JP4527268B2 - エアベルト用係止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員の肩や胸部と接する部分に膨張するバッグを有し、非常時に乗員をシートに拘束するエアベルト装置の係止装置に関する。特には、インフレータから発生したガスをバックル及びタングを介してバッグ内に供給するエアベルト装置において、タングのバックルへの着脱性を損なうことなくガスリークを低減することができる、あるいは、係止装置の製造コストならびに重量を低減させることができるエアベルト用係止装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
衝突等の緊急時に自動車の乗員をシートに拘束するための装置としては、現在のところシートベルト装置が主流である。一般的なシートベルト装置は、乗員の肩から胸の前を通って斜下に腰まで延びるショルダーウェビングと、腰の前を横断するラップウェビング(両者は一連)を備える。ショルダーウェビングの基端はシートベルトリトラクタに接続されている。リトラクタは、異常な減速度が車両にかかった場合に、ショルダーウェビングの引き出しをロックし、ロックされたショルダーウェビングが乗員の前方移動を阻止する。
【0003】
近年のシートベルト装置は、乗員の保護機能をさらに向上させるため、次のような技術改良が加えられてきた。
(1)緊急時に素早くウェビングのたるみを取って乗員の初期拘束を行うプリテンショナ
(2)ウェビングの張力が所定値となると徐々にウェビングを繰り出して乗員の慣性エネルギを吸収するEnergy Absorbing 機構(以下EA機構という)
さらに、乗員の肩や胸とウェビングとの間の圧力をより低くし、乗員によりソフトな保護を与えるという基本的な要請が存在する。
【0004】
エアベルト装置は、上記のシートベルトの技術動向・要請の中で生まれたものである。すなわち、エアベルト装置は、シートベルトのショルダーウェビングのうち人体の肩や胸に触れる部分を緊急膨張可能なバッグとしたものである。また、バッグは例えば径14cm程度に膨らみ、エアクッションとして作用するので、乗員の体に加わる圧力がよりソフトになる。バッグは膨張時に長手方向に縮むので、ウェビングのたるみを取ることができ、シートベルトのプリテンショナの作用も果たす。さらに、適当なタイミングでバッグ内のガスを徐々に抜くことにより、EA機構も実現できる。
このように、エアベルト装置は、現在主流のシートベルト装置の安全性能をより向上させうるものとして、近い将来の普及が見込まれている。
【0005】
ところで、シートベルト装置と車体を繋ぐ係止具は、通常、車体(シートフレーム等)に連結されたバックルと、エアベルト端部に接続されたタングとからなるものが一般的である。バックルには、タングを係脱自在に取り付けるタング係止機構が設けられている。
【0006】
エアベルト装置のバッグを膨張させるためのインフレータは、バッグの上部(乗員の肩の上の方)に設けるタイプと、バッグの下部(乗員の腰の下の方)に設けるタイプがある。バッグの下部に設けるタイプには、インフレータから発生したガスをバックルを介してバッグ内に供給するものがある。このような方式のエアベルト装置では、バックル及びタングのそれぞれに、インフレータから発生したガスの通る通路が設けられている。これらの通路は、タングがバックルに装着された状態で、連通するように配置されている。
【0007】
ここで、上記の方式のエアベルト装置を構成する場合、以下に列挙する事項に留意すべきである。
(1)シートベルトの通常使用時(車両の非衝突時)には、タングのバックルへの挿入性を良くするために、タングと、バックルのタング挿入部との間には、適当なクリアランスを設ける。
(2)エアベルト展開時(車両の衝突時)には、インフレータから発生したガスを、バックルとタングの通路を介してバッグ内にもれなく送り込む。すなわち、バックルとタングのガス通路におけるガス漏れを極力低く抑える。
(3)車両の衝突後に、バックルからタングを容易に着脱させることができる。
【0008】
これら(1)〜(3)の事項を満たすバックルとしては、通常使用時にはガス通路先端がバックル内部に位置して突出せず、衝突時にのみガス通路先端がタング内に向けて突き出し、衝突中から衝突後にかけてはバッグ内の圧力でガス通路先端が戻るような構造が考えられる。
【0009】
ところで、比較的長時間の衝突(例えばロールオーバー等の数秒程度の乗員拘束が必要な衝突)に対しては、バッグ内の圧力を維持するために、インフレータの容量(ガスのモル量)を大きめにしておく必要がある。ところが、インフレータの容量を大きくすると、構造・重量が大きくなるため、製造コストが高くなる。なお、バックルとタング間でガス洩れがある場合は、その洩れの分も含めてインフレータの容量を確保しなければならない。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、タングのバックルへの着脱性を損なうことなくガスリークを低減させることができる、あるいは、係止装置の製造コストならびに重量を低減させることができるエアベルト用係止装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
