JP4524674B2 - 無線タグ通信システムの質問器 - Google Patents

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Description

本発明は、外部と情報の無線通信が可能な無線タグ回路素子に対し情報の読み取りを行う無線タグ通信システムの質問器に関する。
無線通信を介し送受信を行う無線通信機においては、送信アンテナと受信アンテナとの間の電波の減衰量(送受信分離度)は有限であるので、必然的に送信波が直接受信アンテナから受信系により受信され混入するので干渉信号となって通信相手からの応答信号の受信に妨害を与えることとなる。
ここで、このような送受信の干渉を解決するため、例えばレーダ・トランスポンダ係わる従来技術として、特許文献1に記載のものが既に提唱されている。この従来技術では、アンテナとして送受信兼用のものを用いるとともに、この送受信兼用のアンテナにサーキュレータを接続している。そして、サーキュレータの受信側に、サーキュレータから見て送信時には接地側に受信時には受信回路側に接続される単極双頭スイッチを設け、受信回路がこの単極双頭スイッチの受信時接続側から受信信号を取る構成とすることにより、送信信号の受信回路への漏洩を低減するとともに、スイッチから送信側への反射を少なくして安定な動作が得られるように図られている。
特開平8−320373号公報
ところで、近年、小型の無線タグに対し、リーダ/ライタより非接触で問い合わせの送信及び返答の受信を行うことで、無線タグの情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。
例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えている。質問器としてのリーダ/ライタの送信アンテナより応答器としての無線タグに対し送信波の送信を行うと、無線タグ回路素子はその送信波の電波のもつエネルギを利用して応答の送信を行う。この場合も、リーダ/ライタにおいて上記と同様の送信波から受信系への干渉が発生する。
しかしながら、このように質問器としてのリーダ/ライタと応答器としての無線タグ回路素子との間の無線通信の場合、リーダ/ライタが電波を送信するとほぼ同時に返信された無線タグからの電波をリーダ/ライタで受信することとなるため、レーダ・トランスポンダに係わる上記従来技術では対応することができなかった。また、送受を共用するアンテナにおいても反射波が発生し、受信系に混入するために無線タグ回路素子からの受信波に干渉を与えて受信精度が低下するという問題点があった。
本発明の目的は、応答器としての無線タグ回路素子との間で通信を行う場合であっても、送信側から受信側への漏れ成分を低減し、情報送受信精度を向上することができる無線タグ通信システムの質問器を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、質問対象の無線タグ回路素子と非接触で情報の送受信を行うための送受兼用のアンテナ手段と、波長λの搬送波を少なくとも含む送信信号を前記アンテナ手段を介し非接触で前記無線タグ回路素子に送信し、アクセスを行う情報送信手段と、この情報送信手段により送信された送信信号に応じて前記無線タグ回路素子より返信された返答信号を前記アンテナ手段を介し非接触で受信する情報受信手段と、前記情報送信手段又は前記情報受信手段と前記アンテナ手段とを接続する送受分離器とを有し、nを0以上の整数として、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4としたことを特徴とする。
情報送信手段からの送信信号が送受分離器より送受兼用のアンテナ手段を介し質問対象の無線タグ回路素子へと送信され、非接触で当該無線タグ回路素子へのアクセスが行われる。そして、その信号に応じて返信された返答信号はアンテナ手段を介し情報受信手段で受信され、これによって無線タグ回路素子との間で情報の送受が行われる。すなわち、送信信号を送信するとほぼ同時に無線タグ回路素子からの返答信号が受信される。このとき、送受分離器における送信側と受信側との間の送受信分離度は有限であるので、送信側から情報受信手段側に回り込む漏れ成分が生じる。この漏れ成分が情報受信手段へ混入した場合、干渉信号となって無線タグ回路素子からの返答信号の受信に妨害を与える懼れがある。
本願第1発明においては、送受分離器からアンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4とすることにより、情報送信手段から発生され送受分離器からアンテナ手段で反射した送信信号の反射成分は、送受分離器からアンテナ手段で反射して往復し再び送受分離器まで戻ってくる間に(2n+1)λ/2だけの電気長を伝播することとなるため、前述のように情報送信手段から発生され送受分離器から回り込もうとする送信信号の漏れ成分とは逆位相となる。これにより、この反射成分が上記漏れ成分を低減することができるので、上記情報受信手段への混入による受信妨害を低減することができ、情報送受信精度を向上することができる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長(2n+1)λ/4に対し、さらに前記送受分離器による位相変化を補償する電気長ΔLを加味し、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4±ΔLとしたことを特徴とする。
