JP4528658B2 - 面格子の取付具及びこれを含む面格子ユニット - Google Patents

面格子の取付具及びこれを含む面格子ユニット Download PDF

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本発明は、建築物の壁面に縦桟及び横桟を有する面格子を取付けるための技術に関するものである。
従来、横桟及び縦桟を有する面格子を壁面に取付けるための構造として、特許文献1に記載されるものが知られている。この構造は、前記面格子の横桟が壁面と略平行となる状態で当該横桟を取付金具を介して壁面側に連結するものであり、この取付金具は、その一方の端部が前記横桟の背面にねじで固定されるとともに、他方の端部が壁面に固定されるようになっている。
実開昭62−52687号マイクロフィルム
前記特許文献1に記載された取付構造では、取付金具を介して面格子を壁面に取付ける作業の間、その取付け高さ位置に面格子を保持して静止させておかなければならず、作業者の負担が大きい。特に、面格子の総重量が大きいほど、作業は難しくなり、人手を要することになる。また、当該面格子の重量に抗して長期にわたり十分な支持をするためには、取付金具にも十分な強度が必要であり、その確保も課題となる。
さらに、横桟の両端部が露出することになるため、当該横桟の両端部には外観向上のための処理が必要となる。特に、当該横桟にパイプ材が使われる場合、その軸端は開放された状態にあるので、何ら処理をしていないと横桟内部にゴミや虫等の異物が侵入しやすく、よって当該横桟の端部にキャップを嵌める等の特別な手当てを要する場合も多い。
本発明は、このような事情に鑑み、多くの人手を要しない簡単な作業で壁面に面格子を取付け、かつ、この面格子を十分な強度で保持することを可能にする技術の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、横桟とこの横桟に対して略直交する姿勢で当該横桟の長手方向に配列される複数本の縦桟とをもつ面格子を壁面に取付けるための取付具であって、前記横桟の軸端をその軸方向外側から覆う外側板と、その横桟の端部を下から支える底板と、当該横桟の端部の位置を背後から位置決めする背板とを有し、これら外側板、底板、及び背板が相互に一体につながるように当該外側板、底板、及び背板が単一の板材で構成されるとともに、前記外側板及び背板のいずれか一方が、前記壁面に取付けられる取付部を有し、前記板材が、前記外側板と前記底板との境界部分、前記外側板と前記背板との境界部分、及び前記底板と前記背板との境界部分のうちの2つの境界部分でそれぞれ略直角に折り曲げられているとともに、残りの境界部分では当該境界部分を挟む2枚の板同士が一体に接合されているものである。
また本発明は、前記横桟及び縦桟を有する面格子と、前記構成の取付具とを備え、これらの取付具を介して前記面格子の横桟の両端部が壁面に取付けられるように構成されている面格子ユニットである。
以上のような構成によれば、予め壁面に面格子の取付具を取付けておき、その底板に面
格子の横桟を載せた状態で当該横桟と取付具との結合作業をすることにより、前記横桟の自重の少なくとも一部を前記取付具の底板に預けながら当該取付具に当該横桟を結合することができる。すなわち、取付具と横桟との結合作業中、作業者は前記横桟の自重を100%支える必要がなく、その分作業者の負担が軽減され、簡単な作業で面格子を取付けることが可能になる。
しかも、前記底板は前記外側板及び背板の双方に一体につながっており、かつ、当該外側板と背板同士もつながっているため、前記外側板及び背板の一方が他方と前記底板との境界部分の変形や破損を抑止する補強部材として機能することとなり、これによって十分な強度を確保することが可能になる。
また、その取付状態で取付具の外側板が横桟の軸方向端部を外側から覆うため、当該端部に外観等の関係から特別な処理を施す必要もない。