上記の課題を解決するため、本発明のベースとなるエアベルト用係止装置は、エアベルトの端部に接続されるタングと、 タングの装着されるバックルと、 を備えるエアベルト用係止装置であって; タング及びバックルは、それぞれエアベルト膨張用のガスの通るパイプ(タングパイプ、バックルパイプ)を有し、 両パイプは、タングがバックルに装着された状態で、実質的に同軸に繋がるように位置し、さらに、両パイプ間に、バックルからタング方向に向けて付勢される、両パイプ間の隙間を埋める連結部材が設けられていることを特徴とする。
【0012】
連結部材によりパイプ間の隙間が埋まり、ガス漏れが低減される。これにより、インフレータの容量を大きくしなくとも、比較的長時間にわたってエアベルトを膨張させることができる。したがって、ロールオーバー等の数秒程度の乗員拘束が必要な衝突事故にも対応できる。
さらに、ガス漏れが低減されることで、余分なガス容量が不要になり、インフレータを小型にできる。これにより、製造コストが低減され、インフレータの重量も小さくすることができる。
【0013】
本発明のエアベルト用係止装置においては、上記連結部材が、 上記バックルパイプ先端部に被せられた、頂部がインフレータ作動時に裂けるキャップと、 該キャップをタングパイプ基端部に当接するように付勢するばねと、からなるものとすることができる。
この場合、上述の本発明の作用を実現できる機構を安価に実現できる。また、ガスの通路への異物混入を防止するとの利点もある。
【0014】
本発明のエアベルト用係止装置においては、上記タングパイプ及びバックルパイプが、タング及びバックルの幅方向ほぼ中央部に配置されているものとすることもできる。この場合、タングとバックルの相互倒れが生じても、これら両者の隙間を小さくできる。したがって、ガス漏れがより低減される。
又は、タングパイプ及びバックルパイプは、タング及びバックルの幅方向端部寄りに配置されていてもよい。この場合、タングとバックルの相互倒れが生じたときに、これら両者の隙間の変化に充分追随して隙間を埋められるようなキャップ及びその付勢機構を付設するのが好ましい。このように端部寄りに配置すると、バックル機構とインフレータを横に並べて配置できるので、バックルの長さを短くできる利点がある。
【0015】
本発明のエアベルト用係止装置においては、上記バックルパイプキャップの内径が上記タングパイプ及びバックルパイプの内径とほぼ等しいものとすることができる。
この場合、パイプ内部のガス流路径がほぼ一定になり段差がなくなるので、インフレータからバッグ内部へと流れるガスに乱流が生じず、ガスがスムースに流れる。
【0016】
また、本発明のエアベルト用係止装置においては、上記連結部材が、上記タングパイプ基端部に被せられた、底部がインフレータ作動時に裂けるタングパイプキャップをさらに備え、 上記バックルパイプキャップ頂部が凸球面状に形成されているとともに、上記タングパイプキャップ底部が該バックルパイプキャップ頂部に当接する凹球面状に形成されているものとすることができる。
又は、上記バックルパイプキャップ頂部がテーパ面を有する凸面状に形成されているとともに、上記タングパイプキャップ底部が該バックルパイプキャップ頂部に当接する凹面状に形成されているものとすることができる。
このようなキャップにより、タングパイプとバックルパイプに傾きが生じても、タングパイプ基端部にバックルパイプ先端部が追従し、双方の連結部がセンタリングされる。
【0017】
以下、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明において、上下左右方向とはそれぞれ各図における上下左右を指す。
図7は、本発明の1実施例に係るエアベルト装置の全体構成とバッグ展開時の様子を示す模式的斜視図である。
図7中においては、乗員11がシート1に座った状態で示されている。シート1は、乗員11の座るシートクッション5、背もたれであるシートバック3等を含む。シートクッション5の下には、シート1を支えるとともに車体に連結するシートフレーム7が存在する。
【0018】
エアベルト装置21は、以下の各部からなる。
1. ベルト装着時に、乗員11の肩から胸・腰に斜めに延び、緊急時に膨張するエアベルト31
2. エアベルト31の上端部に接続された、通常のシートベルトにおけるウェビング同様の帯状織物であるショルダーウェビング25
3. ショルダーウェビング25を偏向させるデフレクタ27
4. ショルダーウェビング25を巻き取るとともに緊急時に引き出しをロックするリトラクタ23
【0019】
5. エアベルト31の下端部に接続された、エアベルト31をバックル35を介して車体に係止するタング33
6. インフレータ39及びアンカブラケット37を介してシートフレーム7に固定されているバックル35
7. エアベルト31を膨張させるガスを発生させるインフレータ39
8. 乗員の腰部に延びるラップウェビング41
9. ラップウェビング41の基端部を巻き取るとともに緊急時にロックするリトラクタ43
10. 図示はされていないが、緊急時にインフレータ39を作動させる加速度センサ及び電気回路
【0020】
