JP4523677B2 - 高中圧一体型タービンにおける一体形ノズル室 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高圧タービン部と中圧タービン部とを同一車室内に収納した、高中圧一体型タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高中圧一体型タービンについて、図2に基づいて説明する。図2は同高中圧一体型タービンの要部を部分的に区画して、縦断面で示したものである。
【0003】
1は高圧タービン部で、主蒸気入口管3から蒸気を供給される。主蒸気入口管3から導入された蒸気は、ノズル室4を経て加速され、翼環5に支持された仕切板にはめ込まれた調速段ノズル6から噴出する。
【0004】
次いでこの蒸気の主流は、第1段静翼7、第1段動翼8と流れ、更に後続の第2段以降に順次送られてタービンに回転力を与え、最終段落に続いて配置された高圧排気室9から高圧排気管10を経て、図示省略のボイラーの再熱部へと循環される。
【0005】
一方、前記ノズル室4の隣には、ロータ軸15との間をシール16したダミー環11が配置されており、このダミー環11により中圧タービン部2が区画されている。
【0006】
なお、12は中圧蒸気管で、前記高圧排気管10からボイラーの再熱部に至り再熱された蒸気を供給され、中圧第1段静翼13、中圧第1段動翼14、更に後続する段落を経て順次蒸気を送り、前記高圧タービン部1と共働して、タービンを回転する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の高中圧一体型タービンでは、主蒸気入口管3に続いて配置されたノズル室4、及びこれに続く調速段ノズル6を支持した翼環5、更に前記ノズル室4に隣接され高圧タービン部1と中圧タービン部2とを区画するダミー環11はそれぞれ別体として構成され、それぞれ別個独立にタービン車室等に固定されている。
【0008】
従ってこれらの部材を軸方向及び水平方向で位置決めし、更には高速で回転するロータ軸15等との位置取りを行ってこれを支持するための機構が必要であり、これらの部位の構造をコンパクト化することが困難なものであった。
【0009】
しかも、このように部材が複数に別れて個々に独立した構造物になると、リーク箇所も必然的に多くなり、性能低下の原因となることは避けがたいものであった。
【0010】
本発明は従来の高中圧一体型タービンにおける、このような問題点を解消して、よりコンパクトにして、しかもリーク等に起因する性能低下を防止したものを提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたもので、高圧タービン部の主蒸気入口部に配置されるノズル室部と、翼環部と、ダミー環部とを一体に形成して一体形ノズル室を構成するとともに、当該一体形ノズル室は、車室の内面から中圧タービン部側に向かって突出する係合部分で前記車室に対して支持されるとともに、前記ダミー環部が前記中圧タービンの第1段静翼の外輪側面と、前記中圧タービンの第1段静翼の内輪の内径側に接することを特徴とする高中圧一体形タービンにおける一体形ノズル室を提供するものである。
【0012】
すなわち、本発明は、それぞれ独立した機能を受け持つノズル室部と、翼環部と、ダミー環部とを一体に形成し、同ノズル室部、翼環部、およびダミー環部それぞれを設置支持する部位を一つで代表させたことにより、その設置部を一つに纏めてコンパクトにし、しかも一体構造であることからリーク部が大幅に減少し、性能向上に寄与するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の1形態を図1に基づいて説明する。なお、前記した従来のものと同一の部分については、図中に同一の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
【0014】
20は一体形ノズル室で主蒸気入口管3の直下流で、高圧タービン部1と中圧タービン部2とを区画する位置に配設されている。
【0015】
この一体形ノズル室20は、機能上からその各部分を区分してみると、ノズル室部20aと、調速段ノズル6及び第1段静翼7等を支持する翼環部20bと、ロータ軸15との間をシールし、かつ高圧タービン部1と中圧タービン部2とを区画するダミー環部20cとにより構成されている。
【0016】
換言すれば、一体形ノズル室20は、ノズル室部20aと、翼環部20bと、更にダミー環部20cとを一体に統合して構成されている。
【0017】
この様に構成された本実施の形態によれば、一体形ノズル室20は、多数の位置で支持する必要はなく、車室等に対して好ましい位置を選んで一か所で支持すればよいので、その支持構造をコンパクト化することができるものである。
【0018】
なお、この一体形ノズル室20において、いま前記ノズル室部20aの内圧をP0 、翼環部20bと車室との間の空間圧力をP1 、そしてダミー環部20cの外周部圧力(中圧タービン部2の入口圧力)をP3 とすれば、これら三者の圧力関係は、P3 <P1 <P0 となり、この一体形ノズル室20はダミー環部20c側で中圧タービン部2側に向かって突出する係合部分で確実に支持されるような形状に構成されている。
【0019】
なおまた、詳細図示は省略するが、調速段ノズル6は仕切板に対して90°〜180°の範囲に亘って水平面側から挿入する様にして組み立てれば、個々の調速段ノズル6相互が互いに接触しあい、隙間をなくしてリークを防止するように配設することができる。
【0020】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明してが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことは言うまでもない。
【0021】
以上本発明によれば、高圧タービン部の主蒸気入口部に配置されるノズル室部と、翼環部と、ダミー環部との三者を一体にして高中圧一体型タービンにおける一体形ノズル室を形成し、かつ、同ノズル室部、翼環部、およびダミー環部それぞれを設置支持する部位を一つで代表させたことにより、関係部位の構造をコンパクトに構成することができ、メインテナンスも簡易化し、しかもシール部分も少なくなってリーク防止効果が高まり、タービンの性能向上に大きく貢献することが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係わる高中圧一体型タービンにおける一体形ノズル室とその周囲の縦断面を示す説明図。
【図2】従来の高中圧一体型タービンの要部を部分的に区画して、縦断面で示した説明図。
【符号の説明】
1 高圧タービン部
2 中圧タービン部
3 主蒸気入口管
4 ノズル室
5 翼環
6 調速段ノズル
7 第1段静翼
8 第1段動翼
9 高圧排気室
10 高圧排気管
11 ダミー環
12 中圧蒸気管
13 中圧第1段静翼
14 中圧第1段動翼
15 ロータ軸
16 シール
20 一体形ノズル室
20a ノズル室部
20b 翼環部
20c ダミー環部
Claims (1)
- 高圧タービン部の主蒸気入口部に配置されるノズル室部と、翼環部と、ダミー環部とを一体に形成して一体形ノズル室を構成するとともに、当該一体形ノズル室は、車室の内面から中圧タービン部側に向かって突出する係合部分で前記車室に対して支持されるとともに、前記ダミー環部が前記中圧タービンの第1段静翼の外輪側面と、前記中圧タービンの第1段静翼の内輪の内径側とに接することを特徴とする高中圧一体形タービンにおける一体形ノズル室。
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JP25671097A JP4523677B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 高中圧一体型タービンにおける一体形ノズル室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25671097A JP4523677B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 高中圧一体型タービンにおける一体形ノズル室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1193607A JPH1193607A (ja) | 1999-04-06 |
JP4523677B2 true JP4523677B2 (ja) | 2010-08-11 |
Family
ID=17296396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25671097A Expired - Lifetime JP4523677B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 高中圧一体型タービンにおける一体形ノズル室 |
Country Status (1)
Country | Link |
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- 1997-09-22 JP JP25671097A patent/JP4523677B2/ja not_active Expired - Lifetime
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