JP4728408B2 - レンズ研削加工装置の脱臭装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ研削加工装置の加工室で眼鏡レンズを研削加工する際に用いられた使用済み研削水から発生する臭気を脱臭するレンズ研削加工装置の脱臭装置に関するものである。
従来、泡が発生した研削水タンクに貯留された研削水の表面に、消泡剤を混入した研削水を噴霧状(シャワー状)に噴射して消泡させる消泡装置を備えた研削水処理装置が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。
また、研削水タンクに接続された噴出ノズルを用いて研削水を加圧すると共に、貯留された研削水の液面下から上方に向かって加圧した研削水を噴射する消泡装置を備えた研削水処理装置が知られている(例えば特許文献3参照)。
そして、研削水タンクに貯留された研削水の表面に生成された泡を吸引して除去する泡吸引手段を備えた研削水処理装置も知られている(例えば特許文献4参照)。
さらに、研削水タンクに貯留された研削水の表面に生成された泡を、この研削水タンクの上面から溢れさせて除去する泡流出路が設けられた研削水処理装置も知られている(例えば特許文献5参照)。
特開平11−320407号公報(0038、0042) 特開平11−320408号公報(0029、0033) 特開2002−219650号公報(0018、図3) 特開2002−292563号公報(0023) 実用新案登録2514215号公報
ところで、従来の研削水処理装置では、レンズの研削に使用された使用済み研削水から臭気が発生するため、この臭気を脱臭する脱臭装置が使用されている。そして、この脱臭装置としては、脱臭機能を有する脱臭剤を臭気の通過経路に配置し、この経路を臭気が通過することで脱臭することが考えられている。しかしながら、脱臭期間を長くするために、臭気が通過する経路を長く確保することが望ましいが、脱臭経路を長くすると脱臭装置が大型化してしまう懸念があった。
また、使用済み研削水から発生する臭気を脱臭するレンズ研削加工装置の脱臭装置を取付ける場合、この研削水処理装置に容易に装着できることが望ましい。また、脱臭がスムーズに行われることが望ましい。
そこで、この発明は、臭気の脱臭経路を長く確保することができると共に、装置の大型化を抑制することができるレンズ研削加工装置の脱臭装置を提供することを目的とする。
また、使用済み研削水から研削屑を除去する研削水処理装置に容易に装着できると共に、脱臭をスムーズに行うことができるレンズ研削加工装置の脱臭装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、レンズ研削加工装置による眼鏡レンズの研削加工に使用した使用済み研削水から発生する臭気を脱臭するレンズ研削加工装置の脱臭装置において、前記使用済み研削水を貯留した研削水タンクの臭気は、ブロアに連通するホースの途中に配置された、活性炭を内蔵した脱臭ケースを通して脱臭され、前記脱臭ケースは、前記臭気が流入するエア流入口と、前記臭気が流出するエア排気口と一方の端壁に形成すると共に、該一方の端壁側を区画する隔壁を有し、他方の端壁と前記隔壁との間が部分連通していることを特徴としている。
また、このレンズ研削加工装置の脱臭装置は、レンズ研削加工装置による眼鏡レンズの研削加工に使用した使用済み研削水から発生する臭気を脱臭するレンズ研削加工装置の脱臭装置において、前記使用済み研削水を貯留した研削水タンクの臭気は、ブロアに連通するホースの途中に配置された、活性炭を内蔵した脱臭ケースを通して脱臭され、前記脱臭ケースは、前記使用済み研削水に混合した研削屑を除去する研削水処理装置から着脱可能な蓋を介して、該研削水処理装置に装着することを特徴としている。
この発明によれば、使用済み研削水を貯留した研削水タンクの臭気は、ブロアに連通するホースの途中に配置された、活性炭を内蔵した脱臭ケースを通して脱臭される。また、脱臭ケースが一方の端壁にエア流入口及びエア排気口を形成すると共に、この一方の端壁側を区画する隔壁を有し、他方の端壁とこの隔壁との間が部分連通することで、脱臭ケース内に流入した臭気は隔壁を迂回するように流れ、臭気の脱臭経路を長く確保して活性炭中に十分に通すことができる。さらに、脱臭ケース内で臭気を迂回させる構成であるので、装置の大型化を抑制することができる。
また、この発明によれば、ブロアに連通するホースの途中に配置されると共に、活性炭を内蔵した脱臭ケースを通すことで臭気を脱臭し、且つこの脱臭ケースを研削水処理装置から着脱可能な蓋を介して研削水処理装置に装着する。
すなわち、ブロアに吸込まれる臭気が通過する位置に配置された活性炭で脱臭をスムーズに行うことができると共に、この脱臭を行う脱臭ケースは蓋を介して研削水処理装置に容易に装着することができる。これにより、研削水処理装置に容易に装着できると共に、脱臭をスムーズに行うことができる。
この発明にかかるレンズ研削加工装置の研削水処理装置の一例を概略的に示す配管説明図である。 図1に示した支持台の利用例を示す説明図(図2の支持台の左側面図)である。 図1に示す研削水処理装置の実施例を示す概略斜視図である。 図3の配管説明図である。 図3の脱臭装置の分解斜視図である。 図5の脱臭装置の作用説明図である。 (a)脱臭ケースのネジ挿通筒の部分における断面図, (b)脱臭ケースの仕切壁の部分における断面図, (c)図7(b)におけるB−B線に沿う断面図, (d)図7(b)におけるC−C線に沿う断面図である。 図3の各部品の配管説明図である。 加工中の研削水の流れを示す説明図である。 (a)〜(c)は図3に示す操作パネルの説明図である。 図4に示す研削水処理装置の研削水非循環処理状態の説明図である。 図8におけるE部の拡大説明図である。 本発明に係るレンズ研削加工装置の研削水処理装置を評価した結果を示すグラフである。 本発明に係るレンズ研削加工装置の第2の実施例の要部拡大説明図である。