前記取付具では当該取付具全体を単一の板材で構成しているので、構造の簡素化及び強度のさらなる向上を図ることができる。具体的には、前記板材が、前記外側板と底板との境界部分、前記外側板と背板との境界部分、及び前記底板と前記背板との境界部分のうちの2つの境界部分でそれぞれ略直角に折り曲げられているとともに、残りの境界部分では当該境界部分を挟む2枚の板同士が一体に接合されており、2つの境界部分が単一の板材の折り曲げにより形成されているので、より強度に優れたものになる。
ここで、前記板材が前記外側板と底板との境界部分及び前記底板と前記背板との境界部分でそれぞれ略直角に折り曲げられているとともに、前記外側板と前記背板とが一体に接合されており、前記外側板は前記背板との接合箇所よりもさらに後方に延びる延長部を有し、この延長部の端部が前記取付部を構成している取付具とすれば、これらの取付具を介して前記面格子の横桟の両端部が壁面と略平行となる姿勢で当該壁面の前方に面格子を取付けることが可能になる。
また、前記外側板のうち前記背板よりも前側に位置する部分が前記取付部を構成している取付具とすれば、前記面格子が相対向する壁面同士の間に位置する姿勢で当該面格子の横桟の両端部を前記各取付具を介して前記各壁面にそれぞれ取付けることができる。しかも、前記取付部は前記外側板のうち前記背板よりも前側に位置する部分により構成されているので、壁面上における外側板の占有面積を小さく抑えることができ、コンパクトな構造で面格子を取付けることが可能になる。
また本発明は、横桟とこの横桟に対して略直交する姿勢で当該横桟の長手方向に配列される複数本の縦桟とをもつ面格子と、この面格子の横桟の両端部に配される取付具とを備え、これらの取付具を介して前記面格子の横桟の両端部が壁面に取付けられるように構成されている面格子ユニットにおいて、前記取付具は、前記横桟の軸端をその軸方向外側から覆う外側板と、その横桟の端部を下から支える底板と、当該横桟の端部の位置を背後から位置決めする背板とを有し、これら外側板、底板、及び背板が相互に一体につながるように当該外側板、底板、及び背板が単一の板材で構成されるとともに、前記外側板及び背板のいずれか一方が、前記壁面に取付けられる取付部を有し、前記板材が、前記外側板と前記底板との境界部分、前記外側板と前記背板との境界部分、及び前記底板と前記背板との境界部分のうちの2つの境界部分でそれぞれ略直角に折り曲げられているとともに、残りの境界部分では当該境界部分を挟む2枚の板同士が一体に接合され、前記面格子は、当該横桟と、一方向に延びる縦桟保持部材に当該縦桟保持部材と略直交する姿勢で複数本の前記縦桟が配列されて当該縦桟保持部材に接合された縦桟ユニットとを含み、この縦桟ユニットの縦桟保持部材が前記横桟に対してその長手方向に沿う姿勢で当該横桟に結合可能な形状を有するものである。
この構成によれば、前記壁面に各取付具の取付部を取付け、その取付具と横桟とを結合した後に、当該横桟に前記面格子ユニットの縦桟保持部材を結合することによって、前記取付具に対して前記横桟と縦桟の双方を含む面格子全体をいきなり結合する場合に比べ、作業者の負担をより軽減することができる。すなわち、前記面格子の横桟と縦桟ユニット
とを分離しておいて横桟のみを先行して前記取付具に結合する方法を行うことにより、その結合作業をより容易なものにすることができる。
さらに、前記縦桟ユニットが複数のユニットに分割されており、これらの縦桟ユニットが前記横桟の長手方向に並んだ状態で当該横桟に前記各縦桟ユニットの縦桟保持部材が結合可能な構成とすれば、前記縦桟ユニットの分割によって当該ユニットも軽量化することが可能になり、その取扱いはより容易になる。
また、前記縦桟保持部材としては、前記横桟に対して上側から当接する天板部と前記横桟に対して前側から当接する前板部とを一体に有し、その前板部に前記各縦桟が接合されているものが、好適である。この構成によれば、前記横桟に対して手前上方の位置から縦桟保持部材を載せるようにして当該縦桟保持部材を前記横桟に容易に嵌合することができ、この嵌合状態で当該縦桟保持部材と前記横桟との結合作業を行うことができる。
