JP6060487B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

画像処理装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6060487B2
JP6060487B2 JP2012027166A JP2012027166A JP6060487B2 JP 6060487 B2 JP6060487 B2 JP 6060487B2 JP 2012027166 A JP2012027166 A JP 2012027166A JP 2012027166 A JP2012027166 A JP 2012027166A JP 6060487 B2 JP6060487 B2 JP 6060487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter
characteristic information
object area
dot
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012027166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013163306A (ja
Inventor
志典 鈴木
志典 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2012027166A priority Critical patent/JP6060487B2/ja
Priority to US13/762,256 priority patent/US8810856B2/en
Publication of JP2013163306A publication Critical patent/JP2013163306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6060487B2 publication Critical patent/JP6060487B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1867Post-processing of the composed and rasterized print image
    • G06K15/1872Image enhancement
    • G06K15/1881Halftoning
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4057Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern the pattern being a mixture of differently sized sub-patterns, e.g. spots having only a few different diameters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、バンディングを抑制する画像処理に関するものである。
インクやトナー等の色材のドットを印刷媒体上に形成することによって画像を印刷するプリンタが普及している。また、印刷済画像の画質を向上するために、種々の技術が提案されている。例えば、印刷済画像中の意図しない筋模様(バンディングとも呼ばれる)を抑制するために、ドットのサイズを大きくする技術が提案されている。
特開2006−130904号公報
ところが、総合的な画質の向上は容易ではなく、バンディングを抑制する処理に起因して、別の画質問題が生じる可能性があった。例えば、ドットサイズを過剰に大きくすると、バンディングを抑制できる一方で、粒状性が劣化する場合があった。
本発明の主な利点は、適切なバンディング抑制を実現する技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷のための画像処理を行う画像処理装置であって、印刷対象である対象画像データから、オブジェクトを表すオブジェクト領域を検出するオブジェクト領域検出部と、前記オブジェクト領域毎に、前記オブジェクト領域の印刷済画像にバンディングが生じる可能性に関連する情報である特性情報を決定する特性情報決定部と、印刷画素毎のドットの形成状態を決定するハーフトーン処理で利用されるパラメータとして、前記特性情報に応じて変化するパラメータを決定するパラメータ決定部と、前記決定されたパラメータを利用することによって、前記ハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理部と、を備える、画像処理装置。
この構成によれば、ハーフトーン処理で利用されるパラメータとして、特性情報(オブジェクト領域の印刷済画像にバンディングが生じる可能性に関連する情報)に応じて変化するパラメータが決定されるので、バンディングの可能性に適したハーフトーン処理を実行することができる。従って、適切なバンディング抑制を実現することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷のための画像処理を行う画像処理方法および画像処理装置、印刷方法および印刷装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としてのプリンタを示す説明図である。 ハーフトーン処理の概略図である。 ハーフトーン処理のフローチャートである。 バンディングと粒状性とドットサイズとの関係を示す説明図である。 パラメータ決定処理のフローチャートである。 速度優先モードのフローチャートである。 オブジェクト領域の説明図である。 総合バンディング推定値BE_Tの概要図である。 総合バンディング推定値BE_Tと閾値Th1、Th2、Th3との関係と、ドットパターンとの概略図である。 バンディング推定値BEの別の実施例を示すグラフである。 画質優先モードのフローチャートである。 隣接部分の処理の概略図である。 部分的画質優先モードのフローチャートである。 表示画面の例を示す説明図である。 速度優先モードの別の実施例のフローチャートである。
[A.第1実施例]
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例としてのプリンタを示す説明図である。プリンタ900は、制御装置100と、タッチパネル等の操作部170と、液晶ディスプレイ等の表示部180と、外部装置との通信のためのインタフェースである通信部190と、印刷実行部200と、を含む。本実施例では、印刷実行部200は、インクの液滴を印刷媒体に向かって吐出することによって印刷媒体上にドットを形成する。印刷済画像は、ドットのパターンによって表される。印刷実行部200は、シアンとマゼンタとイエロとブラックとのインクを利用可能である。通信部190は、例えば、いわゆるUSBインタフェース、または、IEEE802.3に準拠したインタフェースである。
不揮発性メモリ130は、プログラム132と、誤差マトリクス136と、を格納している。CPU110は、プログラム132を実行することによって、印刷制御部M100の機能を含む種々の機能を実現する。印刷制御部M100は、印刷対象の画像データ(「入力画像データ」とも呼ぶ)を利用して印刷データを生成し、生成した印刷データを印刷実行部200に供給することによって印刷実行部200に印刷を実行させる。入力画像データは、例えば、外部装置(例えば、図示しないコンピュータ)から通信部190を介してプリンタ900に供給される画像データである。本実施例では、印刷制御部M100は、オブジェクト領域検出部M110と、オブジェクト種類識別部M112と、特性情報決定部M115と、平均特性情報算出部M116と、パラメータ決定部M120と、印刷データ生成部M125と、領域分類部M130と、モード選択部M135と、を含む。
印刷データ生成部M125は、入力画像データから印刷データを生成する。図1の下部には、印刷データ生成処理の一例が示されている。ステップS10では、印刷データ生成部M125は、入力画像データをビットマップデータに変換する(ラスタライズ処理)。ビットマップデータは、例えば、赤と緑と青との3つの要素の階調値(例えば、256階調)で画素の色を表すRGB画素データを含む。また、ビットマップデータの画素密度は、印刷データの処理解像度と同じである。印刷データの処理解像度は、印刷媒体上のドットの形成状態を表す最小単位の画素(印刷画素とも呼ぶ)の密度である。
ステップS20では、印刷データ生成部M125は、ビットマップデータに含まれるRGB画素データを、印刷実行部200で利用されるインクの各色成分の階調値で画素の色を表すインク階調データに変換する(色変換処理)。本実施例では、インク階調データは、シアンとマゼンタとイエロとブラックとの4つの色成分の階調値(例えば、0〜255の256階調)で画素の色を表すCMYK画素データである。色変換処理は、RGB画素データとCMYK画素データとを対応付けるカラープロファイルを用いて行われる。カラープロファイルは、例えば、ルックアップテーブルである。
ステップS30では、印刷データ生成部M125は、CMYK画素データの各色成分の階調値の変化に対して、印刷媒体に印刷される色の実際の濃度がリニアに変化するように、CMYK画素データの各色成分の値を補正する(キャリブレーション)。キャリブレーションは、元の階調値とキャリブレーション後の階調値とを対応付ける1次元ルックアップテーブルを用いて行われる。このルックアップテーブルは、CMYK毎に準備される。