送受分離器における位相の進みや遅れに応じて電気長をさらに増減させることにより、さらに確実に漏れ成分を低減し、情報送受信精度を向上することができる。
第3の発明は、上記第1発明において、可変に設定される前記波長λに対応し、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を前記(2n+1)λ/4となるように変化させるための第1電気長調整手段を有することを特徴とする。
これにより、送信信号の波長λが変化した場合であっても、これに対応して第1電気長調整手段が送受分離器からアンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4とすることができ、確実に受信妨害を低減することができる。
第4の発明は、上記第2発明において、可変に設定される前記波長λに対応し、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を前記(2n+1)λ/4±ΔLとなるように変化させるための第2電気長調整手段を有することを特徴とする。
第2電気長調整手段が、送受分離器における位相の進みや遅れに応じ電気長をさらに±ΔLだけ増減させることにより、さらに確実に漏れ成分を低減し、情報送受信精度を向上することができる。
第5の発明は、上記第1又は第3発明において、前記送受分離器と前記アンテナ手段との間に設けられ、前記アンテナ手段側と前記情報送信手段側又は前記情報受信手段側とのインピーダンスを整合させるためのインピーダンス整合回路と、このインピーダンス整合回路を含めた前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4とするために、電気長を補正する第1補正手段とを有することを特徴とする。
アンテナを用いる際には、通信効率を向上するために、アンテナ側のインピーダンスとこれに接続する回路側のインピーダンスとの整合をとるインピーダンス整合回路を設ける場合があるが、この場合、送受分離器からアンテナ手段までの電気長がインピーダンス整合回路設置前に比べて変化する。本願第5発明においては、これに対応して第1補正手段を設け、上記変化した電気長を補正して、送受分離器からアンテナ手段までのトータルの電気長を(2n+1)λ/4に維持する。これにより、インピーダンス整合回路を設ける場合であっても、確実に受信妨害を低減することができる。
第6の発明は、上記第2又は第4発明において、前記送受分離器と前記アンテナ手段との間に設けられ、前記アンテナ手段側と前記情報送信手段側又は前記情報受信手段側とのインピーダンスを整合させるためのインピーダンス整合回路と、このインピーダンス整合回路を含めた前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4±ΔLとするために、電気長を補正する第2補正手段とを有することを特徴とする。
第2補正手段が、送受分離器における位相の進みや遅れに応じ電気長をさらに±ΔLだけ増減させる補正を行うことにより、さらに確実に漏れ成分を低減し、情報送受信精度を向上することができる。
第7の発明は、上記第1、第3、第5のいずれかの発明において、前記アンテナ手段は、複数の前記送受分離器を介し前記情報送信手段又は前記情報受信手段にそれぞれ接続される複数のアンテナ素子を備えており、前記送受分離器から対応する前記アンテナ素子までの各経路の電気長がそれぞれ前記(2n+1)λ/4であることを特徴とする。
これにより、複数のアンテナ素子それぞれに対応した送受分離器における送信信号の漏れ成分をいずれも低減し、情報送受信精度を向上することができる。
第8の発明は、上記第2、第4、第6発明のいずれかにおいて、前記アンテナ手段は、複数の前記送受分離器を介し前記情報送信手段又は前記情報受信手段にそれぞれ接続される複数のアンテナ素子を備えており、前記送受分離器から対応する前記アンテナ素子までの各経路の電気長がそれぞれ前記(2n+1)λ/4±ΔLであることを特徴とする。
これにより、複数のアンテナ素子それぞれに対応した送受分離器における位相の進みや遅れに応じ電気長をさらに±ΔLだけ増減させ、さらに確実に漏れ成分をいずれも低減し、情報送受信精度を向上することができる。
第9の発明は、上記第7又は第8発明において、mを正の整数として、前記送受分離器から対応する前記アンテナ素子までの各経路どうしの電気長の差をmλ/2としたことを特徴とする。
各経路の電気長にλ/2のm倍の差を設けることにより、情報送受信精度を維持したまま、複数のアンテナ素子の配置の自由度を向上することが可能となり、質問器自体を小型化することが可能となる。