以上のように、本発明によれば、壁面に面格子の取付具を取付けておき、その底板に面格子の横桟を載せた状態で当該横桟と取付具との結合作業をすることにより、多くの人手を要しない簡単な作業で面格子を取付けることができる。また、その取付状態で取付具の外側板が横桟の軸方向端部を外側から覆うため、当該端部に外観等の関係から特別な処理を施す必要もない。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1(a)(b)は、この実施の形態に係る面格子10を示したものである。この面格子10は、互いに平行に配置される上下一対の横桟12と、これらの横桟12に取付けられる左右一対の縦桟ユニット14とで構成され、前記横桟12の軸方向(左右方向)の両端部が図2〜図4に示す取付具20を介して窓30の前方に当該窓30と平行な姿勢で取付けられるようになっている。
前記各横桟12は、図例では縦長矩形の中空断面をもつ角パイプで構成され、略水平な姿勢で後述のように壁面に取付けられるようになっている。
各縦桟ユニット14は、前記各横桟12に対応する上下一対の縦桟保持部材16と、これらの縦桟保持部材16により保持される多数本の縦桟18とで構成されている。
前記各縦桟保持部材16は、前記横桟12に沿って延び、かつ、当該横桟12に対して嵌合可能な形状を有している。図例では、水平面を形成する天板部16aと、この天板部16aの前端から垂下する前板部16bとを一体に有するアングル材で構成され、図2(c)(d)に示すように、前記天板部16aが前記横桟12の上面12aに当接し、前記前板部16bが前記横桟12の前面12bに当接するようにして当該横桟12に前記縦桟保持部材16が嵌合するようになっている。
前記各縦桟18は、前記縦桟保持部材16に対して略直交する方向(縦方向)に向く姿勢で当該縦桟保持部材16の長手方向に沿って配列され、当該縦桟18の上下の適当な部位が前記縦桟保持部材16の前側面にねじや溶接等の手段で接合されている。
従って、共通の横桟12の左右各領域に各縦桟ユニット14の縦桟保持部材16を嵌合し、ねじ等で固定することにより、当該横桟12の長手方向に沿って多数の縦桟18が配列された状態になるように面格子10が構成されている。
次に、この面格子10を取付けるための構造を図2〜図4を参照しながら説明する。この実施の形態では、建築物の窓30の左右両外側に位置する壁面32に左右の取付具20を介して前記面格子10の横桟12の軸方向(左右方向)両端部がそれぞれ取付けられるようになっている。
前記各取付具20は、単一の板材(例えば鉄鋼材料やアルミニウム合金等からなる金属板)を適当な形状に打ち抜き、これを曲げ加工することにより成形されており、具体的には、外側板22と、底板24と、背板26とを一体に有している。
外側板22は、前記壁面32から前方に延びる姿勢で配置されるものであり、その後端部は左右方向の内側に略直角に折り曲げられることにより取付部23を構成している。この取付部23では、取付具固定用のねじ33を挿通するためのねじ挿通孔23aが上下位置に穿設されている。また、この外側板22は前記横桟12の軸端をその軸方向外側から覆うのに十分な高さ寸法を有している。
なお、前記取付部23は左右方向の外側に折り曲げるようにしてもよいが、図示のように内側に折り曲げれば、面格子10の設置後に当該面格子10が前記取付部23を表側から覆う状態となるので、この取付部23を壁面32から取外す作業が難しくなり、その分防犯効果が高まることになる。
前記底板24は、前記外側板22の前端部の下端から左右方向の内向きに延び、かつ、前記横桟12を下から支えるのに十分な奥行き寸法を有している。また、この底板24の左右2箇所には、この底板24に前記横桟12を締結するための固定用ねじ34が挿通可能なねじ挿通孔24aが穿設されている。
