JP7131401B2 - 無線通信装置及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信システムに関する。
例えば、運用中の無線基地局アンテナが設置された施設(例えば、無線基地局)の保守作業や管理作業を行う作業員が、当該作業中においても連絡等のために当該無線地基地局アンテナを介して無線通信端末(無線通信装置)を使用して無線通信する場合がある。このような状況においては、無線基地局アンテナから高電力の無線信号(電波)が放出されているため、無線通信端末によって受信される受信信号は、当該無線通信端末の受信回路が受け入れ可能な電力範囲を超え、場合によっては、当該受信回路が破損するような場合もある。
そこで、このような状況を鑑みて、無線通信端末を保持する作業員が無線基地局を昇っているかどうかを精度良く判断したり、無線信号の電力を制限するために使用するアンテナを切り替えたり、無線通信端末の高度を精度良く計測する様々な方法が検討されている。このような方法の一例としては、下記特許文献1~4を挙げることができる。
特開2006-329705号公報 特開2006-174355号公報 特開平10-93503公報 特開2018-33068号公報
上述のような状況の場合、すなわち、無線通信端末(無線通信装置)を保持する作業員が無線基地局を昇っている場合、無線基地局は、無線通信端末から放出され、減衰することなく高電力の状態のままの無線信号を受信することがある。そして、このような場合、無線基地局側でも、受信する無線信号は無線基地局の受信回路の受信可能な電力範囲を超え、ひいては当該受信回路が破損することもある。
さらに、上記特許文献4に開示の技術では、無線通信端末は、他の無線通信端末と情報をやりとりして得た情報に基づき、無線通信端末を保持する作業員が無線基地局を昇っているかどうかを判断する。従って、上記特許文献4に開示の技術においては、作業員が保持する無線通信端末のみで判断を行うことができず、さらには、上記情報のやり取りのために、無線通信端末の構成や処理が複雑になることを避けることが難しい。
そこで、本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、シンプルな構成を用いて、無線通信装置を保持する作業員が無線基地局を昇っているかどうかを精度良く判断し、判断結果に応じて、無線通信装置及び無線基地局の受信回路を保護することが可能な、新規且つ改良された無線通信装置及び無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1のアンテナと、前記第1のアンテナに比べて増幅度が低く、且つ、指向性の範囲が狭い第2のアンテナと、受信信号を増幅する増幅器と、前記受信信号を減衰する減衰器と、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で信号経路を切り替える第1の切り替え部と、前記増幅器と前記減衰器との間で信号経路を切り替える第2の切り替え部と、継続して高度を計測する高度計測部と、鉛直方向の加速度を検出する加速度検出部と、前記受信信号の電力を検出する電力検出部と、前記第1及び第2の切り替え部における切り替えを制御する制御部とを備える無線通信装置であって、前記制御部は、計測された前記高度から得られた統計処理値、検出された前記鉛直方向の加速度、及び、検出された前記電力に基づいて、前記無線通信装置を保持する作業員が基地局を昇っていると判断できる場合には、送信フェーズにおいては、前記第1の切り替え部を前記第2のアンテナ側に切り替えるように制御し、受信フェーズにおいては、前記第2の切り替え部を前記減衰器側に切り替えるように制御する、無線通信装置が提供される。
前記制御部は、前記統計処理値が第1の閾値を超え、前記鉛直方向の加速度が検出され、且つ、前記電力が第2の閾値を超えた場合に、前記無線通信装置が前記基地局を昇っていると判断してもよい。
前記統計処理値は、前記高度計測部によって計測された複数の高度から得られる値を統計処理することによって得られた、直近に計測された高度のマハラノビス距離であってもよい。
前記統計処理値は、前記高度計測部によって計測された複数の高度から得られる値をクラスタ分析又は機械学習することによって得られた、直近に計測された高度に対する分類結果であってもよい。
前記無線通信装置は、少なくとも、前記高度計測部によって計測された複数の高度、及び計測された前記高度から得られた前記統計処理値のいずれかを格納する記憶部を更に備えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、基地局と、無線通信装置とを含む無線通信システムであって、前記無線通信装置は、第1のアンテナと、前記第1のアンテナに比べて増幅度が低く、且つ、指向性の範囲が狭い第2のアンテナと、受信信号を増幅する増幅器と、前記受信信号を減衰する減衰器と、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で信号経路を切り替える第1の切り替え部と、前記増幅器と前記減衰器との間で信号経路を切り替える第2の切り替え部と、継続して高度を計測する高度計測部と、鉛直方向の加速度を検出する加速度検出部と、前記受信信号の電力を検出する電力検出部と、前記第1及び第2の切り替え部における切り替えを制御する制御部とを備え、前記制御部は、計測された前記高度から得られた統計処理値、検出された前記鉛直方向の加速度、及び、検出された前記電力に基づいて、前記無線通信装置を保持する作業員が前記基地局を昇っていると判断できる場合には、送信フェーズにおいては、前記第1の切り替え部を前記第2のアンテナ側に切り替えるように制御し、受信フェーズにおいては、前記第2の切り替え部を前記減衰器側に切り替えるように制御する、無線通信システムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、シンプルな構成を用いて、無線通信装置(無線通信端末)を保持する作業員が無線基地局を昇っているかどうかを精度良く判断し、判断結果に応じて、無線通信装置及び無線基地局の受信回路を保護することが可能な無線通信装置及び無線通信システムを提供することができる。
本発明の実施形態の概要について説明するための説明図である。 同実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示した説明図である。 同実施形態に係る無線通信端末10のハードウェア構成の一例を示した説明図である。 同実施形態に係る無線通信端末10の受信フェーズにおける動作例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る無線通信端末10の送信フェーズにおける動作例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
