JP4709366B2 - レンズ研削装置の研削水処理方法及びその装置 - Google Patents

レンズ研削装置の研削水処理方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡レンズを研削加工するための研削水を濾過することにより、研削屑等を研削水から分離処理して純粋な研削水を再び眼鏡レンズの研削加工に用いるためのレンズ研削装置の研削水処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から眼鏡店や眼鏡加工工場などにおいては、眼鏡加工に携わる作業者がレンズ研削装置の研削水タンクに溜まる研削屑を取り除き、研削水をそのまま下水道に廃棄し、研削屑等を不燃物として処理してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この研削屑等には、特に高屈折レンズの場合、鉛(Pb)等の人体に有害な物質が混入しているため、そのまま下水道や地面等に垂れ流していては、環境問題として許されないことであった。
【0004】
また、研削水と微細な研削屑等が混ざり合って懸濁しているために、これらを完全に分離することは困難であった。また、研削水タンクの底部には沈殿した研削屑の一部が堆積するが、この研削水タンクの底部に沈殿した研削屑を取り除く場合には非常に手間が掛かっていた。即ち、研削水タンク内を清掃する際に研削水タンクの底部の研削屑を取り除くようにしているが、この研削水タンクの底部に沈殿した研削屑はヘドロ状となって底部に付着しているため、この研削水タンクの底に付着したヘドロ状の研削屑の除去処理時に衣服を汚したりする。また、このヘドロ状に堆積した研削屑は鼻を付く異臭・悪臭を放つため、清掃作業者に不快感をもたらしていた。
【0005】
そこで、この発明の第1の目的は、研削水タンク内の研削屑除去作業を不快感を感ぜずにスムースに行うことができるレンズ研削装置の研削水処理方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
また、この発明の第2の目的は、活性炭、イオン交換樹脂、コロイド吸着剤等を用いることにより、研削水中の研削屑(スラッジという)等の濃度を減少させ、そのまま下水道に排水できるレンズ研削装置の研削水処理方法及びその装置を提供することにある。
【0007】
更に、この発明の第3の目的は、研削水処理装置を脱臭装置と組み合わせることにより、研削水独特のいやな異臭・悪臭を消臭除去することができるレンズ研削装置の研削水処理方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した第1の目的を達成するため、請求項1の発明のレンズ研削装置の研削水処理方法は、眼鏡レンズを研削加工するための研削水を濾過して研削屑を前記研削水から分離除去して、前記研削屑が分離除去された研削水を循環させて再び眼鏡レンズの研削加工に用いるためのレンズ研削装置の研削水処理方法において、研削水を貯蔵する研削水タンクと、研削水を濾過するための濾過タンクと、前記濾過タンク内に設けられて前記濾過タンク内を研削屑室と濾過水室とに区画する濾過手段とを設け、前記研削水の濾過処理に際しては、前記研削水タンクから前記研削屑室へ研削水を送って前記濾過手段を透過させて、前記研削水に含まれる前記研削屑を前記濾過手段で分離して前記研削屑室内に捕集させることにより、前記濾過手段を透過して前記濾過水室に流入する前記研削水を前記研削屑が除去された濾過水とした後、この濾過水を研削水タンクへ研削水として戻す一方、前記濾過フィルタに付着した研削屑を除去する際には、前記研削水タンクから前記濾過水室へ研削水を送って前記濾過手段を透過させ、前記濾過手段を透過した濾過水を前記研削屑室から前記研削水タンクへ研削水として戻すことによって、前記濾過手段の逆洗を行うことで、前記濾過手段の前記研削屑室側に付着した研削屑を前記濾過手段から剥離させることを特徴とする。
【0010】
更に、上述した第1の目的を達成するため、請求項2の発明のレンズ研削装置の研削水処理装置は、被加工レンズを研削加工するための研削水を貯蔵する研削水タンクと、研削水を濾過するための濾過タンクと、前記濾過タンク内に設けられて前記濾過タンク内を研削屑室と濾過水室とに区画する濾過手段と、前記研削水タンクから前記研削水を吸い上げる第1のポンプと、前記第1のポンプの吐出側に設けられ且つ前記第1のポンプから吐出される研削水を前記研削屑室と前記濾過水室との一方に供給可能に切り替える電磁弁と、前記研削水を前記濾過タンクから前記研削水タンクに戻す第2のポンプと、前記第2のポンプの吸込側に設けられ且つ前記研削水を前記研削屑室と前記濾過水室との一方から前記第2のポンプに吸い込み可能に切り替える電磁弁と、前記第1,第2のポンプ,前記第1のポンプの吐出側の電磁弁および前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を作動制御する制御手段と、を備えると共に、前記制御手段は、前記第1のポンプから前記研削屑室へ研削水を供給可能に前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を制御すると共に前記第1のポンプを作動させて、前記第1のポンプにより前記研削水タンクから吸い上げさせた前記研削水を前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を介して前記研削屑室へ供給させ、且つ、前記濾過水室の研削水を前記第2のポンプに吸い込むように前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を制御すると共に前記第2のポンプを作動させて、前記濾過水室の研削水を前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を介して前記第2のポンプに吸い込ませ、前記第2のポンプに吸い込んだ前記研削水を前記研削水タンクに戻させることにより、前記研削屑室内の研削水を前記濾過手段を透過させて濾過水とさせる研削水の濾過制御を行うレンズ研削装置の研削水処理装置であって、前記制御手段は、前記第1のポンプから前記濾過室へ研削水を供給可能に前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を制御すると共に前記第1のポンプを作動させて、前記第1のポンプにより前記研削水タンクから吸い上げさせた前記研削水を前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を介して前記濾過室へ供給させ、且つ、前記研削屑室の研削水を前記第2のポンプに吸い込むように前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を制御すると共に前記第2のポンプを作動させて、前記研削屑室の研削水を前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を介して前記第2のポンプに吸い込ませ、前記第2のポンプに吸い込んだ前記研削水を前記研削水タンクに戻させることにより、前記濾過室内の研削水を前記濾過手段を透過させて前記研削屑室に逆流させる逆洗制御を実行可能に設けられていることを特徴とする。
【0012】
