JP4528706B2 - 継手用ブーツ - Google Patents

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本発明は、大径な一端部に等速ジョイントのアウタ部材が挿入され、且つ小径な他端部に軸部材が挿入される継手用ブーツに関する。
自動車は、内燃機関、モータ等の各種のエンジンで発生した回転動力がデファレンシャルギヤからハーフシャフトやスプラインシャフト等の複数の伝達軸を介してタイヤに伝達され、これによりタイヤが回転することに伴って走行する。ここで、伝達軸同士は、等速ジョイントを介して連結される。
例えば、図7に示す継手構造1では、スプラインシャフト2は、バーフィールド型等速ジョイント3を介して図示しないハブに連結される。バーフィールド型等速ジョイント3は、一端が開口した中空状のアウタ部材4を有し、このアウタ部材4からスプラインシャフト2の端部にわたって、継手用ブーツ5が装着される。継手用ブーツ5は、該継手用ブーツ5に予め封入されたグリース組成物を保持するとともに、外部から水や汚泥等の異物が入り込むことを防止するシール部材として機能する(例えば、特許文献1参照)。
アウタ部材4の外径はスプラインシャフト2の直径に比して大きく、このため、継手用ブーツ5は、図7に示すように、アウタ部材4の外周壁を挿入する大径筒部6と、スプラインシャフト2を挿入する小径筒部7とを有し、これら大径筒部6と小径筒部7との間には、大径筒部6から小径筒部7に向かうに従って徐々に縮径する蛇腹部8が介在する。従来、大径筒部6及び小径筒部7は、緊締部材としての金属製バンド9、10を介して、アウタ部材4の外周壁、スプラインシャフト2の側周壁にそれぞれ緊締されている。
継手用ブーツ5はゴム又は樹脂からなり、このために可撓性を示す。そして、例えば、転蛇がなされると、バーフィールド型等速ジョイント3のアウタ部材4に対してスプラインシャフト2が傾斜するように変位し、これに追従して蛇腹部8が撓む。
この際、図8に示すように、大径筒部6が金属製バンド9に当接したり、蛇腹部8における大径筒部6に最近接する部位がアウタ部材4の端面に当接したりすることがある。ゴム又は樹脂からなる継手用ブーツ5に対して金属製バンド9やアウタ部材4のような金属製部材が繰り返し当接すると、該継手用ブーツ5に傷が発生する懸念がある。
このような不具合を回避するべく、特許文献2には、大径筒部に隣接する谷部の外径を大径筒部の外径の80%〜90%とし、且つ前記谷部における大径筒部側の斜面部の肉厚を他の蛇腹部斜面部の肉厚よりも厚くすることが提案されている。
特開2004−263730号公報 特開平9−14283号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された技術のいずれにおいても、金属製バンドに蛇腹部が当接することを回避することは困難であるという問題がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、金属製バンドやアウタ部材に蛇腹部が当接することを回避することが可能で、しかも、継手構造の部品点数を低減することも可能な継手用ブーツを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、等速ジョイントのアウタ部材が挿入される大径筒部と、軸部材が挿入される小径筒部と、前記大径筒部と前記小径筒部との間に介在して前記大径筒部から前記小径筒部に向かうに従って縮径する蛇腹部とを具備する継手用ブーツであって、
前記大径筒部は、前記アウタ部材の外周壁を囲繞する囲繞部と、前記囲繞部における小径筒部側に臨む端部に設けられて且つ該囲繞部に比して直径方向内方に突出した突出部とを備え、
前記突出部の一端面が前記アウタ部材の端面に当接し、
前記蛇腹部を構成して前記大径筒部に最近接する山部の基端部が、前記突出部の他端面における該突出部の直径方向内方端部と直径方向外方端部との間に介在することを特徴とする。
大径筒部に突出部を設け、該突出部の端面における厚み方向途中を山部の起点としたので、蛇腹部が収縮した際には、該蛇腹部が大径筒部に当接する。すなわち、本発明によれば、蛇腹部が等速ジョイントのアウタ部材に当接することが回避されるので、この当接に起因して傷が発生することを回避することができる。
