JPH09504194A - 衛生パンティ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、後方部（２）、前方部（１）、中間また部（３）および弾性装置（１１−１４）を含み、その弾性装置がパンティの前方部と後方部の間に延びており、かつパンティに永久的に取り付けられたまたは取り外し可能に取り付けられた吸収体（８）を装着者の体に接触させるように押圧する機能を果す衛生パンティに関する。この発明によれば、二つの弾性装置（１１，１２）がパンティのまた部の領域（Ｖ）からパンティ前方部（１）の前縁に、お互いに関して発散し、かつパンティの後方部（２）、また部（３）および前方部（１）を通って延びている中心線（Ａ−Ａ）に関して一般的に対称的に延びている。

Description

【発明の詳細な説明】 衛生パンティ 本発明は、後方部、前方部、中間また部および弾性装置を含み、その弾性装置 がパンティの前方部と後方部の間に延びており、パンティに永久的に取り付けら れているか取り外し可能に取り付けられている吸収体を装着者の体と接触するよ うに押圧する機能をする衛生パンティまたは軽失禁ガードに関する。 ＳＥ−Ｂ−４３４００６は、パンティの前方部と後方部間に直線的に延びる相 互に平行な複数の弾性糸を含むこの種の衛生パンティについて記載している。こ の公報のパンティの目的は、全体的に弾性材料で作られた衛生パンティの欠点を 、均一に配置された弾性糸によってパンティ中に設けられた衛生ナプキンまたは 同様物品を装着者の体と本質的に均一に接触するように押圧することによって、 取り除くことにある。しかし、装着が気持よく、パンティに設けられた吸収体ま たはパッドからの漏れを防ぐ衛生パンティを提供するという課題に対する完全に 満足する解決を提供する公知のパンティは見出されていない。 本発明の目的は、公知の衛生パンティよりより効果的にこの課題を解決するこ とであり、装着が気持よく、パンティに設けられた吸収体からの漏れを防ぐのに 極めて効果的な衛生パンティを提供することである。 この目的は、この発明に従って、導入部で定義された種類の衛生パンティによ り達成されるが、この発明は、互いに発散し、かつパンティの後方部、また部お よび前方部を 通る中心線に関して一般的に対称的に延びる、二つの弾性装置がパンティのまた 部の領域からパンティの前方部の前縁に延びていることを特徴とする。弾性装置 は、吸収体の対応する部分を弾性装置が延びている領域内の装着者の体と接触さ せるように押圧することに加えて、吸収体を装着者の解剖学的構造と順応する形 状に形成し、その際隣接する弾性装置間に存在する吸収体のこれらの部分はまた 装着者の解剖学的構造と良く順応するであろう。 この発明のパンティの好ましい一実施例によれば、少なくとも一つの弾性装置 が使用の際に装着者の横隔膜に位置する領域から延び、パンティの前方部、また 部および後方部を通って延びる中心線に本質的に沿ってパンティの後方部の後縁 に延びている。好ましくは、追加の弾性装置が、互いに発散的に、かつパンティ の前方部、また部および後方部を通過する中心線に関して対称的に、前記また部 の中心部から後方部の後縁に、そして前記前方部の前縁に延びている。前記追加 の弾性装置の前記中心線に関して最も外側の弾性装置は、少なくともまた部の中 央部内で、パンティと共働する吸収体の側縁に沿って延びている。弾性装置は便 宜的に弾性糸、弾性リボンまたは弾性バンドを含むことができ、またパンティは その間に取り付けられた弾性装置を持つ二つの層またはシートから構成すること ができる。前述の二つのシートは好ましくはのり付けまたは超音波溶接により一 緒にそして弾性装置に接合される。 この発明の衛生パンティの例示的実施例が添付図面を参照して以下に述べられ るであろう、図において、 図１は、この発明の衛生パンティの第一実施例の、パンティのウエスト部を一 緒に固定する前の、上から見た図であり； 図２および３は、組立てたときの、そして装着したときの図１の衛生パンティ をそれぞれ示す前面図および後面図であり； 図４は、使用者によって装着されたパンティ中に挿入された吸収体の変形を示 す概略図であり；そして 図５は、この発明の衛生パンティの第二実施例を示す図１と同様の図である。 図１は、この発明の一実施例に従った衛生パンティを示し、前方および後方ウ エスト部を一緒に接合する前の製造段階におけるパンティを示す。例示されたパ ンティは前方部１、後方部２および中間また部３を含む。パンティはまた通常、 図示の場合ではウエスト縁の前方部および後方部に沿って取り付けられている弾 性リボン４，５の形を持つウエスト弾性体と、弾性リボン４，５の間のパンティ の側面輪郭に沿って延びている弾性糸６，７の形の足弾性体とを備えている。