JP5841469B2 - 携帯情報端末および高周波通信モジュール - Google Patents

携帯情報端末および高周波通信モジュール Download PDF

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Description

本発明は、SAR(Specific Absorption Rate)対策を施した携帯情報端末および電子機器に搭載可能な高周波通信モジュールに関する。
高周波通信モジュールを搭載した電子機器では、SAR値を満たすことが義務付けられている。SAR値とは、人体が一定時間にどの位の電磁界強度を受けたのかを表す指標の許容値である。SAR値が許容限界を超える電子機器では、例えば、人体の近接を検出して電磁界強度を強制的に下げるといったSAR対策が必要となる。
上記電子機器の一例となる携帯情報端末は、3G(3rd. Generation)から4G(4th Generation)への移行に伴い、LTE(Long Term Evolution)を搭載したものも提案されている。LTEでは、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が用いられる。MIMO技術を用いるには、複数のアンテナを設けることが必須となる。LTEでは、従前の1アンテナ構成から複数のアンテナを搭載することが必須条件になる。このような複数アンテナ搭載時においても、SAR対策は、アンテナ設計において大きな課題となっている。
例えば特許文献1に開示された無線情報端末装置では、人体の近接度合いを検出し、検出した近接度合いに応じて、複数のアンテナの一方の電波放射レベルを電波放射が停止しない範囲で低減するように送信電力を制御している。例えば、人体の近接度合いに応じてコンデンサの容量を変え、発振周波数を変化させることにより、帯域フィルタを通過する帯域を制御している。
特開2005−286627号公報
特許文献1に記載された無線情報端末装置では、人体の近接度合いに応じて送信電力を制御するので、周波数を変化させるための回路や帯域フィルタが必要となり、電力制御のための回路構成が複雑となるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決し、簡易な構成でSAR対策を講ずることができる携帯情報端末および高周波通信モジュールを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の携帯情報端末は、互いに異なる送信周波数及び受信周波数を使用周波数帯域とする第1アンテナ部と、前記受信周波数を使用周波数帯域とする第2アンテナ部と、人体との距離を検出し、検出した距離が設定値以上のときは第1信号を出力し、前記距離が前記設定値未満のときは第2信号を出力する近接センサ部と、送信信号を生成する送信信号生成手段と、前記近接センサ部から前記第1信号を受信したときは、前記送信信号を前記第1アンテナ部に伝達し、前記近接センサ部から前記第2信号を受信したときは、前記送信信号の信号レベルを代えることなく、当該送信信号の伝達先を前記第2アンテナ部に切り換える切換手段と、を備えて成る。
本発明の高周波通信モジュールは、人体との距離が設定値以上のときは第1信号を出力し、前記距離が前記設定値未満のときは第2信号を出力する近接センサ部と、送信信号を生成する送信信号生成手段と、前記送信信号の信号レベルを代えることなく、前記近接センサ部から前記第1信号を受信したときは前記送信信号を、互いに異なる送信周波数及び受信周波数を使用周波数帯域とする第1アンテナ部へ伝達し、前記第2信号を受信したときは前記送信信号を、前記受信周波数を使用周波数帯域とする第2アンテナ部へ伝達する切換手段と、を備えて成る。
本発明によれば、人体が携帯情報端末に近接すると、送信信号の伝達先を送信周波数及び受信周波数を使用周波数帯域とする第1アンテナ部から受信周波数を使用周波数帯域とする第2アンテナ部へ切り換え、この第2アンテナ部で送信信号を送信するようにしたので、送信電力を変えることなく、送信時のアンテナ効率を低下させることができる。これにより、簡易にSAR対策を講ずることができる。特に、LTEのような複数のアンテナを搭載した携帯情報端末では、複数のアンテナをそのまま用いることができるため、設計変更に柔軟に対応することができる。
