JP5043552B2 - 吸収性物品用の表面シート及び吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる表面シートに関する。また本発明は、該表面シートを備えた吸収性物品に関する。
生理用ナプキンやパンティライナー等の表面シートを有する吸収性物品において、表面シートは、吸収性物品のフィット性や風合い、液吸収性、吸収された液の隠蔽性等の種々の特性を左右する重要な構成部材であり、改良技術が多数提案されている。例えば、襞を有しない実質的に平滑な面を形成し且つ多数の導液開孔を有する第1の吸収面域を中央域に有し、該中央域の周辺へ延びる第2の吸収面域に長手方向に延びる多数条の襞が形成されている表面シート(特許文献1参照)、多数の開孔を有する部分が吸収性物品の長手方向に沿う中央部に形成され、且つ開孔を有しない部分が該長手方向に沿う両側部に形成され、開孔を有しない部分にエンボス処理がなされている表面シート(特許文献2参照)、多数の開孔を有する2層の不織布からなり、各不織布が該開孔の周縁部において互いに接合されている表面シート(特許文献3参照)が提案されている。
しかし、特許文献1〜3に記載された表面シートは、特に身体に対するフィット性の点で満足できるものではなく、フィット性に優れた吸収性物品を提供し得る表面シートの開発が望まれていた。
特開2000−201974号公報 特開平10−94558号公報 特開平10−80445号公報
従って、本発明の目的は、前述した従来技術よりもフィット性に優れた吸収性物品用の表面シート及び吸収性物品を提供することにある。
本発明は、1枚の不織シートからなる吸収性物品用の表面シートであって、前記不織シートは、その中央域において、多重に折り返され且つその折り返し部が該不織シートの肌当接面上に積層されてなるシート積層領域を有しており、前記シート積層領域に、該シート積層領域を形成する各シート層間を接合するシート接合部が複数形成されている吸収性物品用の表面シートを提供することにより、前記目的を達成したものである。
また、本発明は、吸収体の肌当接面側に、前記表面シートが配された実質的に縦長の吸収性物品であって、前記吸収性物品の幅方向中央部に、前記シート積層領域が、該シート積層領域における前記不織シートの折曲線を該吸収性物品の長手方向に一致させて配されており、前記表面シートと前記吸収体との間が前記シート接合部の形成部位において接合されており、且つその接合部が該表面シートの肌当接面側に凹の凹部を形成している吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明によれば、身体に対するフィット性に優れ、高クッション感を有し、液吸収性にも優れた吸収性物品を提供することができる。
以下、本発明の吸収性物品用の表面シートを、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
図1には、本発明の吸収性物品用の表面シートの一実施形態を斜視した状態の模式図が示されており、図2には、図1に示すI−I線断面の模式図(第1の凹部5の断面模式図)が示されている。
第1実施形態の表面シート1は、吸収性物品の一例である生理用ナプキンの表面シートとして用いられるものである。表面シート1は、1枚の矩形形状の不織シート10からなる。不織シート10は、該不織シート10がナプキンに組み込まれたときに、着用者の肌側に配される肌当接面11と、ナプキンの吸収体側に配される非肌当接面12とを有する。
不織シート10は、その面方向の一方向の中央域において、具体的には長手方向Lの中央域において、多重に折り返され且つその折り返し部が該不織シート10の肌当接面11上に積層されてなるシート積層領域3を有している。第1実施形態のシート積層領域3は、不織シート10の長手方向一端縁10aをその長手方向Lと直交する幅方向Sと平行な第1折曲線L1において該不織シート10の内方へ折り返して形成された第1折り返し部31と、該第1折り返し部31を幅方向Sと平行な第2折曲線L2において不織シート10の外方へ折り返して形成された第2折り返し部32と、該第2折り返し部32を幅方向Sと平行な第3折曲線L3において不織シート10の内方へ折り返して形成された第3折り返し部33と、該第3折り返し部33を幅方向Sと平行な第4折曲線L4において不織シート10の外方へ折り返して形成された第4折り返し部34とを含んで構成されている。第1折曲線L1及び第4折曲線L4は、何れも第2折り返し部32の幅方向(前記各折曲線L1〜L4と直交する方向)の中央に位置し、折曲線L1とL4との間に実質的に隙間が生じないように付き合わされている。第1折曲線L1と第4折曲線L4との間の距離は、0〜5mm、より好ましくは0〜3mmとすることが好ましい。
第1実施形態のシート積層領域3は、3層のシート層からなり、その最下層(非肌当接面側の最表層)を形成する第1シート層と、該第1シート層の肌当接面側に積層された第2シート層と、該第2シート層の肌当接面側に積層され該シート積層領域3の最上層(肌当接面側の最表層)を形成する第3シート層とからなる。第1シート層は、第1折り返し部31と第1折曲線L1を挟んで対向する第1折り返し部対向部30と、第4折り返し部34とから構成されている。第2シート層は、第1折り返し部31と第3折り返し部33とから構成されている。第3シート層は、第2折り返し部32から構成されている。