更に、上述した第2の目的を達成するため、請求項の発明のレンズ研削装置の研削水処理方法は、請求項1に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記研削水タンクから排水される研削水の異臭成分,微細成分を活性炭又はコロイド吸着剤で吸着させた後、活性炭又はコロイド吸着剤で吸着できなかったイオウ成分をイオン交換器で分離除去させることを特徴とする
【0013】
また、上述した第2の目的を達成するため、請求項のレンズ研削装置の研削水処理装置は、請求項2に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記研削水タンクから排水される研削水の異臭成分,微細成分を活性炭又はコロイド吸着剤で吸着させた後、活性炭又はコロイド吸着剤で吸着できなかったイオウ成分をイオン交換器で分離除去させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項の発明のレンズ研削装置の研削水処理方法は、請求項1に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記濾過タンクの上部開口端部は着脱可能な蓋体で閉成され、前記濾過タンクの上部開口端部と前記蓋体との間には前記濾過タンク内に配設した研削屑捕集袋の上端部が保持され、前記蓋体に取り付けられ且つ研削屑捕集袋内に配設された前記有底で筒状の濾過フィルタが前記濾過手段として設けられていて、前記蓋体を前記濾過タンクの上部開口端部から取り外すことにより、前記濾過フィルタを前記研削屑捕集袋から抜き取って、前記研削屑捕集袋を前記濾過タンクから取り出すことにより、前記フィルタにより濾過された研削屑を回収することを特徴とする。
【0015】
また、請求項の発明のレンズ研削装置の研削水処理装置は、請求項2に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記濾過タンクの上部開口端部は着脱可能な蓋体で閉成され、前記濾過タンクの上部開口端部と前記蓋体との間には前記濾過タンク内に配設した研削屑捕集袋の上端部が保持され、前記蓋体に取り付けられ且つ研削屑捕集袋内に配設された前記有底で筒状の濾過フィルタが前記濾過手段として設けられていて、前記蓋体を前記濾過タンクの上部開口端部から取り外すことにより、前記濾過フィルタを前記研削屑捕集袋から抜き取って、前記研削屑捕集袋を前記濾過タンクから取り出すことにより、前記フィルタにより濾過された研削屑を回収することを特徴とする。
【0016】
更に、上述した第3の目的を達成するため、請求項の発明のレンズ研削装置の研削水処理方法は、請求項に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記上部開口端部の内周面に環状突部が形成され、前記環状突部上に載置されるフランジを設けた環状押部材が前記環状突部内に配設され、前記研削屑捕集袋の上端部は前記環状押部材と前記環状突部上との間に介装された後に前記フランジ上に折り返された折返部を有し、前記蓋体は前記折返部を介して前記フランジに押し付けられる環状押突部を有することを特徴とする。
【0017】
また、上述した第3の目的を達成するため、請求項のレンズ研削装置の研削水処理装置は、請求項に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記上部開口端部の内周面に環状突部が形成され、前記環状突部上に載置されるフランジを設けた環状押部材が前記環状突部内に配設され、前記研削屑捕集袋の上端部は前記環状押部材と前記環状突部上との間に介装された後に前記フランジ上に折り返された折返部を有し、前記蓋体は前記折返部を介して前記フランジに押し付けられる環状押突部を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態1】
次に、この発明の実施の形態1を図1〜図4に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1はレンズ研削装置(玉摺機)、2はレンズ研削装置1の加工室、3は加工室(研削加工室)2内に配設されたレンズ回転軸、4はレンズ回転軸3に保持された被加工レンズ、5は被加工レンズ4の周縁を研削する研削砥石、6は被加工レンズ4の研削砥石5による研削部に冷却用の研削水を吹き付けるノズルである。尚、レンズ研削装置1としては周知の玉摺機が用いられるが、本実施例では説明の便宜上、本発明に必要な最小限の構成要素のみを概略的に図示している。
【0019】
図1のレンズ研削装置1は、研削水循環装置7、研削屑除去装置8及び脱臭装置9を有する。
<研削水循環装置7>
また、図1において、研削水循環装置7は、レンズ研削装置1の下方に配設した研削水タンク10、研削水タンク10の上部開口端を閉成している蓋板11、研削屑が含まれる研削水を加工室2の底部から研削水タンク10内に排水する排水ホース12を有する。この研削水タンク10内には廃液を含む研削水13が貯留され、この研削水13と蓋体11との間には空間14が形成されている。尚、13aは研削水13の上面である。
【0020】
更に、研削水循環装置7は、蓋板(蓋体)11に固定され且つ吸込側に配設された汲み上げポンプ15を有する。この汲み上げポンプ15の吸込側には吸込パイプ16が蓋板11を貫通して研削水13内に挿入され、この吸込パイプ16の下端にはフィルタ17が装着されている。 また、汲み上げポンプ15の吐出側にはパイプ18を介してノズル6が接続されていいる。これにより、汲み上げポンプ15は、研削砥石5で生地レンズである被加工レンズ(未加工の眼鏡レンズ)4の周縁を研削する際に、研削水タンク10内の研削水13をフィルタ17及び吸込パイプ16を介して吸い上げて吐出し、吐出した研削水をパイプ18介してノズル6に案内してノズル6から吐出させ、この吐出させた研削水を被加工レンズ4の研削砥石5による研削部に冷却水として吹き付ける様になっている。
【0021】
尚、研削水タンク10内には、フロート式の第1の液面センサS1が所定範囲内で上下動可能に装着されている。
<研削屑除去装置8>
研削屑除去装置8は、蓋体11上に配設された研削水濾過装置19及び第1,第2のポンプ20,21を有する。
【0022】
この研削水濾過装置19は、蓋体11上に載置された濾過タンク22と、
濾過タンク22内に挿入され且つ濾過タンク22内面に沿って配設された研削屑捕集袋23と、濾過タンク22の上部開口端を閉成し且つ図1から明らかなように研削屑捕集袋23の開口端部を濾過タンク22の上部開口端との間で挟持する蓋板24と、蓋板24の下面に着脱可能に取り付けられ且つ研削屑捕集袋23内に挿入された有底で筒状の濾過フィルタ(濾過手段)25を有する。
この研削屑捕集袋23と濾過フィルタ25との間には研削屑室Aが形成され、濾過フィルタ25内には濾過水室Bが形成されている。尚、研削屑室Aと濾過水室Bの容積比(体積比)は後述するように1:2(即ちA:B=1:2)にするのが望ましい。
【0023】
そして、濾過水室Bには濾過フィルタ25の底部側に位置して液面センサS2が所定範囲内で上下動可能に取り付けられ、研削屑室Aには蓋体24に取り付けた液面センサS3が所定範囲内で上下動可能に取り付けられている。
【0024】
さらに、研削屑室A内の研削水を攪拌する部材を設けることにより、研削屑室A内の研削屑等の沈殿を防ぐことができる。
【0025】
