本発明の一実施形態について図1ないし図20に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施の形態に係る記録再生装置20は、図1に示すように情報を記録媒体1に記録したり、該記録媒体1に記録された情報を読み出し再生したりするものである。なお、図1は、本発明の実施形態を示すものであり、記録再生装置20の要部構成を示す図である。
上記記録再生装置20が情報を記録したり読み出したりする上記記録媒体1は、本実施例では、ディスク状のホログラム記録媒体である。なお、このホログラム記録媒体とは、記録層に強い光を当て、該記録層の材料(体積記録素材)を変化させて干渉縞を作り出すことで、情報の記録を行うことができるものである。
本実施の形態に係る記録再生装置20は、図1に示すようにピックアップ部2、記録回路3、再生回路4、バッファ回路5、インタフェース回路6、アドレス検出回路7、インターバル生成回路8、メモリアドレス生成回路9(変換手段)、クロック生成回路10、およびコントローラ11を備えてなる構成である。
上記ピックアップ部2は、記録回路3から受信した情報を記録媒体1に記録したり、該記録媒体1から情報を読み出し、記録回路3または再生回路4等に出力したりするものである。本実施の形態に係る記録媒体1のようなホログラム記録媒体では、情報が2次元のページデータとして記録再生される。
すなわち、情報の記録時には、ピックアップ部2が備える2次元変調素子により、2次元の像が形成され、それが、光学系により干渉縞に変換された後、記録媒体1の記録層に記録される。上記2次元変調素子としては、液晶素子やミラーアレイ素子などのSLMが用いられる。また、記録媒体1に対する情報の記録は、ピックアップ部2が備えるレーザ発光部をパルス発光させることにより実行される。
一方、記録媒体1に記録された情報の再生時(読取り時)には、ピックアップ部2に含まれる、例えばCCD素子またはCMOS素子などの撮像素子により2次元のページデータとして再生信号が得られる。そして、ピックアップ部2は、この得られた再生信号を再生回路4に送信する。
なお、情報の再生も、上記した記録と同様にピックアップ部2に含まれるレーザをパルス発光させることにより行われる。ただし、記録媒体1が再記録されないように、再生時に記録媒体1に照射されるレーザのエネルギーを記録時よりも低く設定する。
また、ピックアップ部2は、上記したページデータ以外に、アドレスの読み出し、またはクロック生成のためのアドレス信号をアドレス検出回路7に出力するものでもある。
上記記録回路3は、記録媒体1に記録する情報とともに、記録のための、レーザのパルス発光のタイミング信号をピックアップ部2に送信するものである。更にまた、記録回路3は、記録媒体1に記録する情報に誤り訂正符号を付加するものでもある。なお、記録回路3は、ピックアップ部2に送信する情報を、インタフェース回路6を通じて、例えば、記録再生装置20の外部に設置された他の装置(外部装置)等から受信する。
インタフェース回路6は、本実施の形態に係る記録再生装置20と該記録再生装置20の外部に設けられた外部装置との間における信号の送受信に関するインタフェースを提供するものである。インタフェース回路6は、上記外部装置から受信した情報を記録回路3に送信したり、バッファ回路5のメモリに格納された、記録媒体1から読み出された情報を外部装置に送信したりする。
再生回路4は、ピックアップ部2により記録媒体1から読み出された情報の復号処理を行い、処理後の情報をバッファ回路5へ送るものである。また、この再生回路4は、ピックアップ部2により記録媒体1から読み出された、記録媒体1に関する情報を含むディスク管理情報38を、バッファ回路5を介さず、コントローラ11へ送るものでもある。なお、このディスク管理情報38についての詳細は後述する。さらにまた、この再生回路4は、再生のための、レーザのパルス発光のタイミング信号をピックアップ部2に送出するものでもある。
バッファ回路5は、再生回路4から受信した情報(ページデータ)を一時保持するものである。バッファ回路5に一旦記憶されたページデータは、インタフェース回路6を通じて、外部装置に送出される。
アドレス検出回路7は、ピックアップ部2から入力されたアドレス信号から、記録媒体1の記憶領域に設定されたクラスタ毎にアドレスを検出して、アドレスの復号処理を行うものである。なお、上記クラスタとは、記録媒体1の記憶領域において、アドレスが付与された記録ブロックのことである。アドレス検出回路7は、復号処理して得られたアドレスをコントローラ11に送信する。一方、コントローラ11では、受信したこのアドレスを利用して、記憶されている情報へのアクセス制御を初めとする各種制御を行うことができる。
また、アドレス検出回路7は、ピックアップ部2から入力されたアドレス信号から、クロック生成のためのタイミング信号を生成するものでもある。アドレス検出回路7は、生成したタイミング信号をインターバル生成回路8およびクロック生成回路10に出力する。
クロック生成回路10は、各種の回路動作に必要な基準信号であるクロック信号を生成するものである。クロック生成回路10は、生成したクロック信号をインターバル生成回路8およびメモリアドレス生成回路9に出力する。
インターバル生成回路8は、アドレス検出回路7から入力されたタイミング信号と、クロック生成回路10から入力されたクロック信号とに基づき、記録媒体1への情報の記録再生のタイミング信号である、記録レーザパルス信号および再生レーザパルス信号それぞれを生成するものである。インターバル生成回路部8は、これらの信号のうち記録レーザパルス信号を、記録回路3に、そして、再生レーザパルス信号を、再生回路4に送信する。
メモリアドレス生成回路9は、クロック生成回路10から入力されたクロック信号と、コントローラ11からの制御信号とに基づき、バッファ回路5が備えるメモリにおいて用いるメモリアドレスを生成するものである。
コントローラ11は、本実施の形態に係る記録再生装置20が備える各部の各種制御を行うものである、コントローラ11の詳細な構成については後述する。
(記録媒体の構成)
次に、上記図2に示した記録媒体1の物理的および論理的構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る記録媒体1の外観形状の一例を示す図である。
まず、図3を参照して記録媒体1の断面構造について説明する。なお、図3は、本実施の形態に係る記録媒体1の断面構造の一例を示す図であり、図2に示す記録媒体1におけるX−X´断面を示す。
記録媒体1は、図3に示すように、記録再生層30とサーボ層31との2層から構成されている。サーボ層31にはグルーブまたはピットでトラックが形成されており、アドレス情報は、これらグルーブまたはピットとして記録されている。記録再生層30は、ページデータを記録する層であり、フォトポリマー材料などにより構成される。
続いて、図4を参照して記録媒体1の平面構造について説明する。なお、図4は、記録媒体1の平面図であり、記録媒体1を上方から見た場合の図である。この図では、記録媒体1におけるトラックが蛇行したグルーブ、すなわちウォブルとして形成されている。また、この図4において円で示されている部分が1つのページデータに相当しており、図4に示すようにページデータを重ねて記録することにより、多重記録を実現することができる。このように本実施の形態に係る記録媒体1では、ページデータを多重記録することにより、記録密度を向上させている。
次に、記録媒体1に記録されるアドレス情報とページデータとの関係を、図5(a)および図5(b)を参照して説明する
