JP4522162B2 - レンズ研削加工装置の研削水処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、未加工レンズを研削する際に用いた研削水から研削屑を分離除去するようにしたレンズ研削加工装置の研削水処理装置に関する。
従来のレンズ研削加工装置の研削水処理装置には、遠心分離器で研削屑と研削水に分離
して、分離した研削水を再利用するようにしたものがある(例えば、特許文献1、2、3
参照)。
特開2002−283236号公報 特開2003−156718号公報 特開平9−285967号公報
ところで、レンズ研削加工装置から研削水処理装置に排水される研削液には研削屑が含まれている。この研削屑は、遠心分離機内でゾル状(コロイド状)になる。このような研削屑は保水性が高いと考えられるので、研削屑を流動または攪拌させて細分化すれば、研削水の分離を容易に促すことができる。
しかしながら、上述したこれらの研削水処理装置では、単に脱水槽の回転数を上げて研削水を弾き飛ばすだけであり、脱水槽内壁もしくは底面に半固形化して付着してしまった研削屑から水分のみを弾き飛ばすには強力な駆動装置を設けなければならず、装置が大型になり、コストが掛かってしまう。
そこで、この発明の第1の目的は、装置が大型化せず且つ安価な構成で研削屑と研削水とを分離できるレンズ研削加工装置の研削水処理装置を提供することにある。
また、この発明の第2の目的は、研削屑が混在する研削水を脱水槽内部で流動または攪拌させ細分するように脱水槽の形状を工夫したことにより、脱水槽の回転数をかなり上げて研削水を弾き飛ばす必要もなく、かつコストもあまり掛ける必要もなく、容易に研削屑と研削水との分離を促すことができるレンズ研削加工装置の研削水処理装置を提供することにある。
また、この発明の第3の目的は、脱水槽の壁面を二重構造にしたことにより、より効率的に研削屑の水分を分離することができるレンズ研削加工装置の研削水処理装置を提供することにある。
そこで、上記第1,第2の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上端に開口が設けられ且つ下端に底壁が設けられていると共に研削水が透過可能に設けられた筒部、及び、前記筒部に設けられた濾過用のフィルタを有する脱水槽と、前記脱水槽が内部に配設された有底筒状の研削水捕集ケースと、前記研削水捕集ケースの底壁を上下に貫通して上端部が前記研削水捕集ケース内に突出し且つ上端部に前記脱水槽が取り付けられた回転軸と、前記回転軸を回転駆動させる駆動モータとを備えると共に、眼鏡レンズの研削加工により生じた研削屑が含まれる研削水を前記開口から前記脱水槽へ供給すると共に、前記駆動モータにより前記回転軸を介して前記脱水槽を回転させることにより、前記研削水が前記フィルタを透過させられて前記研削水捕集ケース内に捕集させられると共に、前記研削水が前記フィルタを透過する際に前記研削屑が前記フィルタに捕集させられるレンズ研削加工装置の研削水処理装置であって、前記筒部は、前記開口と前記回転軸に固定された環状蓋とを有し且つ前記研削屑および前記研削水を外周に透過可能な透過穴が設けられた内筒部と、下端を前記底壁で閉成すると共に前記内筒部と同心に設けられ且つ前記内筒部を透過した前記研削水が透過可能であって、前記底壁に向かうに従って次第に拡径する円錐状の外筒部を備えると共に、前記内筒部および前記外筒部の上端間が閉成され、且つ、前記環状蓋と前記底壁の間に間隙が形成されていることを特徴とするレレンズ研削加工装置の研削水処理装置としたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のレンズ研削加工装置の研削水処理装置において、前記回転軸に着脱可能に取り付けられた回転板が前記研削水捕集ケース内に設けられ、前記回転板と同心に前記回転板上に着脱可能に固定し且つ上部開口端に外方フランジを設けた有底筒状の内筒が前記内筒部として設けられ、前記外方フランジと前記回転板との間に前記回転板と同心に介装したテーパ状の筒体が前記外筒部として設けられ、前記内筒と前記テーパ状の筒体との上端部が前記外方フランジで閉成されていることを特徴とする。
更に、請求項3の発明は、請求項2記載のレンズ研削加工装置の研削水処理装置において、前記回転板の上面に前記回転板と同心の下側の環状溝が形成され、前記外方フランジの下面に前記回転板と同心の上側の環状溝が形成され、且つ前記下側の環状溝の径は前記上側の環状溝の径より大きく形成されていると共に、前記テーパ状の筒体の上下端部が前記上側の環状溝と前記下側の環状溝に嵌合されていることを特徴とする。
また、上述した第1,第3の目的を達成するために、請求項の発明は、請求項2又は3記載のレンズ研削加工装置の研削水処理装置において、下側の環状溝は前記回転板と同心且つ内外二重に前記回転板に設けられた下内側環状溝と下外側環状溝であり、上側の環状溝は前記回転板と同心且つ内外二重に前記外方フランジに設けられた上内側環状溝と上外側環状溝であり、前記テーパ状の筒体は上下端部が前記上内側環状溝と前記下内側環状溝に嵌合された内側の網状筒体と上下端部が前記上外側環状溝と前記下外側環状溝に嵌合された外側の網状筒体であることを特徴とする。
請求項1〜3の発明の構成によれば、装置が大型化せず且つ安価な構成で研削屑と研削水とを分離できる。しかも、研削屑が混在する研削水を脱水槽内部で流動または攪拌させ細分するように脱水槽の形状を工夫したことにより、脱水槽の回転数をかなり上げて研削水を弾き飛ばす必要もなく、かつコストもあまり掛ける必要もなく、容易に研削屑と研削水との分離を促すことができる。
また、請求項の発明の構成によれば、装置が大型化せず且つ安価な構成で研削屑と研削水とを分離できる。しかも、前記排水管により脱水槽へ前記研削水を導く入り口近傍の前記脱水槽の壁面を二重構造にしたので、より効率的に研削屑の水分を分離することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
