JP4526434B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー等の吸収性物品に関する。
従来、ショーツ等の下着へ固定するための粘着部を有する吸収性物品が広く知られている。この種の吸収性物品は、吸収性物品の裏面側に粘着剤が塗布されており、着用時にショーツ等の内側に固定して用いられる。また、ショーツ等への固定が確実となり、左右方向のみならず前後方向へのヨレやズレが効果的に防止された吸収性物品が提案されている。
例えば、本出願人は特許文献1において、吸収性物品の肌当接面側を覆う一対の前後フラップを有し、前後フラップそれぞれは、その上面に粘着部を有し、また前後フラップそれぞれは、吸収性物品の長手方向前後端部における肌当接側に固定されて、吸収性物品の使用時に吸収性物品の前方側及び後方側に折り返されるようになされている吸収性物品を提案している。
また、特許文献2において、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両者間に位置する吸収体(吸収性核)を備え、長手方向の軸に沿って二つ折りした状態で、着用者の陰唇間の空間に挿入して用いられる吸収性物品が提案されている。
特開2001−46425号公報 特表2001−506168号公報
特許文献1記載の吸収性物品は、前後端部においてもショーツ等へ固定されるため、左右のみならず前後方向へのヨレやズレが効果的に防止される。排泄部が縦長の形状を有しているので、縦長形状の吸収性物品を前後端部で固定することは、吸収性物品に長手方向への張りを与え、吸収性物品と着用者の肌との間の密着性を高める効果もある。しかし、特許文献1記載の吸収性物品は、吸収体自体の構成は従来からあるタイプのものでもあり、個々の体形が異なる上に、人体の複雑な形状へのフィット性は不十分なものと考えられる。吸収性物品の吸収体と身体とのフィット性が優れていると、吸収性物品の肌当接面と着用者の肌とが隙間無く密着し、吸収性物品の肌当接面又は肌を伝わって体液が漏れることが効果的に防止される。
また、特許文献2記載の吸収性物品は、排泄部(陰唇部)に隙間無く当接されてフィット性は良好なものの、装着時や着用者の活動によって、脱落や位置ずれが生じ易く、それによって、身体や下着等が汚れたり、使用感が悪化したりする恐れがある。
従って、本発明の目的は、吸収体と肌との間に隙間を作らず優れたフィット性を有し、前後端部において身体又は下着に固定される吸収性物品を提供することにある。
本発明は、縦長形状の吸収体の縦中心線に沿って縦長の固定部材が配されており、該吸収体の前後端から延出している該固定部材に身体又は下着への固定手段が備えられており、前記吸収体は柔らかい繊維シートから形成されている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、吸収体と肌との間に隙間を作らず優れたフィット性を有し、前後端部において身体又は下着に固定される。
以下、本発明の吸収性物品の好ましい第1実施形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。
本実施形態の吸収性物品1は、図1に示すように、縦長形状の吸収体2の縦中心線CLに沿って縦長の2本の固定部材3,3が配されており、吸収体2の前後端から延出している固定部材3に身体への固定手段としての粘着部30が備えられており、吸収体2は柔らかい繊維シートから形成されている。尚、吸収体2の縦中心線CLは、吸収体2の長手方向に延びる中心線である。
本実施形態の吸収性物品1について詳述すると、吸収体2は、図2に示すように、展開状態において矩形形状の繊維シートである不織布から形成されている。該不織布は薄くて柔らかく、詳細は後述するが、表面に凹凸を有する嵩高なシート材料であり、パンティライナー等の吸収性物品と同等の高吸収性能を有している。ここで、展開状態とは、吸収体2が平らに広げられている状態であり、後述する筒状部4も平たく押しつぶされた状態にある。
縦長の吸収体2は、着用者の排泄部からヒップ部にかけて当接するような長さを有していることが好ましい。吸収体2は、薄くて柔らかい不織布から形成されているため、着用時には、着用者の排泄部からヒップ部にかけて隙間なくぴったりと密着する。