また、本発明においては、突出部に山部の裾が連なっているので、大径筒部と該山部との接合箇所の肉厚が小さい。このため、該山部が容易に伸張する。従って、継手用ブーツに作用する変形応力は、この山部を伸張させることで著しく緩和される。その結果、大径筒部を等速ジョイントから位置ずれさせるように作用する力が著しく低減する。
すなわち、本発明によれば、大径筒部が位置ずれを起こし難いので、大径筒部に対して緊締部材を装着する必要は特にない。従って、継手構造の部品点数を低減することができる。また、装着する場合であっても、締め付け力が小さいもので十分である。このため、継手構造の軽量化を図ることができる。締め付け力が小さいものの例としては、肉厚が小さいものが挙げられる。
本発明においては、囲繞部の内周壁に、大径筒部の直径方向内方に指向して突出する環状凸部を2本設け、且つアウタ部材の外周壁に環状凹部を2本設けて、前記環状凸部の各々を各環状凹部に嵌合することが好ましい。これにより、大径筒部の位置ずれが一層抑制される。勿論、囲繞部の内周壁に2本の環状凹部を設ける一方でアウタ部材の外周壁に2本の環状凸部を設け、アウタ部材の環状凸部の各々を囲繞部の環状凹部の各々に嵌合するようにしてもよい。
さらに、前記囲繞部の外周壁に、前記2本の環状凸部同士又は環状凹部同士の間に対応する部位に環状溝を設けることが好ましい。この場合、大径筒部を捲ろうとする力は、該大径筒部が環状溝を起点として撓むことで緩和される。このため、捲れは、1本目の環状凸部又は環状凹部で留まり、それ以上の進行が抑制される。
また、蛇腹部を構成する山部の中、大径筒部に最近接する山部の湾曲頂部の肉厚が残余の山部及び谷部の湾曲頂部の肉厚に比して小さいことが好ましい。これにより該山部の剛性が最低となり、最も容易に伸張するようになる。従って、継手用ブーツに作用する変形応力が、大径筒部に最近接する山部を伸張することで緩和される。結局、大径筒部の位置ずれや捲れが起こり難くなる。
本発明によれば、大径筒部に突出部を設け、該突出部の端面における厚み方向途中を山部の基端部とするようにしている。このため、収縮した蛇腹部は大径筒部に当接するので、蛇腹部が等速ジョイントのアウタ部材に当接して傷が発生することが回避される。
また、上記のように構成することにより、大径筒部に最近接する山部が容易に伸張する。このため、継手用ブーツに作用する変形応力がこの山部を伸張させることで著しく緩和されるので、大径筒部の位置ずれが抑制される。従って、大径筒部に対して緊締部材を装着する必要が特にないので、継手構造の部品点数を低減することができ、継手構造の軽量化を図ることができる。
仮に緊締部材を装着する場合であっても、緊締部材として、肉厚が小さいものを用いることができる。このため、この場合においても、継手構造の軽量化を図ることができる。
以下、本発明に係る継手用ブーツにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、図7及び図8に示す構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図1は、本実施の形態に係る継手用ブーツ20が組み込まれた継手構造22の要部概略斜視図である。この継手構造22は、エンジンからの駆動力をタイヤに伝達する駆動力伝達機構を構成する。該継手構造22において、本実施の形態に係る継手用ブーツ20は、バーフィールド型等速ジョイント24のアウタ部材26の一部からスプラインシャフト2の端部にわたって装着されている。
前記継手用ブーツ20の全体概略斜視図を図2に示すとともに、その軸線方向に沿う概略縦断面図を図3に示す。なお、図3においては、継手用ブーツ20にアウタ部材26のみが挿入された状態を示している。
この継手用ブーツ20は、その一端部に開口径がアウタ部材26の外径に対応する大径筒部28を有し、且つ他端部にスプラインシャフト2が挿入される小径筒部30を有する。また、継手用ブーツ20において、大径筒部28と小径筒部30との間には、山部と谷部が交互に連続するとともに、大径筒部28から小径筒部30に向かうに従って縮径する蛇腹部32が介在する。以下、蛇腹部32において、大径筒部28に最近接する山部を第1山、該第1山に隣接する山部を第2山、該第2山に隣接する山部を第3山、小径筒部30に最近接する山部を第4山と表記し、各々の参照符号を34、36、38、39とする。また、第1山34と第2山36との間の谷部を第1谷、第2山36と第3山38との間の谷部を第2谷、第3山38と第4山38との間の谷部を第3谷と表記し、各々の参照符号を40、42、43とする。
