JP4526775B2 - ヘキサオキシジフェン酸誘導体を有効成分とする抗アレルギー剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘキサオキシジフェン酸誘導体を有効成分とする抗アレルギー剤およびこれを含有する食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生活環境や食生活の変化等によりアレルギー性疾患が急増しており、社会問題となっている。特に、春先の花粉症や、若年層から成人に至るまで広がりを見せるアトピー性皮膚炎等は、日常生活に支障をきたすほど重篤な症状を伴うケースがあり、また、都市部の学童において有症率が増加している喘息疾患にあっては、悪化すれば死にもつながる疾病である。
【0003】
アレルギーは、その発症メカニズムによってI型からIV型まで4つのタイプに分類される。このうち、I型アレルギーは、抗原との反応によりIgE感作肥満細胞が活性化されて脱顆粒を生じ、ヒスタミン等の化学伝達物質を放出することにより引き起こされるものであり、全身性ではアナフィラキシーショック、局所性ではアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎等がこれに該当する。かかるアレルギー性疾患を予防および治療するには、上記反応のいずれかの段階を抑制することが必要であり、このような観点から現在までに種々の抗アレルギー剤が開発され市販されているが、いずれも有効性や副作用の面において満足のいくものではなかった。
【0004】
一方、本発明に利用されるヘキサオキシジフェン酸誘導体は既知の化合物であり、例えば、VescalaginやCastalagin等が知られている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照)。また、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体が、インシュリン様作用を有し糖尿病治療薬等に利用し得ることも知られている(特許文献1参照)。しかし、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体が抗アレルギー作用を有すること、およびこれを抗アレルギー剤および食品として利用することは知られていない。
【0005】
【非特許文献1】
W. Mayer他,Liebigs Ann.Chem.,1969年,721巻,p.186−193
【非特許文献2】
W. Mayer他,Liebigs Ann.Chem.,1971年,751巻,p.60−68
【特許文献1】
特開2002−255804号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、副作用がなく優れた抗アレルギー作用を有する抗アレルギー剤およびこれを含有する食品を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、優れたI型アレルギー抑制作用を有する抗アレルギー剤および食品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、アレルギー性疾患について鋭意研究を重ねた結果、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体が、優れた抗アレルギー作用を有し、抗アレルギー剤および食品として有用であることを見出し本発明を完成させた。
【0009】
即ち、本発明は、下記一般式(1)
【0010】
【化3】
【0011】
(式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子または水酸基を表し、R3 およびR4 は水素原子または一緒になって
【0012】
【化4】
【0013】
を表す)で示されるヘキサオキシジフェン酸誘導体の1種または2種以上を有効成分として含有する抗アレルギー剤である。
【0014】
本発明はまた、ヘキサオキシジフェン酸誘導体はCastain、VescalaginまたはCastalaginである前記抗アレルギー剤である。
【0015】
本発明はさらに、I型アレルギー抑制作用を有する前記抗アレルギー剤である。
【0016】
本発明はさらに、脱顆粒抑制作用を有する前記抗アレルギー剤である。
【0017】
本発明はさらに、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎または接触性皮膚炎の予防または治療剤である前記抗アレルギー剤である。
【0018】
また、本発明は、前記抗アレルギー剤を含有する食品である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の抗アレルギー剤は、前記一般式(1)で示されるヘキサオキシジフェン酸誘導体の1種または2種以上を有効成分として含有するものである。前記一般式(1)で示されるヘキサオキシジフェン酸誘導体の具体例としては、以下の化合物が挙げられる。
