JP4528543B2 - ヘッドライトテスターの照射方向検出装置 - Google Patents

ヘッドライトテスターの照射方向検出装置 Download PDF

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本発明は、自動車の主としてすれ違い灯及び走行灯の照射方向を検出するためのヘッドライトテスターの照射方向検出装置に関する。
従来、自動車用ヘッドライトのすれ違い灯は、左下に高光度ゾーンのあるアメリカタイプのSAE方式とカットオフラインのあるヨーロッパタイプのECE方式とがあり、ヘッドライトテスターの走行灯、すれ違い灯の照射方向や光度測定には図18に示す様な走行灯及びすれ違い灯用に複数の固定センサを配置すると共に、走行灯用には図19に示す如く10メートル先相当の度数位置で、測定時、A−B=0の位置を検出し、照射方向上下の位置とし、C−D=0の位置を検出し、照射方向左右の位置とし、又、E点において走行灯の明るさを検出しており、前記ECE方式のすれ違い灯用には図20に示す度数位置において、F、G、Hの検出列における測定で、2G−(F+H)=0の位置を検出しカットオフラインの上下の位置とし、A、J、K及びL、M、Nの検出列において測定時、2(J+M)−{(A+L)+(K+N)}=0の位置を検出して斜めカットラインとして検出し、前記上下位置の水平カットラインと斜めカットラインの立ち上がり部分の交点(エルボー点)をカットオフラインの左右位置としており、又、P点においてすれ違い灯の路面光度を検出し、この様に走行灯とすれ違い灯を測定していた。
尚、左下に高光度ゾーンのあるアメリカタイプのSAE方式のすれ違い灯は前記走行灯と同様の方式で測定していた。
しかるに、前記のヨーロッパタイプであるECE方式のすれ違い灯は、日本のような左側通行制の国では左上がりの折曲したカットオフラインがあり、この立ち上がりライン角度が以前10°〜15°であったものが近年10°〜60°の範囲に規格拡大したことにより前記の固定式の測定センサでは正しく測定することが困難となり、そのため、立ち上がりライン測定用のセンサ基板を可動して規格拡大に対応したものもある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−22614号公報
前記特許文献の従来のすれ違い灯測定装置は、立ち上がり角度を測定するための測定センサ基板を可動してヨーロッパタイプであるECE方式の規格拡大に対応したものであるが、使用している測定センサはアナログ式のため、測定センサ毎に計測のバラツキ誤差や性能劣化を生ずる問題点があり、更に、カットオフライン形状に規制がないため、Z字状の段差のある変形ライトも存在し、正確な測定がより困難となる問題点があった。
そのため、最近はアナログ式の計測センサに代えて、画像取り込み用のCCDカメラを光度測定センサとして利用することが試みられている。
本発明は、アナログ式の測定センサの問題点を解消し、既知の光度の光源を基準としてライトの最高光度点と任意点の光度測定が可能な画像取り込み用のCCDカメラによる装置を利用して、自動車のすれ違い灯及び走行灯の照射方向を正確に検出するヘッドライトテスターの照射方向検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明のヘッドライトテスターの照射方向検出装置は、上下左右に移動可能な筐体の前面にヘッドライト光を収束する集光レンズを設けると共に、該筐体内に該集光レンズからの収束光を受像する配光スクリーンと該配光スクリーン上の配光像を検出するCCDカメラを設け、該CCDカメラからの出力をメモリーに入力し、該配光像メモリー上の複数の所定位置に検出点を設定すると共に該検出点の各々の明るさを検出してヘッドライトの照射方向の算出を行う演算処理部を設けると共に、該演算処理部に前記検出点の配置型を記憶する配置型記憶手段と算出手順のための手順制御手段とを接続し、前記配置型記憶手段は、前記配光像メモリー上の左右方向に所定の間隔で前記手順制御手段による算出手順に従って移動検出する3本の検出列を設定すると共に、該検出列は各々所定複数の集合した検出点からなり、カットオフラインの水平部を検出する検出列及び傾斜部を検出するための2本の検出列から構成のカットオフラインのあるすれ違い灯用の検出点の配置型を記憶する第1配置型記憶手段を含み、前記演算処理部は、カットオフラインの立ち上がりの傾斜角を10度以下に算出した場合において、前記水平部検出の検出列の検出位置と該水平部検出列に近い側の前記傾斜部検出の検出列の検出位置との垂直方向の検出位置差が0.5度相当以上の場合には、段差のあるZ形カットオフラインの配光と判断して、その垂直カットオフライン部分の検出のための垂直部検出列を追加した算出手順により照射 