図1は、本発明に係る発明の実施の形態を示したものである。
[構成]
図1において、1はレンズ研削加工装置、2はレンズ研削加工装置1を支持する装置支持台、3は装置支持台2の下方に配設された研削水タンク(研削液タンク)である。この研削水タンク3は、内部が仕切フィルタ23により、浄化研削水室(浄化水室)3aと排出研削水室(廃液室)3bとに区画されている。
そして、浄化研削水室3aには浄化水還元ポンプ24が配設され、排出研削水室3bには研削水排出ポンプ25が配設されている。この浄化水還元ポンプ24の吐出側とレンズ研削加工装置1内の図示しない研削液供給ノズルとは浄化研削水供給ホース26を介して接続されている。
レンズ研削加工装置1は、図示しない研削砥石を高速回転させて、この研削砥石により被加工レンズ(未加工で円形の眼鏡レンズ)を眼鏡のレンズ形状(玉型形状)に研削加工するようになっている。
この際、浄化研削水室3a内の浄化研削水は、浄化水還元ポンプ24により汲み上げられて、浄化研削水供給ホース26からレンズ研削加工装置1内の図示しないノズルに供給され、このノズルから被加工レンズの研削砥石による研削部に供給されて、研削部の冷却と研削屑の洗い流しを行うようになっている。このような研削加工のための構成には周知のものが用いられるので、その詳細な説明は省略する。
そして、このようにして研削屑を洗い流した研削水(以下、排出研削水という)は、研削屑と共にレンズ研削加工装置1の底部から研削水吐出ホース(研削水供給ホース)19を介して研削水タンク3の排出研削水室3bに流下させられる様になっている。
さらに、装置支持台2の側方には研削水処理装置27が配設されている。なお、研削水処理装置27は、後述するように、排出研削水を濾過して研削屑等を分離処理して浄化された研削水(以下、浄化水という)を生成するものである。
この研削水処理装置27は、キャスター付の支持台28と、有底筒状の分離容器本体(耐圧力容器)9と、分離容器本体9内に配設された有底筒状の研削屑分離フィルタ10を有する。また、研削水処理装置27は、分離容器本体9の上部開口端を閉成している蓋体11と、蓋体11と分離容器本体9の上端との間に介装されたパッキン12と、蓋体11を分離容器本体9に固定している固定ネジ13と、この固定ネジ13の固定操作及びその解除をするレバー14を有している。
さらに、研削水処理装置27は、分離容器本体9の上端部に接続された給水口15と、分離容器本体9の下部に設けられた排水口16を有している。そして、給水口15及び排水口16には開閉弁(図示せず)が設けられている。15a、16aは、給水口15及び排水口16の開閉弁(図示せず)の開閉操作レバーである。
そして、研削水排出ポンプ25の吐出口(図示せず)には研削水排出ホース30の一端が接続され、給水口15には研削水排出ホース30の他端部がコネクタ又はネジ等により着脱可能に接続されている。
一方、排水口16には浄化水還元ホース31の一端部がコネクタ又はネジ等により着脱可能に接続され、研削水タンク3の排出研削水室3bの上方には浄化水還元ホース31の他端部がコネクタ又はネジ等により着脱可能に保持されている。なお、このコネクタ又はネジ等の固定手段としては、従来周知のホース接続のコネクタやナット等を用いることができる。
また、この浄化水還元ホース31の他端部には、排水口16から流出する浄化水を公知の手段により放射状に噴出させる噴出手段としての噴射ノズルNが装着されている(図12参照)。
なお、この浄化水還元ホース31の他端部は、研削水吐出ホース19の流出口近傍に位置している。このとき、浄化水還元ホース31の他端部は研削水吐出ホース19の流出口に近ければ近いほどよい。
[作用]
次に、このような構成のレンズ研削加工装置1及び研削水処理装置27の作用を説明する。
(a)研削加工時の研削屑洗い流し
このような構成においては、開閉操作レバー15a、16aを操作して給水口15及び排水口16の開閉弁(図示せず)を開いた状態で、レンズ研削加工装置1の図示しない研削砥石を高速回転させて、この研削砥石により被加工レンズを眼鏡のレンズ形状(玉型形状)に研削加工させる。
この際、研削水タンク3の浄化研削水室3a内の浄化された研削水である浄化水は、浄化水還元ポンプ24により汲み上げられて、浄化研削水供給ホース26を介してレンズ研削加工装置1内の図示しないノズルに供給され、このノズルから被加工レンズの研削砥石による研削部に供給されて、研削部の冷却と研削屑の洗い流しを行う。
そして、このようにして研削屑を洗い流した研削水は排出研削水となり、研削屑と共にレンズ研削加工装置1の底部から研削水吐出ホース19を介して研削水タンク3の排出研削水室3b内に流下させられる。
(b)研削屑分離処理(研削水処理)
一方、このような研削加工に伴い研削水排出ポンプ25は、研削水タンク3の排出研削水室3b内の排出研削水を研削屑と共に吸い込んで、この研削屑を含む排出研削水を研削水排出ホース30及び給水口15を介して研削屑分離フィルタ10内に供給する。なお、浄化水還元ポンプ24と研削水排出ポンプ25とは、1台のポンプにより共通にしてもよい。
そして、研削屑分離フィルタ10によって排出研削水に含まれる研削屑が捕集され、排出研削水は研削屑と分離されて浄化水となる。
さらに、この浄化水は、排水口16、浄化水還元ホース31介して研削水タンク3の排出研削水室3b内に戻される。このとき、浄化水は、排出研削水室3bの上方に位置する噴射ノズルNを介して排出研削水室3b内に噴出される。