シート積層領域3には、該シート積層領域3を形成する各シート層(前記第1、第2、第3シート層)間を接合するシート接合部4が複数形成されている。シート接合部4は、シート積層領域3を形成する各シート層の構成繊維が、熱的に軟化・溶融したり、機械的に絡合したり、バインダー等で結合することにより、各シート層が一体化されている部分である。シート接合部4の存在により、シート積層領域3を形成する各シート層の浮き上がりやめくれが防止され、シート積層領域3の安定性が高まる。シート積層領域3の安定性の一層の向上の観点から、第1実施形態のように、複数のシート接合部4はシート積層領域3の肌当接面の全体に亘って形成されていることが好ましい。複数のシート接合部4の好ましい配置パターンは、シート積層領域3の肌当接面の全面積に対する、複数のシート接合部4全ての面積の合計の割合が好ましくは2〜50%、更に好ましくは5〜30%の範囲にあり、且つシート積層領域3の平面視において隣り合うシート接合部4,4間の間隔が好ましくは1〜40mm、更に好ましくは3〜25mmの範囲にあるものである。
第1実施形態のシート接合部4は、不織シート10の肌当接面11側に凹の凹部5,6を形成している。即ち、第1実施形態のシート接合部4の一部は、平面視において円形形状を有する第1の凹部5を形成しており、シート接合部4の他の一部は、平面視において不織シート10の長手方向L(シート積層領域3における不織シート10の各折曲線L1〜L4と直交する方向)に延びる直線形状を有する第2の凹部6を形成しており、第1実施形態においてはこれら2種類の凹部5,6が形成されている。シート接合部4は、凹部5,6それぞれの内面を形成する壁部(底壁部、周壁部)を構成している。凹部5,6それぞれの内面は、不織シート1の肌当接面11からの連続面で形成されている。凹部5,6は、何れもヒートエンボス加工等の公知の加熱加圧処理によって形成されており、凹部5,6それぞれにおけるシート接合部4は、シート積層領域3を形成する各シート層の構成繊維が熱的に軟化・溶融されて形成されている。
このようにシート接合部4が不織シート10の肌当接面11側に凹の凹部を形成していることは、シート接合部4が該凹部を形成していない場合に比して、特に液吸収性及び隠蔽性等の点で有利である。
即ち、シート接合部4は、シート接合部4が形成されていない非シート接合部に比して繊維密度が高い部分であり、シート接合部4と該非シート接合部とが存在することにより、シート積層領域3内で繊維密度による毛管力の勾配が生じる。斯かる毛管力の勾配により、繊維密度の低い部分、即ち、各シート層が接合していない非シート接合部から、繊維密度の高いシート接合部4、即ち、凹部5,6の周壁部及び底部への液の移行が促進され、液の吸収力が向上し、更に表面シート1中の液残り量が低減する。
さらに、ナプキンにおける吸収体からの液戻り現象に対しても、シート接合部4における繊維密度が高いため、シート積層領域3においては液の急激な移動がおこりにくく、非シート接合部では各々のシートの厚みがそのまま残されており、各々のシート間に隙間が生じているため、シート積層領域3は液が戻りにくい構造体となっている。
また、シート積層領域3に、シート接合部4と非シート接合部とが存在することで、シート積層領域3の厚み方向の液の移行がシート接合部4で起こりやすくなり、シート積層領域3の非シート接合部の下層ほど液通過に伴う液残りが生じにくくなるため、液残りが少ない印象を視覚的に与えることができる。その上、下層に残っている液ほどスクリーンを通したようにかすれて見えるので、表面シート全体としての隠蔽性が向上する。
また、シート積層領域3を形成する各シート層が接合されていない部分においては、不織シート10が本来有するソフト感や柔らかさのような風合いが損なわれていないので、表面シート1自体の風合いも優れたものとなる。
また、シート積層領域3を形成する各シート層が、凹部5,6の周壁部、底壁部で互いに接合しているので、凹部5,6の内部に不織シート10の構成繊維が飛び出さず、凹部5,6の輪郭が明瞭となり使用者に好印象を与える。
特に、平面形状が円形又は円形に準じた形状(例えば楕円形)である凹部は、シート接合部4の形成によるシートの切断がおこりにくく、シート接合部4が安定的に形成されるため、体液の引き込み性、形状安定性に優れており、該凹部をシート積層領域3における排泄領域(ナプキン着用者の排泄部位に対向配置される領域)に形成することは、液吸収性の向上の点で非常に有効である。とりわけ、第1の凹部5の如き、平面形状が異方性のない円形である凹部は、表面シート1の肌触りを良好にするため特に好ましい。
また、第2の凹部6の如き、平面形状が不織シートの面方向の一方向に延びる直線状、あるいは該一方向に延びる曲線状(例えば波線状)である凹部(溝部)は、特に、排泄された体液の表面シートの面方向における流動を抑制するのに有効である。例えば該凹部を、シート積層領域3における前記排泄領域の周辺領域(例えば、排泄領域よりナプキン着用者の背側に配される後方領域、あるいは腹側に配される前方領域)に、その長手方向をナプキン長手方向と直交する方向(ナプキン幅方向)に一致させて形成することで、液の面方向における拡散が防止され、後漏れや横漏れ等のナプキン端部からの液漏れが効果的に防止されるようになる。