図5は、上記サーボ層31に記録されているアドレス情報と、上記記録再生層30に記録されるページデータとの関係を示す図であり、同図(a)はアドレス情報の構成を示し、同図(b)は、記録再生層30に記録されるページデータの構成を示している。
なお、本実施例では、トラックはトラック番号1からNまでのN本あるものとし、それぞれのトラックは、クラスタ番号1から120までの120個のクラスタに分割されるものとする。なお、このクラスタが、アドレスが付与される最小単位となる。
この各クラスタには、トラック番号およびクラスタ番号から生成されるアドレス情報、ならびに補助情報が記録されている。ここで、補助情報とは、記録再生装置20の動作を制御するために用いられる付加的な情報である。
また、図5(b)に示すように、各トラックはページ番号1から12000までの12000個のページデータから成っている。よって、本実施例では、上述したように1トラックにつき120個のクラスタに分割されているため、1クラスタ当りには100ページのページデータが記録されることになる。なお、この1ページは、記録媒体1における情報(ページデータ)の最小の記録単位であり、1ページの記憶容量を本実施例では1MBとする。
なお、記録媒体1に対するページデータの記録再生は、1ページ単位で行われるが、従来の記録再生装置20との整合性を取るために、1ページを、例えば2048ビットのセクタに細分化し、セクタ単位で外部へ入出力可能となるように構成してもよい。ただし、このセクタはあくまでも、仮想的な単位であり、1ページ単位で記録再生されるデータの一部のみを選択して入出力することにより、セクタ単位でのデータ入出力を可能とする。
ところで、記録媒体1では、記録再生層30において各トラックに割り当てられたページ番号そのものに関する情報は、上記アドレス情報として得ることができない。そこで、記録再生装置20が、記録媒体1における特定のページにアクセスするためには、まず、このページのページ番号に基づきクラスタ番号を求める。例えば、125ページにアクセスする場合、125ページは、2番目のクラスタの25番目のページに相当するため、クラスタ番号2のクラスタにアクセスする。
なお、上述したように各クラスタ番号にはアドレス情報が割り当てられているため、このクラスタ番号2のアドレス情報は取得可能である。したがって、125ページにアクセスする場合、該ページを含むクラスタ(クラスタ2)に対して上記アドレス情報を参照することによりアクセスすることができる。
次に、クラスタ番号2のクラスタの先頭から25番目のページ位置を検出し、そのページデータを再生する。このページ位置を特定する信号は、上記した再生レーザパルス信号であり、インターバル生成回路8において生成される。すなわち、本実施の形態に係る記録再生装置20では、再生時において、読み出したいページ位置で、再生レーザパルス信号が出力され、所定のページデータが再生される。
このように、本実施の形態に係る記録媒体1のような高密度の記録媒体では、比較的容量の小さな単位でアドレスを付与することが困難となる。そこで、本実施の形態に係る記録再生装置20では、上記のように、各クラスタの実アドレス中を細分化し、それぞれ細分化された部分には、ハードウェア的に生成するタイミング信号(再生レーザパルス信号)を基にアクセスするように構成している。このため、記録再生装置20は、アドレス情報の記録に特に工夫を加えることなく、容易な構成で、細分化された領域にアクセスが可能となる。
なお、本実施例では、トラック番号とページ番号との組合せを物理アドレスと呼ぶ。例えば、この物理アドレスは、290トラックの1399ページの場合、前半5桁をトラック番号、後半5桁をページ番号として「00290 01399 」と表すことができる。
次に、図6を参照して記録媒体1における各種情報の配置について説明する。図6は、本実施の形態に係る記録媒体1における各種情報の配置の一例を示す図である。なお、図6において、上層側、すなわちディスク管理情報領域(管理領域)32aが配されている側が記録媒体1の内周であり、下層側、すなわちディスク管理情報領域(管理領域)32bが配されている側が外周である。
したがって、記録媒体1では、内周側から、ディスク管理情報領域32a、交代領域33a、ユーザデータ領域(記録領域)34、交代領域33b、ディスク管理情報領域32bの順に各領域が配置されることとなる。
上記ディスク管理情報領域(管理領域)32a・32bは、ディスク管理情報38、すなわち、ディスク情報35、ゾーン情報36、およびディフェクト情報37を記録する領域である。例えば、ディスク管理情報領域32aには、ディスク情報35a、ゾーン情報36a、およびディフェクト情報37aが記録され、ディスク管理情報領域32bには、ディスク情報35b、ゾーン情報36b、およびディフェクト情報37bが記録される。
また、上記ディスク管理情報領域32a・32b、交代領域33a・33b、ディスク情報35a、ゾーン情報36a、およびディフェクト情報37aそれぞれは、特に区別して説明する必要がない場合、ディスク管理情報領域32、交代領域33、ディスク情報35、ゾーン情報36、およびディフェクト情報37と称する。
上記ディスク情報35とは、例えば、記録媒体の1分間における回転数(rpm)を示す回転数情報(記録速度情報・読み出し速度情報)60、記録媒体の種類等を規定するバージョン情報など、記録媒体1を形成するディスクの属性に関する情報である。
上記ゾーン情報36とは、複数のトラックを1つにまとめたゾーンに関する情報である。本実施の形態に係る記録媒体1では、このゾーン毎に記録ページデータ間隔(可能間隔情報)W_Intを設定できるように構成されている。このため、このゾーンとは、記録ページデータ間隔W_Intを設定できる最小単位であると言える。なお、このゾーン情報36の詳細な説明は後述する。
また、上記記録ベージデータ間隔とは、記録再生装置20によりページデータを記録媒体1に記録する場合における、該ページデータの記録時間間隔である。
ディフェクト(欠陥)情報37は、交代領域33aおよび交代領域33bに記録された各ディフェクトページデータ(欠陥ページデータ)の交代元アドレスおよび交代先アドレスなどの情報である。すなわち、交代領域33a・33bには、一旦、ユーザデータ領域34に記録した後、誤り訂正不能と判定されたディフェクトページのデータが記録されている。
なお、この交代領域33a・33bとして必要となる記憶領域の大きさは用途によって異なるため、この交代領域33a・33bそれぞれの大きさは変更可能となっていることが好ましい。本実施の形態に係る記録媒体1では、交代領域33aおよび交代領域33bの大きさは、クラスタ単位でなく、トラック単位で変更可能となっている。
上記ユーザデータ領域34は、ページデータが記録される領域である。ところで、本実施の形態に係る記録媒体1では、ユーザデータ領域34の先頭クラスタ番号は、常に1から始まるように設定されている。しかしながら、交代領域33a・33bの大きさは、上記したように一定ではないため、ユーザデータ領域34の開始物理アドレスも一定とならない。このように、交代領域33aの大きさに応じて、ユーザデータ領域34にアクセスするためのアドレスが変更してしまうことは不都合である。
そこで、本実施の形態に係る記録再生装置20は、ユーザデータ領域において、記録されるページデータの、記録開始位置を示す開始アドレスのトラック番号が常に1となるようにアドレスの変換を行なうように構成されている。なお、このように変換され、記録されたページデータの記録順に対応するアドレスを本実施例では論理アドレスと称する。