前記背板26は、前記底板24の後端において前記外側板22寄りの位置から上方に突出している。図例では、前記外側板22に対向する垂直面と略45°の傾斜面とをもつ正面視略直角三角形状に形成されており、前記垂直面が溶接等で前記外側板22の内側面に一体に接合されている。この背板26は、前記横桟12に対して背後から当接することにより当該横桟12の前後方向の位置決めをするとともに、当該横桟12を含む面格子10の自重によって前記外側板22と底板24とのなす角度(正規には直角)が開いてしまうのを防ぐリブとしての役目も担っている。
従って、前記外側板22は、前記背板26よりもさらに後方に延びる延長部22aを有するものとなっており、この延長部22aの後端部が内向きに折り曲げられて前記取付部23を形成する形状となっている。
この取付具20は、前記取付部23を含む外側板22、底板24、及び背板26を展開した形状に前記板材を打ち抜き、その外側板22と底板24との境界部分、及び、底板24と背板26との境界部分を直角またはそれに近い角度まで内向きに折り曲げた後、その背板26と外側板22とを溶接等で接合することにより成形することができる。
次に、この取付具20を用いた面格子10の取付施工方法を説明する。
1)取付具取付工程(図2(a),図3(a))
まず、左右の取付具20を窓30の左右両脇の壁面32に固定する。具体的には、各取付具20の取付部23を壁面32上の正規の取付位置に位置決めし、その位置で前記取付部23の各ねじ挿通孔23aに前側から固定用ねじ33を挿通して前記壁面32を形成する建材にねじ込むことにより、当該壁面32上に取付部23を固定する。これにより、各
取付具20は、その外側板22が壁面32から前方に立直する姿勢で当該壁面32に据付けられた状態となる。
2)横桟結合工程(図2(b),図4(a))
前記各取付具20に横桟12の各端部を結合する。具体的には、当該取付具20の底板24の上に横桟12の端部を載せ、かつ、その背面を背板26に当てることにより前後方向の位置決めをしながら、底板24に設けられたねじ挿通孔24aに下から固定用ねじ34を挿通して横桟12側に設けられた図略のねじ孔にねじ込むことにより、当該底板24と横桟12とを締結する。
この作業中、横桟12は底板24により下から支持された状態にあるため、当該横桟12の自重の100%を作業者が支えておく必要がなく、その負担は従来工法に比して大幅に軽減される。
特に、この実施の形態では、面格子10を構成する横桟12が縦桟ユニット14から分離されている状態で当該横桟12のみを単独で取付具20に結合することが可能であるため、縦桟18も含む面格子10全体を一度に取付具20に取付ける場合に比べて、作業者の負担はさらに軽減されることになる。
また、横桟12と取付具20との結合が完了した状態では、当該横桟12の軸端が外側板22によって軸方向外側から覆われた状態になるため、例えば図示のように横桟12が角パイプからなるようなものであつても、その端面処理を施すことなく良好な外観を確保することができる。
3)縦桟取付工程(図2(c)(d),図3(b)(c),図4(b)(c))
左右の縦桟ユニット14を横桟12に沿って並べた状態で、各縦桟ユニット14の縦桟保持部材16を前記各横桟12に沿わせながら当該横桟12に嵌合して固定する。具体的には、前記横桟12の手前上方から縦桟保持部材16の天板16a及び前板16bをそれぞれ横桟12の上面12a及び前面12bにそれぞれ当接させるようにして前記嵌合を行い、その状態で固定用ねじ17等により縦桟保持部材16と横桟12とを結合して面格子10を完成する。これにより、面格子10はその横桟12が前記壁面32と略平行となる姿勢で当該壁面32に取付けられることとなる。
この状態で、取付具20には面格子10の総重量が加わることになるが、この取付具20は、その外側板22、底板24、及び背板26が互いに一体化されたものであるのに加え、その外側板22が前記底板24と前記背板26との曲げ角度を保持する補強部材を兼ね、また、前記背板26が前記外側板22と前記底板24との曲げ角度を保持する補強部材を兼ねる合理的な構造となっているため、面格子10の総重量が比較的大きい場合でも取付具20の経時的な変形を抑制して長期にわたり面格子10を良好な状態で支持することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図5及び図6を参照しながら説明する。なお、この第2の実施の形態は、相対向する壁面32同士の間に面格子10を配置するものであるが、当該面格子10自体の構造は前記第1の実施の形態と同等であるため、その説明を省略する。