この噴射ノズルNが装着された浄化水還元ホース31の他端部は、研削水吐出ホース9の流出口近傍に位置しているので、噴射ノズルNから噴射された浄化水は、研削水吐出ホース19から流下する研削加工に使用された排出研削水と混ざり合うと同時に、この流下する排出研削水とすでに貯留されている排出研削水とのぶつかる部分を覆うことができる。
これにより、研削水吐出ホース19から流下する排出研削水が研削水タンク3に流入する際に発生する泡沫に排出研削水に含まれた研削屑等が付着して硬化する前に、流入される排出研削水と濾過された浄化水とが混ざり合う(ブレンドする)ように浄化水を排出研削水の流入位置に向かって噴射させて泡沫を消滅させることができる。
さらに、浄化水還元ホース31の他端部に装着された噴射ノズルNは、浄化水を放射状に噴出させることができるので、浄化水によって研削タンク3に貯留した排出研削水の表面のほぼ全体を覆うように、この浄化水を噴射する(吹き付ける)ことができる。
そして、研削水吐出ホース19から流下する排出研削水が研削水タンク3に流入する際に発生する泡沫に、排出研削水に含まれた研削屑等が付着して硬化する前に、浄化水を放射状に噴射させて泡沫を消滅することができる。
(c)研削屑の廃棄
このようにして、研削屑が研削屑分離フィルタ10にある程度捕集されて、研削屑分離フィルタ10による排出研削水の濾過量が低下したときには、浄化水還元ポンプ24、研削水排出ポンプ25を停止させてから、レバー14を操作して固定ネジ13による蓋体11の分離容器本体9への固定を解除する。
この後、蓋体11を分離容器本体9から取り外して、内部の研削屑分離フィルタ10を取り出し、この研削屑分離フィルタ10内に捕集された研削屑を捨てる。そして、研削屑分離フィルタ10を分離容器本体9に戻して、分離容器本体9の上部を上述とは逆の操作により蓋体11で閉成して、上述の(a)の研削加工及び(b)の研削水処理を行わせる。そして、このような研削水処理を繰り返し行う。
このような研削水処理において、研削屑分離フィルタ10による研削水の濾過能力が低下した場合には、図示しないエアコンプレッサ(圧力付与手段)により浄化水を研削屑から絞り出して排水口16から排水した後、研削屑分離フィルタ10に捕集された研削屑を上述したようにして廃棄するようにしても良い。
(d)研削水の廃棄
このような研削水処理をしても、浄化水がある程度懸濁した場合には、浄化水還元ホース31を研削水タンク3から外して、この浄化水還元ホース31を図示しない下水への排水孔に排水し、上述した研削水処理を行わせることにより、研削屑が分離された研削水を下水に廃棄することができる。なお、浄化水還元ホース31を排水口16から外して、下水に接続した排水ホース(図示せず)を排水口16に取り付けて、上述した研削水処理を行わせることにより、研削屑が分離された混濁した浄化水を下水に廃棄する様にしてもよい。
(e)その他
なお、このような循環式の研削水処理を行わせることにより、支持台28の下方にスペースができるので、このスペースに図2に示したような脱臭装置32を配設して、レンズ研削加工装置1及び研削水タンク3内の臭気(例えば、プラスチックレンズを研削加工するときに生じる臭気)を脱臭するようにしても良い。
次に、上述の発明の実施の形態に係る実施例を図4〜図13を用いて説明する。なお、発明の実施の形態と同一の部分には発明の実施の形態で用いた符号と同一の符号を付して説明する。
図4において、1はレンズ研削加工装置、2はレンズ研削加工装置1を支持するラック状の装置支持台、3は装置支持台2の下方に配設された研削水タンク(研削液タンク)である。
この研削水タンク3は、図4、図8に示したように、内部が仕切フィルタ23により、浄化研削水室(浄化水室)3aと排出研削水室(廃液室)3bに区画されている。
この仕切フィルタ23には、研削粉塵が脱臭装置に侵入しないように(研削屑等の通過を防止するため)、100μのフィルタが用いられている。これにより浄化研削水室3aと排出研削水室3bとは研削屑等の通過を防止すると共に連通しており、それぞれに貯留されている水量はほぼ同じになっている。
そして、浄化研削水室3aには浄化水還元ポンプ24が配設され、排出研削水室3bには研削水排出ポンプ25が配設されている。この浄化水還元ポンプ24の吐出側とレンズ研削加工装置1内の研削液供給ノズル1aは図8に示したように浄化研削水供給ホース26を介して接続されている。
また、研削水排出ポンプ25の吐出口(吐出側)には研削水排出ホース30の一端が接続され、この研削水排出ホース30の他端部には接続パイプ30aが取り付けられている。
また、レンズ研削加工装置1は、図8に示すように、研削砥石1bを高速回転させて、この研削砥石1bにより被加工レンズ(未加工で円形の眼鏡レンズ)Lを眼鏡のレンズ形状(玉型形状)に研削加工するようになっている。
この際、浄化研削水室3a内の研削水である浄化水は、浄化水還元ポンプ24により汲み上げられて、浄化研削水供給ホース26からレンズ研削加工装置1内のノズル1aに供給され、このノズル1aから被加工レンズLの研削砥石1bによる研削部Aに供給されて、研削部Aの冷却と研削屑の洗い流しを行うようになっている(図8参照)。このような研削加工のための構成には周知のものが用いられるので、その詳細な説明は省略する。
そして、このようにして研削屑を洗い流した研削水は排出研削水となって、研削屑と共にレンズ研削加工装置1の底部から研削水吐出ホース19を介して研削水タンク3の排出研削水室3bに流下させられる様になっている。