シート積層領域3の肌当接面の全面積に対する、該肌当接面上の全凹部(凹部5,6)の平面視における面積の合計の割合は、シート積層領域3の安定性の向上、及び凹部を形成しているシート接合部4による上述した効果をより一層効果的に奏させる観点から、好ましくは2〜50%、更に好ましくは5〜30%である。
また、シート積層領域3の肌当接面上の全凹部の平面視における全面積に対する、第1の凹部5(平面形状が円形である凹部)の平面視における面積の合計の割合は、好ましくは3〜70%、更に好ましくは10〜50%である。
また、シート積層領域3の肌当接面上の全凹部の平面視における全面積に対する、第2の凹部6(平面形状が直線状である凹部)の平面視における面積の合計の割合は、好ましくは30〜97%、更に好ましくは50〜90%である。
凹部の平面視における面積は、凹部の平面視における拡大写真から、凹部の底部の面積を後述する画像解析システムより求める。こうして求めた凹部の底部の面積を、凹部の平面視における面積とする。後述する第2実施形態のように、凹部が開孔形状である場合には、開孔面積を同様に画像解析システムより求め、凹部の面積とする。尚、拡大写真は、シート積層領域3の幅方向端部間で計測することが、各面積の合計の割合を適切に求める上で好ましい。
平面形状が円形である第1の凹部5の上端周縁部(開口端部)の直径R1は、体液の引き込み性の向上、シート積層領域3の安定性の向上、肌触りの向上、等の観点から、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは2〜7mmである。また同様の観点から、第1の凹部5の深さ(最大深さ)D1は、好ましくは0.3〜5mm、更に好ましくは0.5〜3mmである。
また、第1実施形態においては、複数の第1の凹部5は千鳥状に配されており、隣り合う第1の凹部5,5間の間隔は、好ましくは2〜20mm、更に好ましくは3〜10mmである。
直径R1及び深さDは、無荷重時の寸法であり、断面における拡大写真から測定される。また、隣り合う第1の凹部5,5間の間隔は、平面視における拡大写真から、凹部5の底部の中心間の距離を測定する。
平面形状が直線状である第2の凹部6の幅は、表面シートの面方向における体液の拡散防止、シート積層領域3の安定性の向上、肌触りの向上等の観点から、好ましくは0.1〜4mm、更に好ましくは0.5〜3mmである。また同様の観点から、第2の凹部6の深さは、好ましくは0.3〜8mm、更に好ましくは0.5〜5mmである。
複数の第2の凹部6は、不織シート10の幅方向S(シート積層領域3における不織シート10の折曲線L1〜L4と平行な方向)に並列に配されており、隣り合う第2の凹部6,6間の間隔は、好ましくは1〜20mm、更に好ましくは2〜15mmである。
第2の凹部6の幅は、平面視における拡大写真から凹部6の底部の幅を測定し求める。また、隣り合う第2の凹部6,6間の間隔も同様に、平面視の顕微鏡写真から凹部6の底部の長手方向中央間の距離を測定し求める。
シート接合部4は、不織シート10の一部が溶融されフィルム化された部分(フィルム状部)を有していても良い。フィルム状部は、不織シート10の構成繊維(合成樹脂製繊維)が熱的に溶融されて繊維の形態を失い、被膜化している部分である。シート接合部4がフィルム状部を部分的に有していることにより、シート積層領域3の安定性が向上する。また、フィルム状部の周辺では、繊維形状を留めているが扁平化された繊維が存在しやすくなるため、表面シート1の不透明度が一段と高まり、吸収された液の隠蔽性が一層高まる。フィルム状部は、不織シート10の構成繊維を考慮の上、凹部を形成する際の加熱加圧処理の条件を適宜調整することにより形成することができる。
第1実施形態においては、第1の凹部5の一部、具体的には凹部5の底壁がフィルム状部となっている。尚、本発明においては、第1の凹部5のみならず、第2の凹部6もフィルム状部を有していても良く、第2の凹部6のみがフィルム状部を有していても良い。また、凹部の全部がフィルム状部であっても良いが、液吸収性(引き込み性)と隠蔽性とのバランスの観点から、フィルム状部は、第1実施形態のように凹部の底壁、あるいは該底壁及びその近傍に形成されることが好ましい。
不織シート10としては、従来公知の不織布を特に制限なく用いることができる。例えば、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布を目的・用途に応じて適宜選択することができる。不織布同士、不織布及び樹脂製フィルムを複合・一体化したシートを用いることもできる。これらの不織布における繊維の結合手段に特に制限はなく、例えば、バインダーによる結合や熱融着による結合を用いることができる。また、繊維の結合に代えて、スパンレース不織布等のように繊維の機械的な絡合を利用してもよい。所望の特性、特に改善された柔らかさとドライ感を顕著に実現するためには、不織シート10として、カード方により得られた熱融着性繊維ウェブをサクションヒートボンドし、強固な圧縮を受けずに不織布化したシートが最も好適に用いられる