また、第1のポンプ20の一対の流出入ポートにはパイプ26及びパイプ27が接続されている。このパイプ26は、蓋体11を貫通して研削水タンク10の研削水13内に挿入されて、下端が研削水タンク10の底壁10aの近傍まで配設されている。パイプ27は分岐パイプ部27a,27bを有し、この分岐パイプ部27a,27bには電磁弁V1,V2を介してパイプ29,30がそれぞれ接続されている。このパイプ29は蓋体24を貫通して研削屑捕集袋23と濾過フィルタ25との間にの上部に挿入され、パイプ30は蓋体24を貫通して濾過フィルタ25内の上部に挿入されている。
【0026】
第2のポンプ21の一対の流出入ポートにはパイプ31及びパイプ32が接続されている。このパイプ31は、蓋体11を貫通して研削水タンク10内の研削水13内に挿入されていると共に、パイプ26の下方に向けて水平に折曲されたパイプ部31aを下端に有する。パイプ32は分岐パイプ部32a,32bを有し、この分岐パイプ部32a,32bには電磁弁V3,V4を介してパイプ33,34がそれぞれ接続されている。このパイプ33は蓋体24を貫通して濾過フィルタ25内に挿入され、パイプ34は蓋体24を貫通して研削屑捕集袋23と濾過フィルタ25との間の上部に挿入されている。
<脱臭装置>
上述した脱臭装置9は、吸込側が研削水タンク10の上部の空間14にパイプ34を介して接続され、空間14内の臭気を図示しない電動ファンで吸い込んで脱臭材(脱臭剤)等で脱臭するようになっている。
<制御回路>
上述の電磁弁V1〜V4はポンプ20,21等の操作パネル35は図2に示したように操作ツマミ36を有する。この操作ツマミ36は、図3のロータリスイッチ37を操作するようになっている。そして、このロータリスイッチ37のON・OFF信号は演算制御回路38に入力される。また、センサS1,S2,S3からの検出信号も演算制御回路38に入力される様になっている。
【0027】
また、電磁弁V1〜V4やポンプ15,20,21等は演算制御回路38により作動制御されるようになっている。
[作用]
次に、この様な構成のレンズ研削装置の研削水処理装置の処理方法を説明する。
(1)被加工レンズの研削及び研削部の冷却
レンズ研削装置1では、研削砥石5を回転駆動させると共に、玉型形状データに基づいてレンズ回転軸3,3の回動制御及び昇降制御を行うことにより、レンズ回転軸3,3間に保持された被加工レンズ4の周縁部を研削砥石5で玉型形状に研削加工する様になっている。この加工方法は周知の技術を用いて行うことができるので、その詳細な説明は省略する。
【0028】
この研削加工に際しては、汲み上げポンプ15を作動させて、研削水タンク10に貯留された研削水13を上部の比較的澄んだ部分からフィルタ17及びパイプ16を介して汲み上げる。この汲み上げポンプ15で汲み上げられた研削水は、パイプ18を介してノズル6から被加工レンズ4の研削砥石5による研削部に冷却水として吹き付けられ、研削部を冷却すると共に、被加工レンズ4の研削砥石5により研削された研削屑を洗い流す。これにより洗い流された研削屑は、冷却水と共にホース12を介して研削水タンク10内に排水される。
(2)脱臭(臭気の除去)
ところで、被加工レンズ4がプラスチックレンズの場合、このプラスチックレンズを研削砥石5で研削する際には、プラスチックレンズの中に含有されている硫黄分子による影響で鼻をつくような悪臭、異臭等の臭気が発生する。この臭気を含む空気は、被加工レンズ4を研削する際に用いる冷却水に溶け込んで、この冷却水と共にホース12を介して研削水タンク10内に流下させられるか、或いは、流下する冷却水に巻き込まれて研削水タンク10内に流下させられる。
【0029】
従って、被加工レンズ4の研削加工時に研削水タンク10内に流下する臭気を除去するには、脱臭装置9の電動ファン(図示せず)を作動させて、空間14から臭気を含む空気をパイプ34を介して脱臭装置9内に吸い込ませる。そして、この臭気を含む空気から臭気を脱臭材(脱臭剤)で脱臭して、無臭となった空気を大気に排出する。
(3)研削水の濾過
図2の操作ツマミ36が、図2の如く中央のOFF位置にあるときには、ポンプ20,21及び電磁弁V1〜V4はOFF状態にある。そして、操作ツマミ36を「濾過」の位置に回動させると、演算制御回路38はポンプ20,21を作動させる。この際、演算制御回路38は、電磁弁V1,V3を開状態に作動制御すると共に、電磁弁V2,V4を閉状態に作動制御する。
【0030】
この状態では、第1のポンプ20は、パイプ26を介して研削水タンク10内の研削屑が含まれる研削水13を図1の矢印50の如く吸い込んで、パイプ27に吐出する。この吐出された研削水は、矢印51の如くパイプ27,分岐パイプ部27a,電磁弁V1及びパイプ29を介して研削屑捕集袋23と濾過フィルタ25との間の研削屑室Aに矢印52の如く流入させられる。
【0031】
この流入した研削水は、濾過フィルタ25を矢印53の如く透過して濾過水室B内に流入する。この際、研削水に含まれる研削屑は、濾過フィルタ25の外面に捕集されて、研削屑室Aの底部に沈殿する。また、濾過水室B内に流入して清浄された研削水は、矢印54の如くパイプ33,電磁弁V3,分岐パイプ部32a,パイプ32を介して第2のポンプ21に吸い込まれた後、パイプ31を介して研削水タンク10内に底部側で矢印55の如く吐出される。
【0032】
この様な濾過は例えば1時間程度行うと、濾過フィルタ25が目詰まりをしてくる。即ち、濾過フィルタ25が目詰まりをしてくると、研削屑室A内の研削水の液面aが上昇してくる。そして、この液面aがセンサS3の位置から更に上昇すると、センサS3は液面aと共に上昇して、液面aがパイプ29の下端と同じ高さh1になったときに、この高さh1の位置をセンサS3が検出する。そして、この際、センサS3から出力される高さの検出信号は演算制御回路38に入力されている。そして、演算制御回路38は、センサS3からの検出信号により液面aが高さh1の位置に来たときにポンプ20を停止させる。尚、センサS3を除いても良い。
【0033】
また、上述のポンプ20,21が作動している濾過状態において、演算制御回路38にはセンサS1からの検出信号が入力されている。そして、演算制御回路38は、研削水タンク10内の研削水13の液面13aが降下し、液面13aと共にセンサS1の上限位置から降下して、液面13aがパイプ26の下端の高さh2に達したのをセンサS1からの検出信号に基づいて検知すると、第1のポンプ20を停止させる。
(4)濾過フィルタ25の逆洗
この様にポンプ20が停止したときには濾過フィルタ25が目詰まりをしいるるので、この場合には操作ツマミ36を「逆洗」の位置まで回動させる。これにより、演算制御回路38は、ポンプ20,21を作動させると共に、電磁弁V1,V3を閉状態に作動制御すると共に、電磁弁V2,V4を開状態に作動制御する。
【0034】
この状態では、第1のポンプ20は、パイプ26を介して研削水タンク10内の研削水13を図4の矢印50の如く吸い込んで、パイプ27に吐出する。この吐出された研削水は、矢印51で示した如くパイプ27,分岐パイプ部27b,電磁弁V3及びパイプ30を介して濾過フィルタ25内の濾過水室Bに矢印56の如く流入させられる。
【0035】
この流入した研削水は、濾過フィルタ25を矢印57の如く透過して研削屑室A内に流入する。この際、研削水は、濾過フィルタ25の外面に付着した研削屑を濾過フィルタ25の外面から剥離させて下方に沈殿させる。また、研削屑室A内に流入した研削水は、矢印58の如くパイプ34,電磁弁V4,分岐パイプ部32b,パイプ32を介して第2のポンプ21に吸い込まれた後、パイプ31を介して研削水タンク10内に底部側で矢印55の如く吐出される。この様な逆洗は、例えば1分程度行う。
【0036】
この場合も演算制御回路38は、センサS3からの検出信号により液面aが高さh1の位置に来たときにポンプ20を停止させる。