なお、この研削水吐出ホース19の流出口19a近傍には、図12に示すように、浄化水還元ホース31の先端部が位置するように保持されている。また、この浄化水還元ホース31の先端部には噴射ノズルNが設けられている。さらに、浄化水還元ホース31の他端部は接続パイプ31aに接続されている。
ここで、噴出ノズルNは、浄化水還元ホース31から流出する浄化水を公知の手段により放射状に噴出させる噴出手段である。
さらに、装置支持台2の側方には図3に示すように研削水処理装置27が配設されている。この研削水処理装置27は、キャスター付の本体ケース(図1の支持台28に対応)40と、有底筒状の分離容器本体(耐圧力容器)9と、分離容器本体9内に配設された有底筒状の研削屑分離フィルタ10を有している。
この本体ケース40の正面には、前側に突出する前側上突部41が上部に設けられている。また、本体ケース40の正面下部には図3、図5に示したように前側開口42が形成され、この前側開口42は図5に示したように前蓋43で閉成されている。
また、研削水分離装置27は、図2に示すように、分離容器本体9の上部開口端を閉成している蓋体11と、蓋体11と分離容器本体9の上端との間に介装されたパッキン12と、蓋体11を分離容器本体9に固定している固定ネジ13と、この固定ネジ13の固定操作及びその解除をするレバー14を有している。
さらに、研削水処理装置27は、分離容器本体9の上端部に接続された給水口15と、分離容器本体9の下部に設けられた排水口(下排水口)16及び排水口(上排水口)16´とを有している。
また、図4に示したように、本体ケース40の後壁40aの上下方向中間部には、給水用の接続パイプ44及び給気用の接続パイプ45が取り付けられ、後壁40aの下端部にはホース接続パイプ46が取り付けられている。さらに、本体ケース40の前側上突部41の下面には、図3、図4に示したように排水用の接続パイプ16bが取り付けられている。
そして、給水口15には、図8に示したように、接続パイプ44が開閉弁47を介して接続されていると共に、接続パイプ45がエアレギュレータ48及び開閉弁49を介して接続されている。
さらに、排水口16と排水用の接続パイプ16bは、排水管16c及び開閉弁50を介して互いに接続されている。この開閉弁47は、本体ケース40の上壁40bから上方に突出する操作軸47aと、操作軸47aに一体に設けられた操作レバー47bを有している。また、開閉弁49は、本体ケース40の上壁40bから上方に突出する操作軸49aと、操作軸49aに一体に設けられた操作レバー49bを有している。
なお、この開閉弁50は、本体ケース40の前側上突部41の正面から突出する操作軸50aと、操作軸50aに一体に設けられた操作レバー50bを有している。
また、排水口16´には排水管16dの一端部が接続され、排水管16cの途中には排水管16eの一端部が接続され、排水管16c、16eの他端部間には開閉弁90が接続されている。この開閉弁90は、本体ケース40の上壁40bから上方に突出する操作軸90aと、操作軸90aに一体に設けられた操作レバー90bを有している。
しかも、研削水排出ホース30の接続パイプ30aは接続パイプ44に着脱可能に接続され、浄化水還元ホース31の接続パイプ31aは接続パイプ16bに着脱可能に接続されている。さらに、研削水処理装置27の側方にはエアポンプ20が配設され、このエアポンプ20のエア吐出側にはエアホース21の一端部が接続され、このエアホース21の他端部には接続パイプ21aが接続されている。そして、この接続パイプ21aは接続パイプ45に着脱可能に接続されている。
この接続パイプ30a、44や接続パイプ31a、16b及び接続パイプ21a、45は、それぞれ管継手(接続手段)を構成している。このような管継手には、ワンタッチで着脱できる配管接続用のカプラが用いられる。なお、接続パイプ31aにはホースフック(係止フック)HFが取り付けられ、このホースフックHFは本体ケース40の側面(図5参照)に設けたホースフック穴(フック係止穴、係止手段)40cに係止可能に設けられている。
また、本体ケース40内の下部には、図4に示したように、脱臭装置51が配設されている。この脱臭装置51は、脱臭装置本体52と、脱臭装置本体52に吸込負圧を作用させる小型のブロア(電動送風機)53を有している。
この脱臭装置本体52は、図8(a)に示したように脱臭ケース54と、本体ケース40の底壁40bに取り付けられた保持板55を有している。この脱臭ケース54は、筒状ケース56と、筒状ケース56の両端に設けられた端壁57、58と、端壁57、58に両端が固着された小径のネジ挿通筒59を有している。そして、端壁57にはエア流入口60とエア排気口61が形成されている。
また、脱臭ケース54は、筒状ケース56内の一端部側(端壁57側)を図8(b)及び図8(c)の如く左右に区画する隔壁62を有している。これにより、筒状ケース56内の左右の部分は隔壁62と端壁58との間の部分連通している(図8(c)、(d)参照)。
しかも、脱臭装置本体52は、脱臭ケース54内に充填された活性炭63と、エア流入口60内に配設されたフィルタ64を有している。
さらに、保持板55には、ホース接続口65、ネジ孔66及びブロア連通口67が形成されている。この保持板55には上述したブロア53が取り付けられていると共に、このブロア3のエア吸込口(図示せず)がブロア連通口67に連通(接続)されている。
なお、脱臭装置本体52は、端壁58の筒状ケース56から突出する周縁部(把手部)を掴んで脱臭ケース54を前側開口42から本体ケース40内に挿入することで、本体ケース40内に配設される。この挿入に際して、脱臭ケース54のエア流入口60、ネジ挿