図 示の場合では、二つの弾性糸がパンティの各側縁に沿って取り付けられているが 、足弾性体はそれに代えて示されたものより多いまたは少ない弾性糸からまたは 弾性リボンまたは同様物から構成されてもよいことは理解されるであろう。図１ はまた吸収体またはパッド８を破線で示しており、それはパンティに固定的に取 り付けられることもまた取り外し可能にそこに結合されることもできる。例示の 吸収体８は主吸収体９と第二吸収体１０から 構成されており、特に夜間の使用に適している。 パンティはまた前方部および後方部１，２のそれぞれの弾性リボン４および５ の間に、パンティの縦の方向に延びている中心線Ａ−Ａに関して対称的に延びる 二つの弾性糸１１，１２を備えている。弾性糸１１，１２は、パンティが装着さ れるとき装着者の横隔膜領域に位置する、後方部２のウエスト縁または前記後方 部の後縁からまた部領域Ｖに、近接してかつ縦のパンティ線に平行して延びてい る。弾性糸１１，１２はこの領域Ｖからパンティの前方部のウエスト縁または前 縁に発散的に延びている。 図１の実施例に従って構成されたパンティを装着するとき、領域Ｖから前方に 発散する弾性糸１１，１２のこれらの部分は、吸収体８をこの領域内で水盤様形 状に変形させる働きをし、この水盤様形状はこの領域内の装着者の解剖学的構造 に良く一致している。領域Ｖから後方に延びている弾性糸１１，１２のこれらの 互いに平行な部分は、パンティが装着されるとき装着者のしりの間に吸収体８の 対応する中央部を押圧する働きをし、それにより少なくともまた部およびパンテ ィの後方部の始点部内の吸収体を装着者の体に対して安全に位置させて、後方か らの漏れに対して効果的な安全性を提供するようにさせる。前述の吸収体の形状 は図４に概略的に示されている。 図１に例示されたパンティは、また弾性糸１１，１２の側面外側に位置し、パ ンティの前方部と後方部の間で互いに収斂しかつパンティの後方部で互いに発散 する弾性糸１３，１４を含む。弾性糸１３，１４は、主吸収体９の縦延 長部の主要部に沿って、その側面輪郭に従う。かくして、弾性糸１３，１４は主 吸収体の側縁が装着者の体と密封的に接触するように押圧されるであろうことを 保証し、また第二の吸収体が装着者の体に効果的に従うであろうことを保証する ことに対して寄与する。これに関連して、第二吸収体は薄くて非常に柔軟であっ て、吸収体の長期間の使用、例えば丸一晩を越える使用中に起こるであろういか なる漏れをも吸収するための追加的安全性帯域を形成することを予定しているこ と、そしてその吸収容量は比較的小さくてよいことを述べておくべきであろう。 衛生パンティと共働する吸収体がパンティの一体構成部分を形成するときは、 吸収体は好ましくは図１に示された製造段階、そこでは前述の弾性素子は緊張し た状態にある、でパンティに固定される。パンティの製造が完了したら、弾性素 子は弛緩した、または緊張のない状態に収縮させられる。これは、主吸収体９の 外側に位置するパンティのこれらの領域にひだを形成する結果となり、弾性糸は これらの領域内で一般的に弛緩した状態に収縮するであろう。主吸収体９の領域 内で吸収体はその剛性に応じてより大きな、またはより小さな範囲でパンティの ひだ取りに反作用する。弾性糸は完全に弛緩することを妨げられるけれども、今 日の薄い吸収体は極めて柔軟であり、したがって弾性糸によってひだをつけられ るであろう。かくして、パンティが装着者の体に装着されるとき、吸収体９のひ だが延ばされ、吸収体は装着者の体と個々の弾性糸１１−１４の弾性力により接 触させられるであろう。吸収体９は装着者の 解剖学的構造に従って、この領域内の弾性糸１１−１４により発揮される収縮力 によって水盤様形状を保持させる結果として、領域Ｖからその前方部に凹状水盤 様形状を形成するであろうが、同時に弾性糸に沿って位置する吸収体９のこれら の部分は装着者の体と密封的に接触するよう押圧されるであろう。弾性糸１１， １２の互いに平行な部分は、領域Ｖの後方部に位置する吸収体９の部分がこの領 域の装着者の解剖学的構造の形状に順応するように変形させられるであろうこと を保証し、それによって装着者のしりの間に位置する吸収体の部分が装着者の体 と密封的な接触をするであろう。吸収体９の側縁が装着者の体に密封的に接触す るであろうことを保証することに加えて、弾性糸１３，１４はまたパンティまた は第二吸収体のひだまたはねじれの形成を防止する機能をする。 図１に示されたパンティが取り外し可能な吸収体と共に用いられることを予定 しているときは、吸収体は少なくとも主吸収体の取り付け領域内で弾性糸を外方 に緊張して挿入されるべきである。