さらに、以下の説明においては、特段の断りがない限りは、「接続」とは、複数の要素の間を電気的に、且つ、信号(高周波アナログ信号又はデジタル信号)を搬送可能に接続することを意味する。さらに、以下の説明における「接続」には、複数の要素を直接的に接続する場合だけでなく、他の要素を介して間接的に接続する場合も含まれる。
<<実施形態>>
<概要>
まず、図1を参照して本発明の実施形態に係る無線通信端末10が適用される環境の一例について説明したうえで、本発明の実施形態の概要について説明する。図1は、本発明の実施形態の概要について説明するための説明図である。なお、図1においては、参照符号40は、無線基地局アンテナ(図示省略)を有する鉄塔のような無線基地局40が設置された施設を示している。このような無線基地局40としては、例えば、図1に示されるような鉄塔型や、他にも、電柱型、ビルディング型等、様々な形状のものが含まれる。また、参照符号10は、上記無線基地局40と無線通信を介して通信可能に構成された無線通信端末10を模式的に示している。このような無線通信端末10としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、インフラ設備保守、消防、警察、防災用の業務用無線通信端末等のような、携帯型の無線通信端末(すなわち、携帯型無線端末)が挙げられる。すなわち、本実施形態における無線通信は、特に限定されるものではなく、様々な無線通信形式を用いることができる。
本実施形態においては、図1に示すように、運用中の無線基地局アンテナ(図示省略)が設置された無線基地局40において、無線通信端末10を保持した作業員が保守作業を行うケースや、基地局管理者が管理作業を行うケースが想定され得る。その際に、作業員が連絡用として無線通信端末10を保持して無線基地局40に昇って作業を行うような場合がある。上記作業を行う際には、無線基地局アンテナの運用を停止する場合もあるが、用途によっては(例えば、緊急性の高い用途に用いる無線通信)、無線基地局アンテナの運用を停止することが難しい場合がある。このような場合(例えば、図1の右側のケース)には、先に説明したように、無線基地局アンテナからは高電力の無線信号が放出されているため、無線通信端末10によって受信される受信信号は、当該無線通信端末10の受信回路(図示省略)が受け入れ可能な電力範囲を超え、場合によっては、当該受信回路が破損するような場合もある。
また、状況によっては、無線通信端末10の受信回路の破壊が避けられたとしても、受信信号の復調に問題が生じる場合がある。例えば、想定以上の高電力の無線信号が無線通信端末10の受信回路(図示省着)に入力された場合、一般的な受信回路では、受信できたとしても、受信回路で実施されるAGC(Automatic Gain Control)の収束に時間を要することとなる。その結果、受信信号を復調するまでに時間がかかることとなる、例えば、無線通信端末10内で、受信信号の受信先頭のパケットを正しく復調できない場合がある。さらに、多くの場合、受信回路は、最小受信電力の信号を復調できるように、AGCにより最大利得の状態で受信待ちを行っている。そのため、このような受信回路は、最小受信電力に比べて大きい電力を検出すると、AGC等を用いて受信信号の信号レベルを調整し、再度受信電力を検出してAGCを制御するといった帰還制御を、受信可能な信号レベルに達するまで繰り返すこととなる。そのため、このような制御方法の場合においては、無線通信端末10は、比較的高電力の無線信号が受信されると、受信信号の信号レベルを、当該受信信号を復調可能なレベルに調整するために比較的長い時間を要することがある。
さらに、上述のような状況の場合、すなわち、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っている場合、先に説明したように、無線基地局40は、無線通信端末10から放出され、減衰することなく高電力の状態のままの無線信号を受信することがある。そして、このような場合、無線基地局40側でも、受信する無線信号は無線基地局40の受信回路(図示省略)の受信可能な電力範囲を超え、ひいては当該受信回路が破損することもある。なお、作業員が無線通信端末10を保持して無線基地局40の下で作業を行うような場合(例えば、図1の左側のケース)には、通常の無線通信端末10の使用環境と同様であることから、無線信号の電力は、無線通信端末10又は無線基地局40の受信回路の受信可能な電力範囲を超えることは少なく、ひいては上記受信回路が破損する場合も生じ難い。
ところで、上述のような場合、無線基地局40の受信回路の破損を避けるために、無線基地局40は、無線通信端末10へ向けて送信信号の電力を減衰させるように指示する制御信号を送信し、無線通信端末10からの送信信号の電力を減衰させることも考えられる。しかしながら、上述の方法は、無線基地局40の受信回路の破損を避けるためには有効な手段であるが、上記制御信号のやり取りのために、無線通信システム1に含まれる各装置の構成や処理が複雑になることを避けることや、処理時間の増加を避けることは難しい。
そこで、このような状況を鑑み、本発明者らは、シンプルな構成を用いて、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っているかどうかを精度良く判断し、判断結果に応じて、無線通信端末10及び無線基地局40の受信回路を保護することができる本発明の実施形態を創作するに至った。
詳細には、本発明の実施形態においては、無線通信端末10の受信信号の電力値の検出結果が閾値以上であり、無線通信端末10の位置する高度の高度情報を処理して得られた統計処理値が閾値以上であり、且つ、無線通信端末10の鉛直方向の加速度が検出された場合に、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っていると判断する。本実施形態においては、このような複数のパラメータで判断を行うことにより、シンプルな構成を持つ無線通信端末10であっても、上記判断を精度よく行うことができる。
さらに、本実施形態においては、高度情報については、単純に検出された高度情報を閾値と比較するのではなく、過去に得られた複数の高度情報と、直近に計測された高度情報とを統計処理し、例えば、直近に得られた高度情報が、過去に得られた複数の高度情報に対してどの程度の異常値であるのかを示す指標を用いることにより、上記判断の精度をより高めることができる。
