JP3868880B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンやパンティライナ等の吸収性物品に関し、更に詳しくは液漏れの防止効果が高く、サラット感に優れ、また着用者に与える感触が良好な吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
液透過性の基材と該基材の表面に設けられたフィラメント層とを有し、両者が部分的に接合されて複数の接合部が形成されており、接合部と接合部との間においてフィラメントがループ部を形成している表面層を具備する吸収性物品が知られている(特許文献1参照)。この吸収性物品は、連続フィラメントのループ部を身体の動きに追随させそれによって肌に対する刺激を抑え、また吸収層への透過性を高めたり液戻りを抑制しようとするものである。
【0003】
しかし前記ループ部は、上方に向けて均等に、つまり対称形に突出したものなので、就寝中など身体が横向きや仰向けになった場合には、体表を流れる液を吸収してその流れを抑制する効果に乏しい。また、装着圧や身体の動きに起因する圧力が前記ループ部に加わった場合、それぞれのループ部が独立して様々な方向に傾斜してしまう。これに起因して肌触りが悪化し、また液の吸収性も悪化してしまう。
【0004】
前記の特許文献1とは別に、不織布やフィルムを吸収性物品の長手方向に折り畳んで、吸収面の上面の中央両脇に折り畳んだひだを形成し、該ひだが中央側を向いている表面シートが知られている(特許文献2及び3参照)。この表面シートは、ひだを中央側を向くように形成することで、横漏れを防止し、またひだの蛇腹構造によって身体へのフィット性を高めようとするものである。
【0005】
しかし、前記ひだは吸収性物品の長手方向に連続しているので、就寝中など身体が横向きになった場合には、該ひだを伝って液が長手方向に流れやすくなり、漏れ防止効果が十分に高いとはいえない。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−65736号公報
【特許文献2】
特開平6−142134号公報
【特許文献3】
特開平6−169948号公報
【0007】
従って、本発明は、液漏れ防止性、特に体表を伝って流れる液を確実に吸収体へ導き液漏れを防止する性能に優れる吸収性物品を提供することを目的とする。また本発明は、肌触りが良好でクッション感の高い吸収性物品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明は、着用者の肌側に向けられる繊維層と吸収体側に配される基材層とを有しており、該繊維層と該基材層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されており、該繊維層が、該接合部以外の部分において着用者の肌側に向けて凸のループ部を多数形成している表面シートを有する吸収性物品であって、
該表面シートにおける所定の領域に位置する一群の該ループ部が傾斜して所定の一方向に配向しており、
前記所定の領域に位置する前記接合部は強接合領域と弱接合領域とからなり、該強接合領域及び該弱接合領域は、前記ループ部の傾斜方向に沿って配列し且つ該傾斜方向に関して該弱接合領域が該強接合領域よりも前側に位置しており、前記繊維層と前記基材層とを前記接合部において接合した後、該基材層を収縮させることで前記ループ部を形成し且つ傾斜させる吸収性物品を提供するものである。
また本発明は、着用者の肌側に向けられる繊維層と吸収体側に配される基材層とを有しており、該繊維層と該基材層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されており、該繊維層が、該接合部以外の部分において着用者の肌側に向けて凸のループ部を多数形成している表面シートを有する吸収性物品であって、
該表面シートにおける所定の領域に位置する一群の該ループ部が傾斜して所定の一方向に配向しており、且つ該接合部に導液孔が形成されている吸収性物品を提供するものである。
【0010】
また本発明は、着用者の肌側に向けられる繊維層と吸収体側に配される基材層とを有しており、該繊維層と該基材層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されており、該繊維層が、該接合部以外の部分において着用者の肌側に向けて凸のループ部を多数形成している吸収性物品用の表面シートであって、
該表面シートにおける所定の領域に位置する一群の該ループ部が傾斜して所定の一方向に配向している吸収性物品用の表面シートの製造方法であって、