このエアベルト装置21の特徴は、タング33及びバックル35のガス通路構造にある。以下、図1〜図6を参照しつつ、これらをより詳細に説明する。
図1は、本実施例のエアベルト装置の係止具の構成を示す断面図であって、バックルにタングを係止させた状態を示す図である。
図2は、同バックルからタングを外した状態におけるバックルの拡大断面図である。
図3は、同エアベルト装置のエアベルト、タング、バックル上部の接続状態を示す断面図である。
図4は、タング及びバックルの外観を示す斜視図である。
図5は、係止具の全体構成を示す正面図である。
図6は、同係止具のバックルのカバーを外して裏側から見た図である。
【0021】
図5に最も良く示すように、エアベルト装置21の係止具100は、タング33とバックル35を備えている。バックル35の下部には、インフレータ39がネジ連結されている。インフレータ39の下端には、アンカブラケット37が設けられている。
【0022】
まず、タング33について詳細に説明する。
図4に最も分りやすく示すように、タング33は、バックル35に差し込まれるタングプレート33aやフック部33c、タングパイプ33d等を有する。タングプレート33aは、後述するバックル35内のタング係止機構110のラッチ131と係合する。フック部33cにはスリット33eが設けられている。このスリット33eには、後述するラップウェビング41が挿通される。
【0023】
タングパイプ33dは、タング33の幅方向中央に設けられている。タングパイプ33dの上端側には、図3に示すように、バッグのガス吹き込み口77(詳細後述)が接続される。タングパイプ33d内には、ガス通路33bが形成されている。このガス通路33bは、図3に示すように、バッグ53内に連通している。同タングパイプ33dの下端側開口部には、図1及び図3に示すように、アルミニウム製等のタングキャップ34が嵌められている。同タングキャップ34は、タングパイプ33dのガス通路33b内に押し込まれるとともに、同パイプ33dの下端側開口部端縁に係止されている。このタングキャップ34は、インフレータ39から噴出されたガスにより破れる。タングキャップ34は、タングパイプ33dのゴミ除けの役割も果たす。
【0024】
次に、主に図1及び図2を参照しつつ、バックル35について説明する。
図1及び図2に最も良く示すように、バックル35は、外側のカバー101を備えている。カバー101の上部には、タングプレート33aを差し込むための上開口35dが設けられている。同カバー101内には、差し込まれたタングプレート33aを係止するタング係止機構110が設けられている。カバー101の上部には、リリースボタン35aが設けられている。このボタン35aを下に押すと、タング係止機構110が解放されタング33は上に抜ける。なお、このバックル35のタング係止機構110の基本的な構成は、現状の量産品のそれと同じである。
【0025】
タング係止機構110は、鋼製のバックルベース111を備えている。バックルベース111は、エアベルト31の引き抜き力に対して主な強度メンバーとなる。バックルベース111は、図6に示すように、基板113と2つの両側板115を有するほぼU字状の部材である。基板113には、平行な2つのスリット113aが形成されている。このスリット113aには、後述するエジェクタの突起165が係合・摺動する。基板113の下部には、切欠部113bが形成されている。この切欠部113bには、後述するインフレータ接続部材(ダクト)171の外形係止部175が係合する。基板113には、バックルパイプ181を固定するためのネジ114や、インフレータ接続部材を固定するためのネジ116がねじ込まれる。
【0026】
バックルベース111の両側板115間には、ラッチ131が保持されている。ラッチ131は、タング33係合時(図1参照)に、タングプレート33aを押さえる部材である。同ラッチ131は、図1、2、6に示すように、支点部133と揺動部135を有する。ラッチ131の支点部133は、横側に張り出した張出端部133a(図6)を備えている。同張出端部133aは、ラッチ131の揺動支点となる。ラッチ133の揺動部135には、図6に示すように、左右の窓135aが開けられている。この窓135aは、タング33の係合時(図1の状態)には後述するスライダにより塞がれ、タング33の非係合時(図2の状態)には開放される。この開放状態においては、窓135a内に両側板115の爪(図示されず)が入り込む。
【0027】
ラッチ131の背面(図1及び図2における右側の面)には、タング係合突起137が形成されている。この係合突起137は、タング33の係合時(図1の状態)においてタングプレート33に係合する。ラッチ係合突起137の上部には、テーパ137aが形成されている。さらに、ラッチ131上端部には、ばね引掛け部138が形成されている。このばね引掛け部138には、ラッチ131と後述するスライダを連結付勢するばね104が取り付けられる。ラッチ131とリリースボタン35aは、ボタンスプリング107により連結付勢されている。なお、ボタンスプリング107の両端と、ラッチ131及びリリースボタン35aとの係合状態は、模式的に表現したものである。このボタンスプリング107により、リリースボタン35aは下に下がる方向に、ラッチ131は直立する方向に付勢される。