ステップS40では、印刷データ生成部M125は、キャリブレートされたCMYK画素データを含むビットマップデータを、印刷画素毎のドットの形成状態のパターンを表すパターンデータに変換する(ハーフトーン処理)。ハーフトーン処理では、印刷画素の階調値が、元の階調値の階調数(ここでは、256階調)よりも少ない階調数で表される階調値(ここでは、ドット形成状態)に、変換される。本実施例では、ドットの形成状態は、互いにインク量(すなわち、ドットのサイズ)が異なる以下の4つの状態の中から決定される。すなわち、「大ドット」、「中ドット(中ドットのサイズ<大ドットのサイズ)」、「小ドット(小ドットのサイズ<中ドットのサイズ)」、「ドット無し」の4つの状態である。
本実施例では、印刷データ生成部M125は、いわゆる誤差拡散法に従って、パターンデータを生成する。印刷データ生成部M125は、生成したパターンデータを、印刷実行部200が解釈可能な形式のデータ(印刷データ)に変換する。印刷データ生成部M125は、生成した印刷データを印刷実行部200に供給する。なお、ステップS40では、ステップ90で決定されるパラメータが利用される。パラメータを決定する処理については、後述する。
図2は、ハーフトーン処理の概略図であり、図3は、ハーフトーン処理のフローチャートである。以下、図3の手順に沿って説明する。
ステップ500では、印刷データ生成部M125(図1)は、誤差マトリクス136と誤差バッファEBとを用いて、処理対象の印刷画素(注目画素)の誤差値Etを算出する。後述するように、誤差バッファEBは、各画素における濃度誤差(階調の誤差値)を格納している。誤差バッファEBは、揮発性メモリ120(図1)に、設けられている。誤差マトリクス136は、注目画素の周辺の所定の相対位置に配置された画素に、ゼロより大きい重みを割り当てている。図2の誤差マトリクス136では、記号「+」が注目画素を表し、周辺の画素に重みa〜mが割り当てられている。重みa〜mの合計は1である。印刷データ生成部M125は、この重みに従って、周辺の画素の誤差値の重み付き和を、注目画素の誤差値Etとして算出する。次に、印刷データ生成部M125は、誤差値Etと注目画素の階調値(以下、入力階調値Vinとも呼ぶ。例えば、シアンの階調値)との和を、第1階調値Vaとして算出する。
続くステップS510〜S540では、印刷データ生成部M125は、第1階調値Vaと、3つの閾値Th1〜Th3と、の間の大小関係に基づいて、注目画素のドット形成状態を決定する。本実施例では、入力階調値Vinは、0〜255の256段階で表される。小ドット閾値Th1は、小ドットを出力するための閾値である(例えば、ゼロ)。中ドット閾値Th2は、中ドットを出力するための閾値である(例えば、84)。大ドット閾値Th3は、大ドットを出力するための閾値である。後述するように、大ドット閾値Th3は可変値であり、パラメータ決定部M120によって決定される。
印刷データ生成部M125は、以下のように、ドット形成状態を決定する。
A)第1階調値Va>大ドット閾値Th3(S510:Yes):ドット形成状態=「大ドット」(S515)
B)第1階調値Vaが大ドット閾値Th3以下であり、かつ、第1階調値Va>中ドット閾値Th2(S520:Yes):ドット形成状態=「中ドット」(S525)
C)第1階調値Vaが中ドット閾値Th2以下であり、かつ、第1階調値Va>小ドット閾値Th1(S530:Yes):ドット形成状態=「小ドット」(S535)
D)第1階調値Vaが小ドット閾値Th1以下である(S530:No):ドット形成状態=「ドット無し」(S540)
ドット形成状態の決定の次のステップS550では、印刷データ生成部M125は、決定されたドット形成状態に対応付けられた階調値(ドット階調値Vbと呼ぶ)を取得する。本実施例では、以下のようにドット階調値が設定されている。
A)大ドット:ドット階調値Vb=255
B)中ドット:ドット階調値Vb=170
C)小ドット:ドット階調値Vb=84
D)ドット無し:ドット階調値Vb=ゼロ
ドット階調値Vbは、ドット形成状態によって表される階調値(濃度)を表している。このような対応関係は、ドット階調値テーブルとして、印刷データ生成部M125に予め組み込まれている。
次のステップS570では、印刷データ生成部M125は、注目誤差値Eaを算出する。注目誤差値Eaは、以下の式で表される。
注目誤差値Ea=第1階調値Va−ドット階調値Vb
印刷データ生成部M125は、算出した注目誤差値Eaを、注目画素の誤差値として、誤差バッファEBに登録する。
以上のように、印刷データ生成部M125は、CMYK毎に、各印刷画素のドット形成状態を決定する。
図4は、バンディングと粒状性とドットサイズとの関係を示す説明図である。図4(A)、図4(B)は、第2方向Dyに延びる3つの画素ラインL1、L2、L3を含む複数の印刷画素PPを示している。これらの画素ラインL1、L2、L3は、第2方向Dyと直交する第1方向Dxに沿って、この順番で、並んでいる。図4(A)は、全ての印刷画素PPに中ドットdtMが形成される第1パターンP1を示し、図4(B)は、中ドットdtMと大ドットdtLとドットの無い印刷画素PPとが混在する第2パターンP2を示している。これらのパターンP1、P2は、同じ階調の均一領域を表している。
図4(A)、図4(B)では、第2画素ラインL2に形成されるドットの位置が、第1方向Dxにずれたことと仮定している。このようなドットの位置ズレは、種々の原因に起因して生じ得る。例えば、印刷媒体の搬送のエラーや、インクの液滴を吐出するノズルの製造誤差が、ドットの位置ズレを引き起こし得る。
図4(A)には、第2画素ラインL2のドットに位置ズレに起因する2つのラインB1、B2が示されている。薄いラインB1は、第1画素ラインL1の中ドットdtMと第2画素ラインL2の中ドットdtMとの間の隙間が、意図せず広くなることによって、生じる。濃いラインB2は、第2画素ラインL2の中ドットdtMが、意図せずに第3画素ラインL3の中ドットdtMと重なることによって、生じる。このような、薄いラインB1または濃いラインB2は、バンディングの例である。
このようなバンディングは、印刷画素PPと同程度の大きさのドット(位置ズレが無い場合に印刷画素PPからはみ出ない程度の大きさのドット)が多数形成される場合に生じ易い。具体的には、バンディングを生じ易いドットの大きさは、位置ズレが無い場合には隣の印刷画素PPの同サイズドットとほとんど重ならず、位置ズレが生じた場合には隣の印刷画素PPの同サイズドットと重なるような、大きさである。本実施例では、中ドットdtMの大きさが、そのような大きさである。従って、中ドットdtMの密度(単位面積当たりの中ドットdtMの数)が大きい場合に、バンディングが生じる可能性がある。
図4(B)においても、第2画素ラインL2に形成されるドットの位置は、図4(A)の例と同じく、第1方向Dxにずれている。しかし、図示するように、バンディング(例えば、薄いラインまたは濃いライン)は、生じない。この理由は、大ドットdtLが形成されているからである。図示するように、大ドットdtLは、1つの印刷画素PPの全体を覆うことが可能であり、位置ズレが無い場合に印刷画素PPからはみ出るのに十分な大きさを有している。従って、位置ズレの有無に拘わらず、大ドットdtLは、隣の印刷画素PPのドット(例えば、中ドットdtMまたは大ドットdtL)と重なることができる。この結果、位置ズレが生じた場合であっても、意図しない隙間(例えば、薄いラインB1)と意図しないドット重畳(例えば、濃いラインB2)が生じることを抑制できる。また、大ドットdtLの密度が大きいほど、バンディングが生じる可能性を、低減できる。
図4(C)は、一部の印刷画素PPに中ドットdtMが形成される第3パターンP3を示し、図4(D)は、一部の印刷画素PPに大ドットdtLが形成される第4パターンP4を示している。これらのパターンP3、P4は、同じ階調の均一領域を表している。
図4(C)の第3パターンP3では、図4(D)の第4パターンP4と比べて、ドットのサイズが小さく、また、ドットの数(密度)が多い。従って、第3パターンP3は、第4パターンP4と比べて、良好な粒状性を実現できる。
以上のように、大ドットdtLの密度を増大させることによって、バンディングが生じる可能性を低減できる。逆に、大ドットdtLの密度を低減させて、より小さなドット(例えば、中ドットdtM)の密度を増大させることによって、粒状性を向上できる。以上、小ドットが無い場合を例に説明したが、小ドットが混在する場合も、同様である。
図5は、パラメータ決定処理のフローチャートである。この処理は、図1のステップS90の処理である。本実施例では、このパラメータ決定処理によって、ハーフトーン処理で利用されるパラメータである大ドットの大ドット閾値Th3が決定される。パラメータ決定処理は、入力画像データ毎に行われる。
最初のステップS100では、モード選択部M135(図1)は、ユーザの指示に応じて、動作モードを選択する。本実施例では、パラメータ決定処理と印刷データ生成との動作モードとして、「画質優先モード」と「部分的画質優先モード」と「速度優先モード」との3つのモードが実装されている。ユーザは、操作部170を操作することによって、好みの動作モードを指定する指示を入力することができる。モード選択部M135は、入力された指示に従って、動作モードを選択する。入力された指示が「画質優先モード」を示す場合には(S110:Yes)、「画質優先モード」の処理が実行される(S120)。入力された指示が「部分的画質優先モード」を示す場合には(S110:No、S115:Yes)、「部分的画質優先モード」の処理が実行される(S130)。入力された指示が「速度優先モード」を示す場合には(S110:No、S115:No)、「速度優先モード」の処理が実行される(S140)。
[A1.速度優先モード]
図6は、速度優先モード(図5:S140)のフローチャートである。ステップS200では、オブジェクト領域検出部M110(図1)は、印刷対象である対象画像データを解析することによって、オブジェクトを表すオブジェクト領域を検出する。本実施例では、図1のステップS10によって生成されるビットマップデータが、対象画像データとして、利用される。