そして、本実施形態においては、無線通信端末10は、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っていると判断した場合には、例えば、自身が受信する受信信号の電力を減衰することができる減衰器(図示省略)側にスイッチを切り替える。その結果、本実施形態によれば、受信信号の電力が自身の受信回路(図示省略)が受け入れ可能な電力範囲を超えることを避けることができ、ひいては無線通信端末10の受信回路(図示省略)を保護することができる。さらに、本実施形態においては、無線通信端末10は、上述のように判断した場合には、指向性が狭く、利得の小さいアンテナ(図示省略)を選択するようにスイッチを切り替える。その結果、本実施形態によれば、無線通信端末10からの無線基地局40に到達する送信信号の電力は低くなることから、送信信号の電力が無線基地局40の受信回路(図示省略)が受け入れ可能な電力範囲を超えることを避けることができ、ひいては無線基地局40の受信回路を保護することができる。
加えて、本実施形態においては、無線通信端末10は、他の無線通信端末10やサーバ等と位置情報や高度情報をやりとりすることなく、自身だけで上述の判断を行うことができることから、無線通信端末10の構成や処理が複雑になることを避け、さらには処理時間の増加を避けることができる。以下、このような本発明の実施形態の詳細を順次説明する。
<システム構成>
まずは、本実施形態に係る無線通信システム1の構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示した説明図である。図1に示すように、本実施形態の無線通信システム1は、無線通信端末(無線通信装置)10及び無線基地局40を含む。以下に、無線通信システム1に含まれる各装置の概要について説明する。
(無線通信端末10)
無線通信端末10は、後述する無線基地局40から放出される無線信号を受信したり、無線基地局40へ無線信号を送信したりすることができる。当該無線通信端末10の詳細構成については後述する。
(無線基地局40)
無線基地局40は、無線基地局アンテナ(図示省略)を有し、当該無線基地局アンテナは、電磁波(無線信号)を空間に送信(放出)したり、空間中を伝播する当該電磁波を受信したりすることができる装置である。
なお、図2においては、本実施形態に係る無線通信システム1には、1個の無線基地局40と、2個の無線通信端末10とが含まれているものとして描かれているが、本実施形態においてはこれに限定されるものではない。すなわち、当該無線通信システム1には、1個又は複数の無線基地局40及び無線通信端末10が含まれていてもよい。
<ハードウェア構成>
以上、本実施形態に係る無線通信システム1の構成について説明した。続いて、図3を参照して、本実施形態に係る無線通信端末10のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、本実施形態に係る無線通信端末10のハードウェア構成の一例を示した説明図である。
図3に示すように、本実施形態に係る無線通信端末10は、アンテナ素子101、102(第1及び第2のアンテナ)と、アンテナ切替スイッチ(第1の切り替え部)103と、送受信切替スイッチ104と、送信回路部105とを有する。また、当該無線通信端末10は、受信回路部20として、RF(Radio Frequency)スイッチ(第2の切り替え部)106、109と、高周波増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)107と、減衰器108と、受信増幅器110と、RSSI(Received Signal Strength Indication)検出部111と、バンドパスフィルタ113と、ミキサ114と、発振器115と、可変利得増幅器(VGA:Variable Gain Amplifier)116と、ローパスフィルタ117と、AD(Analog Digital)コンバータ118とを有する。さらに、当該無線通信端末10は、通信制御部119を有する。また、当該無線通信端末10は、上述した一般的な音声やデータの送受信等を行うブロックに加え、電力取得部(電力検出部)120と、高度センサ(高度計測部)122と、3軸加速度センサ125とを有する。加えて、無線通信端末10は、切替制御部(制御部)30として、コンパレータ121と、記憶装置(記憶部)123と、算出部124と、鉛直方向加速度検出部(加速度検出部)126と、ANDゲート127とを有する。以下に、無線通信端末10のハードウェアに含まれる各ブロックの詳細について説明する。
(アンテナ素子101、102)
アンテナ素子101、102は、所望の帯域の無線信号を送受信可能に構成されており、アンテナ切替スイッチ103の各アンテナポート(図示省略)にそれぞれ接続されている。さらに詳細には、アンテナ素子(第2のアンテナ)102は、アンテナ素子(第1のアンテナ)101に比べて利得(増幅度)が低く、且つ、指向性の範囲が狭くなっている。
(アンテナ切替スイッチ103)
アンテナ切替スイッチ103は、2つアンテナポート(図示省略)及び1つの送受信ポート(図示省略)を有し、送受信ポートを、2つのアンテナポートの間で、すなわち、アンテナ素子101、102の間で、選択的に切り替え可能に構成されている。アンテナ切替スイッチ103の送受信ポートには、無線通信端末10の送受信を切り替える送受信切替スイッチ104のアンテナ側ポート(図示省略)が接続されている。詳細には、アンテナ切替スイッチ103の切替によって、アンテナ素子101、102のいずれかが、上記アンテナポート及び上記送受信ポートを介して、無線通信端末10の送受信ブロック(詳細には、受信回路部20や送信回路部105)に接続されることとなる。なお、当該アンテナ切替スイッチ103は、通信制御部119を介して、切替制御部30によって制御される。
(送受信切替スイッチ104)
送受信切替スイッチ104は、1つのアンテナ側ポート(図示省略)、1つの送信ポート(図示省略)、及び1つの受信ポート(図示省略)を有し、アンテナ側ポートに対して電気的に接続するポートを、送信ポートと受信ポートとの間で選択的に切り替え可能に構成されている。送受信切替スイッチ104の送信ポートには、無線信号の送信を行う送信回路部105が接続されている。また、送受信切替スイッチ104の受信ポートには、無線信号の受信を行う受信回路部20が接続されている。詳細には、当該受信ポートには、受信回路部20のRFスイッチ106の入力ポート(図示省略)が接続されることとなる。すなわち、無線信号の受信時には、アンテナ側ポートと受信ポートとが電気的に接続される。これにより、アンテナ素子101、102により空間の無線信号(電波)がRFスイッチ106の入力ポートに供給される。一方、無線信号の送信時には、アンテナ側ポートと送信ポートとが電気的に接続される。これにより、送信回路部105からの無線信号は、アンテナ素子101、102のいずれかに供給される。なお、送受信切替スイッチ104は、通信制御部119によって制御される。さらに、当該受信ポートには、受信信号の電力を取得する電力取得部120も接続されている。