<レンズ研削加工装置>
図1,図2において、1はこの発明に係るレンズ研削加工システムの載置台、2は載置台1上に載置されたレンズ研削加工装置である。
このレンズ研削加工装置2は、その詳細な構成の図示を省略しているが、加工室と、この加工室内に回転駆動可能に配設された研削砥石と、この研削砥石に対して昇降駆動されるキャリッジと、キャリッジに取り付けられた一対のレンズ回転軸と、研削水吹き付け用のノズルを有する。
そして、このレンズ研削加工装置2では、一対のレンズ回転軸間に未加工レンズ(眼鏡レンズ)を保持させて、キャリッジを玉型形状情報(θi,ρi)に基づいて昇降させることにより、一対のレンズ回転軸間に保持させた未加工レンズを研削砥石で玉型形状に研削加工できるようになっている。
この際、未加工レンズと研削砥石の接触部、即ち未加工レンズの研削砥石による研削部にノズルから研削水を吹き付けることにより、この研削部を冷却すると共に、研削部で生ずる未加工レンズの研削屑を加工室の底部に洗い流すようになっている。3は加工室の底部に接続された排水ホースで、この排水ホース3は研削屑を含む研削水を加工室の底部から排水する様になっている。尚、2aはレンズ研削加工装置2の操作パネルである。
この様なレンズ研削加工装置本体2の構成には周知のものが採用できるので、その詳細な構成についての説明は省略する。
<研削水処理装置>
また、載置台1の下方には研削水処理装置4が配設されている。この研削水処理装置4は、載置台1の下方に後方側に引き出し可能に配設された支持フレーム5と、支持フレーム5の天板5aに取り付けられた遠心分離器6を有する。これにより、支持フレーム5及び遠心分離器6は、レンズ研削加工装置2の下方後方に引き出し可能に組み込まれている。
(遠心分離器6)
この遠心分離器6は、図3,図4に示したように、天板5a上に固定された有底筒状で且つ上方に開放する研削水捕集ケース7を有する。この研削水捕集ケース7は底壁7aを有し、底壁7aの周縁部には互いに反対側に位置して接続孔7b,7cが形成されている。
また、遠心分離器6は、図3から明らかなように天板5a及び研削水捕集ケース7の底壁7aを貫通する回転軸8と、回転軸8に着脱可能に保持させる脱水槽9を有する。
この脱水槽(脱水籠)9は、研削水捕集ケース7の底部側に配設され且つ回転軸8の上端が貫通する円形の底蓋9aと、この底蓋9a上に同心に配設された金属板製で通水性のフィルタ支持枠10と、フィルタ支持枠10内に配設されたフィルタ11を有する。
このフィルタ支持枠10は、上端が開口する有底筒状の内筒部10aと、この内筒部10aと同心の外筒部10bと、この内筒部10aの上端と外筒部10bの上端部を連設している上壁部10cを有する。尚、底蓋9aは外筒部10bの下端を閉成している。
この内筒部10aには、研削屑が研削水と共に透過できる大きさの透過穴12(例えば、円形又はスリット状の穴)が形成されている。また、外筒部10bは、円錐状(下端に向かうに従って次第に拡径するテーパ状)に形成されていると共に、研削水が透過可能な透水穴12aを有する。
また、フィルタ11は図3,図4及び図6に示したように円錐状(下端に向かうに従って次第に拡径するテーパ状)に形成されていて、このフィルタ11は外筒部10bの内周面に嵌合されている。また、このフィルタ11は周方向に波形状(蛇腹状)に形成されている。
フィルタ11には布又は不織布等を用いることができる。この場合、研削加工される眼鏡レンズの素材と同じか類似する素材から形成した布又は不織布等を用いてフィルタ11を形成することにより、フィルタ11内に捕集される研削屑をフィルタ11と一体的に回収して再利用できる。例えば、レンズ研削加工装置2で研削される眼鏡レンズがガラスの場合にはフィルタ11をガラス繊維製の布又は不織布から形成し、或いは眼鏡レンズがプラスチックの場合にはフィルタ11を眼鏡レンズの素材と同じか又はこれに近い素材の布又は不織布から形成するとよい。尚、フィルタ11には、上述した素材以外のものを用いることもできる。しかも、フィルタ11は、10μm以下の細かい研削屑の粒子も捕捉できるようなものが用いられている。
更に、フィルタ支持枠10の内筒部10aは回転軸8の上端面に当接する環状蓋13を有し、この環状蓋13はツバ付の固定ボルト14により回転軸8の上端部に着脱可能に固定されている。この固定ボルト14は、底蓋9aの回転により締め付けられる方向のネジ山を有する。
しかも、環状蓋13は外筒部10bの下端より上方に位置していて、外筒部10bの下端は底蓋9aの周縁部に図示しないクランプ手段で着脱可能に固定されている。尚、環状蓋13と底蓋9aとの間には間隙Sが形成されている。また、内筒部10aと外筒部10bとの間には研削屑捕集空間S2が形成されている。更に、図示は省略したが底蓋9aと回転軸8とが相対回転しないようにする構造が設けられる。この構造としては、例えば底蓋9aと回転軸8との一方に凹部を設け他方にこの凹部に係合する凸部を設ければよい。
更に、遠心分離器6は、研削水捕集ケース7に着脱可能に嵌着されたケースカバー15を有する。このケースカバー15の中央には排水ホース3の下端部を外筒部10b内に挿入する挿入孔15aが形成されている。
更に、遠心分離器6は、天板5aの下面に取り付けられた下部ケース16と、回転軸8を天板5a及び下部ケース16に回転自在に保持しているベアリング17,18と、回転軸8に設けられたプーリ19と、下部ケース16に取り付けられた駆動モータ20と、駆動モータ20の出力軸20aに取り付けられたプーリ21と、プーリ19,21に掛け渡されたベルト22を有する。このプーリ19,21およびベルト22は、駆動モータ(駆動手段)20の回転を回転軸8に伝達する回転伝達手段を構成している。