不織シート10本来の厚さ(シート接合部4が形成される前の不織シート10の厚さ)に特に制限はないが、0.5g/cm2荷重下での厚さは、風合い及び加工性の点から、それぞれ0.4〜1.5mmが好ましく、更に好ましくは0.4〜1.0mmであり、一層好ましくは0.5〜0.7mmである。
不織シート10の坪量は、風合い、地合むら及び加工性の点から、15〜45g/m2が好ましく、更に好ましくは15〜35g/cm2である。
不織シート10に使用される繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のようなポリエステル及びナイロンのようなポリアミド等の合成繊維、レーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、並びにコットン等の天然繊維が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、融点の高い繊維を芯とし且つ融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維等も好適に用いられる。これらの繊維は1種又は2種以上を使用することができる。
これらの繊維には、必要に応じてTiO2等の顔料を所定量配合させて、表面シート1の隠蔽性を向上させてもよいが、上述したようにシート接合部4がフィルム状部を有している場合には、TiO2等の配合量を従来より低減しても隠蔽性が低下するおそれはない。
これらの繊維における繊維径に特に制限はないが、該繊維径は0.1〜6.0デニールであることが好ましく、1〜4デニールであることが更に好ましい。繊維径が0.1デニールに満たないと、繊維間距離が小さくなり、毛管力により表面シート1に液残りが生じる場合があり、繊維径が6.0デニールを超えると隠蔽性が悪くなる場合があるので、上記範囲内とすることが好ましい。
第1実施形態の表面シート1は、不織シート10を上述の如く多重に折り返して長手方向Lの中央域にシート積層領域3を形成した後、該シート積層領域3に対し、肌当接面11側から非肌当接面12側に向けてヒートエンボス加工等の公知の加熱加圧処理を施すことにより得られる。
第1実施形態の表面シート1は、生理用ナプキンにおける吸収体の肌当接面側に配されて使用される。その際、シート積層領域3は、生理用ナプキンの幅方向中央部に、該シート積層領域3における不織シート10の各折曲線L1〜L4を該ナプキンの長手方向に一致させて配される。
このようにしてナプキンに配された第1実施形態の表面シート1は、その肌当接面11側に、1枚の不織シート10を多重に折り返して形成されたシート積層領域3が形成されているため、柔軟性、クッション性に優れ、ナプキン着用者の排泄部位にフィットし、液漏れを効果的に防止することができる。特に、シート積層領域3における各折曲線L1〜L4に沿った両側部3a,3aは、柔軟性に富み且つ嵩高であるため、ナプキン着用者の股間付け根に良好にフィットし、横漏れを効果的に防止することができる。
また、第1実施形態の表面シート1は、1枚の不織シート10からなるため、シート積層領域3を構成する各シート層の境界部では側部3aに延びる部位と離間し、且つ連続するシート構造であるため、不織シート10を平面的に移動し易いため、側部3aへの液の移動が起こりにくく、液が側部3aに伝わりにくい。
また、第1実施形態の表面シート1は、多層のシート層であるシート積層領域3を有しており繊維の存在量が相対的に増していることと、そして嵩高な構造となるため、凹部5,6あるいは後述する第2実施形態における開孔7の如き立体構造の形成が容易で、成形性に優れる。
また、第1実施形態の表面シート1は、シート接合部4が不織シート11の肌当接面11側に凹の凹部5,6を形成しているため、液が凹部へ導かれ易くなり、液吸収性、吸収された液の隠蔽性の点で特に優れた効果が得られる。特に、第1の凹部5(平面形状が円形の凹部)は、液吸収性、肌触り、風合いの向上に有効であり、第2の凹部6(平面形状が直線状の凹部)は、液の面方向における拡散を抑制し、身体形状に沿うように吸収性物品が湾曲し易く、後漏れや横漏れ等のナプキン端部からの液漏れを防止するのに有効である。
さらに、第1実施形態の表面シート1は、シート積層領域3の長手方向両側部3a,3aが露出している構造のため、液の側部3aへの移動抑制等の効果に加えて、側部3aでのクッション性がより高められており、フィット性が向上し、モレ難い。特に、前述した第1の凹部5が、シート積層領域3の長手方向両側縁それぞれから該シート積層領域3の内方に1〜5mmの範囲に形成されていないと、上述した効果をより高めることができる。また、第2の凹部6が、シート積層領域3の両側部3a,3aに形成されている、あるいはシート積層領域3を越えて該シート積層領域3の外方へ延びていると、表面シート1が湾曲し易くなる。一方、シート積層領域3の両側部3a,3aに第2の凹部6を形成しない場合には、前後方向側部で液モレを防ぐ効果を高めることができ、中央部で第2の凹部6を形成しない場合には、お尻の隙間を埋め易くなる。