本実施形態の吸収性物品1について更に説明すると、2本の固定部材3,3を有している。固定部材3は、図3に示すように、その断面形状が扁平で幅狭の帯状部材であり、全体としてひも状を呈している。各固定部材3は、吸収体2の前端又は後端から延出している端部の扁平面の一方に、粘着剤が塗布された粘着部30を有しており、該粘着部30は使用前までは剥離紙(図示せず)により保護されている。吸収性物品1は、着用時には、粘着部30の前記剥離紙を外し、吸収体2の前後において粘着部30を身体に接着固定する。
本実施形態の固定部材3は、全体としてひも状であるため、容易にねじることができ、粘着部30を有する面を、身体側又は下着側どちらに向けることも可能となっている。従って、吸収性物品1の着用時には、固定部材3の粘着部30を有する面は、身体のみならず下着にも接着できる。特に、粘着部30を身体に接着すると、吸収体2が前後方向から着用者の身体側に向けて引っ張られ、吸収体2は排泄部等にぴったりと挟み込まれ、防漏性が高められる観点から好ましい。
本実施形態における吸収性物品1は、吸収体2の縦中心線CLに沿って不織布からなる筒状部4が配されており、筒状部4内に2本の固定部材3,3が挿入されている。筒状部4の長さは、吸収体2と略同じである。筒状部4は、吸収体2の非肌当接面側に、吸収体2の縦中心線CLに沿って配されていて、図3に示すように、肌当接面側から吸収体2により包まれており、その外面がヒートシールにより吸収体2と接合されている。筒状部4は、その長手方向に亘って吸収体2の非肌当接面側と接合されていることが好ましいが、筒状部4の外周全面に亘って接合されていなくても良い。
また、筒状部4の内径は、固定部材3の幅(扁平な方)の2倍程度であることが好ましい。
前述した筒状部4内に2本の固定部材3,3が挿入されており、図2に示すように、各固定部材3が、筒状部4の端部の内寄りの位置で、それぞれ一箇所41で固定されている。2本の固定部材3,3は、図2に示すように、筒状部内に左右並んで配されており、一方は吸収体2の前端から延出していて、他方は吸収体2の後端から延出している。
吸収体2の前端から延出している固定部材3の後端部は、筒状部の後端部の内寄りの位置の固定部41Bで、図2に示すように、扁平面の両側が筒状部内と接着剤で接着固定されている。また、吸収体2の後端から延出している固定部材3の前端部は、筒状部の前端部の内寄りの位置の固定部41Aで、扁平面の両側が筒状部内と接着剤で接着固定されている。各固定部41A、41Bは、筒状部を介して吸収体2とも一体的に接合されている。尚、本実施形態の吸収性物品1の形状は、吸収体2の幅中心線に対して略線対称であり、吸収体2の前端及び後端は、長手方向の一方及び他方という意味であり、便宜上の識別である。
本実施形態における吸収性物品1において、吸収体2の縦中心線CLに沿って、図1に示すように、吸収体2の肌当接面側が山折りにされるように折りくせ20がヒートシールにより設けられている。吸収体2は、図3に示すように、筒状部4のすぐ下で折りくせ20により部分的に接合されており、該折りくせ20よりも幅方向外側の部分は、自然状態において、扇形に開いている。また、折りくせ20は、図1に示すように、長手方向には、短い線状の形状を有している。ここで、自然状態とは、重力以外の外力が吸収性物品1に実質的に働いていない状態をいう。
本実施形態の吸収性物品1は、図2に示すように、製品においては展開状態で包装されているが、使用する場合には、図3に示すように、扇形に開くようになされている。
本実施形態の吸収体2は、前端から延出している固定部材3の部分を前方へ、後端から延出している固定部材3の部分を後方へそれぞれ引っ張ることにより、図4に示すように、幅方向の中央部から幅方向外側に向ってギャザーが多数形成されるようになされている。
前述したように、吸収体2の前後端から延出している固定部材3,3の部分それぞれを引っ張ると、吸収体2における筒状部4の前端の固定部41Aと後端の固定部41Bとが互いに近づきあい、両固定部41A,41B間の吸収体2の部分が筒状部4と一体的に縮むことにより、多数のギャザーが形成される。
本実施形態の吸収性物品1は、着用時には、図5に示すように、吸収体2に前述したようなギャザーを形成し、吸収体2の前後の固定部材3,3それぞれを身体に接着固定し、吸収体2が着用者の排泄部からヒップ部にかけて好ましく当接して着用される。
また、吸収性物品1の使用後は、吸収体2の肌当接面を内側にして丸め、固定部材3で吸収体2を巻き、粘着部30で止めて廃棄することができる。
本実施形態の吸収性物品1に使用に際しては、体液の吸収性能をより高める観点から、下着の内側に固定して使用される従来タイプの吸収性物品を併用することも好ましい。