前記繊維層と熱収縮性を有する前記基材層とを重ね合わせ、両者を多数の前記接合部において部分的に接合する接合工程、及び接合後に熱を付与して前記基材層を収縮させ、相隣接する前記接合部間に位置する前記繊維層を前記基材層とは反対側に隆起させてループ部を形成するループ部形成工程を含み、
前記接合工程において形成される前記接合部は、強接合領域と弱接合領域とからなり、該強接合領域及び該弱接合領域が、前記基材層の収縮方向に沿って配置されるように、これらの接合領域をそれぞれ形成する表面シートの製造方法を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の吸収性物品の一実施形態としての生理用ナプキンの斜視図が示されており、図2には図1おけるII−II線断面図が示されている。
【0012】
図1及び図2に示すように、本実施形態のナプキン1は縦長形状をしており、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を有している。裏面シート3及び吸収体4としては、この種の吸収性物品に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。表面シート2としては以下に述べるものが用いられる。
【0013】
表面シート2は、着用者の肌側に向けられるフィラメント層5と吸収体4側に配される基材層6とを有しており、フィラメント層5と基材層6とが部分的に接合されて多数の接合部7が形成されている。フィラメント層5は、接合部7以外の部分において、着用者の肌側に向けて凸のループ部8を多数形成している。なお簡便のため、図1においてはループ部8がナプキン1の中央部にのみ描かれているが、実際にナプキン1の肌当接面の全域にループ部が形成されている。
【0014】
フィラメント層5は、多数本のフィラメントのトウからなり、各々のフィラメントは、表面シート2を平面視した場合に概ね一方向に延びている(以下、この方向を表面シートのX方向ともいう)。表面シートのX方向は、表面シート2を製造する際のシートの流れ方向(機械方向)と同じであり、また、ナプキン1に組み込まれた状態においてはナプキン1の長手方向と同じである。
【0015】
図3は、図2に示す表面シートの一部をフィラメント層側から視た部分拡大平面図が示されている。図3に示すように、フィラメント層5と基材層6とは、表面シート2のX方向及び表面シート2の面内でX方向と直交する方向(以下、Y方向ともいう)において、互いに、それぞれ間欠的に接合されており、それにより、多数の接合部7が平面視において千鳥状に形成されている。接合部7は、フィラメント層5と基材層6とを部分的に熱融着させて形成されており、表面シート2のX方向及びY方向に各々直列する多数の接合部7は各々等ピッチである。個々の接合部7の外形は平面視において矩形状である。
【0016】
図2に示すように、フィラメント層5は、接合部7以外の部分、具体的には、X方向において相隣接する各接合部7,7間に位置する部分において、着用者の肌側に向かう方向に大きく張り出すように隆起しており、その張り出し部分が、内側に空間を有するループ部8を形成している。ループ部8はナプキン1の長手方向に連続して形成されたものでもなければ、幅方向に連続して形成されたものでもない。つまり各ループ部8は、それらのうちの任意の一つのループ部に着目したときに、当該ループ部の前後左右に他のループ部が位置するように配列されている。その結果、従来技術の項で述べた特許文献2及び3に記載の吸収性物品と異なり、本実施形態のナプキン1では、ループ部8に沿って液流れが起こりやすくなるという不都合はない。
【0017】
図1及び図2に示すように、各ループ部8は、ナプキン1の後方領域Rから前方領域Fに向かって傾斜して一方向に配向している。つまり図2に示すように、ナプキン1の長手方向に沿ってフィラメント層5をみたとき、該フィラメント層5から形成されるループ部8は、その頂点を通る垂線に関して対称形とはなっておらず、ナプキン1の前方領域F方向に向かって傾斜した非対称形となっている。ループ部8はその頂部が繊維密度が最も低く、接合部7に向かうにつれて繊維密度が漸次高くなっている。
【0018】