第1実施形態に係る携帯情報端末の外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図である。 筐体に収容される携帯情報端末の電子部品の構成図。 筐体における各アンテナの位置関係および指向特性を示した図であり、(a)は正面図、(b)は上面図である。 RFモジュールの詳細構成図。 近接センサ部とセンサモジュールの説明図。 メインアンテナの説明図であり、(a)はメインアンテナの構造説明図、(b)は等価回路である。 サブアンテナの説明図であり、(a)はサブアンテナの構造説明図、(b)は等価回路である。 各アンテナの周波数毎の反射損失の関係説明図。 各アンテナの周波数毎のアンテナ効率の関係説明図。 ポート切り換えの動作手順説明図。 第2実施形態に係る高周波通信モジュールのアンテナ部分の構成概要図。 上記アンテナ部分の具体的な構成説明図。 人体が近接していない場合の経路状態説明図。 人体が近接している場合の経路状態説明図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態例を説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る携帯情報端末の外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図である。
この携帯情報端末は、操作者が両手で把持し得る形状およびサイズの筐体100を有する。筐体100の略中央部には、タッチセンサを搭載した表示パネル110が設けられている。筐体100には、操作者が右手で把持するための第1把持部101と、左手で把持するための第2把持部102とが設けられている。各把持部101,102には、操作ボタン等が配置されている。操作者は、表示パネル110を見ながら、片方の手で筐体100を把持するとともに、もう片方の手の指で表示パネル110をタッチ操作するのが一般的な操作態様である。
筐体100に収容される電子部品の構成例を図2に示す。電子部品は、大別して、高周波通信モジュール10と処理ボード20とがある。処理ボード20は、高周波通信モジュール10との間で電力および電気信号の入出力を行う入出力インタフェース(I/O:Input/Output)21と、高周波通信モジュール10および処理ボード20内の動作を制御する制御部22と、駆動電力を供給する電源部(P.S.)23とを有する。
高周波通信モジュール10は、処理ボード20との間で、電力および電気信号の入出力を行うI/O11を有する。このI/O11には、信号の変復調を行うRF(Radio Frequency)モジュール12が接続される。RFモジュール12は、送信時は高周波信号を変調し、これにより得られる変調信号を2極双投スイッチ(DPDT−SW:Dual Pole Dual Throw Switch)13の第1ポート131に供給する。受信時は、DPDT−SW13の第2ポート132より高周波信号を受け取る。
DPDT−SW13の第1ポート131は、アンテナ側の一対の接続端子のいずれか一方の接続端子と接続される。第2ポート132は、アンテナ側の一対の接続端子の他方の接続端子と接続される。第1ポート131および第2ポート132とアンテナ側の接続端子との接続は、近接センサ部を構成するセンサエレメント14およびセンサモジュール15により、スイッチング制御される。
DPDT−SW13には、例えばソニー株式会社製の「CχG1144AEN」を用いることができる。センサモジュール15には、例えばAnalog Devices社製の「AD7147」を用いることができる。
DPDT−SW13のアンテナ側の一方の接続端子には第1アンテナ部、他方の接続端子には第2アンテナ部がそれぞれ接続される。第1アンテナ部は、整合回路16と、この整合回路16にスプリングコンタクトを介して接続されるメインアンテナ18とを含んで構成される。第2アンテナ部は、整合回路17と、この整合回路17にスプリングコンタクトを介して接続されるサブアンテナ19とを含んで構成される。整合回路16,17は、各アンテナ18,19とRFモジュール12とのインピーダンスを整合させる回路であり、それぞれ筐体100内の異なる基板上に装着(形成)される。
各アンテナ18,19と整合回路16,17との接続手段としてスプリングコンタクトを用いることにより、整合回路16,17を装着した各基板と他の電子部品を装着した他の基板との異なる熱膨張レベルを、機械的ストレスなく吸収することができる。また、携帯情報端末の携行時に振動が生じても、各アンテナ18,19と整合回路16,17との接続状態を良好に維持することができる。
図3は、筐体100における各アンテナ18,19の位置関係および指向特性を示した図であり、(a)は正面図、(b)は上面図である。
メインアンテナ18は、筐体100の第1部位、具体的には図3(a)の正面をみて向かって右上角部に配置される。サブアンテナ19は、メインアンテナ18から最も離れた筐体100の第2部位、具体的には図3(a)の正面を見て左下角部に配置される。このように、メインアンテナ18とサブアンテナ19とを、筐体100の最も離れた部位に配置するのは、高周波信号の相互干渉を防止するためである。
各アンテナ18,19は、図3(b)の1点破線で示されるように、筐体100を把持する操作者と反対方向に指向性を持つように、それぞれアンテナ特性が調整されており、これによって、操作者の電磁波による影響を緩和している。