【0020】
(1)Castanin
【0021】
【化5】
【0022】
(2)Vescalagin
【0023】
【化6】
【0024】
(3)Castalagin
【0025】
【化7】
【0026】
前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体は、当該化合物を含む植物から抽出・精製することにより製造することができる。抽出原料となる植物にはなんら限定はなく、例えば西洋クリ(Castanea sativa)、オーク(Quercus sesseliflora)、アオサンゴ(Euphorbia tirucalli)、アキグミ(Elaeagnus umbellate)、テンニンカ(Rhodomyrtus tomentosa)、ダイコンソウ(Geum japonicum)、シクンシ(Quisquualis indica)、レギナエ(Lagerstroemia flos−reginae Retz)、イリオモテニシキソウ(Euphorbia thymifolia)、シナグリ(Castanea mollissima)、西洋ナラ(Quercus robur)、クリ(castanea crenata Sieb.et Zucc)、ザクロ(Punica granatum L)、エゾミソハギ(Purple loosestrife)、フトモモ(Eugeniajambos L)、フユナラ(Quercus petraea)、イオウノボタン(Melastoma candidum)などを利用することができる。
【0027】
これらの植物から前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体を抽出するために用いる溶剤としては、水、メタノールもしくはエタノールなどのアルコール類、またはアセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類等が挙げられる。これらの溶剤は、単独であっても2種以上を混合したものであってもよいが、抽出物が最終的に食品等に配合されることを考慮すると、安全性の点で、水、エタノール、またはこれらの混合物を用いることが好ましい。
【0028】
抽出の際の植物と溶剤との比率は特に限定されるものではないが、植物1に対して溶剤2〜1000重量倍が好ましく、5〜100重量倍が抽出操作、効率の点で特に好ましい。また、抽出温度は、室温常圧下における溶剤の沸点の範囲とするのが好ましく、抽出時間は、抽出温度等によって異なるが0.5時間から2週間の範囲が好ましい。
【0029】
このようにして得られる植物抽出物は、必要であれば更に吸着剤処理法、膜分離法、溶媒分画法等の精製法に付すことにより、高純度のヘキサオキシジフェン酸誘導体とすることができる。
【0030】
前記植物抽出物を溶媒分画法によって精製する場合は、ヘキサオキシジフェン酸誘導体が溶解しにくくかつ水と非混和性の溶媒、例えばブタノール、酢酸エチル、酢酸メチル等を好適に利用することができる。また、限外濾過膜(UF膜)を用いて分子量分画で精製することも可能である。
【0031】
吸着カラムクロマトグラフィーを用いる場合は、前記植物抽出物またはその溶媒分画物を吸着カラムクロマトグラフィーに付し、1種類以上の適当な溶媒で溶出することにより、高純度のヘキサオキシジフェン酸誘導体を得ることができる。より具体的には、植物抽出物あるいはその溶媒分画物を例えば、少量の水、メタノール、エタノール等の溶媒あるいはこれらの混合溶媒に溶解し、セファデックス(Sephadex)LH−20(スウェーデン、ファルマシア社製)、ダイヤイオン(Diaion)HP20(三菱化学製)、デベロシル(Develosil)ODS(野村化学製)、セパビーズ(Sepabeads)HP2MG(三菱化学製)、トヨパール(Toyopearl)HW40F(東ソー製)等の吸着剤カラムに吸着させた後、水で十分に洗浄し、メタノール、エタノール、アセトン等の親水性溶媒あるいはこれらの混合溶媒で溶出する。2つ以上の吸着カラムクロマトグラフィーを組み合わせることにより、さらに高純度のヘキサオキシジフェン酸誘導体を得ることができる。
【0032】
さらに、本発明に利用されるヘキサオキシジフェン酸誘導体は、ヘキサオキシジフェン酸誘導体を含む植物体の細断物として得られるものであってもよい。この場合、植物体細断物は、そのものを有効成分としてまたはティーバッグのように使用時に抽出する形態として使用することができる。好ましい植物体細断物としては、植物体の葉、茎または根の細断物が挙げられる。
【0033】
本発明の抗アレルギー剤は、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体を単体で、または錠剤、丸剤、散剤、粉剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、懸濁剤、乳剤、カプセル剤等として患者に経口投与できる。また、注射剤として静脈内、筋肉内、皮内、皮下、腹腔内、動脈内、脊髄腔内等に投与できる。さらに、点眼剤、点鼻剤、噴霧剤、吸入剤等として直接患部およびその周辺部位に局所的に投与することもできる。さらに、軟膏、クリーム、粉状もしくは液状塗布剤、貼付剤等の外用剤として経皮的に投与しても良い。上述したうち、好ましい製剤形態や投与形態等は、患者の年齢、性別、体質、症状、処置時期等に応じて、医師によって適宜選択される。