具体的には、物理アドレスから論理アドレスへの変換は、次の演算によって行われる。すなわち、ユーザデータ領域34の開始物理アドレスのトラック番号をS、変換したい物理アドレスのトラック番号をAとすると、A−S+1という演算で実現できる。なお、各クラスタでは、前述のように、ユーザデータ領域34の先頭クラスタ番号が、常に1から始まるように設定されているため、先頭ページアドレスは常に1となる。
このように、上記論理アドレスを指定することにより、記録媒体1に記録された情報にアクセスする構成とすることで、記録再生装置20は、常にトラック番号1から始まるアドレスで上記情報のアクセスが可能となる。したがって、本実施の形態に係る記録再生装置20は、記録媒体1に記録された情報の入出力処理を容易とすることができる。
(ゾーン情報)
次に、上記したゾーン情報36について、図7〜図9を参照して更に詳しく説明する。なお、図7は、ゾーン情報36のデータ構造の一例を示す図であり、図8は、ゾーン情報36に含まれるゾーン情報ヘッダZI_Headerのデータ構造の一例を示す図である。また、図9は、ゾーン情報エントリのデータ構造の一例を示す図である。
ゾーン情報36は、図7に示すように、大きく3つの部分に分かれており、ゾーン情報ヘッダZI_Headerと、ゾーン情報エントリリストZI_Listと、ゾーン情報36の終わりを示すゾーン情報終端マークZI_Termとから構成される。
以下、3つの部分について詳しく説明する。まず、ゾーン情報ヘッダZI_Headerは、図8に示すように、ゾーン情報識別子ZI_IDおよび登録ゾーン数N_Zoneから成っている(ZI_Header=ZI_ID+N_Zone)。
ゾーン情報識別子ZI_IDは、ゾーン情報36の先頭を示すための識別子であり、例えば“ZI”が記録される。
登録ゾーン数N_Zoneは、登録されているゾーンの数を示しており、初期値は1で、登録されるゾーンが1つ増える毎に増加していく。
次に、ゾーン情報エントリのデータ構造について図9を参照して説明する。このゾーン情報エントリとは、各ゾーンに関する情報であり、複数のゾーンが登録されている時は、複数のゾーン情報エントリが存在することとなり、ゾーン情報36において連続したリスト(ゾーン情報エントリリストZI_List)として記録される。
各ゾーン情報エントリには、ゾーンに関する情報として、ゾーンの開始物理アドレスであるスタートアドレスST_ADRと、既に記録済みであるページデータの最終物理アドレスである最終記録位置LRAと、ページデータの記録ページデータ間隔を示す記録インターバル(間隔情報)Intervalとが記録されている。
また、各ゾーンは、トラック単位で指定されており、上記スタートアドレスST_ADRのページ番号は常に1となるように設定されている。そして、複数のゾーン情報エントリが存在する場合、記録媒体1において、ゾーン情報エントリそれぞれは、常にスタートアドレスST_ADRの昇順に整列して記録されるように設定されている。
このように、スタートアドレスST_ADRの昇順に記録されるため、情報の記録または再生時において、記録または再生する情報の物理アドレスが属するゾーンのゾーン情報エントリを迅速に検索できる。すなわち、記録または再生する対象となる情報の物理アドレスと、各ゾーン情報エントリのスタートアドレスST_ADRとを順番に、もしくは2分法等を用いて比較することにより、記録または再生する情報の物理アドレスが属するゾーンのゾーン情報エントリを迅速に検索できる。
なお、本実施の形態に係る記録再生装置20では、昇順に整列されたゾーン情報エントリについてスタートアドレスST_ADRの小さい順に、ゾーン番号1からN_Zoneの値を割り当てている。ただし、このゾーン番号は、仮想的な値であり、記録媒体1には情報として記録されず、登録ゾーン数(N_Zone)のみがゾーン情報ヘッダに記録される。
また、各ゾーン情報エントリにおいてスタートアドレスST_ADRのみを記録し、各ゾーンの最終アドレスは記録しないように構成されている。これは、各ゾーンの最終アドレスは、次のゾーンのスタートアドレスST_ADRの1ページ前までであるため、各ゾーンのスタートアドレスST_ADRから容易に計算できるからである。
なお、続くゾーン情報エントリが無く、ゾーン情報エントリが最終となる場合、該ゾーン情報エントリの最終アドレスは下記のようにして容易に求めることができる。すなわち、最終のゾーン情報エントリの最終アドレスは、ユーザデータ領域の最終アドレス(最終記録位置)と等しくなるため、ユーザデータ領域の最終アドレスを参照することにより容易に計算できる。
なお、計算処理を統一するために、ユーザデータ領域の最終アドレス+1をスタートアドレスとするダミーのゾーン情報エントリをゾーン情報エントリリストの最終エントリとして常に設ける構成としても良い。
ゾーン情報終端マークは、ゾーン情報36の終わりを示すマークであり、特定のビットパターンを記録する。例えばFFFFhなど、通常のアドレスとしては、出現しないパターンとすれば良い。
(記録処理)
次に、本実施の形態に係る記録再生装置20による、記録媒体1への情報(ページデータ)の記録処理について説明する。まず、図10を参照して記録処理に係るコントローラ11の構成を説明する。なお、図10は、本発明の実施の形態を示す図であり、記録処理に係るコントローラ11の要部構成を示すブロック図である。
記録処理に係るコントローラ11は、機能ブロックとして、情報取得部(取得手段)
51、記録ページデータ間隔算出部(算出手段)52、比較部53、ゾーン追加部(新記録領域設定手段)54、NWA算出部(位置情報算出手段)55、および記録パラメータ設定部56を備える。なお、比較部53と記録パラメータ設定部56とによって記録設定手段を実現する。
また、コントローラ11は、RAMなどの半導体記憶装置としてコントローラ記憶装置57を備えており、コントローラ記憶装置57には、記録再生装置20において、ページデータを記録および読み出し可能な時間間隔に関する情報である時間間隔情報(記録性能情報・読み出し性能情報)61と、情報取得部51によって取得された回転情報を含むディスク情報35およびゾーン情報36とが記憶される。
情報取得部51は、記録媒体1から読み出した、ディスク情報35およびゾーン情報36を、再生回路4を通じて取得するものである。情報取得部51は、これらディスク情報35およびゾーン情報36を取得するとコントローラ記憶装置57に記憶させる。
記録ページデータ間隔算出部52は、記録ページデータ間隔W_Intを求めるものである。なお、記録ページデータ間隔W_Intとは、本実施の形態に係る記録再生装置20において実現可能な記録ページ間隔である。
比較部53は、記録ページデータ間隔算出部52からの指示に応じて、記録インターバルIntervalと記録ページデータ間隔W_Intとが等しいか否かを調べるものである。
記録インターバルIntervalと記録ページデータ間隔W_Intとが等しいと判定した場合、比較部53は、記録パラメータ設定部56に、インターバル生成回路8に対して、記録ページデータ間隔W_Intおよび記録するページ数を設定するように指示する。
一方、記録インターバルIntervalと記録ページデータ間隔W_Intとが等しくないと判定した場合、比較部53はページデータの記録先として指定されているゾーンにおいて新たなゾーンを追加するように、ゾーン追加部54に指示する。
ゾーン追加部54は、比較部53からの指示に応じて、ページデータの記録先として指定されているゾーンにおいて新たなゾーンを追加するものである。なお、上記ゾーン追加部54は、新たなゾーンの追加に伴い、変更したゾーン情報36を、コントローラ記憶装置57に記憶したゾーン情報36を変更後のゾーン情報36に更新する。