通筒59、エア排気口61を保持板55のホース接続口65、ネジ孔66及びブロア連通口67にそれぞれ対向させると共に、この脱臭ケース54の一端を保持板55に当接させる。
この状態で、前蓋(蓋体)43を貫通する固定ネジ68をネジ挿通筒59に挿通し、この固定ネジ68の先端部をネジ孔66に螺着することにより、脱臭装置本体52と保持板55が固定されると共に、前蓋43が前側開口42を閉成した状態で本体ケース40に固定される。また、ホース接続口65とホース接続パイプ46は透明なホース69で接続されている。
そして、本体ケース40の上壁40bにはホース69を視認するための窓穴70が形成され、窓穴70が透明カバー(窓ガラス)71で覆われている。なお、図9、図12中8は研削水貯留容器(例えば、バケツ等)である。
さらに、ホース接続口46と研削水タンク3の浄化研削水室3aの上部空間との間にはエアホース46aが介装されている。すなわち、浄化研削水室3aの上部空間内にはエアホース46aの一端部は浄化研削水室3aの上部空間内に配設され、エアホース46aの
他端部はホース接続口46に取り付けられている。
さらに、支持台2の正面上部には操作パネル72が設けられ、操作パネル72には図11に示したように脱水用の押釦スイッチ73、脱臭用の押釦スイッチ74、濾過用の押釦スイッチ75が設けられている。この各押釦スイッチ73〜75は制御装置76に接続されている。
この制御装置76は、脱水用の押釦スイッチ73が押されてONさせられたとき、エアコンプレッサ20を作動制御する様になっている。また、制御装置76は、脱臭用の押釦スイッチ74が押されてONさせられたとき、ブロア53を作動制御するようになっている。さらに、制御装置76は、濾過用の押釦スイッチ75が押されてONさせられたとき、浄化水還元ポンプ24、25を作動制御するようになっている。
なお、この制御装置76は、レンズ研削加工装置1がレンズ研削加工をしているときには、レンズ研削加工装置1からの加工信号により浄化水還元ポンプ24を作動制御して、浄化水をノズル1aに供給させる様になっている。
また、本体ケース40の上壁40bにはタイマーTが取り付けられ、このタイマーTでセットした時間が濾過処理時間となるようになっている。
[作用]
次に、このような構成のレンズ研削加工装置1及び研削水処理装置27の作用を説明する。
(a)研削加工時の研削水循環
レンズ研削加工装置1により研削加工を行う場合、先ず、開閉操作レバー47bを操作して開閉弁47を開き、研削水排出ホース30を給水口15に連通させると共に、開閉操作レバー45bを操作して開閉弁50を開き、開閉操作レバー90bを操作して開閉弁90を開き、浄化水還元ホース31を排水口16、16´に連通させる。一方、開閉操作レバー49bを操作して開閉弁49を閉じ、エアコンプレッサ20のエア吐出側と給水口15との連通を遮断させる。
次に、レンズ研削加工装置1の図示しないコントロールパネルを操作して、研削砥石1bを高速回転させて、この研削砥石1bにより被加工レンズを眼鏡のレンズ形状(玉型形状)に研削加工させる。この際、制御装置76は、レンズ研削加工装置1からの研削開始信号を受けて浄化水還元ポンプ24、25を作動させる。
これにより、研削水タンク3の浄化研削水室3a内の浄化水は、図9に矢印A1で示したように浄化水還元ポンプ24により汲み上げられて(図10参照)、浄化研削水供給ホース26を介してレンズ研削加工装置1内のノズル1aに供給される。
そして、この浄化水は、図9に示したようにノズル1aから被加工レンズLの研削砥石1bによる研削部Aに向けて吹付られて、研削部Aの冷却と研削屑の洗い流しが行われる。このようにして研削屑を洗い流した研削水は排出研削水となって、矢印A2で示したように研削屑と共にレンズ研削加工装置1の底部から研削水吐出ホース19を介して研削水タンク3の排出研削水室3b内に流下させられる(図9参照)。
一方、研削水排出ポンプ25は、研削水タンク3の排出研削水室3b内の排出研削水を研削屑と共に吸い込んで、この研削屑を含む排出研削水を矢印A3で示したように研削水排出ホース30、開閉弁47及び給水口15を介して研削屑分離フィルタ10内に供給する(図9参照)。
この排出研削水は、研削屑分離フィルタ10で濾過、分離されて、分離容器本体9の底部側に流下する。この分離容器9内で研削屑と分離された排出研削水は、浄化水となって、排水口16、排水管16c及び開閉弁50を介して接続パイプ16bまで案内されると共に、排水口16´、排水管16d、開閉弁90、排水管16e、16c及び開閉弁50を介して接続パイプ16bまで案内される。このように排水口16、16´を上下にずらして設けることで、排水効率が上がる。
そして、接続パイプ16bまで案内された浄化水は、矢印A4で示したように浄化水還元ホース31を介して研削水タンク3の排出研削水室3b内に戻される(図9参照)。
このとき、この浄化水は、排出研削水室3bの上方に位置する噴射ノズルNを介して排出研削水室3b内に噴出される。
この噴射ノズルNが装着された浄化水還元ホース31の先端部は、研削水吐出ホース19の流出口19a近傍に位置しているので、噴射ノズルNから噴射された浄化水は、研削水吐出ホース19から流下する研削加工に使用された排出研削水と混ざり合うと同時に、この流下する排出研削水とすでに貯留されている排出研削水とのぶつかる部分を覆うことができる。
これにより、研削水吐出ホース19から流下する排出研削水が研削水タンク3に流入する際に発生する泡沫に、排出研削水に含まれた研削屑等が付着して硬化する前に、流入される排出研削水と濾過された浄化水とが混ざり合う(ブレンドする)ように、浄化水を排出研削水の流入位置に向かって噴射させて(吹き付けて)泡沫を消滅させることができる。