(5)脱水
また、この様な濾過及び逆洗を繰り返し行った後、研削屑捕集袋23内に有る程度研削屑が捕集されたときには、操作ツマミ36を「脱水」の位置まで回動させる。これにより、演算制御回路38は、第1のポンプ20を停止させ且つ第2のポンプ21を作動させると共に、電磁弁V1,V2,V4を閉状態に作動制御すると共に、電磁弁V3を開状態に作動制御する。
【0037】
この状態では第2のポンプ21の作動により、濾過水室B内の研削水が矢印54の如くパイプ33,電磁弁V3,分岐パイプ部32a,パイプ32を介して第2のポンプ21に吸い込まれた後、パイプ31を介して研削水タンク10内に底部側で矢印55の如く吐出される。
【0038】
この様な第2のポンプ21の作用により、濾過水室B内の研削水の液面bが降下し、液面bがセンサS2の位置に達すると、センサS2も液面bと一体に降下する。この際、センサS2からの検出信号は演算制御回路38に入力される。そして、演算制御回路38は、センサS3からの検出信号を基に液面bがパイプ33の下端の高さh3まで降下したときに第2のポンプ21の作動を停止させる。
【0039】
この後、蓋体24を取り外して、濾過フィルタ25及びセンサS2,S3を濾過タンク22から抜き取り、研削屑捕集袋23を濾過タンク22から取り出すことで、研削屑を研削屑捕集袋23と共に濾過タンク22から取り出して処理できる。
(6)上述した装置のその他の構成及び利点
・ 加工排水の中のレンズカスを自動的に分離し手を汚さないでレンズカスのみを分別して捨てることができる。
・加工排水を常時、清浄にして循環させることにより、レンズ、加工室内を汚さない。
・加工排水の臭気も取り除き、不快感を与えない。
・ 環境を害さないように、レンズ排水の廃棄システムの手助けをする。
・ 加工排水タンクを頻繁に掃除することが無い為、節水ができる。
[1].濾過フィルタ25には種々の構成が採用できる。
[2].濾過フィルタ25を、石油系繊維からなり、繊維の密度に空隙性と厚みに均一性を持たせて積層平面板とした構成のフィルター材を採用しても良い。
[3].濾過フィルタ25は、多孔面をもった容器を設けて、この容器の表面全面に[2]のフィルター材を密接して巻き付けると共に、外面から内面に加圧して、廃液を流した場合、[2]のフィルター材の表面に液通路を残したままスラッジ層をろ過膜として積層させる構成としても良い。
[4].[3]で積層したスラッジを密閉した多孔面を有する容器の内面から、加圧したろ液で逆流噴射し、フィルター材に付着したスラッジ層を剥離させる構成としても良い。
[5].多孔面を有する板で構成した密閉容器の外側をビニールまたは、フィルム状の袋に収納しても良い。
[6].[5]のビニール袋状に、[4]で逆洗剥離したスラッジを収納できるように案内容器を設け、[3]方法で容器の内面を負圧にすることにより、[5]の袋に脱水したスラッジが収納できる様にしても良い。
[7].眼鏡レンズ研削水の貯留容器(研削水タンク10)と濾過タンク22とは上述したようにポンプ20,21で循環できるように配管されている。
[8].そして、循環している研削液は、[3]のろ過機能が有効に働くと共に数回循環を繰返している間に清澄水となっていく。
[9].また、本装置では、多孔板で構成した容器(濾過フィルタ25)の外側に給水する給水用のポンプ20と容器(濾過フィルタ25)の内側の研削水を排水するポンプ21設けている。
[10].給水用のポンプ20、排水用専用のポンプ21を設けて、ある程度のフィルター目詰まりがおきても急激に流量が低下せずに、水の循環を容易にすることができる。
[11].[4]と[6]の動作は、上述したように、電磁弁V1〜V4を用いて、自動的に水の流れを切り替えできる。
[12].研削水タンク10内の研削水(排水)を各々、ポンプ20,21で分岐させ、タンク10内の広い面積を効率良くポンプ20,21で吸引させ、また、ポンプ20からの排水はタンク10内を攪拌する機能を有するので、タンク10内のスラッジ(研削屑)をタンク10の底面に沈殿させないで、濾過タンク22へ送ることができる。
[13].この一連の機構は、加工機の専用テーブルに内蔵することができる。
[14].濾過タンク22内は満水にならないようある一定の水位に達したとき、検知してポンプ20を止める機能をもつ。
[15].逆洗時においては、ポンプ側よりろ過タンク内へ給水する為、一定の水位に達したとき検知してポンプを止める機能を持つ。
【0040】
【発明の実施の形態2】
以上説明した発明の実施の形態1では、第1のポンプ20からパイプ27に吐出される研削水を電磁弁V1,V2を介して研削屑室Aと濾過水室Bに選択的に供給し、研削屑室Aと濾過水室Bの研削水を電磁弁V3,V4及びパイプ32を介して第2のポンプ21に吸い込ませるようにしたが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。
【0041】
例えば、図6に示したように、パイプ27を下端が上部に位置するよう研削屑室A内に挿入し、パイプ32を下端が底部近傍に位置するように濾過水室Bの内に挿入すると共に、演算制御回路38により第1,第2のポンプ20,21の吸込・吐出の方向を制御する様にしてもよい。尚、本実施の形態では、電磁弁V1〜V4を省略した以外の構成及び研削加工や脱臭の作用は発明の実施の形態1と同じであるので、その説明は省略する。
(i)研削水の濾過
図2の操作ツマミ36が、図2の如く中央のOFF位置にあるときには、ポンプ20,21はOFF状態にある。そして、操作ツマミ36を「濾過」の位置に回動させると、演算制御回路38はポンプ20,21を作動させる。
【0042】
この際、演算制御回路38は、第1のポンプ20を作動制御して、パイプ26から研削水タンク10内の研削水を第1のポンプ20に矢印66の如く吸い込んで、パイプ27に研削水を吐出する。この吐出された研削水は、パイプ27を介して研削屑捕集袋23と濾過フィルタ25との間の研削屑室Aに矢印60の如く流入させられる。
【0043】
この流入した研削水は、濾過フィルタ25を矢印61の如く透過して濾過水室B内に流入する。この際、研削水に含まれる研削屑は、濾過フィルタ25の外面に捕集されて、研削屑室Aの底部に沈殿する。
【0044】
また、演算制御回路38は、第2のポンプを作動制御して、濾過水室B内に流入して清浄された研削水を矢印62の如くパイプ32を介して第2のポンプ21に吸い込ませた後、パイプ31を介して研削水タンク10内に底部側で矢印55の如く吐出させる。
【0045】
この様な濾過は例えば1時間程度行うと、濾過フィルタ25が目詰まりをしてくる。即ち、濾過フィルタ25が目詰まりをしてくると、研削屑室A内の研削水の液面aが上昇してくる。そして、この液面aがセンサS3の位置から更に上昇すると、センサS3は液面aと共に上昇して、液面aがパイプ27の研削屑室A内の下端と同じ高さh1になったときに、この高さh1の位置をセンサS3が検出する。そして、この際、センサS3から出力される高さの検出信号は演算制御回路38に入力されている。そして、演算制御回路38は、センサS3からの検出信号により液面aが高さh1の位置に来たときにポンプ20を停止させる。
【0046】
また、上述のポンプ20,21が作動している濾過状態において、演算制御回路38にはセンサS1からの検出信号が入力されている。そして、演算制御回路38は、研削水タンク10内の研削水13の液面13aが降下し、液面13aと共にセンサS1の上限位置から降下して、液面13aがパイプ26の下端の高さh2に達したのをセンサS1からの検出信号に基づいて検知すると、第1のポンプ20を停止させる。