【0028】
図1及び図2に示すように、ラッチ131の左側(図1及び図2における左側)には、スライダ141が摺動可能に抱き合わされている。同スライダ141は、横側に張り出した張出部143を備えている。この張出部143は、タング33の係合時(図1の状態)にはラッチ131の窓135a(図6参照)を塞ぎ、タング33の非係合時(図2の状態)にはラッチ131の窓135aの下側に位置し、窓が開放される。スライダ141のほぼ中心位置には、ばね引掛け部145が形成されている。このばね引掛け部145とラッチ131のばね引掛け部138間には、ばね104が取り付けられる。このばね104により、スライダ141は、上方(窓135aを塞ぐ位置)に向けて付勢される。スライダ141の上端には、鉤状の当接部147が形成されている。この当接部147は、タング33の係合時(図1の状態)に、プレスボタン35aの内側に当る。
【0029】
バックルベース111の内側には、平面形状がU字状をしたエジェクタ161が、上下方向に沿って摺動可能に保持されている。このエジェクタ161は、バックルパイプ181の外周よりも大きく形成されている。エジェクタ161のU字内側の開口端縁には、図6に示す突起165が2つ形成されている。これら突起165は、バックルベース111のスリット113aに摺動可能に係合する。エジェクタ161の突起165と逆側の面(図1及び図2の左側の面)の上端には、円弧状の当接部167が形成されている。この当接部167には、タング33の係合時に、タングプレート33aの下端縁が当る。エジェクタ161の下面には、後述するばね108の上端に係合するばね穴(図示されず)が形成されている。
【0030】
ここで、本発明の特徴部品であるバックルパイプ181について説明する。
図1及び図2に示すように、この例においては、バックルベース111の内側ほぼ中央部において、ベース基板113とエジェクタ161の内側にバックルパイプ181が配置される。同バックルパイプ181は、ネジ114により、バックルベース111の基板113に固定されている。同バックルパイプ181は、インフレータ39からエアバッグ31内へ放出されるガスが通る通路である。
【0031】
バックルパイプ181の上端には、アルミニウム製等のバックルキャップ103が被せられている。バックルキャップ103には図示せぬティアラインが形成されている。バックルキャップ103により、バックルパイプ181上端は通常時は塞がれている。しかし、エアベルト作動時には、同キャップ103はインフレータ39から放出されるガス圧によりティアライン部分が破れる。バックルキャップ103内面とバックルパイプ181上端部間には、スキマ(オーバーストローク)Cがあり、このスキマにより、部品公差やタング33着脱時のガタが吸収される。
【0032】
バックルキャップ103は、バックルパイプ181に外嵌したスプリング185により上方に付勢されている。このスプリング185の付勢力により、タング33係合時に(図1の状態)、バックルパイプ181上端とタング33のタングパイプ33d下端間が密に接続される。バックルパイプ181の下端には、Oリング189を介してインフレータ39の上端が接続される。
なお、バックルキャップ103がバックルパイプ181から抜け出さないように、バックルキャップ103のフランジ(図示されず)がバックルベース111からの爪(図示されず)で止められている。
【0033】
本実施例においては、タング33のタングパイプ33dと、バックル35のバックルパイプ181が、タング33装着時(図1の状態)に幅方向ほぼ中央部において同軸に繋がるように配置されている。このとき、両パイプ33d、181の連結部においては、スプリング185によりバックルキャップ103がタングキャップ34に向けて付勢され、両パイプ33d、181間の隙間が埋められている。このように隙間が埋まることにより、インフレータ39作動時のガス漏れが低減される。
【0034】
引き続きバックル35の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、ラッチ131及びスライダ141の下側において、バックルベース111の内側にはホルダ151が取り付けられている。ホルダ151の右端寄り(図1及び図2における右側)には、突起155が上向きに形成されている。この突起155には、ばね108が外嵌されている。同ばね108の上端は、エジェクタ161下面のばね穴(図示されず)に係合している。このばね108の付勢力により、エジェクタ161は上方に押されており、タング33の非係合時(図2の状態)には、エジェクタ161は上方に押し上げられる。
【0035】
ホルダ151の左端寄り(図1及び図2における左側)には、幅方向(図の奥・手前方向)に2本のガイド柱153が上方に立つように形成されている。このガイド柱153に沿って、プレスボタン35a内のガイド孔(図示されず)が摺動する。これらのガイド柱153には、それぞればね106が外嵌されている。同ばね106の上端は、プレスボタン35aの下面に当っている。このばね106の付勢力により、プレスボタン35aは上方に押されている。
【0036】