図7は、オブジェクト領域の説明図である。図7(A)は、対象画像データによって表される対象画像TIを示す。図7(A)の対象画像TIは、5つのオブジェクト領域OA1〜OA5を含む。ここで、オブジェクトとは、背景とは異なる対象であり、例えば、文字、写真、イラスト、グラフ等の種々の出力対象を含む。
本実施例では、オブジェクト領域検出部M110(図1)は、対象画像TIから背景領域BAを除いた残りの領域を、オブジェクト領域として採用する。オブジェクト領域検出部M110は、背景領域BAに囲まれた矩形領域を、1つのオブジェクト領域として、検出する(例えば、図7(A)の第4と第5のオブジェクト領域OA4、OA5)。背景領域BAに囲まれた連続な領域の形状が矩形とは異なる場合には、オブジェクト領域検出部M110は、その領域を複数の矩形領域に分解し、各矩形領域をオブジェクト領域として検出する(例えば、第1、第2、第3オブジェクト領域OA1、OA2、OA3)。背景領域BAの特定方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、所定の色(例えば、白)の画素が連続する領域であって対象画像TIの端部を含む領域を、背景領域BAとして特定してもよい。所定の色の代わりに対象画像TIの縁部分の色を、背景領域BAの色として採用してもよい。
図6の次のステップS205では、オブジェクト種類識別部M112(図1)は、オブジェクト領域毎に、オブジェクトの種類を識別する。本実施例では、オブジェクトの種類は、「文字画像」と「撮影画像」と「描画画像」との中から選択される。「文字画像」は、文字を表す画像である。「撮影画像」は、写真等の撮影によって得られる画像である。「描画画像」は、イラストやグラフのように図形の描画によって得られる画像である。
図7(B)は、種類識別の条件を示すテーブルである。本実施例では、オブジェクト種類識別部M112は、色の分布幅Wと色数Cと画素密度Sとに応じて種類を識別する。
図7(C)は、分布幅Wと色数Cとの説明図である。図中には、輝度のヒストグラムが示されている。この輝度ヒストグラムは、1つのオブジェクト領域内の画素値から算出される輝度のヒストグラムである(本実施例では、輝度が0〜255の整数で表される)。このヒストグラムでは、背景領域BAとほぼ同じ色を表す画素が除かれている。具体的には、背景領域BAの色との差が所定値以下である色を表す画素(例えば、各色成分の画素値の差が所定の閾値以下)を、ヒストグラムから除くこととしている。
色数Cは、度数(画素数)が所定の閾値PTh以上である輝度の累積幅である。このような色数Cは、度数が閾値PTh以上である階級(binとも呼ばれる)の総数に、1つの階級の幅を乗じることによって、算出可能である。例えば、図7(C)のヒストグラムは、閾値PThを越える3つのピークPP1、PP2、PP3を示している。色数Cは、第1ピークPP1の閾値PThを越える部分の幅C1と、第2ピークPP2の閾値PThを越える部分の幅C2と、第3ピークPP3の閾値PThを越える部分の幅C3と、の和である。一般的に、文字は少ない色で表現されることが多いので、オブジェクト領域が文字を表す場合には、色数Cは少なくなる。撮影画像は、撮影された被写体の種々の色を表すので、オブジェクト領域が撮影画像を表す場合には、色数Cが多くなる。描画画像は、文字と比べて多くの色で表現されることが多いが、撮影画像と比べると、利用される色の数は少ないことが多い。従って、オブジェクト領域が描画画像を表す場合には、色数Cは、文字画像の色数Cよりも多く、撮影画像の色数Cよりも少ない傾向がある。
分布幅Wは、度数(画素数)が所定の閾値PTh以上である輝度(階級)の最低値と最高値との間の差(幅)である。色数Cの説明と同じ理由により、オブジェクト領域が文字を表す場合には、分布幅Wは小さくなり、オブジェクト領域が撮影画像を表す場合には、分布幅Wが大きくなる。そして、オブジェクト領域が描画画像を表す場合には、分布幅Wは、文字画像の分布幅Wよりも大きく、撮影画像の分布幅Wよりも小さい傾向がある。
画素密度Sは、オブジェクト領域において、背景とほぼ同じ色を表す画素を除いた残りの画素の密度(単位面積当たりの画素数)である。背景とほぼ同じ色を表す画素は、ヒストグラムから除かれた画素と同じである。一般的に、文字は、背景上に、背景とは異なる色の細線で、書かれている。従って、オブジェクト領域が文字を表す場合には、画素密度Sが小さくなる。撮影画像では、ほとんどの部分が、背景とは異なる色で表されている。従って、オブジェクト領域が撮影画像を表す場合には、画素密度Sが大きくなる。描画画像は、文字と同様に、背景上に、背景とは異なる色で表現されている。ただし、文字とは異なり、描画画像は、細線に限らず、太線または塗りつぶされた領域を含み得る。従って、オブジェクト領域が描画画像を表す場合には、画素密度Sは、文字画像の画素密度Sよりも大きく、撮影画像の画素密度Sよりも小さい傾向がある。
図7(B)の判断条件は、以上の特徴を考慮して、構成されている。具体的には、オブジェクト種類識別部M112は、以下の3つの判断結果の組み合わせに対応付けられた種類を選択する。
判断1)分布幅Wが、所定の分布幅閾値Wth以上であるか否か
判断2)色数Cが、所定の色数閾値Cth以上であるか否か
判断3)画素密度Sが、所定の画素密度閾値Sth以上であるか否か
例えば、分布幅Wが分布幅閾値Wth未満であり、色数Cが色数閾値Cth未満であり、画素密度Sが画素密度閾値Sth未満である場合には、オブジェクト種類識別部M112は、オブジェクト領域の種類が「文字画像」であると判断する。
図6のステップS205では、オブジェクト種類識別部M112(図1)は、図7(C)のようなヒストグラムを生成し、ヒストグラムを解析することによって、分布幅Wと色数Cとを算出し、また、オブジェクト領域を解析することによって、画素密度Sを算出する。そして、オブジェクト種類識別部M112は、算出された分布幅Wと色数Cと画素密度Sとを用いて、種類を識別する。オブジェクト種類識別部M112は、全てのオブジェクト領域の種類を識別する。
次に、特性情報決定部M115(図1)は、オブジェクト領域毎に、バンディング推定値BEを決定する。バンディング推定値BEは、オブジェクト領域の印刷済画像にバンディングが生じる可能性の高さを表す特性情報(推定値)である。ステップS210では、特性情報決定部M115は、全てのオブジェクト領域の処理が終了したか否かを判断する。未処理のオブジェクト領域が残っている場合には(S210:No)、特性情報決定部M115は、ステップS215に移行する。
ステップS215では、特性情報決定部M115は、未処理のオブジェクト領域の中から1つのオブジェクト領域を注目オブジェクト領域として選択し、注目オブジェクト領域の種類が「撮影画像」または「描画画像」であるか否かを判断する。注目オブジェクト領域の種類が「撮影画像」または「描画画像」である場合には(S215:Yes)、ステップS220で、特性情報決定部M115は、注目オブジェクト領域のバンディング推定値BEを「1」に決定する。注目オブジェクト領域の種類が「文字画像」である場合には(S215:No)、ステップS230で、特性情報決定部M115は、注目オブジェクト領域のバンディング推定値BEを「ゼロ」に決定する。
撮影画像と描画画像とは、色の変化が小さい均一な領域を含む場合がある。例えば、撮影画像は、雲一つない青空を表す場合がある。また、描画画像は、1つの色で塗られた図形を含む場合がある。このような、おおよそ均一な領域では、バンディングが目立ちやすい。一方、文字画像は、細線で表されることが多いので、文字画像では、バンディングは目立ちにくい。従って、本実施例では、撮影画像と描画画像とのバンディング推定値BEが大きな値(1)に決定され、文字画像のバンディング推定値BEは小さな値(0)に決定される。
バンディング推定値BEの決定の後、特性情報決定部M115は、ステップS210に戻る。全てのオブジェクト領域のバンディング推定値BEが決定された場合には(S210:Yes)、処理は、ステップS240に移行する。
ステップS240では、平均特性情報算出部M116は、総合バンディング推定値BE_Tを決定する。本実施例では、総合バンディング推定値BE_Tは、オブジェクト領域のサイズによって重み付けを行って平均化して得られる、バンディング推定値BEの重み付き平均値である。図8は、総合バンディング推定値BE_Tの概要図である。図中には、n個(nは2以上の整数)のオブジェクト領域が検出された場合の算出例が示されている。値BEkは、k番目(kは1〜nのいずれか)のオブジェクト領域のバンディング推定値BEを示し、値Skは、k番目のオブジェクト領域のサイズを示している。サイズとしては、例えば、オブジェクト領域に含まれる画素数(面積に対応する)を採用可能である。図示するように、総合バンディング推定値BE_Tは、値BEkと値Skの積の合計値を、値Skの合計値で割ることによって、算出される。ここで、合計値は、全てのオブジェクト領域に関する合計値である。このようにして算出される総合バンディング推定値BE_Tは、対象画像TIの印刷済画像にバンディングが生じる可能性を表している。
図6のステップS245では、パラメータ決定部M120は、総合バンディング推定値BE_Tを利用することによって、大ドットの大ドット閾値Th3を決定する。図9は、総合バンディング推定値BE_Tと、閾値Th1、Th2、Th3との関係を示すグラフと、ドットパターンの概略と、を示す。グラフにおいて、横軸は、総合バンディング推定値BE_Tを示し、縦軸は、閾値Th1、Th2、Th3を示す。第1パターンPT1は、総合バンディング推定値BE_Tが第1値BE_T1である場合のドットパターンの例を示す。第2パターンPT2は、総合バンディング推定値BE_Tが第1値BE_T1よりも大きい第2値BE_T2である場合のドットパターンの概略を示す。