ループ部8がナプキン1の前方領域F方向に向かって傾斜していることによって、次の有利な効果が奏される。先ず、ループ部8が存在することによって、ループ部8が着用者の体表とフィットし、表面シート2と体表との間に隙間が生じにくくなる。特に女性は就寝中仰向けの姿勢をとる場合が多く、そのような姿勢の場合、ナプキンに加わる体圧が低くなりそれに起因してナプキンの表面シートと体表との間に隙間が生じやすいが、本実施形態のようにループ部8が形成されていることで、そのような姿勢であっても隙間が生じにくくなる。その上、例えば就寝中に排泄された液が、体表を伝って流れるときに、傾斜状態にあるループ部8が、その流れに対する物理的な障壁となり、それ以上体表を伝って液が流れることが阻止される。この状態を図4に示す。図4は、着用者が横になった姿勢でのループ部8の向きを示しており、同図中上下方向が鉛直方向に相当する。
【0019】
また、図4に示すように、ループ部8によって流れが阻止された液はループ部8によって吸収される。先に述べた通り、ループ部8はその頂部が繊維密度が最も低く、接合部7に向かうにつれて繊維密度が漸次高くなっているので、ループ部8に吸収された液には毛細管力が働く。更に重力の作用も加わりループ部8に吸収された液は、その頂部から接合部7に向かって素早く引き込まれ、更に基材層6を通じて吸収体4に円滑に導かれる。このように本実施形態のナプキン1によれば、装着圧が低くなる就寝中でも、体表に沿って重力方向に流れる液がループ部8を介して吸収体4に確実に導びかれ、液漏れが極めて効果的に防止される。また、ループ部8での液残りが少なくなる。更に凸のループは、肌との接触面積を低減させるので、液残りが少ないことと相俟って、表面シート2のサラット感を向上させる。これに対して従来技術の項で述べた特許文献1記載の吸収性物品は、着用者が横になった姿勢ではループ部の繊維の配向方向が重力の方向と直交してしまうので、毛細管力が働きにくくなり、該ループ部が液を確実に吸収できない。その結果、液は体表に沿って重力方向に流れてしまったり、或いはループ部に滞留したままとなって、不快なべたつき感が生じやすくなる。
【0020】
前記の効果に加え、ループ部8がすべて一方向に傾斜していることによって、表面シート2の肌触りが極めて良好になるという利点もある。即ち、表面シート2はあたかも、一方向に梳き揃えられた頭髪のような良好な滑らか感を呈する。逆に、ループ部8の傾斜方向と反対方向に肌を滑らすと高摩擦力が生じることから、ナプキン1の位置ズレが効果的に防止されるという利点もある。更にループ部8はアーチ状となっており、圧縮に対する回復性が高いのでクッション感も良好である。
【0021】
以上の各種効果を有効に発現させる観点から、ループ部8は次に述べるような形状であることが好ましい。即ち、図5に示すように、ループ部8の傾斜方向に沿って隣り合う二つの接合部7間に引いたベースラインB及び該ベースラインBの垂直二等分線Vを考えたときに、該傾斜方向に関し、垂直二等分線Vよりも後側Rに位置するループ部8の描く曲線と、垂直二等分線Vと、ベースラインBとで取り囲まれる領域R1の面積をA1とし、また垂直二等分線Vよりも前側Fに位置するループ部8の描く曲線と、垂直二等分線Vと、ベースラインとBで取り囲まれる領域R2の面積をA2としたとき、A2/A1が1.5〜15、特に2〜10であることが好ましい。
【0022】
ループ部8はその高さが、接合部7の上面を基準として1〜5mm、特に1〜3mmであることが、ループ部8によるクッション感の発現、フィット性や吸収性能の向上の点から好ましい。またループ部8は、ナプキン1の長手方向におけるピッチが、2〜20mm、特に3〜10mmであることが、表面の滑らかさや良好な肌触りの発現、ループ部8の吸収性能の向上の点から好ましい。同様の理由により、ループ部8は平面視して、ナプキン1の幅方向における寸法が1〜10mm、特に2〜7mmであり、ナプキン1の長手方向における寸法が、2〜20mm、特に3〜10mmであることが好ましい。
【0023】
本実施形態においては、表面シート2における肌対向面は多数のトウからなるフィラメント層5から構成されているが、フィラメント層5に代えて、液透過の可能な他の繊維層を用いることもできる。そのような繊維層の例としては、連続繊維の不織布であるスパンボンド不織布、短繊維の集合体であるカードウェブ、熱で繊維を融着した不織布、水流交絡法、ニードルパンチ法、メルトブローン法等で得られた不織布、編物、織物等が挙げられる。中でも、本実施形態のような多数のトウや、カードウェブをエアスルー法で熱融着させた不織布を繊維層として用いると、柔軟なループ部8を形成できるので好ましい。特にトウは繊維が連続して並んでいるので、ループ部8における頂部から接合部7へ向けての毛細管力が働きやすく、ループ部8の吸収性が一層高くなるので好ましい。
【0024】