NWA算出部55は、本実施の形態に係る記録媒体1において記録可能な位置を示す情報であるNWA(Next Writable address)情報(記録可能位置情報)を算出するものである。NWA算出部55は、算出結果を、ページデータの記録指示を行う外部装置などに通知するため、バッファ回路5に出力する。なお、NWA算出部55によるNWA算出方法については後述する。
記録パラメータ設定部56は、ページデータを記録媒体1に記録する前に、比較部53からの指示に応じて、インターバル生成回路8に対して記録ページデータ間隔W_Intおよび記録するページ数を設定するものである。
以下において、図11を参照して本実施の形態に係る記録再生装置20による、記録媒体1へのページデータの記録処理に関する処理フローについて説明する。なお、この図11は、本実施の形態に係る記録再生装置20による記録処理の一例を示すフローチャートである。
まず、外部装置等から、情報の記録指示が入力されると、記録再生装置20では、ピックアップ部2が記録媒体1のディスク管理情報領域32に格納された、回転数情報60を含むディスク情報35を読み出す。そして、再生回路4が、ピックアップ部2により読み出されたディスク情報35を取得する(ステップS11、これ以降S11のように称する)。
なお、本実施の形態に係る記録再生装置20では、上記回転数情報60を含むディスク情報35の読取り動作を、記録媒体1を使い始める起動時に一回だけ実行するように設定している。そして、記録再生装置20では、再生回路4がこの読取った情報をコントローラ11に送信すると、該コントローラ11における情報取得部51がディスク情報35を取得し、コントローラ記憶装置57に記憶する。
このように、回転数情報60が取得されると、該回転数情報60に基づきコントローラ11では、記録ページデータ間隔算出部52が、記録ページデータ間隔W_Intを求める(S12)。
なお、記録再生装置20は、1トラック全体について記録ページデータ間隔W_Intでページデータそれぞれを記録している。このため、この記録ページデータ間隔W_Intは、1トラック分の全ページ数で割り切れる数となる。上記記録媒体1では、図5(b)に示すように各トラックはページ番号1から12000までの12000個のページデータから成っている。よって、記録ページデータ間隔W_Intは、1トラック分の全ページ数12000を割り切れる数、すなわち、1トラック分の全ページ数12000の約数となる。なお、この12000の約数としては、例えば、80、96、100、120などが挙げられる。
ここで、記録ページデータ間隔W_Intを求めるには、まず、各記録再生装置20において、実現可能な最小の記録ページデータ間隔W_Int_minを求める。例えば、上記回転数情報60が100rpm、本実施例における記録再生装置20で記録可能な時間間隔である時間間隔情報61が5msであるとすると、下記数式(1)に示すようになり、最小の記録ページデータ間隔W_Int_minは100となる。なお、この時間間隔情報61とは、本実施の形態に係る記録再生装置20が有するSLMの更新速度であり、この時間間隔の情報については、予め、コントローラ記憶装置57に記憶されている。
W_INT_min=12000/(60/100rpm×1/5ms)=100・・・(1)
上記したように、記録ページデータ間隔W_Intは、12000の約数となる必要があるが、ここでは計算結果として12000の約数である最小の記録ページデータ間隔W_Int_min=100が得られた。このため、この計算結果である100を記録ページデータ間隔W_Intとして用いることができる。
最小の記録ページデータ間隔W_Int_minが、12000の約数とならない場合は、最小の記録ページデータ間隔W_Int_min以上でかつ、該最小の記録ページデータ間隔W_Int_minに最も近い12000の約数をW_Intとして用いれば良い。
次に、本実施の形態に係る記録再生装置20では、情報取得部51が、記録先として指定されている論理アドレスから物理アドレスを求める。そして、再生回路4に指示してその物理アドレスが存在するゾーンのゾーン情報36からゾーン情報エントリを検索させる。再生回路4は、ゾーン情報エントリを検索すると、ゾーン情報エントリに記録されている、記録インターバルIntervalを取得する(S13)。
なお、本実施の形態に係る記録再生装置20では、上記したディスク情報35の読取り時に、この記録インターバルIntervalを含むゾーン情報36も、ピックアップ部2を制御して再生回路4が読取るように構成されている。そして、コントローラ11では、情報取得部51が、この受信したゾーン情報36もディスク情報35と同様にコントローラ記憶装置57に記憶させる。
コントローラ11では、このように記録インターバルIntervalとともに、記録ページデータ間隔算出部52による算出結果を得ると、記録ページデータ間隔算出部52が、比較部53に対して、該記録インターバルIntervalと該記録ページデータ間隔W_Intとの比較を指示する。
この記録ページデータ間隔算出部52からの指示に応じて、比較部53は、記録インターバルIntervalと記録ページデータ間隔W_Intとが等しいか否かを調べる(S14)。
ここで、記録ページデータ間隔W_Int=記録インターバルIntervalの場合(S14において「YES」の場合)、記録対象となっているゾーンに対して記録ページデータ間隔W_Intで各ページデータを記録することができる。一方、記録ページデータ間隔W_Int=記録インターバルIntervalでない場合(S14において「NO」の場合)、そのゾーンには、記録ページデータ間隔W_Intでは記録できないこととなる。
このように、本実施例では、記録媒体1において管理情報として記録インターバルIntervalを記録しているため、各記録再生装置20において実現可能な記録ページデータ間隔で記録可能か否かについて容易に判別できる。また、その結果として、誤って、異なる記録ページデータ間隔で記録してしまうといった問題を防ぐことができる。
ここで、ステップS14において「NO」の場合、比較部53は、ゾーン追加部54に対して、新たなゾーンの追加を指示する。すなわち、記録対象となるゾーンにおける、ページデータの未記録領域を別のゾーンとして設定する。そして、この設定したゾーンにおいて記録再生装置20が実現可能なページ間隔でページデータを記録させるのである。
ゾーン追加部54は、この比較部53からの指示に応じて、ページデータをW_Intの間隔で記録するために、記録先として指定されている物理アドレスを含むゾーンにおいて新たなゾーンを追加する(S15)。また、新たなゾーンの追加に伴い上記ゾーン追加部54は、コントローラ記憶装置57に記憶しているゾーン情報36を、追加したゾーンを反映したゾーン情報36に変更する。
ここで、ゾーン追加部54によるゾーンの追加処理の詳細を説明する。
まず前提として、所望する、ページデータの記録先が図12(a)に示すゾーン番号iに含まれており、該ゾーン番号iの既記録領域の直後の未記録領域から記録するものとする。
この場合、図12(b)に示すように、記録開始位置以降の部分をゾーン番号i+1として新たにゾーンを追加し、ゾーン番号iのゾーン範囲を、既記録領域のみとする。なお、この図12は、本実施の形態に係る記録媒体1のゾーンiにおける記録領域の状態の一例を示す図であり、同図(a)は、ゾーンの追加処理が行われる前のゾーンiの状態の一例を示し、同図(b)は、ゾーンの追加処理後におけるゾーンiの状態の一例を示す。
このようにゾーン番号を新たに割り当てゾーンを追加した場合、ゾーン情報エントリリストも書き換える必要がある。そこで、上記したステップS15におけるゾーン情報エントリの追加処理について図13を参照して説明する。