本実施例では、パラメータ決定部M120は、第1対応関係Th3aに従って、大ドット閾値Th3を決定する。図示するように、大ドット閾値Th3は、総合バンディング推定値BE_Tが大きいほど小さくなるように変化する。第1パターンPT1に示すように、大ドット閾値Th3が大きい場合には、大ドットdtLが形成され難く、小ドットdtSと中ドットdtMとが形成され易い。大ドットdtLの割合LR1(大ドットdtLの数/印刷画素PPの総数)は、後述の第2パターンPT2と比べて、小さい。一方、第2パターンPT2に示すように、大ドット閾値Th3が小さい場合には、大ドットdtLが形成され易い。大ドットdtLの割合LR2は、第1パターンPT1のLR1と比べて、大きい。
このように、バンディングの可能性が高い場合には(総合バンディング推定値BE_Tが大きい場合には)、大ドット閾値Th3が小さいので、単位面積当たりの大ドットdtLの数(例えば、図9の第2割合LR2)が多くなる。この結果、図3(B)で説明したように、バンディングが生じる可能性を低減できる。
一方、バンディングの可能性が低い場合(総合バンディング推定値BE_Tが小さい場合)には、大ドット閾値Th3が大きいので、単位面積当たりの大ドットdtLの数(例えば、図9の第1割合LR1)が少なくなり、この代わりに、小ドットdtSと中ドットdtMとの総数が多くなる。この結果、図3(C)で説明したように、粒状性を向上できる。また、単位面積当たりの大ドットdtLの数が少なくても、総合バンディング推定値BE_Tが小さいので、バンディングを抑制することができる。
なお、小ドット閾値Th1と中ドット閾値Th2とは、総合バンディング推定値BE_Tに依らずに一定である。具体的には、小ドット閾値Th1は、小ドットのドット階調値Vb1(ここでは、84)と同じである。中ドット閾値Th2は、中ドットのドット階調値Vb2(ここでは、170)と同じである。また、総合バンディング推定値BE_Tがゼロである場合の大ドット閾値Th3は、大ドットのドット階調値Vb3(ここでは、255)と同じである。
以上のように、パラメータ決定部M120(図1)が大ドット閾値Th3を決定したことに応じて、図6の処理は終了する。印刷データ生成部M125は、決定された大ドット閾値Th3を利用することによって、ハーフトーン処理(図1:S40)を実行する。本実施例では、全ての種類のオブジェクト領域に、共通の大ドット閾値Th3が適用される。共通の大ドット閾値Th3は背景領域BAにも適用されてよい。
このように、速度優先モードでは、オブジェクト領域毎にバンディング推定値BEが決定される。そして、オブジェクト領域のサイズ(面積)によって重み付けを行って平均化された総合バンディング推定値BE_Tを利用して、大ドット閾値Th3が決定される。従って、適切なバンディング抑制を実現できる。さらに、本実施例では、全てのオブジェクト領域に対して、共通の大ドット閾値Th3を利用することによって、ハーフトーン処理が行われる。従って、処理を簡素化できる。
なお、総合バンディング推定値BE_Tと大ドット閾値Th3との対応関係としては、総合バンディング推定値BE_Tが大きいほど大ドット閾値Th3が小さくなるような、種々の対応関係を採用可能である。例えば、図9の第2対応関係Th3bのように、総合バンディング推定値BE_Tの変化に対して、大ドット閾値Th3が、複数の段階を経てステップ状に変化してもよい。
また、図6のステップS220で決定されるバンディング推定値BEは、オブジェクト領域に応じて変化する可変値であってもよい。図10は、バンディング推定値BEの別の実施例を示すグラフである。図10(A)の実施例では、特性情報決定部M115(図1)は、色数CNが多いほどバンディング推定値BEを小さくする。色数CNは、オブジェクト領域で利用される色の総数である。色数CNが少ないほど、オブジェクト領域が均一な領域を含む可能性が高い。バンディングは均一領域で目立ちやすい。従って、特性情報決定部M115は、色数CNが多いほどバンディング推定値BEを小さくすることによって、バンディングの可能性に関連する適切なバンディング推定値BEを決定できる。
図10(B)の実施例では、特性情報決定部M115は、彩度STが低いほどバンディング推定値BEを大きくする。彩度STは、オブジェクト領域における彩度の平均値である。彩度STが低いほど、濃度が薄いので、大ドットが形成される可能性が低くなる。従って、彩度STが低いほど、バンディングが生じる可能性が高い。特性情報決定部M115は、彩度STが低いほどバンディング推定値BEを大きくすることによって、バンディングの可能性に関連する適切なバンディング推定値BEを決定できる。なお、彩度STとしては、オブジェクト領域内の彩度を反映する種々の統計量を採用可能である。例えば、オブジェクト領域内の彩度の中央値または最頻値を採用可能である。
図10(C)の実施例では、特性情報決定部M115は、サイズSSが大きいほどバンディング推定値BEを大きくする。サイズSSは、オブジェクト領域の印刷済画像のサイズを表している。サイズSSが大きいほど、意図しない隙間や意図しないドット重畳が生じる部分が多くなる。従って、サイズSSが大きいほど、バンディングが生じる可能性が高い。特性情報決定部M115は、サイズSSが大きいほどバンディング推定値BEを大きくすることによって、バンディングの可能性に関連する適切なバンディング推定値BEを決定できる。なお、サイズSSとしては、オブジェクト領域に含まれる画素の総数(面積に対応する)を採用可能である。この代わりに、オブジェクト領域の一端から他端までの最長の長さを採用してもよい。
なお、特性情報決定部M115は、複数種類の情報を利用することによって、バンディング推定値BEを決定してもよい。例えば、特性情報決定部M115は、色数CNとサイズSSとに応じてバンディング推定値BEを決定してもよい。この場合、サイズSSが同じ場合には色数CNが多いほどバンディング推定値BEが小さくなり、色数CNが同じ場合にはサイズSSが大きいほどバンディング推定値BEが大きくなることが好ましい。これに限らず、バンディング推定値BEの決定に利用される情報としては、色数CNと彩度STとサイズSSとから任意に選択された情報の組み合わせを採用可能である。
また、オブジェクト領域の種類に拘わらずに、ステップS220で全てのオブジェクト領域のバンディング推定値BEを決定してもよい。
[A2.画質優先モード]
図11は、画質優先モード(図5:S120)のフローチャートである。画質優先モードでは、オブジェクト領域毎に決定されるバンディング推定値BEを利用することによって、オブジェクト領域毎にパラメータ(大ドット閾値Th3)が決定される。図11では、図6のステップと同じステップに、同じ符号が付されている。ステップS200、S205、S210、S215は、図6のステップS200、S205、S210、S215と、それぞれ同じである。なお、画質優先モードでは、全てのオブジェクト領域の処理が終了した場合には(S210:Yes)、図11の処理は終了する。
注目オブジェクト領域の種類が「撮影画像」または「描画画像」である場合には(S215:Yes)、ステップS220aで、特性情報決定部M115(図1)は、注目オブジェクト領域のバンディング推定値BEを決定する。画質優先モードでは、図10で説明したように、オブジェクト領域に応じて変化するバンディング推定値BEを決定する。本実施例では、特性情報決定部M115は、色数CN(図10(A))に応じてバンディング推定値BEを決定する。
ステップS225では、パラメータ決定部M120は、バンディング推定値BEを利用することによって、注目オブジェクト領域に適用すべき大ドット閾値Th3を決定する。パラメータ決定部M120は、図9の対応関係に従って、大ドット閾値Th3を決定する(総合バンディング推定値BE_Tの代わりに、バンディング推定値BEが利用される)。
ステップS227では、パラメータ決定部M120は、隣接部分の処理を行う。図12(A)は、隣接部分の処理のフローチャートである。図12(B)は、隣接部分の処理の概略図である。パラメータ決定部M120は、注目オブジェクト領域内の画素毎に、処理済オブジェクト領域と隣接する部分のための処理を行う。ステップS310では、パラメータ決定部M120は、注目オブジェクト領域内の全ての画素の処理が終了したか否かを判断する。未処理の画素が残っている場合には(S310:No)、パラメータ決定部M120は、ステップS315に移行する。
ステップS315では、パラメータ決定部M120は、未処理の画素の中から1つの画素を注目画素として選択し、注目画素が、注目オブジェクト領域に隣接する処理済オブジェクト領域から遠いか否かを判断する。本実施例では、パラメータ決定部M120は、注目オブジェクト領域に隣接する処理済オブジェクト領域と注目画素との間の最短距離(以下「隣接距離」と呼ぶ)が、所定距離より大きい場合に、遠いと判断する。ここで、所定距離は、L画素(Lは2以上の整数)である。
図12(B)には、オブジェクト領域OA1、OA2、OA3と、注目画素Pi1、Pi2、Pi3と、隣接距離Di1、Di2と、部分領域SA1、SA2、SA3と、が示されている。第1と第2のオブジェクト領域OA1、OA2は、処理済オブジェクト領域であり、第3オブジェクト領域OA3は、注目オブジェクト領域である。第1オブジェクト領域OA1は、第3オブジェクト領域OA3の上端(第1方向Dxの反対方向側の端)と接している。第2オブジェクト領域OA2は、第3オブジェクト領域OA3の左端(第2方向Dyの反対方向側の端)と接している。
第1部分領域SA1と第2部分領域SA2と第3部分領域SA3とは、第3オブジェクト領域OA3の一部の領域である。第1部分領域SA1は、第1オブジェクト領域OA1からの距離が所定距離(L画素)以下の領域である。第2部分領域SA2は、第2オブジェクト領域OA2からの距離が所定距離(L画素)以下の領域である。第3部分領域SA3は、第1オブジェクト領域OA1からの距離と第2オブジェクト領域OA2からの距離とのいずれもが、所定距離(L画素)以下の領域である。