図1及び図2に示すように、ホルダ151の下部において、バックルベース111には筒状をしたダクト171が取り付けられている。このダクト171の下端寄り内面には、めねじ171a(図1及び図2参照)が切られている。このめねじ171aには、インフレータ39上端のおねじ39a(図1及び図2参照)がねじ込まれる。同ダクト171の側端面には、図6に示すように、外形係止部175が形成されている。この外形係止部175は、くびれを有する鼓形をしており、バックルベース111の基板113の切欠部113bに係合する。タングにかかる引き抜き力は、この部分を介してダクト171、インフレータ39へと伝わる。ダクト171とバックルベース111は、ネジ116により固定されている。
【0037】
次に、インフレータ39について説明する。
図1及び図2に示すように、バックル35のバックルパイプ181下端には、ダクト171を介してインフレータ39上端が接続されている。インフレータ39は、車両衝突時に点火されると、バックル35のガス通路35cに向けてバッグ展開用ガスを噴出する。ガスは、さらに、バックルパイプ181内部を通ってタング33のタングパイプ33d(図3参照)からバッグの中空部に吹き込まれる。
【0038】
インフレータ39の上端は先細り状になっていて、外周におねじ39aが切られている。このおねじ39aは、ダクト171のめねじ171aに螺合する。インフレータ39の内部には、プロペラント、イニシエータ(図示されず)が内蔵されている。このインフレータ39の下端には、図5に示すように、アンカブラケット37が設けられている。同ブラケット37は、シートフレーム等にボルト等により固定される。この例では、アンカブラケット37は、インフレータ39のボディと一体に成形されているが、別体として両者をボルトやクランプ等により連結してもよい。
なお、インフレータ39とダクト171は、カシメにより固定してもよい。
【0039】
次いで、エアベルト31について説明する。
図3に示すように、エアベルト31は、中から外へ向かって、バッグ53、メッシュウェビング51及びカバー81の三層の要素からなる。バッグ53は、例えばシリコーン樹脂をコーティングしたナイロン製の平織りを袋状に接合(接着及び縫製)したものである。バッグ53の外側には、メッシュウェビング51が被せられている。メッシュウェビング51は、例えばポリエステル製の糸を筒状に編んだものである。バッグ53が展開するときに、メッシュウェビング51はバッグ53の外面に沿って膨らむ。このとき、メッシュウェビング51は長手方向には縮まり、ベルトのたるみを取ってベルトにプリテンションを与える。なお、バッグ53そのものも展開時に長手方向に縮む。
【0040】
メッシュウェビング51の外側にはポリエステル製の平織り等からなるカバー81が被っている。このカバー81は、バッグ53の展開時には開く。このカバー81は、エアベルト31全体をコンパクトに収めるとともに肌触りを良くするためのものである。
バッグ53の下端部はガス吹き込み口77となっている。メッシュウェビング51の下端部は、ラップウェビング41端部に縫製されて接続されている(縫製部52)。
【0041】
エアベルト31とタング33は次のように接続されている。すなわち、図3に示すように、タング33のタングパイプ33dは、バッグ53のガス吹き込み口77内に差し込まれる。タングパイプ33dとガス吹き込み口77は、締め付けバンド79で締め付け固定される。メッシュウェビング51と縫製されて接続されたラップウェビング41は、フック部33cのスリット33eに通されている。
【0042】
次に、上記の構成からなるエアベルト装置21の作用を、主に図1及び図2を参照しつつ説明する。
バックル35にタング33が係合していない状態では、図2に示すように、エジェクタ161は、ばね108の付勢力により押されて上方に位置している。このとき、エジェクタ161の側面がラッチ131の係合突起137に当り、ラッチ131は左側に傾いている。
【0043】
バックル35にタング33を係止させる際は、タング33のタングプレート33aをバックル35の上開口35dに挿入する。このとき、タングプレート33aの下端縁がエジェクタ161の当接部167に当り、エジェクタ161は、ばね108の付勢力に抗して押し下げられる。すると、図1に示すように、エジェクタ161がラッチ131の係合突起137よりも下に下がり、タングプレート33aも係合突起137の下に進み、同突起137がタングプレート穴33xに入り込んで、タングプレート33aとラッチ135が係合する。なお、ラッチ135は、ボタンスプリング107によって図1のような直立する姿勢となるように付勢されている。このとき、スライダ141は、ばね104の縮む力により上側に移動し、ラッチ揺動部135の窓135a(図6参照)を塞ぐ。これにより、ラッチ131は左側に傾かず、タングプレート33aが外れることはない。
【0044】
このようなバックル35とタング33との接続状態では、タング33のタングパイプ33dと、バックル35のバックルパイプ181が、タング33装着時(図1の状態)に幅方向ほぼ中央部において同軸に繋がる。また、バックルパイプ181上端のバックルキャップ103がスプリング185により上方に付勢され、タングパイプ33d下端のタングキャップ34に押し付けられる。これにより、バックルパイプ181上端とタング33のタングパイプ33d下端間が密に接続される。なお、バックルキャップ103内側のスキマCにより、部品公差やタング33着脱時のガタが吸収される。