第10の発明は、上記第1乃至9発明のいずれかにおいて、前記送受分離器は、前記情報送信手段と前記アンテナ手段、若しくは、前記情報受信手段と前記アンテナ手段を、選択的に接続するサーキュレータであることを特徴とする。
サーキュレータからアンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4とすることにより、情報送信手段から発生され送受分離器からアンテナ手段で反射した送信信号の反射成分が、情報送信手段から発生され送受分離器から回り込もうとする送信信号の漏れ成分を低減し、情報送受信精度を向上することができる。
第11の発明は、上記第1乃至9発明のいずれかにおいて、前記送受分離器は、前記情報送信手段と前記アンテナ手段、若しくは、前記情報受信手段と前記アンテナ手段を、選択的に接続する方向性結合器であることを特徴とする。
方向性結合器からアンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4とすることにより、情報送信手段から発生され送受分離器からアンテナ手段で反射した送信信号の反射成分が、情報送信手段から発生され送受分離器から回り込もうとする送信信号の漏れ成分を低減し、情報送受信精度を向上することができる。
第12の発明は、上記第1乃至第11発明において、前記送受分離器を介すことなく前記情報送信手段と前記情報受信手段とを接続するようにアッテネータ回路を設けたことを特徴とする。
これにより、アッテネータ回路のレベルを適宜調整することで、互いに逆位相である、情報送信手段から発生され送受分離器からアンテナ手段で反射した送信信号の反射成分と、情報送信手段から発生され送受分離器から回り込もうとする送信信号の漏れ成分とのレベルを略同一とすることが可能となる。これにより、反射成分と漏れ成分をほぼ打ち消すことができるので、上記情報受信手段への混入による受信妨害をさらに確実に低減することができる。
本発明によれば、応答器としての無線タグ回路素子との間で通信を行う場合であっても、送信側から受信側への漏れ成分を低減し、情報送受信精度を向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の適用対象である無線タグ通信システムの全体概略を表すシステム構成図である。
図1において、この無線タグ通信システムSは、本実施形態による質問器100と、これに対応する応答器としての無線タグTとから構成される。
無線タグTは、アンテナ51とIC回路部52とを備えた無線タグ回路素子Toを有している(詳細は後述)。
質問器100は、無線タグ回路素子Toの上記アンテナ51との間で無線通信により信号の授受を行う送受兼用のアンテナ1と、このアンテナ1を介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部52へアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路2と、無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理するための信号処理回路3と、制御回路4とを有する。
制御回路4は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。
図2は、上記無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。
図2において、無線タグ回路素子Toは、質問器100側のアンテナ1とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ51と、このアンテナ51に接続された上記IC回路部52とを有している。
IC回路部52は、アンテナ51により受信された搬送波を整流する整流部53と、この整流部53により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部54と、上記アンテナ51により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部55(後述)に供給するクロック抽出部56と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶手段として機能するメモリ部57と、上記アンテナ51に接続された変復調部58と、上記クロック抽出部56及び変復調部58等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部55とを備えている。
変復調部58は、アンテナ51により受信された上記質問器100のアンテナ1からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部55からの応答信号に基づき、アンテナ51より受信された搬送波を変調反射する。
制御部55は、上記変復調部58により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部57において記憶された情報信号に基づいて返答信号を生成し、上記変復調部58により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図3は、上記質問器100に備えられた高周波回路2の詳細機能を表す機能ブロック図である。