図13は、ゾーン追加前のゾーン情報エントリリストと、ゾーン追加後のゾーン情報エントリリストとの対応関係の一例を示す図である。すなわち、図13に示す、ゾーン追加前のゾーン情報エントリリストでは、ゾーン番号iのエントリが記録されている。ここでステップS15によってゾーンが追加されると、ゾーン番号iのゾーン情報エントリの直後にゾーン番号i+1のゾーン情報エントリが追加される。それ以外のゾーン情報エントリについては、何も変更されない。
ゾーン番号i+1のゾーン情報エントリとしては、スタートアドレスST_ADR(i+1)には、記録開始位置のアドレスが記録される。また、最終記録位置LRAには、記録される情報の最終アドレスが記録される。また、記録インターバルIntervalには、ステップS12で算出した記録ページデータ間隔W_Intが記録される。
ところで上記したように、ゾーン情報エントリに記録されるスタートアドレスST_ADRのページ番号は常に1でなければならない。よって、例えば外部装置からの指示に応じてページデータを記録する場合、この記録開始位置のアドレスもページ番号が1でなければならない。
そこで、1以外のページ番号から記録開始するような指示が、外部装置から与えられないようするため、記録指示を受け付ける前に、予め記録開始可能な位置を、NWA情報として、この外部の装置に対して提供できる構成とすることが好ましい。このように、記録開始の指示を受け付ける前にNWAを提供する構成とすることにより、外部装置は、常に正しい記録開始位置を認識できる。
ここで、具体的なNWAの計算方法について説明する。なお、このNWAの計算は、コントローラ11におけるNWA算出部55によって実行される。
まず、コントローラ11においてNWA算出部55が、NWAを、ゾーン毎に計算する。ここで、対象となるゾーンの最終記録位置LRAのアドレスを(トラック番号A,ページ番号B)と表記するものとする。なお、ここで、アドレスの表記にコンマを用いているが、これは、説明の都合上、区切りがわかり易くするためであり、実際には、コンマは不要である。
そして、比較部53による比較の結果、対象となるゾーンの記録インターバルIntervalと記録ページデータ間隔W_Intとが等しい場合、NWAは最終記録位置LRAのページ番号のみ1だけ増加させれば良く、(トラック番号,ページ番号)=(A,B+1)となる。
ただし、B+1がページ番号の最大値である12000を超える場合、NWAは次のトラックの先頭としなければならないので、対象となるゾーンの最終記録位置LRAは、(トラック番号,ページ番号)=(A+1,1)となる。
また、比較部53による比較の結果、対象となるゾーンの記録インターバルIntervalと記録ページデータ間隔W_Intがと等しくない場合、情報の記録は、最終記録位置LRAの次のトラックから行われることになる。このため、最終記録位置LRAのトラック番号に1を加え、ページ番号はトラックの先頭である1となる、よって、NWAは、(トラック番号,ページ番号)=(A+1,1)となる。以上述べた計算方法により、NWAを全てのゾーンについて計算すれば良い。
以上のようにして、比較部53による比較結果を参照して、NWA算出部55が外部の装置に提供するNWAを算出することができる。
次に、ステップS14において「YES」の場合、あるいは、ステップS15によって新たにゾーンが追加されると、記録パラメータ設定部56が、記録媒体1にページデータを記録する前に、インターバル生成回路8に対して記録ページデータ間隔W_Intおよび記録するページ数を設定する(S16)。
このように、記録ページデータ間隔W_Intおよび記録するページ数が設定されると、インターバル生成回路8は、アドレス検出回路7から入力されたタイミング信号と、クロック生成回路10から入力されたクロック信号とに基づき、記録媒体1への情報の記録のタイミング信号である、記録レーザパルス信号WRを生成する。そして、インターバル生成回路8は、この信号を、記録回路3に送信する。
そして、記録回路3は、インターバル生成回路8から入力された記録レーザパルス信号に応じて、ピックアップ部2を制御して、外部装置から受け付けた情報(ページデータ)を、記録媒体1に記録する(S17)。
すなわち、ページデータを記録媒体1に記録する際、コントローラ11は、インターバル生成回路8に対して、記録レーザパルス信号WRを出力するように指示を与える。インターバル生成回路8は、コントローラ11からの指示に応じて、所定のページ数に相当する記録レーザパルス信号WRを記録回路3に出力する。この時、記録レーザパルス信号WRと同期して、インタフェース回路6から記録ページデータが送られる。記録回路3は、インタフェース回路6を通じて所定のページ数のページデータを受信すると、該ページデータを記録媒体1のユーザデータ領域に記録し、記録を終了する。
以上のように本実施の形態に係る記録再生装置20では、実現可能な最小の記録ページデータ間隔W_Intを求め、その間隔で記録を行う構成である。このため、記録再生装置20それぞれにおける記録可能な時間間隔、すなわちSLMの更新速度に応じた効率的な、ページデータの記録を実現することができる。
なお、本実の形態に係る記録再生装置20は、上述したように、記録するページデータの時間間隔を得るために回転数情報60を用いる構成であった。しかしながら、記録するページデータの時間間隔を得るために利用する情報はこの回転数情報60に限定されるものではなく、回転数の代わりに、線速度等の回転数に類似する情報を用いる構成であっても良い。
また、本実施の形態に係る記録再生装置20では、記録ページデータ間隔W_Intを求めるために、実現可能な最小の記録ページデータ間隔W_Int_minを上記数式(1)を利用して求める構成であった。しかしながら、この数式(1)に示す演算を行わず、各回転数に対応するW_Intを得るテーブルをROM等の不揮発性メモリに予め記憶しておき、このテーブルを参照してW_Intを取得する構成であっても良い。
また、本実施例では、ステップS14において、W_Int=Intervalでない場合、新しくゾーンを追加するものとしたがこれに限定されるものではない。W_Int<Intervalの場合、すなわち、対象となるゾーンで既に記録されているページ間隔よりも、短い間隔で記録できる場合、必ずしも新たにゾーンを追加する必要はない。例えば、W_Int=96、Interval=100の場合、記録再生装置20は100ページ間隔でも記録可能なので、新たにゾーンを追加せずに100ページ間隔で記録するようにしても良い。
この場合、新たにゾーンを追加しないので、ゾーン数が減らせるという利点はあるが、記録ページデータ間隔が96から100に大きくなるということは、ページデータの記録に余分な時間がかかることを意味している。例えば、記録ページデータ間隔96で記録する場合、1トラック分の12000ページを記録するには、96回転必要である。一方、記録ページデータ間隔100の場合100回転必要となる。そこでゾーン数の減少あるいは、記録の高速化のどちらを重要視するかに応じて、ゾーンを追加するのか否かを適宜選択できる構成としても良い。
(記録時におけるタイミング信号)
次に、上記した情報の記録媒体1への記録時における、タイミング信号について図14(a)、図14(b)を参照して説明する。なお、図14は、記録媒体への記録時における、タイミング信号の一例を示す図であり、同図(a)は、記録ページデータ間隔W_Int=100の場合のタイミング信号を示し、同図(b)は、記録ページデータ間隔W_Int=96の場合のタイミング信号を示している。
図14(a)において、トラック開始位置信号TRは、トラックの先頭位置を示す信号であり、アドレス検出回路7がクラスタ番号120を検出した後、次のクラスタの先頭で出力される。