この種のパンティは本質的に一体化された吸 収体に関して上述した態様で機能するであろう。これはまた吸収体の取り付けの 当然の方法であり、さもなくばパンティのまた部にひだが形成されるからである 。この関連で、この発明のパンティと共働することを予定されている取り外し可 能の吸収体は好ましくはパンティへの取り付け後に弾性糸によってひだ付けされ ないような、単に曲げられるだけの剛性を持つであろうことを述べておくべきで あろう。 図２および３は、装着したときの図１の衛生パンティのとる形状を概略的に示 し、装着者の体の関連部分が破線で示されている。 図１の実施例の場合において、弾性装置１１−１４は弾性糸である。しかしパ ンティの必要な弾性は弾性糸の助けを借りるのとは別の方法で達成できることは 理解されるであろう。例えば、弾性装置は弾性バンド、弾性リボンまたは希望の 形状に切断された弾性フィルム、または弾性不織材料の形を有することができる 。また、パンティを弾性材料から作り、或る適当な方法で希望の領域または面積 内の材料の弾性を取り除くことは考えられることである。例示のパンティにおい て異なる形式の弾性材料を組み合わせることができる。例えば、弾性発泡体の柔 軟なバンドまたはリボンを足弾性体として用いる一方、弾性不織材料の完全な一 片をウエスト弾性体として用いることができる。また、弾性装置１１−１４とし て互いに異なる材料の部分を含ませることも考えられることである。例えば、弾 性糸１１，１２の平行部分は中心に延びるバンドで置き換えることができ、一方 発散する部分は弾性糸で構成される。 図１に示されたパンティは好ましくは或る適当な態様で、例えばのり付けで互 いに結合される二枚のシートから構成され、弾性装置がこれらのシートの間に取 り付けられ、例えばのり付けまたは超音波溶接または熱溶接で溶着されてそこに 固定される。弾性体はまたパンティに縫付けることもできる。 前述の如く、図１に示された吸収体８はそれぞれ主およ び第二吸収体９および１０から構成される。主吸収体９は衛生ナプキンの通常の 吸収体またはパッドと同じ様に構成され、装着者によって予定の使用時間、例え ば丸一晩の間に排出される流体を処理するに充分な吸収性を持つであろう。例え ば、吸収体は一層またはそれ以上の圧縮されたセルロースフラッフ（fluff）の 層から構成されることができ、それは高吸収性材料を含むこともでき、含まなく てもよい。吸収体９は有利にはロールの形状で貯蔵されるように前もって圧縮さ れ処理されたロール材料、即ち吸収材料の一つまたはそれ以上の層から構成され る。かかる吸収体は非常に薄くて柔軟であることができるが、夜間ナプキンとし て使用されるに充分な高吸収性をなお有する。第二吸収体１０は主吸収体よりよ り大きな拡張部分を持ち、パンティの後方部のより大きな部分に亘り後方に広が っている。第二吸収体の主目的は漏れ安全性を高めることにあり、従って所定の 吸収性を持つべきである。この目的のために、第二吸収体はティッシュ、不織ま たは他のロール材料から構成することができる。第二吸収体１０はまた好ましく は液体が前記吸収体の表面を越えて拡散することを防ぐための手段を含むであろ う。かかる流体拡散障壁は、例えば、材料シートまたは前記吸収体の層のひだ付 け、プリーツ付けまたはクレープ付けによって、または障壁形式の溶接部を設け ることによって得られる。またいわゆる高吸収性材料、それは流体を吸収すると き吸収された流体を化学的に結合する、の繊維を含む不織材料を用いることも考 えられることである。しかし、一般的に第二吸収体は、パンテ ィが気持よく装着できるように、パンティ材料と同等に柔軟であり、しなやかで あろう。第二吸収体は従って非常に薄く作られる必要があり、従って非常に限ら れた吸収性を持つであろう。 主および第二吸収体を含む組み合わされた吸収体８は、通常流体浸透性ケーシ ングシートと流体不浸透性であるが有利には空気浸透性の使用時のパンティに対 向して位置するケーシングシートの間に封入される。 図１から判るように、第二吸収体の側方輪郭はまた部の最も狭い部分の領域内 ではパンティの側方輪郭に従う。これは、組み合わされた吸収体８が取り外し形 式の吸収体であるときは、その形状がパンティのどこに吸収体８が置かれるべき かを明らかに示すので、非常に好都合である。これは、吸収体がパンティ中に誤 って置かれるという使用者の危険を広範囲で排除する。 理解されるように、ここに述べたパンティは例示的実施例に関して述べた吸収 体とは別の、前述の種類の第二吸収体の無い吸収体のような、吸収体と一緒に使 用することができる。吸収体はまた図１に示されたのとは異なる形状、例えば、 長方形を持つこともできる。 図５はこの発明の衛生パンティの第二実施例を示す。