図3において、高周波回路2は、アンテナ1を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部11と、アンテナ1により受信された無線タグ回路素子Toからの返答信号を入力する受信部12と、送信部11とアンテナ1、若しくは、受信部12とアンテナ1を選択的に接続する送受分離器であるサーキュレータ13とから構成される。サーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでの電気長Dは、nを0以上の整数として(2n+1)λ/4(但しλ:通信に用いる電波の波長)となっている。この理由については、後で詳述する。なお、送受分離器としては、上記のサーキュレータ13の代わりに、方向性結合器を用いても良い。
送信部11は、無線タグ回路素子ToのIC回路部52にアクセスするための搬送波を発生させる水晶振動子21、PLL(Phase Locked
Loop)22、及びVCO(Voltage
Controlled Oscillator)23と、上記信号処理回路3から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路3からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路24(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路24により変調された変調波を、制御回路4からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定し増幅する可変送信アンプ25とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯又はマイクロ波帯等の周波数を用いており、上記送信アンプ25の出力は、サーキュレータ13を介してアンテナ1に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部52に供給される。
受信部12は、アンテナ1により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波とを乗算して復調する受信第1乗算回路31と、その受信第1乗算回路31の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ32と、この第1バンドパスフィルタ32の出力を増幅して第1リミッタ33に供給する受信第1アンプ34と、上記アンテナ1により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に位相が90°遅れた搬送波とを乗算する受信第2乗算回路35と、その受信第2乗算回路35の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ36と、この第2バンドパスフィルタ36の出力を増幅して第2リミッタ37に供給する受信第2アンプ38とを備えている。そして、上記第1リミッタ33から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ37から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路3に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ34及び受信第2アンプ38の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路39にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路3に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの返答信号の復調が行われる。
上記の基本構成において、質問器100の高周波回路2の送信部52で生成した問い合わせ(問いかけ)信号が、サーキュレータ13を介してアンテナ1から送信されて、無線タグ回路素子Toのアンテナ51で受信される。すると、無線タグ回路素子ToのIC回路部52により生成された返答信号が、アンテナ51から送信(返信)されて、質問器100のアンテナ1で受信される。そして、これに基づいて無線タグ回路素子Toと質問器100との間で情報の読み取り/書き込みが行われる。つまり、質問器100では、アンテナ1から送信信号が送信されると、ほぼ同時に無線タグ回路素子Toからの返答信号がアンテナ1で受信されるようになる。
このとき、サーキュレータ13における送信部11側と受信部12側との間の送受信分離度は有限であるので、送信部11側からの搬送波(送信信号)の一部が受信部12側に回り込む漏れ成分が生じる。この送信信号の漏れ成分が受信部12へ混入すると、無線タグ回路素子Toからの返答信号への干渉信号となって、受信感度が低下したり、受信部12の回路が飽和して受信信号(返答信号)の利得が下がってしまう可能性がある。また、サーキュレータ13からアンテナ1に向かう送信信号の一部は、アンテナ1で反射して再びサーキュレータ13まで戻ってくる。