この実施の形態に係る取付具20も、単一の金属板を適当な形状に打ち抜き、これを曲げ加工することにより成形されており、外側板22と、底板24と、背板26とを一体に有している。
外側板22は、前記壁面32上に密着状態で固定される取付部を兼ねるものであり、この外側板22において前記背板26よりも前側の箇所に、取付具固定用ねじ33を挿通するためのねじ挿通孔22aが穿設されている。従って、この外側板22は前記第1の実施の形態に係る外側板22の延長部22bが省略された形状となっている。
また、この実施の形態に係る外側板22も前記横桟12の軸端をその軸方向外側から覆うのに十分な高さ寸法を有している。
前記背板26は、前記外側板22の後端から左右方向の内向きに延びており、その上下2箇所に横桟締結用の固定用ねじ34を挿通するためのねじ挿通孔26aが穿設されている。
前記底板24は、前記背板26の下端から前方に突出し、その外側端が溶接等で前記外側板22の下端に一体に接合されている。
この取付具20も、前記外側板22、底板24、及び背板26を展開した形状に前記金属板を打ち抜き、その外側板22と背板26との境界部分及び底板24と背板26との境界部分を直角またはそれに近い角度まで折り曲げて、当該底板24と外側板22とを溶接等で接合することにより、成形することができる。
次に、この取付具20を用いた面格子10の取付施工方法を説明する。
1)取付具取付工程(図5(a))
まず、左右の取付具20を互いに対向する左右の壁面32に固定する。具体的には、各取付具20の外側板22を壁面32上の正規の取付位置に位置決めし、その位置で前記外側板22の各ねじ挿通孔22aに左右方向の内側(壁面32の手前側)から固定用ねじ33を挿通して前記壁面32を形成する建材にねじ込むことにより、当該壁面32上に外側板22を固定する。
この工程により、各取付具20は、その底板24及び背板26が壁面32から左右方向内向きに立直した状態で当該壁面32に据付けられた状態となる。また、外側板22のねじ挿通孔22aは前記背板26よりも前側の位置に設けられているので、壁面32における外側板22の占有面積は小さく、よってコンパクトな構造で面格子10の取付が可能である。
2)横桟結合工程(図5(b),図6(a))
前記各取付具20に横桟12の各端部を結合する。具体的には、当該取付具20の底板24の上に横桟12の端部を載せ、かつ、その背面を背板26に当てることにより横桟12の前後方向の位置決めをしながら、当該背板26に設けられたねじ挿通孔26aに裏側から固定用ねじ34を挿通して横桟12側に設けられた図略のねじ孔にねじ込むことにより、当該背板26と横桟12とを締結する。また、図示のように壁面32の間に方立36が配置されている場合には、この方立36にも固定用ねじ38等で横桟12の中間部を締結する。
この実施の形態でも、作業中、横桟12は底板24により下から支持された状態にあるため、その自重を100%作業者が支えておく必要がなく、その負担は大幅に軽減される。また、結合が完了した状態では横桟12の軸端が外側板22によって軸方向外側から覆われた状態になるため、前記第1の実施の形態と同様に良好な外観を確保することができる。
3)縦桟取付工程(図5(c)(d),図6(b)(c))
前記第1の実施の形態と全く同様にして横桟12に左右の縦桟ユニット14の縦桟保持部材16を結合することにより面格子10を完成する。