以下、本発明の他の実施形態について図3〜図5を参照して説明する。後述する他の実施形態については、上述した第1実施形態の表面シート1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施形態の表面シート1についての説明が適宜適用される。
第2実施形態の表面シート1は、第1実施形態の表面シート1において、第1の凹部5に代えて、図3に示す如き開孔7を採用した以外は第1実施形態の表面シート1と同じである。即ち、第2実施形態においては、シート積層領域3に、該シート積層領域3をその厚み方向に貫通する開孔7が複数形成されており、該開孔7の周縁部にシート接合部4が形成されている。シート積層領域3に開孔7が形成されている場合、該開孔7に代えて第1の凹部5が形成されている場合に比して、通気性、通液性の点で有利である。開孔7は、例えば前述の特許文献3に記載の方法に従って形成することができる。
開孔7は、表面シート1の肌当接面11から非肌当接面12に向かって延出する、シート積層領域3を形成する各シート層(前記第1、第2、第3シート層)によって取り囲まれて形成されている。開孔7の内面は、不織シート10の肌当接面11からの連続面で形成されており、開孔7は立体的な開孔である。立体的な開孔の態様としては、例えば、開孔7を取り囲むシート層が円筒状になっている開孔や、開孔7の径が肌当接面11から非肌当接面12に向かって漸次増加していく円錐状の開孔等が挙げられるが、図3に示す如き開孔、即ち、開孔7の径が肌当接面11から非肌当接面12に向かって漸次減少していく逆円錐状の開孔が好ましい。
開孔7の平面形状に特に制限はなく、例えば楕円形、三角形又は四角形の開孔でもよいが、第2実施形態のように開孔7の平面形状が異方性のない円形の開孔であると、表面シート1のソフト感がより一層向上される。平面形状が円形である開孔7の下端周縁部の直径(開孔径)R2は、体液の引き込み性と隠蔽性及び液透過性とのバランスの観点から、好ましくは0.3〜5mm、更に好ましくは0.5〜3mmである。開孔7の開孔径R2は、次の画像解析システムにより求められる。即ち、光源〔サンライト SL−230K2;LPL(株)社製〕、スタンド〔コピースタンドCS−5;LPL(株)社製〕、レンズ〔24mm/F2.8Dニッコールレンズ〕、CCDカメラ〔(HV−37;日立電子(株)社製)Fマウントによるレンズとの接続〕及びビデオボード〔スペクトラ3200;カノープス(株)社製〕を用いて、表面シート1の画像を取り込む。取り込まれた画像は、NEXUS社製の画像解析ソフトNEW QUBE(ver.⇒4.20)によって開孔の部分を二値化処理する。二値化処理された画像から円相当径を求めこれを開孔径とする。また二値化処理された部分の面積を全画像の面積で除すことで開孔率(%)を求める。開孔径の測定が困難な場合は、画面上で開孔の部分を塗りつぶす等の補助的な処理を行う。
開孔7の配置パターン、隣り合う開孔7,7間の間隔については、それぞれ、上述した第1実施形態における第1の凹部5(平面形状が円形の凹部)と同様にすることができる。
第2実施形態の表面シート1においては、開孔7からの液の吸収能力を高める観点から、開孔率が3%以上であることが好ましく、5〜15%であることが更に好ましい。開孔率は、表面シート1をその肌当接面11から非肌当接面12に投影した場合に形成される開孔の面積を該表面シート1の面積で除すことによって求められる値である。具体的には、上記画像解析システムにより開孔部を二値化し、面積率を算出する。
上述の如き構成を有する第2実施形態の表面シート1によっても、第1実施形態と同様の効果が奏され、更に、通気性、通液性の点で良好な結果が得られる。
図4には第3実施形態の表面シート1が、図5には第4実施形態の表面シート1が、それぞれ示されている。第3及び第4実施形態の表面シート1は、何れも不織シート10の折り方の点で第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。
第3実施形態においては、シート積層領域3は、不織シート10の長手方向一端縁10aをその幅方向Sと平行な第1折曲線L1において該不織シート10の内方へ折り返して形成された第1折り返し部31と、該第1折り返し部31を幅方向Sと平行な第2折曲線L2において不織シート10の外方へ折り返して形成された第2折り返し部32とを含んで構成されている。第3実施形態のシート積層領域3は、3層のシート層からなり、第1折り返し部31と第1折曲線L1を挟んで対向する第1折り返し部対向部30から構成される第1シート層と、該第1シート層の肌当接面側に積層された第1折り返し部31から構成される第2シート層と、該第2シート層の肌当接面側に積層された第2折り返し部32から構成される第3シート層とからなる。