次に、クラスタ信号CLは、アドレス検出回路7がアドレス信号中に含まれるクラスタマークを検出する毎に出力される信号である。クラスタマークは、識別が容易となるように、アドレス信号中の他の信号とは異なる信号パターンで構成された特殊なパターンとなっている。
クロック信号CKは、ページデータのページ位置を示す信号であり、クラスタ信号CLに基づき、クロック生成回路10に含まれるPLL回路等により生成される。すなわち、本実施例においては、1クラスタは、100ページから成っているので、1クラスタ周期を100分割するようにクロック信号CKを生成する。
記録レーザパルス信号WRは、記録のためのレーザパルスを発光させるタイミング信号であり、インターバル生成回路8で生成される。記録レーザパルス信号WRの間隔が記録ページデータ間隔となるので、所定の時間間隔となるように、コントローラがインターバル生成回路8のパラメータを設定する。
図14(a)、図14(b)では、記録レーザパルス信号WRの1周期分しか示していないが、所定のページ数が記録されるまで、これ以降も同じ間隔で記録レーザパルス信号WRが出力される。
図14(a)では、記録ページデータ間隔W_Int=100の場合であり、ページ番号1で、記録レーザパルス信号WRが出力された後、次に、ページ番号101で、記録レーザパルス信号WRが出力される。以降、201,301,・・・,11901と続いていく。11901まで1周分の記録が終わった後は、1クロック分、すなわち、1ページ分だけ位置を後ろへずらして、ページ番号2から記録を継続していく。その後は、また、100ページの間隔を置いて記録レーザパルス信号WRが出力されていく。
一方図14(b)では、記録ページデータ間隔W_Int=96の場合であり、ページ番号1で、記録レーザパルス信号WRが出力された後、次に、ページ番号97で、記録レーザパルス信号WRが出力される。以降、193,289,・・・,12000と続いていく。12000まで1周分の記録が終わった後は、1クロック分、すなわち、1ページ分だけ位置を後ろへずらして、ページ番号2から記録を継続していく。その後は、また、96ページの間隔を置いて記録レーザパルス信号WRが出力されていく。
このようにして記録した後の、1トラック分のページデータ配置を、図15(a)、図15(b)に示す。なお、この図15は、本実施の形態に係る記録媒体1における、1トラック分のページデータの配置の一例を示す図であり、同図(a)は、記録インターバルInterval=100の場合のページデータの配置を示し、同図(b)は、記録インターバルInterval=96の場合のページデータの配置を示す。
ここで、図15(a)では、上下2つの数字列が並んでいる。上側の数字列は物理アドレスのページ番号であり、トラック上の物理的な位置に沿って、順番に1から12000までの数字が割り当てられている。下側の数字列は、記録された順番に割り当てられた番号であり、論理アドレスと呼ぶ。再生時においては、記録された順番にページデータを再生しなければ、意味のあるデータが得られないため、論理アドレスの順番で読み出す必要がある。
ところが、図15(a)と図15(b)とを比較すれば容易にわかるように、記録インターバルIntervalが異なると、物理アドレスと論理アドレスの関係が異なることとなる。
本実施の形態に係る記録再生装置20では、記録媒体1に、記録インターバルIntervalを記録する構成であるため、異なる記録インターバルIntervalで記録されても、その記録インターバルIntervalに応じて、常に正しい論理アドレスを求めることができる。
以上、ページデータの記録媒体1への記録処理について説明した。以下においては、記録媒体1に記録されたページデータの再生処理について図16および図17を参照して説明する。なお、図16は、本発明の実施の形態を示すものであり、再生処理に係るコントローラ11の要部構成を示すブロック図である。また、図17は、本発明の実施形態を示すものであり、記録再生装置における再生処理の一例を示すフローチャートである。
(再生処理)
まず、本実施の形態に係る記録再生装置20による、記録媒体1に記録された情報(ページデータ)の再生処理について説明する。まず、図16を参照して再生処理に係るコントローラ11の構成を説明する。再生処理に係るコントローラ11は、機能ブロックとして、情報取得部51、再生ページデータ間隔算出部(読み出し情報算出手段)70、および再生パラメータ設定部(読み出し情報判定手段)71を備える。
また、コントローラ11は、RAMなどの半導体記憶装置としてコントローラ記憶装置57を備えており、コントローラ記憶装置57には、記憶再生装置において記録可能な時間間隔に関する情報である時間間隔情報61と、情報取得部51によって取得された回転情報を含むディスク情報35およびゾーン情報36とが記憶される。
なお、再生ページデータ間隔算出部70および再生パラメータ設定部71以外の部材は、既に図10にて説明しているためここでは説明を省略する。
再生ページデータ間隔算出部70は、回転数情報60および時間間隔情報61に基づき、再生ページデータ間隔(読み出し可能間隔)R_Intを求めるものである。この再生ページデータ間隔R_Intとは、各記録再生装置20において再生可能な、ページデータのページ間隔である。なお、この再生ページデータ間隔R_Intの算出方法については後述する。
再生ページデータ間隔算出部70は、再生ページデータ間隔R_Intを算出すると、再生パラメータ設定部71に対して、インターバル生成回路8およびメモリアドレス生成回路9それぞれのパラメータを設定するように指示する。
再生パラメータ設定部71は、再生ページデータ間隔算出部70からの指示に応じて、
インターバル生成回路8およびメモリアドレス生成回路9それぞれにパラメータを設定するものである。より具体的には、再生パラメータ設定部71は、インターバル生成回路8に対して、適切な再生ページデータ間隔R_Int、および再生指示されたページデータのページ数を設定する。また、再生パラメータ設定部71は、メモリアドレス生成回路9に対して、情報取得部51により取得された再生対象ゾーンの記録インターバルInterval、および上記再生ページデータ間隔R_Intを設定する。
このようにしてインターバル生成回路8およびメモリアドレス生成回路9それぞれに対してパラメータを設定すると、再生パラメータ設定部71は、インターバル生成回路8に対して記録媒体1に記録されたページデータの読み出し(再生)を指示する。
以下において、図17を参照して本実施の形態に係る記録再生装置20による、記録媒体1に記録された情報の再生処理に関する処理フローについて説明する。
まず、外部の装置等から情報の再生指示が入力されると、記録再生装置20では、ピックアップ部2が記録媒体1のディスク管理情報領域32に格納された、回転数情報60を含むディスク情報35を読み出す。そして、再生回路4が、ピックアップ部2により読み出されたディスク情報35を取得する(S21)。
なお、記録再生装置20による上記ディスク情報35の読取り動作は、記録媒体1を、該記録再生装置20で使い始める起動時に一回だけ実行されるように設定されている。そして、記録再生装置20では、再生回路4がこの読取った情報をコントローラ11に送信すると、該コントローラ11における情報取得部51がディスク情報35を取得し、コントローラ記憶装置57に記憶する。
このように、回転数情報60が取得されると、該回転数情報60に基づきコントローラ11では、再生ページデータ間隔算出部70が、再生ページデータ間隔R_Intを求める(S22)。