図4に拡大して示すように、アウタ部材26の外周壁には、端部近傍が環状に切り欠かれることにより、直径が互いに異なる小径部44と大径部46とが設けられている。大径筒部28にはこの中の小径部44が挿入され、その際には、大径筒部28の端面が大径部46の端面に当接して堰止される。
小径部44が大径筒部28に挿入されることに伴い、大径筒部28を構成する囲繞部48によって該小径部44の外周壁が囲繞される。この囲繞部48の内周壁には、2本の環状凸部50a、50bが直径方向内方に向かって突出するように形成されている。一方、小径部44の外周壁には環状溝52a、52bが所定長で互いに離間して設けられており、前記環状凸部50a、50bの各々は、環状溝52a、52bにそれぞれ嵌合されている。
囲繞部48の外周壁において、環状凸部50aと環状凸部50bとの略中間には、断面略V字状の環状V溝54が形成されている。後述するように、囲繞部48はこの環状V溝54を起点として撓む。すなわち、環状V溝54は、囲繞部48に可撓性をもたらす。
大径部46に当接する囲繞部48における直径方向内方端部から直径方向外方端部までの距離、すなわち、囲繞部48の厚みtは、小径筒部30に比して大きく設定される。また、図1〜図4に示すように、この場合、囲繞部48の外周壁には、金属製バンドを巻回するための装着溝が設けられていない。すなわち、本実施の形態においては、大径筒部28に対し、金属製バンドでの緊締がなされていない(図1、図3及び図4参照)。
囲繞部48において、小径筒部30側に臨む端部には、該端部から直径方向内方に指向して突出した環状突出部56が連なって設けられている(図1〜図4参照)。この環状突出部56の一端面は、小径部44の端面に当接する(図3及び図4参照)。その一方で、環状突出部56の他端面には、第1山34の裾が連結されている。換言すれば、第1山34は、環状突出部56の端面を基端部として隆起している。
第1山34の裾は、環状突出部56における直径方向内方端部及び直径方向外方端部のそれぞれから略等間隔で離間している。すなわち、この場合、第1山34の基端部は、環状突出部56の端面の厚み方向略中腹部に存在する。
また、蛇腹部32を構成して大径筒部28に最近接する第1山34の湾曲頂部の肉厚は、続く第1谷40、第2山36、第2谷42、第3山38、第3谷43及び第4山39の各湾曲頂部の肉厚に比して小さく設定されている。このため、該第1山34の湾曲頂部は、蛇腹部32の中で剛性が最も低く撓み易い。
なお、第1山34から第1谷40に連なる斜面は、第1山34の湾曲頂部に比して肉厚が大きく設定されている。
小径筒部30には、図1及び図2に示すように、所定幅で陥没した環状のバンド装着溝62が形成され、該バンド装着溝62には、緊締用の金属製バンド10(図1参照)が装着される。金属製バンド10の外周面の一部は、図示しない加締め治具によって左右方向から挟み込むように加締められ、これにより、金属製バンド10が小径筒部30を介してスプラインシャフト2の側周壁を囲繞するように装着される。すなわち、小径筒部30がスプラインシャフト2の側周壁に緊締される。なお、図1中、参照符号64は、金属製バンド10の外周面が加締められることに伴って半径外方向に所定長だけ突出形成された加締部を示す。
以上の構成において、継手用ブーツ20内には、アウタ部材26及びスプラインシャフト2が大径筒部28及び小径筒部30にそれぞれ挿入される前にグリース組成物が予め充填される。
本実施の形態に係る継手用ブーツ20は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果につき説明する。
継手構造22を構成する際、継手用ブーツ20の小径筒部30にスプラインシャフト2が挿入される一方、大径筒部28にアウタ部材26の小径部44が挿入される。この際、大径筒部28を構成する囲繞部48によってアウタ部材26の小径部44が囲繞され、最終的に、囲繞部48の端面がアウタ部材26の大径部46の端面に当接するとともに、環状突出部56の一端面が小径部44の端面に当接することにより、継手用ブーツ20が位置決めされる。
このように、継手用ブーツ20を構成する環状突出部56の一端面を、アウタ部材26の小径部44の端面に当接することにより、継手用ブーツ20を容易に位置決めすることができる。すなわち、環状突出部56は、ストッパ部としても機能する。