図１に示されたパンティ と対応を見る図５の実施例のパンティ構成要素は、ダッシュを付した同一参照符 号により識別されている。 図５に示されたパンティの場合においては、二つの弾性糸１５，１６が、パン ティの前方部、また部および後方部 を通る中心長線に関してはすかいにかつ対称的に、前方部１′の前縁から後方部 ２′の後縁に延びている。弾性糸１５，１６はパンティを装着する使用者の横隔 膜領域に位置する点で互いに交叉している。図１で示したパンティと同様に、パ ンティは横隔膜点から前方方向に互いに発散して離れる二つの弾性糸を含む。弾 性糸１５，１６のこれらの部分は、挿入された吸収体を持つパンティを装着する 図１の実施例の対応する弾性糸について前述したのと類似した態様で作用する。 弾性糸１５，１６は、横隔膜点の後方の共働する吸収体が装着者の体に対して そのしりの間で押圧されるようにするために前述の中心長線に近接して互いに平 行に延びる弾性糸１７，１８で補うことができる。 前述の実施例は、この発明の範囲内で種々の方法で改変することができること は理解されるであろう。例えば、パンティは一つの単一材料シートから構成する ことができる。パンティはまた挿入された吸収体を希望の態様で変形させるため に、特に吸収体がパンティと一体化されているときに、主吸収体の領域内に横断 弾性体を含むことができる。取り外し可能の吸収体の場合においては、吸収体は またこのような横断弾性体の領域内でパンティに固定されることもできる。更な る弾性糸が横方向の最外側弾性糸１３および１４の間に取り付けられることもで き、これらの弾性糸はまた互いに関して収斂−発散模様で延びているであろう。 図１のパンティの第二吸収体に対応する吸収材層はまたパンティと一体的に形成 することもできる。この場合に おいては、この種のパンティと共働する吸収体は流体浸透性ケーシング層内にの み封入される必要がある。この発明は従って次の請求の範囲の内容によってのみ 限定される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．後方部（２；２′）、前方部（１；１′）、中間また部（３；３′）およ び弾性装置（１１−１４；１５−１８）を含み、その弾性装置がパンティの前方 部と後方部の間に延びており、かつパンティに永久的に取り付けられた、または 取り外し可能に取り付けられた吸収体（８）を装着者の体に接触させるように押 圧する機能を果す衛生パンティまたは軽失禁ガードであって、二つの弾性装置（ １１，１２；１５，１６）がパンティのまた部の領域（Ｖ）からパンティ前方部 （１；１′）の前縁に、お互いに関して発散し、かつパンティの後方部（２；２ ′）、また部（３；３′）および前方部（１；１′）を通って延びている中心線 （Ａ−Ａ）に関して一般的に対称的に延びていることを特徴とする衛生パンティ または軽失禁ガード。 ２．少なくとも一つの弾性装置（１１，１２；１７，１８）がまた部の領域（ Ｖ）からパンティの後方部（２；２′）の後縁に、パンティの前方部（１；１′ ）、また部（３；３′）および後方部（２；２′）を通って延びている中心線（ Ａ−Ａ）に一般的に沿って延びていることを特徴とする請求項１によるパンティ 。 ３．少なくとも二つの弾性装置（１５，１６）がまた部領域からパンティ後方 部（２′）の後縁に、お互いに関して発散し、かつパンティの後方部（２′）、 また部（３′）および前方部（１′）を通過する中心線に関して対称的に延びて いることを特徴とする請求項１または２によるパンティ。 ４．更なる弾性装置（１３，１４）がお互いに関して発散的に、かつパンティ の前方部（１）、また部（３）および後方部（２）を通過する中心線（Ａ−Ａ） に関して対称的に、また部（３）の中心部から後方部（２）の後縁に、かつパン ティ前方部（１）の前縁に延びていることを特徴とする先行請求項のいずれか一 つによるパンティ。 ５．前記中心線（Ａ−Ａ）に関して最外側に位置する更なる弾性装置（１３， １４）が少なくともまた部（３）の中心部内でパンティと共働する吸収体（８） の側縁に沿って延びていることを特徴とする請求項４によるパンティ。 ６．弾性装置（１１−１４；１５−１８）が弾性糸、弾性バンドまたは弾性リ ボンから構成されていることを特徴とする先行請求項のいずれか一つによるパン ティ。 ７．パンティが二つのシートまたは層から構成されており、かつ弾性装置（１ １−１４；１５−１８）が前記二つのシートまたは層の間に取り付けられている ことを特徴とする先行請求項のいずれか一つによるパンティ。 ８．二つのパンティシートまたは層がお互いにかつ弾性装置（１１−１４；１ ５−１８）にのり付けまたは超音波溶接により結合されていることを特徴とする 請求項７によるパンティ。