第1注目画素Pi1は、第1部分領域SA1内の画素である。第1隣接距離Di1は、第1注目画素Pi1の隣接距離であり、第1オブジェクト領域OA1(2つのオブジェクト領域OA1、OA3の境界BB1)から第1注目画素Pi1までの最短距離である。第2注目画素Pi2は、第2部分領域SA2内の画素である。第2隣接距離Di2は、第2注目画素Pi2の隣接距離であり、第2オブジェクト領域OA2(2つのオブジェクト領域OA2、OA3の境界BB2)から第2注目画素Pi2までの最短距離である。第3注目画素Pi3は、第1オブジェクト領域OA1と第2オブジェクト領域OA2とのいずれからも遠い位置にある画素である。
第1値Th31は、第1オブジェクト領域OA1の大ドット閾値である。第2値Th32は、第2オブジェクト領域OA2の大ドット閾値である。第3値Th33は、第3オブジェクト領域OA3の大ドット閾値である。
図12のステップS315では、隣接距離が所定距離(L画素)よりも大きい場合には(S315:Yes)、パラメータ決定部M120は、注目画素に適用すべき大ドット閾値として、図11のステップS225で決定された大ドット閾値を、設定する(S320)。例えば、図12(B)の第3注目画素Pi3の大ドット閾値は、ステップS225で決定された大ドット閾値に設定される。
隣接距離が所定距離以下である場合には(S315:No)、パラメータ決定部M120は、注目画素に適用すべき大ドット閾値を、隣接する処理済オブジェクト領域の大ドット閾値から、注目オブジェクト領域の大ドット閾値まで、隣接距離に比例して変化するように、算出する(S330)。例えば、図12(B)の第1注目画素Pi1の大ドット閾値Th3は、以下の式で算出される。
Th3=(1−Di1/L)*Th31 + (Di1/L)*Th33
このように、第1部分領域SA1では、注目画素の大ドット閾値Th3は、第1オブジェクト領域OA1に近いほど第1値Th31に近く、かつ、第1オブジェクト領域OA1から遠いほど第3値Th33に近くなるように、複数の段階を経て変化する。隣接距離がゼロである場合には、大ドット閾値Th3は、第1値Th31と同じである。隣接距離が所定距離(L画素)である場合には、大ドット閾値Th3は、第3値Th33と同じである。従って、第1オブジェクト領域OA1から第3オブジェクト領域OA3まで画素を辿る場合に、大ドット閾値Th3は、複数の段階を経て変化する。すなわち、第1オブジェクト領域OA1と第3オブジェクト領域OA3との間で、大ドット閾値Th3が急激に変化することを抑制できる。この結果、第1オブジェクト領域OA1と第3オブジェクト領域OA3との間で大ドット閾値Th3が切り替わる境界が目立つ可能性を低減できる。具体的には、大ドットの密度が第1オブジェクト領域OA1と第3オブジェクト領域OA3との間で急激に変化する可能性を、低減できる。
第2注目画素Pi2の大ドット閾値Th3についても、同様に決定される。すなわち、第2部分領域SA2では、注目画素の大ドット閾値Th3は、第2オブジェクト領域OA2に近いほど第2値Th32に近く、かつ、第2オブジェクト領域OA2から遠いほど第3値Th33に近くなるように、複数の段階を経て変化する。隣接距離がゼロである場合には、大ドット閾値Th3は、第2値Th32と同じである。隣接距離が所定距離(L画素)である場合には、大ドット閾値Th3は、第3値Th33と同じである。
第3部分領域SA3の画素のための大ドット閾値としては、隣接する2つの処理済オブジェクト領域OA1、OA2の閾値Th31、Th32を利用することによって得られる種々の値を採用可能である。例えば、第1部分領域SA1と同様に算出される閾値と、第2部分領域SA2と同様に算出される閾値と、の平均値を採用可能である。
処理済オブジェクト領域が、注目オブジェクト領域の右または下に隣接する場合も、同様に、パラメータ(大ドット閾値)が決定される。
以上のように、パラメータ決定部M120は、注目オブジェクト領域内の画素毎に、大ドット閾値を決定する。全ての画素の大ドット閾値を決定したことに応じて、パラメータ決定部M120は、図12の処理(すなわち、図11のステップS227)を終了する。
注目オブジェクト領域の種類が「文字画像」である場合には(図11:S215:No)、ステップS235で、パラメータ決定部M120は、注目オブジェクト領域に適用すべき大ドット閾値として、標準の大ドット閾値を選択する。標準の大ドット閾値は、例えば、大ドットのドット階調値Vb3と同じ値である。
注目オブジェクト領域の大ドット閾値の決定の後、処理は、ステップS210に戻る。全てのオブジェクト領域の大ドット閾値が決定された場合には(S210:Yes)、図11の処理は終了する。印刷データ生成部M125は、決定された大ドット閾値を利用することによって、ハーフトーン処理(図1:S40)を実行する。なお、印刷データ生成部M125は、背景領域(例えば、図7(A)の背景領域BA)では、標準の大ドット閾値を利用する。
このように、画質優先モードでは、オブジェクト領域毎に、オブジェクト領域に適した大ドット閾値Th3が決定され、各オブジェクト領域に対して、オブジェクト領域毎に決定された大ドット閾値Th3を利用して、ハーフトーン処理が行われる。従って、対象画像データが種々の種類の複数のオブジェクトを含む場合であっても、オブジェクト領域毎のバンディングの可能性に適したハーフトーン処理を実行することができる。従って、適切なバンディング抑制を実現することができる。
また、画質優先モードでは、隣接部分の処理(図11:S227)が実行されるので、2つのオブジェクト領域が互いに接する部分において、大ドット閾値が切り替わる境界が目立つ可能性を低減できる。ただし、このような隣接部分の処理を省略してもよい。
なお、オブジェクト領域の種類に拘わらずに、ステップS220a、S225、S227で、全てのオブジェクト領域の大ドット閾値Th3を決定してもよい。
[A3.部分的画質優先モード]
図13は、部分的画質優先モード(図5:S130)のフローチャートである。部分的画質優先モードでは、ユーザの指示に応じて、画質優先モードで処理されるオブジェクト領域と、速度優先モードで処理されるオブジェクト領域とが、決定される。ステップS400では、領域分類部M130(図1)は、ユーザの指示を利用することによって、オブジェクト領域を、第1区分と第2区分とのいずれかに分類する。第1区分は、画質優先モードの区分であり、第2区分は、速度優先モードの区分である。
領域分類部M130は、ユーザの指示を受けるための画面を表示部180(図1)に表示する。図14は、表示画面の例を示す説明図である。図14(A)の表示画面UIaは、対象画像TIから検出されたオブジェクト領域を表している。図14(A)の例では、5つのオブジェクト領域OA11〜OA15が検出されている。また、表示画面UIaには、選択枠UA1、UA2も示されている。ユーザは、操作部170を操作することによって、選択枠の移動、変形、追加、削除を、行うことができる。領域分類部M130は、選択枠で囲まれるオブジェクト領域を、第1区分に分類し、他のオブジェクト領域を、第2区分に分類する。なお、この表示画面UIaを採用する場合には、図13のステップS400で、オブジェクト領域検出部M110が、オブジェクト領域を検出する。領域分類部M130は、検出結果を利用することによって、表示画面UIaを表示部180に表示する。このような表示画面UIaを採用すれば、ユーザは、オブジェクトの分類を、容易に行うことができる。
領域分類部M130は、図14(A)の表示画面UIaに限らず、他の表示画面を表示部180に表示してもよい。図14(B)は、表示画面の別の実施例を示す説明図である。図示された表示画面UIbは、オブジェクト領域のサイズ(例えば、画素の総数)の閾値を調整するスライダーSDを表している。ユーザは、表示部180を操作することによって、スライダーSDを移動させることができる。領域分類部M130は、スライダーSDによって表される閾値よりもサイズが大きいオブジェクト領域を、第1区分に分類し、残りのオブジェクト領域を、第2区分に分類する。
図13の次のステップS410では、分類結果に応じたパラメータ決定が行われる。パラメータ決定部M120は、第1区分に分類されたオブジェクト領域に対しては、画質優先モード(図11)に従って、大ドット閾値Th3を決定する(ステップS414)。パラメータ決定部M120は、第2区分に分類されたオブジェクト領域に対しては、速度優先モード(図6)に従って、大ドット閾値Th3を決定する。
以上のように、パラメータ決定部M120が大ドット閾値Th3を決定したことに応じて、図13の処理は終了する。印刷データ生成部M125は、決定された大ドット閾値Th3を利用することによって、ハーフトーン処理(図1:S40)を実行する。なお、印刷データ生成部M125は、背景領域(例えば、図7(A)の背景領域BA)では、標準の大ドット閾値を利用する。
このように、部分的画質優先モードでは、ユーザの指示を利用することによって分類された第1区分のオブジェクト領域に対しては、画質優先モードに従って大ドット閾値Th3が決定されるので、オブジェクト領域毎のバンディングの可能性に適したハーフトーン処理を、ユーザの要望に合わせて実現することができる。また、ユーザの指示を利用することによって分類された第2区分のオブジェクト領域に関しては、速度優先モードに従って決定された共通の大ドット閾値Th3(第2区分のオブジェクト領域に共通の大ドット閾値Th3)が決定されるので、処理を簡素化できる。
以上のように、第1実施例では、大ドット閾値Th3として、バンディング推定値BEに応じて変化する値が決定されるので、バンディングの可能性に適したハーフトーン処理を実行することができる。従って、適切なバンディング抑制を実現することができる。また、第1実施例では、図5で説明したように、ユーザの指示に応じて動作モードが選択されるので、ユーザの要望に適したバンディング抑制を実現することができる。
[B.第2実施例]