方向の算出を行い、又は前記検出位置差が0.5度相当以下の場合には、エルボー点のない水平形カットオフラインの配光と判断して、配光のホットゾーンの上下の所定検出点と左右の所定検出点とを結んだ交点位置を算出する算出手順により照射方向の算出を行うことを特徴とする。
本発明によると、カットオフラインのあるすれ違い灯の照射方向の検出に、光度測定可能な画像取り込み用のCCDカメラを使用すると共に、先ず、大略の明暗の境界線を検出し、次に、立ち上がりラインの勾配を検出し、最後に、立ち上がりラインの勾配角度のずれを微調整する3段階の測定手順により、誤差を生じやすいエルボー点の左右位置を正確に検出できる効果を有する。
本来、ヘッドライトは10メートル前方での光度と照射方向のぶれ角を測定することが保安基準で定められており、通常はスペース上の制約から1メートル先の一定面積の受光面にライトを正対させて測定している。
本発明の実施例1であるヘッドライトテスターの照射方向検出装置を図1乃至図3により説明する。
図1において、1はヘッドライトテスターを示し、該ヘッドライトテスター1は、床面に敷設されたレール上を左右方向に移動する台車1bと、該台車1bに立設した支柱1cと、該支柱1cに上下動可能に設けた直方体の筐体1aとから構成されている。
次に本発明の照射方向検出のための主要部である筐体1aの内部構成を図2により説明する。
筐体1aの前面には被試車両の前照灯のライト光を受けるためのフレネルレンズなどの集光レンズ2が設けられていると共に、該筐体1aの内部後方に該集光レンズ2からの収束した配光を受像するための配光スクリーン3が設けられ、該筐体1a内の中間上方に該配光を検出するためのCCDカメラ4が設けられており、更に前照灯の正対用に該筐体1aの中間部にハーフミラー5が斜設されており、該ハーフミラー5に映った前照灯Aの映像を確認するためのライト正対用スクリーン6が該筐体1aの前方上方部に設けられている。
尚、CCDカメラ4及びライト正対用スクリーン6が見る中心点を、ライトと配光スクリーン3の中心線に合致させている。
図3により演算処理系のシステム構成を説明する。
7は前記CCDカメラ4からの出力をファイルとして取り込むための画像取込み部、8はCPU及びメインメモリーからなる画像処理や演算処理を行うための演算処理部、9は所定位置を設定した検出点の配置型の記憶手段である配置型記憶部、10は検出点の各々の明るさを検出してライトの照射方向を算出するための手順制御手段であるプログラム部、11は表示制御部、12は液晶パネルなどの表示部、13は操作部を示す。
尚、9aはカットオフラインのあるすれ違い灯用の第1配置型記憶手段である第1配置型記憶部、10aは同じくカットオフラインのあるすれ違い灯用の第1手順制御手段である第1プログラム部、9bは走行灯用の第2配置型記憶手段である第2配置型記憶部、10bは同じく走行灯用の第2手順制御手段である第2プログラム部を示す。
又、前記配置型記憶部9はRAMやROMなどのメモリーからなり、ソフトである前記プログラム部10はフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMからなり、CPUである演算処理部8のメインメモリーにインストールされて機能し、該メインメモリーはDRAMやハードディスクなどからなると共に前記配置型記憶部9のメモリーは該メインメモリーの枝葉として機能する。
更に、これら配置型記憶部9とプログラム部10と操作部13はそれぞれ前記演算処理部8に直接接続され、更に前記CCDカメラ4は前記画像取込み部7を介して、又前記表示部12は前記表示制御部11を介してそれぞれ前記演算処理部8に接続されている。
次に本実施例1のヘッドライトテスター1の使用方法を説明する。
本実施例1では、前記CCDカメラ4で配光スクリーン上のランプ配光を画像取込み部7に取り込み、取り込んだ配光像メモリー上の所定位置に配置型記憶部9により配置した複数の検出点を設定し、これら検出点の各明るさを検出して、検出点の配置型とプログラム部10による算出手順とによりヘッドライトの照射方向の算出を前記演算処理部8で行っている。