本実施形態の吸収性物品1において、吸収体2の長さは、吸収体2が着用者の排泄部からヒップ部にかけて当接する観点から、30〜150mmであることが好ましく、特に 50〜70mmであることが好ましい。また、吸収体2の幅は、吸収体2が着用者の排泄部等を幅方向に覆うように当接する観点から、20〜60mmであることが好ましく、特に30〜40mmであることが好ましい。
2本の固定部材3,3それぞれの長さは、把持のし易さの観点から、吸収体の端部より10〜50mmであることが好ましい。また、2本の固定部材3,3それぞれの扁平部の幅は、同様の理由により5〜15mmであることが好ましい。
本実施形態の吸収性物品1について、更にまた説明すると、吸収体2である前記不織布は、図6(a)及び(b)に示すように、非肌当接面側に配される第1層23と肌当接面側に配される第2層24とが積層されて所定パターンの接合部25で部分的に接合された積層シートからなる。前記積層シートの第1層23と第2層24の接合部25は、いわゆる千鳥状のパターンで配されており、個々の接合部25は、それぞれ平面視円形で不連続に形成されている。接合部25は、圧密化されており、前記積層シートにおける他の部位に比して厚みが小さく且つ密度が大きくなっている。
第2層24は、第1層23との接合部25以外の部分が肌側に凸状をなしている。即ち、前記積層シートを平面視した場合において、第2層24の接合部25同士間に位置する部分(詳細には、四隅部に接合部25を有する略矩形状部分)が凸状(ドーム状)をなしており、それにより、多数の凸部26が吸収体2の肌当接面に形成されている。各凸部26の内部は、第2層24を構成する繊維で満たされており、また、接合部同士間における第2層24と第1層23との界面は、接合はされていないが全域に亘って密着した状態とされている。
次に、本実施形態の吸収体2を形成している第1層23及び第2層24を構成する繊維について詳述すると、第1層23を構成する繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが用いられる。また該繊維は、エラストマー的挙動を示すものが用いられる。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。潜在捲縮性繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維を用いることで、熱収縮性とエラストマー的挙動の両者を同時に発現させることができる。
潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許2759331号明細書に記載のものが挙げられる。
第2層24を構成する繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなる繊維が好適に用いられる。熱可塑性ポリマー材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミドなどが挙げられる。またこれらの熱可塑性ポリマー材料の組み合わせからなる芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維も用いることができる。また第2層24を構成する繊維として、実質的に熱収縮性を有しないか、又は前述した第1層23を構成する繊維の熱収縮温度以下で熱収縮しないものを用いる。前記繊維の繊度は、具体的な用途にもよるが、0.5〜20dtex、特に1.0〜10dtexであることが、繊維の製造の容易さの点、及び吸収性物品の構成部材として用いる場合に良好な感触を発現させる点から好ましい。
第1層23及び第2層24には、前記以外の繊維、例えばレーヨン、コットン、親水化アクリル系繊維などの吸水性繊維を混綿することもできる。
第1層23を構成する繊維の集合体の形態としては、(1)潜在捲縮性繊維を含み且つカード法によって形成されたウエブ、または(2)熱収縮性を有する不織布として、熱融着法によって形成された不織布、水流交絡法によって形成された不織布、ニードルパンチ法によって形成された不織布、溶剤接着法によって形成された不織布、スパンボンド法によって形成された不織布、メルドブローン法によって形成された不織布が挙げられる。ここで、熱収縮性を有する不織布とは、所定温度での加熱によって収縮する性質の不織布のことである。更に、(3)熱収縮性を有するネットが挙げられる。