第4実施形態においては、シート積層領域3は、不織シート10の長手方向一端縁10aをその幅方向Sと平行な第1折曲線L1において該不織シート10の内方へ折り返して形成された第1折り返し部31と、該第1折り返し部31を幅方向Sと平行な第2折曲線L2において不織シート10の外方へ折り返して形成された第2折り返し部32と、該第2折り返し部32を幅方向Sと平行な第3折曲線L3において不織シート10の内方へ折り返して形成された第3折り返し部33と、該第3折り返し部33を幅方向Sと平行な第4折曲線L4において不織シート10の外方へ折り返して形成された第4折り返し部34とを含んで構成されている。第4実施形態のシート積層領域3は、5層のシート層からなり、第1折り返し部31と第1折曲線L1を挟んで対向する第1折り返し部対向部30から構成される第1シート層と、該第1シート層の肌当接面側に積層された第1折り返し部31から構成される第2シート層と、該第2シート層の肌当接面側に積層された第4折り返し部34から構成される第3シート層と、該第3シート層の肌当接面側に積層された第3折り返し部33から構成される第4シート層と、該第4シート層の肌当接面側に積層された第2折り返し部32から構成される第5シート層とからなる。
上述の如き構成を有する第3及び第4実施形態それぞれの表面シート1によっても、第1実施形態と同様の効果が奏されるが、第1実施形態の表面シート1のように、シート積層領域3の幅方向(シート積層領域3における各折曲線と直交する方向)に沿った断面の構造が該幅方向中央を基準として左右対称になっているものは、第3及び第4実施形態のように該断面の構造が該幅方向中央を基準として左右非対称になっているものに比して、シート積層領域3の柔軟性、クッション性に偏りが無いため、本発明でより好ましく用いられる。
次に、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
本発明の吸収性物品は、上述した本発明の吸収性物品用の表面シートを具備するもので、吸収体の肌当接面側に、該表面シートが配された実質的に縦長の吸収性物品である。図6には、本実施形態の吸収性物品としての生理用ナプキンの肌当接面側の平面図が示されており、図7には、図6に示すII−II線断面の模式図が示されている。
本実施形態のナプキン50は、表面シート51、液不透過性の裏面シート52、及び両シート51,52間に介在された吸収体53を備え、実質的に縦長の形状を有している。吸収体53の肌当接面側における両側部には、吸収体53の長手方向に沿って一対のサイドシート54,54が配されており、それぞれナプキン50の略全長に亘るように配されている。
ナプキン50は、着用時に着用者の排泄部位に対向配置される排泄部対向部Aと、着用時に該排泄部対向部Aより背側(後方)に配される後方部Bと、着用時に該排泄部対向部Aより腹側(前方)に配される前方部Cとを、長手方向に有している。本実施形態における排泄部対向部Aと後方部Bとの境界は、ナプキン1の長手方向中央部(ナプキン1を長手方向に二分する仮想線)に存する。また、前方部Cと排泄部対向部Aとの境界は、ナプキン1の長手方向中央部から該ナプキン1の長手方向前端(前方部A側のナプキン長手方向一端)側に該ナプキン1の長手方向の全長の15〜40%離間した位置に存する。
表面シート51は、吸収体53の上面(肌当接面)の全域を被覆している。裏面シート52は、吸収体53の下面(非肌当接面)を被覆し、更に吸収体53の長手方向両側縁から幅方向外方に延出しており、後方部Bにおいてサイドシート54と共に一対のサイドフラップ60,60を形成している。また、裏面シート52は、排泄部対向部Aにおいて更に幅方向外方に延出して、サイドシート54と共に一対のウイング部70,70を形成している。サイドシート54は、その長手方向の内側縁部が、吸収体53の長手方向側部にて表面シート51に接合されており、吸収体53の長手方向側縁から幅方向外方に延出する延出部分において裏面シート52に接合されている。表面シート51、裏面シート52及びサイドシート54は、吸収体53の前後端から長手方向に延出し、その延出部分において互いにヒートシール等により接合されてエンドシール部を形成している。
表面シート51は、上述した本発明の第1実施形態の表面シート1において、第2の凹部6(平面形状が直線状の凹部)の形成領域が、第1の凹部5(平面形状が円形の凹部)の形成領域を挟んで前後2箇所に位置している点以外は第1実施形態の表面シート1と同様に構成されている。即ち、表面シート51は、1枚の不織シート10からなり、その中央域において、多重に折り返され且つその折り返し部が該不織シート10の肌当接面11上に積層されてなるシート積層領域3を有しており、且つシート積層領域3に、該シート積層領域3を形成する各シート層間を接合するシート接合部4が複数形成されており、且つシート接合部4が、不織シート10の肌当接面11側に凹の凹部5,6を形成している。表面シート51について特に説明しない構成部分は、上述した第1実施形態の表面シート1についての説明が適宜適用される。
シート積層領域3は、ナプキン50の幅方向(長手方向と直交する方向)中央部に、該シート積層領域3における不織シート10の折曲線L1〜L4をナプキン50の長手方向に一致させて配されている。シート積層領域3における排泄部対向部Aに位置するシート接合部4は、平面形状が円形の第1の凹部5を形成しており、シート積層領域3における後方部B及び前方部Cそれぞれに位置するシート接合部4は、それぞれ、平面形状がナプキン50の幅方向に延びる直線状の第2の凹部6を形成している。複数の第2の凹部6は、ナプキン50の長手方向に並列に配されている。