図4は、RFモジュール12の詳細構成図である。RFモジュール12は、変復調部121を有する。変復調部121は、上述したとおり、送信時には処理ユニット20から伝達された送信信号を変調する。電力増幅部122は変復調部121で変調された送信信号を所定電力値まで増幅する。増幅された送信信号を送信電力Txとする。送信電力Txは、デュープレクサ123、送信ポート124を経て、DPDT−SW13の第1ポート131に導かれる。デュープレクサ123は、送信電力Txの一部をリファレンス電力Rxとして変復調部121にフィードバックする。
受信時にDPDT−SW13の第2ポート132および受信ポート125を経て供給された受信電力Rxは、変復調部121に入力される。変復調部121は、この受信電力Rxをリファレンス電力Rxに基づいて復調し、I/O11,21を介して処理ユニット20へ伝達する。
図5を参照して、近接センサ部について説明する。近接センサ部のセンサエレメント14は、人体の近接の有無を検出する。本実施形態では、このセンサエレメント14を表示パネル110と一体となったパネル構造のものとした。すなわち、表示パネル110の表面に保護膜141で保護された静電エレメント142を配置した。センサエレメント14は、センサモジュール15と接続される。
センサモジュール15は、ミクサ151,アナログ・フロンドエンド152および信号発生器153を有する。ミクサ151は信号発生器153とセンサエレメント14から伝達された信号との差分値をLow信号又はHigh信号として出力する。具体的には、センサモジュール15は、人体の一例である指が操作のためにセンサエレメント14の保護膜141と近接していない場合はLow信号、近接した場合はHigh信号を出力する。近接したかどうかは、センサモジュール15により設定することができる。本実施形態では、指と保護膜141との距離の設定値が0[mm]〜15[mm]であれば近接、上記距離が設定値よりも離れれば近接でないと判別し、近接のときはHigh信号、そうでなければ、Low信号を出力する。
図6は、メインアンテナ18の説明図であり、(a)は構造説明図、(b)はその等価回路である。メインアンテナ18は、本実施形態では整合回路16に接続される板状の逆Fアンテナである。そのサイズは使用周波数によって決まるが、例えば2.06[GHz]の周波数を使用することを前提とすれば、給電部の長さは7[mm],エレメント長は26[mm]となる。整合回路16は、誘導性リアクタンスXL1と容量性リアクタンスXC1とを有する。それぞれの値は、誘導性リアクタンスXL1が5.6[nH]、容量性リアクタンスXC1が6[pF]である。
図7は、サブアンテナ19の説明図であり、(a)は構造説明図、(b)はその等価回路である。サブアンテナ19は、整合回路17に接続されるダイポールアンテナ、例えばミアンダ状のダイポールアンテナである。そのサイズは使用周波数によって決まるが、例えば2.18[GHz]帯の周波数を使用することを前提とすれば、エレメント長は21.5[mm]である。整合回路17は、誘導性リアクタンスXL2と容量性リアクタンスXC2とを有する。それぞれの値は、誘導性リアクタンスXL2が2[nH]、容量性リアクタンスXC2が3[pF]である。
図8は、各アンテナの周波数毎の反射損失の関係説明図である。反射損失(リターン・ロス)とは、入力した電力と反射された電力との比であり、アンテナ性能を表す重要なファクタである。図8を参照すると、1[GHz]付近では、メインアンテナ18もサブアンテナ19も反射損失はほぼ同じであるが、周波数が2[GHz]に近づくにつれて、両アンテナ18,19の反射損失の差が顕著となる。周波数が2[GHz]を超える場合も同様である。メインアンテナ18は、2.06[GHz]で−16.5[dB]程度となるが、サブアンテナ19は、2.18[GHz]の最小の反射損失でも−3程度[dB]程度である。但し、サブアンテナ19は、メインアンテナ18よりも広い周波数帯にわたって反射損失にあまり変わりがない。つまり、サブアンテナ19は、受信に適したアンテナということができる。
図9は、各アンテナの周波数毎のアンテナ効率の関係説明図である。アンテナ効率は、アンテナからの全放射電力と供給電力との比で表される。メインアンテナ18は、2.06[GHz]で最大のアンテナ効率となる。サブアンテナ19は、2.18[GHz]で最大のアンテナ効率となるが、メインアンテナ18のアンテナ効率には至らない。全般的に、サブアンテナ19のアンテナ効率は、メインアンテナ18のそれよりも低い。例えば、送信周波数帯で最大9[dB]、最小でも7.7[dB]だけサブアンテナ19のアンテナ効率が低い。そのため、保護膜141に人体が近接した場合、メインアンテナ18とサブアンテナ19とを入れ替えるだけで、送信電力を何ら下げるための調整を行うことなく、7.7〜9[dB]だけ、アンテナ効率を低下させ、SAR低減の効果を奏することができる。