この第2の実施の形態に係る取付具20も、その外側板22、底板24、及び背板26が互いに一体化されているため、外側板22が底板24と背板26との曲げ角度を保持する補強部材を兼ね、また、背板26が外側板22と底板24との接合部分の補強部材を兼ねる合理的な構造となっており、面格子10の総重量が比較的大きい場合でも取付具20の経時的な変形を抑制して長期にわたり面格子10を良好な状態で支持することが可能になる。
なお、本発明の取付具20が適用される面格子10の具体的な構造は特に問わない。例えば、横桟12に直接縦桟18が接合されて全体が一体化された面格子10の取付にも前記取付具20を適用できることはいうまでもない。また、面格子10を横桟12と縦桟ユニット14とに分離可能とする場合でも、縦桟ユニット14の具体的な構成は特に問わず、縦桟保持部材16の形状も適宜設定可能である。例えば、図示の縦桟保持部材16における天板部16aを省略して前板部16bのみとし、この前板部16の適所に前記横桟12と接合可能なブラケットを局所的に設けた構造としてもよい。
また、取付具20自体の形状及び構造も適宜設定が可能であり、例として次のような態様をとることも可能である。
a)前記第1の実施の形態および第2の実施の形態では、外側板22に壁面32への取付部が設けられているが、この取付部は背板26側に設けられていてもよい。例えば、背板26に穿設したねじ挿通孔に固定用ねじを手前側から挿通して壁面にねじ込むようにすればよい。その場合、当該固定用ねじの頭部が背板26から手前側に突出することになるが、その突出部分に横桟12を前側から当接させることによっても当該横桟12の前後方向の位置決めをすることが可能になる。すなわち、本発明において背板26は必ずしも横桟12に対して直接当接するものに限らず、この背板26と横桟12との間に介在する固定用ねじの頭部やその他のスペーサ等によって当該横桟12の位置決めをするものであってもよい。
b)本発明に係る取付具構造は図示のものに限らず、例えば、外側板22と底板24及び背板26とが一体になるように板材を打ち抜いて曲げ加工し、底板24と背板26とを溶接等で接合するようにしてもよい。
(a)は本発明の第1の実施の形態に係る面格子の全体正面図、(b)はその全体側面図である。 (a)〜(d)は前記面格子を取付具を介して壁面に取付ける工程を示す斜視図である。 (a)〜(c)は前記面格子を前記取付具を介して壁面に取付ける工程を示す断面平面図である。 (a)〜(c)は前記面格子を前記取付具を介して壁面に取付ける工程を示す断面側面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施の形態において面格子を取付具を介して壁面に取付ける工程を示す斜視図である。 (a)〜(c)は前記第2の実施の形態において面格子を取付具を介して壁面に取付ける工程を示す断面平面図である。
10 面格子
12 横桟
14 縦桟ユニット
16 縦桟保持部材
18 縦桟
20 取付具
22 外側板
22b 延長部
23 取付部
24 底板
26 背板
30 窓
32 壁面

Claims (10)

  1. 横桟とこの横桟に対して略直交する姿勢で当該横桟の長手方向に配列される複数本の縦桟とをもつ面格子を壁面に取付けるための取付具であって、前記横桟の軸端をその軸方向外側から覆う外側板と、その横桟の端部を下から支える底板と、当該横桟の端部の位置を背後から位置決めする背板とを有し、これら外側板、底板、及び背板が相互に一体につながるように当該外側板、底板、及び背板が単一の板材で構成されるとともに、前記外側板及び背板のいずれか一方が、前記壁面に取付けられる取付部を有し、前記板材が、前記外側板と前記底板との境界部分、前記外側板と前記背板との境界部分、及び前記底板と前記背板との境界部分のうちの2つの境界部分でそれぞれ略直角に折り曲げられているとともに、残りの境界部分では当該境界部分を挟む2枚の板同士が一体に接合されていることを特徴とする面格子の取付具。
  2. 請求項記載の面格子の取付具において、前記板材が前記外側板と前記底板との境界部分、及び前記底板と前記背板との境界部分でそれぞれ略直角に折り曲げられているとともに、前記外側板と前記背板とが一体に接合されており、前記外側板は前記背板との接合箇所よりもさらに後方に延びる延長部を有し、この延長部の端部が前記取付部を構成していることを特徴とする面格子の取付具。