表面シート51と吸収体53との間は、シート接合部4の形成部位、即ち、凹部5,6の形成部位それぞれにおいて接合されており、且つその接合部8が表面シート51の肌当接面側に凹の凹部を形成している。斯かる構成は、シート接合部4形成前のシート積層領域3を吸収体53の肌当接面上に載置した状態で、該シート積層領域3の肌当接面側から該吸収体53に向けてヒートエンボス加工等の公知の加熱加圧処理を施すことにより得られる。
本実施形態においては、図7に示すように、シート積層領域3の長手方向両側部3a,3a、即ち、シート積層領域3における折曲線L1〜L4に沿った両側部3a,3aが露出している。シート積層領域3の長手方向両側部3a,3aが露出しているとは、ナプキンの自然状態において、両側部3a,3aが他の部材によって被覆されておらず、該ナプキンの肌当接面側の平面視において該両側部3a,3aを目視で確認できる状態を意味する。本実施形態では、両側部3a,3aのみならず、シート積層領域3全体が露出している。シート積層領域3の長手方向側部3aは、シート積層領域3の長手方向側縁と、該長手方向側縁から該シート積層領域3の幅方向内方に該シート積層領域3の幅方向の全長の約13%に相当する距離離間した箇所との間に亘る領域である。
シート積層領域3の長手方向両側部3a,3aは、前述したように、特に柔軟性に富み且つ嵩高な部位であるため、これらを露出させておくことで、ナプキン50の着用時において両側部3a,3aが着用者の股間付け根に良好にフィットし、横漏れを効果的に防止することができる。
本実施形態のナプキン50について更に説明すると、表面シート51の肌当接面側には、該表面シート51と吸収体53とが一体的に圧密化されて形成された防漏溝9が形成されている。防漏溝9は、前方部C、排泄部対向部A及び後方部Bに亘って形成されている略楕円形状の全周溝91と、該全周溝91によって閉じられた領域内に形成されている前方溝92及び後方溝93とからなる。前方溝92は、前方部Cにおける該前方部Cと排泄部対向部Aとの境界近傍に位置し、ナプキン50の長手方向前端に向けて凸の円弧状に形成されている。後方溝93は、後方部Bに位置し、ナプキン1の長手方向後端に向けて凸の略U字状に形成されている。防漏溝9は、例えばヒートエンボス加工により形成することができる。防漏溝9が形成されていることにより、吸収体53の厚み方向の液の伝達性が高められると共に、吸収体53の厚み方向と直交する方向(平面方向)の液の拡散が効果的に抑制されるようになる。また、防漏溝9の存在により、ナプキン50の上向きの可撓性が高まってナプキン50が折り曲げ易くなり、身体に対するナプキン50のフィット性が一層向上する。
防漏溝9による上述した効果を確実に奏させる観点から、防漏溝9の幅は、好ましくは
0.5〜5mm、更に好ましくは1〜3mmであり、防漏溝9の深さは、好ましくは1〜20mm、更に好ましくは2〜13mmである。また、防漏溝9の深さ(D)の、該防漏溝9の形成されていない部分(但し、防漏溝9が形成されている部分と同一の構成部材からなる部分に限る)の厚さT0に対する比(D/T0)は、好ましくは0.4〜0.95、更に好ましくは0.7〜0.95である。
裏面シート52、吸収体53、サイドシート54としては、それぞれ当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。裏面シート52及びサイドシート54は、液不透過性でも液透過性でも良く、例えば、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができる。吸収体53としては、例えば、パルプ繊維を堆積させて得られた積繊層、パルプ繊維を原料とする不織布からなるものを用いることができる。吸収体53は吸収性ポリマーを含有していてもよい。
本実施形態のナプキン50は、通常の後方フラップ付きの(夜用の)生理用ナプキンと同様に下着に装着して使用できる。
本実施形態のナプキン50は、上述した本発明の表面シートの一実施形態である表面シート51を具備しているので、身体に対するフィット性に優れ、高クッション感を有し、更には、液吸収性、吸収した液の隠蔽性、風合い、端部からの漏れ防止性にも優れている。
特に、排泄部対向部Aにおいては、平面形状が円形の第1の凹部5によって、良好な液吸収性を示し、前方部C及び後方部Bにおいては、平面形状がナプキン50の幅方向に延びる直線状の第2の凹部6によって、ナプキン50の前後端からの液漏れが効果的に防止される。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
例えば、第1の凹部5の平面形状は円形に限定されず、楕円、方形、長方形、多角形等の各種形状にすることができる。また、複数の第1の凹部5の配置パターンは、千鳥状に限定されず、並列状等でも良い。
また、第2の凹部6は、平面形状が不織シート10の面方向の一方向に延びる直線状に限定されず、該一方向に延びる曲線状(例えば波線状)、螺旋状等でも良い。
また、前記実施形態においては、シート接合部4は2種類の凹部5,6を形成していたが、凹部5,6のうちの何れか1種類の凹部のみを形成していても良い。但し、液吸収性の向上等の観点から、上述したナプキン50のように、少なくとも吸収性物品着用者の排泄部位に対向配置される領域(排泄部対向部A)におけるシート接合部4は、第1の凹部5の如き平面形状が円形の凹部、あるいは円形に準じた形状(例えば楕円形)の凹部であることが好ましい。