これらのアンテナ18,19とDPDT−SW13のポート切り換えの手順は、図10に示すとおりである。電源オン前は、センサモジュール15から伝達される近接信号はLow信号である。
DPDT−SW13は、電源オンにより第1ポート131をメインアンテナ、第2ポート132をサブアンテナに接続する(S11:Y、S12)。この接続状態がデフォルト状態となる。近接信号がLow信号からHigh信号に変化しないときは、現在の接続状態を維持する(S13:N)。
近接信号がLow信号からHigh信号に変化した場合、DPDT−SW13は、現在の接続状態を、第1ポート131を第2アンテナ部(サブアンテナ19)側の接続端子、第2ポート132を第1アンテナ部(メインアンテナ18)側の接続端子に切り換える(S13:Y、S14)。その後、近接信号がHigh信号からLow信号に変化しなければ、現在の状態を維持する(S15:N)。
Low信号に変化した場合、DPDT−SW13は、第1ポート131を第1アンテナ部側の接続端子、第2ポート132を第2アンテナ部側の接続端子に切換接続する。
電源オフになければ現在の接続状態を維持する(S17:N)。電源オフのときは、切換接続動作を終える(S17:Y)。
[第2実施形態]
図11は、第2実施形態における高周波通信モジュールのアンテナ部分の構成概要図である。第2実施形態では、第1実施形態で説明したメインアンテナ18およびサブアンテナ19のほかに、ダイバシティ用のサブアンテナ29を設ける。また、図示しない高周波回路との間に、合成/分波器24を設ける。合成/分波器24は、送信時には、送信対象信号(高周波信号)を所定の配分比、例えば7対3で固定的に分配し、受信時には受信信号を合成するものである。さらに、合成/分波器24とメインアンテナ18およびサブアンテナ19とを結ぶ経路に移相器181,191を挿入接続し、送信信号および受信信号の位相を変えることにより、メインアンテナ18およびサブアンテナ19の指向性を実質的に変えるようにしている。
なお、メインアンテナ18およびサブアンテナ19は、それぞれ送受信兼用となる。もう一つのサブアンテナ29は、受信専用となる。
図11に示したアンテナ部分の構成例をより具体的に示したのが図12である。図12の例では、合成/分波器24とメインアンテナ18とを結ぶ経路を2系統とし、第1高周波スイッチ182,移相器181,第2高周波スイッチ183が挿入接続された経路を移相経路としている。他方、合成/分波器24とメインアンテナ18とを直接結ぶ経路をバイパス経路としている。どちらの経路を選択するかは、第1実施形態で説明したセンサモジュール15からの近接信号がHigh信号かLow信号かで決まる。
合成/分波器24とサブアンテナ19とを結ぶ経路も2系統あり、第3高周波スイッチ192,移相器191,第4高周波スイッチ193が挿入接続された経路を移相経路、ダイレクトに結ぶ経路をバイパス経路としている。第1〜第4高周波スイッチ182,183,192,193は、経路切換手段として機能するものである。
第2実施形態において、人体が近接していない場合、第1〜第4高周波スイッチ182,183,192,193は、図12から図13のような状態となる。
人体が近接していない場合、センサモジュール15からは、Low信号が出力される。このとき、第1〜第4高周波スイッチ182,183,192,193は、合成/分波器24と各アンテナ18,19をバイパス経路で接続する。すなわち、第1高周波スイッチ182および第2高周波スイッチ183は、合成/分波器24の出力をメインアンテナ18へ供給し、第3高周波スイッチ192および第4高周波スイッチ193は、合成/分波器24の出力をサブアンテナ19へ供給する。
人体が近接すると、センサモジュール15からは、High信号が出力される。このとき、第1〜第4高周波スイッチ182,183,192,193は、図14に示すように、合成/分波器24と各アンテナ18,19を移相経路で接続する。すなわち、第1高周波スイッチ182および第2高周波スイッチ183は、合成/分波器24の出力を移相器181を介してメインアンテナ18に供給し、第3高周波スイッチ192および第4高周波スイッチ193は、合成/分波器24の出力を移相器192を介してサブアンテナ19へ供給する。
これにより、人体が近接した場合の各アンテナ18,19の指向性を変えることができる。また、移相器181,191の挿入損失分だけ、送信電力が低下し、SAR値を低減させることができる。