(ii)濾過フィルタ25の逆洗(図7参照)
この様にポンプ20が停止したときには濾過フィルタ25が目詰まりをしいるるので、この場合には操作ツマミ36を「逆洗」の位置まで回動させる。これにより、演算制御回路38は、ポンプ20,21を作動させる。
【0047】
この際、演算制御回路38は、第2のポンプ21を作動制御(逆転制御)して、研削水タンク10内の研削水13を図7の矢印63の如くパイプ31を介して第2のポンプ21に吸い込んで、パイプ32に吐出する。この吐出された研削水は、パイプ32を介して濾過フィルタ25内の濾過水室Bに矢印64の如く流入させられる。
【0048】
この流入した研削水は、濾過フィルタ25を矢印65の如く透過して研削屑室A内に流入する。この際、研削水は、濾過フィルタ25の外面に付着した研削屑を濾過フィルタ25の外面から剥離させて下方に沈殿させる。
【0049】
また、演算制御回路38は、第1のポンプ20を作動制御(逆転制御)して、研削屑室A内に流入した研削水をパイプ27を介して第1のポンプ20に矢印66で示した如く吸い込ませた後、パイプ26を介して研削水タンク10内に底部側で矢印67の如く吐出させる。この様な逆洗は、例えば1分程度行う。
(iii)脱水(図8参照)
また、この様な濾過及び逆洗を繰り返し行った後、研削屑捕集袋23内に有る程度研削屑が捕集されたときには、操作ツマミ36を「脱水」の位置まで回動させる。これにより、演算制御回路38は、第1のポンプ20を停止させ且つ第2のポンプ21を作動制御する。
【0050】
この状態では第2のポンプ21の作動により、濾過水室B内の研削水がパイプ32を介して第2のポンプ21に矢印62の如く吸い込まれた後、パイプ31を介して研削水タンク10内に底部側で矢印55の如く吐出される。
【0051】
この様な第2のポンプ21の作用により、濾過水室B内の研削水の液面bが降下し、液面bがセンサS2の位置に達すると、センサS2も液面bと一体に降下する。この際、センサS2からの検出信号は演算制御回路38に入力される。そして、演算制御回路38は、センサS3からの検出信号を基に液面bがパイプ32の濾過水室B内の下端の高さh3まで降下したときに第2のポンプ21の作動を停止させる。
【0052】
この後、蓋体24を取り外して、濾過フィルタ25及びセンサS2,S3を濾過タンク22から抜き取り、研削屑捕集袋23を濾過タンク22から取り出すことで、研削屑を研削屑捕集袋23と共に濾過タンク22から取り出して処理できる。
【0053】
【発明の実施の形態3】
図9は、発明の実施の形態3を示したものである。この実施の形態では、レンズを加工した際にでる廃液を、廃液処理装置Cを使うことによって下水道に直接流すことができる。
【0054】
即ち、廃液処理装置Cは、上述した研削水タンク10の研削水を汲み上げる第1のポンプ(供給ポンプ)20と、第1のポンプ20から供給される研削水から研削屑を分離除去する研削屑除去装置(濾過装置)8と、この濾過された研削水を排水する第2のポンプ(排水ポンプ)21と、第2のポンプ21から排水される研削水から異臭成分や微細成分を吸着する活性炭70と、活性炭70で除去できない硫黄成分等を研削水から分離除去するイオン交換器71等を有する。
【0055】
この構成によれば、研削水タンク10内の研削水は第1のポンプ20により汲み上げられて研削屑除去装置8の研削屑室Aに供給される。この研削水は、濾過フィルタ25を透過して研削屑が除去された後、第2のポンプ21により活性炭70を透過してイオン交換器71の順に供給された後、下水道に排水される。この際、活性炭70は研削水から異臭成分や微細成分を吸着し、イオン交換器71は活性炭70で除去できない硫黄成分等を研削水から分離除去して研削水を浄水し下水道へ排水する。
【0056】
尚、この活性炭70に代えてコロイド吸着剤を用いることができるし、活性炭70及びコロイド吸着剤を併用することもできる。この様な活性炭70,イオン交換器71又はコロイド吸着剤等の研削水処理手段を設けて、濾過された研削水をこの研削水処理手段を通すことによって、浄水して下水道法規格に適合した排水として処理することができる。
【0057】
この結果、レンズ研削装置(玉摺機)1の冷却水として水道水を用いることができる。即ち、図1のノズル6を水道にバルブを介して接続することで、水道水を被加工レンズ4の研削加工時の冷却水として使用できる。
【0058】
尚、この実施の形態において、活性炭70,イオン交換器71を設けて、研削水を浄水して下水道に排水する以外の構成・作用は発明の実施の形態1と同じであるので、その説明は省略する。
【0059】
【発明の実施の形態4】
図10は、発明の実施の形態4を示したものである。この図9の廃液濾過装置Dは、ポンプ20,21と研削屑除去装置8及び脱臭装置9を有する。この脱臭装置9は、空間14に接続された貯水タンク80と、上部が貯水タンク80の上部に接続された脱臭手段である活性炭槽(脱臭材槽)81と、活性炭槽81の下部に吸込側が接続された電動ファン(ブロア)82を有する。
【0060】
この貯水タンク80は、臭気及び研削屑が含まれる泡等を含む空気から臭気と研削屑及び泡とを分離して、泡を研削屑を含む研削水にする分離手段を上部に有する。
【0061】
この構成においては、脱臭装置9の電動ファン80を作動させて、空間14から研削屑を含む泡や臭気を含む空気を貯水タンク80内に吸い込ませる。そして、貯水タンク80の上部の分離手段が吸い込んだ空気から研削屑を含む泡を研削水にして貯水タンク80の底部に貯水させる。一方、この研削屑を含む泡が分離除去された後の臭気を含む空気は、脱臭材82を透過して臭気が脱臭されて無臭となり、排気される。尚、この様な脱臭装置9としては、特願平11−98076号に開示した様な構造を採用できる。
【0062】
この構成によれば、加工時に周囲に広がる臭気は、脱臭装置(脱臭器)9で即効的に脱臭でき、徐々に出るレンズ研削装置(玉摺タンク)1内の臭気は廃液にとけたスラッジ類であり、これを研削屑除去装置(廃液ろ過装置)8によって、ろ過し濾過タンク(廃液ろ過タンク)22内に溜めることによって、レンズ研削装置(玉摺機タンク)1内から出る臭気を抑える。これにより、手間がかかっていた廃液のカス(研削屑)と水分を分離することが、手間をかけずに容易にできるようになる。また、玉摺タンク内の水は廃液ろ過装置を運転させることによって、交換せず、また玉摺タンク内の掃除も頻繁にすることなく、その水を継ぎ足して使用することができるので節水することができる。
【0063】
尚、この実施の形態において、異臭や研削屑が含まれる泡を研削水タンク10の空間14から空気と共に吸い込んで、この空気から研削屑が含まれる泡を分離除去して研削水にした後、この空気に含まれる異臭成分を活性炭槽81で吸着除去して、無臭となった空気を大気中に電動ファン82で排気する様にした以外のの構成・作用は発明の実施の形態1と同じであるので、その説明は省略する。
(その他1)
上述した構成において、濾過タンク22と蓋体24との固定及び蓋体24への濾過フィルタ25の取付は、図11の様に行うことができる。
【0064】