【0045】
この状態で、インフレータ39からガスが放出されると、このガスはバックルパイプ181上端のバックルキャップ103のティアラインを破り、さらにタングキャップ34を破ってタングパイプ33dを通り、バッグ53内に供給される。バックルパイプ181上端とタング33のタングパイプ33d下端間は、隙間がなく密に接続されているので、インフレータ39作動時のガス漏れが低減される。
【0046】
次に、本発明に係るエアベルト用係止装置の他の例について、図8〜図13を参照しつつ説明する。前述のエアベルト用係止装置100に対して、この例のエアベルト用係止装置200の大きく異なる点は、タングとバックルのガス通路が中央部ではなく側部に配置されていることである。
【0047】
図8は、本発明に係るエアベルト用係止装置の他の例の構成を示す一部断面斜視図である。この図では、バックルとタングが離れた状態を示している。
図9は、図8のエアベルト用係止装置の全体構成を示す一部正面断面図である。
図10(A)〜(C)は、同エアベルト係止装置の接続状態におけるバックルパイプ及びタングパイプの接続部を示す拡大断面図である。
図11(A)、(B)は、同エアベルト係止装置の接続状態におけるパイプ連結部のガスの流れを示す拡大断面図である。
なお、各図には、本装置を自動車に取り付けた場合における上下関係を矢印で示してある。
【0048】
図8や図9に示すように、この例の係止装置200は、タング210とバックル240を備えている。バックル240の下端には、アンカブラケット205が設けられている。
タング210は、外側のケース212を備えている。タング210下端には、バックル240に差し込まれるタングプレート211が設けられている。タングプレート211は、バックル240内のタング係止機構250と係合する。ケース212内部には、フック部213が設けられている。フック部213のスリット213aには、上述した実施例と同様のラップウェビング41が挿通される。
【0049】
ケース212内において、タングプレート211及びフック部213の側方には、タングパイプ215が配置されている。タングパイプ215は、リベット216によりケース212に固定されている。このタングパイプ215の上端側には、上述の実施例と同様に、バッグのガス吹き込み口77がバンド217により接続される。これにより、タングパイプ215内部は、上述の実施例と同様に、バッグに連通している。タングパイプ215の下端はケース212の外側に突出している。このタングパイプ215下端開口部には、アルミニウム製等のタングキャップ218が嵌められている。このタングキャップ218は、底面218aが凹球面状に形成されている。この底面218aには、ティアラインが形成されている。タングキャップ218は、タングパイプ215のゴミ除けの役割も果たす。
【0050】
バックル240は、外側のケース242を備えている。ケース242の上部には、タングプレート211を差し込むための上開口242aが設けられている。同ケース242内には、差し込まれたタングプレート211を係止するタング係止機構250が設けられている。ケース242の上部には、リリースボタン242bが設けられている。このボタン242bを下に押すと、タング係止機構250が解放されタング210は上に抜ける。
なお、このタング係止機構250の構造は、上述したタング係止機構110の構造とは異なるが、基本的な機能はほとんど同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0051】
バックル240のタング係止機構250の側方(図8では下側、図9では左側)には、バックルパイプ245が配置されている。バックルパイプ245は、リベット244によりケース242内部のリテーナ249に固定されている。バックルパイプ245の上端には、アルミニウム製等のバックルキャップ248が被せられている。このバックルキャップ248は、頂面248aが凸球面状に形成されている。この頂面248aには、ティアラインが形成されている。
【0052】
ここで、図11に示すように、バックルパイプ245の内径Rと、タングパイプ215の内径R´と、バックルキャップ248の内径R″とは、全て同一径(一例9.6mm)に形成されている。バックルキャップ248内面とバックルパイプ245上端部間には、図10等に示すようにスキマ(オーバーストローク)Cがあり、このスキマCにより、部品公差やタング210着脱時、傾き時のガタが吸収される。バックルキャップ248は、バックルパイプ245に外嵌したスプリング255により上方に付勢されている。このスプリング255の付勢力により、タング210装着時に(図9の状態)、バックルパイプ245上端とタングパイプ215下端間が密に接続される。
【0053】
バックル240のケース242内において、バックルパイプ245下端には、インフレータ239の上端が接続されている。インフレータ239の内部には、プロペラント、イニシエータ(図示されず)が内蔵されている。インフレータ239は、車両衝突時に点火されると、バックルパイプ245内にバッグ展開用ガスを噴出する。ガスは、さらに、バックルパイプ245内部を通ってタング210のタングパイプ215からバッグの中空部に吹き込まれる。