図15は、速度優先モードの別の実施例のフローチャートである。図15の処理は、図6の処理の代わりに、採用可能である。図6の処理とは異なり、図15の処理では、文字画像と識別されたオブジェクト領域においては、標準の大ドット閾値が利用される。また、撮影画像または描画画像と識別されたオブジェクト領域においては、撮影画像または描画画像と識別されたオブジェクト領域のバンディング推定値BEを利用して、大ドット閾値Th3が決定される。
図15では、図6のステップと同じステップに、同じ符号が付されている。ステップS200、S205、S210、S215、S220は、図6のステップS200、S205、S210、S215、S220と、それぞれ同じである。本実施例では、図6のステップS230は、省略されている。すなわち、文字画像と識別されたオブジェクト領域のバンディング推定値BEの決定は、省略される。
全てのオブジェクト領域の処理が終了した場合には(S210:Yes)、処理は、ステップS240bに移行する。ステップS240bでは、平均特性情報算出部M116(図1)は、総合バンディング推定値BE_Tを算出する。本実施例では、総合バンディング推定値BE_Tは、撮影画像および描画画像のオブジェクト領域のバンディング推定値BEの、重み付き平均値である。重みは、各オブジェクト領域のサイズ(面積)である。
ステップS245bでは、パラメータ決定部M120は、総合バンディング推定値BE_Tを利用することによって、撮影画像および描画画像のオブジェクト領域のための大ドット閾値Th3を決定する。大ドット閾値Th3は、図6のステップS245と同様に、決定される。
ステップS250bでは、パラメータ決定部M120は、他のオブジェクト領域(文字画像のオブジェクト領域、および、背景領域BA)に適用すべき大ドット閾値Th3として、標準の大ドット閾値Th3を設定する。
以上のように、パラメータ決定部M120(図1)が大ドット閾値Th3を決定したことに応じて、図15の処理は終了する。印刷データ生成部M125は、決定された大ドット閾値Th3を利用することによって、ハーフトーン処理(図1:S40)を実行する。
このように、特性情報決定部M115は、オブジェクト領域の全種類のうちの特定の一部の種類のオブジェクト領域に関して、オブジェクト領域毎にバンディング推定値BEを決定し、他の種類についてはバンディング推定値BEを決定しなくてもよい。平均特性情報算出部M116は、特定の一部の種類のオブジェクト領域のバンディング推定値BEを利用して、総合バンディング推定値BE_Tを算出してもよい。パラメータ決定部M120は、このように算出された総合バンディング推定値BE_Tを利用して、共通の大ドット閾値Th3を決定してよい。印刷データ生成部M125は、決定された共通の大ドット閾値Th3を利用することによって、特定の一部の種類のオブジェクト領域のハーフトーン処理を実行してもよい。ここで、特定の一部の種類としては、他の種類と比べてバンディングの可能性が高いと考えられる種類を採用することが好ましい。例えば、種類の選択肢が「撮影画像」と「描画画像」と「文字画像」とである場合には、「撮影画像」と「描画画像」との少なくとも一方を、特定の種類として採用することが好ましい。こうすれば、バンディングの可能性が高いオブジェクト領域に適したハーフトーン処理を実現できる。なお、特定の一部の種類のオブジェクト領域のバンディング推定値BEを利用することで決定された大ドット閾値Th3を、全ての種類のオブジェクト領域に適用してもよい。また、図6の実施例のように、全ての種類のオブジェクト領域のバンディング推定値BEから決定された大ドット閾値Th3を、全ての種類のオブジェクト領域に適用してもよい。
C.変形例:
(1)上記各実施例において、オブジェクト領域の検出方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、色の変化の小さい均一な領域を背景領域として採用し、残りの領域をオブジェクト領域として採用してもよい。また、オブジェクト領域の形状は、矩形に限らず、種々の形状であってよい。
(2)上記各実施例と各変形例とにおいて、オブジェクト領域の種類を識別する方法としては、図7(B)、図7(C)の方法に限らず、他の種々の方法を採用可能である。例えば、文字のパターンマッチングを利用することによって、文字画像を識別してもよい。
(3)ハーフトーン処理の方法としては、誤差拡散法に従う方法に限らず、他の種々の方法を採用可能である。例えば、いわゆるディザマトリクスを利用するハーフトーン処理を採用してもよい。「大ドット」と「中ドット」と「小ドット」と「ドット無し」との4つのドット形成状態を利用可能な場合には、大ドット用のディザマトリクスと、中ドット用のディザマトリクスと、小ドット用のディザマトリクスと、を利用することによって、ハーフトーン処理を実現することができる。例えば、元の階調値が0〜255の256階調で表されると仮定する。元の階調値が0〜84の範囲内の場合には、元の階調値と小ドット用のディザマトリクスとを比較することによって、小ドットの有無を決定する。元の階調値が85〜170の範囲内の場合には、元の階調値と中ドット用のディザマトリクスとを比較することによって、中ドットの有無を決定する。元の階調値が171〜255の範囲内の場合には、元の階調値と大ドット用のディザマトリクスとを比較することによって、大ドットの有無を決定する。こうすることによって、適切なハーフトーン処理を実現できる。
ディザマトリクスを利用するハーフトーン処理を採用する場合には、ディザマトリクスを、バンディング推定値BEまたは総合バンディング推定値BE_Tを利用して決定すればよい。バンディングの可能性が高い場合には、大ドットのディザマトリクスの閾値を小さくし、小ドットのディザマトリクスの閾値と中ドットのディザマトリクスの閾値とを大きくすればよい。バンディングの可能性が低い場合には、大ドットのディザマトリクスの閾値を大きくし、小ドットのディザマトリクスの閾値と中ドットのディザマトリクスの閾値とを小さくすればよい。
(4)ドット形成状態としては、「大ドット」と「中ドット」と「小ドット」と「ドット無し」との4つの状態に限らず、種々の状態を採用可能である。一般には、ドットの無い状態と、図4(A)で説明した中ドットdtMのようなサイズを有する第1ドットが形成される状態と、図4(B)で説明した大ドットdtLのようなサイズを有する第2ドットが形成される状態と、を含む複数の状態を採用可能である。例えば、第2ドット(大ドットdtL)よりも大きいドットを利用可能であってもよい。いずれの場合も、バンディング推定値BEまたは総合バンディング推定値BE_Tによって表されるバンディングの可能性が高い場合には、単位面積当たりの第2ドットの数を増大することによって、バンディングの可能性を低減できる。バンディング推定値BEまたは総合バンディング推定値BE_Tによって表されるバンディングの可能性が低い場合には、単位面積当たりの第2ドットの数の低減と、第2ドットよりも小さいドットの数の増加とによって、粒状性を向上できる。
(5)上記各実施例と各変形例とにおいて、パラメータ決定処理(図1:S90)で利用される対象画像データは、ラスタライズによって生成されるビットマップデータに限らず、印刷対象である種々の画像データを採用可能である。例えば、入力画像データを対象画像データとして採用してもよい。また、色変換処理またはキャリブレーションによって得られるCMYKの画像データを、対象画像データとして採用してもよい。
(6)上記各実施例と各変形例とにおいて、「速度優先モード」と「画質優先モード」と「部分的画質優先モード」とから任意に選択された一部のモードのみが、制御装置100に実装されてもよい。実装されるモードが1つの場合には、モード選択部M135を省略できる。
(7)上記各実施例と各変形例とにおいて、制御装置100は、画像処理装置の例である。また、上記各実施例と各変形例とにおいて、制御装置100と印刷実行部200とが、互いに異なる筐体に収容された独立の装置として、実現されてもよい。
(8)上記各実施例と各変形例とにおいて、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の印刷データ生成部M125の機能を、論理回路を有する専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...制御装置、110...CPU、120...揮発性メモリ、130...不揮発性メモリ、132...プログラム、136...誤差マトリクス、170...操作部、180...表示部、190...通信部、200...印刷実行部、900...プリンタ、M100...印刷制御部、M110...オブジェクト領域検出部、M112...オブジェクト種類識別部、M115...特性情報決定部、M116...平均特性情報算出部、M120...パラメータ決定部、M125...印刷データ生成部、M130...領域分類部、M135...モード選択部、EB...誤差バッファ

Claims (11)

  1. 印刷のための画像処理を行う画像処理装置であって、
    印刷対象である対象画像データから、第1オブジェクトを表す第1オブジェクト領域と、第2オブジェクトを表す第2オブジェクト領域と、を含む複数のオブジェクト領域を検出するオブジェクト領域検出部と、
    前記オブジェクト領域毎に、前記オブジェクト領域の印刷済画像にバンディングが生じる可能性に関連する情報である特性情報を決定する特性情報決定部であって、前記第1オブジェクト領域の第1特性情報と、前記第2オブジェクト領域の第2特性情報と、を含む複数の特性情報を決定する前記特性情報決定部と、
    前記第1特性情報と前記第2特性情報との両方を利用して、前記第2オブジェクト領域の印刷画素毎のドットの形成状態を決定するハーフトーン処理で利用されるパラメータを決定するパラメータ決定部と、