さらに、浄化水還元ホース31の他端部に装着された噴射ノズルNは、浄化水を放射状に噴出させることができるので、浄化水によって研削タンク3に貯留した排出研削水の表面のほぼ全体を覆うように、この浄化水を噴射する(吹き付ける)ことができる。
そして、研削水吐出ホース19から流下する排出研削水が研削水タンク3に流入する際に発生する泡沫に、排出研削水に含まれた研削屑等が泡沫周辺に付着して硬化する前に、浄化水を放射状に噴射させて泡沫を消滅することができる。
なお、噴出ノズルNによって噴射される浄化水の開き角度θ(図13参照)は、120°〜180°の範囲である。また、この開き角度θは任意の角度に調整することもできる。
さらに、噴出ノズルNが設けられた浄化水還元ホース31の先端部は、研削水吐出ホース9の流出口に近ければ近いほどよい。近い方が研削水吐出ホース19から流下する排出研削水と混ざりやすくなり、より泡沫を消滅しやすくなる。
また、このように浄化水が戻される排出研削水室3bと、隣接する浄化研削水室3aとは、仕切フィルタ23を介して連通されている。そのため、仕切フィルタ23によって研削屑が分離された研削水(浄化水)は浄化研削水室3a内に流入し、この浄化水は浄化水還元ポンプ24に吸い込まれて循環される。
なお、このような研削加工により、研削屑分離フィルタ10が目詰まりをして、排水口16及び浄化水還元ホース31を介して研削水タンク3の排出研削水室3b内に戻される浄化水の量が減少しても、排出研削水室3b内の排出研削水が仕切フィルタ23を透過して排水室3a内に流入し、浄化水還元ポンプ24から吐出されて循環されるので、研削屑の洗い流しや冷却に支障は来さない。
(b)脱臭
また、レンズ研削加工装置1のスライド蓋1cを上方にスライド操作してレンズ研削加工装置1の加工室1dを開き、加工室内1d内のレンズ回転軸1e、1e間から被加工レンズLを取り外したりする際には、加工室1c内の臭気や研削水タンク3内の臭気が加工室1cから洩れて、作業者に不快感を与える虞がある。従って、レンズ研削加工装置1の加工室1cを開く場合には、臭気が加工室1cから外部に洩れないようにする。
このためには、先ず、脱臭用の押釦スイッチ(ボタン)74を押してONさせて、このON信号を制御装置76に入力する。この制御装置76は、押釦スイッチ74のON信号を受けると、ブロア53を作動させて、ブロア53の吸込負圧を脱臭装置本体52、エアホース69、46aを介して研削水室1aの上部空間内に作用させると共に、研削水吐出ホース19を介して加工室1cに作用させる。これにより、加工室1c内の臭気は研削水吐出ホース19を介して研削水室1aの上部空間に吸い込まれる。
しかも、浄化研削水室3aの上部空間内の臭気を含むエアは、エアホース46a、69を介して脱臭装置本体52内に吸い込まれて、フィルタ64及び活性炭63を透過した後、ブロア53から排気される。この際、エアに含まれる研削水の泡や研削屑はフィルタ64で捕集され、フィルタ64を透過したエアに含まれる臭気は活性炭63に吸着され、臭気を除去されたエアがブロア53から大気に排気される。
従って、レンズ研削加工装置1の加工室1c内で発生する臭気は外部に洩れることがないので、作業者に不快感を与えるようなことは未然に防止される。
なお、窓穴70の透明カバー71を介して透明なエアホース69内の状態を視認できるので、浄化研削水室3a内で発生する研削水の泡がエアと共にエアホース69内に吸い込まれても、エアホース69内に研削水の泡の状態を確認できる。この結果、研削水の泡が多い場合には、脱臭に影響を及ぼすので、脱臭装置本体52を取り出してフィルタ64の交換をしたり、エアホース69を取り外してエアホース69内の研削水を除去したりする作業のタイミングを容易に知ることができる。
(c)研削水の非循環濾過
上述したような研削加工により、研削水タンク3内の研削水がある程度懸濁して、この研削水を交換する場合には、開閉操作レバー47bを操作して開閉弁47を開き、研削水排出ホース30を給水口15に連通させると共に、開閉操作レバー45bを操作して開閉弁50を開き、開閉操作レバー90bを操作して開閉弁90を開き、浄化水還元ホース31を排水口16、16´に連通させる。一方、開閉操作レバー49bを操作して開閉弁49を閉じ、エアコンプレッサ20のエア吐出側と給水口15との連通を遮断させる。
そして、浄化水還元ホース31の接続パイプ31aを接続パイプ16bから取り外し、接続パイプ16のホースフックHFを本体ケース40のホースフック穴40cに係止させると共に、図11に示したように接続パイプ16bの下方に研削水貯留容器8を配設する。
図10(a)の状態から研削水濾過用の押釦スイッチ75を押してONさせると、この押釦スイッチ75の押釦内のLED(図示せず)が図10(b)の如く白抜きで示したように点灯すると共に、ON信号が制御装置76に入力される。この制御装置76は、押釦スイッチ75のON信号を受けると、研削水排出ポンプ25を作動させる。
これにより、研削水排出ポンプ25は、研削水タンク3の排出研削水室3b内の排出研削水を研削屑と共に吸い込んで、この研削屑を含む排出研削水を研削水排出ホース30、開閉弁47及び給水口15を介して研削屑分離フィルタ10内に供給する(図9の矢印A3参照)。
この排出研削水は、研削屑分離フィルタ10で濾過、分離されて、分離容器本体9の底部側に流下する。この分離容器9内で分離された研削水は浄化水となって、排水口16、排水管16c及び開閉弁50を介して接続パイプ16bまで案内される一方、排水口16´、排水管16d、開閉弁90、排水管16e、16c及び開閉弁50を介して接続パイプ16bまで案内される。そして、この浄化水は、接続パイプ16bから研削水貯留容器8内に図12の矢印A5の如く流下させられる。このようにして研削水貯留容器8に貯留された浄化水は下水等に廃棄する。