また、遠心分離器6は、下部ケース16の下方に配設した研削水タンク23と、研削水タンク23の中央内に配設されて内部を排水室23aと給水室23bに区画している通水性の仕切フィルタ24と、排水室(第1研削水室)23a及び給水室(第2研削水室)23b内にそれぞれ配設されたポンプ(循環ポンプ)25及び26と、ポンプ25及び26の研削水吐出口(図示せず)に一端部がそれぞれ接続されたホース(循環ホース)27,28を有する。尚、23cは研削水タンク23の底面に取り付けられた移動用のキャスター(車輪)である。
そして、ホース27の他端部は遠心分離器6のカバーケース15に設けた筒部15bに嵌合保持され、ホース28の他端部はレンズ研削加工装置2の加工室内に設けたノズル(図示せず)に接続されている。
更に、遠心分離器6は、研削水捕集ケース7の接続孔7b,7cにそれぞれ接続された排水用電磁弁(排水弁)29,30と、排水用電磁弁29,30にそれぞれ接続された排水ホース31,32を有する。この排水ホース31の下端部は研削水タンク23の排水室23a内に挿入され、排水ホース32の下端部は下水等に排水可能に配設されている。そして、レンズ研削加工装置2の演算制御回路(図示せず)は、通常、排水用電磁弁29を開くと共に排水用電磁弁30を閉じるように制御するようになっている。
また、天板5a上にはコントローラ33が取り付けられている。このコントローラ33には、排水用電磁弁29,30の開閉切替やポンプ25,26のON・OFF等に用いるロータリスイッチ34、及び、駆動モータ20の回転調整用のツマミ35が設けられている。
更に、レンズ研削加工装置2の演算制御回路(図示せず)は、眼鏡レンズの研削開始用のスイッチ(図示せず)が押されると、ポンプ26を作動させて、研削水室23b内の研削水をポンプ26により吸い込ませ、この吸い込ませた研削水をホース28を介して加工室内のノズル(図示せず)に供給させ、このノズルから研削砥石(図示せず)に向けて研削水の吹き付けを開始させる様になっている。
しかも、この演算制御回路は、ノズルから研削砥石(図示せず)に向けて研削水の吹き付けを開始させると、駆動モータ20を作動させると共に、眼鏡レンズの研削砥石による研削加工を玉型形状情報(θi,ρi)に基づいて開始させるようになっている。
[作用]
次に、この様な構成のレンズ研削加工システムの作用を説明する。
(1)ポンプ26による研削水の循環及び遠心分離器6による研削屑除去
この様な構成においてレンズ研削加工装置2の電源をONさせると、このレンズ研削加工装置2の演算制御回路(図示せず)は排水用電磁弁29を開くと共に排水用電磁弁30を閉じる。
この状態で、レンズ研削加工装置2の演算制御回路(図示せず)は、眼鏡レンズの研削加工開始用のスイッチ(図示せず)が押されると、駆動モータ20を作動させる。この駆動モータ20の回転はプーリ19,21およびベルト22を介して回転軸8に伝達され、底蓋9a,フィルタ支持枠10,フィルタ11が回転軸8と一体に回転させられる。
次に、レンズ研削加工装置2の演算制御回路は、ポンプ26を作動させて、研削水室23b内の研削水をポンプ26により吸い込ませる。このポンプ26に吸い込まれた研削水は、ホース28を介して加工室内のノズル(図示せず)に供給され、このノズルから研削砥石(図示せず)に向けて吹き付けられる。
そして、レンズ研削加工装置2の演算制御回路は、ノズルから研削砥石(図示せず)に向けて研削水の吹き付けを開始させると、眼鏡レンズの研削砥石による研削加工を玉型形状情報(θi,ρi)に基づいて開始させる。
この研削に際して生ずる研削屑は研削水により洗い流されて図示しない加工室の底部に流下し、この流下した研削屑を含む研削水が廃液として排水ホース3から遠心分離器6の回転するフィルタ支持枠10の内筒部10a内に排水される。
この内筒部10a内に流入した研削屑を含む研削水は、自重又はフィルタ支持枠10の回転に伴う遠心力により内筒部10aに設けた透過穴12からフィルタ11側に向けて研削屑捕集空間S2内に流入する。
この研削屑捕集空間S2内に流入した研削水は、フィルタ11及び外筒部10bの透水穴12aを透過して、外筒部10bのの外側に飛散させられて研削水捕集ケース7の内壁面に当った後、研削水捕集ケース7の底壁7a側に流下する。
この際、重く大きい研削屑は、自重により底蓋9a側に研削水と共に流下して、フィルタ11の内面の下部側に捕捉される。また、細かい研削屑は繊維間に捕捉される。しかも、10μm以下の細かい研削屑の粒子もフィルタ11により捕捉される。これにより、フィルタ11の目詰まりは多くなって、フィルタ11の通水量は低下するが、フィルタ11は高速回転させられているので、研削屑を含む研削水の濾過に支障を来すことがない。
尚、外筒部10b及びフィルタ11は円錐状に形成されているので、研削水及び研削屑は先ず遠心力によりフィルタ11の下端部側に流れて、研削屑がフィルタ11の下端部に捕集される。そして、研削屑はフィルタ11の下端部側から徐々に上方に堆積させられる。
また、この捕集に際して、フィルタ11を透過しきれない研削水及びこの研削水に含まれる研削屑がある。この研削水及びこの研削水に含まれる研削屑は、図3,図4に矢印A0で示したように、フィルタ11の内面に沿って上方に流れた後、内筒部10aに沿って下方に流下するような流れを形成して、攪拌される。この攪拌により研削屑が流動しながら細分化して、研削水の研削屑からの分離を容易に促すことができる。
そして、研削水捕集ケース7の底部7aに流下した研削水は、排水ホース31を介して研削水タンク23の排水室23a内に貯留される。そして、排水室23a内の研削水は、仕切フィルタ24を介して研削水室23b内に流入した後、ポンプ26に吸い込まれて、循環させられる。