そこで本実施形態では、上述したようにサーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでの電気長Dを(2n+1)λ/4(λ:通信電波の波長)としている。これにより、アンテナ1で反射された送信信号の反射成分は、サーキュレータ13からアンテナ1で反射して往復し再びサーキュレータ13まで戻ってくる間に(2n+1)λ/2だけの電気長を伝播することとなる。このため、送信信号の反射成分は、サーキュレータ13において受信部12側に回り込もうとする送信信号の漏れ成分とは逆位相となる。これにより、送信信号の反射成分と送信信号の漏れ成分とが相殺され、反射成分によって漏れ成分が低減するようになる。
図4は、アンテナ1による反射成分がサーキュレータ13での漏れ成分を低減する具体例を示すための概念図である。
図4において、Ptは送信部11で発生した送信電力であり、Paはアンテナ1に供給されるアンテナ給電電力であり、Prはアンテナ1からの反射電力であり、Piは受信部12に入力される受信入力電力である。例えばアンテナマッチングにおいて定在波比(VSWR=(1+γ)/(1−γ))が2である場合、γ=0.33となり、電力反射係数は0.11(0.33×0.33)となる。これは、アンテナ1からの反射電力Prは送信電力Paに対して−9.5dBの大きさということである。
ここで、例えばサーキュレータ13の順方向損失が0.5dB、サーキュレータ13の逆方向損失が10dB(サーキュレータ13での漏れ成分)であると、受信入力電力Piは、アンテナ1からの反射電力Prと、これと逆相の漏れ成分(逆方向損失)との差であり、それぞれ
Pt−0.5−9.5 = Pt−10
と同じ値となるので、アンテナ1からの反射電力とサーキュレータ13での漏れ成分とが互いに打ち消しあうこととなる。従って、受信部12に入力される信号成分は、無線タグTからの返答信号などアンテナ1からの入力電力のみとなる。
以上のように本実施形態によれば、サーキュレータ13からアンテナ1までの電気長Dを(2n+1)λ/4としたので、アンテナ1で反射した送信信号の反射成分とサーキュレータ13での送信信号の漏れ成分とが逆位相となり、送信信号の反射成分が送信信号の漏れ成分を低減するようになる。これにより、受信部12への漏れ成分の混入による受信妨害が抑えられるため、受信利得が大きくなり、無線タグTからの返答信号の受信感度が高くなる。その結果、情報送受信精度を向上することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、その技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について順を追って説明する。
(1)アッテネータ回路を設ける場合
図5は、この変形例による質問器の要部構成図である。図5において、質問器100Aの高周波回路2には、サーキュレータ13から受信部12側に回り込もうとする送信信号の漏れ成分のレベルを調整するための減衰量を調整できる可変アッテネータ回路40が設けられている。可変アッテネータ回路40は、サーキュレータ13を介さずにバイパスするように、サーキュレータ13の送信端と受信端との間に接続されている。
このような構成では、可変アッテネータ回路40の振幅レベルを適宜調整することにより、アンテナ1で反射した送信信号の反射成分の振幅レベルとサーキュレータ13から受信部12側に回り込もうとする送信信号の漏れ成分の振幅レベルとを略同一とすることが可能となる。これにより、サーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでの電気長Dを(2n+1)λ/4とすることで逆位相となる反射成分と漏れ成分とを十分打ち消すことができるので、受信部12への漏れ成分の混入による受信妨害をさらに確実に低減することができる。
(2)複数種類の周波数(波長)に対応可能とした場合
図6は、この変形例による質問器の要部構成図である。図6において、質問器100Bは、可変に設定される波長λに対応し、サーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでの電気長を(2n+1)λ/4となるように変化させるための経路切替部45を有している。経路切替部45は、線路長の異なる複数(ここでは3つ)の経路を有している。これらの経路は、搬送波の周波数の変化に応じて、例えば制御回路4から送信部11のPLL22(図3参照)に送られる信号に連動して選択的に切り替えられる。
例えば周波数ホッピングにより搬送波の周波数を変化させながら通信を行う場合、設定されている周波数に応じて経路切替部45により線路長を切り替えて、サーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでの電気長を(2n+1)λ/4となるように変化させる。このとき、波長λは、下記式で表される。
λ=kC/f