尚、検出点は正確には点ではなく、所定の画素数からなる面積のある点である。
最初に、被試車両をヘッドライトテスター1の前方の指定位置に停止させ、車両の前照灯を点灯させて、ライト正対用スクリーン6の中心に、左右どちらかのライトの、該ライトに予め設けられている所の、機械的中心点を示すポイントが重なって映る様に台車1bを左右方向に移動させ、筐体1aを上下方向に移動させて、ライトの機械的な中心をライト正対用スクリーン6の中心に合致させる作業である正対の準備作業を終了する。
次に、ヘッドライトの照射方向の検出作業となり、先ず、ECE方式のカットオフラインのあるすれ違い灯の照射方向の検出について説明する。
カットオフラインのあるすれ違い灯は、対向車の運転者を眩惑させないために、対向車路側は上方を照射しないような水平カットオフラインが設けられ、日本では左側の走行路側の照射のために、前記水平カットオフラインの左上方に折曲する立ち上がりラインが設けられており、前記水平カットオフラインの上下位置をカットオフラインの上下位置とし、水平ラインと立ち上がりラインとの交点、即ち、エルボー点の位置をカットオフラインの左右位置として検出する。
尚、ヨーロッパタイプのすれ違い灯は、カットオフラインの形状に規制がないので、多様な立ち上がりライン形状のライトがあり、例えば、立ち上がりラインの傾斜角が10°〜15°程度の標準的な傾斜ラインからなる標準形すれ違い灯、傾斜角が10°以下でカットオフラインにZ字状などの段差があるZ形すれ違い灯、同じく傾斜角が10°以下で水平に近いカットオフラインのある水平形すれ違い灯などに大別できる。
先ず操作部13において走行灯かすれ違い灯かを指定入力し、すれ違い灯を指定すると、本実施例1では、最初に前記標準形すれ違い灯の検出から行い、第1プログラム部10aの手順に従って演算処理部8が第1配置型記憶部9aにメモリーした検出点の配置型を3段階に順次移動させて、最終的に正確な算出値が得られるようにしており、第1段階では大略の明暗の境界線を検出し、第2段階では立ち上がりラインの勾配を検出し、第3段階では立ち上がりラインの検出を水平ラインの検出と同様にラインに対して直角にして検出値のずれを微調整して両ラインの交点のエルボー点の左右位置をより正確な検出値に近づける。
検出点の配置型は各段階の図4、図6、図8に示す、所定の複数の例えば各々3点の検出点を組合せた、所定の角度間隔に設定した3本の検出列からなり、カットオフラインの水平部を検出するためのF、G、H列と傾斜部を検出するための2本のA、J、K列と、、M、N列とからなり、これら3本の検出列を配光像メモリー上の左右方向に所定の間隔で設定配置している。
第1段階では、CCDカメラ4で配光スクリーン3上のライト配光をメモリーに取り込み、取り込んだメモリー上の配光全体の中で大略の明暗の境界線を算出するために図4に示す如く、各々配光の中心位置として設定したX軸及びY軸において、カットオフラインの水平部検出用のF、G、H検出列が垂直方向にX軸の右側に2°相当位置に、カットオフラインの立ち上がりラインである傾斜部検出のA、J、K検出列及びL、M、N検出列がX軸に対して45°の方向でX軸の左側に0.5°及び2.0°の間隔で設けられると共にY軸の上方側の0.17°及び0.52°の相当位置に複数の検出点の組み合せの各検出列を設定配置している。
尚、図4の配置は図20の従来の測定センサ方式と同様な検出位置であり、図5に示す如く大略の明暗の境界線と仮のエルボー点を設定する。
カットオフラインの水平ラインの検出用のF、G、H検出列では、各々F点、G点、H点の明るさを検出し、
2G−(F+H)=0
の位置を算出し、カットオフラインの水平ラインの上下の位置とする。
カットオフラインの傾斜部の検出用の各45°に配列したA、J、K検出列とL、M、N検出列では各々、A点、J点、K点、L点、M点、N点の明るさを検出し、
2(J+M)−{(A+L)+(K+N)}=0
の位置を算出し、立ち上がりラインとし、前記水平ラインと該立ち上がりラインとの交点を仮のエルボー点とする。
尚、図4、図5において、P点及びp点はすれ違い灯の路面光度を検出する位置であり、P点はライトの取付高さ1メートル以下、p点はライトの取付高さ1メートル以上の場合である。