この様な研削水の浄化処理において、フィルタ11の目詰まりが進行して、通水性が低下したときには、コントローラ33の駆動モータ20の回転調整用のツマミ35を回転操作して、駆動モータ20の回転速度を上げることで、遠心力による研削水と研削屑の分離性能を上げると良い。
このような駆動モータ20の回転数の調整はレンズ研削加工装置2の図示しない演算制御回路により行わせることができる。即ち、この演算制御回路に眼鏡レンズの研削時間又は眼鏡レンズの研削枚数等をカウントさせて、これらが増加する毎に駆動モータ20の回転を徐々に連続的に増加させるようにもできる。また、眼鏡レンズの研削時間又は眼鏡レンズの研削枚数等をカウントさせて、そのカウント量が所定量になる毎に、駆動モータ20の回転数を所定量だけ段階的に増加させるようにすることもできる。
しかし、上述したように研削屑が流動しながら細分化して、研削水の研削屑からの分離を容易に促すことができるので、この様な回転数の制御のための構成は必ずしも必要ではない。
(2)ポンプ25,26による研削水の循環及び遠心分離器6による研削屑除去
ところで、(1)におけるように遠心分離器6で濾過されてある程度浄化された研削水にも僅かに超微粒の研削屑が含まれ、この研削屑の超微粒子が時間の経過と共に結合して10μmより大きい粒子になることもある。その量は殆ど問題にならないほど少ないが、この様な粒子も研削水から除去するのが望ましい。
従って、上述した研削水の循環処理において、ロータリスイッチ34の操作によりポンプ25を作動させて、研削水捕集ケース7から排水室23a内に排水された研削水の一部をポンプ25に吸い込ませる。そして、このポンプ25に吸い込まれた研削水は、ホース27を介して遠心分離器6のフィルタ11内に戻されて、遠心力によりフィルタ11を再度通過させられ、排水室23a内で結合して10μmより大きい粒子となった研削屑もフィルタ11により除去される。
尚、本実施例では、手動操作によりポンプ25を作動させるようにしたが、レンズ研削加工装置2の演算制御回路(図示せず)によりポンプ25を作動させるようにすることもできる。この場合、ポンプ25は眼鏡レンズの研削加工中は常時作動させて、研削水を常に浄化するようにすることもできる。
また、演算制御回路により、研削加工が所定時間経過したとき又は所定枚数の眼鏡レンズの研削加工が終わった後に、ポンプ25を所定時間作動させるようにすることもできる。この場合には、研削水の浄化処理に必要な電力の消費を必要最小限に抑制できる。
(3)研削水の下水道への排水
また、ロータリスイッチ34の回動操作位置の一つに電磁弁切替位置を設けておいて、排水用電磁弁29が開いていると共に排水用電磁弁30が閉じている状態から、ロータリスイッチ34が電磁弁切替位置に操作されたとき、排水用電磁弁29を閉じると共に排水用電磁弁30を開かせる様に設定しておくと良い。しかも、この切替が行われたとき、ポンプ25を作動させると共に駆動モータ20を作動させる様にしておく。
この電磁弁切替位置では、駆動モータ20が作動して遠心分離器6のフィルタ11が底蓋9aと一体に回転させられると共に、排水室23a内の研削水がポンプ25に吸い込まれて、この吸い込まれた研削水がホース27を介してフィルタ11内に供給される。このフィルタ11内に供給された研削水は、フィルタ11により上述したように濾過されて浄化されて、略真水に近い状態にされた後、研削水捕集ケース7の底部に流下し、排水ホース32を介して下水等に排水される。
(4)研削屑の破棄
上述した研削水の浄化処理により、フィルタ11に所定量の研削屑が捕集されたとき、図5,図6の様に、研削水タンク23を支持フレーム5の下方から引き出すと共に、支持フレーム5を載置台1の下方の空間から引き出して、ケースカバー15を取り外す。そして、ネジ14をボス10から取り外すことにより図3,図4の環状蓋13を取り外すことにより、フィルタ11の上方が図5,図6の様に開放させられる。
この状態では、固定ボルト14を回転軸8の上端部から取り外すことにより、脱水槽9及びフィルタ11を研削水捕集ケース7から取り外すことができる。この際、脱水槽9の底蓋9aと外筒部10bの下端部とは図示しないクランプ手段(図示せず)で結合されていて、底蓋9a上に研削屑が捕集されている状態であるので、脱水槽9及びフィルタ11を研削水捕集ケース7から取り外す際に、研削屑がこぼれ落ちることがない。
そして、脱水槽9の底蓋9aと外筒部10bの下端部との結合をしているクランプ手段(図示せず)があり、このクランプ手段による底蓋9aと外筒部10bの下端部とのクランプを解除することにより、フィルタ支持枠11と底蓋9aを分離できる。
従って、脱水槽9を研削水捕集ケース7から取り外した後、これらを作業しやすい場所に移動させて、フィルタ支持枠11から底蓋9aを分離して、フィルタ11をフィルタ支持枠10から取り外すことにより、捕集された研削屑をフィルタ11と一体に容易に取り外すことができる。
この取り出したフィルタ11は、研削屑と同じ又は類似する素材を用いていることで、研削屑と共にリサイクルして再利用できる。
(5)その他
以上説明した実施例では、フィルタ支持枠10を金網製としたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、フォトエッチング等により微細孔を多数形成した多孔板から形成しても良いし、単に格子状の筒体を用いても良い。
また、上述した実施例では、プーリ19,21およびベルト22は、駆動モータ(駆動手段)20の回転を回転軸8に伝達する回転伝達手段を構成しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、回転伝達手段としてはギヤを用いたギヤ回転伝達機構を用いることもできる。