フィラメント層5をはじめとする繊維層の構成繊維としては、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維等のポリエステル繊維やこれらの複合繊維、例えばポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、コットン等のセルロース繊維等が挙げられる。特に、接合部7での接着性が良いことから、ポリオレフイン繊維等の熱可塑性繊維、特に、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維が好ましい。これら、ポリオレフィン繊維などの熱可塑性繊維は、一般にその表面が親水性でないので吸収性に乏しい。従って、表面が親水性になるように、界面活性剤で処理して親水化することが好ましい。
【0025】
基材層6は液体透過性であれば、特に限定されるものではない。例えば、不織布、連続フィラメントからなるトウ、織物、編物、ポリエチレンフィルムを開孔したフィルム、開孔ネット等を使用することができる。これらのうち、特に不織布を用いることが好ましい。不織布としては、熱融着法によって形成された不織布、水流交絡法によって形成された不織布、ニードルパンチ法によって形成された不織布、溶剤接着法によって形成された不織布、スパンボンド法によって形成された不織布、メルドブローン法によって形成された不織布等が挙げられる。不織布を構成する繊維としては、基材層6とフィラメント層5とを熱融着可能とし且つ高い接合強度を得る観点から、熱可塑性ポリマー材料からなる繊維が好ましい。熱可塑性ポリマー材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミドなどが挙げられる。また、これらの熱可塑性ポリマー材料の組み合わせからなる芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。また、レーヨン、コットン等の親水性繊維を混ぜても良い。
【0026】
特に、後述する表面シートの好ましい製造方法を採用する場合には、基材層6は収縮可能であることが好ましい。例えば、ポリウレタン等のエラストマー的挙動を示す繊維や不織布、開孔フィルム、ネット、熱の付与によって収縮する不織布、開孔フィルム、ネットなどが用いられる。
【0027】
次に、本実施形態のナプキン1における表面シートを製造するための好ましい方法について図6〜図8を参照して説明する。先ず、図6に示すように、一方向に連続搬送される基材層6の片面に、フィラメント層5を積層する。基材層6は予め別工程において製造しておいてもよく、或いは表面シート2の製造過程における一工程としてインラインで製造されてもよい。基材層5は熱収縮可能になっている。得られた積層体を、周面に、接合部形成用の多数の凸部82を有する凸ロール81と該凸ロール81に対向配置された受けロール(アンビルロール)84との間に挿通し、該凸部82と受けロール84の周面との間で加圧及び加熱することにより、基材層6とフィラメント層5とを部分的に熱融着させ、接合部7を多数形成させる。この場合、少なくとも凸ロール81の凸部82を加熱しておく。
【0028】
図7には、図6における凸ロール81及び凸部82の拡大図が示されている。凸部82は、横長の直方体であって且つ該直方体の上面における2つの長辺のうちの一方の長辺を含む稜部を斜めに切り取った形状をしている。その結果、凸部82は上面82a及び該上面につらなる斜面82bを有している。斜面82bは、凸ロール81の幅方向に沿って延びており且つ凸ロール81の回転方向に関して前側に位置している。このような凸部82を有する凸ロール81を用いて基材層6とフィラメント層5とを接合すると、図6に示すように、先ず、凸部82の斜面82bと受けロール84とによる挟圧で、基材層6とフィラメント層5とが弱く接合されて弱接合領域7bが形成され、それに引き続き上面82aと受けロール84とによる挟圧で、基材層6とフィラメント層5とが強く接合されて強接合領域7aが形成される。その結果、接合部7はこれら二つの接合領域から構成されている。これら二つの接合領域は、基材層6の収縮方向に沿って配置されるように形成されている。
【0029】
接合部7の形成後、積層体を熱風炉83内に通し熱を付与する。これによって基材層6を熱収縮させる。しかし、フィラメント層5は熱収縮しない。基材層6の熱収縮は、接合部7よりも接合部7間で優先的に生じる。これにより、フィラメント層5における、相隣接する接合部7間に位置する部分が基材層6とは反対側に隆起してループ部8が形成される。基材層6の収縮は少なくともフィラメント層5の配列方向と同方向(つまり一軸方向)に起こる必要がある。また基材層5は、これに加えて、フィラメント層5の配列方向と直交する方向に収縮してもよい。つまり二軸方向に収縮してもよい。