(送信回路部105)
送信回路部105は、無線信号の送信を行うためのブロックであり、例えば、PA(Power Amplifier)(図示省略)等を含む。先に説明したように、送信時には、送受信切替スイッチ104のアンテナ側ポート(図示省略)と送信ポートとが電気的に接続され、送信回路部105からの送信信号がアンテナ素子101、102のいずれかに供給される。これにより、当該送信信号が無線信号(電波)として、アンテナ素子101、102から空間に放射される。なお、図3においては、送信回路部105の詳細な構成については図示を省略している。
(RFスイッチ106、109)
RFスイッチ106は、1つの入力ポート(図示省略)、及び、2つの出力ポート(図示省略)を有し、当該入力ポートに対して電気的に接続するポートを、2つの出力ポートとの間で選択的に切り替え可能に構成されている。一方の出力ポートには、LNA107の一方の端子(図示省略)が接続されており、他方の出力ポートには、減衰器108の一方の端子(図示省略)が接続されている。従って、RFスイッチ106は、入力ポートを介して、送受信切替スイッチ104の受信ポート(図示省略)から供給された無線信号を、LNA107及び減衰器108のうちのいずれかに供給する、すなわち、上記無線信号の信号経路を、LNA107と減衰器108との間で切り替えることができる。
また、RFスイッチ109は、2つの入力ポート(図示省略)、及び、1つの出力ポート(図示省略)を有し、当該出力ポートに対して電気的に接続するポートを、2つの入力ポートとの間で選択的に切り替え可能に構成されている。一方の入力ポートには、LNA107の他方の端子(図示省略)が接続されており、他方の入力ポートには、減衰器108の他方の端子(図示省略)が接続されている。さらに、出力ポートには、受信増幅器110が接続されている。従って、RFスイッチ109は、LNA107又は減衰器108から供給された無線信号を、受信増幅器110に供給する、すなわち、上記無線信号の信号経路を、LNA107と減衰器108との間で切り替えることができる。
さらに、RFスイッチ106、109は、通信制御部119を介して、切替制御部30によって制御される。
(LNA107)
LNA107は、入力された受信信号の電力値(信号レベル)を設定された利得に増幅して出力する。本実施形態においては、LNA107を設けることで、例えば、空間伝搬に伴い減衰した受信信号の電力値を好適な値にすることができ、ひいては無線通信端末10内で好適な態様で受信信号を復調することができる。
(減衰器108)
減衰器108は、例えば、可変減衰器であって、入力された受信信号の電力値(信号レベル)を可変に減衰して出力することができる。詳細には、減衰器108は、通信制御部119の制御により減衰量を調整できる回路から構成されることができる。減衰器108は、高電力値の受信信号が入力された場合に、LNA107による増幅を回避するためのバイパス回路であるといえる。なお、本実施形態においては、減衰器108の代わりに、減衰量が固定された減衰器を用いてもよく、もしくは、上記LNA107に比べて利得(増幅度)が小さなLNAを用いてもよい。
(受信増幅器110)
受信増幅器110は、RFスイッチ109を介して、LNA107又は減衰器108から供給された受信信号を増幅して、ミキサ114に出力する。なお、受信増幅器110で増幅された受信信号は、バンドパスフィルタ113を介することで、当該受信信号に含まれる所定の周波数帯域の信号成分がミキサ114に供給されることとなる。
(RSSI検出部111)
RSSI検出部111は、RFスイッチ109の出力ポート(図示省略)と接続されており、RFスイッチ106、109の切替に伴い利得が制御された受信信号の電力値(信号レベル)を検出し、当該電力値の検出結果に基づく制御信号を通信制御部119に供給する。詳細には、RFスイッチ109からの受信信号は、例えば、スプリッタ等により分波され、当該RSSI検出部111と、上記受信増幅器110とに供給されることとなる。
(バンドパスフィルタ113)
バンドパスフィルタ113は、抵抗、コンデンサ、インダクタ等の素子からなり、一方の端子(図示省略)が上記受信増幅器110に接続され、他方の端子(図示省略)がミキサ114に接続される。バンドパスフィルタ113は、受信増幅器110から供給された受信信号のうち、所定の周波数帯域の信号成分を選択的に通過させ、当該所定の周波数帯域以外の周波数を持つ信号成分を減衰させる。
(ミキサ114)
ミキサ114は、例えば複数のトランジスタ等の半導体素子からなり、上述したバンドパスフィルタ113と接続され、バンドパスフィルタ113から供給された受信信号を、当該受信信号に比べて低い周波数の信号に周波数変換することができる。詳細には、ミキサ114は、供給された受信信号と、発振器115からの局部発振信号とを乗算することより、供給された受信信号の周波数と局部発振信号の周波数との和及び差に対応する周波数を持つ信号を取得することができる。そして、ミキサ114によって周波数変換された信号は、可変利得増幅器116に供給されることとなる。
(発振器115)
発振器115は、例えば、水晶発振器(図示省略)と、位相比較器(図示省略)、分周器(図示省略)、チャージポンプ(図示省略)及びループフィルタ(図示省略)で構成されるPLL(Phase Locked Loop)シンセサイザとで構成され、上述したミキサ114に接続される。発振器115は、所望の周波数を持つ局部発振信号を精度良く、且つ、安定的に生成し、生成した局部発振信号を上述したミキサ114に出力する。すなわち、発振器115は、ミキサ114における周波数変換の基準となる信号を発振することができる。
(可変利得増幅器116)
可変利得増幅器116は、ミキサ114からされた信号の電力値(信号レベル)の大小に限らず、当該信号の電力値が所定のレベルとなるように、当該信号を増幅する。なお、可変利得増幅器116の利得は、通信制御部119により、RSSI検出部111による受信信号の電力値の検出結果に基づき制御される。
(ローパスフィルタ117)