しかも、この際には、継手用ブーツ20の大径筒部28がアウタ部材26の大径部46で堰止される。これにより、継手用ブーツ20の位置決めが一層容易となる。
さらに、小径部44が囲繞部48に挿入されると、囲繞部48の内周壁に設けられた環状凸部50a、50bが小径部44の外周壁に設けられた環状溝52a、52bに嵌合する。この嵌合に伴い、金属製バンドを緊締することなく継手用ブーツ20の位置ずれ防止がなされる。その上、囲繞部48が肉厚であるので、小径部44に対する該囲繞部48の締め付け力が大きく、この点からも大径筒部28の位置ずれが起こり難い。従って、大径筒部28に金属製バンドを緊締する必要は特にない。
小径筒部30に挿入されたスプラインシャフト2の先端には、インナ部材が取り付けられる。このインナ部材がスプラインシャフト2の先端ごとアウタ部材26の内部に挿入されるとともに、インナ部材とアウタ部材26との間にリテーナ及び複数個の転動ボールが介在される。リテーナの窓に収容された各転動ボールがインナ部材及びアウタ部材26の内周壁の双方に設けられたボール溝に摺接可能に挿入され、これにより、バーフィールド型等速ジョイント24とスプラインシャフト2とが連結されるに至る。
その後、小径筒部30のバンド装着溝62に緊締用の金属製バンド10(図1参照)が装着され、該金属製バンド10の外周面の一部が図示しない加締め治具によって左右方向から挟み込むように加締められる。この加締めに伴い、金属製バンド10の外周面に加締部64が突出形成される。
ステアリングの操作によって転蛇が行われると、スプラインシャフト2がバーフィールド型等速ジョイント24に対して傾斜するように変位する。例えば、転蛇角が最大となった場合には、図5に示す状態となる。この場合、継手用ブーツ20の蛇腹部32が収縮し、第1山34と第2山36の各第1谷40側斜面同士、第2山36と第3山38の各第2谷42側斜面同士、第3山38と第4山39の各第3谷43側斜面同士が当接する。また、第1谷40の内方が環状突出部56の端面に当接し、これにより、蛇腹部32の大径筒部28側へのそれ以上の収縮が堰止される。同時に、第1谷40の湾曲頂部、ひいては第2山36の裾が環状突出部56側に引っ張られる。
このようにして第2山36の裾が引っ張られることに伴い、該第2山36における第1山34から突出した湾曲頂部及び斜面は、第1山34側に指向して若干撓む。この撓みにより、該第2山36の斜面に当接する第3山38の斜面も撓み、その結果、該第3山38の湾曲頂部も第1山34側に指向して若干撓む。第4山39の湾曲頂部も同様である。
すなわち、本実施の形態においては、蛇腹部32は、傾斜したスプラインシャフト2から離間する方向に撓む。これにより大径筒部28が蛇腹部32から押圧され、このため、アウタ部材26の小径部44上で大径筒部28が位置ずれを起こすことが抑制される。
また、第1山34と第1谷40とが連なる斜面の内方が環状突出部56、すなわち、ゴム又は樹脂からなる継手用ブーツ20に当接するので、当接の際の衝撃が著しく緩和される。このため、蛇腹部32に傷が発生する懸念がない。
さらに、第1山34の基端部が大径筒部28の近傍に存在し、しかも、第1山34の湾曲頂部が第1谷40、第2山36、第2谷42、第3山38、第3谷43及び第4山39の各湾曲頂部に比して伸縮し易いので、蛇腹部32を伸縮する応力は、第1山34を伸縮させることで緩和される。従って、大径筒部28に作用する応力が著しく小さくなるので、この点からも、大径筒部28が位置ずれを起こすことが抑制される。
また、図6に示すように、仮に環状凸部50bが設けられた部位までが捲れたとしても、囲繞部48は、環状凸部50aと環状凸部50bとの間に設けられた環状V溝54を起点として撓む。これにより大径筒部28を捲ろうとする力が緩和されるので、大径筒部28のそれ以上の捲れが抑制される。
すなわち、本実施の形態によれば、大径筒部28に可撓部を設け、スプラインシャフト2の傾斜変位時に該可撓部を撓ませる(屈曲させる)ようにしている。このため、大径筒部28に作用する変形応力が著しく小さくなるので、該大径筒部28に捲れ現象が起こることを回避することができ、結局、グリース組成物が大径筒部28から漏洩することを防止することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、大径筒部28の位置ずれが起こり難く、しかも、該大径筒部28が捲れ難い。このため、大径筒部28を金属製バンドで緊締する必要性がなくなる。すなわち、継手構造22を構成する部品点数を低減することができる。このことは、継手構造22を搭載する自動車の軽量化ができることを意味する。