第2段階では図6に示す如く各検出列はX軸の右側に2°、左側に0.5°及び2°の間隔の設定位置で、カットオフラインの水平部検出用のF、G、H検出列、傾斜部検出用のA、J、K検出列及びL、M、N列の検出列は各々3点組合せの検出点ともY軸に平行な垂直方向で、所定の左右方向の角度間隔で設けており、これら3本の検出列とも当初は上方のスタート位置から下方の位置に各々移動しながら明暗の境界線を検出し、カットオフラインの水平部検出用のF、G、H検出列では、
2G−(F+H)=0
の位置を算出し、水平ラインの位置がカットオフラインの上下位置となる。
カットオフラインの傾斜部検出用のA、J、K検出列とL、M、N検出列は、
2J−(A+K)=0
2M−(L+N)=0
の位置を各々検出し、図7に示す如く、両検出位置のJ点、M点を直線で結び、立ち上がりラインとし、前記F、G、H検出列が検出した水平ラインとの交点(エルボー点)をカットオフラインの左右位置とする。
尚、第2段階において、F、G、H検出列は水平ラインに直交して検出しているが、A、J、K検出列及びL、M、N検出列は垂直方向に向いており、立ち上がりラインに対して直交せず傾斜した状態で検出しているので、前記F、G、H検出列と同様に立ち上がりラインに対して直交して検出する場合とは、暗部側の検出点のA点、L点、明部側の検出点のK点、N点で暗目となったり、明かる目となったりの明暗の多少のずれを生じて検出する立ち上がりラインの勾配が微妙に変化するので、次の第3段階ではこの明暗のずれを調整する。
第3段階では図8に示す如く、前記第2段階で算出した立ち上がりラインの勾配に対して、各々J点、M点を中心にA、J、K検出列及びL、M、N検出列を直交する方向に角度を変えながら測定の微調整を行い、前記F、G、H検出列の直交検出と同様の検出条件のラインに直交する検出を行い、より正確に勾配角度を算出する。
F、G、H検出列は前記第2段階と同様に
2G−(F+H)=0
の位置を算出し、カットオフラインの上下位置とする。
立ち上がりラインに直交する方向に向きを変えたA、J、K検出列及びL、M、N検出列は
2J−(A+K)=0
2M−(L+N)=0
の位置を各々再算出し、図9に示す如く、両検出位置を直線で結び、直交する方向の検出により、明暗のずれを調整して適切な勾配角度となった該直線の延長線と前記F、G、H検出列が算出したカットオフラインの水平ラインとの交点(エルボー点)を算出し、立ち上がりラインの勾配角度を微調整した両ラインの交点である該エルボー点の左右位置をカットオフラインの左右位置とする。
この様に、第3段階において、立ち上がりラインに直交する方向の検出により前記第2段階で生じた傾斜した状態における検出点の明暗のずれを調整して勾配角度を微調整し、従来、左右方向に誤差を生じやすいエルボー点の左右位置を正確に算出することができる。
尚、第2段階において、前記傾斜部を検出するA、J、K検出列及びL、M、N検出列の2本の検出列を、Y軸と平行の垂直方向でなく、前記第1段階の場合と同様に45°に傾斜したまま、前記2本の検出列を上方から下方に移動させてもよく、又、各段階において各検出列の検出点は、3点組合せのみでなく、例えば、2点乃至5点などの所定の複数を組合わせてもよい。
図10は、ヘッドライトテスター1によるカットオフラインのあるすれ違い灯の算出手順のフローチャート図を示し、該フローチャートのステップ1(P1)として、CCDカメラ4で配光スクリーン3上のランプ配光を画像取込み部7に取り込み、ステップ2(P2)では前記図4の第1段階の配置型で取り込んだ配光全体の中で大略の明暗の境界線を算出し、ステップ3(P3)では第1段階の配置型での検出を完了し、NOであればステップ2(P2)に戻し、YESであれば次のステップ4(P4)に進み、ステップ4(P4)では大略の明暗の境界線から図6の第2段階の配置型によりカットオフラインの立ち上がりラインの傾斜の勾配を検出し、次にステップ5(P5)で前記勾配を算出し、NOであればP4に戻し、YESであればステップ6(P6)において算出した勾配の角度を判定し、10°以下のNOであれば後述のZ形或いは水平形のライトと判断してステップ9(P9)に進み、10°以上のYESであればステップ7(P7)において、エルボー点及び所定位置の路面光度を表示すると共に、図15の図イに示す如くの、標準形のカットオフライン形状を模したマークを表示し、ステップ8(P8)において、以降の測定が必要でないNOであれば測定を終了し、再測定が必要なYESであればステップ1(P1)に戻す。