本発明の実施形態は以上のとおりであるが、本発明は、メインアンテナ18を主たる構成要素とするアンテナ部(第1アンテナ部)と、メインアンテナよりもアンテナ効率の低いサブアンテナ19を主たる構成要素とアンテナ部(第2アンテナ部)とを、近接センサ部からの信号に基づいて、送信信号の信号レベルを代えることなく切り換えることに主眼があるので、上記実施形態に限定されることなく、様々な態様で実施することができる。
例えば、第1および第2実施形態では、人体とセンサエレメント14との距離が設定値未満のときはセンサモジュール15がLow信号を出力し、設定値以上のときはHigh信号を出力する場合の例を示したが、受信する側でインバータを有する場合、High信号とLow信号とは逆であっても良い。また、Low信号は、High信号が途切れたとき、すなわち無信号レベルであっても良い。
また、第1および第2実施形態の構成において、デフォルトでは、送信信号を第1アンテナ部に伝達するように構成しておき、人体とセンサエレメント14との距離が設定値未満のときだけセンサモジュール15から切り換えるための切換信号(High信号又はLow信号)を出力して、送信信号を第2アンテナ部へ切り換えるようにしても良い。このとき、タイマ等を設けて自動的にデフォルトの状態に復帰するように構成しても良い。
以上のように、本発明の携帯情報端末は、第1アンテナ部と、この第1アンテナ部よりもアンテナ効率の低い第2アンテナ部と、人体との距離を検出し、検出した距離が設定値未満になると切換信号を出力する近接センサ部と、送信信号を生成する送信信号生成手段と、前記送信信号を前記第1アンテナ部および前記第2アンテナ部の一方のアンテナ部に伝達し、前記近接センサ部から前記切換信号を受信したときは、前記送信信号の信号レベルを代えることなく、当該送信信号の伝達先を他方のアンテナ部に切り換える切換手段と、を備えるようにしたので、人体が近接したときの電磁波の放射量をアンテナ部の切換だけで抑制し、簡易にSAR値を低減させることができる。
LTEのように、複数のアンテナが搭載されている携帯情報端末の場合は、これらのアンテナをそのまま用いることができるので、アンテナの設置に伴うコスト増を抑制することができる。また、LTEの設計変更にも柔軟に対応することができる。
この携帯情報端末において、第1アンテナ部は、送信信号の周波数および受信信号の周波数を使用周波数帯域とするメインアンテナ18と、このメインアンテナ18とRFモジュール12を含む高周波回路とのインピーダンスを整合させるための整合回路とを含み、第2アンテナ部は、受信信号の周波数を使用周波数帯域とする、メインアンテナ18よりも狭帯域のサブアンテナ19とその整合回路17とを含む。これにより、アンテナ部の切換動作だけで、簡易にSAR低減効果を奏することができる。
また、メインアンテナ18と整合回路16、並びに、サブアンテナ19と整合回路17が、それぞれスプリングコンタクトを介して接続されているので、各アンテナ18,19や整合回路等の取り付け位置が熱膨張に変位してもそれを機械的ストレスなく吸収することができる。また、携帯情報端末の携行時に振動が生じても、各アンテナ18,19と整合回路16,17との接続状態を維持することができる。
また、携帯情報端末は、操作者が把持可能な筐体100の所定部位に、操作者が片方の手の指でタッチ操作可能な表示パネル110が設け、この表示パネル110と一体に近接センサ部を配置したので、人体の一部である指を適切に検知することができる。さらに、メインアンテナ18とサブアンテナ19とを、それぞれ筐体100の最も離れた部位に設置したので、アンテナ間の相互干渉を抑制することができる。
さらに、メインアンテナ18およびサブアンテナ19は、筐体100を把持する操作者側と逆の方向に指向性を持つようにしたので、操作時の電磁波による影響を緩和することができる。
さらに、メインアンテナ18への給電部およびサブアンテナ19への給電部に、それぞれ指向性を調整するための移相器181,191を含む移相経路とバイパス経路とを選択的に切り替える経路選択手段を備え、Low信号を受信したときはメインアンテナ18とサブアンテナ19への給電部への経路としてバイパス経路を選択し、High信号を受信したときは移相経路を選択するようにしたので、操作時の電磁波の影響をより顕著に抑制することができる。
なお、第1実施形態において説明した高周波通信モジュール10は、携帯情報端末以外の他の電子機器にも搭載可能なものである。
10 高周波通信モジュール
11,21 入出力インタフェース(I/O)
12 RFモジュール
121 変復調部
122 電力増幅部
123 デュープレクサ
124 送信ポート
125 受信ポート
13 DPDT−SW
131 第1ポート
132 第2ポート
14 センサエレメント
141 保護膜
142 静電エレメント
15 センサモジュール
151 ミクサ
152 アナログ・フロンドエンド
153 信号発生器
16,17 整合回路
18 メインアンテナ
19,29 サブアンテナ
20 処理ボード
22 制御部
23 電源部(P.S.)