ただし、kは短縮率(同軸ケーブルの場合は1/√ε)、εは同軸ケーブルの絶縁体の誘電率、Cは光速、fは周波数である。
このような構成では、例えば周波数の異なる海外で使用する場合であっても、周波数(波長)に応じて、サーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでの電気長を(2n+1)λ/4とすることができる。従って、広い周波数に対処することが可能となる。
(3)マッチング回路を備える場合
図7は、この変形例による質問器の要部構成図である。図7において、質問器100Cは、アンテナ1とサーキュレータ13との間に設けられたマッチング回路60及び位相調整回路61を有している。マッチング回路60は、通信効率を向上するために、アンテナ1側のインピーダンスと送信部11側又は受信部12側のインピーダンスとを整合させる回路である。
位相調整回路61は、このマッチング回路60を含めたサーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでの電気長を(2n+1)λ/4とするために、線路長を補正する回路である。位相調整回路61は、例えば上述した経路切替部45(図6参照)と同じような構成を有し、制御回路4から送信部11のPLL22(図3参照)に送られる信号に連動して制御される。
アンテナ1とサーキュレータ13との間にマッチング回路60を設けただけでは、サーキュレータ13からアンテナ1の給電点までの電気長がマッチング回路60の接続前に比べて変化するが、線路長を補正する位相調整回路61を更に設けたので、サーキュレータ13からアンテナ1の給電点Sまでのトータルの電気長を(2n+1)λ/4に維持することができる。
(4)アレイアンテナを用いる場合
図8は、この変形例による質問器の構成図である。図8において、質問器100Dは、無線タグ回路素子Toの上記アンテナ51(図1参照)との間で無線通信により信号の授受を行う送受兼用の複数(この例では3つ)のアンテナ素子1A〜1Cと、このアンテナ素子1A〜1Cを介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部52へアクセスするための高周波回路70とを有している。
アンテナ素子1A〜1Cは所定の間隔を持って配置されており、後述の指向性制御によりアンテナ全体としての指向性は電子的に制御されるように構成されている。
高周波回路70は、上記の送信部11及び受信部12に加え、アンテナ素子1A〜1Cに接続された指向性切替制御部71を有している。
指向性切替制御部71は、送信部11とアンテナ素子1A〜1C、若しくは、受信部12とアンテナ素子1A〜1Cを選択的に接続する送受分離器であるサーキュレータ13A〜13Cと、アンテナ素子1A〜1Cに係わる送信位相制御ユニット72A〜72Cと、アンテナ素子1A〜1Cに係わる受信位相制御ユニット73A〜73Cと、受信位相制御ユニット73A〜73Cからの出力を加算する加算器74とを有している。加算器74からの出力は、受信部12の受信第1乗算回路31及び受信第2乗算回路35にそれぞれ入力される。
また、サーキュレータ13A〜13Cからアンテナ素子1A〜1Cの給電点Sまでの電気長Dは、いずれもnを0以上の整数として(2n+1)λ/4(λ:通信電波の波長)となっている。
送信位相制御ユニット72A〜72Cは、制御回路4からの送信位相制御信号を入力しこれに応じてアンテナ素子1A〜1Cにおける送信電波信号の位相を可変にそれぞれ設定する移相器75A〜75Cと、制御回路4からの送信移相制御信号に含まれる振幅制御信号を入力しこれに応じて移相器75A〜75Cから入力した信号を増幅し上記サーキュレータ13A〜13Cにそれぞれ出力する送信側可変ゲインアンプ76A〜76Cとを備えている。
受信位相制御ユニット73A〜73Cは、制御回路4からの受信位相制御信号を入力しこれに応じてアンテナ素子1A〜1Cにおける受信電波信号の位相を可変に設定する移相器77A〜77Cと、制御回路4からの受信位相制御信号に含まれる振幅制御信号を入力しこれに応じて移相器77A〜77Cから入力した信号を増幅し上記加算器74に出力する受信側可変ゲインアンプ78A〜78Cとを備えている。
以上のような質問器100Dにおいては、サーキュレータ13A〜13Cからアンテナ素子1A〜1Cの給電点Sまでの電気長Dを全て(2n+1)λ/4としたので、上記実施形態と同様、サーキュレータ13A〜13Cにおける送信信号の漏れ成分をいずれも低減し、情報送受信精度を向上することができる。
このとき、図9に示すように、サーキュレータ13A〜13Cから対応するアンテナ1A〜1Cまでの各経路どうしの電気長の差L,Lを、いずれもmを正の整数としてmλ/2としてもよい。この場合には、情報送受信精度を維持したまま、アンテナ素子1A〜1Cの配置の自由度を向上することが可能となる。特に、図示のようにアンテナ素子1A〜1Cの位置を図中水平方向に揃えるように配置することで、(図中上下方向にアンテナ素子1A〜1Cを重畳配置する場合に比べれば、質問器の図中上下方向寸法を低減し、小型化することができる。