次に、前記ステップ6(P6)において判定した勾配が10°以下のNOであった場合は、ステップ9(P9)においてZ形のライトか水平形のライトかの判断を演算処理部8が行う。
図11はZ形すれ違い灯、図13は水平形すれ違い灯のカットオフライン形状と3列の検出列の配置を示しており、X軸の右側2°相当位置にカットオフラインの水平部検出のためのF、G、H検出列が垂直方向に設けられ、X軸の左側1°及び3°の相当位置にカットオフラインの立ち上がりラインである傾斜部検出のA、J、K検出列及びL、M、N検出列が設けられると共に、前記立ち上がりラインに対して直交する方向にこれらA、J、K検出列及びL、M、N検出列を配置している。
ステップ9(P9)において、カットオフラインの水平部を検出したF、G、H検出列のG検出点と、該水平部検出のF、G、H検出列に近い側の傾斜部を検出したA、J、K検出列のJ点と、の垂直方向、即ち、Y軸方向の検出位置差を算出し、ステップ10(P10)において該Y軸方向の検出位置差が0.5°相当以上のYESであれば図11に示すZ形に、該検出位置差が0.5°相当以下のNOであれば図13に示す水平形と判断し、Z形のYESの場合はステップ11(P11)において、図12に示す如くF、G、H検出列が検出した水平カットラインから0.44°上方位置に、Z形カットラインの垂直カットライン部分を検出するためのR、W、Q検出列を水平方向に設け、該垂直部検出のR、W、Q検出列を新たに加えて、前記ステップ9からステップ11までのZ形の第4段階の測定手順とした。
R、W、Q検出列は、例えば、次の計算式の如く
2W−(R+Q)=0
の位置を算出し、垂直カットラインとする。
そして垂直カットラインと前記F、G、H検出列が算出した水平カットラインの交点をZ形のエルボー点とし、この座標位置をZ形カットラインの上下値、左右値として表示し、P点又はP点の光度を光度値で表示すると共に図15の図ロのZ形ラインを模したマークを表示する。
この様に、10°以下の傾斜角の立ち上がりラインにおいて、傾斜ラインと水平ラインとのY軸方向の検出位置差を算出することによりZ形配光か水平形配光かを演算処理部8が判別し、Z形であった場合は垂直ラインを検出することにより、従来は困難であったZ形のエルボー点の左右位置を正確に算出することができる。
そして、前記ステップ10(P10)において、傾斜ラインと水平ラインとのY軸方向の検出位置差が0.5°相当以下のNOに判断された水平形の場合は第5段階としてステップ12(P12)に進み、ステップ12(P12)において、図14に示す如くF、G、H検出列で水平カットラインを検出して上下方向とし、左右方向は、立ち上がりラインの勾配が水平に近いのでエルボー点のない水平カットの配光とみなし、×印に示す位置を高光度ゾーンであるホットゾーン位置とし、該ホットゾーン位置は
S−T=0
の光度値を検出してS点〜T点を通るラインをY´軸とし、
U−V=0
の光度値を検出してU点〜V点を通るラインをX´軸として、これらY´軸とX´軸の交点×印位置を高光度ゾーンであるホットゾーン位置即ちバランス点とし、ステップ13(P13)において、水平形すれ違い灯の上下方向値は前記F、G、H検出列で検出した水平カットライン位置で表示し、左右方向値は前記S点とT点を通るY´ラインとU点とV点を通るX´ラインの交点の×印で示したバランス点の左右位置で表示し、該バランス点の光度を光度値として表示し、図15の図ハの水平形を模したマークを表示する。
この様に、立ち上がりラインの傾斜角度が水平に近いので、エルボー点として明確に左右位置の表示が困難である水平形すれ違い灯では、エルボー点でなく高光度ゾーンのバランス点を検出して左右位置を正確に算出することができる。
尚、前記図11及び図13における傾斜部検出のためのA、J、K検出列及びL、M、N検出列は前記第3段階と同様に立ち上がりラインに対して最初から直交する方向でラインを検出して正確な検出を目指した。
前記の如く、これらの標準形、Z形及び水平形のすれ違い灯の照射方向と光度の算出値を表示すると共に図15の図イ、図ロ、図ハに示す、これらのカットオフライン形状を模したマークを同時に表示したことにより測定者にライトの種類を明確に識別させることができる。