更に、以上説明した実施例では、遠心分離器6をレンズ研削加工装置2とは別体に設けて、この遠心分離器6をレンズ研削加工装置2の載置台1の下方に組み込むようにしているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、レンズ研削加工装置2の下部に側方に開口する収納室を形成し、この収納室内に上述した遠心分離器6を引き出し可能に直接収納すると共に、収納時にはレンズ研削加工装置2の加工室の排水孔がフィルタ11の中央に臨むように構成しても良い。
この場合には、研削屑と研削水とを分離する遠心分離器をレンズ研削加工装置にコンパクトに組み込むことができるので、このレンズ研削加工装置を店舗等に設置したときに、遠心分離器がレンズ研削加工装置から分離された研削水処理システムと比較すると、店舗内のスペースの有効利用ができる。
(変形例1)
以上説明した実施例では、脱水槽9を構成するフィルタ支持枠10の外筒部10b全体を円錐状に形成したが必ずしも、これに限定されるものではない。例えば、図3,図4に示したフィルタ支持枠10に代えて図7に示すようなフィルタ支持枠100を用いても良い。
このフィルタ支持枠100は、樽状(即ちソロバン玉状)の外筒部101と、上端が開口する有底の内筒部102を有する。この外筒部101は、円錐状の筒体の頂部を裁断して円錐台状に形成した上筒部101aと、上筒部101aを逆にした形状で有底の下筒部101bから樽状(即ちソロバン玉状)に形成されている。
このように上筒部101a及び下筒部101bは裁頭円錐台状に形成され、上筒部101aの研削水の入り口は外側に凸面形状のR状部101a1を有する。
しかも、上筒部101aと下筒部101b内には図6に示したテーパ状のフィルタ11が互いに逆向きにそれぞれ嵌合される。
また、上筒部101aと下筒部101bとを別体に形成すると共に、上筒部101aと下筒部101bとの対向部を図示しないクランプ手段又は固定手段等で着脱可能に固定することにより、上筒部101a及び下筒部101b内にフィルタ11をそれぞれ配設し易くすると共に、上筒部101a及び下筒部101b内からフィルタ11及び研削屑を取り出しやすくすると良い。
この際、上筒部101aと下筒部101bとの合わせ部に上筒部101a及び下筒部101b内のフィルタ11,11の縁部を挟持させる。
さらに、上筒部101a及び下筒部101bには透水穴101cが形成され、内筒部102には、研削屑が含まれる研削水を透過可能なスリット又は円形の穴等の透過穴102aが形成されている。この内筒部102も外筒部101とは別体に形成して、フィルタ11及び研削屑を取り出しやすくすると良い。
尚、この内筒部102と下筒部101bの底壁101dを上述した回転軸8の上端に固定ボルト14で固定して使用する。
このような構成によれば、排水ホース3から内筒部102内に流入した研削屑を含む研削水は、矢印102bで示したように内筒部102の透過穴102aを透過して、内筒部102と外筒部101との間に形成される研削屑捕集空間S2内に流入する。
この流入した研削水の一部は、脱水槽100の回転による遠心力により、下筒部101b内のフィルタ11に沿って上方に流れた後、上筒部101a内のフィルタ11に沿って上方に流れて、研削水の入り口の外側に凸面形状のR状部101a1に沿って下方偏向させられて流下する。これにより、研削屑は研削水と共に流動して攪拌され細分化するので、研削水の分離を容易に促すことができる。
この際、残りの研削水はフィルタ11,11を透過して上述した研削水捕集ケース7内に捕集されることになる。そして、研削水に含まれる研削屑は上筒部101aのフィルタ11及び下筒部101bのフィルタ11に捕捉されることになる。
しかも、上筒部101a内のフィルタ11は下方に向けられているので、上筒部101a内のフィルタ11に捕捉された研削屑はある程度の厚さになると上筒部101a内のフィルタ11に沿って上方に流れる研削水により剥離されて研削水と共に下方に流下し、下筒部101b内のフィルタ11に捕捉される。
従って、研削屑は研削屑捕集空間S2の下部から徐々に堆積して、研削屑を良好に捕捉できる。
(変形例2)
また、図3,図4に示した実施例の内筒部10aを省略して、底板9aを回転軸8の上端に固定ボルト14で固定するようにすると共に、図8に示したように底板9aに螺旋状部材103を設けて、螺旋状部材103を脱水槽9の回転と一体に矢印104で示した方向に回転するようにすることにより、脱水槽9内に研削屑を含む研削水が流入したとき、この研削屑及び研削水を螺旋状部材103で持ち上げるようにして攪拌するようにしても良い。
この際、フィルタ11に沿って上方に流れる研削水を外筒部9bの上端で下方に偏向させて流下させるために、脱水槽9の外筒部9bの研削水の入り口を外側に凸面形状のR状部9bとしている。
この構成によれば、研削屑が研削水と共に流動しながら攪拌されて細分化するので、研削水の分離を容易に促すことができる。
(変形例3)
以上説明した実施例では、一重のフィルタ11で研削屑を捕集するようにした例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図9,図10に示したように研削屑と研削水を分離するフィルタを二重に構成することもできる。以下、この構造を有する研削水処理装置ついて説明する。
[構成]
図9は研削水処理装置200の外観を示したものである。この研削水処理装置200の本体ケース201は、図10,図11に示したように、底板202,202と、底板202,202の両端部間上に固定された側板203,204と、側板203,204間の一側部間を閉成する側板205と、側板側板203〜205の上端部に着脱可能に取り付けられた上板206を有する。