図11において、濾過タンク22の上部開口端の外周と蓋体24との間には、蓋体24を濾過タンク22に着脱可能に固定するパナン錠90が取り付けられている。このパナン錠90は、蓋体24の周縁部に固定された係止フック91と、濾過タンク22の上部開口端の外周に取り付けられたパナン錠本体92を有する。Pは蓋体24と濾過タンク22の上端部との間に介装されたシールパッキンである。このパナン錠本体92は、濾過タンク22に取り付けられた操作レバー92aと、操作レバー92qの操作により操作されて係止フック91に対して係脱操作される線状係止部材92cを有する。この構造には周知のものが採用されるので、詳細な構造の説明は省略する。
【0065】
また、濾過タンク22の上部開口端の内周面には周方向に延びる環状突部93が一体に設けられ、この環状突部93内には環状押部材94が嵌合されている。この環状押部材94は、上部に外方に突出して環状突部93上に載置されるフランジ94aが設けられている。しかも、研削屑捕集袋23の上端部は、環状突部93と環状押部材94との間に介装された後にフランジ94a上に折り返される様になっている。そして、蓋体24の下面に環状突部93に沿って環状に突設した環状押突部95を研削屑捕集袋23の折返部を介してフランジ94aに押し付けることにより、研削屑捕集袋23の上端部を環状突部93,環状押部材94及び環状押突部95を介して濾過タンク22の上部に着脱可能に保持させている。
【0066】
更に、濾過フィルタ25は、多数の穴25dが全面に形成された有底筒状の多孔容器25aと、多孔容器25aの上縁部に一体に設けられたリング板25bと、多孔容器25a及びリング板25bの外面に密着して覆うように多孔容器25aが挿入されている濾布25cを有する。そして、リング板25bには濾布25c及び蓋体24を貫通するスタッドボルト96が植立固定され、スタッドボルト96の蓋体24からの突出部には蝶ナット97が螺着され、この蝶ナット97と蓋体24との間にはシールパッキン98が介装されている。この構成により、濾過フィルタ25は蓋体24に着脱可能に取り付けられている。
【0067】
また、濾布25cは、図13に示すように、化学繊維の織布又は不織布等からなる熱可塑性の繊維層25c1と、繊維層25c1の表面を熱塑性加工して滑らかに形成した外表面25c2を有する。この様に化学繊維の繊維層21c1の外表面25c2を熱なめしのようにすることにより、図14の如く研削屑室Aから濾過水室Bへ研削水は浸透し、濾過水室Bから研削屑室Aへ研削水は浸透せず、研削水の浸透する方向を研削屑室Aから濾過水室Bの方向のみの一方通行にすることができる。尚、この様に繊維層25c1は表面を熱塑性加工して滑らかに形成した外表面25c2を有するが、この滑らかな外表面25c2には多数の微小空隙又は微小孔が開口している。
【0068】
更に、この外表面25c2の表面に沿って移動して、外表面に付着する研削屑を積極的に掻き落とすワイパーを設けて、このワイパーを駆動手段で外表面25c2に沿って駆動するようにすることもできる。この場合、ワイパーには、可撓性のあるゴム製のブレードを用いることもできるし、可撓性のある毛束を直線状のワイパ本体に植毛した刷毛部材を用いることもできる。この場合、外表面25c2に付着する研削屑がワイパーにより積極的に掻き落とされるので、濾布25cの外表面25c2に捕集されて付着する研削屑が積極的に外表面25c2から剥離されて、濾布25cの外表面25c2の目詰まりが積極的に解消されるので、研削屑室Aから濾過水室Bへの研削水の流が滞ることなくスムースになる。
(その他2)
また、上述した構成において、濾過タンク22と蓋体24との取付は、図12の様に行うことができる。
【0069】
この図12では、上述したパナン錠90を設ける代わりに、濾過タンク22の上部開口端部の内面に雌ネジ部を設け、環状押突部95の外周面に雄ネジ部を設けて、この環状押突部95を濾過タンク22の上部開口端部内に螺着することにより、蓋体24を濾過タンク22に着脱可能に取り付けた構成としても良い。また、図12に示したように蓋体24に空気を抜くための電磁弁V1を設けることにより、脱水中の空気圧を正常にすることができる。
(その他3)
更に、濾過タンク22と濾過フィルタ25との間の研削屑室Aと濾過フィルタ25内の濾過水室Bの容積比はA:B=1:2程度に形成されて、濾過フィルタ25の表面積が大きくなるように設定されている。これにより、濾過水室B内の濾過水を第2ポンプで21で吸引して、研削屑室A内の研削水中の研削屑を濾過フィルタ25に捕集する際、第2ポンプ21にかかる負荷を軽減可能となっている。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明のレンズ研削装置の研削水処理方法は、眼鏡レンズを研削加工するための研削水を濾過して研削屑を前記研削水から分離除去して、前記研削屑が分離除去された研削水を循環させて再び眼鏡レンズの研削加工に用いるためのレンズ研削装置の研削水処理方法において、研削水を貯蔵する研削水タンクと、研削水を濾過するための濾過タンクと、前記濾過タンク内に設けられて前記濾過タンク内を研削屑室と濾過水室とに区画する濾過手段とを設け、前記研削水の濾過処理に際しては、前記研削水タンクから前記研削屑室へ研削水を送って前記濾過手段を透過させて、前記研削水に含まれる前記研削屑を前記濾過手段で分離して前記研削屑室内に捕集させることにより、前記濾過手段を透過して前記濾過水室に流入する前記研削水を前記研削屑が除去された濾過水とした後、この濾過水を研削水タンクへ研削水として戻す一方、前記濾過フィルタに付着した研削屑を除去する際には、前記研削水タンクから前記濾過水室へ研削水を送って前記濾過手段を透過させ、前記濾過手段を透過した濾過水を前記研削屑室から前記研削水タンクへ研削水として戻すことによって、前記濾過手段の逆洗を行うことで、前記濾過手段の前記研削屑室側に付着した研削屑を前記濾過手段から剥離させる様にしたので、研削水タンク内の研削屑除去作業を不快感を感ぜずにスムースに行うことができる。しかも、濾過手段を透過した濾過水を研削屑室から研削水タンクへ研削水として戻すことによって、濾過手段の逆洗を行うようにしたので、濾過手段の目詰まり状態を解消できる。しかも、この濾過と逆洗を繰り返すことで、研削水の濾過をスムースに行うことができる。
【0072】
更に、請求項2の発明のレンズ研削装置の研削水処理装置は、被加工レンズを研削加工するための研削水を貯蔵する研削水タンクと、研削水を濾過するための濾過タンクと、前記濾過タンク内に設けられて前記濾過タンク内を研削屑室と濾過水室とに区画する濾過手段と、前記研削水タンクから前記研削水を吸い上げる第1のポンプと、前記第1のポンプの吐出側に設けられ且つ前記第1のポンプから吐出される研削水を前記研削屑室と前記濾過水室との一方に供給可能に切り替える電磁弁と、前記研削水を前記濾過タンクから前記研削水タンクに戻す第2のポンプと、前記第2のポンプの吸込側に設けられ且つ前記研削水を前記研削屑室と前記濾過水室との一方から前記第2のポンプに吸い込み可能に切り替える電磁弁と、前記第1,第2のポンプ,前記第1のポンプの吐出側の電磁弁および前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を作動制御する制御手段と、を備えると共に、前記制御手段は、前記第1のポンプから前記研削屑室へ研削水を供給可能に前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を制御すると共に前記第1のポンプを作動させて、前記第1のポンプにより前記研削水タンクから吸い上げさせた前記研削水を前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を介して前記研削屑室へ供給させ、且つ、前記濾過水室の研削水を前記第2のポンプに吸い込むように前