【0030】
図8には、基材層6の収縮によるループ部8の形成過程が模式的に示されている。なお、同図では基材層6は省略されている。接合部7の強接合領域7aにおいては熱が付与されても収縮はほとんど生じない。従って、強接合領域7aとフィラメント層5との境界部においてはフィラメント層5は上方に向かって強く隆起される。これに対して弱接合部7bは、熱の付与によって若干収縮する。その結果、弱接合領域7bとフィラメント層5との境界部においてはフィラメント層5の隆起が弱められる。つまり、なだらかに隆起する。その結果、フィラメント層5の隆起によって形成されたループ部8は直立せずに傾斜することになる。このように、本製造方法によれば、接合部7は強接合領域7aと弱接合領域7bとからなり、強接合領域7a及び弱接合領域7bは、ループ部8の傾斜方向に沿って配列し且つ該傾斜方向に対して弱接合領域7bが強接合領域7aよりも前側に位置する。本製造方法によって形成されたループ部8は、その頂部の繊維密度が最も低く、接合部に向かうにつれて繊維密度が漸次大きくなる。
【0031】
本実施形態のナプキン1における表面シート2の製造方法は前述のものに限られず、次に述べる方法(1)〜(3)を採用することもできる。なお、これらの方法によれば、基材層6として収縮可能なものを用いる必要はない。
【0032】
方法(1)
予め、フィラメント層5を所定手段によって傾斜したループ状に加工し、その後に基材層6と接合させる。
方法(2)
予め、フィラメント層5を所定手段によって直立したループ状に加工し、その後に基材層6と接合させる際にループを所定手段によって傾斜させる。
方法(3)
基材層6に、糸ゴムなどの弾性部材を伸張状態で接合し、接合後、その伸張状態を維持したままで基材層6にフィラメント層5を接合し、その後に伸張状態を解除することで、接合部間に位置するフィラメント層5を隆起させてループ部を形成する。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態について図9及び図10を参照しながら説明する。これらの実施形態については、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、特に説明しない点については、第1の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図9及び図10において、図1〜図8と同じ部材に同じ符号を付してある。
【0034】
図9に示す実施形態においては、ナプキン1の後方領域R、前方領域F、中央側部領域S,S及び中央領域Cそれぞれにおけるループ部8の傾斜配向方向が相違している。詳細には、ナプキン1の後方領域Rに位置する一群のループ部8は、ナプキン1の中央部に向けて傾斜し配向している。ナプキン1の前方領域Fに位置する一群のループ部8も、同じくナプキン1の中央部に向けて傾斜し配向している。従って、後方領域Rに位置するループ部8と、前方領域Fに位置するループ部8とは、互いに向かい合うようにそれらの傾斜方向が反対になっている。更に、ナプキン1の中央側部領域S,Sにそれぞれ位置する一群のループ部8も、ナプキン1の中央部に向けて傾斜し配向している。従って、各中央側部領域S,Sにそれぞれ位置するループ部8は、互いに向かい合うようにそれらの傾斜方向が反対になっている。一方、ナプキン1の中央領域Cに位置する一群のループ部8は傾斜しておらず直立している。このような傾斜状態となっているループ部8を有する表面シートを備えたナプキン1においては、着用者がどのような姿勢になっていても、体表を伝って流れる液は、ループ部8によってその流れが阻止され、ループ部8を通じて吸収されて吸収体へと円滑に導かれる。
【0035】
本実施形態のナプキン1における表面シートを製造するには、図10に示す凸ロール81’を用いることが好ましい。図10においては、凸ロール81’の周面を平面に展開した状態が示されており、同図中矢印Aで示す方向がロールの回転方向である。ロール周面は、前方領域対応部81F’、後方領域対応部81R’、中央側部領域対応部81S’、及び中央領域対応部81C’に区分されている。
【0036】