ローパスフィルタ117は、抵抗、コンデンサ、インダクタ等の素子からなり、可変利得増幅器116から供給された信号のうち、低周波成分を選択的に通過させることにより、当該低周波成分をADコンバータ118に供給する。
(ADコンバータ118)
ADコンバータ118は、例えばオペアンプ、トランジスタ、抵抗等を含む回路からなり、ローパスフィルタ117から供給された信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、ADコンバータ118は、変換したデジタル信号を通信制御部119に供給する。
(通信制御部119)
通信制御部119は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はマイコン等の算術理論演算素子により構成され得る。通信制御部119は、送信信号の生成(変調)や、ADコンバータ118から供給される受信信号の復調を行うことができる。また、通信制御部119は、RSSI検出部111から受信信号の電力値の検出結果に基づく制御信号の供給を受けて、当該検出結果に基づき可変利得増幅器116の利得を制御することができる。さらに、通信制御部119は、無線通信端末10の作業員の操作等に応じて、送受信切替スイッチ104を切り替えることができる。
加えて、通信制御部119は、切替制御部30のANDゲート127から供給される制御信号に基づき、RFスイッチ106、109やアンテナ切替スイッチ103を切り替える制御を行うことができる。詳細には、電力取得部120による電力値の検出結果が閾値(第2の閾値)以上であり、算出部124による統計処理値の算出結果が閾値(第1の閾値)以上であり、且つ、3軸加速度センサ125によって無線通信端末10の移動による鉛直方向の加速度が検出された場合には、切替制御部30は、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っていると判断し、上記ANDゲート127から通信制御部119へ制御信号が供給される。そして、通信制御部119は、供給された制御信号に基づいて、受信時(受信フェーズ)においては、RFスイッチ106、109を減衰器108側に切り替え、送信時(送信フェーズ)においては、アンテナ切替スイッチ103をアンテナ素子102側に切り替える。
(電力取得部120)
電力取得部120は、送受信切替スイッチ104から供給された受信信号の電力値を取得(検出)し、当該電力値の取得結果を示す情報をコンパレータ121に出力する。
(コンパレータ121)
コンパレータ121は、電力取得部120から受信信号の電力値の検出結果を示す情報を取得し、取得した当該情報を所定の閾値(第2の閾値)と比較する。そして、コンパレータ121は、受信信号の電力値が上記閾値以上の場合には、所定の制御信号をANDゲート127の入力端子(図示省略)の1つに供給する。すなわち、コンパレータ121は、受信信号の電力値の検出結果が上記閾値を超えたことを検出し、出力する回路であるといえる。
(高度センサ122)
高度センサ122は、無線通信端末10の位置する高度を継続して一定周期で計測する装置であり、当該計測結果に基づく高度情報を算出部124や記憶装置123に出力する。例えば、高度センサ122は、気圧変化に基づいて、高度を計測する装置であることができる。なお、高度センサ122によって取得された高度情報は、後述する記憶装置123に格納されることが好ましく、さらに、電源再投入後であっても、格納された高度情報は記憶装置123に保持されることが好ましい。
(記憶装置123)
記憶装置123は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、無線通信端末10の各機能部が機能するためのプログラムやパラメータを格納する。例えば、記憶装置123は、高度センサ122によって過去に計測された複数の高度情報や、計測された複数の高度情報から得られた統計処理値(パラメータ)等を格納する。なお、記憶装置123は、不揮発性の記憶装置であることが好ましく、上述の高度情報や統計処理値を電源再投入後であっても保持することが好ましい。
(算出部124)
算出部124は、例えば、DSP、FPGA、またはマイコン等により構成され、高度センサ122によって過去に計測された複数の高度情報から統計処理値を算出する。さらに、算出部124は、例えば、算出した統計処理値を参照して、直近に計測された高度情報が過去に得られた複数の高度情報に対してどの程度異常であるかを示す指標を算出する。そして、算出部124は、上記指標に基づいて、現時点での無線通信端末10が高所に存在するか否かの判断を行い、当該判断結果に基づく制御信号を、ANDゲート127の他方の入力端子に供給する。すなわち、本実施形態においては、算出部124は、単純に検出された高度情報を閾値と比較するのではなく、直近に得られた高度情報が、過去に得られた複数の高度情報に対してどの程度の異常値であるのかを示す指標を用いることにより、現時点で、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っている可能性があるかどうかを判断している。言い換えると、本実施形態においては、現時点での無線通信端末10の位置する高度情報が、過去に計測された高度情報に比べて、顕著に高い値を持つかどうかを判断することにより、現時点での無線通信端末10が高所に存在するか否かの判断を行う。本実施形態においては、このような判断方法を用いることにより、現時点での無線通信端末10が高所に存在するか否かの判断の精度をより高めることができる。
例えば、算出部124は、過去の高度情報(直近の電源投入前に計測された高度情報も含むことが好ましい)の集合に対する統計処理で算出した当該集合における重心(平均値)に対する、直近に計測された高度情報の距離であるマハラノビス距離を、直近に計測された高度情報の異常の程度を示す指標として算出する。そして、算出部124は、算出したマハラノビス距離が所定の閾値(第1の閾値)以上であった場合には、現時点での無線通信端末10が高所に存在する可能性があるものとして、当該判断結果に基づく制御信号を、ANDゲート127の他方の入力端子に供給する。なお、当該マハラノビス距離は以下の数式(1)を用いて算出することができる。
Figure 0007131401000001
なお、算出部124によって算出された平均値、共分散行列及びマハラノビス距離等は、統計処理値として、上述した記憶装置123に格納されることが好ましく、さらに、電源再投入後であっても記憶装置123に保持されることが好ましい。