この上板206には図10,図11に示したように円形の開口207が形成され、この開口207は図9,図13に示したように着脱可能な蓋体208で閉成されている。この蓋体208の下面には、図13,図14に示したように本体ケース201内に挿入した筒部208aが一体に形成されている。この蓋体208の中央には図9,図13に示したようにホース挿通孔208bが形成され、このホース挿通孔208bにはレンズ研削加工装置(図示せず)の排水ホース208cが挿通されている。尚、筒部208aは上板206と一体に形成することもできる。
また、図9〜図11,図13,図14に示したように本体ケース201内には有底筒状で上端が開口する排水受(研削水捕集ケース)209が配設されている。この排水受209は開口207と同心に設けられ、この排水受209の上端部内には蓋体208の筒部208aが挿入されている。
この排水受209は、振動吸収機構300により本体ケース201に支持されている。この振動吸収機構300は、図9,図0,図11に示したように上下に傾斜して延びる支持ロッド301と、支持ロッド301の上端部を任意の方向に傾動自在に本体ケース201の上板206に支持させるブラケット302を有する。
また、振動吸収機構300は、支持ロッド301の下部が遊挿され且つ下端部が支持ロッド301の下端部に固定されたコイルスプリング303と、コイルスプリング303の上端部に固定され且つ支持ロッド301に摺動自在に嵌合されたガイド部材304を有する。このガイド部材304は排水受209に取り付けられている。
また、図13,図14に示したように、排水受209の底壁209aの下面には角柱状の支持部材210が図示しないネジにより固定され、支持部材210には上下に延びるモータ取付板211の上端部が図示しないネジにより固定されている。
そして、排水受209の底壁209aの中央部上面には図13に示したように上方に突出する筒部209bが形成され、底壁209aの中央部下面には保持板213がビス214により固定されている。この保持板213には、筒部209bと同心の回転軸215が図示しない軸受を介して回転自在に保持されている。
この回転軸215の上端部は筒部209bから上方に突出していいる。この回転軸215の上端部には筒部209bの上方に配設したフランジ216が一体に設けられ、この回転軸215の下端部にはカップリング217が定されている。
また、図13に示したようにモータ取付板211には、カップリング217の下方に配設した駆動モータ218が取り付けられている。この駆動モータ218の出力軸218aにはカップリング217に係合するカップリング219が取り付けられている。
更に、排水受209内には図13,図14に示したように筒部209bの上方に配設した脱水槽(脱水籠)220が配設されている。この脱水槽220は、回転軸215のフランジ216上に配設された円盤状の回転板221と、回転板221の中央部上に同心に配設された有底筒状の内筒222を有する。
この内筒222は、底壁223と、底壁223の周縁部に連設された筒部224と、筒部224の上部開口端の外周に突設された外方フランジ225を有する。そして、底壁223の中央部には挿通孔226が形成され、筒部224には図11に示したように周方向に間隔をおいて形成された複数の上下に延びるスリット224aが設けられている。
また、底壁223はビス227により回転板221に固定され、この回転板221は挿通孔226に挿通した固定ネジ228で回転軸215のフランジ216に着脱可能に固定されている。そして、内筒222内には、蓋体208に保持させた排水ホース208cが挿入されている。
また、回転板221の上面の周縁部及びその近傍の部分には、図11,図15に示したように回転板221の中心と同心で内外二重の下内側環状溝229及び下外側環状溝230がそれぞれ形成されている。また、内筒222の外方フランジ225の下面には、図15に示したように回転板221の中心と同心で内外二重の上内側環状溝231及び上外側環状溝232がそれぞれ形成されている。
しかも、下内側環状溝229の径は上内側環状溝環状溝231の径より大きく且つ上外側環状溝232の径より小さく形成され、下外側環状溝230の径は上外側環状溝232の径より大きく形成されている。
そして、図15に示したように下内側環状溝229及び上内側環状溝231にはテーパ状の網状筒体(内側フィルタ支持枠)233の上下端部が嵌合され、下外側環状溝230及び上外側環状溝232にはテーパ状の網状筒体(外側フィルタ支持枠)234の上下端部が嵌合されている。このテーパ状の網状筒体233,234は平行に設けられている。また、網状筒体233,234の内面にはテーパ状の筒状フィルタ235,236がそれぞれ嵌合されている。
更に、排水受209の下方には図14に示したように研削水タンク(排水タンク)237が配設されている。この排水受209は研削水タンク237に排水ホース238を介して接続されている。
また、研削水タンク237内にはポンプ239が配設されている。このポンプ239の下端には図示しない吸込口が形成され、ポンプ239の上部には吐出口(図示せず)が形成されている。そして、この吐出口は図10のホース239aを介してレンズ研削加工装置の冷却水吐出ノズル(図示せず)に接続されている。
更に、研削水タンク237の上壁237aには図10に示したようにスリット状の排気口240が形成され、この排気口240には図9に示したようにダクト部材241a,241bから伸縮自在に設けられたダクト241が接続されている。ダクト部材241bは扁平状に形成されている。
また、図9に示したように本体ケース201を構成する側板203,204間には脱臭器(脱臭手段)242が配設されている。この脱臭器242は、図10に示したように側板203,204に固定され且つ図12に示したように水平方向に両端が開口するダクト状の脱臭ケース243と、図14に示したように脱臭ケース243内に配設された複数枚の活性炭244と、各活性炭244,244間に配設された方形枠状のスペーサ245を有する(図10,図12参照)。