【0034】
本剤を錠剤、丸剤、散剤、粉剤、顆粒剤等の固形製剤とする場合には、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体を、常法に従って適当な添加剤、例えば、乳糖、ショ糖、マンニット、トウモロコシデンプン、合成もしくは天然ガム、結晶セルロース等の賦形剤、デンプン、セルロース誘導体、アラビアゴム、ゼラチン、ポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボシキメチルセルーロースカルシウム、カルボシキメチルセルーロースナトリウム、デンプン、コーンスターチ、アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム等の滑沢剤、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸ナトリウム等の充填剤または希釈剤等と適宜混合して製造することができる。錠剤等は、必要に応じて適当な被覆用基剤を用いて、糖衣、ゼラチン、腸溶被覆、フイルムコーティング等を施しても良い。
【0035】
本剤を注射剤、点眼剤、点鼻剤、吸入剤、噴霧剤、ローション剤、シロップ剤、液剤、懸濁剤、乳剤等の液状製剤とする場合には、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体を、精製水、リン酸緩衝液等の適当な緩衝液、生理的食塩水、リンゲル溶液、ロック溶液等の生理的塩類溶液、カカオバター、ゴマ油、オリーブ油等の植物油、鉱油、高級アルコール、高級脂肪酸、エタノール等の有機溶媒等に溶解して、必要に応じてコレステロール等の乳化剤、アラビアゴム等の懸濁剤、分散助剤、浸潤剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系、ポリエチレングリコール系等の界面活性剤、リン酸ナトリウム等の溶解補助剤、糖、糖アルコール、アルブミン等の安定化剤、パラベン等の保存剤、塩化ナトリウム、ブドウ糖、グリセリン等の等張化剤、緩衝剤、無痛化剤、吸着防止剤、保湿剤、酸化防止剤、着色剤、甘味料、フレーバー、芳香物質等を適宜添加することにより、滅菌された水溶液、非水溶液、懸濁液、リポソームまたはエマルジョン等として調整できる。この際、液状製剤は、生理学的なpH、好ましくは6〜8の範囲内のpHを有することが好ましい。
【0036】
本剤を、ローション剤、クリーム剤、軟膏等の半固形製剤とするには、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体を脂肪、脂肪油、ラノリン、ワセリン、パラフィン、蝋、硬膏剤、樹脂、プラスチック、グリコール類、高級アルコール、グリセリン、水、乳化剤、懸濁化剤等と適宜混和することにより製造することができる。
【0037】
本発明の抗アレルギー剤に含まれる前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体の含有量は、投与形態、重篤度や目的とする投与量などによって様々であるが、一般的には、製剤の全質量に対して0.0001〜100質量%、好ましくは0.1〜100質量%である。
【0038】
また、本発明の抗アレルギー剤の投与量は、患者の年齢、体重及び症状、目的とする投与形態や方法、治療効果、および処置期間等によって異なり、正確な量は医師により決定されるものであるが、通常、成人に対し1日当り前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体の投与量換算で、経口投与の場合は0.1〜2000mgを、静脈内投与の場合は0.01〜1000mgを、1回または数回に分けて投与する。
【0039】
本発明の抗アレルギー剤は、優れた脱顆粒抑制作用および抗ヒスタミン作用を有し、I型アレルギー反応による血管透過性亢進、平滑筋収縮、腺分泌亢進、血管拡張等の諸症状の発現を抑制し、および諸症状を改善する。従って、本発明の抗アレルギー剤は、I型アレルギー反応が関与する各疾患、例えば、アナフィラキシーショック、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎等の予防および治療に用いることができる。特に、スギ花粉、ハウスダスト、カビ、ダニまたはぺットの毛、皮膚もしくは糞等によるアレルギー性鼻炎やアレルギー性炎症等のアレルギー性疾患の予防および治療に極めて有用である。
【0040】