さらに、本実施形態においては、上述したようなマハラノビス距離を利用して、現時点での無線通信端末10が高所に存在するか否かの判断を行うことに限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、上記マハラノビス距離の代わりに、高度センサ122によって計測された複数の高度情報に基づくクラスタ分析に基づき、高所か否かを分類し、直近に計測された高度情報がいずれかに分類して得られた分類結果を用いてもよい。また、本実施形態においては、例えば、高度センサ122によって計測された複数の高度情報に対して正解ラベル(高所か否か)を付して機械学習させ、機械学習によって得られた情報に基づいて、直近に計測された高度情報をいずれかに分類して得られた分類結果を用いてもよい。
(3軸加速度センサ125)
3軸加速度センサ125は、無線通信端末10の移動による3軸方向の加速度を計測する装置である。本実施形態においては、無線通信端末10の鉛直方向の移動を検出できればよいことから、3軸加速度センサ125の代わりに、鉛直方向の加速度を計測する加速度センサを用いてもよい。
(鉛直方向加速度検出部126)
鉛直方向加速度検出部126は、3軸加速度センサ125から計測結果を示す情報を取得し、取得した当該情報に基づいて、無線通信端末10の鉛直方向の移動による鉛直方向の加速度を検出する。そして、鉛直方向加速度検出部126は、無線通信端末10の鉛直方向の加速度を検出した場合には、所定の制御信号をANDゲート127の入力端子の1つに供給する。ところで、高度センサ122によって無線通信端末10が高所に存在することが検出された場合であっても、無線通信端末10を保持する作業員等が無線基地局40に昇っている場合だけでなく、例えば、当該作業員が山岳地帯等に移動している場合もある。そこで、本実施形態においては、無線通信端末10の移動による鉛直方向の加速度を検出し、且つ、上記統計処理値を参照することにより、無線通信端末10を保持する作業員等が無線基地局40に昇っている場合と、例えば当該作業員が山岳地帯等に移動している場合とを切り分けることができる。従って、本実施形態によれば、鉛直方向の加速度や統計処理値を利用して、上述の切り分けを行うことができることから、シンプルな構成の無線通信端末10であっても、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っているかどうかを精度良く判断することができる。
(ANDゲート127)
ANDゲート127は3つの入力端子(図示省略)を有し、入力端子の1つがコンパレータ121に接続されており、入力端子の他の1つが算出部124に接続されており、入力端子の更なる他の1つが鉛直方向加速度検出部126に接続されている。また、ANDゲート127は、出力端子が通信制御部119に接続されている。そして、ANDゲート127は、コンパレータ121、算出部124及び鉛直方向加速度検出部126のそれぞれから供給される制御信号に基づく演算結果に応じて、制御信号を通信制御部119に供給する。より具体的には、ANDゲート127は、電力取得部120による電力値の検出結果が閾値以上であり、算出部124による統計処理値の算出結果が閾値以上であり、且つ、3軸加速度センサ125によって鉛直方向の加速度が検出された場合には、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っていると判断し、上記制御信号を通信制御部119に供給する。
先に説明したように、本実施形態においては、上述した、コンパレータ121と、記憶装置123と、算出部124と、鉛直方向加速度検出部126と、ANDゲート127とは、切替制御部(制御部)30として機能する。すなわち、切替制御部30は、電力取得部120による電力値の検出結果が閾値(第2の閾値)以上であり、算出部124による統計処理値の算出結果が閾値(第1の閾値)以上であり、且つ、3軸加速度センサ125によって鉛直方向の加速度が検出された場合には、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っていると判断し、通信制御部119へ制御信号を供給する。そして、通信制御部119は、供給された制御信号に基づいて、受信時においては、RFスイッチ106、109を減衰器108側に切り替え、送信時においては、アンテナ切替スイッチ103をアンテナ素子102側に切り替えることとなる。従って、本実施形態によれば、このような複数のパラメータで判断を行うことにより、シンプルな構成を持つ無線通信端末10であっても、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っているかどうかを精度良く判断することができる。
さらに、上述した本実施形態に係る無線通信端末10のハードウェア構成はあくまで一例であり、必ずしも上述した例には限定されるものではない。具体的な例としては、上述の説明では、受信回路部20がダイレクトコンバージョン型の回路として構成されている場合を例に説明したが、当該受信回路部20がヘテロダイン型の回路として構成されていてもよい。また、上述した構成は、IC等により1チップで構成されていてもよいし、一部の構成が別のチップとして構成されていてもよい。より具体的例としては、通信制御部119と、その他の構成とが別々のチップに設けられていてもよい。また、上述した各構成のうち一部の構成(例えば、切替制御部30)が無線通信端末10の外部の装置(例えば、クラウド上のサーバ等)に設けられていてもよい。
<動作>
以上、本実施形態に係る無線通信端末10のハードウェア構成の一例について説明した。続いて、本実施形態に係る動作の例について、受信フェーズと送信フェーズとに分けて、それぞれ図4、5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る無線通信端末10の受信フェーズにおける動作例を示すフローチャートであり、図5は、本実施形態に係る無線通信端末10の送信フェーズにおける動作例を示すフローチャートである。
(受信フェーズの動作例)
まずは、本実施形態に係る受信フェーズの動作例の詳細について説明する。図10に示すように、当該受信フェーズには、例えば、ステップS101からステップS109までの複数のステップが含まれている。以下に、受信フェーズに含まれる各ステップの詳細を説明する。
~ステップS101~
無線通信端末10は、電源が投入されると、受信回路部20をAGCにより最大利得の状態に制御して受信待ちを行う。そして、無線通信端末10は。所定の周期(より好適には、作業員が無線基地局40に昇ることで高度が変化する速度よりも早い周期)で、高度センサ122を用いて、無線通信端末10の高度を計測する。さらに、無線通信端末10は、過去に計測した複数の高度情報に基づいて、正規化された平均値と共分散行列とを算出する。