しかも、図14に示したように脱臭ケース243の一端部は、ダクト部材241bの正面上端部に当接されている。また、このダクト部材241bの上端部正面には、脱臭ケース243内の一端部内に挿入された送風ファン246,246が取り付けられている。この送風ファン246,246は、ダクト部材241b内部の気体を脱臭ケース243内に向けて排気させるようになっている。
[作用]
次に、このような構成の研削水処理装置の作用を説明する。
この様な構成においては、駆動モータ218を駆動させて脱水槽220を回転させる一方、レンズ研削加工装置(図示せず)の排水ホース208cから研削屑を含む研削水を脱水槽220の内筒222内に排水させる。
この内筒222内に排水された研削屑を含む研削水は、内筒222の回転に伴う遠心力により図10,図11,図13,図14のスリット224aを透過して図13〜図15に示した内筒222と筒状フィルタ235との間の空間Saに流入する。
この空間Saに流入した研削屑を含む研削水は、筒状フィルタ235及び網状筒体233を透過して、網状筒体233と筒状フィルタ236との間の空間Sb内に流入する。この際、研削水に含まれる研削屑の大半は筒状フィルタ(第1フィルタ)235に捕捉される。しかし、微小な僅かな研削屑は研削水と共に筒状フィルタ235を透過して空間Sb内に流入することも考えられる。
そして、空間Sbに流入した研削水は、筒状フィルタ236及び網状筒体234を透過して、網状筒体233と筒状フィルタ236との間の空間Sb内に流入する。この際、研削水に研削屑が含まれていても、この研削屑は筒状フィルタ(第2フィルタ)236に捕捉されることになる。
このようにして研削屑の大半が除去された研削水は、遠心力により半径方向に飛ばされて排水受209の内面に衝突した後、下方に流下して、図9,図10,図14に示した排水ホース238を介して研削水タンク238内に流入する。
この研削水タンク238内に流入した研削水はポンプ239内に吸い込まれ、この吸い込まれた研削水はポンプ239からホース239aに吐出されて、このホース239aを介してレンズ研削加工装置(図示せず)の冷却水吐出ノズル(図示せず)に供給される。
一方、例えばプラスチックレンズをレンズ研削加工装置(図示せず)によりレンズを研削する際には、硫黄成分等を含む臭気が加工室(図示せず)内に発生するが、研削水処理装置の送風ファン246も回転駆動される。
この送風ファン246が回転駆動されると、研削水タンク238内にダクト241を介して吸込負圧が作用し、この吸込負圧は排水ホース238,排水受209及び排水ホース208cを介して図示しないレンズ研削加工装置の加工室に作用する。
そして、このレンズ研削加工装置の加工室内で発生する臭気を含むエアは、排水ホース208c,排水受209及び排水ホース238を介して研削水タンク238の上部内に吸い込まれた後、ダクト241を介して送風ファン246に吸い込まれ、脱臭器242の活性炭(脱臭剤)244,244を介して外部に排気される。この際、臭気は活性炭(脱臭剤)244,244に吸着される。
また、脱水槽220の筒状フィルタ235,236に捕捉された研削屑を捨てる場合には、蓋体208を上板206の開口207から取り外した後、固定ネジ228を回転軸215のフランジ216から取り外して、脱水槽220を排水受209内から抜き取る。
そして、図14のビス227を取り外すことにより、脱水槽220の内筒222を回転板から取り外す。これにより、網状筒体(フィルタ支持枠)233,234を回転板221から取り外して、筒状フィルタ235,236を網状フィルタ233,234から研削屑と共に取り出して廃棄することができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態のレンズ研削加工装置の研削水処理装置は、眼鏡レンズの研削加工により生じる研削屑を含む研削水を脱水槽(9,100)へ排水管3により導き、前記研削水を脱水処理するようになっている。しかも、前記排水管3により脱水槽(9,100)へ前記研削水を導く入り口近傍の前記脱水槽(9,100)の壁面を円錐状に設けている。
この構成によれば、装置が大型化せず且つ安価な構成で研削屑と研削水とを分離できる。しかも、このように研削屑が混在する研削水を脱水槽(9,100)内部で流動または攪拌させ細分するように脱水槽の形状を工夫したことにより、脱水槽(9,100)の回転数をかなり上げて研削水を弾き飛ばす必要もなく、かつコストもあまり掛ける必要もなく、容易に研削屑と研削水との分離を促すことができる。
尚、前記脱水槽(9,100)を截頭円錐形状に設けているので、構成が簡単である。
更に、この発明の実施の形態の他のレンズ研削加工装置の研削水処理装置は、前記脱水槽100を樽形状に設けている。
この構成によれば、脱水槽100内に流入した研削水の一部は、脱水槽100の回転による遠心力により、下筒部101b内のフィルタ11に沿って上方に流れた後、上筒部101a内のフィルタ11に沿って上方に流れて下方に流下する。これにより、研削屑は研削水と共に流動して攪拌され細分化するので、研削水の分離を容易に促すことができる。
また、この発明の実施の形態の他のレンズ研削加工装置の研削水処理装置は、前記脱水槽9の内部に螺旋状部材103を設け、前記脱水槽9の回転と共に回転し且つ前記研削水を攪拌可能にしている。
この構成によれば、脱水槽9内に研削屑を含む研削水が流入したとき、この研削屑及び研削水を螺旋状部材103で攪拌するので、研削屑が研削水と共に流動しながら攪拌されて細分化することになり、研削水の分離を容易に促すことができる。
また、この発明の実施の形態のレンズ研削加工装置の研削水処理装置は、前記脱水槽(100,9)の、研削水の入り口を外側に凸面形状(R状部101a1,9b)を有する。