一方、第2層24を構成する繊維の集合体の形態としては、例えばカード法によって形成されたウエブ、熱融着法によって形成された不織布、水流交絡法によって形成された不織布、ニードルパンチ法によって形成された不織布、溶剤接着法によって形成された不織布、スパンボンド法によって形成された不織布、メルトブローン法によって形成された不織布、又は編地などが挙げられる。第2層24が、カード法によって形成されたウエブの形態である場合には、不織布に、嵩高で且つ該ウエブを構成する繊維で満たされた凸部26が形成され、また該繊維が凸部26に沿うように配向する。一方、第2層24が不織布又は編地の形態である場合には、中空のドーム状の凸部26が形成される。特に、第2層24が、カード法によって形成されたウエブを用いて構成されていると、第2層24が極めて疎な構造となり、本発明の吸収体2は、粘度の高い液の透過や保持が可能となる。また吸収体2を厚み方向へ圧縮させたときの圧縮変形性も高くなる。粘度の高い液としては、軟便若しくは経血、対人用の清浄剤若しくは保湿剤、又は対物用の清浄剤が挙げられる。
カード法によって形成されたウエブとは、不織布化される前の状態の繊維集合体のことである。つまり、不織布を製造する際に用いられるカードウエブに加えられる後処理、例えばエアスルー法やカレンダー法による加熱融着処理が施されていない状態にある、繊維同士が極めて緩く絡んでいる状態の繊維集合体のことである。カード法によって形成されたウエブを第2層に用いる場合に、第2層24と第1層23を接合させると同時に、または接合させた後、第2層24中の繊維同士を、熱融着若しくは溶剤による接着又は機械的に交絡させる。
本実施形態の吸収性物品1において、固定部材3の形成材料としては、従来の吸収性物品等において用いられている各種の材料を用いることができるが、特にポリエチレンやポリプロピレンなど熱融着性を有する繊維材料が混入された糸状物や熱可塑性樹脂よりなるシートが好ましい。
前述した本実施形態の吸収性物品によれば、折りくせ20が設けられて吸収体2の山折りが良好に形成され、吸収体2は排泄部からヒップ部における隙間にぴったりとフィットするため、優れた防漏性を有している。
また、吸収体2に前記ギャザーを形成することにより、吸収体2を局所的に密にし、吸収性能が高められている。
また、吸収体2は、凹凸を有する嵩高な不織布から形成されているため、ムレやカブレが防止され、快適な装着感を有している。
更に、本実施形態の吸収性物品は、その部材数が少なく簡単な構成であるため、吸収体及び固定部材等の寸法を容易に変更でき、様々な着用者の体形に合う大きさに作製することができる。
次に第2実施形態の吸収性物品1を、図7〜図9を参照しながら説明する。第2実施形態について、特に説明しない点については、第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図7〜図9において、図1〜図6と同じ部材に同じ符号を付してある。
本発明の吸収性物品の好ましい第2実施形態は、図7に示すように、筒状部4内に1本の固定部材3が挿入されており、該筒状部4内において、固定部材3が一箇所41で固定されている。本実施形態の固定部材3は、吸収体2の長手方向を通っており、その前後端部が吸収体の前後端から延出している。また、固定部材3の前後端部それぞれに粘着部30が形成されている。
固定部材3は、図8に示すように、筒状部4の前端部の内寄り位置で固定部41により筒状部3内と接着剤で接着固定されている。
本実施形態の吸収体2は、図8に示すように、該吸収体2の縦中心線CLに略線対称な一対の副折りくせ22,22がヒートシールにより設けられている。一対の該副折りくせ22,22は、吸収体2における前端部2Aの幅方向中央部における筒状部4の両脇から、後端部2Bにおける長手方向両側部へ向って、幅方向内側に凸に湾曲しながら延びている。吸収体2の副折りくせ22から幅方向外側の部分は、副折りくせ22において肌当接面側に向って折れ曲がっており、吸収性物品の着用時には、図9に示すように、着用者5の肌に沿って当接している。ここで、前端部は、着用者の排泄部側に配される部位であり、後端部は、着用者のヒップ側に配される部位である。
本実施形態の吸収体2は、該吸収体2の後端部2Bを固定したまま、吸収体2の後端から延出している固定部材3の部分を後方へ引っ張ることにより、幅方向の中央部から幅方向外側に向ってギャザーが多数形成されるようになされている。
吸収体2の後端部2Bを固定したまま、吸収体2の後端から延出している固定部材3の部分を引っ張ると、固定部41が設けられている吸収体2の前端部2Aと吸収体2の後端部2Bとが互いに近づきあい、吸収体2の前後端部間が筒状部4と一体的に縮むことにより、多数のギャザーが形成される。