各対応部はそれぞれ多数の凸部を有している。各対応部の凸部のうち、前方領域対応部81F’、後方領域対応部81R’、及び中央側部領域対応部81S’に設けられている凸部82A’は、第1の実施形態の表面シートを製造するために用いられる凸ロール81に設けられている凸部82と同じ形状をしており、図10に示すように、上面82a’及び斜面82b’を有している。一方、中央領域対応部81C’に設けられている凸部82B’は横長の直方体となっており、上面82a’を有しているが斜面は有していない。
【0037】
後方領域対応部81R’に設けられた凸部82A’においては、斜面82b’は、凸ロール81’の幅方向に沿って延びており且つ凸ロール81’の回転方向に関して前側に位置している。前方領域対応部81F’ に設けられた凸部82A’においては、斜面82b’は、凸ロール81’の幅方向に沿って延びており且つ凸ロール81’の回転方向に関して後側に位置している。中央側部領域対応部81S’ に設けられた凸部82A’においては、斜面82b’は、凸ロール81’の回転方向に沿って延びており且つ中央領域対応部81C’側を向くように位置している。また、中央領域対応部81C’に設けられた凸部82B’は、凸ロール81’の幅方向に沿って延びている。
【0038】
図10に示す凸ロール81’を用いて第1の実施形態に関して説明した表面シートの製造方法に準じて表面シートを製造すると、図9に示すナプキン1の後方領域R、前方領域F、及び中央側部領域S,Sに形成される接合部は強接合領域と弱接合領域とからなり、該強接合領域及び該弱接合領域は、前記ループ部の傾斜方向に沿って配列し且つ該傾斜方向に対して該弱接合領域が該強接合領域よりも前側に位置する。一方、中央領域Cにおいては、接合部は単一の接合強度で形成され、強接合領域及び弱接合領域は形成されない。なお、本実施形態においては、基材層は二軸方向に収縮する必要がある。
【0039】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えばループ部の傾斜配向の態様としては、第1及び第2の実施形態の他に、図11に示すものも挙げられる。図11に示すナプキン1においては、ナプキン1の後方領域R、前方領域F、中央領域Cそれぞれにおけるループ部8の傾斜配向方向が相違している。詳細には、ナプキン1の後方領域Rに位置する一群のループ部8は、ナプキン1の中央部に向けて傾斜し配向している。ナプキン1の前方領域Fに位置する一群のループ部8も、同じくナプキン1の中央部に向けて傾斜し配向している。一方、ナプキン1の中央領域Cに位置する一群のループ部8は傾斜しておらず直立している。このような傾斜状態となっているループ部8を有する表面シートを備えたナプキン1においても、着用者がどのような姿勢になっていても、体表を伝って流れる液は、ループ部8によってその流れが阻止され、ループ部8を通じて吸収されて吸収体へと円滑に導かれる。
【0040】
また、前述の各実施形態のナプキンにおいては、開口した導液孔を接合部7に形成し、液の透過を一層促進させるようにしてもよい。導液孔は、フィラメント層側の開口部から基材層側の開口部に向かうに連れて水平断面の断面積が減少していることが、液戻りの防止の点から好ましい。
【0041】
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンに限られず、パンティライナー、失禁パッド、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品にも同様に適用できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品によれば、液漏れ防止性、特に体表を伝って流れる液を確実に吸収体へ導き液漏れを防止することができる。また、本発明の吸収性物品は、肌触りが良好でクッション感が高く、装着感が快適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の一実施形態としての生理用ナプキンを示す斜視図である。
【図2】図1おけるII−II線断面図である。
【図3】図2に示す表面シートの一部をフィラメント層側から見た部分拡大平面図である。
【図4】図1に示すナプキンによる液の吸収機構を示す模式図である。
【図5】ループ部の形状を拡大して示す模式図である。
【図6】図1に示すナプキンの表面シートを製造する方法を示す模式図である。
【図7】凸ロールの要部を拡大して示す模式図である。
【図8】ループ部の形成過程を示す模式図である。
【図9】本発明の吸収性物品の第2の実施形態を模式的に表す平面図である。
【図10】図9に示す吸収性物品を製造するために用いられる凸ロールの周面を平面に展開した状態を示す模式図である。