(5)サーキュレータにおける位相遅れを考慮する場合
上述したサーキュレータ13,13A〜Cにおいて漏れ成分が発生するときに位相の変化(進みや遅れ)が発生する場合がある。そこで、さらにこの補償も考慮したい場合には、上記実施形態及び各変形例(1)〜(4)において設定した、上記サーキュレータ13等からアンテナ給電点Sまでの電気長、
(2n+1)λ/4
に対し、さらに上記位相変化△θを補償するための電気長ΔLを加える(又は減じる)ようにし、サーキュレータ13等からアンテナ給電点Sまでの電気長を、
(2n+1)λ/4±ΔL
とすればよい。
図10は、そのような一例として、前述の図4に示した構成において、上記ΔLを電気長に加え、
(2n+1)λ/4+ΔL
とした場合を示している。この補償電気長ΔLは、詳細には、
ΔL=λ・Δθ/2π
で表すことができる。
なお、図10のように補償電気長ΔLを加えて最適な電気長を実現するのには限られず、位相の変化(進むか遅れるか)に応じて、
(2n+1)λ/4−ΔL
として最適な電気長を実現してもよい。
(6)実装時等に選択可能とする場合
上記(5)のように補償電気長ΔL=λ・Δθ/2πを設けてサーキュレータ13等の位相変化を補償する場合、最適な電気長の値を予め算出しておいて新規に回路を構成するようにしてもよいが、予め複数の補償電気長ΔLを選択可能なように構成しておいて、製造時の所定の段階(例えば実装時)において適宜選択して用いるようにしてもよい。
図11は、そのような構成の一例として、上記図10に示した構成において、補償電気長ΔLについて、それぞれ異なる電気長ΔL1,ΔL2,ΔL3を備えた複数(この例では3種類)の補償回路を選択可能に用意しておいた場合を示している。そして、回路実装時等において、各補償回路の両端部とこれに対応するサーキュレータ13側及びアンテナ1側の接続端子との間の、ソルダーポイントA1,A2、若しくはソルダーポイントB1,B2、又はソルダーポイントC1,C2のいずれかを例えば半田を用いて導通形成することにより、最適な補償電気長ΔLを、ΔL1,ΔL2,ΔL3の中から選択できるようにしている。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態の適用対象である無線タグ通信システムの全体概略を表すシステム構成図である。 図1に示した無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 図1に示した質問器に備えられた高周波回路の詳細機能を表す機能ブロック図である。 アンテナによる反射成分がサーキュレータでの漏れ成分を低減する具体例を示すための概念図である。 アッテネータ回路を追加した変形例による質問器の要部構成図である。 経路切替部を追加した変形例による質問器の要部構成図である。 マッチング回路及び位相調整回路を追加した変形例による質問器の要部構成図である。 アンテナ及びサーキュレータを複数設けた変形例による質問器の構成図である。 図8に示した各アンテナ素子の好適な配置状態を表す概略図である。 サーキュレータにおける位相遅れを補償する補償回路を設けた変形例を表す図である。 サーキュレータにおける位相遅れを補償する補償回路を選択可能に複数設けた変形例を表す図である。
符号の説明
1 アンテナ(アンテナ手段)
1A〜1C アンテナ素子(アンテナ手段)
2 高周波回路
3 信号処理回路
4 制御回路
11 送信部(情報送信手段)
12 受信部(情報受信手段)
13 サーキュレータ(送受分離器)
13A〜13C サーキュレータ(送受分離器)
40 可変アッテネータ回路
45 経路切替部(第1電気長調整手段)
60 マッチング回路(インピーダンス整合回路)
61 位相調整回路(第1補正調整手段)
70 高周波回路
100 質問器
100A〜100D 質問器
S 無線タグ通信システム
To 無線タグ回路素子

Claims (12)

  1. 質問対象の無線タグ回路素子と非接触で情報の送受信を行うための送受兼用のアンテナ手段と、
    波長λの搬送波を少なくとも含む送信信号を前記アンテナ手段を介し非接触で前記無線タグ回路素子に送信し、アクセスを行う情報送信手段と、
    この情報送信手段により送信された送信信号に応じて前記無線タグ回路素子より返信された返答信号を前記アンテナ手段を介し非接触で受信する情報受信手段と、
    前記情報送信手段又は前記情報受信手段と前記アンテナ手段とを接続する送受分離器とを有し、
    nを0以上の整数として、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4とした
    ことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  2. 請求項1記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長(2n+1)λ/4に対し、さらに前記送受分離器による位相変化を補償する電気長ΔLを加味し、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4±ΔL
    としたことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  3. 請求項1記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    可変に設定される前記波長λに対応し、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を前記(2n+1)λ/4となるように変化させるための第1電気長調整手段を有することを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  4. 請求項2記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    可変に設定される前記波長λに対応し、前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を前記(2n+1)λ/4±ΔLとなるように変化させるための第2電気長調整手段を有することを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  5. 請求項1又は3記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記送受分離器と前記アンテナ手段との間に設けられ、前記アンテナ手段側と前記情報送信手段側又は前記情報受信手段側とのインピーダンスを整合させるためのインピーダンス整合回路と、
    このインピーダンス整合回路を含めた前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4とするために、電気長を補正する第1補正手段と
    を有することを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  6. 請求項2又は4記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記送受分離器と前記アンテナ手段との間に設けられ、前記アンテナ手段側と前記情報送信手段側又は前記情報受信手段側とのインピーダンスを整合させるためのインピーダンス整合回路と、
    このインピーダンス整合回路を含めた前記送受分離器から前記アンテナ手段までの電気長を(2n+1)λ/4±ΔLとするために、電気長を補正する第2補正手段と
    を有することを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  7. 請求項1,3,5のいずれか1項記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記アンテナ手段は、複数の前記送受分離器を介し前記情報送信手段又は前記情報受信手段にそれぞれ接続される複数のアンテナ素子を備えており、
    前記送受分離器から対応する前記アンテナ素子までの各経路の電気長がそれぞれ前記(2n+1)λ/4である
    ことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  8. 請求項2,4,6のいずれか1項記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記アンテナ手段は、複数の前記送受分離器を介し前記情報送信手段又は前記情報受信手段にそれぞれ接続される複数のアンテナ素子を備えており、
    前記送受分離器から対応する前記アンテナ素子までの各経路の電気長がそれぞれ前記(2n+1)λ/4±ΔLである
    ことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  9. 請求項7又は8記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    mを正の整数として、前記送受分離器から対応する前記アンテナ素子までの各経路どうしの電気長の差をmλ/2としたことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記送受分離器は、前記情報送信手段と前記アンテナ手段、若しくは、前記情報受信手段と前記アンテナ手段を、選択的に接続するサーキュレータであることを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記送受分離器は、前記情報送信手段と前記アンテナ手段、若しくは、前記情報受信手段と前記アンテナ手段を、選択的に接続する方向性結合器であることを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記送受分離器を介すことなく前記情報送信手段と前記情報受信手段とを接続するようにアッテネータ回路を設けたことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
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