本発明の食品は、本発明の抗アレルギー剤を含有するものである。すなわち、本発明の食品は、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品原材料や食品添加剤に、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体を食品添加剤として適量配合して、飴、チューインガム、牛乳、ヨーグルト、乳清飲料、乳酸菌飲料、ジュース、飲料、アイスクリーム、プディング、水ようかん等として製造することができる。
【0041】
【実施例】
次に、本発明の抗アレルギー剤および食品を、実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】
[実施例1]
ユーカリプトゥス・シトリオドラからの活性成分の抽出および精製
乾燥させたユーカリプトゥス・シトリオドラの葉20gに2000mlの水を加え、95℃の加熱下において3時間攪拌し,上澄み液を減圧下濃縮乾固し、乾燥物として抽出物4.6gを得た。
【0043】
得られた抽出物20gを0.5Lの水に懸濁し、ダイヤイオンHP20カラム(Φ5.0cm×50cm)(三菱化学製)に供し、4Lの水で洗浄後、25%メタノール水溶液4Lで溶出した。これにより25%メタノール溶出画分3.1gを得た。これを水10mlに溶かし、セファデックスLH−20のカラム(Φ3.2cm×20cm)に供し、700mlの水で洗浄後、30、50%メタノール水溶液各700mlを段階的に溶出した。30%メタノール溶出画分(フラクションA)242mgと50%メタノール溶出画分(フラクションB)272mgとして回収した。
【0044】
[実施例2]
Castanin(化合物(1))およびVescalagin(化合物(2))の単離
実施例1で得られたフラクションA(242mg)を水(4.8ml)に溶かし、Hydrosphere C18カラム(Φ10mm×300mm)(YMC製)による高速液体クロマトグラフィーにより、4〜8容量%アセトニトリル―10mMリン酸で繰り返し分画して、純品のCastanin(化合物(1))およびVescalagin(化合物(2))を得た。
【0045】
化合物(1)の1H−NMR、13C−NMRおよび質量分析の結果は以下のとおりである。
【0046】
1H−NMR(CD3OD)δ:
3.84(d,J=12.0Hz,1H, H−6),4.00(dd,J=2.9,8.6Hz,1H,H−5),4.78(dd,J=2.9,12.0Hz,1H,H−6),4.84(d,J=1.7Hz,1H,H−1),4.87(dd,J=1.7,2.3,H−2),4.92(t,J=1.7Hz,1H,H−3),5.20(dd,J=1.7,8.5Hz,1H,H−4),6.36(s,1H)、6.51(s,1H),6.77(s,1H)。
【0047】
13C−NMRδ(CD3OD)ppm:
64.13,67.21,68.04,72.05,75.51,81.06,104.16,106.34,107.84,114.65,115.19,115.26,115.68,117.70,121.14,124.24,125.97,126.79,134.59,135.64,136.30,138.23,142.93,143.54,143.57,143.89,144.60(2atoms),145.40,146.20,166.52,168.18,169.65(2atoms)。
【0048】
質量スペクトル:
Negative ESI−MS m/z 783([M−H]-)and391([M−2H]2-)。
【0049】
化合物(2)の1H−NMR、13C−NMRおよび質量分析の結果は以下のとおりである。
【0050】
1H−NMR(CD3COCD3)δ:
4.02(d,J=13.2Hz,1H,H−6),4.57(d,J=7.4Hz,1H,H−3),4.89(d,J=2.3Hz,1H,H−1),5.08(dd,J=2.3,13.2Hz,1H,H−6),5.218(d,J=1.7Hz,1H,H−2),5.220(t,J=7.4Hz,1H,H−4),5.65(dd,J=2.3,7.4Hz,1H,H−5),6.61(s,1H),6.76(s,1H),6.77(s,1H)。
【0051】
13C NMRδ(CD3COCD3)ppm:
65.48,65.64,68.68,69.70,71.23,77.86,107.58,108.42,108.94,112.71,114.23(2atoms),114.82,115.21,115.75,117.54,125.45,125.52,125.81,127.19,128.43,134.79,135.95,136.40,136.73,136.86,144.12,144.39(2atoms),144.54,144.63,144.87,145.31,145.35,145.42,147.22,163.76,165.25,166.36,166.45,168.76。
【0052】
質量スペクトル:
Negative ESI−MS m/z 933([M−H]-)and466([M−2H]2-)。
【0053】
[実施例3]
Castalagin(化合物(3))の単離