【図11】本発明の吸収性物品の他のの実施形態を模式的に表す平面図(図9相当図)である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 フィラメント層
6 基材層
7 接合部
7a 強接合領域
7b 弱接合領域
8 ループ部

Claims (8)

  1. 着用者の肌側に向けられる繊維層と吸収体側に配される基材層とを有しており、該繊維層と該基材層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されており、該繊維層が、該接合部以外の部分において着用者の肌側に向けて凸のループ部を多数形成している表面シートを有する吸収性物品であって、
    該表面シートにおける所定の領域に位置する一群の該ループ部が傾斜して所定の一方向に配向しており、
    前記所定の領域に位置する前記接合部は強接合領域と弱接合領域とからなり、該強接合領域及び該弱接合領域は、前記ループ部の傾斜方向に沿って配列し且つ該傾斜方向に関して該弱接合領域が該強接合領域よりも前側に位置しており、前記繊維層と前記基材層とを前記接合部において接合した後、該基材層を収縮させることで前記ループ部を形成し且つ傾斜させる吸収性物品。
  2. 着用者の肌側に向けられる繊維層と吸収体側に配される基材層とを有しており、該繊維層と該基材層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されており、該繊維層が、該接合部以外の部分において着用者の肌側に向けて凸のループ部を多数形成している表面シートを有する吸収性物品であって、
    該表面シートにおける所定の領域に位置する一群の該ループ部が傾斜して所定の一方向に配向しており、且つ該接合部に導液孔が形成されている吸収性物品。
  3. 前記吸収性物品の後方領域に位置する一群の前記ループ部が、該吸収性物品の中央部に向けて傾斜し配向している請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性物品の前方領域に位置する一群の前記ループ部が、該吸収性物品の中央部に向けて傾斜し配向している請求項1又は2記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品の側部領域に位置する一群の前記ループ部が、該吸収性物品の中央部に向けて傾斜し配向している請求項1又は2記載の吸収性物品。
  6. 前記ループ部の傾斜方向に沿って隣り合う前記接合部間に引いたベースライン及び該ベースラインの垂直二等分線を考えたときに、該傾斜方向に関し、該垂直二等分線よりも後側に位置する前記ループ部の描く曲線と、該垂直二等分線と、該ベースラインとで取り囲まれる領域R1の面積をA1とし、また該垂直二等分線よりも前側に位置する前記ループ部の描く曲線と、該垂直二等分線と、該ベースラインとで取り囲まれる領域R2の面積をA2としたとき、A2/A1が1.5〜15である請求項1又は2記載の吸収性物品。
  7. 前記繊維層が、多数本のフィラメントのトウからなるフィラメント層から構成されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  8. 着用者の肌側に向けられる繊維層と吸収体側に配される基材層とを有しており、該繊維層と該基材層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されており、該繊維層が、該接合部以外の部分において着用者の肌側に向けて凸のループ部を多数形成している吸収性物品用の表面シートであって、
    該表面シートにおける所定の領域に位置する一群の該ループ部が傾斜して所定の一方向に配向している吸収性物品用の表面シートの製造方法であって、
    前記繊維層と熱収縮性を有する前記基材層とを重ね合わせ、両者を多数の前記接合部において部分的に接合する接合工程、及び接合後に熱を付与して前記基材層を収縮させ、相隣接する前記接合部間に位置する前記繊維層を前記基材層とは反対側に隆起させてループ部を形成するループ部形成工程を含み、
    前記接合工程において形成される前記接合部は、強接合領域と弱接合領域とからなり、該強接合領域及び該弱接合領域が、前記基材層の収縮方向に沿って配置されるように、これらの接合領域をそれぞれ形成する表面シートの製造方法。
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