JP4525186B2 - 長繊維不織布およびその製造方法 - Google Patents
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(1)複合繊維の中空率
光学顕微鏡にて複合繊維断面を100個ランダムに観察し、単繊維の面積における中空部の面積の割合を測定して平均化した値を中空率とした。
(2)単繊維繊度
光学顕微鏡にて単繊維の断面を100個ランダムに観察し、平均化した面積と繊維の比重から計算により求めた。なお、比重はJIS L 1015(1999)に基づいて測定した。
(3)曲げ剛性、曲げヒステリシス
カトーテック(株)製KES−FB2システム(純曲げ試験機)により、任意に3箇所をサンプリングしてタテ方向とヨコ方向について測定し、平均値を求めて曲げ剛性、曲げヒステリシスの値とした。この時の該システムにおけるトルク感度(SENS)を「2×1」(標準)とし、25℃、湿度60%の条件で測定した。
(4)目付、見掛け密度
目付はJIS L 1096 8.4.2(1999)の方法で測定した。また、厚みをダイヤルシックネスゲージ((株)尾崎製作所製、商品名“ピーコックH”)により測定し、目付の値から計算によって見掛け密度を求めた。
(5)引張強力
JIS L 1096 8.12.1(1999)により、幅5cm、長さ20cmのサンプルを採取し、つかみ間隔10cmで定速伸長型引張試験器にて、引張速度10cm/分にて伸長させた。得られた値から幅1cm当たりの荷重を引張強力とした。
ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.66)とナイロン6(相対粘度2.40)を用い、図1のaに示す断面形状に類似した24分割の繊維断面になる矩形口金を用い、複合比1:1、紡糸温度290℃、にて紡糸した後、矩形エジェクター(エジェクター圧0.35MPa)を用いて、紡糸速度4650m/分で吸引下にあるネットコンベアー(捕集シート)上に捕集した。この時、ネットコンベアー上に捕集した繊維を採取し、観察した結果、複合繊維の単繊維繊度2.4デシテックス、中空率は9%であった。
参考例と同様にして、ウォータージェットパンチを行った後、水酸化ナトリウム3%水溶液にて90℃で処理し、全重量の20%を除去した。得られた長繊維不織布について、参考例同様の物性を評価し、結果を表1に示した。これにより得られた不織布は、参考例で得られた不織布と比較して、さらに柔軟で良好な風合いを有していた。
減量率を40%とした以外は実施例1同様に処理して長繊維不織布を得た。得られた長繊維不織布について、参考例同様に物性を評価し、結果を表1に示した。これにより得られた不織布は、実施例1で得られた不織布と比較して、さらに柔軟でありながら適度な反発感があり、従来の衣料用織物と比較しても遜色ない風合いを有していた。
参考例で得られた長繊維不織布を、液流染色機にて酸性染料(Lanacron Navy Blue GG、チバスペシャリティケミカルズ(株)製、10%owf)を用い、95℃で40分染色し、定法にてフィックス処理と洗浄を行った。この不織布を参考例同様に物性を評価し、結果を表1に示した。得られた不織布は染色前と比較して非常に柔軟化し、衣料用に好ましい風合いとなった。
参考例同様のウェブを凸部の面積が18%のエンボスカレンダーにより230℃で熱接着した以外は、参考例同様に処理した。得られた長繊維不織布の表面は、熱接着部分が分割されずに存在していた。この不織布について、参考例同様に物性を評価し、結果を表1に示した。これにより得られた不織布は堅く、衣料等に用いるには不適であった。
参考例において、ウォータージェットパンチの代わりにニードルパンチを用いて500本/cm2の打ち込み密度で処理した。得られた長繊維不織布について、参考例同様に物性を評価し、結果を表1に示した。これにより得られた不織布は柔軟な風合いを有していたが、揉みによって繊維の脱落が発生し、また引張強力も満足できるものではなかった。
吐出量とネットコンベアーの送り速度を上げて、複合繊維の単繊維繊度を4.8デシテックスとし、さらにウォータージェットパンチの処理速度を15m/分とした以外は参考例と同様に処理した。得られた不織布について、参考例同様の物性を評価し、結果を表1に示した。これにより得られた不織布はやや堅く、また反発感もなく、ごわごわした風合いであり、衣料には不向きであった。
紡糸条件をそのままにして、ネットコンベアーの速度を増加し、ウェブの目付を25g/m2に調整した以外は参考例と同様に処理した。得られた不織布について、参考例同様の物性を評価し、結果を表1に示した。これにより得られた不織布は、柔軟ではあるものの充実感に欠け、衣料に用いるには物足りない風合いであった。
2:成分B
3:中空部分
Claims (8)
- 単繊維繊度が0.001〜1.0デシテックスのポリアミド系繊維及びポリエステル系繊維からなり、少なくとも1成分に減量処理を施してなり、0.2〜0.5g/cm 3 の範囲の見掛け密度を有し、かつ、KES−FB2システムによって測定される曲げ剛性が0.1〜8×10−3Ncm2/cm、曲げヒステリシスが0.1〜15×10−3Ncm/cm、引張強力が10〜200N/cm、目付が70〜400g/m2であることを特徴とする長繊維不織布。
- 衣料に用いられるものである請求項1に記載の長繊維不織布。
- 実質的に熱接着されていない請求項1または2に記載の長繊維不織布。
- 少なくとも1成分が染色されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の長繊維不織布。
- 請求項1〜4の長繊維不織布の製造方法であって、少なくとも2成分のポリマーの分割型複合長繊維からなる長繊維不織布を、ウォータージェットパンチにかけて、見掛け密度0.2〜0.6g/cm3の範囲になるまで処理した後、ついで、該分割型複合長繊維の少なくとも1成分を除去する長繊維不織布の製造方法。
- 該ウォータージェットパンチの処理圧力が、10〜30MPaである請求項5に記載の長繊維不織布の製造方法。
- 該除去が、長繊維不織布の全重量に対し、10〜60%を溶解除去するものである請求項5または6に記載の長繊維不織布の製造方法。
- 液流染色機により染色する請求項5〜7のいずれかに記載の長繊維不織布の製造方法。
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