24 合成/分波器
181,191 移相器
182,183,192,193 高周波スイッチ

Claims (8)

  1. 互いに異なる送信周波数及び受信周波数を使用周波数帯域とする第1アンテナ部と、
    前記受信周波数を使用周波数帯域とする第2アンテナ部と、
    人体との距離を検出し、検出した距離が設定値以上のときは第1信号を出力し、前記距離が前記設定値未満のときは第2信号を出力する近接センサ部と、
    送信信号を生成する送信信号生成手段と、
    前記近接センサ部から前記第1信号を受信したときは、前記送信信号を前記第1アンテナ部に伝達し、前記近接センサ部から前記第2信号を受信したときは、前記送信信号の信号レベルを代えることなく、当該送信信号の伝達先を前記第2アンテナ部に切り換える切換手段と、を備えて成る、携帯情報端末。
  2. 記第1アンテナ部は、メインアンテナと、このメインアンテナと高周波回路とのインピーダンスを整合させる第1整合回路とを含み、
    前記第2アンテナ部は、前記メインアンテナよりも狭帯域であるが広い周波数帯にわたって反射損失の変化が小さいサブアンテナと、このサブアンテナと高周波回路とのインピーダンスを整合させる第2整合回路とを含む、
    請求項1記載の携帯情報端末。
  3. 前記メインアンテナと前記第1整合回路、並びに、前記サブアンテナと前記第2整合回路が、それぞれスプリングコンタクトを介して接続されている、
    請求項2記載の携帯情報端末。
  4. 操作者が把持可能な筐体を備えており、
    この筐体の所定部位には、前記操作者が片方の手の指でタッチ操作可能な表示パネルが設けられており、
    前記近接センサ部は、前記表示パネルと一体に配置されており、
    前記メインアンテナは、前記筐体の所定部位に設置されており、
    前記サブアンテナは、前記筐体において前記メインアンテナと最も離れた部位に設置されている、
    請求項3記載の携帯情報端末。
  5. 前記メインアンテナおよび前記サブアンテナは、前記筐体を把持する操作者側と逆の方向に指向性を持つ、
    請求項4記載の携帯情報端末。
  6. 前記メインアンテナへの給電部および前記サブアンテナへの給電部に、それぞれ前記指向性を調整するための移相器を含む移相経路と、前記移相器を含まないバイパス経路とを選択的に切り替える経路選択手段を備え、
    前記経路選択手段は前記近接センサ部から前記第1信号を受信したときは前記メインアンテナと前記サブアンテナへの給電部への経路として前記バイパス経路を選択し、前記近接センサ部から前記第2信号を受信したときは前記移相経路を選択する、
    請求項5記載の携帯情報端末。
  7. 受信時には前記メインアンテナからの受信信号と前記サブアンテナからの受信信号とを所定の配分比で合成し、送信時には前記メインアンテナへの送信信号と前記サブアンテナへの送信信号とを所定の配分比で分波する合成・分波手段とを備えており、
    前記経路選択手段は、この合成・分波手段と前記メインアンテナとの経路および当該合成・分波手段と前記サブアンテナとの経路にそれぞれ挿入接続される、
    請求項6記載の携帯情報端末。
  8. 人体との距離が設定値以上のときは第1信号を出力し、前記距離が前記設定値未満のときは第2信号を出力する近接センサ部と、
    送信信号を生成する送信信号生成手段と、
    前記送信信号の信号レベルを代えることなく、前記近接センサ部から前記第1信号を受信したときは前記送信信号を、互いに異なる送信周波数及び受信周波数を使用周波数帯域とする第1アンテナ部へ伝達し、前記第2信号を受信したときは前記送信信号を、前記受信周波数を使用周波数帯域とする第2アンテナ部へ伝達する切換手段と、を備えて成る、高周波通信モジュール。
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