのみを変更するようにしてもよい。このようにすると、複数の記録率テーブルを使用する必要があるので、処理の負荷は増大するものの、白スジが発生するノズル、または当該ノズルとその近傍の1または2以上のノズルのみの設定を変更するだけで調整ができるため、画像全体の画質を変化させることなく、白スジを確実に抑制することが可能になる。
【0116】
また、以上の実施の形態では、印刷補正用パターン150〜153,160〜163,170〜173をプリンタ22に具備された光学センサ39によって検出するようにしたが、例えば、コンピュータ90に接続された光学スキャナ等によって電気信号に変換して読み込むようにしてもよい。このような実施の形態によれば、プリンタ22が光学センサ39を有していない場合であっても、ドット記録率を最適に設定することが可能になる。
【0117】
また、以上の実施の形態では、印刷補正用パターン150〜153,160〜163,170〜173を光学センサ39で読み取って、自動的に記録率テーブル135を設定するようにしたが、例えば、光学センサ39の検出結果を参照しつつ、マニュアル操作によって記録率テーブル135を設定するようにしてもよい。そのような方法によれば、粒状感の増減をも考慮に入れ、ユーザ等が実際に目で確認しながら記録率テーブル135を最適に設定することが可能になる。
【0118】
また、以上の実施の形態では、バンディングが検出されたドット記録率よりも小さいドット記録率に対象となるドットの上限を設定するようにしたが、図17の一点鎖線で示すように小ドットの上限をバンディングが検出されたドット記録率と同値またはそれ以上の値に設定するようにすることも可能である。また、より大きなドットの開始点をバンディングが検出されたドット記録率と同値またはそれより上の値に設定してもよい。具体的には、図17において、a3のポイントまたはa3以上のポイントに中ドットの開始点であるa5を設定するようにしてもよい。このように設定した場合であっても、図12の(B)に示すように、ドットの切り替えが発生し、バンディングが軽減される。また、そのような設定によれば、図17の場合と比較して、小さいサイズのドットの記録率を上昇させることにより、粒状感を減少させることができる。
【0119】
また、以上の実施の形態では、インクとしては、CMYKの4色を用いるようにしたが、これ以外に淡色系のインク(ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY))のインクを用いるようにしてもよい。
【0120】
また、以上の実施の形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
【0121】
また、以上の実施の形態では、HDD94(または、外部記憶装置100)に格納されたプリンタドライバプログラムにより、前述した処理を実行するようにしている。しかし、プリンタ22のP−ROM43に同等の機能を有するプログラムを格納しておき、このプログラムにより前述の処理を実行するようにしたり、コンピュータ90とプリンタ22によりこれらを分担して処理するようにしたりすることも可能である。
【0122】
なお、以上の処理機能を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MOなどがある。
【0123】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0124】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のドットサイズを有する場合であっても印刷ムラを簡易に調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の印刷装置の主要部分の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す印刷装置中の制御回路を中心としたプリンタの主要部の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す印刷装置中のコンピュータの詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す印刷装置中のコンピュータに実装されている各種プログラムの詳細を示す図である。
【図5】図1に示す印刷装置中のコンピュータに実装されているプリンタドライバプログラムの詳細な処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】図5のフローチャート中で示されるハーフトーン処理の詳細な処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】図4に示される記録テーブルの内容を示す図で、大、中、小の各ドットのレベルデータの決定に利用される記録率テーブルの詳細を示す図である。
【図8】図4に示されるハーフトーンモジュールにおいて実行されるディザ法によるドットのオン・オフ判定の様子を示す図である。
【図9】図4に示されるハーフトーンモジュールにおいて実行されるディザ処理に用いるディザマトリクスであって、大ドットの判定に用いられるディザマトリクスと、中ドットの判定に用いられるディザマトリクスの関係について示す図である。
【図10】図4に示される記録率テーブルの内容とその内容に対応するインク吐出量を示す図であり、(A)は階調値とドット記録率を関係づけした記録率テーブルを示す図であり、(B)は階調値とインク吐出量との関係を示す図である。
【図11】図1に示す印刷装置におけるドット記録率とバンディングとの関係を示す図であり、(A)は、8×6のマトリクスにおいて33%のドット記録率で小ドットを印刷した場合における状態を示しており、(B)は、8×6のマトリクスにおいて、44%のドット記録率で小ドットを印刷した場合における状態を示している。