具体的には再生ページデータ間隔算出部70は、この再生ページデータ間隔R_Intを以下のようにして求める。まず、1トラックに対して再生ページデータ間隔R_Intでページデータを再生するため、再生ページデータ間隔R_Intは、1トラック分の全ページ数12000を割り切れる数、すなわち、12000の約数でなければならない。12000の約数としては、例えば、80、96、100、120などが挙げられる。
この再生ページデータ間隔R_Intを求めるには、まず、記録再生装置20において、ページデータを再生可能とする、最小の再生ページデータ間隔R_Int_minを求める。例えば、回転数が100rpm、本実施例における記録再生装置20で再生可能な時間間隔が5msであるとすると、最小の再生ページデータ間隔R_Int_minは数式(2)に示すようにして求めることができる。
R_Int_min=12000/(60/100rpm×1/5ms)=100・・・(2)
このように回転数が100rpm、再生可能な時間間隔が5msである場合、数式(2)に示すように、本実施の形態に係る記録再生装置20では、ページデータを100ページ間隔で再生可能であることがわかる。ここで、前述のように再生ページデータ間隔R_Intは12000の約数でなければならない。上記数式(2)による算結果は、12000の約数である100であるため、この100を再生ページデータ間隔R_Intとして用いることができる。
ここでもし、数式(2)の結果、再生ページデータ間隔R_Int_minが、12000の約数でない場合は、最小の再生ページデータ間隔R_Int_min以上でかつ、この再生ページデータ間隔R_Int_minに最も近い12000の約数を再生ページデータ間隔R_Intとして用いれば良い。
次に、本実施の形態に係る記録再生装置20では、情報取得部51が、記録先として指定されている論理アドレスから物理アドレスを求める。そして、再生回路4に指示してその物理アドレスが存在するゾーンのゾーン情報36からゾーン情報エントリを検索させる。再生回路4は、ゾーン情報エントリを検索すると、ゾーン情報エントリに記録されている、記録インターバルIntervalを取得する(S23)。
なお、本実施の形態に係る記録再生装置20では、上記したディスク情報35の読取り時に、この記録インターバルIntervalを含むゾーン情報36も、ピックアップ部2を制御して再生回路4が読取るように構成されている。コントローラ11では、情報取得部51が、この受信したゾーン情報36もディスク情報35と同様にコントローラ記憶装置57に記憶させる。そして、このようにゾーン情報36をコントローラ記憶装置57に記憶させると、それ以降の該ゾーン情報36に対する処理は、この記憶されたゾーン情報に対して行われる。
このようにして、記録インターバルIntervalを取得するとともに、再生ページデータ間隔R_Intが算出されると、再生パラメータ設定部71は、インターバル生成回路8に、ステップS22で求めた再生ページデータ間隔R_Int、および再生指示されたページデータのページ数を設定する。さらに、再生パラメータ設定部71は、メモリアドレス生成回路9に対して、ステップS23で取得した再生対象ゾーンの記録インターバルInterval、および上記再生ページデータ間隔R_Intを設定する(S24)。
このようにしてインターバル生成回路8およびメモリアドレス生成回路9それぞれに対してパラメータを設定すると、コントローラ11は、記録媒体1に記録されたページデータの読み出し(再生)を指示する(S25)。すなわち、コントローラ11における再生パラメータ設定部71が、インターバル生成回路8に対して、再生レーザパルス信号RDを出力するように指示を与える。この指示に応じて、インターバル生成回路8は、所定のページ数に相当する再生レーザパルス信号RDを再生回路4に出力した後、記録媒体1からの再生を終了する。
一方、記録媒体1から読み出されたページデータは、一旦バッファ回路5に内蔵されたメモリに記憶される。この時、メモリ内の記憶位置であるメモリアドレスは、メモリアドレス生成回路9から与えられる。
このようにして、一旦バッファ回路5に記憶されたページデータは、インタフェース回路6を通して記録再生装置20の外部に出力される(S26)。
以上のようにして、記録媒体1に記録されたページデータに対する再生処理が実行される。
また、ステップS25における再生指示時のタイミング信号を図18(a)および図18(b)に示す。すなわち、図18は、記録媒体1からの情報の読み出し時(再生処理時)における、タイミング信号の一例を示す図であり、同図(a)は、記録ページデータ間隔=100の場合のタイミング信号を示し、同図(b)は、記録ページデータ間隔=96の場合のタイミング信号を示す。
なお、再生処理の場合、再生指示時のタイミング信号は、記録処理時における記録レーザパルス信号WRが再生レーザパルス信号RDとなる点を除いては、記録処理時と同様なため図18に示すタイミング信号の説明は省略する。
また、本実施の形態に係る記録再生装置20では、再生ページデータ間隔R_Intを求めるために、まず、実現可能な最小の再生ページデータ間隔R_Int_minを上記数式(2)を利用して求める構成であった。しかしながら、この数式(2)に示す演算を行わず、各回転数に対応するR_Intを得るテーブルをROM等の不揮発性メモリに予め記憶しておき、このテーブルを参照してR_Intを取得する構成であっても良い。
(メモリアドレス生成)
次に、メモリアドレス生成回路9から与えられるメモリアドレス生成について説明する。図15(a)および図15(b)に示すように、記録インターバルIntervalが異なると、物理アドレスと論理アドレスの関係が異なることとなる。ページデータの記録処理時と異なり、ページデータの再生処理時には、記録インターバルIntervalが異なる全てのゾーンに関して、ページデータを再生できなければならない。
ここで、記録インターバルIntervalと再生ページデータ間隔R_Intの組合せとして、3つの場合が考えられる。すなわち、(1)記録インターバルInterval=再生ページデータ間隔R_Int、(2)記録インターバルInterval>再生ページデータ間隔R_Int、(3)記録インターバルInterval<再生ページデータ間隔R_Intの3つである。
これら3つの場合の、読み出される順序と論理アドレスとの関係を図19(a)、図19(b)、図19(c)それぞれに示す。図19は、ページデータが読み出される順序と、該ページデータの論理アドレスとの関係の一例を示す図であり、同図(a)は、記録インターバル=再生ページデータ間隔の場合における、ページデータの読み出し順と論理アドレスとの関係を示し、同図(b)は、記録インターバル>再生ページデータ間隔の場合における、ページデータの読み出し順と論理アドレスとの関係を示し、同図(c)は、記録インターバル<再生ページデータ間隔の場合におけるページデータの読み出し順と論理アドレスとの関係を示す。
すなわち、図19(a)は前述の(1)の場合に相当し、記録インターバルIntervalと再生ページデータ間隔が等しいので、論理アドレスの順序でページデータが再生される。つまり、1番目に読み出されるのは、論理アドレス1のページデータであり、2番目に読み出されるのは、論理アドレス2のページデータである。同一のトラック内では、トラック番号は同一なので、論理アドレスのトラック番号部分は省略している。
このように、(1)の場合、ページデータは読み出された順序の通り、バッファ回路5のメモリに記憶し、そのままの順序で読み出せば良い。