この構成によれば、前記脱水槽(100,9)の内面に沿って上昇させられる研削水及び研削屑は、研削水の入り口を外側に凸面形状(R状部101a1,9b)の部分で下方に偏向させられて流下し攪拌されるので、研削屑が研削水と共に流動しながら攪拌されて細分化することになり、研削水の分離を容易に促すことができる。また、この発明の実施の形態のレンズ研削加工装置の研削水処理装置は、前記脱水槽の内側に蛇腹状にしたフィルタ11を設けている。この構成によれば、フィルタ11の面積を大きくできるので、単に円錐筒状に設けたフィルタよりもフィルタ11を透過する研削水の量を増加させることができる。
また、この発明の実施の形態の研削水処理装置は、眼鏡レンズの研削加工により生じる研削屑を含む研削水を脱水槽(脱水槽220)へ排水管(排水ホース208c)により導き、前記研削水を脱水処理するようにした構成において、前記排水管(排水ホース208c)により脱水槽(脱水槽220)へ前記研削水を導く入り口近傍の前記脱水槽(脱水槽220)の壁面を二重構造(網状筒体223,224及び筒状フィルタ225,226)にしている。
この構成によれば、装置が大型化せず且つ安価な構成で研削屑と研削水とを分離できる。しかも、前記排水管(排水ホース208c)により脱水槽(脱水槽220)へ前記研削水を導く入り口近傍の前記脱水槽(脱水槽220)の壁面を二重構造にしたので、より効率的に研削屑の水分を分離することができる。
この発明に係るレンズ研削加工システムの正面図である。 図1のレンズ研削加工システムの左側面図である。 図1の要部断面図である。 図3のA1−A1線に沿う断面図である。 図1〜図4の遠心分離器と研削水タンクを分離して示した概略斜視図である。 図3,図4のフィルタの斜視図である。 この発明に用いる脱水槽の他の例を示す断面図である。 この発明に用いる脱水槽の更に他の例を示す断面図である。 この発明に係る研削水処理装置の斜視図である。 図9の研削水処理装置の分解斜視図である。 図10の脱水槽を含む部分の要部拡大図である。 図10の脱臭器を含む部分の要部拡大図である。 図10の脱水槽と駆動モータとの関係を示す説明図である。 図9の研削水処理装置を矢印A2方向から見た説明図である。 図13,14の網状筒体と筒状フィルタの取付部の要部拡大断面図である。
符号の説明
3…排水管
9…脱水槽
9b…R状部(凸面形状の部分)
11…フィルタ
100…脱水槽
101a1…R状部(凸面形状の部分)
103…螺旋状部材
220…脱水槽(脱水槽)
208c…排水ホース(排水管)
223,224…網状筒体(フィルタ保持枠)
225,226…筒状フィルタ

Claims (4)

  1. 上端に開口が設けられ且つ下端に底壁が設けられていると共に研削水が透過可能に設けられた筒部、及び、前記筒部に設けられた濾過用のフィルタを有する脱水槽と、
    前記脱水槽が内部に配設された有底筒状の研削水捕集ケースと、
    前記研削水捕集ケースの底壁を上下に貫通して上端部が前記研削水捕集ケース内に突出し且つ上端部に前記脱水槽が取り付けられた回転軸と、
    前記回転軸を回転駆動させる駆動モータとを備えると共に、
    眼鏡レンズの研削加工により生じた研削屑が含まれる研削水を前記開口から前記脱水槽へ供給すると共に、前記駆動モータにより前記回転軸を介して前記脱水槽を回転させることにより、前記研削水が前記フィルタを透過させられて前記研削水捕集ケース内に捕集させられると共に、前記研削水が前記フィルタを透過する際に前記研削屑が前記フィルタに捕集させられるレンズ研削加工装置の研削水処理装置であって、
    前記筒部は、前記開口と前記回転軸に固定された環状蓋とを有し且つ前記研削屑および前記研削水を外周に透過可能な透過穴が設けられた内筒部と、下端を前記底壁で閉成すると共に前記内筒部と同心に設けられ且つ前記内筒部を透過した前記研削水が透過可能であって、前記底壁に向かうに従って次第に拡径する円錐状の外筒部を備えると共に、前記内筒部および前記外筒部の上端間が閉成され、且つ、前記環状蓋と前記底壁の間に間隙が形成されていることを特徴とするレンズ研削加工装置の研削水処理装置。
  2. 請求項1記載のレンズ研削加工装置の研削水処理装置において、
    前記回転軸に着脱可能に取り付けられた回転板が前記研削水捕集ケース内に設けられ、前記回転板と同心に前記回転板上に着脱可能に固定し且つ上部開口端に外方フランジを設けた有底筒状の内筒が前記内筒部として設けられ、前記外方フランジと前記回転板との間に前記回転板と同心に介装したテーパ状の筒体が前記外筒部として設けられ、前記内筒と前記テーパ状の筒体との上端部が前記外方フランジで閉成されていることを特徴とするレンズ研削加工装置の研削水処理装置。
  3. 請求項2記載のレンズ研削加工装置の研削水処理装置において、前記回転板の上面に前記回転板と同心の下側の環状溝が形成され、前記外方フランジの下面に前記回転板と同心の上側の環状溝が形成され、且つ前記下側の環状溝の径は前記上側の環状溝の径より大きく形成されていると共に、前記テーパ状の筒体の上下端部が前記上側の環状溝と前記下側の環状溝に嵌合されていることを特徴とするレンズ研削加工装置の研削水処理装置。
  4. 請求項2又は3記載のレンズ研削加工装置の研削水処理装置において、下側の環状溝は前記回転板と同心且つ内外二重に前記回転板に設けられた下内側環状溝と下外側環状溝であり、上側の環状溝は前記回転板と同心且つ内外二重に前記外方フランジに設けられた上内側環状溝と上外側環状溝であり、前記テーパ状の筒体は上下端部が前記上内側環状溝と前記下内側環状溝に嵌合された内側の網状筒体と上下端部が前記上外側環状溝と前記下外側環状溝に嵌合された外側の網状筒体であることを特徴とするレンズ研削加工装置の研削水処理装置。
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