~ステップS102~
無線通信端末10は、3軸加速度センサ125を用いて、無線通信端末10の移動による加速度を計測する。
~ステップS103~
無線通信端末10は、電力取得部120を用いて、受信信号の電力値を計測する。
~ステップS104~
無線通信端末10は、高度センサ122を用いて、無線通信端末10の高度(直近の高度)を計測する。そして、無線通信端末10は、ステップS101で算出した平均値と共分散行列とに基づいて、当該ステップS104で計測された直近の高度情報のマハラノビス距離を算出する。なお、算出された平均値、共分散行列及びマハラノビス距離等は、統計処理値として、記憶装置123に格納されることが好ましく、さらに、電源再投入後であっても記憶装置123に保持されることが好ましい。
~ステップS105~
無線通信端末10は、ステップS103で算出されたマハラノビス距離が閾値(第1の閾値)以上であるかどうかを判断する。マハラノビス距離が閾値以上である場合には、動作はステップS106へ進み、マハラノビス距離が閾値以上でない場合には、動作はステップS109へ進む。
~ステップS106~
無線通信端末10は、ステップS102で計測された加速度に基づき、鉛直方向の加速度が検出されたかどうかを判断する。鉛直方向の加速度が検出された場合には、動作はステップS107へ進み、鉛直方向の加速度が検出されない場合には、動作はステップS109へ進む。
~ステップS107~
無線通信端末10は、ステップS103で計測された電力値が閾値(第2の閾値)以上であるかどうかを判断する。電力値が閾値以上である場合には、動作はステップS108へ進み、電力値が閾値以上でない場合には、動作はステップS109へ進む。
~ステップS108~
本実施形態においては、無線通信端末10は、ステップS105、S106、S107が同時に成り立つ場合、すなわち、電力値の検出結果が閾値以上であり、マハラノビス距離が閾値以上であり、且つ、鉛直方向の加速度が検出された場合には、無線通信端末10を保持する作業員は無線基地局40を昇った、又は昇っているものと判断する。そして、無線通信端末10は、上記判断に基づき、RFスイッチ106、109を減衰器108側に切り替える。このような制御により、受信信号は、減衰器108を介して受信増幅器110に供給され、受信増幅器110により増幅された後、バンドパスフィルタ113及びミキサ114を介して可変利得増幅器116に供給されることとなる。
一方、無線通信端末10は、ステップS105、S106、S107のうちの1つでも成り立たない場合、すなわち、電力値の検出結果が閾値以上であり、マハラノビス距離が閾値以上であり、且つ、鉛直方向の加速度が検出された場合が成立しないには、無線通信端末10を保持する作業員は無線基地局40を昇っていないと判断する。そして、無線通信端末10は、RSSI検出部111を用いて、受信信号が通常運用時の電力範囲であることを確認する。さらに、無線通信端末10は、受信信号が上記電力範囲であることを確認できた場合には、上記判断に基づき、RFスイッチ106、109をLNA107側に切り替える。このような制御により、受信信号は、減衰器108を介して受信増幅器110に供給され、受信増幅器110により増幅された後、バンドパスフィルタ113及びミキサ114を介して可変利得増幅器116に供給されることとなる。
~ステップS109~
そして、可変利得増幅器116に供給された受信信号は、当該可変利得増幅器116で電力値が所定のレベルとなるように制御(AGC制御)され、ADコンバータ118でアナログ信号からデジタル信号に変換されたうえで復調される。
(送信フェーズの動作例)
次に、送信フェーズの動作例の詳細について説明する。図5に示すように、本実施形態に係る送信フェーズには、例えば、ステップS201からステップS204までの複数のステップが含まれている。以下に、送信フェーズに含まれる各ステップの詳細を説明する。
本実施形態においては、無線通信端末10は、送信モードに設定されない限り、受信待ちの状態にあるものとする。従って、本実施形態においては、送信モードに設定された時点では、無線通信端末10を保持する作業員は無線基地局40が昇った、又は昇っているかどうかの判断されていることとなる。
~ステップS201~
無線通信端末10は、RFスイッチ106、109が減衰器108側に切り替えられているか否かを判断する。RFスイッチ106、109が減衰器108側に切り替えられている場合には、動作はステップS202へ進み、RFスイッチ106、109が減衰器108側に切り替えられていない場合には、動作はステップS204へ進む。
~ステップS202~
そして、無線通信端末10は、アンテナ切替スイッチ103をアンテナ素子102側に切り替える。このような制御により、送信信号は、利得(増幅度)が低く、且つ、指向性の範囲が狭いアンテナ素子102から放出されることとなる。
~ステップS203~
そして、無線通信端末10は、送受信切替スイッチ104を送信回路部105側に切り替える。このような制御により、無線通信端末10は、送信を行うことができる。
~ステップS204~
無線通信端末10は、送信を開始する。
<<まとめ>>
以上説明したように、本実施形態によれば、シンプルな構成を用いて、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っているかどうかを精度良く判断し、判断結果に応じて、無線通信端末10及び無線基地局40の受信回路を保護することが可能な無線通信端末10及び無線通信システム1を提供することができる。
詳細には、本発明の実施形態においては、無線通信端末10の受信信号の電力値の検出結果が閾値以上であり、無線通信端末10の位置する高度の高度情報を処理して得られた統計処理値が閾値以上であり、且つ、無線通信端末10の鉛直方向の加速度が検出された場合に、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っていると判断する。本実施形態によれば、このような複数のパラメータで判断を行うことにより、シンプルな構成を持つ無線通信端末10であっても、上記判断を精度よく行うことができる。
さらに、本実施形態においては、高度情報については、単純に検出された高度情報を閾値と比較するのではなく、過去に得られた複数の高度情報と、直近に計測された高度情報とを統計処理し、例えば、直近に得られた高度情報が、過去に得られた複数の高度情報に対してどの程度の異常値であるのかを示す指標を用いることにより、上記判断の精度をより高めることができる。