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を制御すると共に前記第2のポンプを作動させて、前記濾過水室の研削水を前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を介して前記第2のポンプに吸い込ませ、前記第2のポンプに吸い込んだ前記研削水を前記研削水タンクに戻させることにより、前記研削屑室内の研削水を前記濾過手段を透過させて濾過水とさせる研削水の濾過制御を行うレンズ研削装置の研削水処理装置であって、前記制御手段は、前記第1のポンプから前記濾過室へ研削水を供給可能に前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を制御すると共に前記第1のポンプを作動させて、前記第1のポンプにより前記研削水タンクから吸い上げさせた前記研削水を前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を介して前記濾過室へ供給させ、且つ、前記研削屑室の研削水を前記第2のポンプに吸い込むように前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を制御すると共に前記第2のポンプを作動させて、前記研削屑室の研削水を前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を介して前記第2のポンプに吸い込ませ、前記第2のポンプに吸い込んだ前記研削水を前記研削水タンクに戻させることにより、前記濾過室内の研削水を前記濾過手段を透過させて前記研削屑室に逆流させる逆洗制御を実行可能に設けられている構成としたので、研削水タンク内の研削屑除去作業を不快感を感ぜずにスムースに行うことができる。しかも、濾過手段を透過した濾過水を研削屑室から研削水タンクへ研削水として戻すことによって、濾過手段の逆洗を行うようにしたので、濾過手段の目詰まり状態を解消できる。しかも、この濾過と逆洗を繰り返すことで、研削水の濾過をスムースに行うことができる。
【0074】
更に、請求項の発明のレンズ研削装置の研削水処理方法は、請求項1に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記研削水タンクから排水される研削水の異臭成分,微細成分を活性炭又はコロイド吸着剤で吸着させた後、活性炭又はコロイド吸着剤で吸着できなかったイオウ成分をイオン交換器で分離除去させる様にしたので、活性炭、イオン交換樹脂、コロイド吸着剤等を用いることにより、研削水中の研削屑(スラッジという)等の濃度を減少させ、そのまま下水道に排水できる。
【0075】
また、請求項のレンズ研削装置の研削水処理装置は、請求項2に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記研削水タンクから排水される研削水の異臭成分,微細成分を活性炭又はコロイド吸着剤で吸着させた後、活性炭又はコロイド吸着剤で吸着できなかったイオウ成分をイオン交換器で分離除去させる様に構成したので、活性炭、イオン交換樹脂、コロイド吸着剤等を用いることにより、研削水中の研削屑(スラッジという)等の濃度を減少させ、そのまま下水道に排水できる。
【0076】
また、請求項の発明のレンズ研削装置の研削水処理方法は、請求項1に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記濾過タンクの上部開口端部は着脱可能な蓋体で閉成され、前記濾過タンクの上部開口端部と前記蓋体との間には前記濾過タンク内に配設した研削屑捕集袋の上端部が保持され、前記蓋体に取り付けられ且つ研削屑捕集袋内に配設された前記有底で筒状の濾過フィルタが前記濾過手段として設けられていて、前記蓋体を前記濾過タンクの上部開口端部から取り外すことにより、前記濾過フィルタを前記研削屑捕集袋から抜き取って、前記研削屑捕集袋を前記濾過タンクから取り出すことにより、前記フィルタにより濾過された研削屑を回収する様にしたので、単に研削屑捕集袋を濾過タンクから取り出すのみで、研削水タンク内の研削屑除去作業を不快感を感ぜずにスムースに行うことができる。
【0077】
また請求項の発明のレンズ研削装置の研削水処理装置は、請求項2に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記濾過タンクの上部開口端部は着脱可能な蓋体で閉成され、前記濾過タンクの上部開口端部と前記蓋体との間には前記濾過タンク内に配設した研削屑捕集袋の上端部が保持され、前記蓋体に取り付けられ且つ研削屑捕集袋内に配設された前記有底で筒状の濾過フィルタが前記濾過手段として設けられていて、前記蓋体を前記濾過タンクの上部開口端部から取り外すことにより、前記濾過フィルタを前記研削屑捕集袋から抜き取って、前記研削屑捕集袋を前記濾過タンクから取り出すことにより、前記フィルタにより濾過された研削屑を回収する構成としてので、単に研削屑捕集袋を濾過タンクから取り出すのみで、研削水タンク内の研削屑除去作業を不快感を感ぜずにスムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るレンズ研削装置の研削水処理装置の配管説明図である。
【図2】図1に示した研削水処理装置の操作パネルの部分説明図である。
【図3】図1の研削水処理装置の制御回路図である。
【図4】図1〜図3の研削水処理装置の作用説明図である。
【図5】図1〜図3の研削水処理装置の作用説明図である。
【図6】この発明の実施の形態2を示す研削水処理装置の説明図である。
【図7】図7の研削水処理装置の作用説明図である。
【図8】図7の研削水処理装置の作用説明図である。
【図9】この発明の実施の形態3を示す研削水処理装置の説明図である。
【図10】この発明の実施の形態4を示す研削水処理装置の説明図である。
【図11】この発明の濾過タンクの変形例を示す説明図である。
【図12】この発明の濾過タンクの他の変形例を示す説明図である。
【図13】図11,図12に示した濾布の詳細説明図である。
【図14】図13に示した濾布の作用説明図である。
【符号の説明】
1・・・レンズ研削装置
10・・・研削水タンク
20・・・第1のポンプ
21・・・第2のポンプ
22・・・濾過タンク
23・・・研削屑捕集袋
25・・・濾過フィルタ(濾過手段)
38・・・演算制御回路(演算制御手段)
70・・・活性炭
71・・・イオン交換器
81・・・活性炭
A・・・研削屑室
B・・・濾過水室

Claims (8)

  1. 眼鏡レンズを研削加工するための研削水を濾過して研削屑を前記研削水から分離除去して、前記研削屑が分離除去された研削水を循環させて再び眼鏡レンズの研削加工に用いるためのレンズ研削装置の研削水処理方法において、
    研削水を貯蔵する研削水タンクと、研削水を濾過するための濾過タンクと、
    前記濾過タンク内に設けられて前記濾過タンク内を研削屑室と濾過水室とに区画する濾過手段とを設け、
    前記研削水の濾過処理に際しては、前記研削水タンクから前記研削屑室へ研削水を送って前記濾過手段を透過させて、前記研削水に含まれる前記研削屑を前記濾過手段で分離して前記研削屑室内に捕集させることにより、前記濾過手段を透過して前記濾過水室に流入する前記研削水を前記研削屑が除去された濾過水とした後、この濾過水を研削水タンクへ研削水として戻す一方、前記濾過フィルタに付着した研削屑を除去する際には、前記研削水タンクから前記濾過水室へ研削水を送って前記濾過手段を透過させ、前記濾過手段を透過した濾過水を前記研削屑室から前記研削水タンクへ研削水として戻すことによって、前記濾過手段の逆洗を行うことで、前記濾過手段の前記研削屑室側に付着した研削屑を前記濾過手段から剥離させることを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理方法。