最後に、走行灯の測定では、前述の如く、図16の第2配置型を使用し、図17のフローチャート図に従って説明する。
走行灯用のフローチャート図のステップ1(P1)として、CCDカメラ4で配光スクリーン3上のランプ配光を画像取込み部7に取り込み、ステップ2(P2)では所定の検出点の光量が上下、左右それぞれが等しい位置の座標点を演算処理し、ステップ3(P3)において、
A−B=0
C−D=0
の位置を検出し、NOであれば、ステップ1(P1)に戻し、YESであれば、ステップ4(P4)に進み、上下(Y軸)、左右(X軸)の交点を照射方向として、基準位置(測定ライトの前記正対した機械的中心位置)を0−0とした時の差分を照射方向として表示すると共に、X−Y軸交点の明るさを光度として表示し、以降の測定が必要でないNOであれば測定を終了し、再測定が必要なYESであればステップ1(P1)に戻す。
活用例として本発明のヘッドライトテスター1は、カットオフラインのあるヨーロッパタイプのECE方式のすれ違い灯の拡大規格と変形ライトに対応できると共に、3段階の測定手順により、誤差を生じやすいエルボー点の左右方向位置を正確に検出することができる。
本発明の実施例1のヘッドライトテスターの正面図である。 その主要部の断面図である。 その演算処理系のシステム構成図である。 第1段階の検出列の配置図である。 その測定時の配光の説明図である。 第2段階の検出列の配置図である。 その測定時の配光の説明図である。 第3段階の検出列の配置図である。 その測定時の配光の説明図である。 すれ違い灯の照射方向検出の算出手順のフローチャート図である。 第4段階のZ形判断の検出列の配置図である。 垂直検出列が追加されたZ形配光の測定時の説明図である。 第4段階の水平形判断の検出列の配置図である。 第5段階の水平形配光の測定時の説明図である。 3つのライン形状の表示マークの説明図である。 走行灯用の検出点の第2の配置図である。 走行灯の照射方向検出の算出手順のフローチャート図である。 従来の固定測定センサの配置図である。 その走行灯測定時のセンサ配置図である。 そのすれ違い灯測定時のセンサ配置図である。
符号の説明
1 ヘッドライトテスター
1a 筐体
2 集光レンズ
3 配光スクリーン
4 CCDカメラ
5 ハーフミラー
6 ライト正対用スクリーン
7 画像取込み部
8 演算処理部
9 配置型記憶部
10 プログラム部
11 表示制御部
12 表示部
13 操作部

















Claims (1)

  1. 上下左右に移動可能な筐体の前面にヘッドライト光を収束する集光レンズを設けると共に、該筐体内に該集光レンズからの収束光を受像する配光スクリーンと該配光スクリーン上の配光像を検出するCCDカメラを設け、該CCDカメラからの出力をメモリーに入力し、該配光像メモリー上の複数の所定位置に検出点を設定すると共に該検出点の各々の明るさを検出してヘッドライトの照射方向の算出を行う演算処理部を設けると共に、該演算処理部に前記検出点の配置型を記憶する配置型記憶手段と算出手順のための手順制御手段とを接続し、前記配置型記憶手段は、前記配光像メモリー上の左右方向に所定の間隔で前記手順制御手段による算出手順に従って移動検出する3本の検出列を設定すると共に、該検出列は各々所定複数の集合した検出点からなり、カットオフラインの水平部を検出する検出列及び傾斜部を検出するための2本の検出列から構成のカットオフラインのあるすれ違い灯用の検出点の配置型を記憶する第1配置型記憶手段を含み、前記演算処理部は、カットオフラインの立ち上がりの傾斜角を10度以下に算出した場合において、前記水平部検出の検出列の検出位置と該水平部検出列に近い側の前記傾斜部検出の検出列の検出位置との垂直方向の検出位置差が0.5度相当以上の場合には、段差のあるZ形カットオフラインの配光と判断して、その垂直カットオフライン部分の検出のための垂直部検出列を追加した算出手順により照射方向の算出を行い、又は前記検出位置差が0.5度相当以下の場合には、エルボー点のない水平形カットオフラインの配光と判断して、配光のホットゾーンの上下の所定検出点と左右の所定検出点とを結んだ交点位置を算出する算出手順により照射方向の算出を行うことを特徴とするヘッドライトテスターの照射方向検出装置。
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