このような濾過はタイマーTでセットした時間だけ行われ、セットした時間になると制御装置76は研削水排出ポンプ25の作動を停止させると共に、押釦スイッチ75の押釦内のLED(図示せず)を図10(c)の如く消灯させる。
なお、研削水貯留容器8を用いない場合には、接続パイプ16bに図示しない排水ホースを接続して、この排水ホースから下水に直接排水するようにしても良い。
(d)研削屑の廃棄
このようにして研削屑がある程度研削屑分離フィルタ10に捕集されて、研削屑分離フィルタ10による研削水の濾過量が低下したときには、研削水排出ポンプ25を停止させる。
次に、開閉操作レバー47bを操作して開閉弁47を閉じ、研削水排出ホース30と給水口15との連通を遮断させると共に、開閉弁50及び90を開いた状態とし、浄化水還元ホース31を排水口16、16´に連通させる。一方、開閉操作レバー49bを操作して開閉弁49を開き、エアコンプレッサ20のエア吐出側と給水口15とを連通させる。
なお、この際、浄化水還元ホース31の接続パイプ31aを接続パイプ16bから取り外して、接続パイプ16bの下方に研削水貯留容器8を配設することもできるし、又、接続パイプ16bに下水に接続した図示しない排水ホースを接続することもできる。
この状態で、エアコンプレッサ20を作動させると、エアコンプレッサ20から吐出される圧縮エアがエアホース21、エアレギュレータ48、開閉弁49及び給水口15から研削屑分離フィルタ10内に流入する。そして、この研削屑分離フィルタ10内に流入した圧縮エアは、内部の研削水に圧力を加えて、研削水を研削屑から下方に染み出すようにし、分離容器本体9の底部側に流下させる。
この分離容器9内で分離された研削水は、排水口16、排水管16c及び開閉弁50を介して接続パイプ16bまで案内される一方、排水口16´、排水管16d、開閉弁90、排水管16e、16c及び開閉弁50を介して接続パイプ16bまで案内されて、上述したようにして接続パイプ16bから排水させる。
そして、この研削水は、浄化水還元ホース31を介して排水室3a内に戻される。しかし、浄化水還元ホース31の接続パイプ31aを接続パイプ16bから取り外して、接続パイプ16bの下方に研削水貯留容器8を配設した場合には、研削水は接続パイプ16bから研削水貯留容器8内に流下して貯留される。この研削水貯留容器8に貯留された研削水は下水等に廃棄される。また、接続パイプ16bに下水に接続した図示しない排水ホースを接続した場合には、接続パイプ16bから排水される研削水が図示しない排水ホースを介して直接下水に排水される。
このようにして研削屑分離フィルタ10内の研削屑に含まれる研削水は脱水された後は、レバー14を操作して固定ネジ13による蓋体11の分離容器本体9への固定を解除する。
次に、蓋体11を分離容器本体9から取り外して、内部の研削屑分離フィルタ10を取り出し、研削屑分離フィルタ10内の研削屑を捨てる。この後、研削屑分離フィルタ10を分離容器本体9に戻して、分離容器本体9の上部を上述とは逆の操作により蓋体11で閉成して、上述の(a)の研削加工及び(b)の研削水処理を行わせる。そして、このような研削水処理を繰り返し行う。
なお、以上説明した開閉弁47、48、50等を電磁弁にして、上述したような研削加工、研削水の濾過処理、脱臭、エアポンプ20による研削水の研削屑から脱気処理等を行う際、上述したような開閉弁47、48、50の開閉切換を制御装置76により自動的に行うようにしてもよい。図5において、80は操作パネル72に設けた押釦スイッチ(ボタン)73、74、75と同じ押釦スイッチが設けられたリモコンである。
また、以上説明した実施例では、開閉弁47、49を設けているが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。例えば、開閉弁47、49を省略して、給水口15に接続された配管15aと接続パイプ44、45に接続された配管44a、45aとの接続部(配管15aからの分岐部)15bに三方切換弁を介装して、この三方切換弁により配管15a、44a同士の連通時には配管15a、45a同士の連通を遮断し、この三方切換弁により配管15a、45a同士の連通時には配管15a、44a同同士を遮断するように構成することもできる。
そして、この三方切換弁は三方電磁切換弁とすることにより、自動的に切り換えるようにすることができる。これにより、操作性が向上する。また、上述した他の開閉弁も電磁開閉弁とすることにより、自動的に切り換えることができ、操作性が向上する。
また、接続パイプ16bと浄化水還元ホース31との脱着を行って、研削水処理後の排水を浄化研削水室3aに戻したり、研削水貯留容器8に流下させたり、下水に排水したりするようにしているが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。例えば、接続パイプ16bに三方切換弁を設けて、接続パイプ16bと浄化水還元ホース31及び下水への配管との連通遮断の切換を行うようにすることができる。
そして、接続パイプ16bに三方切換弁を設けて、接続パイプ16bと浄化水還元ホース31及び研削水貯留容器8側への配管との連通遮断の切換を行うようにすることができる。これらの三方切換弁も三方電磁切換弁として、自動的に切換を行うようにすることができる。さらに、浄化水還元ホース31、下水への配管、研削水貯留容器8側への配管を設けて、これらの一つと接続パイプ16bとの連通を行う多方切換弁或いは電磁切換弁を設けて、さらに効率化を図るようにすることもできる。