また、前記実施形態では、本発明の表面シートが適用される吸収性物品の一例として生理用ナプキンを挙げたが、本発明の表面シートは、例えばパンティライナー、おりものシート、失禁パッド、使い捨ておむつ等にも適用できる。
本発明の第1実施形態である吸収性物品用の表面シートの肌当接面側を示す斜視図である。 図1に示すI−I線断面を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態の図2相当図である。 本発明の第3実施形態である吸収性物品用の表面シートの肌当接面側を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態である吸収性物品用の表面シートの肌当接面側を示す斜視図である。 本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの肌当接面側(表面シート側)を示す平面図である。 図6のII−II線断面を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1,51 表面シート
3 シート積層領域
4 シート接合部
5 第1の凹部(平面形状が円形の凹部)
6 第2の凹部(平面形状が直線状の凹部)
8 表面シートと吸収体との接合部
9 防漏溝
10 不織シート
11 肌当接面
12 非肌当接面
30 折り返し部対向部
31〜34 折り返し部
L1〜L4 折曲線
50 生理用ナプキン(吸収性物品)
52 裏面シート
53 吸収体
54 サイドシート
A 排泄部対向部
B 後方部
C 前方部

Claims (5)

  1. 1枚の不織シートからなる吸収性物品用の表面シートであって、
    前記不織シートは、その中央域において、多重に折り返され且つその折り返し部が該不織シートの肌当接面上に積層されてなる実質的に縦長のシート積層領域を有しており、該シート積層領域の長手方向両側部が露出しており、
    前記シート積層領域に、該シート積層領域を形成する各シート層間を接合するシート接合部が複数形成されており、
    前記シート接合部は、前記不織シートの肌当接面側に凹の凹部を形成しており、且つ該凹部として、平面形状が円形又は円形に準じた形状である第1の凹部と、平面形状が前記不織シートの面方向に延びる直線状である第2の凹部とをそれぞれ複数形成しており、
    前記第1の凹部は、前記シート積層領域の長手方向両側縁それぞれから該シート積層領域の内方に1〜5mmの範囲には形成されておらず、
    前記第2の凹部は、前記シート積層領域の長手方向両側部に形成されているか、又は前記シート積層領域を越えて該シート積層領域の外方へ延びて形成されている吸収性物品用の表面シート。
  2. 1枚の不織シートからなる吸収性物品用の表面シートであって、
    前記不織シートは、その中央域において、多重に折り返され且つその折り返し部が該不織シートの肌当接面上に積層されてなる実質的に縦長のシート積層領域を有しており、該シート積層領域の長手方向両側部が露出しており、
    前記シート積層領域に、該シート積層領域をその厚み方向に貫通する開孔が複数形成されており、該開孔の周縁部に、該シート積層領域を形成する各シート層間を接合するシート接合部が形成されており、且つ
    前記シート積層領域に、前記シート接合部として、前記不織シートの肌当接面側に凹で且つ平面形状が前記不織シートの面方向に延びる直線状である、凹部が複数形成されており、
    前記開孔は、前記シート積層領域の長手方向両側縁それぞれから該シート積層領域の内方に1〜5mmの範囲には形成されておらず、
    前記凹部は、前記シート積層領域の長手方向両側部に形成されているか、又は前記シート積層領域を越えて該シート積層領域の外方へ延びて形成されている吸収性物品用の表面シート。
  3. 前記シート接合部が、前記不織シートの一部が溶融されフィルム化された部分を有する請求項1又は2に記載の吸収性物品用の表面シート。
  4. 平面形状が前記不織シートの面方向に延びる直線状である、複数の前記凹部は、それぞれ前記シート積層領域の長手方向と直交する方向に延び、且つ該長手方向に並列に配されている請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品用の表面シート。
  5. 吸収体の肌当接面側に、請求項1〜4の何れか一項に記載の表面シートが配された実質的に縦長の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品の幅方向中央部に、前記シート積層領域が、該シート積層領域における前記不織シートの折曲線を該吸収性物品の長手方向に一致させて配されており、
    前記表面シートと前記吸収体との間が前記シート接合部の形成部位において接合されており、且つその接合部が該表面シートの肌当接面側に凹の凹部を形成している吸収性物品。
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