  2. 被加工レンズを研削加工するための研削水を貯蔵する研削水タンクと、
    研削水を濾過するための濾過タンクと、
    前記濾過タンク内に設けられて前記濾過タンク内を研削屑室と濾過水室とに区画する濾過手段と、
    前記研削水タンクから前記研削水を吸い上げる第1のポンプと、
    前記第1のポンプの吐出側に設けられ且つ前記第1のポンプから吐出される研削水を前記研削屑室と前記濾過水室との一方に供給可能に切り替える電磁弁と、
    前記研削水を前記濾過タンクから前記研削水タンクに戻す第2のポンプと、
    前記第2のポンプの吸込側に設けられ且つ前記研削水を前記研削屑室と前記濾過水室との一方から前記第2のポンプに吸い込み可能に切り替える電磁弁と、
    前記第1,第2のポンプ,前記第1のポンプの吐出側の電磁弁および前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を作動制御する制御手段と、
    備えると共に、
    前記制御手段は、前記第1のポンプから前記研削屑室へ研削水を供給可能に前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を制御すると共に前記第1のポンプを作動させて、前記第1のポンプにより前記研削水タンクから吸い上げさせた前記研削水を前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を介して前記研削屑室へ供給させ、且つ、前記濾過水室の研削水を前記第2のポンプに吸い込むように前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を制御すると共に前記第2のポンプを作動させて、前記濾過水室の研削水を前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を介して前記第2のポンプに吸い込ませ、前記第2のポンプに吸い込んだ前記研削水を前記研削水タンクに戻させることにより、前記研削屑室内の研削水を前記濾過手段を透過させて濾過水とさせる研削水の濾過制御を行うレンズ研削装置の研削水処理装置であって、
    前記制御手段は、前記第1のポンプから前記濾過室へ研削水を供給可能に前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を制御すると共に前記第1のポンプを作動させて、前記第1のポンプにより前記研削水タンクから吸い上げさせた前記研削水を前記第1のポンプの吐出側の電磁弁を介して前記濾過室へ供給させ、且つ、前記研削屑室の研削水を前記第2のポンプに吸い込むように前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を制御すると共に前記第2のポンプを作動させて、前記研削屑室の研削水を前記第2のポンプの吸込側の電磁弁を介して前記第2のポンプに吸い込ませ、前記第2のポンプに吸い込んだ前記研削水を前記研削水タンクに戻させることにより、前記濾過室内の研削水を前記濾過手段を透過させて前記研削屑室に逆流させる逆洗制御を実行可能に設けられていることを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理装置。
  3. 請求項1に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記研削水タンクから排水される研削水の異臭成分,微細成分を活性炭又はコロイド吸着剤で吸着させた後、活性炭又はコロイド吸着剤で吸着できなかったイオウ成分をイオン交換器で分離除去させることを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理方法。
  4. 請求項2に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記研削水タンクから排水される研削水の異臭成分,微細成分を活性炭又はコロイド吸着剤で吸着させた後、活性炭又はコロイド吸着剤で吸着できなかったイオウ成分をイオン交換器で分離除去させることを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理装置。
  5. 請求項1に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記濾過タンクの上部開口端部は着脱可能な蓋体で閉成され、前記濾過タンクの上部開口端部と前記蓋体との間には前記濾過タンク内に配設した研削屑捕集袋の上端部が保持され、前記蓋体に取り付けられ且つ研削屑捕集袋内に配設された前記有底で筒状の濾過フィルタが前記濾過手段として設けられていて、
    前記蓋体を前記濾過タンクの上部開口端部から取り外すことにより、前記濾過フィルタを前記研削屑捕集袋から抜き取って、前記研削屑捕集袋を前記濾過タンクから取り出すことにより、前記フィルタにより濾過された研削屑を回収することを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理方法。
  6. 請求項2に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記濾過タンクの上部開口端部は着脱可能な蓋体で閉成され、前記濾過タンクの上部開口端部と前記蓋体との間には前記濾過タンク内に配設した研削屑捕集袋の上端部が保持され、前記蓋体に取り付けられ且つ研削屑捕集袋内に配設された前記有底で筒状の濾過フィルタが前記濾過手段として設けられていて、
    前記蓋体を前記濾過タンクの上部開口端部から取り外すことにより、前記濾過フィルタを前記研削屑捕集袋から抜き取って、前記研削屑捕集袋を前記濾過タンクから取り出すことにより、前記フィルタにより濾過された研削屑を回収することを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理装置。
  7. 請求項に記載のレンズ研削装置の研削水処理方法において、前記上部開口端部の内周面に環状突部が形成され、前記環状突部上に載置されるフランジを設けた環状押部材が前記環状突部内に配設され、前記研削屑捕集袋の上端部は前記環状押部材と前記環状突部上との間に介装された後に前記フランジ上に折り返された折返部を有し、前記蓋体は前記折返部を介して前記フランジに押し付けられる環状押突部を有することを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理方法。
  8. 請求項に記載のレンズ研削装置の研削水処理装置において、前記上部開口端部の内周面に環状突部が形成され、前記環状突部上に載置されるフランジを設けた環状押部材が前記環状突部内に配設され、前記研削屑捕集袋の上端部は前記環状押部材と前記環状突部上との間に介装された後に前記フランジ上に折り返された折返部を有し、前記蓋体は前記折返部を介して前記フランジに押し付けられる環状押突部を有することを特徴とするレンズ研削装置の研削水処理装置。
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