    前記決定されたパラメータを利用することによって、前記第2オブジェクト領域に対して前記ハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理部と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 印刷のための画像処理を行う画像処理装置であって、
    印刷対象である対象画像データから、第1オブジェクトを表す第1オブジェクト領域と、第2オブジェクトを表す第2オブジェクト領域と、を含む複数のオブジェクト領域を検出するオブジェクト領域検出部と、
    前記オブジェクト領域毎に、前記オブジェクト領域の印刷済画像にバンディングが生じる可能性に関連する情報である特性情報を決定する特性情報決定部と、
    印刷画素毎のドットの形成状態を決定するハーフトーン処理で利用されるパラメータとして、前記特性情報に応じて変化するパラメータを決定するパラメータ決定部と、
    前記決定されたパラメータを利用することによって、前記ハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理部と、
    を備え、
    前記特性情報決定部と前記パラメータ決定部と前記ハーフトーン処理部とは、それぞれ、複数の動作モードを有し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記特性情報決定部と前記パラメータ決定部と前記ハーフトーン処理部とのそれぞれの動作モードを、ユーザの指示に応じて選択する、モード選択部を含む、
    画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
    前記特性情報決定部は、前記オブジェクト領域のサイズと、前記オブジェクト領域で利用される色の総数と、前記オブジェクト領域における彩度と、のうちの少なくとも1つを利用することによって、前記特性情報を決定する、
    画像処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記オブジェクト領域で表されるオブジェクトの種類を識別するオブジェクト種類識別部と、
    前記オブジェクト領域毎に決定される複数の前記特性情報を、対応する前記オブジェクト領域のサイズによって重み付けを行って平均化することにより、平均特性情報を算出する平均特性情報算出部と、をさらに備え、
    前記パラメータ決定部は、
    前記パラメータの決定処理として第1パラメータ決定処理を実行可能であり、
    前記第1パラメータ決定処理では、前記平均特性情報を利用して前記パラメータを決定し、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記ハーフトーン処理として第1ハーフトーン処理を実行可能であり、
    前記第1ハーフトーン処理では、全部または一部の種類である所定の種類と識別された前記オブジェクト領域に対して、前記決定されたパラメータを利用することによって前記ハーフトーン処理を実行する、
    画像処理装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記パラメータ決定部は、
    前記パラメータの決定処理として第2パラメータ決定処理を実行可能であり、
    前記第2パラメータ決定処理では、前記オブジェクト領域毎に、前記特性情報を利用して前記パラメータを決定し、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記ハーフトーン処理として第2ハーフトーン処理を実行可能であり、
    前記第2ハーフトーン処理では、前記各オブジェクト領域に対して、前記オブジェクト領域毎に決定された前記パラメータを利用することによって、前記ハーフトーン処理を実行する、
    画像処理装置。
  6. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記パラメータ決定部は、前記第2パラメータ決定処理では、前記第1オブジェクト領域に前記第2オブジェクト領域が隣接する場合に、前記第2オブジェクト領域中の前記第1オブジェクト領域と接する一部の領域において、前記パラメータを、前記第1オブジェクト領域に近いほど前記第1オブジェクト領域のために決定された前記第1パラメータに近く、かつ、前記第1オブジェクト領域から遠いほど前記第2オブジェクト領域のために決定された前記第2パラメータに近くなるように、前記第1パラメータから前記第2パラメータまで複数の段階を経て変化させる、
    画像処理装置。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記オブジェクト領域検出部によって検出されたオブジェクト領域を、ユーザの指示を利用することによって、オブジェクト領域毎に、第1区分と第2区分とを含む複数の区分のいずれかに分類する領域分類部を含み、
    前記パラメータ決定部は、
    前記パラメータの決定処理として第3パラメータ決定処理を実行可能であり、
    前記第3パラメータ決定処理では、
    前記第1区分のオブジェクト領域に対しては、前記オブジェクト領域毎に、前記特性情報を利用して前記パラメータを決定し、
    前記第2区分のオブジェクト領域に対しては、前記第2区分の全部または一部の種類である所定の種類のオブジェクト領域に共通のパラメータを決定し、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記ハーフトーン処理として第3ハーフトーン処理を実行可能であり、
    前記第3ハーフトーン処理では、
    前記第1区分のオブジェクト領域に対しては、前記第1区分のオブジェクト領域毎に、決定された前記パラメータを利用することによってハーフトーン処理を実行し、
    前記第2区分の前記所定の種類のオブジェクト領域に対しては、前記決定された共通のパラメータを利用することによってハーフトーン処理を実行する、
    画像処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記ハーフトーン処理は、各印刷画素のドット形成状態を、ドットを形成しないドット無状態と、ドットを形成する複数のドット有状態であって、第1ドットを形成する第1ドット有状態と、前記第1ドットよりも大きい第2ドットを形成する第2ドット有状態と、を含む互いに大きさが異なる複数のドット有状態と、の中から決定する処理であり、
    前記パラメータは、単位面積当たりの前記第2ドット有状態の印刷画素の数を制御するパラメータであり、
    前記パラメータ決定部は、前記特性情報によって示される前記バンディングが生じる可能性が高いほど、前記第2ドット有状態の印刷画素の数が多くなるように、前記パラメータを決定する、
    画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置であって、
    前記ハーフトーン処理は、
    注目印刷画素の階調値と、前記注目印刷画素の周辺に位置する周辺印刷画素で得られる誤差値と、前記誤差値に付与される重みであって前記注目印刷画素に対する前記周辺印刷画素の相対的な位置毎に決定される重みと、前記ドット形成状態毎に決定される閾値と、を用いて、前記注目印刷画素のドット形成状態と、前記注目印刷画素の前記ドット形成状態に応じた前記注目印刷画素の誤差値と、を決定する処理を含み、
    前記パラメータは、前記第2ドット有状態に対応付けられる前記閾値である、
    画像処理装置。
  10. 印刷対象である対象画像データから、第1オブジェクトを表す第1オブジェクト領域と、第2オブジェクトを表す第2オブジェクト領域と、を含む複数のオブジェクト領域を検出する機能と、
    前記オブジェクト領域毎に、前記オブジェクト領域の印刷済画像にバンディングが生じる可能性に関連する情報である特性情報を決定する機能であって、前記第1オブジェクト領域の第1特性情報と、前記第2オブジェクト領域の第2特性情報と、を含む複数の特性情報を決定する前記機能と、
    前記第1特性情報と前記第2特性情報との両方を利用して、前記第2オブジェクト領域の印刷画素毎のドットの形成状態を決定するハーフトーン処理で利用されるパラメータを決定する機能と、
    前記決定されたパラメータを利用することによって、前記第2オブジェクト領域に対して前記ハーフトーン処理を実行する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  11. 印刷対象である対象画像データから、第1オブジェクトを表す第1オブジェクト領域と、第2オブジェクトを表す第2オブジェクト領域と、を含む複数のオブジェクト領域を検出する機能と、
    前記オブジェクト領域毎に、前記オブジェクト領域の印刷済画像にバンディングが生じる可能性に関連する情報である特性情報を決定する機能と、
    印刷画素毎のドットの形成状態を決定するハーフトーン処理で利用されるパラメータとして、前記特性情報に応じて変化するパラメータを決定する機能と、
    前記決定されたパラメータを利用することによって、前記ハーフトーン処理を実行する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
    前記特性情報を決定する機能と前記パラメータを決定する機能と前記ハーフトーン処理を実行する機能とは、それぞれ、複数の動作モードを有し、
    前記プログラムは、さらに、
    前記特性情報を決定する機能と前記パラメータを決定する機能と前記ハーフトーン処理を実行する機能とのそれぞれの動作モードを、ユーザの指示に応じて選択する機能を、コンピュータに実現させる、
    プログラム