【図12】図1に示す印刷装置におけるドット記録率とバンディングとの関係を示す図であり、(A)は、8×6のマトリクスにおいて100%のドット記録率で小ドットを印刷した場合における状態を示しており、(B)は、図11(B)において一部の小ドットを中ドットに置換した場合の状態を示している。
【図13】図1に示す印刷装置において、ドットサイズの切り替えのタイミングを決定するための記録率テーブルを設定するための処理の流れについて説明するフローチャートである。
【図14】図4に示す記録率テーブルの一例であり、小ドットと中ドットのドット記録率の関係を示す図である。
【図15】図1に示す印刷装置において印刷される補正用パターンの一例を示す図である。
【図16】図15に示す単一の印刷補正用パターンを図1に示す光学センサによって読み取った結果を示す図であり、ノズル位置と光学センサ出力との関係を示す図である。
【図17】図13に示す処理によって図14に示す記録率テーブルが補正されて得られた新たな記録率テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
39 光学センサ(読み取り手段、ドット記録率決定手段の一部)
91 CPU(印刷補正用パターン印刷手段の一部、ドット記録率決定手段の一部)
130 プリンタドライバプログラム(印刷補正用パターン印刷手段)
135 記録率テーブル(ドット記録率決定手段の一部)
Claims (9)
- 印刷媒体上にインク量の異なるインク滴を選択的に吐出して、第1のサイズのドットと第2のサイズのドットとを形成し、階調値に応じた濃度の印刷を行なう印刷装置において、
前記第1のサイズは、前記第2のサイズよりも小さく、
階調値に応じて単位面積あたりのドット記録率がそれぞれ異なる複数のパターンからなる印刷補正用パターンを、同一種類のインクにより前記第1のサイズのドットを用いて印刷する印刷補正用パターン印刷手段と、
バンディングを含む印刷ムラが発生した前記パターンに応じて、前記印刷ムラが発生した前記パターンを印刷したドット記録率よりも、前記第1のサイズのドットのドット記録率の上限値を低くするドット記録率決定手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 前記ドット記録率決定手段は、前記印刷ムラが発生した前記パターンに応じた階調値において、前記第1のサイズのドットのドット記録率を低くした分の前記第1のサイズのドットを前記第2のサイズのドットに置き換えて、前記階調値に応じた濃度になるまで、前記第2のサイズのドットのドット記録率を高めることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記ドット記録率決定手段は、前記印刷ムラが発生した前記パターンに応じた階調値以上の階調値において、前記第2のサイズのドットのドット記録を開始させることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記ドット記録率決定手段は、前記印刷ムラが発生したノズルについてのみ、前記第1のサイズのドットのドット記録率の上限値を低くすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷装置。
- 前記ドット記録率決定手段は、前記印刷ムラが発生したノズルと、その近傍の複数のノズルとについてのみ、前記第1のサイズのドットのドット記録率の上限値を低くすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷装置。
- 前記ドット記録率決定手段は、全てのノズルについて、前記第1のサイズのドットのドット記録率の上限値を低くすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷装置。
- 前記ドット記録率決定手段は、前記印刷補正用パターンを光学的に読み取る読み取り手段を有し、前記読み取り手段の読み取り結果に応じて前記印刷ムラが発生したことを検出することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか記載の印刷装置。
- 印刷媒体上にインク量の異なるインク滴を選択的に吐出して、第1のサイズのドットと第2のサイズのドットとを形成し、階調値に応じた濃度の印刷を行なう印刷装置の印刷方法において、
前記第1のサイズは、前記第2のサイズよりも小さく、
階調値に応じて単位面積あたりのドット記録率がそれぞれ異なる複数のパターンからなる印刷補正用パターンを、同一種類のインクにより前記第1のサイズのドットを用いて印刷する印刷補正用パターン印刷ステップと、
バンディングを含む印刷ムラが発生した前記パターンに応じて、前記印刷ムラが発生した前記パターンを印刷したドット記録率よりも、前記第1のサイズのドットのドット記録率の上限値を低くするドット記録率決定ステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。 - 印刷媒体上にインク量の異なるインク滴を選択的に吐出して、第1のサイズのドットと第2のサイズのドットとを形成し、階調値に応じた濃度の印刷を行なう印刷装置に印刷処理を実行させるコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラムにおいて、
前記第1のサイズは、前記第2のサイズよりも小さく、
コンピュータを、
階調値に応じて単位面積あたりのドット記録率がそれぞれ異なる複数のパターンからなる印刷補正用パターンを、同一種類のインクにより前記第1のサイズのドットを用いて印刷する印刷補正用パターン印刷手段、
バンディングを含む印刷ムラが発生した前記パターンに応じて、前記印刷ムラが発生した前記パターンを印刷したドット記録率よりも、前記第1のサイズのドットのドット記録率の上限値を低くするドット記録率決定手段、
として機能させるコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラム。
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