  3. 請求項記載の面格子の取付具において、前記外側板のうち前記背板よりも前側に位置する部分が前記取付部を構成していることを特徴とする面格子の取付具。
  4. 横桟とこの横桟に対して略直交する姿勢で当該横桟の長手方向に配列される複数本の縦桟とをもつ面格子と、この面格子の横桟の両端部に配される請求項1〜のいずれかに記載の面格子の取付具とを備え、これらの取付具を介して前記面格子の横桟の両端部が壁面に取付けられるように構成されていることを特徴とする面格子ユニット。
  5. 横桟とこの横桟に対して略直交する姿勢で当該横桟の長手方向に配列される複数本の縦桟とをもつ面格子と、請求項記載の面格子の取付具とを備え、これらの取付具を介して前記面格子の横桟の両端部が壁面と略平行な姿勢で当該壁面の前方に取付けられるように構成されていることを特徴とする面格子ユニット。
  6. 横桟とこの横桟に対して略直交する姿勢で当該横桟の長手方向に配列される複数本の縦桟とをもつ面格子と、請求項記載の面格子の取付具とを備え、前記面格子が相対向する壁面同士の間に位置する姿勢で当該面格子の横桟の両端部が前記各取付具を介して前記各壁面にそれぞれ取付けられるように構成されていることを特徴とする面格子ユニット。
  7. 横桟とこの横桟に対して略直交する姿勢で当該横桟の長手方向に配列される複数本の縦桟とをもつ面格子と、この面格子の横桟の両端部に配される取付具とを備え、これらの取付具を介して前記面格子の横桟の両端部が壁面に取付けられるように構成されている面格子ユニットにおいて、
    前記取付具は、前記横桟の軸端をその軸方向外側から覆う外側板と、その横桟の端部を下から支える底板と、当該横桟の端部の位置を背後から位置決めする背板とを有し、これら外側板、底板、及び背板が相互に一体につながるように当該外側板、底板、及び背板が単一の板材で構成されるとともに、前記外側板及び背板のいずれか一方が、前記壁面に取付けられる取付部を有し、前記板材が、前記外側板と前記底板との境界部分、前記外側板と前記背板との境界部分、及び前記底板と前記背板との境界部分のうちの2つの境界部分でそれぞれ略直角に折り曲げられているとともに、残りの境界部分では当該境界部分を挟む2枚の板同士が一体に接合され、
    前記面格子は、前記横桟と、一方向に延びる縦桟保持部材に当該縦桟保持部材と略直交する姿勢で複数本の前記縦桟が配列されて当該縦桟保持部材に接合された縦桟ユニットとを含み、この縦桟ユニットの縦桟保持部材が前記横桟に対してその長手方向に沿う姿勢で当該横桟に結合可能な形状を有することを特徴とする面格子ユニット。
  8. 請求項記載の面格子ユニットにおいて、前記縦桟ユニットが複数のユニットに分割されており、これらの縦桟ユニットが前記横桟の長手方向に並んだ状態で当該横桟に前記各縦桟ユニットの縦桟保持部材が結合可能となるように構成されていることを特徴とする面格子ユニット。
  9. 請求項7または8記載の面格子ユニットにおいて、前記縦桟保持部材は、前記横桟に対して上側から当接する天板部と前記横桟に対して前側から当接する前板部とを一体に有し、その前板部に前記各縦桟が接合されていることを特徴とする面格子ユニット。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載の面格子ユニットを壁面に取付けるための施工方法であって、前記壁面に各取付具の取付部を取付ける工程と、各取付具の底板上に前記横桟の端部を載せ、かつ、当該取付具の背板により当該横桟の位置決めをして当該横桟の端部を前記取付具に結合する工程と、当該横桟と取付具との結合後に当該横桟に前記面格子ユニットの縦桟保持部材を結合する工程とを含むことを特徴とする面格子ユニットの取付施工方法。
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