JP2012027166A 2012-02-10 2012-02-10 画像処理装置およびプログラム Active JP6060487B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027166A JP6060487B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 画像処理装置およびプログラム
US13/762,256 US8810856B2 (en) 2012-02-10 2013-02-07 Image processing device executing halftone process by using determined parameter based on potential for banding

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027166A JP6060487B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 画像処理装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013163306A JP2013163306A (ja) 2013-08-22
JP6060487B2 true JP6060487B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=48945355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012027166A Active JP6060487B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 画像処理装置およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8810856B2 (ja)
JP (1) JP6060487B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015149025A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法、並びにプログラム
JP6001010B2 (ja) * 2014-06-11 2016-10-05 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6388155B2 (ja) * 2014-09-18 2018-09-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び画像データ処理装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094693A (ja) * 1998-07-03 2003-04-03 Seiko Epson Corp 印刷装置および記録媒体
JP2001298630A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Sharp Corp カラー画像処理方法及びカラー画像処理装置
JP4529379B2 (ja) * 2003-05-20 2010-08-25 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、および、印刷用プログラム
JP2005205685A (ja) 2004-01-21 2005-08-04 Brother Ind Ltd 画像処理装置及び画像処理方法
JP2005210384A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラム
JP2006094297A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム
JP2006130904A (ja) 2004-10-05 2006-05-25 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および印刷データ生成装置、印刷データ生成プログラム、印刷データ生成方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体。
JP2006247918A (ja) 2005-03-09 2006-09-21 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体
US20070002348A1 (en) 2005-03-15 2007-01-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for producing images by using finely optimized image processing parameters
JP4375269B2 (ja) * 2005-03-29 2009-12-02 セイコーエプソン株式会社 印刷制御方法、印刷制御装置、及び印刷制御プログラム
JP4609255B2 (ja) * 2005-09-14 2011-01-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置およびその画像処理方法
JP4630254B2 (ja) * 2006-10-03 2011-02-09 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、およぴ印刷物生成方法
JP5117242B2 (ja) * 2008-03-27 2013-01-16 富士フイルム株式会社 画像記録装置及び方法並びに画像処理プログラム
JP5244667B2 (ja) * 2009-03-24 2013-07-24 大日本スクリーン製造株式会社 インクジェットプリンタおよび印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013163306A (ja) 2013-08-22
US20130208321A1 (en) 2013-08-15
US8810856B2 (en) 2014-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5953946B2 (ja) 画像処理装置、コンピュータプログラム
JP2005293555A (ja) 画像における肌領域の特定
KR101248858B1 (ko) 화상처리장치 및 화상처리방법
US9137422B2 (en) Image processing in contone space and halftone space
JP2008011267A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記憶媒体
JP2005108194A (ja) 画質調整情報の生成および画質調整情報を用いた画質調整
JP2008017365A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6127877B2 (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2008271045A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP2007013551A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US9449375B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, program, and recording medium
JP6060487B2 (ja) 画像処理装置およびプログラム
JP3689607B2 (ja) 画像処理方法、装置および記憶媒体
JP2007036560A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム
US8417028B2 (en) Apparatus for automatically determining color/monochrome of document image, method of controlling same, program of same and image processing apparatus with same
US8687237B2 (en) Image processing method and apparatus that changes pixel value of pixel of interest when trapping processing is determined
JP2004034327A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP5151708B2 (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム
JP2014146909A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
CN103716506A (zh) 图像处理装置及图像处理方法
JP2005117504A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5975945B2 (ja) 画像処理装置
US8577162B2 (en) Output apparatus and output method
JP2005235238A (ja) 画像処理方法、装置および記憶媒体
JP6440000B2 (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6060487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150