前述した本実施形態の吸収性物品1によれば、一対の副折りくせ22、22が設けられているため、吸収性物品1の着用時に、吸収体2が着用者の肌に沿って当接するので、排泄部近傍の幅方向に亘ってフィット性が高められている。
本発明の吸収性物品は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明の吸収性物品における吸収体としては、薄くて柔らかく且つ吸収性能を有していれば良く、従来の吸収性物品に用いられている各種の吸収体材料を用いることが出来るが、特に不織布間に高吸収性ポリマーが挟み込まれ固定されたシートや、繊維に高吸収性樹脂が担持された繊維を配合したシート物が好ましい。
また、本実施形態における吸収体2は、着用者の排泄部からヒップ部にかけて当接するような長さを有していることが好ましいが、排泄部のみに当接する長さを有していることも好ましい。
また、筒状部4は、吸収体2とは別部材から形成されていたが、吸収体2から形成しても良い。
また、折りくせ20は、短い線状に形成されていたが、吸収体2の前後端に亘って形成しても良い。
また、固定部材3の粘着部30は、固定部材3の端部にのみ設けられていたが、端部以外の部分に設けても良い。
更に、第1実施形態における2本の固定部材3,3それぞれは、展開状態において、左右に並んで配されていたが、2本の固定部材3,3それぞれを上下に重ねて配し、それぞれの幅広の一面と筒状部4内とを接合しても良い。
図1は、本発明の吸収性物品の第1実施形態を模式的に示す斜視図である。 図2は、第1実施形態の吸収性物品を模式的に示す平面図ある。 図3は、図1のX−X線拡大断面図である。 図4は、第1実施形態の吸収性物品にギャザーが形成されている状態を模式的に示す斜視図である。 図5は、第1実施形態の吸収性物品が着用されている状態を模式的に示す斜視図である。 図6は、第1実施形態の吸収性物品における吸収体の要部を示しており、(a)は要部の斜視図であり、(b)は(a)のY−Y線拡大断面図である。 図7は、本発明の吸収性物品の第2実施形態を模式的に示す斜視図である。 図8は、第2実施形態の吸収性物品を模式的に示す平面図ある。 図9は、第2実施形態の吸収性物品が着用されている状態を図7のZ−Z線に沿って模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 吸収性物品
2 吸収体
20 折りくせ
22 副折りくせ
23 第1層
24 第2層
25 接合部
26 凸部
2A 前端部
2B 後端部
3 固定部材
30 粘着部
4 筒状部
41 固定部
5 着用者
CL 縦中心線

Claims (4)

  1. 縦長形状の吸収体の縦中心線に沿って縦長の固定部材が配されており、該吸収体の前後端から延出している該固定部材に身体又は下着への固定手段が備えられており、前記吸収体は柔らかい繊維シートから形成されており、
    前記吸収体の縦中心線に沿って筒状部が配されており、該筒状部内に1本の前記固定部材が挿入されており、該筒状部内において、該固定部材が、該筒状部の長手方向一端側で固定されている吸収性物品。
  2. 縦長形状の吸収体の縦中心線に沿って縦長の固定部材が配されており、該吸収体の前後端から延出している該固定部材に身体又は下着への固定手段が備えられており、前記吸収体は柔らかい繊維シートから形成されており、
    前記吸収体の縦中心線に沿って筒状部が配されており、該筒状部内に2本の前記固定部材が挿入されており、該筒状部内において、一方の該固定部材が、該筒状部の長手方向一端側で固定され、他方の該固定部材が、該筒状部の長手方向他端側で固定されている吸収性物品。
  3. 前記吸収体の縦中心線に沿って、該吸収体の肌当接面側が山折りにされるように折りくせが設けられている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体は該吸収体の縦中心線に略線対称な一対の副折りくせが設けられており、一対の該副折りくせは、該吸収体における前端部の幅方向中央部から後端部における長手方向両側部へ向って、幅方向内側に凸に湾曲しながら延びており、該吸収体の該副折りくせから幅方向外側の部分は、該副折りくせにおいて肌当接面側に向って折れ曲がっている請求項1〜の何れかに記載の吸収性物品。
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