実施例1で得られたフラクションB(272mg)を水(5.4ml)に溶かし、HydrosphereC18カラム(Φ10mm×300mm)(YMC製)による高速液体クロマトグラフィーにより、4〜10容量%アセトニトリル―10mMリン酸で繰り返し分画して、純品のCastalagin(化合物(3))を得た。
【0054】
化合物(3)の1H−NMR、13C−NMR、及び質量分析の結果は以下のとおりである。
【0055】
1H−NMR(CD3OD)δ:
3.98(d,J=12.6Hz,1H,H−6),5.03(m,1H,H−2),5.04(d,J=5.7Hz,1H,H−3),5.06(dd,J=2.9,12.6Hz,1H,H−6),5.17(t,J=7.4Hz,1H,H−4),5.58(d,J=6.3Hz,1H,H−5),5.59(d,J=4.6Hz,1H,H−1),6.59(s,1H),6.75(s,1H),6.78(s,1H)。
【0056】
13C NMRδ(CD3OD)ppm:
64.70,65.57,66.47,68.69,70.77,73.66,106.95,107.71,108.18,112.42,113.91(2atoms),114.50,114.95,115.41,116.13,120.80,123.95,124.09,125.52,126.74,134.73,135.92,136.42,136.62,137.99,143.07,143.35,143.61,143.66(2atoms),143.99,144.71,144.75,144.85,146.13,164.95,165.05,166.20,166.81,169.04。
【0057】
質量スペクトル:
Negative ESI−MS m/z 933([M−H]-)and466([M−2H]2-)。
【0058】
[実施例4]
ヒスタミン遊離抑制活性の評価
実施例2および3で得た化合物(1)〜(3)について、ラット腹腔肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制活性を測定した。12週齢のウイスター系雄性ラット(日本エスエルシー)の腹腔内に単離用緩衝液(137mmol/lNaCl、2.7mmol/lKCl、1.8mmol/lCaCl2 、1.0mmol/lMgCl2 /6H2 O、5.6mmol/lグルコース、5Unit/mlHeparin及び0.3%牛血清アルブミン(BSA)を含むpH7.2の5mMリン酸緩衝液)を1匹あたり45ml注入して腹腔浸出液を回収し、肥満細胞を単離した。得られた細胞は反応緩衝液(137mmol/lNaCl、2.7mmol/lKCl、1.8mmol/lCaCl2 、1.0mmol/lMgCl2 /6H2 O、5.6mmol/lグルコース、5Unit/ml Heparin及び0.1%牛血清アルブミン(BSA)を含むpH7.2の5mMリン酸緩衝液)で2回洗浄後、抗体(mouse Monoclonal IgEanti−DNP)を0.5μg/mlになるよう加え、氷中にて1時間インキュベートし、感作させた。次いで反応緩衝液で2回洗浄後、5×104 個/mlとなるように反応緩衝液に懸濁させ、細胞懸濁液とした。
【0059】
上記で得られた細胞懸濁液300μlに50μg/mlになるように反応緩衝液にて溶解したPS(L−α−phosphatidyl−L−serine)溶液100μlを加え37℃−5分間プレインキュベートした。次いで、試料投与群には実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)を反応緩衝液にて所定の濃度になるように溶解した試料溶液50μlと反応緩衝液にて10μg/mlになるように溶解したDNP溶液50μlを加え、対照群には反応緩衝液50μlとDNP溶液50μlを加え、無処理群には反応緩衝液100μlを加えて37℃〜30分間反応させた。その後、いったん氷冷し、遠心分離した上清中に遊離されたヒスタミン量をpost−column−derivatization法により測定した。
【0060】
なお、ヒスタミン遊離抑制活性は、測定されたヒスタミン値から次式により算出した。
抑制率(%)=(1−(試料投与群−無処理群)/(対照群−無処理群))×100
【0061】
【表1】
【0062】
表1より、化合物(1)〜(3)は、ヒト肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑制することから、I型アレルギー反応における肥満細胞からの脱顆粒抑制作用を有していることがわかった。
【0063】
[実施例5]
散剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料100g、乳糖800gおよびトウモロコシデンプン100gをブレンダーで混合して散剤を得た。
【0064】
[実施例6]
顆粒剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料100g、乳糖450gおよび低置換度ヒドロキシプロピルセルロース100gを混合した後、10%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液350gを加えて混練した。これを押出し造粒機を用いて造粒、乾燥して顆粒剤を得た。