【0054】
このようなタング210のタングパイプ215と、バックル240のバックルパイプ245は、タング210装着時(図9の状態)に、係止装置200の側部においてほぼ同軸に繋がる。このとき、タングパイプ215下端のタングキャップ218の底面218aと、バックルパイプ245のバックルキャップ248の頂面248aとは、図10(A)に分かり易く示すように、互いの凹凸球面が密に接するとともに、スプリング255によりバックルキャップ248がタングキャップ218に向けて付勢される。このため、両パイプ215、245間の連結部の隙間が埋められる。
【0055】
ここで、バックル240に対してタング210が右側に傾いた場合は、図10(B)に示すように、タングパイプ215とバックルパイプ245にも傾きが生じ、両者は同軸にはならない。しかし、このとき、バックルパイプ245の頂面245aが凸球面状であるため上側からの外力に強く、凹球面状をしたタングパイプ215の底面215aに追従する。これは、図10(C)に示すような、左側に傾いた場合でも同様である。したがって、タングパイプ215とバックルパイプ245に傾きが生じても、両キャップ218、248間には隙間が生じない。なお、バックルキャップ248自体の傾きは、キャップ内のスキマCにより吸収される。
【0056】
タングパイプ215とバックルパイプ245の連結部は、図11(A)に示すように、双方のキャップ218、248により通常時は塞がれている。しかし、エアベルト作動時には、図11(B)に示すように、インフレータ239から放出されるガス圧により両キャップ218、248のティアライン部分が破れる。この際、連結部の隙間がガスの押上げ力によりさらに密着されて埋まり、インフレータ239作動時のガス漏れが低減される。ティアラインが破れてタングパイプ215とバックルパイプ245が連通した後は、インフレータ239からのガスがこれらの内部を通ってバッグ内部に供給される。
【0057】
ここで、両パイプ215、245の内径と、バックルキャップ248の内径は同一(R=R´=R″)であるため、キャップ218、248の接合面を挟んで両側(タングパイプ215側とバックルパイプ245側)でガスの流路差は一定である。さらに、上述のようにタングパイプ215とバックルパイプ245に傾きが生じても、両者の連結部には隙間が生じない。したがって、パイプ内部を流れるガスに乱流が生じることなくガスがスムースに流れ、インフレータ239からバッグ内部へのガスの到達時間に遅れが生じない。
【0058】
次に、図12及び図13を参照しつつ、キャップの変形例について説明する。
図12は、図8のエアベルト係止装置の変形例を示す正面図である。
図13(A)〜(C)は、図12のエアベルト装置のバックルパイプ及びタングパイプの接続部を示す拡大断面図である。
【0059】
これらの図に示すバックルキャップ348の頂面348aは、テーパ面を有するテーパ凸面状に形成されている。一方、タングパイプキャップ318の底面318aは、バックルキャップ348の頂面348aに当接するテーパ凹面状に形成されている。これら頂面348a及び底面318aには、上記と同様にティアラインが形成されている。
【0060】
このようなテーパ面を有するバックルキャップ348及びタングパイプキャップ318の場合は、図13(A)のようにバックルパイプ245とタングパイプ215にずれが生じても、図13(B)に示すように双方のキャップ318、348のテーパ面同士が滑り、図13(C)に示すようにセンタリングする。したがって、この場合も、バックルパイプ245とタングパイプ215の連結部に隙間が生じない。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、タングのバックルへの着脱性を損なうことなくガスリークを低減させることができる、あるいは、係止装置の製造コストならびに重量を低減させることができるエアベルト用係止装置を提供することができる。
バックルパイプキャップの内径をタングパイプ及びバックルパイプの内径とほぼ等しくした場合には、タングパイプ側とバックルパイプ側でガスの流路径がほぼ一定となる。したがって、インフレータからバッグ内部へと流れるガスに乱流が生じず、ガスがスムースに流れる利点がある。
【0062】
バックルパイプキャップ頂部を凸球面状に形成するとともに、タングパイプキャップ底部を該バックルパイプキャップ頂部に当接する凹球面状に形成した場合、又は、バックルパイプキャップ頂部をテーパ面を有する凸面状に形成し、タングパイプキャップ底部を該バックルパイプキャップ頂部に当接する凹面状に形成した場合には、タングパイプとバックルパイプに傾きが生じても、タングパイプ基端部にバックルパイプ先端部が追従し、双方の連結部がセンタリングされる。したがって、両パイプの連結部にはスキマが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のエアベルト装置の係止具の構成を示す断面図であって、バックルにタングを係止させた状態を示す図である。