そして、本実施形態においては、無線通信端末10は、無線通信端末10を保持する作業員が無線基地局40を昇っていると判断した場合には、例えば、自身が受信する受信信号の電力を減衰することができる減衰器108側にRFスイッチ106、109を切り替える。その結果、本実施形態によれば、受信信号の電力が自身の受信回路部20が受け入れ可能な電力範囲を超えることを避けることができ、ひいては無線通信端末10の受信回路部20を保護することができる。さらに、本実施形態においては、無線通信端末10は、上述のように判断した場合には、指向性が狭く、利得の小さいアンテナ素子102を選択するようにアンテナ切替スイッチ103を切り替える。その結果、本実施形態によれば、無線通信端末10からの無線基地局40に到達する送信信号の電力は低くなることから、送信信号の電力が無線基地局40の受信回路(図示省略)が受け入れ可能な電力範囲を超えることを避けることができ、ひいては無線基地局40の受信回路を保護することができる。
加えて、本実施形態によれば、無線通信端末10は、他の無線通信端末10やサーバ等と位置情報や高度情報をやりとりすることなく、自身だけで上述の判断を行うことができることから、無線通信端末10の構成や処理が複雑になることを避け、さらには処理時間の増加を避けることができる。
<<補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した本発明の実施形態に係る動作は、必ずしも記載された順序に沿って動作又は処理されなくてもよい。例えば、上記動作の各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの動作方法又は処理方法についても、必ずしも記載された方法に沿って動作又は処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって他の方法で動作又は処理されていてもよい。
1 無線通信システム
10 無線通信端末
20 受信回路部
30 切替制御部
40 無線基地局
101、102 アンテナ素子
103 アンテナ切替スイッチ
104 送受信切替スイッチ
105 送信回路部
106、109 RFスイッチ
107 LNA
108 減衰器
110 受信増幅器
111 RSSI検出部
113 バンドパスフィルタ
114 ミキサ
115 発振器
116 可変利得増幅器
117 ローパスフィルタ
118 ADコンバータ
119 通信制御部
120 電力取得部
121 コンパレータ
122 高度センサ
123 記憶装置
124 算出部
125 3軸加速度センサ
126 鉛直方向加速度検出部
127 ANDゲート

Claims (6)

  1. 第1のアンテナと、前記第1のアンテナに比べて増幅度が低く、且つ、指向性の範囲が狭い第2のアンテナと、
    受信信号を増幅する増幅器と、前記受信信号を減衰する減衰器と、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で信号経路を切り替える第1の切り替え部と、
    前記増幅器と前記減衰器との間で信号経路を切り替える第2の切り替え部と、
    継続して高度を計測する高度計測部と、
    鉛直方向の加速度を検出する加速度検出部と、
    前記受信信号の電力を検出する電力検出部と、
    前記第1及び第2の切り替え部における切り替えを制御する制御部と、
    を備える無線通信装置であって、
    前記制御部は、
    計測された前記高度から得られた統計処理値、検出された前記鉛直方向の加速度、及び、検出された前記電力に基づいて、前記無線通信装置を保持する作業員が基地局を昇っていると判断できる場合には、
    送信フェーズにおいては、前記第1の切り替え部を前記第2のアンテナ側に切り替えるように制御し、
    受信フェーズにおいては、前記第2の切り替え部を前記減衰器側に切り替えるように制御する、
    無線通信装置。
  2. 前記制御部は、
    前記統計処理値が第1の閾値を超え、
    前記鉛直方向の加速度が検出され、且つ、
    前記電力が第2の閾値を超えた場合に、
    前記無線通信装置が前記基地局を昇っていると判断する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記統計処理値は、前記高度計測部によって計測された複数の高度から得られる値を統計処理することによって得られた、直近に計測された高度のマハラノビス距離である、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記統計処理値は、前記高度計測部によって計測された複数の高度から得られる値をクラスタ分析又は機械学習することによって得られた、直近に計測された高度に対する分類結果である、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  5. 少なくとも、前記高度計測部によって計測された複数の高度、及び計測された前記高度から得られた前記統計処理値のいずれかを格納する記憶部を更に備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 基地局と、無線通信装置と、を含む無線通信システムであって、
    前記無線通信装置は、
    第1のアンテナと、前記第1のアンテナに比べて増幅度が低く、且つ、指向性の範囲が狭い第2のアンテナと、
    受信信号を増幅する増幅器と、前記受信信号を減衰する減衰器と、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で信号経路を切り替える第1の切り替え部と、
    前記増幅器と前記減衰器との間で信号経路を切り替える第2の切り替え部と、
    継続して高度を計測する高度計測部と、
    鉛直方向の加速度を検出する加速度検出部と、
    前記受信信号の電力を検出する電力検出部と、
    前記第1及び第2の切り替え部における切り替えを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    計測された前記高度から得られた統計処理値、検出された前記鉛直方向の加速度、及び、検出された前記電力に基づいて、前記無線通信装置を保持する作業員が前記基地局を昇っていると判断できる場合には、
    送信フェーズにおいては、前記第1の切り替え部を前記第2のアンテナ側に切り替えるように制御し、
    受信フェーズにおいては、前記第2の切り替え部を前記減衰器側に切り替えるように制御する、
    無線通信システム。
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