【0065】
[実施例7]
錠剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料100g、乳糖550g、トウモロコシデンプン215g、結晶セルロース130gおよびステアリン酸マグネシウム5gをブレンダーで混合した後、錠剤機で打錠して錠剤を得た。
【0066】
[実施例8]
カプセル剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料10g、乳糖110g、トウモロコシデンプン58gおよびステアリン酸マグネシウム2gをV型混合機を用いて混合した後、3号カプセルに180mgずつ充填してカプセル剤を得た。
【0067】
[実施例9]
注射剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料200mgおよびグルコース100mgを精製水2mlに溶解した後濾過し、濾液を2mlアンプルに分注、封入した後滅菌して注射剤を得た。
【0068】
[実施例10]
ローション剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料1g、エタノール3g、ヒドロキシエチルセルロース0.2gおよびパラオキシ安息香酸メチル0.1gを精製水100mlに混合溶解してローション剤を得た。
【0069】
[実施例11]
点眼剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料200mgおよびグルコース100mgを精製水2mlに溶解した後濾過し、濾液を2mlアンプルに分注、封入した後滅菌して点眼剤を得た。
【0070】
[実施例12]
軟膏剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料2g、流動パラフィン6g、ミツロウ2g、自己乳化型モノステアリン酸グリセリド3gおよび白色ワセリン5gを加温して溶解、分散させ、軟膏剤を得た。
【0071】
[実施例13]
クリーム剤の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料2gを、モノステアリン酸グリセリド2g、ステアリルアルコール4g、オクチルドデカノール2gおよびモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン5gに加温しながら分散させ、これにパラオキシ安息香酸メチル0.1g、グリセリン5g及び精製水60gを加温して溶解させたものを加え、高速攪拌により乳化、冷却し、クリーム剤を得た。
【0072】
[実施例14]
飴の製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料0.1g、グラニュー糖50g、水飴48g、クエン酸1.5g、香料0.2gおよび色素0.2を加熱下混合して冷却固化し、飴を得た。
【0073】
[実施例15]
アイスクリームの製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料0.1g、生クリーム34g、グラニュー糖16g、脱脂粉乳12g、卵黄1g、バニラエッセンス0.1gおよび36.8gを混合し泡立て器で泡立てて、冷凍庫で5時間冷却固化し、アイスクリームを得た。
【0074】
[実施例16]
ジュースの製造
実施例2および3で得られた化合物(1)〜(3)のそれぞれについて、試料0.1g、濃縮みかん果汁10g、果糖ブドウ糖液糖12g、クエン酸0.2g、L−アスコルビン酸0.1g、香料0.2g、色素0.1gおよび水77.3gを攪拌混合して、ジュースを得た。
【0075】
【発明の効果】
上述したように、本発明の抗アレルギー剤は、前記ヘキサオキシジフェン酸誘導体を有効成分とするので、優れたI型アレルギー抑制作用を有する。しかも、副作用がなく長期間の服用や摂取が可能である。従って、本発明の抗アレルギー剤は、I型アレルギーが関与する疾患、例えば、アナフィラキシーショック、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎等の予防および治療に用いた場合、ならびに食品として利用した場合に極めて有用である。
Claims (4)
- Castaninを有効成分として含有する抗アレルギー剤。
- I型アレルギー抑制作用を有する請求項1に記載の抗アレルギー剤。
- 脱顆粒抑制作用を有する請求項2に記載の抗アレルギー剤。
- アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎気管支喘息、蕁麻疹またはアトピー性皮膚炎の予防または治療剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗アレルギー剤。
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