なお、上記した実施の形態においては、大径筒部28を金属製バンドで緊締していないが、金属製バンドで緊締するようにしてもよい。上記したように大径筒部28が位置ずれを起こし難いので、金属製バンドの締め付け力が小さくても差し支えがない。このため、例えば、肉厚が小さい金属製バンドを使用することができるので、この場合においても、自動車の軽量化を図ることができる。
しかも、金属製バンドの締代を小さくすることもできるので、加締部が自動車車体に干渉することを回避することができる。すなわち、スペースを狭小化することが可能であるので、加締部の周囲に配置される機器の位置自由度を大きくすることができる。
また、継手用ブーツ20が装着される等速ジョイントは、図1に示すバーフィールド型等速ジョイント24に限定されるものではなく、例えば、トリポート型等速ジョイント等、別種の等速ジョイントであってもよい。
さらに、環状溝52a、52bを囲繞部48の内周壁に設け、その一方で、環状凸部50a、50bをアウタ部材26の外周壁に設けるようにしてもよい。
本実施の形態に係る継手用ブーツが組み込まれた継手構造の要部概略斜視図である。 図1の継手用ブーツの全体概略斜視図である。 図1の継手用ブーツの軸線方向に沿う概略縦断面図である。 図3の要部拡大縦断面図である。 バーフィールド型等速ジョイントに対してスプラインシャフトが傾斜した状態を示す一部省略縦断面説明図である。 スプラインシャフトの傾斜に伴って大径筒部の一部が捲れた状態を示す要部拡大縦断面図である。 一般的な継手用ブーツが組み込まれた継手構造の要部概略斜視図である。 図7の継手構造において、バーフィールド型等速ジョイントに対してスプラインシャフトが傾斜した状態を示す一部省略縦断面説明図である。
符号の説明
1、22…継手構造 2…スプラインシャフト
3、24…バーフィールド型等速ジョイント 4、26…アウタ部材
5、20…継手用ブーツ 6、28…大径筒部
7、30…小径筒部 8、32…蛇腹部
9、10…金属製バンド 34、36、38、39…山
40、42、43…谷 44…小径部
46…大径部 48…囲繞部
50a、50b…環状凸部 52a、52b…環状溝
54…環状V溝 56…環状突出部
62…バンド装着溝

Claims (4)

  1. 等速ジョイントのアウタ部材が挿入される大径筒部と、軸部材が挿入される小径筒部と、前記大径筒部と前記小径筒部との間に介在して前記大径筒部から前記小径筒部に向かうに従って縮径する蛇腹部とを具備する継手用ブーツであって、
    前記大径筒部は、前記アウタ部材の外周壁を囲繞する囲繞部と、前記囲繞部における小径筒部側に臨む端部に設けられて且つ該囲繞部に比して直径方向内方に突出した突出部とを備え、
    前記突出部の一端面が前記アウタ部材の端面に当接し、
    前記蛇腹部を構成して前記大径筒部に接する山部のが、前記突出部の他端面における該突出部の直径方向内方端部と直径方向外方端部との間に介在するとともに、前記裾から前記山部の湾曲頂部に至るまでが前記直径方向内方端部側から前記直径方向外方端部側に向かうように傾斜していることを特徴とする継手用ブーツ。
  2. 請求項1記載のブーツにおいて、前記囲繞部の内周壁に、前記アウタ部材の外周壁に設けられた2本の環状凹部又は環状凸部の各々に嵌合する2本の環状凸部又は環状凹部が設けられたことを特徴とする継手用ブーツ。
  3. 請求項1又は2記載のブーツにおいて、前記囲繞部の外周壁に、該囲繞部の内周壁に設けられた前記2本の環状凸部同士又は環状凹部同士の間に対応する部位に環状溝が設けられたことを特徴とする継手用ブーツ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のブーツにおいて、前記蛇腹部を構成する山部の中、前記大径筒部に接する山部の湾曲頂部の肉厚が残余の山部及び谷部の湾曲頂部の肉厚に比して小さいことを特徴とする継手用ブーツ。
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