つぎに、上記(2)の場合の一例を図19(b)に示す。ここでは、Interval=100、R_Int=96の例を示している。この場合、1番目に読み出されるのは、論理アドレス1のページデータであるが、2番目に読み出されるのは、論理アドレス11521のページデータであり、i番目に読み出されるのは、論理アドレス=f(f(i,96,125),100,120)のページデータである。ここで、関数fは下記数式(3)として示すことができる。
f(i,a,b)=b×MOD(i−1,a)+INT{(i−1)/a}+1・・・(3)
上記数式(3)において、MOD(X,Y)は、XをYで割った余りを求める関数であり、INT(x)は、xの小数点以下を切り捨てる関数である。また、125はR_Int=96で読み出す場合に、1回転中に読み出し可能なページ数であり、12000/96=125として求められる。同様に120は、Interval=100で記録する場合に、1回転中に記録可能なページ数であり、12000/100=120として求められる。これらの関数fの各パラメータは、コントローラ11から与えられる。
メモリアドレス生成回路9では、ページデータが読み出される毎に数式(3)により算出される論理アドレスをメモリアドレスとして生成する。よって、例えばi番目に読み出されたページデータは、そのページデータの論理アドレスに対応したメモリアドレスに記憶されることになる。これを読み出される全てのページデータについて実行すると、全ページデータは、各ページデータの記録順に応じた論理アドレスの順にメモリ上に配置されることになる。この時のデータの流れを図20に示す。
なお、この図20は、記録媒体1から読み出されたページデータの読み出し順および該ページデータの論理アドレスと、バッファ回路5のメモリ上に記憶させるページデータおよび該ページデータを格納した領域のメモリアドレスとの対応関係を示す図である。
例えば、記録媒体1から読み出された各ページデータを、読み出し順にD1、D2、・・・D12000とする。最初に読み出されたD1の論理アドレスは1なので、ページデータはバッファ回路5のメモリにおけるメモリアドレス1に記憶される。次に、読み出されるD2の論理アドレスは11521なので、バッファ回路5のメモリにおけるメモリアドレス11521に記憶される。以下、記録媒体1から読み出される全てのページデータについて、同様の処理を行えば、その結果、図20に示すようにメモリ内容(記憶されたページデータ)は、論理アドレス順に整列することとなる。
このようにして、論理アドレスの順となるようにメモリの記録領域にページデータがそれぞれ配置されるので、バッファ回路5では、メモリアドレス順にデータを読み出し、インタフェース回路6にそれらのデータを送れば良い。
つぎに、上記(3)の場合の一例を図19(c)に示す。ここでは、Interval=96、R_Int=100の例を示している。この場合、1番目に読み出されるのは、論理アドレス1のページデータであるが、2番目に読み出されるのは、論理アドレス502のページデータである。更にi番目に読み出されるのは、論理アドレス=f(f(i,100,120),96,125)のページデータである。
この場合、関数fに与えるパラメータは異なるが、処理の内容は、上記した(2)の場合と同様となる。すなわち上記数式(3)により算出されるアドレスをメモリアドレスとして生成することによって、この場合も全ページデータが、論理アドレスの順にメモリ上に配置されることとなる。
なお、記録インターバルIntervalと再生ページデータ間隔R_Intとの組合せが、上記(1)〜(3)のいずれとなるかについての判定は、再生パラメータ設定部71によって行われる。そして、上記したステップS24の処理において、再生パラメータ設定部71が、判定した結果とともに、再生対象ゾーンの記録インターバルInterval、および上記再生ページデータ間隔R_Intをメモリアレス生成回路9に出力して設定する。
以上のように本実施の形態に係る記録再生装置20では、情報取得部51により取得した記録インターバルIntervalから記録媒体1に記録されている2次元データの記録間隔を把握することができる。また、再生パラメータ設定部71による、記録インターバルIntervalと再生ページデータ間隔R_Intとの組合せに対する判定結果に応じて、メモリアドレス生成回路9が、上記記録インターバルIntervalを利用して、所定の間隔で読み出したページデータの順序を、該ページデータの記録順に変換させることができる。
つまり、記録再生装置20は、読み出されたページデータを、各ゾーンごとにバッファ回路5に含まれるメモリにおいて論理アドレス順となるように配置することができる。そしてその後、記録再生装置20は、論理アドレスに対応するメモリアドレス順にページデータをバッファ回路5から読み出し出力することができる構成である。
このため、本実施の形態に係る記録再生装置20では、再生ページデータ間隔R_Intが記録インターバルIntervalと異なる場合であっても、読み出したページデータを該ページデータの記録順とすることができる。したがって、記録間隔と再生間隔とが異なる場合であっても適切にページデータの再生を行なうことができる。
なお、本実施の形態に係る記録再生装置20では、読み出したページデータをバッファ回路5に含まれるメモリに記憶する時点で、論理アドレス順となるように、メモリアドレス生成回路9で適切なメモリアドレスを生成する構成であった。しかしながら、この構成に限定されるものではなく、一旦、読み出された順序のままメモリへ記憶し、メモリから読み出す時点で、論理アドレス順にメモリから読み出されるように、適切な読み出しメモリアドレスを生成する構成であっても良い。
また、本実施の形態に係る記録再生装置20では、記録媒体1を複数のゾーンに分けページデータの「記録処理」および「再生処理」を実行する構成であった。しかしながら、この構成に限定されるものではなく、記録媒体1全体を1つのゾーンと設定する構成であってもよい。このような構成の場合、一旦、ある記録インターバルIntervalで記録されると、その記録インターバルInterval以外では、記録できなくなるというデメリットがあるが、記録インターバルIntervalが得られれば、正しい論理アドレス順でデータを再生可能なので、再生時における効果は変わらないこととなる。また、このように、設定するゾーンを1つに限定する場合、ゾーン情報エントリリストは不要となる。
更にまた、本実施の形態に係る記録再生装置20が、規格書等で、バージョン毎に記録インターバルIntervalを規定する構成の場合、バージョン番号から間接的に記録インターバルIntervalを得るようにしても良い。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、記録再生装置20の各ブロック、特にコントローラ11が備える各機能ブロック(情報取得部51、記録ページデータ間隔算出部52、比較部53、ゾーン追加部54、NWA算出部55、記録パラメータ設定部56、再生ページデータ間隔算出部70、再生パラメータ設定部71)、およびメモリアドレス生成回路9は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、記録再生装置20は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである記録再生装置20の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記記録再生装置20に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、記録再生装置20を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。