以下に、本発明に係るレンズ研削加工装置の研削水処理装置を評価した結果を示す。
評価項目は、濾過処理後の経過時間に対する研削水の表面からの泡層の高さ、すなわち泡の高さ(cm)である。
また、評価方法は、常時濾過しながら、泡発生の多いプラスチックレンズ(CR−39)を連続して30枚加工し、10枚ごとに泡の高さを測定し、30枚加工後からは濾過だけを10分間続けて行い、同様に泡の高さを測定した。
この評価の結果を表にまとめると、以下に示す表1のとおりである。
なおグラフにすると、図13のように表される。
以上の結果により、浄化水還元ホース31の先端部に噴射ノズルNを装着して、浄化水を排出研削水とが混ざり合うようにすることで、泡の発生を56%低減することができることが分かった。さらに、加工後10分程度濾過を続けることにより発生した泡の大部分を消泡できることも確認することができた。
さらに、第2の発明の実施の形態として、図14に示すレンズ研削加工装置がある。
この実施の形態は、研削水吐出ホース19の先端部19aに噴出手段であるノズルNを設けて、排出研削水を放射状に噴射させるものである。
ノズルNを介して噴出された排出研削水によって、あらかじめ研削水タンク3の排出研削水室3bに貯留された排出研削水の表面を覆うことで、この排出研削水の表面に発生する泡沫を消滅させることができる。
なお、ノズルNによって噴射される排出研削水の開き角度θは、第1の実施例と同様に、120°〜180°の範囲である。また、この開き角度θは任意の角度に調整することもできる。
このように、第2の実施例においても、第1の実施例同様に泡沫の発生を効果的に低減させることができる。
以上説明したレンズ研削加工装置によれば、研削水を研削水タンクに流入する際に発生する泡沫に研削水に含まれた研削屑等が付着して硬化する前に、流入される研削水と濾過された浄化水とが混ざり合う(ブレンドする)ように、浄化水を研削水の流入位置に向かって噴射させて泡沫を消滅させることができる。
また、上述したレンズ研削加工装置によれば、研削水を研削水タンクに流入する際に発生する泡沫に研削水に含まれた研削屑等が付着して硬化する前に、流入される研削水を濾過された浄化水によって覆うように、浄化水を放射状に噴射させて泡沫を消滅させることができる。
さらに、上述したレンズ研削加工装置によれば、研削水を研削水タンクに流入する際に発生する泡沫に研削水に含まれた研削屑等が付着して硬化する前に、流入される研削水によって研削水タンクに貯留された研削水を覆うように、研削水を放射状に噴射させて泡沫を消滅させることができる。
1・・・レンズ研削加工装置
3・・・研削水タンク
27・・・研削水処理装置
51・・・脱臭装置
53・・・ブロア(電動送風機)
54・・・脱臭ケース
63・・・活性炭

Claims (5)

  1. レンズ研削加工装置による眼鏡レンズの研削加工に使用した使用済み研削水から発生する臭気を脱臭するレンズ研削加工装置の脱臭装置において、
    前記使用済み研削水を貯留した研削水タンクの臭気は、ブロアに連通するホースの途中に配置された、活性炭を内蔵した脱臭ケースを通して脱臭され、
    前記脱臭ケースは、前記臭気が流入するエア流入口と、前記臭気が流出するエア排気口とを一方の端壁に形成すると共に、該一方の端壁側を区画する隔壁を有し、他方の端壁と前記隔壁との間が部分連通していることを特徴とするレンズ研削加工装置の脱臭装置。
  2. レンズ研削加工装置による眼鏡レンズの研削加工に使用した使用済み研削水から発生する臭気を脱臭するレンズ研削加工装置の脱臭装置において、
    前記使用済み研削水を貯留した研削水タンクの臭気は、ブロアに連通するホースの途中に配置された、活性炭を内蔵した脱臭ケースを通して脱臭され、
    前記脱臭ケースは、前記使用済み研削水に混合した研削屑を除去する研削水処理装置から着脱可能な蓋を介して、該研削水処理装置に装着することを特徴とするレンズ研削加工装置の脱臭装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたレンズ研削加工装置の脱臭装置において、
    前記脱臭ケース内には、フィルタを配設したことを特徴とするレンズ研削加工装置の脱臭装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたレンズ研削加工装置の脱臭装置において、
    前記脱臭ケースは、前記臭気が流入するエア流入口及び前記臭気が流出するエア排気口を一方の端壁に形成すると共に、該一方の端壁とこの一方の端壁の反対側に位置する他方の端壁とに両端が固着のされたネジ挿通筒を有し、
    前記他方の端壁の周縁部を掴んで、前記使用済み研削水に混合した研削屑を除去する研削水処理装置に形成された前側開口内へ挿入し、この挿入に際して、前記研削水処理装置に取付けられた保持板のホース接続口に前記エア流入口を対向させ、ブロア連通口に前記エア排気口を対向させ、ネジ孔に前記ネジ挿通筒を対向させ、且つ、前記一方の端壁を前記保持板に当接させることを特徴とするレンズ研削加工装置の脱臭装置。
  5. 請求項4に記載されたレンズ研削加工装置の脱臭装置において、
    前記前側開口を閉成する前蓋を貫通する固定ネジを前記ネジ挿通筒に挿通し、該固定ネジの先端部を前記ネジ孔に螺合することで、前記脱臭ケースと保持板とを固定すると共に、前記前蓋で前記前側開口を閉成した状態で前記研削水処理装置に固定し、且つ、前記保持板のホース接続口と前記研削水処理装置のホース接続口とを透明なエアホースで接続することを特徴とするレンズ研削加工装置の脱臭装置。
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