【図2】タングを外した状態におけるバックルの拡大断面図である。
【図3】本実施例のエアベルト装置のエアベルト、タング、バックル上部の接続状態を示す断面図である。
【図4】タング及びバックルの外観を示す斜視図である。
【図5】本実施例のエアベルト装置の係止具の全体構成を示す正面図である。
【図6】同係止具のバックルのカバーを外して裏側から見た図である。
【図7】本発明の1実施例に係るエアベルト装置の全体構成とバッグ展開時の様子を示す模式的斜視図である。
【図8】本発明に係るエアベルト用係止装置の他の例の構成を示す一部断面斜視図である。この図では、バックルとタングが離れた状態を示している。
【図9】図8のエアベルト用係止装置の全体構成を示す一部正面断面図である。
【図10】同エアベルト係止装置の接続状態におけるバックルパイプ及びタングパイプの接続部を示す拡大断面図である。
【図11】同エアベルト係止装置の接続状態におけるパイプ連結部のガスの流れを示す拡大断面図である。
【図12】図8のエアベルト係止装置の変形例を示す正面図である。
【図13】図12のエアベルト装置のバックルパイプ及びタングパイプの接続部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シート 3 シートバック
5 シートクッション 7 シートフレーム
11 乗員 13 胸
15 腰
21 エアベルト装置
23 リトラクタ 25 ショルダーウェビング
27 デフレクタ 31 エアベルト
33 タング 33a タングプレート
33b ガス通路 33c フック部
33d タングパイプ 33x 穴
34 タングキャップ 35 バックル
37 アンカブラケット 39 インフレータ
41 ラップウェビング 51 メッシュウェビング
52 縫製部 53 バッグ
77 ガス吹き込み口 79 締め付けバンド
81 カバー
100 係止具
101 カバー 103 バックルキャップ
104、106、108 ばね
107 ボタンスプリング 110 タング係止機構
111 バックルベース 114、116 ネジ
131 ラッチ 141 スライダ
151 ホルダ 161 エジェクタ
171 ダクト 181 バックルパイプ
185 スプリング
200 エアベルト用係止装置
205 アンカブラケット 210 タング
211 タングプレート 212 ケース
213 フック部 213a スリット
215 タングパイプ 215a 底面
216 リベット 217 バンド
218 タングキャップ 218a 底面
239 インフレータ 240 バックル
242 ケース 242a 上開口
242b リリースボタン 244 リベット
245 バックルパイプ 245a 頂面
248 バックルキャップ 248a 頂面
249 リテーナ 250 タング係止機構
255 スプリング
318 タングパイプキャップ 318a 底面
348 バックルキャップ 348a 頂面

Claims (5)

  1. エアベルトの端部に接続されるタングと、
    タングの装着されるバックルと、
    を備えるエアベルト用係止装置であって;
    タング及びバックルは、それぞれエアベルト膨張用のガスの通るパイプであるタングパイプ及びバックルパイプを有し、
    両パイプは、タングがバックルに装着された状態で、実質的に同軸に繋がるように位置し、
    さらに、両パイプ間に、バックルからタング方向に向けて付勢される、両パイプ間の隙間を埋める連結部材が設けられており、
    上記連結部材が、
    上記バックルパイプ先端部に被せられた、頂部がインフレータ作動時に裂けるバックルパイプキャップと、
    該バックルパイプキャップをタングパイプ基端部に当接するように付勢するばねと、からなり、
    上記連結部材が、上記タングパイプ基端部に被せられた、底部がインフレータ作動時に裂けるタングパイプキャップをさらに備え、
    上記両キャップの当接により、上記タングパイプと上記バックルパイプの連結部がセンタリングされることを特徴とするエアベルト係止装置。
  2. 上記バックルパイプキャップ頂部が凸球面状に形成されているとともに、上記タングパイプキャップ底部が該バックルパイプキャップ頂部に当接する凹球面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のエアベルト係止装置。
  3. 上記タングパイプと上記バックルパイプとが、上記タング及び上記バックルの側部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエアベルト係止装置。
  4. 上記バックルキャップと上記バックルパイプの当接部には、部品公差や上記タング着脱時のガタを吸収するスキマが設けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のエアベルト係止装置。
  5. 上記請求項1〜4記載のエアベルト係止装置と、上記タングに接続されたエアベルトと、を具備することを特徴とするエアベルト装置。
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